息子が産まれた時に思ったこと

息子の写真もずいぶんたくさん撮って、幼稚園の催し時にはカメラ片手に白熱する親の一人なんだけども、私にとってベスト・ショットと言えばやはりこれ。

退院して数日後に撮影したから、生後一週間ぐらいかな。

まるでポマードを塗りつけたような自然なオールバックといい、こんもりとした耳の形といい、一番息子らしさが出ている写真と思う。

あとベビー服の内部で丸まっている足も好き。

ポーランドの我が町も、息子が生まれた頃はろくなキッズショップがなくて(国際ブランドが入ってきたのはここ2~3年の話)、ベビー服も全然私の好みじゃなくて、21世紀の日本人に生まれついたのに(一応)、こんなもっさりしたベビー服を着せなきゃならん(楽天ショップにのっているベビー服のなんとおサレなこと)、ああ、親として不甲斐ないわ、とかなんとか思いながら撮った写真だけど、何年後に振り返っても、これがやはり一番息子のキャラクターを物語っているような気がして、この写真を見る度にじーんとしちゃうんだよね、何故か。

子育ては大変。

思い通りに育つわけでもない。

でも、子どもを産んだことを後悔している人は一人もいない──と、ある人のメルマガに書いてあった。

何というか、理屈じゃないんだよね。自分の子どもをもつ、ということは。

この子を出産した時、「あ、生物としての役目は半分終わったな」と、あとは風に吹かれて死に行くカマキリのような心境だったけど、自分の意志とは無関係に組み込まれたものって、本当に大きいと思う。

そう……巌のような意志にも勝るから、人類は今まで存続して、これからも続いてゆくのだけれど。

もう一度、赤ちゃんの時の息子を抱きたいな、って思うけど、それも叶わぬ夢。

私は授乳がなかなか上手く行かなくて、産後一ヶ月の間に二度も乳腺炎を患い、40度の高熱を出しながら、乳首が引きちぎられそうな痛みの中で、必死にオッパイを吸わせていたわけだが、その時は、3キロちょっとの息子の身体が岩のように重く感じられて、ホントにしんどかった。

あの時、もっと自分の身体がラクで、授乳も上手くいって、「ああ、可愛い、可愛い」と思いながら抱っこできてたら、どんなに幸せだっただろう、とか考えるけど。

よく生きてたな、私。よく生かしたわ、息子。

みたいなサバイバル・産後ライフも、今となってはいい思い出かも。

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