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	<description>映画・音楽・書籍レビュー&#38;恋と生き方のエッセー。</description>
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		<title>年内いっぱい更新をお休みします。</title>
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		<pubDate>Thu, 05 Apr 2012 08:28:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[Notes of Life]]></category>

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		<description><![CDATA[時々、見に来て下さってる皆さま、本当にどうもありがとうございます。 今、別のコンテンツを手がけていて、そちらが大変忙しい為、sanmarie*com は２０１２年いっぱいまでお休みすることにしました。 サイトは閉鎖しませ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>時々、見に来て下さってる皆さま、本当にどうもありがとうございます。</p>
<p>今、別のコンテンツを手がけていて、そちらが大変忙しい為、sanmarie*com は２０１２年いっぱいまでお休みすることにしました。</p>
<p>サイトは閉鎖しません。</p>
<p>また機会が出来ましたら、２０１２年以降に再開したいと思います。</p>
<p>よろしくお願いします。</p>
<p>阿月まり</p>
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		<title>漫画家の育成に必要な「場」とは　～中野晴行の「まんがのしくみ」より～</title>
		<link>http://sanmarie.me/manga-ikusei</link>
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		<pubDate>Wed, 07 Mar 2012 11:28:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[Notes of Life]]></category>
		<category><![CDATA[「若さに贈る」という本を松下幸之助が書いていた]]></category>
		<category><![CDATA[仕事・ライフワーク]]></category>

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		<description><![CDATA[シャシントキワ荘物語新その１０１の３より 電子書籍『eBookJapan 』に会員登録していると、「中野晴行のまんがのしくみ」というコンテンツが定期的にメールで送られてきます。 中野晴行さんは、私に「神の子供」というエロ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_2" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/tokiwa.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/tokiwa-350x260.jpg" alt="トキワ荘物語" title="トキワ荘物語" width="350" height="260" class="alignnone size-medium wp-image-18411" /></a><br />
<small>シャシン<a href="http://blogs.yahoo.co.jp/okawasemc/11507594.html">トキワ荘物語新その１０１の３</a>より</small></p>
<p>電子書籍『<a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+6FP1U" target="_blank">eBookJapan</a><br />
<img border="0" width="1" height="1" src="http://www10.a8.net/0.gif?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+6FP1U" alt="">』に会員登録していると、「中野晴行のまんがのしくみ」というコンテンツが定期的にメールで送られてきます。</p>
<p>中野晴行さんは、私に「神の子供」というエログロ漫画を衝動買いさせた、漫画コラムニストです。<br />
<a href="http://www.daimokuroku.com/?index=somme" title="まんがのソムリエ" target="_blank">『まんがのソムリエ』</a>もとても面白いです。<br />
<small>そんなに危険で美しいのか？？ と立ち読みし、オチが気になって衝動買い(´ﾍ｀；)<br />
