音楽

TVドラマ『のだめカンタービレ』から ~千秋・俺様キャラの苦悩と才能~

2008年12月8日

先月、うちの妹が、パソコンに録りだめしたTV番組をDVDにコピーして20枚ほど送ってくれたのですが、その中にドラマ版『のだめカンタービレ(日本編)』があり、遅ればせながら、一日一話ずつ鑑賞しているところです。

評判通り、素敵な作品ですね。

最初に見た時は、ポーランドのTVドラマシリーズとあまりにテンポが違うので、
「なんか、とろとろしたドラマだなぁ~」
と感じたのですが、原作がお笑い漫画とは思えないほどのクラシック音楽に対する洞察の深さ、選曲や演奏の素晴らしさ、コメディの中にも含蓄のある台詞が散りばめられて、すっかり魅了されました。

原作もアニメも見ていないので、TV版だけの感想になりますが、前半部を見て感じたことをちょこちょこ綴っていきますね。

(2年のタイムラグがあって申し訳ないんだけど……)

§ 「才能」と「俺様キャラ」

『のだめカンタービレ』の真の主役とも言うべきエリート音大生の「千秋真一」。

音楽一家に生まれ、物心ついた時からヨーロッパで暮らし、一流の演奏を聴きながら育った千秋は、ピアノもヴァイオリンもプロ級にこなします。

おまけに顔よし、頭よし、で、皆から『千秋さま』と仰ぎ見られ、他の音大生とは一線を画すピアノ科のエリートです。

でも、彼の本当の夢は、「指揮者になること」。

幼少時、彼に絶大な影響を与えた世界の巨匠セヴァスチャーノ・ヴィエラのような立派な指揮者になって、一流オーケストラを指揮するのが目標です。

しかし、彼の通う桃ヶ丘音楽大学では、教師とそりが合わない上に、彼の才能や感性を刺激してくれるような友達もなく、ただ周りに無責任に騒がれるだけで、自分の進むべき方向も、今やるべきことも、輪郭をなさないままに自家中毒を起こしている状態。

苦虫をつぶしたような顔で「あいつも下手、こいつも下手、み~んな下手くそ」と心の中で毒づきながらキャンパス内を歩き回ったり、落ちこぼれ学生の面倒を見ながら、「オレ、こんなところで、何やってんだ??」と放心したり──。

千秋みたいな人間を「俺様キャラ」と言うそうですが、自分の持っているものと、周りの状況と、機運が上手にリンクしなくて、イライラと不完全燃焼する気持ちをついアグレッシブに周りにぶつけてしまう気持ちはよく分かります。

それは「オレ様第一」というよりは、同じレベルで通じ合えない孤独感であり、自分の住むべき世界がこの世に無いような宙づり感なんですね。

世の中の人──子育て中の親とか──「才能がありさえすれば、成功して幸せになれる」という幻想を抱いている人が多いですけど、才能というのは周りとリンクしてはじめて生きるものであって、自分一人才能があっても、それが周りとかみ合わ
なければ、むしろ不幸の種になってしまうもの。

もう十年以上前の話ですが、安室奈美恵さんやSpeedを生み出した沖縄アクターズ・スクールの先生が、アイドル志願の母子をテーマにしたテレビ番組で、

「この世のことは『出会い』で決まる。いくら歌やダンスが上手くても、人に惚れられるだけのものが無ければ、この世界
では成功しない。安室ちゃんが成功したのは、ずば抜けて上手かったからではない。周りが入れ込んでくれるような人間的魅力にあふれていたからだ」

というような事を仰ってましたけど、本当にその通りだと思います。

*

千秋にしても、あふれるほどの才能を持ちながら、その持ち味を教師に真に理解されることはなかったし、学内のファンだって、彼の本当の望みが何なのか知るよしもなく、キャアキャア騒いでいるだけ。

