映画『ナインハーフ』 ミッキー・ローク / 恋と性の9週間半

恋人達の『ナインハーフ=9と1/2週間』を描いた、大ヒット恋愛映画。

この映画も公開された1986年当時は一大センセーションでした。
恋人を奴隷のように扱う謎の男とそんな男に溺れていく女、ギリギリに際どい性描写、人気絶頂だったデュラン・デュランの音楽に、ミッキー・ロークの色男ぶりが相成って、特に女性ファンから圧倒的な支持を得たものです。

物語は、画廊に勤める真面目な主人公のリズと、偶然出会った謎の男ジョンがたちまち恋に落ち、ジョンの官能的な手管によって、リズは性愛に目覚めていきます。
しかし、ジョンは非常に優しい一方、詮索されることを嫌い、リズのことも所有物のように扱うようになります。
その愛の形に疑問を感じたリズが、最後にはジョンの元から去っていく――という切ない物語なのですが、際どい性描写が多いので、エロ系映画と勘違いされることもしばしばです。

私がこの映画を見たのは10代の終わりでしたが、やはりSMを連想させる官能的なシーンは非常にショッキングだったし、恋人に犬の真似をさせたり、身元を詮索しようとすると暴力を振るったり、最後はレズビアンの性行為まで強要しながら、「これが僕の愛の形なんだ」と言い切る男の傲慢に唖然としたものでした。

が、一方で、心と身体は成熟しながら、愛し方を知らない男女の哀れさも感じられて、考えさせられることも多いです。

この映画が公開された時、若いカップルの間では、目隠しをしたり、氷を使ったり、身体にハチミツを塗りつけたり、ビルの屋上でやったり……というようなことが一時期流行したらしいですが、まあ実際はどうなんでしょうねえ。

こちらがダイジェスト版です。BGMは本作とは無関係です。
この頃のミッキー・ロークも大変な人気でした。恋人にしたいNo.1だったのではないかな。
恋人と喧嘩して、マンションのドアを閉められた時、ドアの隙間からそっと一輪の花を差し出すなんて、彼にしか出来ないですよね。
女性が一度は夢見るような、ロマンチックな恋の情景がたくさん描かれている映画です。

これが有名な氷のシーン。公開中は幾多のカップルが真似たそうな(笑)
エイドリアン・ライン監督は光の使い方がとても上手なのだけど、このシーンも淡いライトに照らし出されるベイジンガーのシルエットが素晴らしく綺麗。
見ているだけでゾクゾクするエロティックな場面です。


これもカップルの間で流行ったねー。(という噂)
女のコが目を閉じて、彼氏に食べさせてもらうの。最後はハチミツ付け・・。
でもベイジンガーが本当に楽しそうで、可愛い。
BGMの曲が好きだった。


こちらは、主人公のリズが、画廊の絵をチェックしながら彼との行為を思い出し、エロチックな気分を高ぶらせて自慰に耽る……という非常にセンセーショナルな場面です。
でも、私は、「すごく綺麗だなぁ」と感じ入ってました。
女優のキム・ベイジンガーが知的な美しさを持った人だからかもしれません。
バックに流れるデュラン・デュランの音楽も非常に官能的で大好きです。(イラストも良いですね)

18禁の映像ですけど、「見るな」と言っても見るでしょう。私も最初に見たのは18歳の時ですしね。
まあ、若い人も見てみたらいいですよ。興味本位ではなく、演出の美しさを感じてね。
曲はユーリズミクスの『This City Never Sleeps』。


こちらは、恋の一番楽しく、素敵な時期が描かれている名場面。
彼氏に髪をとかしてもらったり、エロティックな下着をプレゼントされたり、時計台の上でエッチしたり……
この恋に破滅が待ち受けていることなど考えもせず、性愛に耽る二人の姿がよく描かれています。
BGMとして流れるデュラン・デュランの「Slave to Love(愛の奴隷)」も大変ヒットしました。


ちなみに、なぜ『ナインハーフ=9 1/2週間』かと言えば、恋の最初の分かれ目が大体3ヶ月だからです。
どんな惚れたはれたでくっついても、3ヶ月もすれば相手の正体が分かってきて、喧嘩になったりすれ違ったりするのがこの頃なんですよね。
恋の寿命が3ヶ月というのは外国でも事情は同じようです。

ミッキー・ロークの最新作『ボクサー』に関しては下記のレビューをどうぞ。
『ミッキー・ローク、復活おめでとう。あなたは今でも最高の色男。映画『レスラー』』

 

§ デュラン・デュラン!

ところで、デュラン・デュランを知っている人って、どれくらいるんだろう。
1980年代、女性ファンを中心に世界中でブレイクしたイギリス発イケ面バンドです。
ヴォーカルのジョン・テイラーも男前なら、バックの奏者も全員ハンサムで、彼らのプロマイドを持っている女子高生も多かったですね。
いい曲を歌っていたのに、どうして解散しちゃったのかな。

以下は私が好きだった曲です。

ぷら ぷらねっと ざ ぷら ぷら ぷらねっと
でぃす いず ぷらねっとあ~す

というサビの部分が好きでした。


§ 関連商品

今見ても色褪せない、大人の恋と性を描いたロマンチックな作品。
ハッピーエンドではないので、感動や爽快感はありませんが、何かと心に残る映画です。
ミッキー・ロークが好きなら絶対にお薦め。

ナインハーフは音楽も名曲ぞろいです。

ジョー・コッカーの『You Can Leave Your Hat On』に併せて、キム・ベイジンガーが一枚ずつ脱いでいく場面に目が釘付けになった人も少なくないのでは。

ああ、大人になったら、こんな素敵な恋ができるんだ~~、と、憧れの目で見ていましたが、そんな日は永遠に来ませんでした(^◇^)


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