感想は・・でした、私の場合。<br />
でも西岡兄妹さんのセンスは好きです。<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4863322399/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">カフカの短編</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4863322399" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />は読んでみたいですね。</small><br />
<a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT&#038;a8ejpredirect=http%3A%2F%2Fwww.ebookjapan.jp%2Febj%2Fbook%2F60057438.html" target="_blank"><br />
<img border="0" alt="" src="http://haishin.ebookjapan.jp/contents/images-m/OOTA6060.jpg"></a><br />
<img border="0" width="1" height="1" src="http://www11.a8.net/0.gif?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT" alt=""></p>
<p>そんな中野さんの面白コラム、今回のお題は「京都にトキワ荘が生まれる!?　京都市が計画する「京都版トキワ荘事業（仮称）」でした。</p>
<p>京都らしいなぁ、と思いながらも、本当にこういう場所から偉大な漫画家が育つのかしら？ という疑問も。</p>
<p>若い人が一定期間でも共同生活する経験は貴重だし、それで互いにモチベーションが上がるなら意義もあるのでしょうが、「デビュー」を担保にされたら、挑む方も、提供する側も、ちょっとキツイんでないかい？ というのが私の印象です。中野さんの指摘通り「トキワ荘があったからデビューできたわけではない」というのが本当のところでしょう。</p>
<p>それでも何の機会も与えずに「若者ガンバレ」と言うよりは、京都市の姿勢は評価できると思います。たとえデビューできなくても、本当に「学び」が目的で来ている子なら、将来、何かの形に結びつけてゆくでしょうしね。</p>
<p>まあ、何にせよ、一番肝心なのは、こういう評価の定まらない職業や分野に、「こうしたらなれますよ」マニュアルは存在しない、ってことですね。</p>
<p>国家試験にパスして医師免許を取ったり、プログラミングの基礎を学んでとりあえずIT企業に就職・・というのとは訳が違う。</p>
<p>漫画家でも、作家でも、歌手でも、ダンサーでも、いろんな要素が噛み合わないと上には行けません。</p>
<p>「それでも、どうしても」というなら、新人賞やコンテストに応募して上位入賞する、それが昔も今もこれからも王道だと思います。よく「どうしたら○○になれますか？」というアーティスト志望の質問を目にしますが、どうしたらもクソも、上位入賞して認めてもらえればいいだけの話。誰にも評価されない原稿を抱えて「どうしたら、どうしたら」と訊ねて回っても、返ってくる答えはみな同じだと思います。</p>
<p>そもそも、「どうしたら漫画家になれますか？」という質問自体がおかしいね。</p>
<p>描きたいものがあって、とにもかくにも描く。その結晶が「作品」であり、その先に、入賞とか、同人誌売り上げNo.1とか、プロの道がある。</p>
<p>描きたいものがある人は、プロであろうが、アマチュアであろうが、もうとっくに描いてるし、誰に何を言われなくても、描くものだと思います。おそらく描いている本人には「オレ、漫画家です！」なんて自覚、ないんじゃないでしょうか。好きで始めて、周りにも認められて、いろいろ描き続けてたら一流と呼ばれる人気作家になってた・・という人も多いんじゃないか、と。</p>
<p>何にせよ『テーマ』ありきですよ。描きたいテーマ、歌いたい音楽、踊りで表現したいもの、そういう生涯を貫くテーマがあって始めて、漫画という手段が生きてくる。</p>
<p>史実を通して、人間の愚かさや社会の本質を表現したい。</p>
<p>少年少女の胸キュン物語を通して、「愛」の大切さを伝えたい。</p>
<p>恐怖の極限の中に、生命の本質を見極めたい。</p>
<p>神と悪魔の戦いを通して、「善」とは何かを問いかけたい。</p>
<p>描きたいテーマもないのに、漠然と「漫画家になりてぇ」と思っても、カラッポの箱を振ってダイヤモンドを出せ！と言ってるのと同じですからね。せめて熱エネルギーと炭素ぐらいは無いと。</p>
<p>もちろん漫画の技術も大切だけど、一番肝心なのは、自分が生涯を通して描きたい！と思うテーマを見つけることですよ。</p>
<p>描きたいテーマが見つかれば、技術の未熟さや要領の悪さはさほど気にならなくなる……といより、「何が何でも、これを形にするんじゃぁ～」という勢いで、後から付いて来ると思います。あの池田理代子でも、ベルばら連載の初期と終盤では全然絵のレベルが違いますし、ほんの1年ちょっとであそこまで上達するんですから、やはり「初めにテーマありき」ですよ。それぐらい執念を燃やせるテーマのある人は幸せです。</p>