「どこかに流れ出したい」と願いながらもその出口が見つからず、自分の中でマグマ溜まりみたいになって、その結果、誰とも解り合えないし、解り合おうとも思わない、だからついつい、さくらちゃんのように、「貧乏で、バイトが忙しくて、練
習ができない」と悩んでいる女の子に対しても、「学費を稼ぐ為にバイトで練習不足になるぐらいなら、大学を辞めればいい」と平然と言い放ってしまう。

いわゆる『強者のリクツ』で押し進もうとします。

もっとも、「のだめカンタービレ」はドラマですから、都合良く、のだめやシュトレーゼマンといったお助けキャラが登場し、千秋の人生を良い方向に変えてくれますけれど、現実はそう簡単にはいかない……というより、それが分からない人の方
が圧倒的に多いものだと思います。

つまり、「才能がありさえすれば、成功して幸せになれる」という幻想です。

才能が生きるには、それを引き出し、入れ込んでくれる人の存在が必要で、それに出会わなければ、俺様キャラの千秋のように、

「自分はもっと出来るのに」
「こんなはずじゃなかったのに」

というルサンチマンの中で、ブスブスとくすぶりながら孤独に終わってしまう可能性が大きいんですよね。

それが理解できなければ、無意味な才能信奉はかえって人間を滅ぼすし、それを信じ込まされる方も生き地獄ですよ、本当に。

幸い、千秋は、のだめやシュトレーゼマンとの関わりを通じて気付くべきことに気付き、自分のプライドを折っても(たとえば、落ちこぼれ学生のオーケストラで、自分のポリシーよりも楽団員の持ち味を尊重しようとした)、周りに応えようとするだけの素直さがあったから、心のエアポケットから脱出しましたけどね。

もし、彼が、落ちこぼれ学生のオーケストラでいよいよ本格的にブチ切れ、シュトレーゼマンが与えてくれたチャンスに応えることが出来なければ、ただの「デキる生徒」で終わっていたと思いますよ。

ちなみに、私が「演出が上手いなぁ」と感じたのは、下手すれば説教くさい熱血ドラマになりがちなところを、千秋に言葉少なく語らせている点です。

たとえば、落ちこぼれオーケストラの演奏会本番。

楽団員に、楽器を振り回すパフォーマンスを許した千秋が、

「これで正当な評価は消えたな。……でも……楽しい……」

と、指揮しながら心につぶやく場面。

「あーで、こーで、俺はこんな風に思った」ということを、昔の青春ドラマのように熱弁をふるわせるのではなく、「楽しい」という一言で千秋の心の変化を表現している。

こういう「一言演出」が非常によく効いていると思います。

§ 玉木宏クンと音楽の演出

日本のテレビや芸能ニュースを見ていて何が悲しい……って、どんどん自分の知らないコばかりになっていくことですよねぇ。

「のだめ」も知らないコばっかりが出てるし。

私はやっぱ、浅野温子、山口智子、吉田栄作、安田成美、仙道敦子……といったラインナップで青春時代を過ごした世代ですから、もう全然、ついていけないです。

でも、千秋役の玉木宏クン、すごく頑張ってましたよね。

最初は「なんか爬虫類みたいだなぁ。今の日本はこういうのが人気あるんかいな」と思ったものですが(日本の若い男の子を見るのは久しぶりだし・・)なかなかどうして、回を重ねるごとに「エリート音大生」が板について、すごく素敵に見えるようになりました。

特に、寝顔がかわいい~♪

*

ところで、「のだめ」の魅力は、なんといってもBGMに使われているクラシックの名曲ですよね。

音楽を手がけているのが服部隆之さん(作曲家・服部克久さんのご子息)だけあって選曲や編曲が上手いし、東京交響楽団が全面的にバックアップしているのも大きなポイントだと思います。

また、スゴイなと思ったのが、吹き替えで演奏されているプロの演奏家さん。

「ロックかぶれの峰くんのバイオリン」とか「自由奔放なのだめのピアノ」とか「微妙にピッチの外れた落ちこぼれオーケストラ」とか、それらしく崩して、キャラの個性に合った演奏をしているのが上手いと思いました。

