言葉の倉庫 仕事

正しいからといって人が付いてくるわけではないし、正しければ報われるというものでもない。

『盗むな、殺すな』という話なら明快だが、『事業を拡張するか否か』という話になれば答えは無数にある。まして社会の方向を定めるとなれば、変化を求める者、現状を維持したい者、それこそ千差万別だ。

だからといって、正しい答えが来るのを待っていても何も出来ない。

時には六割の確証に自分を懸ける度胸も必要だ。

それでも、やりたい、やらねばならぬ、という気迫が周りを動かすんだよ。

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もし、君のアイデアが世界を変えるものだとしたら、それでも今すぐ形にできないものは無価値だと言い切れるだろうか。

アイデアとは、結局のところ、執念だよ。
それこそ「思いつく」だけなら誰にでも出来るんだ。

資本は、所詮、資本に過ぎない。

一つのアイデアが数千万の資本を生むことはあっても、数千万の資本が世界にただ一つしかない優れたアイデアを生むか──と言えば、それはまた別問題だ。

いくら投資したって、生まれない所には何も生まれない。

アイデアは資本に優先する』は本田宗一郎氏の言葉。

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技術を教えるのは、大人の仕事。

目的を見出すのは、本人の仕事。

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どんな優れたノウハウも

秀でた才能も

「目的を持つこと」の偉大さには叶わない

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どれほど能力があっても

目的がなければ

器用貧乏で終わる

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本当にやりたいことがあれば

能力の有無など

気にしておれぬ。

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「私はあくまで紹介するだけ、その先の運が掴めるかどうかはあなた次第よ。

パパのコネで何でも自在に動かせるほど世の中は甘くないもの」

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「そんなに根を詰めない方がいいわよ。物事って、ある日突然、思わぬところから動くことがあるから」

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「お前のアイデアは正しいと思う。だが、それを説いて回るなら、行く先々で同じことを言われるのを忘れるな。資格が、キャリアが、と言われる度に食って掛かってたら、収まるものも収まらなくなる。痛いところを突かれたら『ああ、そうですか』と聞き流すんだよ、それが出来なきゃ、どんないいアイデアを説いて回っても、喧嘩の種だけ撒いて終わる。それはどう考えても賢い人間のやることじゃない」

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「君にもいろんな才能があるよ。形には表れない才能が。
俺の母親が『スープの才能』と呼んでたよ。いろんな肉や野菜のエキスが染みこんで豊かな風味を作り出す。
一見単純だけど、美味しいコンソメスープを作ろうと思ったら時間も手間もかかる。もしかしたらスープ料理の中でも最も難しいかもしれない。
普通、才能と言えば、『絵が上手』だとか『高度な数式が理解出来る』とか、目に見えるものを指すだろう。でも世の中にはそれと分かりにくい才能もあって、そういうのは時間をかけてじっくり染み出してくる。才能に形がないから、何にでも応用が利いて、限りがないんだ。
君もそういう『スープの才能』の持ち主かもしれない。これからきっと花開くよ。今はまだきっかけがなくて、心の奥深くに眠ってるだけだ」

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自分が取り組んだことの真価は一朝一夕には分からない。

何億年、何十億年とかけて生命が育まれるように、物事も熟成するまで長い時間がかかる。

肝心なのは始めること。

そして、続けること。

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人間の仕事というのは、物を売ったり、会計をこなしたりするだけではないわ。心を磨いて、悩みに打ち克つことも立派な仕事よ。

そして、多くの人は、そんなことは仕事でも何でもないと思って後回しにしている。それこそがこの世に生まれた意味なのにね。

だから、あなたも、今すぐお父さまのようになろうとか、彼みたいにばりばり仕事をしようとか、そんなことで焦らなくていいのよ。
むしろ、今の不安定な気持ちを放ったらかして、別のことで気を紛らわそうとすれば、かえって心をこじらせてしまう。
それは結局、恋も仕事も、台無しにしてしまうのよ。

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もっと自信をもて。

自分で自分を信じられないものを、誰が信用してくれる? 

いざ周りを説得しなければならない時に、自分で自分を疑いながらでは子供の心も動かせないぞ

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「ならば、海洋情報ネットワークも同じだ。最終的に決め手になるのは、誰が協賛し、実質的に動いてくれるかによる。金はあっても無責任、技術あっても志の低い人間が大事を成せると思うかね。お前はプレゼンテーションでこう言ったそうだな。土台ができれば本望だ、と。この場合、土台とは何だ。お前に代わって、実際にネットワークを構築してくれる技術者であり、政府に働きかけてくれる要人であり、海洋情報管理のノウハウを教えてくれる専門家だろう。ならば、その土台を作れ。基礎が整えば、後は自ずと動き出す」

「では、この時期に企画提案書を作成する意味は?」

「どんな形でも産業省に企画書を提出すれば協議の対象になる。予備審査で蹴られたとしても、保留という形でアイデアは残る。今は駄目でも来年、来年が駄目でも再来年、あるいは五年後、十年後、見直される日も来るかもしれない。『DUM SPIRO SPERO(息の続く限り、あきらめるな)』。本当の意味でアイデアを殺すのは自分自身に他ならない」

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何が何でも優勝したかったわけではない。

でも『何か』したかった。
自分の中の何かが変わると思ったから。
それが一番の理由だろ?

目に見えて世界を変えることはできなくても
自分の心の持ちようが変われば
目に映る世界も変わる。

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「もしかしたら、初回の打診が一番難しいのかもしれないわね。パパがいつも言ってたわ。本当に重要な話ほど一対一で簡単に決まる、って」

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「どのみち前の職場には戻れないし、ここでは本当の意味で俺の職能は必要とされてない。

何のポジションも得られなくても、人並みに給料がもらえるだけましだし、ベストを尽くすのは俺のプライドだ。

宙ぶらりんな契約社員で、おまけに仕事も出来なかったら、あまりに格好悪いじゃないか」

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最初から負けの見えているコンペに参加したからといって、命まで取られるわけないじゃない。

最初から失うものなんて何もないんだ。

今なら何だって出来る」

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一つの真理は万事に通じる。

狭い井戸でも突き詰めれば、色んなことが理解できるようになる。

Photo:http://www.goodfon.su/wallpaper/worker-tools-measures-plans.html

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