女性と恋愛

結婚には妥協が必要 → 何さまのつもり?

2017年3月5日

私も時々、女性向けのネットメディアに目を通しますが、『結婚には妥協が必要』という言葉を目にする度に違和感を覚えることがあります。

国語辞典で意味を調べてみると・・

だ‐きょう【妥協】━ケフ
名・自サ変利害や意見が対立しているとき、互いにゆずりあっておだやかに決着をつけること。
「━の産物」
「━案」
不本意ながら筋を曲げるという含みがある。
[明鏡国語辞典 第二版]

**だ きょう(オ)【妥協】

-ケフ
【妥協】
-する (自サ)
(だれ・なにト-する/だれ・なにニ-する)
〔「妥」は穏やかの意〕
両方の意見が対立している場合、互いに折れ合って穏やかに話をまとめること。
〔広義では、相手の権力などに屈して、いいかげんなところで自分の主張をごまかすことを指す〕

-を図る
-が成立する
-の産物
-点を見いだす
[ 語例 ]
-案 ・ -的
[新明解国語辞典第七版]

結婚にたとえると、彼氏は「30代になって将来の展望が見えてから」と考え、彼女は「子供を産むなら早いほうがいいので、30歳を越える前に」と望んでいる。

あるいは、彼氏は「二世帯住宅」を望んでいるが、彼女は「近距離がベスト」と考えている、というような文脈で語られる言葉だと思うんですね。

でも、中には、『妥協』という言葉が、「この程度の相手で手を打っておくか」というニュアンスで使われており、自分は何さまのつもり?と不思議に思うことがあります。

自分はスペックの高い上物だが、相手はそうでもないと見下しているわけでしょう。

が、見方を変えれば、それほどスペックの高い上物の女が、なんでいつまでも独りでいるかな、という話になりますね。

本当に男性に常時求められている女性なら、独りになりたくても、なれませんもの。黙ってそこに居るだけで、男性がドキドキして、声かけずにいないからね。

自分自身、あるいは女同士では評価の高い女性も、男社会から見れば「御免被る」というケースは多々ありますし、「オスカルさま、素敵」と思うのはヅカ女とアンドレだけ、現実の男社会ではオスカルよりロザリー、現実にあんな女がおったら、男には脅威ですよ。中には、エメラルダスやトリニティが好きで、あの踵に踏まれたいと所望する人もありますけどね。でも、それは少数派かと。

そもそも「妥協して相手を選ぶ(求める条件を落とす)」という考えは、ものすごく人を馬鹿にしてると思いませんか。

自分がどこかの会社に就職して、「我が社も、もっとスペックの高い人材が欲しかったけど、うちの人件費じゃ博士サマとか無理だし、あんたで妥協したんだよ、ははは」と言われたら、どんな気分になります? そんな会社に責任感や忠誠心など湧くでしょうか。

そもそも「結婚とはこうこうである」と決めつけている人は、実際に結婚したことがあるのでしょうか。

「結婚したら自由がなくなる」「自分の好きなことができなくなる」「将来が不安」「旦那の奴隷になりそう」etc。

でも、それはあくまで「遠くから見た印象」であって、実体を語っているわけではありません。

いわば、一度もハワイに行ったことのない人が、旅行会社のパンフレットや在住者のブログを眺めて、「ハワイとはこういう場所に違いない」と決めつけてるのと変わりないです。

一口にハワイといっても、マウイ島とカウラ島では全く違うし、国際観光都市と格差のある田舎では人の考えも暮らしぶりも異なります。

自分が実際に暮らしてはじめて分かることもたくさんあるし、少なくとも、遠目で見ながら「ハワイはこうに違いない。だから行くべきではない」と断言する理由にはならないんですね。

「自由がなくなる」というのも、よく言われますけど、自由なんて作ろうと思えばいくらでも作れるし、子育ても10年経って一段落したら、「今度はヒマすぎて、何をしていいか分からない」なんて人もいっぱいいるわけで、自由の先取りをするか、後回しにするか、それだけの違いという部分もあります。

うちの知り合いも23歳で結婚して、24歳で第一子を産んで、子育てしながらITの勉強をして、40代半ばで子供が成人したら副社長になって、今はクルージングやらパーティーやら、休日ごとに遊び回ってますよ。40間際で子供産んで、涙目で苦労している人を尻目にね。その人に言わせたら、皆が20代で遊び回ってる時に必死に子育てしたんだから、今人生が楽しいのはご褒美みたいなもの、って。