<p>ともあれ、青春とはテーマ探しの旅。漫画家育成の「場」というなら、生きて、生活すること、そのものが「場」でしょう。「ガラスの仮面」の月影先生も言うてるじゃないですか。「恋すること、苦しむこと、すべてが『紅天女』につながる」と。漫画も「描くべき者」は「どうしたら漫画家になれるでしょうか」という点ではなく、どうしたらこのネタを面白いプロットにまとめられるか、で悩んでる。描く人は、コンビニのお姉ちゃんに「ありがとうございましたぁ」とニッコリ微笑みかけられた出来事からでも、一本、メシの種する。朝起きてから夜寝床に入るまで、頭の中のすべてが「さあ、次は、何を描こうか」ですよ。酒を飲むのも、TVを見るのも、友達と話すのも、週刊誌を立ち読みするのも、全てネタ探しの旅。その日常において無駄な動作などないのです。</p>
<p>そんな訳で、京都のトキワ荘事業も、若い人にとって良い経験の場になるといいですね。</p>
<p>「石の上にも三年」の『三年』に標準を合わせているところがポイントではないでしょうか。</p>
<p>3年はがむしゃらに頑張る。でも3年の間に何かの結果が出せなかったら、潔く撤退する。</p>
<p>回り道して、白旗あげて、でも、またしぶとく人生やり直すのも若者の特権です。</p>
<p>がんばってください。</p>
<p><strong><a href="http://www.daimokuroku.com/?index=sikumi" target="_blank">中野晴行の「まんがのしくみ」</a>より。</strong></p>
<blockquote><p>
京都にトキワ荘が生まれる!?<br />
京都市が計画する「京都版トキワ荘事業（仮称）」。</p>
<p>先日、新聞などで、京都市が若いマンガ家を育てる「京都版トキワ荘事業（仮称）」に乗り出すというニュースが流れた。</p>
<p>新聞によれば、石ノ森章太郎や赤塚不二夫ら人気マンガ家を生み出した「トキワ荘」（東京都豊島区にあった木造アパート）をモデルに、京都の伝統建築である京町家を使って、20～30代のマンガ家志望者を全国から募り、約3年の共同生活をしながらデビューを目指す、という。募集人員は8人で、4人ずつに分かれて入居。家賃はひとり4万円程度になる。</p>
<p>近年保存が叫ばれている町家の再生と、クリエーター育成を実現する一石二鳥を狙ったプロジェクトで、2012年度中に物件を探し、13年度に募集、入居者選定、入居が本格始動する予定だ。京都市は住居の提供だけでなく、マンガの仕事のあっせんや勉強会などでマンガ家としての自立を支えていくとしている。</p>
<p>東京では、NPO法人ニューベリーによる同様の「トキワ荘プロジェクト」があり、すでに実績をあげているが、京都市の場合は自治体が主体になっているのが特徴だ。</p>
<p>ただ、もともとのトキワ荘は、デビュー間もない地方の新人マンガ家たちを、編集部の都合で1か所に集めたもので、トキワ荘があったからデビューできたわけではない。編集者の目の届くところにまとめて住まわせておけば、打ち合わせや締切管理が便利な上に、誰かが忙しいときには手の空いたものに手伝ってもらうこともできる。</p>
<p>当の住人達が書いたもの（描いたもの）を読めば、集まってマンガばかり描いていた、というよりは、映画を観たり、駄べったり、音楽を聴いたり、ときにはふざけ合う時間のほうが多かったこともわかる。</p>
<p>若いのだから当たり前である。そして、このマンガ以外の部分が、のちの作品の糧となっている。</p>
<p>お上が仕事をあっせんしたり、勉強会を開くのなら、若い連中が自由に集まって自由に趣味に没頭したり、遅くまで話し込んだりできる場をつくったほうがいいような気がするのは私だけなのだろうか。</p>
<p>何よりも心配なのは、マンガ出版社のない京都ではデビューそのものが難しいのではないか？　という点だ。今のマンガのほとんどは、マンガ家と編集者が二人三脚でつくりあげるようになっている。ファックスやメールが発達したとは言いながら、クリエイティブな仕事は実際に顔を突き合わせてアイディアを出し合い、それを検討し合って進めたほうがいいものができることが多い。</p>
<p>ヒットのカギは編集者との雑談にある、と言い切るベテランマンガ家もいるほどだ。あまり編集者に干渉されたくないタイプのマンガ家にとっては地方在住はベターな選択かもしれないが、これからデビューを目指すなら、編集部のそば、つまり東京に住むほうがいいに決まっている。</p>
<p>東京のトキワ荘プロジェクトの場合は、家賃の高い東京でマンガ家を目指す若者に安い物件を提供することを主体に、その付加価値としてモチベーションをあげるためのプログラムや、プログラムを補完するために調査を行っている。これなら意味がある。</p>
<p>じゃあ、京都に住んでマンガ家を目指すメリットはどこにあるのだろうか。</p>
<p>京都には京都国際マンガミュージアムというマンガ研究の拠点があり、マンガ学部を持つ大学がふたつもある。京都精華大学と京都造形芸術大学だ。どちらの大学も日本を代表するマンガ家や原作者、編集者、マンガ研究者が教員として名を連ねている。</p>
<p>マンガの描き方を学ぶという点では大学のマンガ学部に学ぶほうが合理的だ。デビューへのサポートに関しても一日の長がある。ここで学んで、東京に出たほうがいいのではないか？</p>
