恋の賞味期限 ~だらだら付き合わない~

2017年9月15日恋と女性の生き方

彼との遠距離恋愛が始まった時、先の事は何も分からなかったけど、一つだけ心に決めていた事があります。
それは、「何年もだらだら付き合わない」という事です。

『恋に期限を設ける』というのもおかしな話と思われるでしょうが、二人がいつでも顔を合わすことができるご近所恋愛と違って、遠距離はどうしても共通の体験を持つことが少ないし、顔を見たり、触れ合ったりして、お互いの存在を確かめることができません。

恋愛というのは、二人で作るプロセスです。泣いたり、笑ったり、怒ったり、仲直りしながら、二つの心が生み出す一つの宇宙です。
そのプロセスが思うに作れない遠距離状態では、どんな素敵な恋もいつかは色褪せてしまうもの。
「これは長引けば、恋が死んでしまう」というのが、私の考えだったのです。

理想を言えば、結婚が全てはないし、相手の気持ちがどうあれ、愛し続けるのが本当でしょう。

でも、現実的な話、女性は結婚しなければならないし、子供を生み、育てなければなりません。(特殊な才能の世界に生きていくなら別ですが)
海外旅行は70歳、80歳になっても出来ますが、結婚して、子供を持ち、家庭の基盤を作っていけるのは20代~30代まで。

もちろん40歳過ぎても、結婚はできますし、子供を生むことも可能ですが、自分の子供が大学生になった時、あなたはもう60歳で、ご主人も定年間近としましょう。
それでもまだ高い授業料を払い続け、後に控える弟妹たちも進学させ、食べさせていかねばならないとしたら、あなたは生活の全てを60歳過ぎた夫婦で支え合い、家族全員を養っていく自信がありますか?

これ以上、不況は悪化しないにせよ、以前のような好景気に沸くことはしばらくは無いでしょうし、日本も高齢化が進めば、年金、税金、各種保険の負担額もどんどん上昇し、家計を逼迫することは必至です。

確かに女性に結婚適齢期というものはありませんが、人生の基盤を築く上で「これだけは何歳までにやっておいた方が良い」という期限があるのは事実です。
40歳過ぎてから、22歳の若夫婦のような将来設計を描こうとしても無理な話なのです。

そういう意味で、早くから結婚や将来設計についてしっかり考えておくことは、決して無駄ではありません。
勉強や趣味に打ち込んだり、いろんな男性と付き合って経験を深めるのも良いですが、その一方で、自分の人生の基盤も着実に作っていかなければなりません。

もちろん、人生に何一つ無駄は無く、全てが心の糧になることは確かです。
つまらない男に引っ掛かって痛い思いをした経験も、大好きな彼に振られて泣き明かした日々も、決して無駄な出来事ではありません。

でも、それは、一つ一つ乗り越えた時に言えることであって、「辛い思いをするのはイヤだから」と現実から目を背け、問題から逃げ回っている間はあまり意味がありません。
同じ過ちを何度となく繰り返している場合も同じです。

失敗しながらも、一歩一歩、目指すゴールに近づいて行くのが『若い時間を無駄にしない』という事であって、痛い事から逃げ回り、自分をごまかしながら漫然と過ごしているのは時間の浪費ではないでしょうか。

そういう意味で、恋にも賞味期限を設けるのは、自分の為でもあり、相手の為でもないかと思います。

まして、あなたが結婚や将来設計について真剣に考えているなら、結果の出ないお付き合いを何年も続けるべきではないと私は思います。

もちろん、結婚が恋愛の全てではないし、「人生に無駄な恋愛など無い」のは確かですが、現実的な話、五年も十年もだらだら付き合えるほど、女の「結婚・出産適齢期」は長くないのです。

三十過ぎて、甥っ子や姪っ子の遊び相手をしながら、フウフウ息を切らしている自分の姿に気付いた人なら、この意味がお分かり頂けるのではないでしょうか。

遠距離の国際恋愛を始めるにあたって、私は、「どんな美しい情熱も、もって三ヶ月、長くて半年。二人の交際の方向性が定まるのは早くて一年、長くて二年。それを超えたら、後は惰性」と思っていました。

実際、二人が情熱的に手紙や電話をやり取りしたのは最初の三ヶ月だけでしたし、半年もすれば気持ちが落ち着いて、一年経つ頃には恋人というより親友に近い感じになっていました。

親友に近い感じになると、「何がなんでも、あの人に会いたい」「いつまでも一緒にいたい」という希求がだんだん薄れて、「メールと電話だけでもいいか」という気持ちになってきます。

特に、男性は、よほど強い動機が無ければ、結婚、それも難しい条件の重なる国際結婚に簡単に踏み切ったりしません。

何の揉め事もなく、遠距離恋愛から国際結婚にとんとん拍子に進むケースもありますが、多くは、時間と距離に勝てなくて、やむなく立ち消えてしまうか、すったもんだの末に結ばれるというケースが大半ではないかと思います。