上手い人が下手に弾くのは、案外、難しいものなんですよ。

すでに完成されているものを崩すわけですからね。

これはやはり、吹き替えの演奏が「それらしく」聞こえないと、ドラマの価値も半減するわけですから、プロの演奏家さんたちも、「単なるドラマのBGM」という枠を超えて、真剣に取り組まれたのではないかなと想像します。

また、楽器の経験のない俳優さんが、「それらしく」楽器を弾いてみせるのもすごく難しいと思いますよ。

私みたいに多少の経験のある者でも、

「じゃあ、エリート音大生として、ラフマニノフを弾いて下さい」

と言われたら、縮みますもん。

そりゃまあ、ホンモノの人から見れば素人芸丸出しかもしれないけれど、玉木くんも、竹中直人さんも、上野樹里ちゃんも、その他、音大生を演じた面々も、ものすごく努力されたことと思います。

樹里ちゃんも、玉木くんも、演奏の場面、本当に素晴らしかった。

落ちこぼれオーケストラを指揮したベートーヴェンの第七番、すっごく感動しましたよ。

ラフマニノフもよかった♪

「のだめ」がクラシック・ブームを巻き起こしたのもナットクです。

§ 怪優・竹中直人

ドイツ人の世界的指揮者フランツ・フォン・シュトレーゼマンを演じた竹中直人さんは、いろいろ酷評されたそうですが、この方はやはり実力派ですよね。

ぱっと見にはギラギラといやらしくて、「のだめ」でもドイツ訛り(?)の日本語が気持ち悪いぐらいなんですけど、要所要所──千秋に忠告したり、のだめに示唆したりする場面では、目に強い光がみなぎって、ともすればフワフワと流されがちなドラマ運びをぎゅっと締めているでしょう。

竹中さんは、「竹中直人」というだけで、役柄よりも俳優としてのイメージの方が先行してしまうから、何を演じても「ああ、竹中直人か」と言われかねない、俳優としては致命的なものを持っておられるけれど、だからこそ、シュトレーゼマンの
ような、「エロじじいだけど巨匠」という難しい役柄(ましてドイツ人)も、勢いでこなしてしまえるのではないか、と思います。

俳優というよりは怪優さんですよね。

今後も頑張って欲しい役者さんの一人です。

(及川光博さんも、以前に増して、魅力的な役者さんに成長されましたね☆ 

§ のだめと努力

「のだめちゃん」というのは、のほほんとしたいいキャラクターですよね。

『一流の指揮者になりたい』というガチガチの千秋に対して、

「のだめはコンクールなんかに出ないよぉ。将来は幼稚園の先生になるの」

こだわりが無いから自由だし、自由だから恐れない。

のだめの強さは、天然というより、無我に近いものがあります。

我がないから、どんな形でも、どんな方向へも伸びてゆける。

それが、頭ガチガチの千秋にしてみたら驚異であり、非常にうらやましい才能なのだと思います。

しかしながら、シュトレーゼマンに指摘されたように、

「今のままでは、千秋と一緒に居ることはできない」

千秋はいずれ才能を認められ、雲の上の人になるだろう、そうなったら、今ののだめのレベルでは、彼の属する世界に近づくことさえ出来ない──。

そのシビアな現実が、のだめに目を開かせます。

のだめには輪郭がない──無いからこそ、千秋のように、輪郭のはっきりした人間の刺激が必要で、それは時に「冷たい」と感じられるかもしれないけれど、のだめの欠けた部分を補ってくれる、大切な要素なのだと思います。

そういう意味でも、のだめと千秋というのは、いいカップルですよね。

パリ編では、本格的に恋人同士になるのかな?

