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映画『復活の日』 ジャニス・イアンのYou are Love / 草刈正雄に萌えた日 12月 12日, 2009年 by 阿月 まり

12月現在、角川映画『復活の日』が、YouTubeに全編アップされています。(1時間43分)

アメリカバージョンなので、英語のセリフに字幕は入ってませんが、日本語は日本語音声で聞くことができます。

しかし、古手川祐子を主とする日本でのエピソードがほとんどカットされているので、日本のオリジナル版を知っている人には物足りなく感じるかもしれません。(Life is wonderfulのカーター少佐=ボー・スベンソンは今見てもカッコいいけどね)

まるでアメリカ人が作った、アメリカ人が主人公の、ハリウッド映画みたいな編集になっています。(本当の主人公である草刈正雄が登場するのが映画の後半・・ひどすぎ・・)

まあでも、映像だけでも十分に楽しめますので、初めての方も、懐かしい方も、ぜひご覧下さいね。

個人的には、発症者を抱えたソビエトの潜水艦が着港を拒否された上、撃沈される場面が痛ましいです・・。

あと、出産可能な女性がたった8人しか残されていないために、個人の感情を超えて複数の男性と性交渉を持ち、子孫を残すことを最優先にする・・という設定も、いたたまれないですよね……。

現代のウイルスの恐怖を予見するかのような小松左京先生の着想は本当に鋭いとしかいいようがない。



追加:2009/12/12


いつか誰かがきっとアップしてくれると信じていた・・・。

ジャニス・イアンの名曲『You are Love』。

といっても、普通一般の人には何のこっちゃか分からないし、『復活の日』と言っても、覚えてない人の方が大半だろう。

しかし、しかし。

この映画が公開された当時、日本では稀に見るハーフの美男俳優で、身長180センチ以上のスリムな身体にアルマーニだかヴェルサーチだかの一流のスーツを着こなし、「華麗なる刑事」というTVシリーズでマグナム44をぶっ放しておられた草刈正雄さんに萌え萌えしていた女の子なら、きっと見たはずだ。

世界中がHIVウイルスで騒然とするずっと以前に、ウイルス兵器(あるいは未知のウイルス菌)による人類滅亡を示唆し、壮大なスケールで物語をお書きになった小松左京原作の『復活の日』。

『人間の証明』『野性の証明』といった文庫本の映画化で立て続けに大成功を収め、調子づいていた角川映画が破格の予算を積み、ハリウッド俳優はもちろん外国海軍の協力まで得て、「世界に通用する」とか何とかを謳い文句に総力あげて制作した作品である。

しかしながら、興行成績は今ひとつで、私の姉の話では、あの強気な角川春樹に「もう二度とこんな映画は作らない」とまで言わしめた一種の失敗作でもある。

それでも、草刈正雄が好きで、相手役のヒロインと務めたオリヴィア・ハッセーの神秘的な美しさにうっとりとし(たしかこの仕事が縁で布施明と結婚したんじゃなかったけな)、「いかにも」な角川の作りに多少なりと心動かされた人なら、決して忘れえぬ作品ではある。

なぜなら、例によって作品と同時に大々的にプロモートされた主題歌『You are Love』は、英語の歌にもかかわらず大ヒットし(『汚れた英雄』のローズマリー・バトラーみたい)、毎日のようにラジオやTVから流されていたからである。

冒頭の切ないフルートの旋律といい、英語の中に突如出現する「トゥージュルゲ・モンシェ~ル」とかいうフランス語といい、『You are Love』は映画の主題歌でなくてもヒットしたのではないかと思うほど美しい曲だ。

とりわけ、さびの部分の、

It’s not too late to start again

は、その頃、英語の授業で「Too~to」構文(~するには、あまりに~である)を習っていたこともあり、「やり直すのに遅すぎることはない」という意味やな……と、自然にリスニングできたことが妙に嬉しかったものだ。

時が経つにつれ、『復活の日』も『草刈正雄』のことも、遠い記憶の彼方に追いやられてしまったけれど、『You are Love』は「命あるうちにもう一度聴いてみたい曲」の一つであり、どこかに音源がないかなーとずーっと探していたのである。

で、先日、やっとYou tubeで見つけて、ホクホクの私。

なにせ、この『You are Love』だけは、日本で唯一残されているCD『角川映画メモリアル』にも、オーケストラパートしか収録されていなくて、それがダメなら、『アルティメイト・ベスト~ベスト・オブ・ジャニス・イアン・フォー・ジャパン~』を買うしかない幻の曲だったからである。

でも、ここにありました(^^)

Janis Ian “You Are Love”
/video/fuday_love.flv
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この映画には、アメリカ何曲基地の提督として、ジョージ・ケネディが出演してるんですよね。
でも印象に残っているのは、草刈ちゃんと一緒にウイルスで死滅したワシントンのホワイトハウスに赴き、核ミサイルの発射を止めようとして、機械の暴発で亡くなったカーター少佐=ボー・スベンソンです。

