『ロマン』という言葉は宮川泰士(=宇宙戦艦ヤマト)に教わった

人間が『宇宙』を感じる時──

それは満天の星空だったり、ニュートンやホーキンスに関する宇宙物理学の書物だったり、スペースシャトルのTV中継だったり、いろいろだけど、私の場合、やはり宮川泰士さんの音楽が一番強烈で、寝ても覚めても『ヤマトのサントラ』という時期があったものだ。

まずは人間業とは思えない川島和子さんのスキャットがある。

おそらく、ヤマトの音楽を耳にした多くの子供たちにとって、川島さんの「あ~~あ~~」という有名なスキャットは、まさに衝撃だったのではないだろうか。

私も子供心に「シンセサイザーで作った声にちがいない」と思っていたし(人間のものとは思えなかった)、人の声だと分かってからも、「こんな美しい声で歌う人が日本に居るわけがない」と絶対的に思い込んでいた。

小学校5年生の時、月500円のお小遣いを半年貯めて、当時、2300円ぐらいだったLPレコード「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト Symphonic Suite Yamato」を購入したのだけど、その時、スキャットの主が「川島和子」という日本女性と知って二度びっくり。

私もマネして何度も口ずさんだけど、あの高く澄み切った声はついに出なかった。(当たり前ダ)


それにしても美しいのは宮川さんの作るメロディ。

部屋の明かりを消して、目を閉じて聞いていると、まるで宇宙を漂っているようで、「この世には素晴らしく美しいものが存在する」ということを子供心に確信したものだ。

すべては「漫画の世界」と分かっている。

だけど、もしかしたら、自分も銀河の彼方に旅することが叶うかもしれない。

何百万、何千万という時を越えた、光の渦の彼方に、自分が本当に探し求めるものが見つかるかもしれない。

……なあんて、夢に見ながら。

この世に幾千の「魂の出会い」があるとすれば、ヤマトのサントラ=宮川さんの音楽との出会いも、魂があらわれるような体験だった。

子供の頃に、こうした美しい声と旋律にどっぷり浸かれたたことは、本当に幸せだったと思う。

そんな宮川さんも、もうこの世にはいらっしゃらない。

訃報を聞いた時、この方は銀河の彼方に旅立って行かれたのだな、と思った。

もし、宇宙の女神が存在するならば、それはやはり、松本零士の描く『スターシア』か『メーテル』のような姿をしているのだろう。

川島さんのスキャットに、宇宙の神秘と広がりを感じた子供達は、きっと知らない間に出会っているはずだ。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=crlU9EaHMW8[/youtube]

ちなみに、商品としての宇宙戦艦ヤマトは、著作権問題で揺れに揺れて、名盤と呼ばれるこれらのサントラ盤もいまだ再販されず、マーケットプレイスで1~2万円の高値がついている。
これではファンのみならず、作曲した宮沢さんだって浮かばれないような気がする。
もう一度、きちんとした形で再販して欲しい。
そしたら買うからさ。

↓ その後

リマスターされて超高音質のアルバムがリリースされた模様。よかったです!

こちらが一番最初のバージョン。

さらば~も本当に良かった。でも、私の思い入れはここまでです。理由はコチラ→宇宙戦艦ヤマトと銀河鉄道999 ~無節操な続編に怒る~

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