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生き続けろ、そうすれば分かってくる

2010年5月10日

「生きることに意味なんかない」「生きていても仕方ない」

じゃあ、死ねばラクになるだろうか。

誰かにとって、特別な存在になれるだろうか。

「生きていても仕方ない」と思うのは、誰にも認められない、愛されている気がしないからで、君自身の価値に問題があるからじゃない。

「君の生命=可能性」と「周りの関心」をごっちゃにしてはいけない。

一番大きな間違いは、「生きる」の反対語は「死ぬ」だと思っていることだ。

死ねば、ただ終わるだけ。

特別な何かに生まれ変わるわけじゃない。

期待して死んだら、あの世できっとガッカリする。

ああ、やっぱり、自分が思っていたようにはならなかった、と。

永遠にガッカリするだけだ。

だから、死んでも、生きることに反抗したことにはならない。

「生きる」の反対語は「あきらめる」。

望むことも、考えることも、恋することも、全部あきらめることだ。

じゃあ、生き続けると、何かいいことあるの?

もちろん。

君があきらめない限り、答えは必ず見つかる。

人生の「いいこと」というのは、大金を手にしたり、素敵な恋人ができたり、他人に自慢できることが全てじゃない。

ある日、突然、心の目が開いて、生きることが「スッと」楽になることを言うんだ。

「心の平安」とでもいうのかな。

ある瞬間から、不必要に苦しまなくなるんだ。

そうすると、心が軽くなって、自分のことが好きになる。

たとえ恋人に愛されなくても、仕事がなくても、病気でも、「今、ここに、生きている自分」が、いとおしく思えるようになるんだ。

その時、はじめて、「自分を愛する」という言葉の意味が理解できるようになるだろう。

そして、それが理解できたら、今まで「許せない」と思ってきた人たち、君にイヤなことばかり言って苦しめる人たち、自分にないものをいっぱい持って目障りな人達のことも、どうでもよくなっていくだろう。

そんな「心」を手に入れたら、もう怖いものなどなくなる。

背伸びして、いっぱいブランドもので固めたり、肩書きにこだわったり、人に自慢できるようなものを自分の周りに掻き集めなくても、自然体でいられる。

これ以上の財産があるだろうか?

「生きる」ってことは、勝利するための旅じゃない。

「発見」と「理解」のプロセスだ。

人生のRPGでは、ポイントをたくさん貯めた人より、勝ったり負けたりしながら、「こんな武器もある」「こんな落とし穴もある」と、あちこちの道を歩いて、いろんなアイテムを見つけた人の方が楽しいんだよ。

昔、ゲーテという偉い人が言ってたよ。

われわれには理解できないことが少なくない。

生き続けて行け。きっとわかって来るだろう。

世の中の本当に大事なことは、30年、40年と生き続けて、やっと理解できることの方がずっと多い。

たとえば、今の君に「親の気持ち」なんてとうてい理解できないだろうけど、君も30年後親になったら理解するようになる。

それと同じで、10代や20代では、どれほど理屈で知っていても、「理解していないこと」の方が多いし、何もわかってないうちから、あれもこれもダメと決めつけて、人生を結論づけるなんてナンセンスなんだよ。

そう言われても、「何、言ってんだろう」としか思わないかもしれない。

だから「生き続けろ。そうすれば分かってくる」、ゲーテはそう言って若い人を勇気づけたんだ。

いつか君が本当に理解した時、この言葉の重さを知るだろう。

「ああ、あの時、あきらめなくてよかった」ときっと思う日が来るはずだ。

その日を楽しみに生きることを「希望」という。


とても読みやすくて、読後感も爽やかです。小難しいことは何も書いてないので、すっと心にしみますヨ☆

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