30代にしたいこと、30代だからできること

2017年9月15日恋と女性の生き方, 女性の生き方

検索エンジンのニュースをチェックしていると、たまたま「30代」という文字が目に入ったのでクリックしてみたら(そう、釣られたのです)、30代をテーマにした書籍がずらずらとリストアップされていました。

見ていて思ったのは、「女性の30代」と「男性の30代」では、まったく問題も価値観も異なる、ということ。

男性をターゲットにした書籍が「できる男になるための仕事術」とか「これだけは身につけておきたい●●」とか、一直線に将来に向かっているのに対し、女性をターゲットにした書籍は「結婚か、仕事か」「子供を産むか、産まないか」「不動産を購入すべきか、しないべきか」、二者択一の話がほとんど。

やはり女性の30代がいろんな意味で人生の分岐点であることは確かだし、生物学的な年齢を考慮しても、「失敗してもいいじゃない」「後で取り返せるわよ」とは簡単に言えない現実があるわけで、大学や就職先を選ぶのと同じような感覚で考えていると、物事を見誤ると思います。

男女平等とか、同権とかの問題じゃない。『女性』という生物の宿命です。

とはいえ、20代で結婚し、子供も二人いて、「とにかくこの子を小学校、中学校に上げるまでは・・」と、これから先の段取りがガッチリ決まっている30代女性と、「結婚なんてまだまだ。仕事も趣味も楽しみたい」という30代女性が同じ感性や価値観で語り合うのは難しいし、同じ「子供二人の専業主婦」でも、「高収入の夫に支えられ、子供の教育一筋で」という女性と、「1日も早く職場復帰したい。キャリアを重視したい」という女性でも、価値観は大きく違うもの。

一口に「30代」といっても、女性のそれは多種多様で、これを一括りに理想の人生モデルを提示することはできません。

言い換えれば、女性も30代になると、分かり合える層も狭まってくるし、「事務か、営業か」というレベルの話ではない、人生を懸けた「持つか、持たざるか」の決断が必要になってくる。

いわば、『孤独のうちに大きな選択を迫られる時期』といっても過言ではありません。

それだけに迷いや葛藤もいっそう深く、20代の落ち込みと30代の落ち込みでは、断崖絶壁の険しさが違うわけですね。

この現実を無視して、表面だけ明るくなろう、努力家でいようとしても、やはり無理があります。

かといって、悪い方に考え過ぎると、人も幸せも寄りつかなくなります。

じゃ、どうすればいいんでしょう。

いろんな処方箋がありますが、第一は、自分の感情に素直であること。

そして自分に言い訳しないこと、です。

「他人にさとられまい。決して侮られまい」と気張ると、腫れ物を触るようになってしまうし、いつも取り繕っている自分に疲れたり、虚しさを覚えるようになる。

これはちっとも心の得にはならないです。

むしろ、自分が「損だ」と思っていること──人に笑われたり、バカにされたり、見下されたりするかもしれないようなコトに、意外な魅力や救いがあったりします。

素直な女は、それだけで可愛い。

女性における『素直さ』というのは、美貌よりも、ファッションよりも、はるかに大きな徳をもたらすチャーム・ポイントなんですけどね。

が、悲しいかな、素直な自分でいると、人にバカにされると思い込んでいる女性も少なくない。

これは残念なことです。

『素直になる』というのは、自分で自分の感情を大事にすることです。

「こうあるべき」と決めつけて、理屈で自分をコントロールしようとすることは、自分に対する裏切りに他ならないのですよ。

傍で見ていても、しんどいです。

それは、独身であっても、子持ちであっても同じ。

本当に分かり合える友達が欲しければ、偽ったらダメですよね。

ところで、30代書籍リストの中に、『30代にしたいこと、30代だからできること (PHP文庫)』という本があったのですが、最たるものは『決断』ですよ。

仕事を続けるにも、子供を産むにも、「自分はどうしたいのか」。

これをハッキリさせないと、動かしようがないです。

「だって、どうなるか不安だし」……それは誰しも同じこと。

誰も100パーセント正しい答えなんか教えてくれません。

40代や50代になったら、がらりと気持ちが変わるかもしれないし。

予測不能なことは、これからいくらでも置きます。

でも、最低限、ある程度先を見通して、現段階での決断を下すことは出来ると思います。

そして、多くの場合、人が勘違いしているのは、決断の本当の意味は「決めて、断つ」ということ。

「決めて得る」のじゃないんです。

どっちも得るのが素晴らしいこと、人生の勝ち組だって、確かにそうかもしれないけれど、執着すると、本当に断つべきものが分からなくなってしまう。

断つタイミングも逸するし、断たなくていい物を断ってしまう恐れもある。

それは、煮えきらない彼氏だったり、今の暮らしだったり、いろいろ。

あれもこれも手放しがたくって……というのは、『ひょうたん猿』と同じです。

畑でイタズラする猿を捕まえるのに、米を入れたヒョウタンを木にぶら下げておくと、猿はその中に手を突っ込み、手の中の米を失うまいとしてヒョウタンの中で手を強く握りしめて動けなくなり、結果、ヒョウタンごと捕まってしまう、というアジアの国のお話です。

決断を先延ばしにすると、30代女性にとって最も貴重な財産が失われてしまう。それは『時間』です。

生物学的な女性の時間は限られていて、薬やエステでは取り戻せないのですよ、本当の話ね。

そして、『決断する』ということは、自分と相談すること。

自分と相談するのに、自分が正直なことを教えてくれなかったら、相談のしようがないですよね。

嘘をつかれても困るし。

そういう理由からも、「素直である」というのは非常に重要なのですよ。

正しい決断を下したいなら、なおさらのこと。

そして、決断したら、あとは恐れず、自分を信じること。

この潔さこそ、30代の魅力です。

颯爽とした女は美しい。

いくつになっても、誰が見ても美しいのです。