脅迫などとんでもない 『ブラックジャックによろしく』にはめてみた

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自著の台詞が佐藤秀峰氏の傑作『ブラックジャックによろしく』の絵柄と非常にマッチするので、はめてみました。
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佐藤秀峰風 お嬢さまと有名建築士の会話

引用: 生きる海は一つ 海洋政策シンポジウムと建築家の思惑

世界的な建築士フランシス・メイヤーと海洋開発事業団EOSの理事に就任したリズが怪しげなトルコ風カフェで話し合う場面。
『ブラよろ』にはめると、たちまち松竹のヤクザ映画に(゜゜;)

「愛と信頼で人が動かせるなら、これほど容易いことはありませんよ。建築でも、下請けの工夫に綺麗に塗装させるのに、何度も同じ事を言って聞かせねばならないほどです。百の理想を説いて聞かせるより、小切手一枚切った方が早いんですよ。それが子供時代、わたしが学んだ処世訓です、ホテル『メイヤー&パーマー』の日常を通してね。何でも反対の田舎者にはこの世の道理など永久に理解できません。いまだに風と風車がパンをこしらえてくれると思ってる。十七世紀ならそれが国力だったかもしれませんが、今、あの低地に残ってるのは、老朽化した堤防といつ浸水するか分からない恐怖だけだ。なのに低地の田舎者はその現実を直視しようとせず、またも似たような干拓地を再建し、それが正義と酔いしれている。彼の父親も命懸けで堤防を守ったという話だが、わたしに言わせれば、堤防の脆弱性が分かった時点で、家族を連れて安全な高台に引っ越せば良かったんですよ。決壊寸前の堤防を守りに戻るなど、美談でも何でもありません。その判断ミスは棚に上げ、堤防修復に応じなかった自治体を非難し、わたしの作品は素人の付け焼き刃で批判する。彼は単なるルサンチマンの塊だ。芸術家でもなければ、政治家でもない」
「あなたはどうなのです?」
「わたしは創造者ですよ。誰よりも現実を知っているプロデューサーです。わたしが手がけたプロジェクトは、いずれも現地に繁栄をもたらした。閑古鳥が鳴いていたリゾートは息を吹き返し、倒産寸前のホテルチェーンは劇的に売り上げを回復しました。奇抜さだけではないのですよ、ミス・マクダエル。私は建築物ではなく、社会そのものをデザインする。経済、政治、インフラ、娯楽、全ての要素を織り込んで、画期的なプランを作り上げます。どうぞ、その手腕を信じて下さい。彼の提唱する One Heart, One Ocean より、遙かに優れた海洋都市をデザインしてみせますよ」

–中略–

「あなたが望む、望まざるにかかわらず、世間というのはそういうものです。偶像を引き摺りおろして泥まみれにするほど面白い見世物はない。あなたの友人だって、わたしに同じ事をしたではないですか。公衆の面前でわたしの作品をけなし、利欲の権化のように批判した。わたしの作品にも哲学はあります。田舎の価値観と相容れないだけで、わたしにもわたしなりの公共心があり、芸術への献身があります。それを貶められた屈辱をわたしも決して忘れはしない。だが、その屈辱も、あなたに協力いただけrるなら水に流してもいいと思っています。あなたは既存社会で影響力がある。あなたの口からパラディオンのメリットを説いて頂ければ、これほど有り難いことはない」
「脅迫なさるの」
「脅迫など、とんでもない。わたしはただ、お互いに解り合えないものかと道を探っているだけです。あなたの好きな共存共栄の精神ですよ。あなたも、もう少し利口になった方がいい。しかし、困った事があれば、いつでご相談に乗りますよ」

海洋小説『曙光』 MORGENROOD (下)

原典

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