いつか、千秋が指揮、のだめがピアノ独奏──という舞台が見られるのかもしれませんね。

§ 「個性」の生き方

「のだめ」には、ロックかぶれのコンサート・マスター、峰龍太郎をはじめ、同性ながら千秋に熱烈な思いを寄せるパーカッショニストの真澄ちゃん、小柄だけど大食い、下手でもガッツのあるサクラちゃんなど、個性あふれる落ちこぼれキャラがたくさん登場します。

いわば、優等生・千秋の対角線上にいる彼らは、「正当性」にこだわらないがために、それを求める集団の中では孤立し、浮き立ち、落ちこぼれのレッテルを貼られてしまうのだけれど、彼らはまた、いろんなコンプレックスを持ちながらも、恐れることなく自分を表現できる人間であり、可能性を秘めた若者でもあります。

そんな彼らにとって、千秋の要求することは、「冷徹」「シビア」「強硬」でしかありません。

だから、峰くんやのだめが言いますね。

「千秋みたいな人間には、僕たちの気持ちは分からないんだ」と。

確かに、そうかもしれません。

完全に峰くんたちの立場から見れば、

「『楽譜通りに演奏する』。たったこれだけのことが、どうして出来ないんだ?」

という千秋の苛立ちは、「それすらも出来なくてコンプレックスを抱いている人」にすれば、傲岸にしか映らないと思います。

が、一方で、千秋が突いていることも真実で、その厳しさがあればこそ、落ちこぼれ軍団も死にものぐるいで頑張った訳ですから、同情や共感だけでは育たないものもあるのではないでしょうか。

「個性」というと、「群れの中に埋もれない、目立つ存在になること」と勘違いしている人もあるけれど、個性というなら、どんな人間も個性的で、この世に同じ人間など二人といません。

生き方においては、自分で自分の持ち味を理解し、素直に表現するか、周りを意識しながら自分を押し殺して生きていくか、どちらかで、「恐れずに自分を表現できる人」が、真に個性的と呼ばれるにふさわしい人間なのだと思います。

そういう意味で、峰くんや真澄ちゃんは、落ちこぼれのレッテルを貼られながらもそんな自分をちゃっかり楽しみ、周りから変な目で見られても、「こうしよう」と思ったことは堂々とやってのける健やかな自己愛の持ち主と言えますね。

対して、「こうあるべき」の理想は高いけれど、それに到達できない自分を自分で尊敬できず、クサクサと苛立ちばかりつのらせているのが千秋、という感じです。

しかしながら、落ちこぼれオーケストラが、真に「個性あるオーケストラ」と認められるには、やはり最低限の技術が必要であり、それを教えてくれたのが、千秋ではないでしょうか。

「個性があって、いいじゃない」という言葉は、確かにその通りかもしれないけれど、最低限のことが出来てはじめて、生きてくるものだと思います。

だって、テーブルの上に足をのせながらお弁当を食べる人を見て、「個性的で、いいね」と褒める人などないでしょう。

最低限、テーブルマナーをわきまえた上で、楽しいお喋りや気遣いができるからこそ、その個性が気持ちよく映るんじゃないでしょうか。

なまじっか個性の強い人間は、その「個性だけ」で生きていこうとする面があるけれど(周囲もヨイショしてしまう)、実際には、個性の強い人間ほど、基礎的で常識的で、一般的なものをしっかり身につけないと、かえって個性に滅んでしまうものだと私は思います。

落ちこぼれオーケストラに「楽譜通り」という、いわば演奏の原点に立ち返ることを要求し、個性云々の前に、正確さや厳密さを徹底した千秋の指導は、やはり彼らにとって必要不可欠なものだったのではないでしょうか。

