ポーランドでは毎日のようにスキー・ジャンプ競技が放送されています。
ウィンタースポーツの盛んなお国柄もあるでしょうが、今は、アダム・マウシュという国民的ヒーローがいるからかもしれません。
長野オリンピックでも優勝候補として注目を集めたマウシュ選手は、口ひげがトレードマークのスレンダーな選手。
人なつこい笑顔と澄んだ瞳がとても印象的です。
ポピュラーなチョコレートの宣伝では、子供達の目の前で、スーパーの買い物カートに乗っかり、チョコレート売り場までジャンプするという、茶目っ気たっぷりの演技も披露し、まさに国民的アイドルという感じ。
スーパースターにもかかわらず、ちっとも気取った所がなく、いつもニコニコとしてフレンドリーな雰囲気が人気の秘密かもしれません。
そんな彼に勝るとも劣らないのが日本人選手団。
日本にはあまり彼らの活躍は伝わってきませんが、船木、宮原、葛西といったベテラン選手は、数ある競技会で常に上位に名を連ねています。
特に、葛西選手の知名度と注目度は、日本以上。
ヨーロッパの強豪を圧倒するような見事なジャンプを披露して、次々にメダルを獲得し、ジャンプ競技の中継をTV観戦している人なら、『ヤポンスキ(日本人)のKASAI』と言えば、たいがい知っています。
日本には、日本選手団の目覚ましい活躍がほとんど伝わってこないだけに、何だか不思議なような、惜しいような、複雑な気分です。
それにつけても印象的なのが、表彰式。
どこの国の選手にかかわらず、さっきまでメダルを掲げて、観衆にニコニコとアピールしていた表彰台の選手も、国旗掲揚とともに国家が流れると、涙ぐんだり、神妙な顔付きになったり。
国歌斉唱や国旗掲揚には変な意味で敏感な日本人とはかなり印象が違います。
自国の国家や国旗に純粋に誇りが持てるというのは、やたらと歴史教育や天皇制にこだわる私たちにとっては羨ましい限りです。
- アダム・マウシュ選手を育てたザコパネの山々 -

記:03/02/28(土)
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