アメリカが壊滅状態になる前、テンパーになった軍の司令官は世界戦争の妄想を抱き、大統領の死後に勝手に核ミサイルの発射装置をONにしてしまいます。

生き残った人々は、ウイルスの毒力が及ばない南極を唯一の聖地として、平和に暮らしてゆけるはずだったのに、ミサイルの標的にされてしまったことから、草刈ちゃんとカーター少佐がウイルスの渦巻くワシントンに決死の侵入を試みるのです。

しかし、二人の力は及ばず、ミサイルは発射されてしまい、南極基地も壊滅します。

生き残ったのは、ミサイルが発射される前に船で脱出したすべての女性と子供、そして選ばれた二人の男性(この中に草刈ちゃんの恋人オリヴィアが含まれる)だけでした。

彼らは南アメリカの山岳地帯に移り住み、細々と生き長らえていました。

すると、そこに死んだと思っていた草刈ちゃんが、ボロボロの姿で現れるわけです。

愛の力で、ワシントンから南アメリカの端まで歩いて帰ってきたんですよね。。。

『You are Love』は、そんな恋人たちの心情を歌い上げたもの。

深い愛の詩です。

What’s the time?
Where’s the place?
Why the line?
Where’s the race?
just in time, I see you face
Toujours gai, mon cher

You are the star
that greets the sun
Shine across my distant sky
when night is done
You’ll be the moon to light my way
Toujours gai, mon cher

It’s not too late to start again
It’s not too late
though when you go away
the skies will grey again
In the time that remains,
I will stay
Toujours gai mon cher

No regret
for the light that will not shine
No regret,
but don’t forget, the flame was mine
and in another place, in another time
Toujours gai,mon cher

It’s not too late to start again
It’s not too late
though when you go away
the skies will grey again
In the time that remains,
I will stay
Toujours gai,mon cher

Halfway measures go unsung
Take your pleasures while you’re young
Just remember, when they’re done,
Toujours gai, on cher

復活の日/VIRUS 予告編
/video/fuday_t.flv

復活の日 プレミアム

やはり出ましたか、それもスペシャル版で。
キャスティングを見て、「おお、そう言えば、千葉真一も出てたなぁ。。でも何の役だったっけ?」と、草刈ちゃんしか記憶に残っていない私。
でも、草刈ちゃんの元恋人の看護婦を演じた多岐川裕美は良かったですね。
伝染病も末期的状態になり、助からないと悟った祐子が、病気の子供を連れて(草刈ちゃんの友達の子供)「お父さんに会いに行こう」と当てもなくボートを走らせるシーンが今でも印象に残っています。
多岐川さんは、こういう悲劇のヒロインを演じさせたら抜群に上手いですよね。
公開当時は興行的にはあまり成功しなかった作品ですが、今、こうしてAmazonのレビューで絶賛されるということは、やはり良作なのですよ。
私は泣けましたよ。


小松左京 『復活の日』

こちらが原作となったSF小説。執筆されたのは1964年というから驚き。
もちろん、映画とは微妙に異なっていて、小説の立場から言えば、映画「復活の日」は角川テイストに味付けされた亜流品。
でも、映画は映画として楽しませてくれるから、それで良しとしましょう(角川にアカデミックなものを求めてはいけない)。
私が原作を読んだのは中学生の時だったので、中身はほとんど覚えていません。
でもレビューの評価は高いですね。
機会があれば、もう一度、手に取ってみたいです。


角川映画メモリアル

タイトルだけ見たら美味しそうなんですが、ここに収録されている「復活の日のテーマ」はオケだけなんです(泣)
それでも、「野獣死すべし」や「悪魔が来たりて」は懐かしいですね。

1. 愛のバラード(犬神家の一族)
2. 人間の証明のテーマ
3. 悪魔が来りて笛を吹く
4. 復活の日のテーマ
5. 野獣死すべしのテーマ
6. 守ってあげたい(ねらわれた学園)/原田知世
7. 化石の荒野/しばたはつみ
8. 恋人も濡れる街角(蒲田行進曲)/中村雅俊
9. 少年ケニヤ/渡辺典子
10. 晴れ,ときどき殺人/同


角川映画スペシャル

こちらのCDもお薦めです♪
角川映画の名曲がずらりと並んでいます。
タイトルを見るだけで、あの場面、当時のことが思い出されますね。

1. 人間の証明のテーマ/ジョー山中
2. 戦士の休息/町田義人
3. 蘇える金狼のテーマ/前野曜子
4. 戦国自衛隊のテーマ/松村とおる
5. セーラー服と機関銃/薬師丸ひろ子
6. 汚れた英雄/ローズマリー・バトラー
7. 探偵物語/薬師丸ひろ子
8. 時をかける少女/原田知世
9. 里見八犬伝/ジョン・オバニオン
10. メイン・テーマ/薬師丸ひろ子
11. 愛情物語/原田知世
12. Woman ~Wの悲劇より/薬師丸ひろ子



