ウェブサイト相続の試み 

十数年前に個人の趣味でホームページを立ち上げ、ぼちぼち更新するうち、僅かながらでも収益になっている人は少なくないと思います。

最近、ブログを始めた方でも、「有名」とまではいかなくても、結構安定した広告収入があり、十分に副業といえるレベルに達している人も相当数いるのではないでしょうか。

しかしながら、管理人が事故や病気など、サイト運営を続けられなくなったら、ウェブサイトはこの世から跡形もなくなってしまいます。
しばらくは残っても、サーバー利用料の振り込みが途絶える、もしくは、管理人と連絡がつかなくなれば、そこで終了です。

「個人のサイト」といえば、それまでですが、月々数万円でも収益があるなら、それも結構な損失ですよね。

でも、個人サイトの運営(著作権)も、広告収入も、案外、簡単に家族や他人に譲渡できるものです。

『○○先生のオフィシャルブログ』みたいに、版権や事業者がらみのウェブサイトは無理ですが、個人なら、新たに受取人のアカウントを作成して、その人のIDを含む広告コードに置き換えるだけ。煩わしい法的手続きも、税金も、何も要りません。(もちろん、広告収入に伴う確定申告などは別です)

レンタルサーバーの契約も、事業者に一報して、「今後は○○さんの方で管理をし、お金を振り込みます」と意思確認すれば、多くの場合、個別対応してくれると思います。

そういう意味で、ウェブサイトも一つの「資産」といえるのではないでしょうか。

もちろん、サイトの内容にもよりけりです。

商品レビューやPCカスタマズなどは、適宜、新しい情報を追加しなければアクセスは取れないし、芸能スキャンダルのような時事ネタもコンテンツとしての寿命は短いです。

一方、育児エッセーや恋愛指南、自己啓発的なものは永久不滅のコンテンツとして需要がありますし、特定の作品やアーティストに関する詳細な解説や熱心なファンサイトも時代を超えて魅力的です。

今は鬼のように記事を更新しなくても、しっかりしたコンテンツを作って、ひと度、Google先生の寵愛を得れば、ずっと安定したアクセスが見込めますし、運営期間が長ければ長いほど、他からの影響は受けにくいです。

「ブログの運営など技術的に分からない」という人でも、持っているだけで月々の収入になりますし、子供や友人、あるいは福祉や教育などの団体にまるごと寄付することも可能でしょう。

有名ブロガーでなくても、月に数万の収入があれば、子供が所帯を持った時には家計の足しになりますし、福祉や教育などの支援団体なら、一万円でも有り難いはずですよ。

個人の趣味、個人の収益でやるのもいいけれど、あとはその収益を他に役立てる・・という目標を持てば、更新にも気合いが入ると思います。(しょうもないものは残せないから)

もし、手堅い内容で、手堅く運営している方があれば、ウェブ相続の可能性について、少し考えて頂けたらと思います。

未来の臨終の場

息子「オヤジ、しっかりしろ。何か言いたいことがあるなら、今のうちに言ってくれ」

父親「はぁはぁ……ヒロシ……お前にも、誰にも、ずっと内緒にしていた事だが、実は『草笛素子の世界 Ghost in My Shell』というブログを運営していたのだ。月間PV80万、月々のアドセンス収入は10万円前後で安定している」

息子「オ、オヤジ……(きもいアニヲタと思っていたが、そんな才能があったとは……!)」

父親「月々10万円もあれば、家計の足しになるだろう。これからも、オレのアドセンス収入を支えに、しっかり生きていくんだぞ。手続きの仕方は、DropBoxにWORD文書にして遺している」

息子「オヤジ……ありがとう!!」

父親「しがないサラリーマン人生だったが、結構、ブログでは人気があった。これでオレのコンテンツも永久に不滅だ。何も思い残すことはない」

これからは、死の間際にブロガーだったことを白状する人も続出するでしょう。

それもまた楽しい未来の形と思います。

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