夕べ、ポーランドの「TVN」というチャンネルで、スタンリー・キューブリックの傑作ホラー『シャイニング 』を観た。
二回目だけど、やっぱコワかった。
ジャック・ニコルソンは出てきた時からイッてるし、嫁は事が起こる前からすでに神経症っぽいし。
しかし、もう少し狂気に至るまでの過程を密に描いて欲しかった。
ジャック・ニコルソンの怪演だけで押し切ったような展開で、こりゃあ、原作者のスティーブン・キングが怒るのも無理ないですよね。
まあ、そうした不具合があるにせよ、この映画は傑出していると思う。
インテリアや色使い、カメラ・アングルなど、計算され尽くした映像。
(Wikiによると、「数学的計算による世界最高のホラー映画」だとか)
ちらちらと織り込まれる恐怖のショットや金属系のサウンドなど、コアなキューブリック・ファンでなくても、その才能に圧倒される。
この映画は確実に後世に残る作品だし、「リメイク」というものも恐らくあり得ないだろう。
(スティーブン・キングが撮り直した以外は)
また、本作は、ベルリオーズの「幻想交響曲」(映画で使われたのは、第四楽章『断頭台への行進』)を一躍世に知らしめた作品でもある。
冒頭、一家を乗せた車が、山奥のホテルに向かって、山間のハイウェイを走って行くシーンで流れるこの曲は、「キューブリックのオリジナルだ」と多くの人が誤解するほどはまっていた。
名曲が名作と見事にマッチした、お手本みたいな一場面である。
自分でDVDを買ってもいいなぁ、と思ってしまった。
こんなものが家にあったらコワイけど。でも置いておく価値はあるよね。
こちらは、大変話題になったトレーラー。
今でこそ「血液ザバーッツ」なんて珍しくもなんともないけど、当時は非常にインパクトがありました。
ちなみにタイトルの「シャイニング」というのは、「超常的なものを感じる力」を意味するそうです。
/video/shining.flv
ジャック・ニコルソンはこれ一作で名優でしょう(笑)
『バットマン』のジョーカーも怪演だったけど、シャイニングはそれに輪をかけてスゴイ。
こんなのに追いかけられたら、その場でショック死ですよ、ふつう。
/video/shining_best.flv
キューブリックのセンスと「シャイニング」の怖さがぎゅっと凝縮された一場面。
子供の目線で流れるようにホテル内を移動するカメラや、サブリミナル効果のように差し込まれる双子の映像、背筋がゾクっとするような金属音のBGMなど、監督の力量がうかがえます。
「Room237」は、前のホテル支配人による一家惨殺の現場。
ここに反応する息子ダニーこそ、この世にないものを感じることのできる「シャイニング」の持ち主なのです。

時々、Youtubeに全編アップされています。(オリジナル英語音声)。
運が良ければ閲覧できると思いますので「shining movie」で探してみてください。
§ 関連商品
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この作品は、怪優ジャック・ニコルソンの演技を見るだけで十分価値がある。
ストーリーを追うよりも、感覚的に怖がる映画。
内容も知り尽くしているのだけれど、なぜか二度、三度と見たくなる。
とにかく、ジャック・ニコルソンが凄すぎる。。
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原作は未読だけども、評価はいずれも高い。
映画が気に入ったら、原作も読んでおきたい。
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こんなもん、ベスト盤にすなっ! と言いたくなるような、悪趣味、ぞぞげ満開のCD。
「オーメン」「エクソシスト」「サスペリア」など、かの名作ホラーのおどろおどろしいテーマソングを網羅。
「シャイニング」に関しては、ベルリオーズの「幻想交響曲」の『断頭台への行進』が元になっているのだが、映画用にアレンジされた、金属系のサウンドを楽しみたいならこちらがおすすめ。
それにしても凄いラインナップ。悪夢にうなされそう。
§ その他の傑作ホラー
ホラー映画も、鎌をもったジェイソンみたなのが暴れ回る筋肉系(被害に遭うのは、たいがいはじけたアメリカの大学生。しかも男女カップルがいちゃついている所に出没する)と、宗教的に怖いものと二通りあって、どうせ見るなら、後者の方が面白いのだけど、まあ、「テキサス・チェインソー(死霊のいけにえ)」みたいに、電気のこぎりを振り回すしか芸のないホラーを暇つぶしに見るのもたまにはいいかもね。あ、もちろん、深夜のTVロードショーでね。
エンゼル・ハート [DVD] (DVD)
by ミッキー・ローク, ロバート・デ・ニーロ, シャーロット・ランプリング