<p>藤子・F・不二雄や藤子不二雄Ａ 、石ノ森章太郎たちをトキワ荘に集めたのは、「漫画少年」という雑誌の編集部だった。「漫画少年」で『ジャングル大帝』を連載していた手塚治虫がトキワ荘に入居したのが始まりで、手塚が引っ越したあとの部屋には藤子たちが入居した。</p>
<p>「漫画少年」はマンガ家を目指す子どもたちの投稿作品を取り上げ、マンガの登竜門とも言われた。トキワ荘の住民は元投稿家たちだ。実は「漫画少年」のほうが本質で、トキワ荘はそこから派生したひとつの現象にすぎないのだ。</p>
<p>マンガクリエーターを育てるなら、まず新人たちを育てるための媒体をつくることが重要だ。それができないのなら、いくら現代のトキワ荘をつくっても、藤子や石ノ森や赤塚のような、マンガ表現の歴史を変えるようなマンガ家は生まれてこないだろう。</p>
<p>若いクリエーターが持っている、規制のものを打ちこわし新しいものを生み出そうというエネルギーは、発表の〈場〉を与えることで、初めて開花する。マンガの場合の＜場＞はアパートではなく、マンガ雑誌だ。</p>
<p>京都版トキワ荘に対する私の考えが、杞憂に終わってくれればいいのだけど。
</p></blockquote>
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		<title>三島由紀夫＆美輪明宏『黒蜥蜴』妖艶と美麗の極致</title>
		<link>http://sanmarie.me/black-lizard</link>
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		<pubDate>Mon, 05 Mar 2012 23:59:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[愛と耽美の映画]]></category>
		<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[江戸川乱歩]]></category>
		<category><![CDATA[美輪明宏]]></category>

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		<description><![CDATA[私が初めて江戸川乱歩の『黒蜥蜴』を知ったのは、少女ホラー漫画家の第一人者、高階良子さんのコミックがきっかけです。 暗黒街の女王として知られる『黒蜥蜴』。その正体は謎に包まれ、誰一人として彼女の素性を知る者はありません。  [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_6" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/miwa-kurotokage.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/miwa-kurotokage-300x168.jpg" alt="三島由紀夫　美輪明宏　黒蜥蜴" title="美輪明宏の妖しい魅力が全開" width="300" height="168" class="alignnone size-medium wp-image-17196" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>私が初めて江戸川乱歩の『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041053323/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">黒蜥蜴</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4041053323" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』を知ったのは、少女ホラー漫画家の第一人者、高階良子さんのコミックがきっかけです。</p>
<p><br/></p>
<p>暗黒街の女王として知られる『黒蜥蜴』。その正体は謎に包まれ、誰一人として彼女の素性を知る者はありません。</p>
<p>ある時、「悪魔がお嬢さんを狙っています」という脅迫状を受け取った宝石商の岩瀬は、美しい娘の早苗を犯罪者の手から守るため、名探偵の明智小五郎に助力を求めます。<br />
そんな彼らの前に現れた上流階級の緑川夫人。言葉巧みに岩瀬親子に近づき、明智のスキを突いて、早苗を誘拐することに成功します。しかし、明智にも策があり、早苗は移送中に無事に保護され、緑川夫人＝黒蜥蜴は初めての敗北を喫します。</p>
<p>華麗なる盗賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の一騎打ち。<br />
そんな二人の間にはいつしか恋が芽生え、明智に追い詰められた黒蜥蜴は潔く死を選ぶのでした・・。</p>
<p><br/></p>
