『トランスフォーマー2』 続編なれど楽しき体育会系作品。

トランスフォーマー 2

多くの『続編』は哀しい宿命を背負っている。

仕掛けは大層だが、筋書きはイマイチ……という、お定まりのパターンだ。

多くの場合、1作目は、聴衆の予想を上回る出来で、「案外、良かったね」という評価をいただくが、2作目になると、聴衆の期待に応えられず、「アクションは派手だったけど、たいしたことなかったね」というオチになりやすい。

私が記憶する限り、続編に成功した唯一の例は、『ターミネーター』『タイタニック』でお馴染みの、ジェームズ・キャメロンの『エイリアン2』だ。

SF史に残る名作、リドリー・スコットの『エイリアン』に、『ターミネーター』のキャメロンらしいアクション・カラーを色濃く加えながらも、前作の特徴だったエイリアンの不気味さとヒロイン「リプリー(=シガーニー・ウィーバー)」の力強さをしっかり受け継ぎ、続編ではあるけれど、まったく新しい「キャメロンの作品」に昇華させた手腕は、近代稀に見る成功例であったと思わずにいない。

タイトルも、『エイリアン2(邦題ではそのようになっているが)』ではなく、『Airians』と複数形にしたところにキャメロンの並々ならぬ気概と自信が感じられるし、前作では「1匹による精神的恐怖」を描いたのに対し、キャメロンは「複数による物理的恐怖」に重点を置き、恐怖の種類を変えたことで、聴衆の違和感を無くすことに成功したように思う。

そんなキャメロンでも、やはり『ターミネーター』の第1作目を超えることが出来なかったのは、なんとも皮肉な話ではあるが。(カタルシス性では1作目の方が圧倒たるものだった)

……にもかかわらず、ハリウッドは続編ブーム、リメイクブームで、この夏には、私が心ひそかに気に入っている『トランスフォーマー』の続編、『Revenge of the Fallen』が公開。

案の定、「仕掛けはたいそう、ドラマはいまいち」で、やはり続編の哀しき宿命か……と嘆息せずにいなかったが、それでもけっこう楽しめる体育会系の作品であった。

まあ、何と言っても、心が疲れない。

ハッスル! ハッスル! のノリで押しまくられて、無茶な設定もいつしかナットク。

「やっぱ映画はこうでなくっちゃ」という迫力だけは満点なので、まあ、気分転換にはもってこいですよ。

この『トランスフォーマー』も、第1作目は、巨大ロボットたちを実写でどう動かすのか、トランスフォームのシーンは、戦闘の場面は……と、未知の期待で盛り上がり、想像以上によく出来ていたのでけっこう感動しちゃったりしていたが、2作目になると、もう手の内も知っているし、新しい事実もない、となると、アクションを派手にして、とってつけたようなエピソードで話を引き延ばすんだろうなぁ~と思っていたら、案の定、その通りで、「ああ、やはり続編の域を出ることはなかったか」と、萎えた人も多いだろうと思う、多分。

それでも、物語全体にどうオチがつくのか、一度見てしまった以上は気になるし、ここまで付き合ったら、最後まで付き合おうじゃないか……方式で、やっぱファイナルの第3作も見に行く人多数でしょう。

ええ、もちろん、私も見に行きますよ。

だって、キューブが何処から来て、オプティムスが何処へ去って行くのか(まさか地球に留まることはあるまい)、皆さんだって知りたいでしょう?

YouTube Preview Image



それにつけても、ラスト、スーパー・オプティマス・プライムにパワーアップするシーンは良かったな。

それまでコテンパンにやられていたのに、いざとなると日本のオタクアニメみたいに他のオートボットと合体して、スーパー・オプティムスになった時には、私も嬉しくなってしまった。

やはりヒーローものはこうでなくっちゃ♪

……となると、次は、シャトルに乗り込んだサムと合体して、マジンガーZ化か??

要・期待 デス☆


トランスフォーマー2

ちなみに私の好きなオプティマスは、Cartoon Networkで放送されていたアニメ版なんよね。

富士型のオチョボ口がなんとも可愛い。
太ももから膝にかけてしなったラインも、安彦良和のキャラみたいだし。

transformer

こちらは、アメリカ人なら誰でも知ってる(?)オープニング。
日本のオタクアニメ~って感じの動きが、何度見ても郷愁をそそりますね。

YouTube Preview Image

ともあれ、『トランスフォーマー2』。

深く考えずに、映画館で爽快な汗を流して欲しい。

リフレッシュするにはおすすめです☆

その他の口コミ、映画情報はトランスフォーマー/リベンジ@映画生活でどうぞ☆

ちなみに、この超特撮に関わり、トランスフォーマーに新たな命を吹き込んだのが、今やハリウッドを代表するCGデザイナーとして活躍する山口圭二さん。

山口さんのインタビュー記事もぜひご覧下さい。

海外で活躍するクリエイター CGスタジオILM・山口圭二氏に聞く
http://www.business-i.jp/news/enter-page/enter/200712190017o.nwc

関連商品
トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション (2枚組) [Blu-ray]

これはやはり大画面・高画質で見て欲しい。
ビギニング・エピソードだけあって、オートボットが地球に降り立つシーンはドキドキするし、オプティマスとメガトロンの宿命の対決には心打つものさえある。
展開もスリリングだし、「アニメの実写版」と思えば、物語の粗にも腹が立たない。
かつてのマイケル・ビーンを思わせるレノックス大尉(ジョシュ・デュアメル)が素敵。

ツイートツイート

Polecamy

Related Posts:

Comments

There are no comments on this entry.

Add a Comment

Required

Required

Optional

更新情報