私達の場合、交際が始まった段階で、彼の方から「心配しなくても、二人の交際が進展すれば、それなりの形(結婚)に実を結ぶよ。僕にとってこれは遊びの恋じゃないんだ」とはっきり明言してくれたのと、交際が始まって9ヶ月目には、彼がフロリダに招待してくれて、彼のご家族にも公式の彼女(?)として紹介された為、離ればなれでも、大揉めに揉めても、ある程度、方向が見えていたという利点がありました。

また、彼の方がしばしば仕事で来日していた為、3~4ヶ月に一度はお互いに顔を合わす事が出来たのも良かったかもしれません。

しかし、お互い行き来もせず、友人にも家族にも紹介せず、ただ電話とメールだけで繋がっているケースはどうでしょう。

相手があなたに会いたいとも思わない、あなたが側に居ても居なくても構わない、という程度なら、恋が実を結ぶのは非常に難しいのではないかと思います。

相手が真面目で誠実な人でも、目の前にいない相手に恋愛感情を抱き続けるのはかなり難しいです。
いつしか、相手が側に居ないことに馴れてしまって、「会いたい」とも「一緒にいたい」とも思わなくなるのが普通です。

まして、二人が一緒に居る為に、お互いが何かを犠牲にしなければいけない(お金や休暇、仕事など)、遠距離国際恋愛の場合、友達から恋人、恋人から人生の伴侶へと、具体的にコマを進めていくには、日本人同士のカップルより強い動機と結びつきが必要です。
運やタイミングも不可欠な要素です。

そんな中で、「私達は恋人同志でしょ!」といくら叫んでも、動かないものは動かないのです。

私としては、遠距離の国際恋愛をするなら、自分なりに期限を定めて、押しても引いても物事が動かないと分かったら、どこかで見切りを付ける勇気と判断力が必要ではないかと思います。

男性は女性と違ってそれほど結婚願望はありませんし、適度に居心地が良ければ、何年でもだらだら付き合えるものです。

女性の方は、「あと半年待てば」「もう一年待てば」と期待して、それに引きずられてしまいますが、自分の気持ちと相手の気持ちに余りにも大きな温度差がある場合、思い切って、白黒つけた方がいいような気がします。

ある程度、二人の気持ちが落ち着いて、進展が止まったら、
「私はあなたが大好きだし、いつも一緒にいたいと思う。このまま、だらだら付き合っても、私には意味が無いし、あなたにその気が無いなら、別れた方が良いような気がする。別に、あなたに対する気持ちが変わったからではなく、私は結婚とか将来について真剣に考えていているからです」
と、一度、正直に伝えてみてはどうでしょうか。

そして、一度伝えたら、彼の回答が来るまで待つのです。
彼に「こうして欲しい」「こうするべきだ」と責め立てるのではなく、黙って様子を見るのです。

たとえ、彼の回答が、
「悪いけど、今は将来の事は考えられない」
「正直、君と結婚したいとは思わない」
というような、あなたの期待に反するものであっても、深読みしたり、取り乱したりせず、その言葉を「そのまま」受け止めて下さい。

間違っても、
「やっぱり私のことは遊びだったのね!」
「あなたは誠意がなさ過ぎる。私がこんなに真剣に思っているのに」
なんて、突っ掛からないこと。

その間、彼が変わらぬ調子で連絡をくれて、彼なりに真剣に考えているようなら、そのまま待てばいいし、それを機会に連絡が途絶えたり、「君は結婚のことしか頭にない女だ、僕の気持ちはどうでもいいのか」みたいに、あなたの女性としての願いを一切考慮せず、非難ばかりするようであれば、彼との交際は考え直せばいい。

現実から逃げ回って、一年、二年と貴重な若さを浪費するよりは、一時痛い思いを味わっても、新たなスタートを切る方が、あなたの為でもあり、彼の為でもないでしょうか。

何を、どこで、どう見切りをつけるかは、あなたにしか分かりませんし、それがどう転がっていくかは誰にも予測できません。

でも、あなたの中に確固たる気持ちと、「それでも私はいつか必ず幸せになる」という信念があれば、一時、状況が悪化しても、いずれ理想の恋と結婚を手に入れることが出来ると思います。

作詞家の秋元康さんの言葉で、

『本物の赤い糸は、ブンブン振っても、切れないものだ。彼のことが本当に好きなら、恋を過保護にせず、一度、ブンブン振ってみてはどうか。切れてしまえば、君の赤い糸の人はどこか他の所に居るというだけの話じゃないか』

というものがあります。

自分の恋が、今、どんな状態で、どんな方向に向かっているか、一度、冷静に見つめ直して下さい。

メルマガ『外国人に恋してしまったあなたへ 第8号』より抜粋