<p>そんなおどろおどろしい江戸川乱歩の世界を小学生でも分かりやすい内容に砕いて描いた高階さんのコミックは、何度読み返しても面白く、明智に追い詰められた「緑川夫人」がドレスの肩口をぐいと引き下ろし、「オホホホホ～。ここにもう、あなたたちの知る緑川夫人はいないわ。これが私の紋章。『黒蜥蜴』。そう呼ぶがいい」と啖呵を切る場面とか、今でも鮮明に思い出せます。</p>
<p><a class="highslide img_7" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/kurotokage.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/kurotokage.jpg" alt="高階良子　黒蜥蜴" title="黒とかげ　・・　そう呼ぶがいい" width="400" height="350" class="alignnone size-full wp-image-18407" /></a><br />
<small>画像は<a href="http://retromystery.tistory.com/22" title="高階良子の黒蜥蜴" target="_blank">レトロ・ミステリー</a>より</small></p>
<p><a class="highslide img_8" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/kurotokage2.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/kurotokage2.jpg" alt="高階良子　黒蜥蜴" title="高階良子のコミック" width="220" height="300" class="alignnone size-full wp-image-18408" /></a><br />
<small>画像は<a href="http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10785430947.html" target="_blank">新稀少堂日記</a>より<br />
</small></p>
<p><br/></p>
<p>そんな江戸川乱歩の「黒蜥蜴」を演劇の世界から華麗にアプローチしたのが三島由紀夫。彼の戯曲は美輪明宏の舞台によって永遠の名作となりました。<br />
「美輪明宏の黒蜥蜴」は、数ある美輪作品の中でも抜きん出て評価が高く、チケットは「宝塚のベルばら」のごとく数日で完売、DVD化もされないので、チケットを取り損ねた日には歯ぎしりしながら数年後の再演を待つしかない、いわば美輪ファン、演劇ファンにとって、幻の演目の一つです（私もチケットを取り損ね、一生の不覚に泣いた一人）</p>
<p>まあ、いつかはDVD化されるのかもしれませんが、ご本尊の目が黒いうちは「舞台の映像化はしない」と断言しておられるので、もし実現するとしたら、うんと先の話でしょう。……というか、これをお蔵入りするなんて、大変な文化的損失だと思うのですけどね。</p>
<p>「三島由紀夫の黒蜥蜴」は、一言で言えば「お洒落」です。江戸川乱歩の世界を黒い薔薇に咲かせたような美しさと妖しさ。台詞の一つ一つが練り上げられ、読んでいるだけで溜め息が出ます。</p>
<p>特に私が好きなのが、明智に緑川夫人の正体を明かされ、ホテルから男装して逃げ出す時に鏡に向かって言う台詞。</p>
<blockquote><p>
これなら大丈夫逃げられるわ。<br />
誰も私とわかりゃしない。そもそも本当の私なんていないんだから。<br />
ねえ、鏡のなかの紳士。明智ってすばらしいと思わない？　<br />
そこらに沢山いる男とちがって、あの男だけが私にふさわしい。<br />
でも、これが恋だとしたら、明智に恋しているのはどの私なの？<br />
返事をしないのね。<br />
それならいいわ。<br />
また明日、別の鏡に映る別の私に訊くとしましょう。じゃ、さよなら。
</p></blockquote>
<p>1968年に制作された映画での美輪明宏の演技。声に艶があって、朗読だけでも十分通用すると思います。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/black-lizard"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>舞台版で、黒蜥蜴が明智への恋心を手下の雨宮に告白し、ついで、明智とのダイアローグ形式で一騎打ちが描かれるこの場面も素晴らしいです。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/black-lizard"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>あと、黒蜥蜴の純粋さが感じられる宝石語りの場面。明智の言う「あまりにやさしい心、感じやすい神経」を表現しています。<br />
（緑川夫人として初めて明智と向かい合った時、明智が「犯罪者の資格」について次のように説明する。『第三の女はどうするかというと、虫も殺したくないし、花束も焼きたくない。彼女はもともとやさしい心の持ち主だからです。思いあまった末に、いいですか、彼女は花束をくれた男のうしろへ廻って、可哀相な男の背を突き飛ばし、暖炉の中へつんのめらせて、つまり彼の顔を真っ黒に焼いてしまうのです。その第三の女は、自分のやさしい魂に忠実なあまり、世間の秩序と独特を根こそぎひっくり返す。ごらんなさい、第三の女が一番残酷さが少ないのです。しかもまぎれもなく犯罪者の資格を持っています……』</p>