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「悪魔のバイブル」とも称されたウィリアム・ヒューツバックの小説を、鬼才アラン・パーカー監督が映画化したオカルト・スリラー巨編。1955年のブルックリン、私立探偵ハリー(ミッキー・ローク)は、ある日謎の紳士サイファー(ロバート・デ・ニーロ)から、失踪した歌手ジョニーを探してくれとの依頼を受ける。しかし、その調査の過程で次々と殺人事件が起きていき…。
前半はロークの柄をいかしながらのハードボイルド・タッチで進んでいき、後半へ進むに従い、恐怖のモチーフが徐々に首をもたげてくる構成がおもしろい。エレベーターを象徴的に用いた演出など、映像的にも見るべきところは多いが、一番の見どころはやはり出番こそ多くはないがデ・ニーロの悪魔的怪演だろう。(的田也寸志)
「悪魔のバイブル」とも称されたウィリアム・ヒューツバックの小説を、鬼才アラン・パーカー監督が映画化したオカルト・スリラー巨編。1955年のブルックリン、私立探偵ハリー(ミッキー・ローク)は、ある日謎の紳士サイファー(ロバート・デ・ニーロ)から、失踪した歌手ジョニーを探してくれとの依頼を受ける。
しかし、その調査の過程で次々と殺人事件が起きていき…。
前半はロークの柄をいかしながらのハードボイルド・タッチで進んでいき、後半へ進むに従い、恐怖のモチーフが徐々に首をもたげてくる構成がおもしろい。
エレベーターを象徴的に用いた演出など、映像的にも見るべきところは多いが、一番の見どころはやはり出番こそ多くはないがデ・ニーロの悪魔的怪演だろう。【Amazon.comより】
「80年代最高の色男」と呼ばれ、ノリにのっていた頃のミッキー・ロークが、ちょっとスケベながらも渋い演技を見せている。(もともとセクシーだけどもね、あのお方は・・)
映画のラスト、「お前が、それを私に売ったんだ」という、悪魔役のデニーロとの掛け合いは息を呑むばかりだし、ラスト、地獄行きを暗示するように鉄のエレベーターが下っていくシーンは、数あるホラーの中でも珠玉のエンディングと思う。
まだ正体を現さないデニーロが、カフェで美味しそうにゆで卵を食べるシーンも秀逸。
(キリスト教では、ゆで卵は、「キリストの復活」と「生命」の象徴)
/video/angelheart.flv
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1970年代初頭、全世界を恐怖のどん底にたたき込んだ、ウィリアム・フリードキン監督のオカルト映画である。
2000年に作られた「ディレクターズ・カット版」を見ると、ショッキングな映像の数々もさることながら、実はこの映画の恐怖演出の根底にあるのが“信仰と人間”のあり方だということが、強く伝わってくる。
80年代に流行した、演出思想がグロテスクさに屈服してしまったスプラッタ・ホラーや、前世紀末の日本で雨後の竹の子のように増殖した、瞬発的な条件反射で相手を驚かす(「怖がらせる」のではなく)Jホラー作品とは一線を画す、まさしく恐怖映画の金字塔である。【Amazon.comより】
映画は神と悪魔の闘いを描いているが、根底にあるものは「人間の弱さと不安」である。
少女の悪魔祓いを担当する若いカラス神父は、年老いた母を施設に入れ、孤独のうちに死なせたことが心の呵責となっており、それゆえに、儀式においても迷いが心をよぎって、強くなりきれない一面がある。
悪魔祓いの最中には、亡くなった母の面影が悪魔憑きの少女リーガンと重なり、『私をこんなに苦しめないでおくれ』という母の囁きが聞こえたりもする。
それに動揺したカラスに追い打ちをかけるように、悪魔が『お前の母親はオレと一緒にいるのだ』と言い放つ。
カラス神父が闘っている悪魔とは、実は、自分自身の心の弱さなのではないか・・と考えさせられる。
悪霊パズスとの闘いを経験した老練なメリン神父が、若いカラス神父に向かって、「悪魔の言うことに耳を傾けてはいけない。悪魔は、嘘に、巧妙に真実を織り交ぜる」と言い聞かせるセリフが印象的。
/video/exorcist.flv
オーメン [Blu-ray] (Blu-ray)
by グレゴリー・ペック, リー・レミック, デイビッド・ワーナー, ビリー・ホワイトロー, ハーベイ・ステファンス
価格: ¥ 1,080円 10点の在庫あり 中古価格 1,080円より
この作品を通じて「ヨハネの黙示録」を知った人も多いのではないだろうか。
悪魔の印として登場する「666」は、ローマの暴君ネロの名前を数字で表したものともいわれている。
それにしても驚かされるのは、「ローマの休日」でダンディな新聞記者を演じていたグレゴリー・ペックが、悪魔の子と対決する父親を演じている点。
愛と宗教の狭間で揺れ動く心理を見事に表現し、ともすれば悪趣味な恐怖モノになりそうな作品に深みをもたせている。

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