建築と音楽

「”形”はどうやってお父さんの頭の中に生まれるの?」 「ある日、突然、結晶するんだよ」 「”結晶”?」 「そう……ニーズ、コンセプト、立地条件、周囲の景観、予算、工法……様々な材料を、頭の中の鍋釜にぶちこんで、想像力というサジでかき回しながら、朝夕かけ …

 

己の極限に挑む

「本当に好きなのねえ、ピアノが」 「『好き』なだけなら、まだいい。あの子は本気で己の極限に挑もうとしているから、質が悪い」 「もし、それを突破したら?」 「また次の壁が現れる」 「……」 「芸術は非情だよ。生涯、己の極限に挑み続けなければならない。絶えず新しいものを生み出す為に、我を離れ、精神を飛ば …

 

ピアノと天才

「何であんな奴がいるんだろう。ウォルフガング・アマデウスと同じだ。……神様に選ばれたんだよ」 スティーブは足元の土を蹴った。 「もう『至高の光』を目指すのは止めるか?」 「僕には一生かかっても、あんな風には弾けないかもしれない。弾いても、弾いても、神様は一生、僕には振り向いてくれないかもしれない。そ …

 

感受性

感受性の強い人間は時に自分を滅ぼすが、 些細なことにも心が動く鋭敏さがなければ、 どんな事も糧にすることは出来ない。

 

想像の翼

やれやれ、君もお祖父ちゃんと同じような考え方をするね。 合理主義というか、 すぐに理屈が先行して、 想像の翼を折りたたんでしまうんだ。 海洋小説『曙光』 -Morgenrood-

 

人間と想念

人間というのは、突き詰めれば想念のものだ。 どれほど技能に優れても、淡泊な人間に大事は成せない。

 

美空ひばりと人生の目的

私は、美空ひばりさんが好きで、この前もTVのスペシャル番組をビデオにとって観てたんだけど、何が好きって、歌っておられる時の姿が好きなのね。雰囲気とか、表情とか。 一曲、歌う間に、ドラマがある。 そして曲ごとに、表情が違うの。 まるで女優のよう。 前に、『悲しい酒』を歌いながら、涙をこぼす姿を見たこと …

 

トンネルを抜けると・・

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。 「トンネルを抜けるとそこは雪国であった」この文ってどこが凄いんですか? という質問に対し…… 自分で実際にその場面を書いてみれば、どこが凄いか、よく分かると思います。 ……というより。 一人で物思いに耽りながら、 …

 

Le Grand Blue

これまで あたしが流した涙を 全部 かき集めても きっと たいした量ではないだろう あの青い海に比べれば * 海が美しいのではなく 海を想う人の心が美しいのだ

 

寺山修司氏が生きていたら

良い文章が読みたいのではない。 良い言葉を語ってくれる人間に出会いたいのだ。 それが本屋や図書館に足を運ぶ最大の動機と思う。 もし、現在、寺山修司氏が生きていたら、 この社会を、人間を、どんな言葉で語ってくれるだろう。