小説・論文などテキスト系サイトのコピー防止に『Google Drive Embedder』

昨今、ウェブサイトで小説やポエム、論文など、公開される方も多いと思います。

しかしながら、テキストをそのままサイトに掲載すれば、コピーやリライトの標的になり、下手すれば、自サイトがコピーサイトとみなされ、検索結果から追いやられる事にもなりかねません。

PDFの配布も、印刷、ダウンロード、不特定多数への配布など、不正使用のリスクは非常に高いです。

かといって、非公開にすれば、「大勢に見て欲しい」という目標は達成できませんし、下手に会員制や課金制を導入すれば、ますます客足が遠のく恐れもあります。

そこで、『Google Drive Embedder for WordPress』というプラグインを使った手法を紹介します。

上手に設定すれば、かなり強固なプロテクションが可能なので、興味のある方はぜひお試し下さい。

インストールとGoogle Apps Loginの設定方法

Google Drive Embedder for WordPress自体のインストールは非常に簡単です。
いつもの手順で「有効化」するだけです。特別な作業は何も要りません。
共有や編集機能の細かな設定は、Google Driveで行います。

手間がかかるのは、同時インストールを求められる Google Apps Login pluginという別途のプラグインです。

このプラグインは、編集画面からGoogle Drive内のファイルを検索してショートコード(リンク)を作成する為のものです。

しかし、わざわざ入れなくても埋め込みのGoogle Drive Embedderはきちんと動作します。

 Google Apps Login plugin

それでも、プラグインの使い始めに埋め込み用のショートコードを作成しないといけないので、認証の手続きはしておきましょう。

■ 設定の手順 ■

まず、https://console.developers.google.com/にアクセスします。

左上の「プロジェクトの作成」で新規プロジェクトを作成。適当にプロジェクト名を付けて「作成」します。

 Google Apps Login plugin

 Google Apps Login plugin width=

次に「認証情報」→「OAuth同意画面」に進み、メールアドレス、サービス名を設定。サイトURLなどは省略可。

「認証情報を作成」→「OAuthクライエント」を選択。

「クライアント情報の作成」→「ウェブアプリケーション」を選択して作成。

「クライアントID」と「クライアント シークレット」をコピー。

Google Apps Login の設定画面に戻り、取得したIDとクライアント シークレットを記入して保存すれば完了です。

Advanced Optionもありますが、個人で使用する場合は、全部オフでいいと思います。

※認証設定が上手くいかなくても、Google Drive Embedderの埋め込み機能はちゃんと動作するので、先に進みましょう。

ただし設定が完了するまでエラーメッセージはずっと表示されます。(無視して大丈夫)

記事にGoogle Driveのドキュメントを埋め込む

編集画面のボタンをクリックして、Google Driveにアクセスします。

Google Drive Embedder for WordPress

Google Driveへのログインを求められるので、通常の手順通り進みます。

Google Apps Loginが機能していれば、Google Drive内のファイル一覧が表示されます。

埋め込みたいファイルをクリックして、「Viewer file link」「Download file link」「Embed document」の中から形式を選び、Insert Fileをクリックすれば完了です。

それぞれのショートコードは次の通りです。Google Apps Loginを使わなくても、url=”” にファイルのURLを直接書き込めば動作します。

試しに、ダウンロードや印刷、名前を付けて保存、などやってみて下さい。(Download file linkは除く)

★Viewer file link

PDF文書をフルスクリーンで見る

[slh lang=”c”]

PDF文書をフルスクリーンで見る

[/slh]

★Download file link

愛の詩集.pdfをダウンロードする

[slh lang=”c”]

愛の詩集.pdfをダウンロードする

[/slh]

★Embed document

レスポンシンブル形式なので、スマホでも閲覧できます。やはり日本語は縦書き文書が綺麗ですね♪

[slh lang=”c”] [/slh]
※注意

Google DriveのオリジナルのURLは、https://drive.google.com/hogehoge/view?usp=sharing です。

ショートコードの場合、末尾が preview?usp=drivesdk のように異なりますので、その都度、書き換えが必要です。

ファイルの共有設定

各ファイルの共有設定は、Google Driveのブラウザ上でも可能ですが、デスクトップ用アプリケーションを使って、PCのエクスプローラーで操作した方がより簡便です。

エクスプローラーの右クリックで共有設定。

編集不可、印刷、ダウンロード禁止など、細かく設定すれば、ブラウザのビューアで表示した時、アイコンや右クリックのメニューが表示されません。
確認の際は、必ずGoogleアカウントからログオフして下さい。

Googleの検索結果に反映させることは可能?

