韓国映画『シュリ』と日曜洋画劇場

2017年9月14日映画

『シュリ』地元 韓国で「タイタニック」を凌ぐ大ヒットとなったアクション映画。

北朝鮮の女スパイが、韓国の国家機密を入手する為、韓国情報部の敏腕エージェントに接近。二人は恋に落ち、結婚の約束をするまでになる。

しかし南北統一の動きを阻止しようとする北朝鮮特殊部隊の首脳暗殺計画『シュリ』が発動すると、彼女には恋人の抹殺命令が下り、彼女は任務と恋の狭間で激しく揺れ動く。

舞台はやがて南北首脳の観戦する合同サッカーチームの試合会場に移り、地下では、恋人のエージェント VS 北朝鮮特殊部隊の死闘が繰り広げられる。

ラスト、特殊部隊は壊滅し、韓国軍が銃を持って取り囲む中、彼女と彼は敵同士として銃を手に向き合うが、次の瞬間、彼女は走り去る首脳の車を狙撃し、彼は狙撃手である彼女の頭を自分の銃で撃ち抜く。だが彼女は愛する男の手に掛かって幸せだとでも言いたげに、彼の目を見つめながら、死んで行くのだ。

彼女が死んでから、彼は情報部の査問される。
「一年間、恋人として付き合いながら、彼女が北朝鮮のスパイだと気付かなかったのはおかしい」と、責める査問官に対し、彼女への想いは、義務や疑いよりも甘く強かったと答える彼。

そして、ここからがこの物語の核心。

「南北分断の歴史が、彼女のような悲劇を生みだした」と力説するのだが、なんとなんと、TVのオンエアではカットされているではないか。

おいおい、ここから続くセリフこそ、『シュリ』の魂であり、韓国民を「タイタニック」より感動させた共通の思いなのに、カットしてどうするんだ?!

それとも左寄りの放送局がオンエアすると、歴史の核心に触れるような部分は隠蔽されちゃうのかにゃ~と、TVの前で思い巡らせていた私。

結局、またビデオでレンタルして見る羽目になった。

* 2000年3月のメモ書き

これは本当にブームになりました。

私にとっては初めの韓国映画。

それまで韓国は日本と全然違うようなイメージがあったのだけど、この映画を見て、日本と変わらんやん、と思って、びっくりした記憶があります。

冒頭の、北朝鮮の暗殺部隊の養成シーンは凄まじかったけどね(脱北者のインタビューを元に作ったとかいう話)。

それが何故か朝日放送の日曜洋画劇場で放映された時は、大事な部分がけっこうカットされていて、いろいろ政治的に微妙なのかしらねー、と思った次第。

一カ所、翻訳がおかしかったのが、北朝鮮のスパイが韓国のエージェントに言う、「ハンバーガーやら、コーラやら、口にしているお前らが、飢えた我が民の苦しみが分かるのか」というセリフ。

これもDVD版では全く違うセリフに置き換えられていて、どっちがよりオリジナルに近いのかは分かりません。

でも、この作品は面白かった。

やはり、そうきたか・・という展開だったけど、最後までハラハラさせられました。

ギャラリー

冒頭、北朝鮮特殊工作員の訓練風景。実際の脱北者の証言に基づいて作られた・・という話です。

シュリ

韓国の核潜水艦開発部長や国家安全企画部員など、要人を次々に殺害する女暗殺者イ・バンヒ。
シュリ

韓国情報部員のユ・ジュンウォンはイ・バンヒを追う傍ら、恋人のイ・ミョンヒョンと幸せな日々を送っている。北と南を自由に行き交う『シュリ』という川魚が二人の幸せの象徴。

シュリ

情報部の機密が全て漏れている。一体、誰が、どうやって……。
シュリ

これが「ハンバーガーやら、コーラやら」の場面。
初回の放送時、確かにそう言ってたんだけどね。。
シュリ