9-3 面談で相手を怒らせる ~なぜ謝らなければならないのか

カモメ

ヴァルターは、海洋産業の第一人者であるノボロスキ・マリンテクノロジー社、情報管理部長のと面談する。
改めて海洋情報ネットワークの概念を説き、協力を申し入れるヴァルターに、フェレンツ氏の態度は素っ気ない。

結局、相手を怒らせたまま、面談は終わってしまう。

先方の不満はすぐにアル・マクダエルに伝えられ、小学生のように訓戒される。

引用

WEBに掲載している文章は『第二稿』です。書籍版とは内容が若干異なります。
「君の考えは立派だが、全ての企業がこういう事に快く賛同するとは思わないで欲しい。だいたい企業の情報管理に携ったこともない人間に何が分かる? 君は何にも属さないから、いくらでも無責任なことが言えるんだよ」
「どういう意味です」
「組織の中で一度でも責任のある仕事に就いた経験があるなら、おいそれと企業の利益を損なうようなことは口に出来ないという意味だ。自分の帰属する社会や組織に何の責任も感じないから、平気で他者の価値観や慣習を変えようとする。企業が何年も遵守しているルールをね。理事長もメイファン部長もどうかしてる。部外者の意見を祭り上げるなど」
「つまり、あなたにとって一番の問題は『俺』というわけですか?」
「そんな事は言ってない」
「でも、そのように聞こえます。仮にこれがメイファン女史の提案なら、素直に耳を傾けるのではありませんか」
 するとフェレンツはむぅと口を尖らせ、
「わたしの合点が行かないのは、採算が取れるかどうかも分からない情報サービスに、なぜ企業の情報資産まで提供しなければならないか、ということだ」
「ですから、何度も申し上げているように、海中ロボットの設計図や、鉱業的価値のある調査データまで、まるまる差し出せという意味ではありません。たとえば、ノボロスキ社では一八五年七月、ローレンシア海域から五千キロ離れた巨大海底峡谷でかなり詳細な海底地形調査を行っていますね。トリヴィアの地学研究グループに依頼された学術調査です。だが、その時は地形の把握のみに止まり、それ以降、精査は行われていません。けれども『ノボロスキ社が一八五年に巨大海底峡谷を調査した』という事実が、十年後も、二十年後も、誰もが知り得る情報として検索できれば、いつか、それを必要とする人に役立つかもしれない。将来的には、大きな科学的発見に繋がるかもしれません。そういう古くても普遍的な情報、今は特に使い途がなくて眠っているような情報を、社会資源として有効活用できないかと模索しているのです。もちろん、すべて無償とはいいません。ここから先は有償と制限を設けて下さればいいのです。それでもノボロスキ社の企業活動を損なうとお考えですか」
「そんなのは理想論だよ」
「確かに理想論かもしれません。しかし、何のビジョンも無いまま特定の企業だけが調査や開発を推し進め、社会資源を独占しても、全体の何の益ももたらさないのではないですか」
「話をすり替えないでくれるかね」
「俺は事実を言ってるんです。ステラマリスでも科学調査を阻む理由は、たいてい縄張り争いです」
「ここはステラマリスじゃない」
「でも海に必要なことは同じです」
「君の考えは立派だが、すべての企業や組織がこういう事に快く協力するとは思わないで欲しい。提供される情報が乏しければサービスは空回り、利用者が少なければ維持費も回収できず、大赤字を出す可能性も大だ。言い出しっぺの君の立場も悪くなる。それでもやりたければ、どうぞ」

Product Notes

Leopardのモデルは言わずとしれたアレです。。
やはり売り場で眺めて、「欲しい!!」と思わない人はないでしょう。
Windowsのパソコンなんて、芋に見えるよ……。

私も一時期、乗り換えを真剣に考えたことがあったけど、一番大事なアプリケーションがMACでは動作しない為、断念せざるを得ませんでした。

PCの使い方を見れば、相手のスキルのみならず、理解度も人柄も伺い知れる、というのはホントです。
今の時代、自分の分身ですね ~(´∀`~) 私も一番お金をかけて、一番大事にしています。