<blockquote><p>
（秘宝「エジプトの星」に向かって）やっと手に入れたわ。永い望みだった。<br />
……こんな死んだ冷たい医師がほしさにあれだけの苦労と危険。それというのも、私の冷たい肌には死んだ美しい石しか似合わないからだわ。それから死んだ美しいお人形たち。……ああ、生きているものは、血のかよったものは、みんな信用がならない上にうるさいばかり。<br />
警察、金持ち、犯罪者、前科者、不安の中に生きているこんな連中との、いつまでも尽きないおつきあい。<br />
……宝石だけはちがうわ。宝石だけは信用できる。この「エジプトの星」はこうして私の手に渡って、私の胸にかがやいているのに、露ほども私に媚びを売ろうとしない。女王さまの胸につけられてもきっとそうだろう。宝石は自分の輝きだけで満ち足りている透き通った完全な小さな世界。その中へは誰も入れやしない。持ち主の私だって入れやしない。<br />
人間も同じこと。私がすらすらと中へ入って行けるような人間は大きらい。ダイヤのように決して私がその中へ入ってゆけない人間。……そんな人間がいるかしら？　もしいたら私は恋して、その中へ入って行こうとする。それを防ぐには殺してしまうほかないの。<br />
……でも、もしむこうが私の中へ入って来ようとしたら？　ああ、そんなわけはないわ。私の心はダイヤだもの。……でももしそれでも入って来ようとしたら？　そのときは私自身を殺すほかないんだわ。私の身体までもダイヤのように、決して誰も入って来られない冷たい小さな世界に変えてしまうほかは……
</p></blockquote>
<p>あと、三島由紀夫のセンスが効いているのが「爬虫類」のたとえ。サファイアは欲しいけど、「青い亀」なんて呼び名、イヤですよねぇ。。</p>
<blockquote><p>
ひな夫人：　およびでございますか。<br />
黒蜥蜴： 　 お前さんは立派だったわ・・（早苗誘拐の功績を称える）・・よってお前さんに爬虫類の位をさずけ、年功に応じて、これから「青い亀」という由緒のある名で呼ぶことにします。<br />
ひな夫人：　ありがとうございます。黒蜥蜴さま。この御恩は決して忘れません。<br />
黒蜥蜴：　ご褒美として5カラットの純良のサファイアをあげましょう。
</p></blockquote>
<p>江戸川乱歩の原作もそうですが、「黒蜥蜴」という女性は、本当に「やさしい」のだと思います。<br />
「好きだから相手を殺す」とか、「好きになってしまったら自分を殺すしかない」とか、言葉通りに受け取ったら、何のこっちゃ？ の世界ですね。</p>
<p>だけど、誇り高く、傷つきやすい黒蜥蜴にとって、恋は癒やしなどではなく魂の終焉。誰かの心を求めることは、自分自身の破滅なのです。だから、相手を殺すか、自分が死ぬか、二つに一つ。そうでしか自分を守れないのです。</p>
<p>それを「やさしさ」──普通に考えるやさしさに当てはめようとしたら、多くの人は違和感を抱くでしょう。</p>
<p>でも、本当に傷つきやすい人間にとって、「他人の存在」というのは脅威でしかないし、自分も相手も苦しめるぐらいなら潔い死を選ぶもの。中途半端に愛して、中途半端にやさしい人間には、絶対に真似できない忠実さだと思います。</p>
<p>そういう意味では「思いやりのやさしさ」というよりは、「繊細さ」と解釈した方が分かりやすいかもしれませんね。</p>
<p>あまりこういう世界観に馴染みのない方は、読んでいて「？？？」ギョっとするかもしれませんが、何度も読むうちに、黒蜥蜴の宝石のような感性が分かってくると思います。</p>
<p>三島由紀夫の文章も耽美の極。</p>
<p>全然興味ない、という方は、「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%B3%B6%E4%BA%8B%E4%BB%B6" title="Wiki「三島事件」" target="_blank">三島事件</a>」の記録など目を通されるといいですよ。<br />
今生きておられたら87歳。三島事件にかかわらず、80年代的なもので決定的に合わなかっただろうと思います。ネット社会なんて、いわずもがな・・。</p>
<p><br/></p>
<p>今、YouTubeに映画全編がUPされてますので、興味のある方はお早めに。</p>
<p>まるで音楽を聴くような美輪明宏の巧みな台詞回しと、流麗な三島由紀夫の戯曲が本当に素晴らしいです。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/black-lizard"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
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<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">三島 由紀夫 学習研究社 2007-06    </div>
