感受性

感受性の強い人間は時に自分を滅ぼすが、

些細なことにも心が動く鋭敏さがなければ、

どんな事も糧にすることは出来ない。

哲学

人の心の不思議さを、リクツで解き明かせないから芸術が生まれた。
存在そのものが不可解だから、哲学が生まれた。
生きていくには指針が必要だから、宗教が生まれた。

万人が納得する正答など永久に見出せない。
だから人生は神秘だし、生きる価値があるということを
何故、教えられる人間が無いのだろう。

ニーチェは、20世紀のニヒリズムを読み解き、
その処方箋まで残してくれたけど、特効薬には至らなかった。

それは人間のどうしようもない弱さや愚かさを
『力』で克服し様としたから。

でもね、人間、そんなに強くも、賢くもなれないものなのよ。


人は何ゆえに「存在理由(レゾン・デートル)」に悩むのか。

これら、すべて、自己愛から派生した、極めて病的な自意識に過ぎない。

──なあんて、今だから言えるのさ。

もう理由探しにも飽きた。

理由が分かったところで、何の足しにもならないから。

自分の存在に理由を求めるなんて、人間だけ──

自分だけは特別と思う、人間だけのナルシスティックな哲学だ。

存在理由 レゾンデートル

人は何ゆえに「存在理由(レゾン・デートル)」に悩むのか。

これら、すべて、自己愛から派生した、極めて病的な自意識に過ぎない。

──なあんて、今だから言えるのさ。

もう理由探しにも飽きた。

理由が分かったところで、何の足しにもならないから。

自分の存在に理由を求めるなんて、人間だけ──

自分だけは特別と思う、人間だけのナルシスティックな哲学だ。

願いと問題の狭間

この世のことは天上の影。

追えば逃げ、逃げれば追うのが必定です。

どうしても焦がれる気持ちが苦しい時は、少し心を他に向けてごらんなさい。

意識を問題から反らすのです。

そうすれば、心と問題の間に空白が出来ます。

その空白に神様の業が起こるのです。

一人で生きていると

「一人で生きていると、ワッフルを自分だけお腹いっぱい食べることができるけど、それが最上の味かといえば決してそうじゃない。

妹と分け合って自分の取り分が少なくなっても、『おいしい、おいしい』と楽しむ人もいる。

俺はそういう感性が羨ましい。

幸せというのは、きっとそういうところにあるんじゃないかと思う。

俺はもうずっと長いこと、そういう感覚を忘れていたけども──」

海洋小説『曙光』 -Morgenrood-

ヴァルターとリズの会話。
お互い、一人っ子という事実に話が及んだ時、ヤン・スナイデルと妹のことを思い出す。
一人で独占するより、分け合う方が幸せ……という話。

時には立ち止まる

時には立ち止まって、心を休めるのもいいものよ。

それで物事の流れが変わることもあるわ。

上手く行かない時ってね、たいがい、きりきりに詰めてるの。

たとえは悪いけど、迷路の端っこに行き当たって、ひたすら壁を掻くネズミみたい。

海洋小説『曙光』 -Morgenrood-

海洋情報ネットワークが上手く運ばず、ごり押しで進めようとするヴァルターに対し、メイファン女史が上記のように諭す。

もう少し、心を開けば

何を言っても自分の気に入らなければ反発し、プライドを守ることに躍起になる。

だが一方で、素直に聞き入れる面もある。

もう少し心を開けば、もっと多くのものを吸収することができるだろう。