反抗

「『金が欲しかった』だと?」 土曜の夜に、彼が息子を捕まえて問いただすと、スティーブはふてくされながら、「そうだよ」と答えた。 「何の為に?」 「父さんに関係無い」 「関係無いことはないだろう。酒場でアルバイトなんて、親に隠れてこそこそと。いつからやってたんだ?」 「……」 「いつからやってたと聞い …

 

愛という名のエゴイズム

「お前、『愛』は無いのかい?」 「誰に対して?」 「家族に対してだ」 「あるよ。でも、それとこれとは別問題さ。『愛』と『生』の行き先は 必ずしも一致しない――『愛』が惜しみなく奪うなら、『生』は惜しみ なく踏み越える、それが俺の哲学だ」 「何が“哲学”だ。ただの身勝手じゃないか」 「“身勝手”という …