最強の縦書きエディタ『秀丸』を使いこなす

2017年2月21日
2016年秋より、Windows10 Anniversary Updateに伴い、メイリオの縦書き表示がおかしくなる現象が発生しています。
三点リーダーや句読点が正しく表示されない、Win8の悪夢再び。(秀丸さんにも確認済み)
Windowsが修正されるまで、他のフォントを使うしかないようです。もしくはダウングレード。
詳しくは下記の情報をご覧下さい。
Microsoftのフォーラムの関連情報:
https://answers.microsoft.com/ja-jp/windows/forum/apps_windows_10-winapps/windows10-%E3%81%AE-anniversary-update/883ccda7-c279-4d17-a450-80ea2d78546b

前述の『NanaTerry』でおおよその流れを掴んだら、本文を書き始めます。

本文の執筆には『秀丸エディタ』を推奨。

縦書きに対応したものでは、WZ Writing Editor 2という味わい深いエディタもあるのですが、私の場合、PCのディスプレイが合わず、使用を断念しました。DirectWritenの表示が綺麗に調整できる、高機能なモニターをお使いの方には便利かもしれません。

秀丸エディタは、「何を今さら」な、超老舗シェアウェアです。作者の秀まるお(山田和夫)さんも、シェアウェア作者の鏡のような方で、私も何度か助けて頂きました。現在も頻回にアップデートを重ね、Windows8で縦書きの三点リーダーが正しく表示されない時も、いち早く対応して下さった、神のようなお方です。(あの時、まともに向き合ってくれたのは秀丸さんとWZさんぐらい。ジャストシステムより早かった)

秀丸エディタのメリット

1. 爆速

『一太郎』ならバテてフリーズするようなメガバイト級のファイルもサクサク動かせます。

一瞬で立ち上げて、一瞬でスクロール。大量テキストのコピー&ペーストにも耐えるツワモノ。

2. アウトラインと折りたたみ機能

長文を構成するにあたって重要なアウトライン機能にプラスして、「折りたたみ」「部分編集」が使えます。

アウトラインの見出しを動かせば、該当の文章もそのまま動かせるのがポイント。

秀丸でできないこと

1. ルビは完璧ではない

マクロを使えば、ルビを振ることもできますが、一太郎のように書式や間隔まで細かに調整することはできません。
あくまで下書き段階のルビです。

ルビふりマクロ Ver.3.01

2. 文字の装飾はできない

強調文字、もしくはマーカーとして文字に色付けすることはできますが、基本的に『テキストエディタ』なので、ワードプロセッサのWORDや、Scrivenerのように、文字に取り消し線を入れたり、アンダーラインを引いたり、太字にしたり……という装飾はできません。

縦書きの設定

秀丸には2種類の設定画面があります。『ファイル別の設定』と『動作環境』です。

「ファイル別の設定」では、主に、インターフェイスを調整します。
フォント、縦書き/横書き、色分け表示、タブ、アウトライン枠の見映えなどです。

縦書きと横書きと両方使いこなしたい場合は、縦書き専用のファイルタイプを設定すると分かりやすいです。

秀丸エディタ 設定

縦書き設定で一番重要なのが、『体裁』。

「縦書き」にチェックを入れて、詳細で記号の見え方などを調整します。

秀丸エディタ 縦書き 設定

アウトライン機能

長文の構成に欠かせないアウトライン機能。常時、「アウトライン解析の枠」を表示したい場合は、チェックボックスにチェックを入れます。この機能はキー割付すると、表示/非表示をキーだけで切替できて便利です。

秀丸エディタ 縦書き アウトライン

次に『アウトライン』→『解析』を開き、「追加」をクリックして、見出しの定義をします。

一般的に 「行頭の文字列」 .=大見出し ..=中見出し …=小見出し が分かりやすい。

秀丸エディタ アウトライン 解析

見本として、こんな感じ。

秀丸エディタ アウトライン 解析

見映えを変えたい場合は、最初に『デザイン』→『強調表示』(ユーザー定義にチェック)で、「.」をどのスタイルで表示するか設定します。

.記号だけでなく、文字(行全体)に装飾を反映させたい場合は「行の強調表示」を選びます。

秀丸エディタ 強調表示

次に『デザイン』で文字と背景の色を設定します。

秀丸エディタ 強調表示

行全体に反映されました。これで見出しが分かりやすいですね。

秀丸エディタ 強調表示

折りたたみ(マクロを活用しよう)

本文の執筆や編集にあたって欠かせないのが『折りたたみ機能』。

あれこれ書いていると、どうしても不要な部分は生じますし、全体を俯瞰する際、削除予定のパートまで目に入ると、ますますややこしくなりますね。

そんな場合、折りたたみ機能を使って隠してしまうと、俯瞰に便利です。

秀丸エディタ 折りたたみ

折りたたみ用余白の色は『デザイン』でカスタマイズが可能。

秀丸エディタ 折りたたみ

実例。折りたたむ前。

秀丸エディタ 折りたたみ

秀丸エディタ 折りたたみ

ただ、この「折りたたみ」はファイルを閉じると消えてしまうので、マクロを使って状態を保持します。

折りたたみを自動保存・自動復元するマクロ Ver.1.02

『動作環境』→『環境』から、マクロ専用フォルダの場所を設定します。特に制限はありません。
解凍したファイルを直接置きます。

秀丸エディタ マクロ

秀丸エディタ マクロ

『マクロ』→『マクロ登録』で、それぞれのファイルを登録します。この場合、「ReserveFlod.mac」が折りたたみの自動保存、 「RestoreFold.mac」が自動復元になります。

秀丸エディタ マクロ

秀丸エディタ マクロ

これを自動的に実行したい場合は、『自動起動』で実行したい項目にチェックを入れます。

この場合、「自動起動マクロを有効にする」にチェックを入れ、「ファイルを開いた直後」にRestoreFold.mac、保存直前と直後に「ReserveFold.mac」、ついでに「ファイルを閉じる直前」にも登録しておくと確実です。

これでファイルを閉じて、開き直しても、折りたたみの状態が維持されます。

秀丸エディタ マクロ 

キー割り当て

よく使う機能はキー割り当てすると便利です。『その他』→『』

地味に便利なもの。

「スクロールアップ」=縦書きの場合、画面が左に移動(頁末)

「スクロールダウン」=縦書きの場合、画面が右に移動(頁頭)

秀丸エディタ キー割り当て

「その他の編集」→「再変換」 一度、確定した漢字を再変換。

「その他の編集」→「部分編集」「部分編集解除」「折りたたみ」「展開」

「カーソル移動系」→「次の見出し」「前の見出し」

「ウィンドウ系」→「アウトライン解析の枠」

「その他」→「フォント大」「フォント小」 一時的に表示文字を拡大/縮小する。

…続く。

購入

秀丸エディタの公式サイトからも購入可能ですが、こちらは「銀行振り込み」限定なので、クレジットカードやPayPalなどで決済したい方はVectorのシェアレジを使うと便利です。詳細は秀丸エディタの詳細ページでご確認下さい。

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