ポーランドは連日、マイナス15度~25度の厳寒が続いています。
こんな時、娯楽の乏しい地方の人々はどうやって厳しい冬を過ごしているのか。
すぐそこにスキー場があるわけでもなければ、映画館やショッピングモールがあるわけでもない、それこそ雪の平原の只中にぽつり置かれたような町や集落に住んでいる人にとって、この時期は家の中に閉ざされ、退屈きわまりないのでは……なんて思うことしばしば。
(まさにPOLSAT”衛星テレビ”だけがトモダチみたいな)
私にはとてもじゃないけど生きて行けない世界です(本当に)
……が。
そんな日本の都会人の常識(?)をくつがえすような冬のエンターテイメントを発見しました。
それは「走れトロイカ・POLSKA」。
馬の雪ゾリ遊びです。
実際に走っている様子はこちら。
シャンシャンシャンと鈴の音。
かの有名なロシア民謡を口ずさみたくなりました。
ちなみに、この日の気温は零下14度。
覆いも何も無い荷車に揺られて、零下14度の冷気の中を馬車で走ればどうなるか。
そりゃもうめちゃくちゃに寒くて、うちの娘は「お家に帰る~!!」と泣きっぱなしでした(´ヘ`;)
ほんと、あの有名な歌詞そのまんまでしょう?
雪の白樺並木 夕日が映える
走れトロイカ ほがらかに 鈴の音高く
もちろん、「トロイカ」Тро́йка はロシア語で、ポーランドではsankiと呼んでいます。
ロシアの原詩は、
走るトロイカひとつ 雪のヴォルガに沿い はやる馬の手綱取る 馭者の歌悲し はやる馬の手綱取る 馭者の歌悲し
何を嘆く若者 たずねる年寄り 何故にお前は悲しむ 悩みはいずこ 何故にお前は悲しむ 悩みはいずこ
去年のことだよおやじ 好きになったのは そこへ地主の奴めが 横槍を入れた そこへ地主の奴めが 横槍を入れた
クリスマスも近いに あの娘は嫁に行く 金につられて行くなら ろくな目にあえぬ 金につられて行くなら ろくな目にあえぬ
鞭持つ手で涙を 馭者はおし隠し これでは世も末だと 悲しくつぶやく これでは世も末だと 悲しくつぶやく
く……暗すぎる。
この馬ソリ遊びは、地元の農家が冬の収入源として催しているもので、近くの森を20分ほど走ります。
馬車は二頭立てで、ベンチのついた荷台と大型のソリが連結されているのですが、カーブになるとソリが大きく傾き、非常にデンジャラスな状態に。
この日も女の子たちの乗ったソリが2度も転倒し、みんな雪の中に投げ出されていました。
でも、「いた~い」と口々に嘆くだけで誰も文句を言わない。
皆さん、本当にたくましいです^_^;
それが終わると、民家の軒先でグリル。
めいめいに持ち寄ったソーセージやパンを焼いて食べます。
最後はどれが誰のソーセージか分からなくなるんですけど、誰も気にせず適当に食べ続けるところがスゴイです。
で、お酒が回ったら、例の如く大合唱が始まる。
この輪に参加できてはじめて、あなたも立派なポーランド移民。
ポーランドは、下戸には生きて行けない世界です。
こちらは、知人の彼氏さんに振る舞われたチェリー酒。
厳寒の中ではこの甘さが温まるんですよね。
グラスにはストラップを付けて、いつでもお酒が飲めるように携帯しておくというのもスゴイ!!
今日は飲む予定は無かったのに……やっぱり来たか、ウォッカグラス。
一杯飲んだら、そこから先は無間地獄。
まあ、ポーランドという国は、「飲む、食う、歌う」で日が暮れる、という感じです。
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