音楽

スティングの大人のラブソング 『It’s probably me』&『Shape of my heart』

2008年11月28日

映画に使われたスティングの曲と言えば、『レオン』のエンディングで使われた「shape of my heart」が有名ですが、曲としては、『リーサル・ウェポン3』のエンディングで使われた「It’s probably me」が断然おすすめ。
メロディや歌詞も美しく、これぞ「大人の男の愛の歌」という感じです。

エリック・クラプトンとのデュオも有名ですが、やはり都会的な淋しさを感じさせるのはオリジナルの方ですね。


It’s Probably Me
Artist(Band):Sting & Police
Written by Sting, Michael Kamen and Eric Clapton

If the night turned cold
And the stars looked down
And you hug yourself
On the cold cold ground
You wake the morning
In a stranger’s coat
No-one would you see
You ask yourself, ‘Who’d watch for me?’
My only friend, who could it be?
It’s hard to say it
I hate to say it
But it’s probably me

When your belly’s empty
And the hunger’s so real
And you’re too proud to beg
And too dumb to steal
You search the city
For your only friend
No-one would you see
You ask yourself, Who’ll Watch For Me?’
A solitary voice to speak out and set me free
I hate to say it
I hate to say it
But it’s probably me

You’re not the easiest person I ever got to know
And it’s hard for us both to let our feelings show
Some would say
I should let you go your way
You’ll only make me cry
If there’s one guy, just one guy
Who’d lay down his life for you and die
It’s hard to say it
I hate to say it
But it’s probably me

When the world’s gone crazy, and it makes no sense
And there’s only one voice that comes to your defence
And the jury’s out
And your eyes search the room
And one friendly face is all you need to see
If there’s one guy, just one guy
Who’d lay down his life for you and die
I hate to say it
I hate to say it
But it’s probably me

I hate to say it
I hate to say
But it’s probably me
I hate to say it
I hate to say
But it’s probably me
I hate to say it
I hate to say
But it’s probably me

たとえば凍てつく夜
星もくっきりと見え
君は寒さのあまり思わず自分の身体を抱きしめる
朝目が覚めてみると誰かがコートをかけてくれている
人の気配などまるでないのに
きみはひとりぼっち
私を見守ってくれていたのは誰
私のたった一人の友達、それはいったい誰?
言いにくいことだけど
言いたくないけれど
でもそれはきっと僕のことなんだ

お腹の中はからっぽ
飢えに苛まれても
物乞いするには気高すぎ
盗みをはたらくには要領がよすぎる君
たった一人の友達を探して
君はこの大都会をくまなく歩き回った
だけど一人として出逢えない
君はひとりぼっち
誰もいないのかしら
孤独の叫びをあげれば君は解き放たれる
言いたくないけれど
言わずにおきたいけれど
でもそれはきっと僕なんだ

君が一筋縄でいかない相手だということに気付いていないわけじゃない
おまけに二人とも気持ちを上手く表せないときている
君の好きなようにさせてやればいいじゃないかって
誰かに言われそうだな
僕が泣けばすむことだものね
だけど君のためなら命を投げ出して死んでもいいという男が どこかにいるとすれば
一人でもいるとすれば
なかなか言えないけれど
言いにくいことだけど
でもそれはきっとこの僕なんだ

世の中がおかしくなってしまって
何の道理も通らなくなってしまい
自分以外誰も弁護してくれる者はいない
陪審員たちも立ち去ってしまい
君は空っぽの部屋を眺めるだけ
たった一人だけでいいから味方に出逢えたらと思わずにいられない
でも一人の男がいるとしたら
君のためなら命を投げ出して死んでもいいという男がいるとしたら
なかなか言えないけど
言わずにおきたいけど
でもそれはきっとこの僕なんだ
言いたくないけれど
言わずにおきたいけど
でもそれはきっとこの僕なんだ

(対訳:中川五郎さま アルバム『Ten summoner’s Tales』より)

これに並んで非常に有名なのがリュック・ベンソンの傑作『レオン』のエンディング・テーマとして使われた『Shape of my heart』。
どちらかと言えば、この曲の方がよく知られています。


