「焦り」と向き合う ~大切なのは本音を知ること~

25歳を過ぎた頃から、あるいは、30代の声が近づいてきた頃から、言いしれぬ不安や焦り、周囲に対する苛立ちや嫉妬の入り混じった複雑な感情を抱くこともあるかと思います。

そんな時、多くの女性は自分にこう言い聞かせるでしょう。

「焦ってもしょうがない」

「女性の生き方は一つじゃない」

「周りに焦ってるように思われたくない」

「今が充実しているから、それでいい」etc。

じっとしていても、腹の底からむくむくと湧いてくる、何ともいえない重苦しい感情。

自分に「OK」を宣言したくても、どこか無理があるような、覚束ない気持ち。

そういうのを、世間では一般に『結婚もしくは年齢に対する焦り』のように言い、そう感じることがまるで罪悪か弱虫であるかのように決めつける一面があるのも事実です。

しかし。

「焦る」のはそんなに悪いことでしょうか?

適齢期の女性が、ふと自分のライフスタイルに疑問を感じたり、漠然とした不安にかられるのは、心と身体の自然な成り行き

むしろ、心と身体に焦りのスイッチが入るからこそ、気付く幸せもあると思います。

一般に「焦り」と言うと、心の問題と捉えられがちですが、それは身体の奥から鳴り響く「アラーム」でもある、と私は思います。

たとえば、炎天下で大量に汗をかけば、猛烈に喉が渇き、「冷たい水が飲みたい!」という激しい欲求にかられますね。

それは心が命じていることでしょうか? 

水であれ、ジュースであれ、身体が欠乏しているものを心がイメージして、人間の行動(コンビニに走るとか、自販機を探すとか)を決定づけるのではないでしょうか。

それと同じで、女性の身体にも『体内時計』が備わっています。

ある時期が来れば、意志や気持ちとは関係なく、身体もフル機能で働こうとします。

それは「喉が渇いた」「お腹が空いた」という生物的な渇望と同じくらい根強く、激しいものです。だからこそ、今まで人類という種も存続してきたのです。

だから、ある時点で、『我もオンナ』ということを自覚して、心はもちろん、身体の焦りともじっくり向き合ってみると、意外と世の中が広がって見えたりするものです。

女性誌で取り上げられる様々なトピックも、言い方こそ違えど、根本にあるものはみな同じ。

ただストレートにそれを言わないだけで、淋しさも虚しさも、たいがいそこに起因しています。

ある人は、ここで目をそらし、理屈でごまかしてしまう。

でも、それをすると、一生自分を騙し続けることになります。

そして、そっちの方がもっと体力が要ります。

「自分の中でアラームが鳴ってる」と気付いたら、慌ててストップをかけるよりも、「どこから」「何のために」そういう叫び声が聞こえるのか、よく自分の胸の内に耳を澄まして聞いてみることです。

聞きたくなくても、聞いてみる。

それが「自分を好きになる」、一つのステップでもあるわけなのですよ。

自分の中からどんな叫び声が聞こえようと、恐れない。

それ以上に、心を強くする魔法はありませんから。

いろいろ焦り、不安に思い、周りにイラだったり、ヘンに消耗したり。

そんな気持ちに遭遇したら、ぜひ、その気持ちごと自分を抱きしめ、身体の奥から聞こえてくる声を大切にして欲しい。

慌てて打ち消そうとしたり、恥ずかしがったりせずに、「なぜそう思うのか」を考えて欲しい。

「幸せになるチャンス」というのは、誰かとの出会いとか、ハイソな集まりとか、そういう外的なサプライズにあるのではなく、自分で自分の本音に「あ、なるほど」と気付いた時、全てはそこから変わって行くのですから。

Site Footer