※ こちらは世界的ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニによる同曲。


※ こちらはやはり難曲の『ペトルーシュカ・ロシアの踊り』。
名手アレクシス・ワイセンベルクによる演奏。


§ 「今、やれることをやる」

周囲にどれほど才能を認められても、将来に明確なものが描けない、飛行機恐怖症で海外留学もできない。

シュトレーゼマンや落ちこぼれオーケストラから良い影響を受けながらも、結局、どん詰まりのまま、同じ場所で足踏みしている千秋が心に決めたのは、

「今、日本で、やれることをやる」

ということ。

この決心は大きいですよね。

先にも書いたように、自分の持っているものと、周囲の状況と、機運が上手くリンクせず、すっかり煮詰まるのって、誰の人生にもあり得ることだと思います。

たとえば、高いスキルやキャリアを持っていても、子育てや、その他もろもろの事情から、身動きするのもままならないことってありますよね。

そんな時、自分の置かれた状況にブツクサ文句を言っても仕方ないし、無理矢理、状況を変えようとしても、かえって物事がこじれるだけで、何の進展もないもので
す。

が、そんな八方塞がりのような状態でも、「今、できること」というのは必ずあるはずで、その積み重ねの先に発展があるものなんですね。

中谷彰宏さんが書いておられましたけど、

「昔、デール・カーネギーというおじさんが、『道は開ける』という本を書いた。
でも、一番肝心なことを書き忘れていた。『道は、突然、開ける』ということを」

これは人生に限らず、勉強でも、仕事でもそうですけど、毎日、少しずつステップアップするものじゃないんです。

私が通っていた英会話スクールの先生の言葉を借りれば、

「ステップアップというのは、毎日、一段ずつ上がっていくことじゃない。
それこそ、階段と同じで、数段上ったら、そこから先は平坦な踊り場が続く。
そして、多くの人は、平坦な状態に失望して、途中でやめてしまうんだ。
勉強はね、まさに踊り場のある階段と同じだよ。
一気に階段を駆け上がったかと思うと、今度はレベルの上がらない時期が続いて、行き詰まりを感じる。
でも勉強を続けていれば、また何かをきっかけにトントンと階段を上がることが出来るんだ。
『伸びない・・』と感じたら、今、自分は平坦な踊り場にいるのだと思えばいい。
あきらめずに前に進めば、その先に必ずステップがある」

だから、千秋のように、行き詰まりを感じた時は、とりあえず「今、できること」をコツコツ続けてみたらいいと思います。

何でも「一足飛びにモノになる」みたいな、お気楽な幻想を持たない限りは、どんな人間でも、かなりの線まで行くものですしね。

そういう意味でも、一足飛びに現状から抜け出そうともがいていた状態から、自分の身近なものを見つめ直し、「今、できること」に目を向けた千秋は、才能以外にも、大きな可能性を秘めたキャラクターだと思います。

傍から見れば傲岸尊大な俺様キャラかもしれませんが、自分の間違いに気付けば、素直にその流れに従う、この人間性こそ、千秋を成功へと導く大きな鍵に違いありません。

§ 『のだめカンタービレ』関連商品

TVドラマ「のだめカンタービレ」に登場したクラシックの名曲を手っ取り早く楽しむならこちらのCDがおすすめ。
ただ全曲が収録されているわけではないので、人によっては消化不良を起こすかも。
入門編としてBGM的に楽しむならリーズナブルな商品だと思います。

のだめはやっぱ日本編が面白いですね。
玉木君の熱演に、上野樹里ちゃんのきらめくような輝き、脇も個性派ぞろいで、本当によく練られたドラマだと思います。
クラシック音楽も非常に効果的に使われて、これで人気が出なければどうかしている、という感じ。
私個人としては、物語後半、のだめのピアノコンクールのあたりが一番好きです。

のだめですっかり有名になったベートーヴェン第7番。
ベトの交響曲と言えば「運命」「英雄」「合唱付き」が定番なのだけど、7番も陽とした印象で魅力再発見という感じです。
これも名盤揃いなのですが、あえてカラヤンをピックアップ。
「運命」とのカップリングも美味しい廉価版です。

ラフマニノフのP2もお腹いっぱい!というぐらい、いろんな演奏がCD化されて、議論させたら三日三晩でも足りないぐらいなんだけど、結局、リヒテルに落ち着く……というぐらい、名盤中の名盤。
昔ながらの演奏は苦手、という人には聞きづらいかもしれないけれど、やっぱりラフマニノフは「スラブの人」であり、その鐘はロシアの大地に響き渡るからね。
やはり底から湧き上がるような哲学と情熱、ストイックな横顔が欲しいんじゃないかな、このP2には。
ということで、私の一押しはコレ。

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