ちなみに『レオン』の挿入歌として有名なのが、ビョークの『Venus as a boy(少年ヴィーナス)』です。

*

初めて『レオン』を見た時、エンディングにスティングの曲が使われているとは知らなくて、最初、この曲を耳にした時、ちょっと違和感を感じたのですが、歌詞の『でも僕のハートの形は違うんだ』というくだりを読んで、ベンソン監督のテーマとマッチしていたのだなと納得した次第です。

『買って金を稼ぐためにカード遊びするわけでもなければ
尊敬されたいがためにやっているわけでもない』

というのも、根無し草のようなレオンの心情をよく表していると思います。

プロの殺し屋として名を馳せながらも、それが決して真の目的ではない――でも自分が本当に探し求めるものが「何か」も知っている訳ではない――。

『彼は答えを見つけ出そうとカードを配る』

その為に、生き、殺し、また次の指令を待つ。

レオンの生き方そのものを表しているように感じます。

Shape Of My Heart

He deals the cards as a meditation
And those he plays never suspect
He doesn’t play for the money he wins
He doesn’t play for the respect
He deals the cards to find the answer
The sacred geometry of chance
The hidden law of probable outcome
The numbers lead a dance

I know that the spades are the swords of a soldier
I know that the clubs are weapons of war
I know that diamonds mean money for this art
But that’s not the shape of my heart

He may play the jack of diamonds
He may lay the queen of spades
He may conceal a king in his hand
While the memory of it fades

I know that the spades are the swords of a soldier
I know that the clubs are weapons of war
I know that diamonds mean money for this art
But that’s not the shape of my heart
That’s not the shape, the shape of my heart

And if I told you that I loved you
You’d maybe think there’s something wrong
I’m not a man of too many faces
The mask I wear is one
Those who speak know nothing
And find out to their cost
Like those who curse their luck in too many places
And those who fear are lost

I know that the spades are the swords of a soldier
I know that the clubs are weapons of war
I know that diamonds mean money for this art
But that’s not the shape of my heart
That’s not the shape of my heart

瞑想に耽るがごとく カードを配るひとりの男
彼に疑いをさしはさむ者など一人もいない
買って金を稼ぐためにカード遊びするわけでもなければ
尊敬されたいがためにやっているわけでもない

彼は答えを見つけ出そうとカードを配る
チャンスに関する神聖なる幾何学
起こりうるべき結果についての隠された法則
数字がすべてを引きずり回す

わかっているよ
スペードは兵士の剣で
クラブは戦争の兵器だということを
この世界ではダイヤがお金だということもね
でもぼくのハートの形とは違うんだ

彼はダイヤのジャックを切ってくるかもしれない
スペードのクイーンを場に出すかもしれない
キングを手の内に隠したまま
その記憶ばかりが薄れていくかもしれない

わかっているよ
スペードは兵士の剣で
クラブは戦争の兵器だということを
この世界ではダイヤがお金だということもね
でもぼくのハートの形とは違うんだ

君を愛してるって告白したら
何かおかしいんじゃないかって君は思うかもしれない
僕って表情をごまかすことができないんだ
何でもすぐに顔に出てしまう

ペラペラ喋る奴ほど何もわかっちゃいない
結局は痛い目に合うだけさ
ありとあらゆるところで ついてないって悪態をついている奴等のように
そして笑っている奴らが最後には負けるのさ

わかっているよ
スペードは兵士の剣で
クラブは戦争の兵器だということを
この世界ではダイヤがお金だということもね
でもぼくのハートの形とは違うんだ

(対訳:中川五郎さま)

§ スティングの関連商品

この2曲は次のCDに収録されています。

前作の『ソウル・ケイジ』とはうってかわって明るい色調のCD。
ボサノヴァやロックなど色鮮やかな音楽が収録されている。
私自身の評価はイマイチ(やはり前々作の『ナッシング・ライク・ザ・サン』のインパクトが非常に大きいため)なのだが、後に続く『ブランニュー・デイ』『セイクラッド・ラブ』の習作という感じで、スティングの歴史を知りたい人には興味深い一枚だ。
【Amazon レビューより】
タイトルにあるサマナーというのはスティングの本名。その名のとおり、スティングのそれぞれ違う10通りの個性が現れている作品といえる。
一連に流れているテーマは主に男女間の愛で、詩を眺めていると思わずにやりとさせられたり、なるほどと思うところもあり、洗練された詩の中に強烈な男の愛を感じてどきりとさせられる。
映画「レオン」のテーマ曲も収録されていて、特に女性にお勧めです。

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