MS-DOSやAppleⅡの時代からパソコンに深く首を突っ込んできた人ならともかく、インターネットが爆発的に普及して、「じゃ、オレもブログとやらを始めてみようか」と、わりと最近になってからMyパソコンを購入し、動画コンテンツやMixiで遊んでいる若いユーザーの中に、なぜ世界の大半のPCはOSにWindowsを採用しているのか、Microsoftだけが一人勝ちのようになってしまったのか、その開発の歴史とビジネス戦の攻防について、正しく理解している人がどれ位いるのか──。

もちろん、私もこの動画を見て、やっと一連の流れを理解したクチであり、あまりエラそうな事は言えないのだが、やはり、PCを日常的に使っているユーザーの一人として、何より、PCや周辺機器に高いお金をつぎ込んでいるカスタマーの一人として、「なぜ、右を向いても、左を向いても、Windowsなのか」「ビル・ゲイツが個人資産壱兆円も稼ぐに至ったのか」を理解することは、情報革命の時代を生きる現代人にとって必須の教養ではないか、と思ったりもする。

だって、この世の中で(Macユーザーを除いて)、ビル・ゲイツに「使用料」を払っていない人間なんてないわけで、パソコンを買う時に、「ああ、この代金の幾らかは、Windowsの使用料なんだ」ということを意識している人って、どれくらい存在するのだろう? と考えると、「パソコンが動作する」「インターネットが使える」といった今では当たり前のことにすっかり慣らされて、買ったばかりのノートPCに既にWordやExcelがインストールされて、その代金もいつの間にやら込みになっていることがちょっと恐ろしいような気がしないでもないからだ。

もしかしたら、今、世界中で使われているOSは、Windowsではなく、他のOSだったかもしれない。

フォーブスの長者番付の常連は、ビル・ゲイツではなく、他のプログラマーだったかもしれない。

そして、それが、技術の結果ではなく、ビジネス戦の攻防に因るところが大きいと分かれば、今、使っているWindowsの影に、無情にして奇怪な光と闇がきっと感じられるはずだ。

特に、「ゲイリー・キルドール」のエピソードは、胸の底がズーンと重くなる。

氏が亡くなった今、真実は誰にも分からないけれど。

ともあれ、非常にエキサイティングで、、、同時に、哀しい物語でもあります。

電子立国 プログラマーたちの光と影
/video/microsoft.flv

関連する記事