その昔、一人暮らしを始めた頃は、住まいも小さく(病院寮)、貯蓄に燃えていたこともあって(←若い皆さんは決して真似してはいけません)、調理器と言えば、スーパーのお買い得セールで売っているような安物のホーロー鍋や、100円市の店頭に並んでいるようなプラスチックのお玉など、ロクなものしか買わなかった。
自炊には結構力を入れていたつもりだが、その頃は、「口から入るものが人間を作る」という価値観もなかったし、毎日、激務激務で疲れていたので、とにかく何でもいいから早く作り終えたかった。
二日、三日、残り物が続いても、空腹が満たされさえすればそれでよかった。
だから、調理器にお金をかけるなんて、すごくもったいないような気がしたし、第一、そういうものは、結婚してから買い揃えるのが筋で、一人暮らしの若い女の子が高級調理器に手を付けることは=(イコール)「売れ残り確定」みたいな気持ちもあって、調理器は全て安物で済ませていたのだった。
そんな私も結婚して、「さあ、高級調理器セットを買い揃えるわよ!」なんて息巻いていたのも束の間──。
そこは、東欧の片隅。
移住する二年前、やっと外資系の大手スーパー第一号が開店したような地方都市。
一応、「プロの調理器」と名の付くものはあっても、品数が少ない上、西側先進国からの輸入品のためベラボーに高い。
まして、ベルメゾンに載っているようなお洒落で高機能な調理器具など夢のまた夢で、結局、また、スーパーの安物鍋を使ってる~~!! という状態が何年も続いたのだった。
……というより、ぽんぽんと子供が産まれたので、手の込んだ料理どころではなくなった……というのが正解だけど。
やがて、下の子が2歳になり、慌ただしい生活にも少し余裕が見え始めた頃、ほとんど突発的に調理器具を買い換えた。
コーティングのはげてきたTEFAL(取っ手のとれる三段鍋)に別れを告げ、ステンレスの厚底鍋3点セットを使うようになった。
TEFALも便利だとは思ったが、テフロン加工はやはり表面が弱ってくるし、剥がれ落ちた金属成分が自分たちの口に入っていると想像すると、やはりいい気持ちはしない。
その点、ステンレスは、収納にかさばるものの、熱に強いし、保温効果も高い。
やはり良質な器具を使うと、こんなにも調理しやすいものかと、本当に嬉しくなった。
調理器具もピンからキリまであって、安く済まそうと思えば、いくらでもそうできるものだと思う。
だが、これほど毎日、厳しい環境で酷使する(高温、冷蔵、油、酸など)道具もまたとなく、自分たちの口に直接入るものだからこそ、多少、お金がかかっても、良質かつ、何十年と続くキッチン生活を楽しませてくれるツールを選ぶべきではないだろうか。
よく美輪明宏さんが仰っている、「インスタントラーメンでも、プラスチックの器や安物の鍋から食べるのではなく、美しい陶磁器に入れ替えれば、それだけで豊かな気持ちになる、これが本当の贅沢だ」──という考えはその通りだと思う。
なぜプロの調理師が、高級な調理器具や食器を使うかと言えば、見栄や贅沢や使い心地が全てではなく、やはり、そのツールのもつ格や波動が料理に反映され、相手の口に入ることを意識するからだろう。
いくら一流の腕前でも、安売りのホーロー鍋で作った料理をお客様にお出しする人はない。
料理にも品格があり、それを決めるのは、作り手としてのこだわりである。
「料理が得意でもないのに、高級調理器なんて・・」と思う主婦もあるかもしれない。
でも、使うことによって洗練される技術もある。(実際、高級調理器の煮る・焼く・炒める力は素晴らしい)
あれこれ面倒くさいにせよ、毎日気持ちよく使えるツールに心を配ることは、自ずと主婦の品格を上げ、それはすなわち家族の運気を上げることになるのではないだろうか。

無水、無油、余熱調理や、脱着ハンドル、オール熱伝に対応など普段使いに便利な機能が充実。しかも、あの研磨技術で名高い「宮崎製作所」の製品だから、驚くほどピカピカ。
汚れがつきにくく毎日のお手入れも簡単。
熟練の職人さんたちによって丁寧に磨かれたステンレス鍋です。
うちのオットが最初「取っ手の取れるTEFALにしよう」と言った時、あまり気が進まなかったのですが、使ってみると、やはり重ねて収納できるのは大きな魅力でした。
こちらはテフロン加工と違い、オールステンレスなので、表面も丈夫で長持ちすると思います。
収納に困る小さなキッチンでも大活躍。
蓄熱・遠赤外線効果によって、じゃがいもの内側までしっかり熱が行き渡り、しかも煮崩れしない優れもの。直径11cmから28cmの5サイズあり。
冷蔵・保温もバッチリで、料理のレパートリーが広がります。