里見八犬伝 [DVD]
国民的アイドルだった薬師丸ひろ子と頭角を現した頃のフレッシュな真田広之の共演が見物。
千葉真一、志穂美悦子、京本政樹といった東映の人気スターが一堂に会した豪華エンターテイメント大作。
夏木マリの玉梓姫も妖艶で素晴らしい。

魔界転生 [DVD]
ジュリーが一番ノリにのっていた頃の伝奇ロマン。真田広之とのキスシーンはアドリブだとか!!
千葉真一と緒形拳の一騎打ちも最高だし、妖刃・村正を鍛える丹波哲郎はそのまんまのキャラクター。
こんな作品、二度と撮れない。それぐらい味わい深い作品。

人間の証明 [Blu-ray]
松田優作の渋い演技が見物。「人間を憎む刑事・棟居」のイメージにぴったりはまっている。
黒い息子ジョニーの哀しさが、「Mama、Do you remember?」の歌詞に乗って山間を漂う名作。

4 Responses to “映画『復活の日』 ジャニス・イアンのYou are Love / 草刈正雄に萌えた日”

  1. 田中 浩二 Says:

    「映画『復活の日』 ジャニス・イアンのYou are Love / 草刈正雄に萌えた日」 を拝読しました。
    昨今の新型インフルエンザの報道をみるにつけ、昔見た「復活の日」を思い出しておりました。あっては
    ならないことですが、インフルエンザウイルスの突然変異により”MM-88″のような猛毒ウイルスが発生した
    場合、映画のような感じで人類が滅亡しないまでも甚大な被害が発生するようなこともないともいえません。
    目の下にクマの出来た人々が病院に果てしなく行列しているが手の施しようもない。戒厳令が発令され軍隊
    が治安を維持しつつ死体を山積みにして火炎放射器で焼いている。やがてライフラインも途絶し、人々は家で横たわって死んでゆくしかない…。滅亡までのプロセスは当時の自分には妙にリアルで人類の一人として
    切なく感じました。正直それ以降の地震への対応から歩いて吉住が帰ってくるところまではちょっと…と思いますが、自分にとって忘れえぬ作品です。また、ジャニス・イアンのYou are Love も非常によかったですね。歌詞まで載せていただいて大変ありがとうございます。また、この際「アルティメイト・ベスト」を買う
    ことにしました。時折気になってCDで欲しいと思っていたのですが、入手可能だったのですね。こちらも
    教えて頂きありがとうございました。(ところで”草刈ちゃんの元恋人の看護婦を演じた古手川祐子”ですが
    多岐川 裕美の誤解ではないでしょうか。細かい話ですみません)

  2. 阿月まり Says:

    田中さん、書き込みありがとうございました(^^)
    「復活の日」は、「生物兵器」という、その後のテロリズムやHIVなどを予見する内容で、
    現実のニュースを見る度に思い出さずにいない、真に迫る作品だったと思います。
    あれからハリウッドでも、ウィル・スミスの「I am Legend」とか、ダスティン・ホフマンの「ブレイクアウト」とか、
    ウイルスを扱った映画が作られましたけど、「復活の日」のリアルさの方がやはり印象に残っています。
    これもハリウッド級でリメイクして欲しいですよね。
    角川映画に関しては、スペシャル版のCDがいくつか出ているのですが、
    「You are Love」だけはどこにも収録されていないのは、本当に残念な話だと思います。
    多分、著作権の都合がつかなかったんでしょうね。
    今でも、「It’s not too late~」のあのサビの部分、心に懐かしく残っています。
    CD、楽しんで下さいね。
    『多岐川 裕美』さんの件、ご指摘ありがとうございました。何か勘違いしてたみたいです^_^;
    早速訂正させて頂きました。

  3. エル Says:

    懐かしい歌です。
    自分も42歳ですが見ました・・・映画・・・
    そして数年前、レンタルで改めてみたくなって借りて見ました。
    まさに先見の明ありだなと、思わされたしだいです・・・・

    小松作品のスケールのでかさとシリアスさ・・・感動ものでした・・・
    個人的に小松左京の作品が好きなもので余計に・・・ですが。

  4. 阿月まり Says:

    HIVが世界的に問題になり始めた時、真っ先に脳裏に浮かんだのがこの作品でした。
    映画もそうですが、原作はよりリアルで、「殺人兵器としてのウイルスの脅威」が
    非常に生々しく伝わってきた記憶があります。
    小松先生の作品は、世界に出しても通用する迫力がありましたね。
    人間を描かせてもピカ一だったと思います。

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