恋と女性の生き方

死ぬまで生き直せる NHK『知るを楽しむ(池田理代子)』から 

2006年6月18日

今日は、Amazon.comでオーダーしていた、池田理代子先生の「あきらめない人生―ゆめをかなえる四〇からの生きかた・考えかた」と「人生の歩き方 2007年2-3月 (NHK知るを楽しむ)」を読みました。

こうして先生ご自身の言葉に触れると、私が本当に好きなのは、ベルばらよりも、オスカルよりも、何よりも、理代子先生ご自身なのだなあ――ということを、しみじみ感じずにいません。

こんなこと、一生叶うわけがないけれど、地酒の美味しい京料理か炉端焼きのお店にでも行って、仕事のこと、恋のこと、芸術のこと、いっぱいいっぱいお話ししたい……と思うようなお方です。

日本の著名人の中で、人そのものに憧れたのは、後にも先にも、池田理代子先生、唯一人ではないでしょうかねぇ。。。(しみじみ)

今回のテキストも、共感し、勇気づけられるお話がいっぱいで、「この世に、こういう言葉を語ってくれる人がいる」というだけで、とても嬉しく感じられたものです。

だけど、その中で、どうしても読むのが辛い箇所がありました。

それは、子供のことについて語っておられる部分です。

私にとって、理代子先生は、私が欲しいと思う全てのものを持っておられる存在でもありました。

でも、先生から見れば、私は、先生が欲しくて欲しくて、でもついに得られなかったものを、二つも(二人も)持っているのです。

そう考えると、とても切なくて、哀しくて、「一体、この世の事って、どうなっているのだろう」と思わずにいないんですよね。

ファンとしても、同じ女性としても、ここだけは言葉を失うんです、本当に。

「子供のない女性は可哀相」とかそんなのじゃなくてね。

世界の核に問うような、宗教的感情に近いです。

今回、特に言葉に残ったのが、

「とにかく一生懸命生きていれば、必ず見てくれている人がいて、何かしら道が開けていくんだ、というのが実感です。やはり、一生懸命生きないとダメです」

私も、欲望まるだしにガツガツするのは好きではないけれど、「世の中、こんなもの」と開き直るのも好きじゃないです。

故・寺山修司さんの言葉に、「友情がくだらないのではない。君の友情に対する考え方がくだらないのだ」というのがありますが、それは何事にも当てはまるんじゃないかと思います。

「こんなもの」と思う人には、「こんなもの」しか手に入らない、と。

才能もない、美貌もない、金もなければコネもない――と、ないないづくしの人生でも、一生懸命に生きるチャンスだけは、皆に平等に与えられているのではないでしょうか。

↓ これも廃刊になるのかな。よりプライベートな部分に踏み込んだいい本でした。

初稿:2006年6月18日

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