5-4 女神の視点 この海に何が起こるか

海 女性

だまし討ちにあったと怒り心頭のヴァルターは、マードックから改めて海中作業の手順を聞き、接続ミッションに合わせて改造された有人潜水艇『プロテウス』の耐圧殻(コクピット)の設備を見て、一応、納得する。

引用

WEBに掲載している文章は『第二稿』です。書籍版とは内容が若干異なります。
「でも、パパは信じているのでしょう。そうでなければ、人生を懸けたミッションに一年以上もブランクのあるパイロットを連れて来たりしないわ」
「彼には可能性があるからね」
「アステリアの海と同じね」
 リズは目の前の海を見渡した。
「一見、何も無いように見えるけど、その海底には世界を変える鉱物が眠ってる。でも、それが浮かび上がるかどうかは、その人次第なのだわ」
「そうだよ、リズ。お前にも世界を変える力はある。自分で気付いてないだけで、誰の中にも未明の光は存在する。だが、深海の鉱物と違うのは、自分で浮かび上がらなければ、誰も拾い上げてはくれない点だ」
「パパは手助けしないの?」
「それも人による。何でもかんでも手を差し伸べれば大成するというものでもない。立派な訓戒も、親身なアドバイスも、心が閉じた者には何の役にも立たないからだ。結局は自分で気付くしかないんだよ。考えて、考えて、納得ゆく答えが見つかるまで考えて、真理を我が物とする。良くも悪くも、あの男は多情多感だ。行き場のないマグマみたいに自分を持て余している。だが、何かを成すなら、それぐらい情念が強い方がいい。あの男も今は心が塞いで盲目だが、流れる先を得れば岩をも砕く激流になる。目的を持てば、あの男は必ず変わる」

Product Notes

オイルリグなどでは実際に無人機を使って、このような海中作業が行われています。
全て海上の基地から遠隔操作。
今のところ、有策(ケーブル)が主流です。海上とやり取りできる情報量が無策より圧倒的に多いので。
あるいは、自律型ロボットがさらに進化して、ケーブルレスが主流になる時代も来るかもしれません。

水中ロボットって、機械のワンコみたいで、可愛いですよね♪

有策無人機 ROV
Photo : http://www.oceaneering.com

こちらは洋上のプラットフォームによる無人機の遠隔操作。水中での作業も全て機械化されています。