一般公開の設定をしておれば、Googlebotはクロールに来てくれます。

ただし、PDF文書の側でセキュリティ設定をしていると、botはクロールできません。

PDF セキュリティ

PDF文書の内容をGoogleの検索結果に反映させたければ、PDFファイルのセキュリティはオフにして、Google Driveのオプションで調整するのが確実かと思います。

セキュリティとしては、PDFをロックするのが一番ですけども。

アクセス解析はできる?

Google Drive Embedder を使用した場合、ドキュメントの閲覧数をカウントするのは難しくなります。

ExcelやWordはGoogle Documentのプロパティでアクセスのカウントができるそうですが、PDFは無理です。

Google Analyticsの「イベント・トラッキング」の機能を使えば、ウィンドウやフーレム内のスクロールの有無、外部リンク(Google Drive)のクリック数などはカウントできるので、じっくり読まれたかどうか、ある程度の目安はつきます。

ただし、Google Driveのファイルに直接アクセスしたものに対しては、まったく分からないので、各ファイルに配布元のURLなどを分かりやすい場所に記入しておくと何かの助けになるでしょう。

プラグインは、こちらがおすすめ。

WP Google Analytics Events

こんな感じでウェブ上の動作が細かくトラッキングできるので、一つの指標にはなると思います。

スクリーンキャプチャは回避できる?

残念ながら、スクリーンキャプチャまでは制御できません。

ただ、キャプチャできる範囲も限られていますし、ファイルが何ページにも及ぶ場合は、いちいちキャプチャ→保存などしてられないと思います。

サンプル文書は「二段組み」にしていますが、一段組・一行の文字数40~45ぐらいに設定すれば、確実にブラウザ画面からはみ出します。

それでもキャプチャしたい人っているんでしょうかね^^;

重複コンテンツになりませんか?

たとえば、メインサイトが http://sanmarie.me で、PDF文書のURL(検索エンジンにインデックス済み)が https://drive.google.com/file…になる場合。

メインサイトの中にPDF文書の一部を掲載していると、Googleから「重複コンテンツ」「コピー」と判断される恐れがあります。

その結果、本当に見て欲しいメインサイトの評価が下がって、PDF文書の方が上位にきてしまうケースです。

「とにかく、文章が読まれたら、それでいい」という場合はOKですが、書籍の販売リンクや、その他のプロモーション、著者情報など、他にちゃんと見て欲しいコンテンツがある場合は、かなり不利ですよね。PDF
が何回表示されても、広告収入にはなりません。

また、記事内に引用という形でテキストを使用しても、あまりに引用だらけだと、ぱくりサイトとみなされる恐れもあります。

それについて、rer=”canonical”でコントロールする方法があるのですが、同一コンテンツにのみ有効なので、外部に設置したPDFやドキュメントについては全く未知数です。

私も検索で「PDFのみ」というサイトをたくさん見かけました。配布元が一緒になって表示されることは、まずないです。

そのあたりは、アクセス解析を見ながら調整するしかなさそうです。

PDFファイルの置き場所を保護する

事情があって、自サーバーにドキュメントを置いている場合、必ずディレクトリごとアクセス禁止にして下さい。
パスワードなどでブロックしていても、ある種のソフトウェアを使えば、簡単にロック解除ができたりします。
また検索で、ファイルの置き場所が明らかになるケースもあるみたいなので、公開前に必ず確認のこと。

こちらにrobots.txtを使った、様々な保護の方法が紹介されています。

WordPressの場合、うかつにwp-contensに置かない方がいです。

上記のサイトが紹介しているように、PDFの置き場所を統一して、一括で検索ボットを弾くのが有効でしょう。

[slh lang=”c”] User-agent: *
Disallow: /wp-admin/
Allow: /wp-admin/admin-ajax.php
Disallow: /download
[/slh]

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縦書き文書作成からPDF変換まで、ワンクリックで完了したい場合は、一太郎がおすすめです。サンプル文書も一太郎で作成しました。

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PDFに関しては、私は PDF-XChange PRO を使っています。ジャストシステムより細かな設定が可能です。Adobeと遜色ないです。

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