そんな風に、苦労を先にするか、後回しにするかで、ライフスタイルも大きく違ってきますし、長い目で見れば、プラスマイナス・ゼロみたいな事もたくさんあって、「こうすれば絶対お得」みたいな生き方って、よほどの金持ちでもない限り皆無だと思います。

だから、巷で言われていることを鵜呑みにして、「こうに違いない」と決めつけるのは本当に勿体ないし、後で「しまった」と後悔しても、誰も責任なんかとってくれません。

メリット、デメリットを冷静に考えながらも、人生の思いがけない出会いや心の変化を楽しんだ方が、よほど生き方の幅も広がるし、心の柔軟性は、恋愛や結婚のみならず、仕事や対人関係にも生きてくると思うんです。

自分が結婚しない理由、もしくは、できない理由を、『結婚とは論』でごまかして、ことさら自分に非はないように印象操作するのって、傍から見たら、これほどやりにくいものはないですよ。周りにせっつかれたら、「私もできれば結婚したいんですけど、なかなか出会いがなくて。いい人がいたら紹介して下さい」とストレートに答えればいいだけの話。心ある人なら(ああ、そうか)と納得して、それ以上は言わないし、もしかしたら、「君に合いそうな人がいるんだけど」と紹介してくれるかもしれない。それでもまだ、しつこく虐めたり、なぶり者にするような人は完全無視、(この・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ)と心の中で五寸釘うっておけばいいの。

そこで「結婚とはー」と経験したこともないのに一説ぶつから、腫れ物みたいに思われるんですよ。

いちいち噛み付かれるのが面倒だから、周りも当たり障りのないことしか口にしなくなり、その人自身もだんだん孤独に感じる、悪循環です。

結婚で失敗したくないのは誰しもですし、外で子連れの夫婦とか見てたら、「うわー、大変そう、私にはムリ」とか思うのが自然ですよ。

独身生活が楽しければ楽しいほど、得るものより失うものの方が大きく見えるでしょうしね。

でも、独身時代の楽しみは、「若い時分だからこそ出来ること」も多い。60歳、70歳になってから、ビキニ姿でカクテルパーティーとか、バックパックでアジア周遊とか、厳しい部分もあるでしょう。

いわば、「永遠には続かない楽しみ」の為に、もう一つの可能性について、頑なに扉を閉ざすのもどうかなと思うわけです。

そもそも、結婚について論じる前に、実際に膝をついてプロポーズしてくれる男があるのでしょうか。

「この私が本気になれば、男は誰でも結婚したがる」と思い込んでいませんか?

でも、男はそう簡単に「結婚する」とは言いませんよ。残念ながら。

真面目な人ほど保守的で慎重だし、自分の社会的評価にも関わることだから、「部長の愛人」みたいな噂が聞こえてくる人は真っ先にリストから外しますよ。口では「綺麗ですねー」とか褒めそやすけども。

結婚うんぬんは、実際に目の前の男性があなたにプロポーズした時に具体的に見えてくることであって、まだ求婚もされてない、そもそも、あなたのことを「好きだ」と言ってくる男性もないのに、バーチャル・プロポーズを前提に結婚について論じても意味ないと思うんですよ。

結婚とはー、デメリットはー、とか声高々に叫んでも、一生誰にも相手されないかもしれないのだし。

それよりは、こちらの間口も開けておいて、自分が知りもしない世界の事について、ごちゃごちゃ理屈を並べるのは止めた方がいいと思います。

一口に結婚といっても、向かいの奥さんと、隣の奥さんでは、生き様もライフスタイルも全く違うし、不利な条件でスタートした結婚も、商売が実を結んで今は安泰とか、いろんな困難を覚悟してたのに、意外と障害にならず、そこそこに幸せにいくこともあるし。

ともあれ。

仕事でも、恋愛でも、『柔軟であること』が非常に大事だし、自分と異なる価値観に出会った時(干渉好きなおばさんとか、頭の固い上司とか)、それをどう受け止めるかで、何事も大きく違ってくると思います。何でもかんでもイライラと噛み付いて、私は被害者、周りは無理解と責め立てたところで、「やりにくい奴」と敬遠されて、自分が損するだけですし。

妥協だの、何だの言う前に、まずは自分の周りに親切にするところから始めて下さい。

「いい男がいない」のではなく、いい男はとっくにあなたに見切りをつけて、近づかないようにしているだけかもしれません。

https://okjiten.jp/kanji1977.html

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