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<p>岩瀬家の秘宝“エジプトの星”を狙う美貌の女賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の対決。「追われているつもりで追っているのか/追っているつもりで追われているのか/…最後に勝つのはこっちさ」。だが、二人の間にはいつしか淡い情愛が―。江戸川乱歩の原作にもとづく三島由紀夫の頽唐美とロマンあふれる名作戯曲を初文庫化。また、関連エッセイのほか、乱歩らとの座談会の記録・対談を併録。</p></div>
</div>
</div>
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<div class="kaerebalink-powered-date" style="font-size:8pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%"></div>
<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">江戸川 乱歩 角川グループパブリッシング 2009-01-24    </div>
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<p>社交界の花形で、腕に黒いトカゲの刺青をしたその女は、実は「黒トカゲ」と呼ばれる暗黒街の女王、恐るべき女賊であった。とある宝石商が所有する国宝級のダイヤを狙う黒トカゲは、娘の誘拐を図る。身辺警護を引き受けた明智小五郎の想像を超えた作戦で、黒トカゲは娘の誘拐に成功したのだった。明智と黒トカゲの壮絶な対決の行方とは…。切ない結末が胸に迫る、ベストセレクション第5弾。</p></div>
</div>
</div>
<p>三島由紀夫の戯曲から読んでもいいし、江戸川乱歩の原作から読み始めてもいいし。<br />
どちらも非常に完成度が高く、それぞれ独立した作品、という感じです。</p>
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<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">高階 良子 講談社 1999-07    </div>
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<p>宝石収集家の緑川夫人の別の顔は、世紀の女盗賊「黒とかげ」。美しいものが好きな彼女は、宝石商の娘・早苗を誘拐し、剥製にして自分のコレクションに加えようと企らむ。数々のトリックに名探偵・明智小五郎が挑む！江戸川乱歩の名作をコミック化。「血とばらの悪魔」も同時収録。</p></div>
</div>
</div>
<p>高階良子さんのマンガ、大好きだった。「地獄でメスが光る」とか「タランチュラのくちづけ」とか。気持ち悪いんだけど、少女漫画のメルヘン＆胸キュンの要素もしっかり抑えて、どの作品も完成度が高かったです♪</p>
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		<title>松本零士の『時間は夢を裏切らない、夢もまた時間を裏切ってはならない』</title>
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		<comments>http://sanmarie.me/jikan-yume#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 05 Mar 2012 10:56:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[Notes of Life]]></category>
		<category><![CDATA[仕事・ライフワーク]]></category>
		<category><![CDATA[幸せに生きるコツ]]></category>

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		<description><![CDATA[言わずと知れた、松本零士さんの名言です。 時間は夢を裏切らない、夢もまた時間を裏切ってはならない これもいろんな解釈があって、分かったような、分からんような、抽象的な言葉なのですけど、「時間」を「努力」に置き換えれば分か [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_10" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/index-ge999-2.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/index-ge999-2.jpg" alt="松本零士" title="時間は夢を裏切らない。夢も時間を裏切ってはならない。" width="320" height="314" class="alignnone size-full wp-image-18406" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>言わずと知れた、松本零士さんの名言です。</p>
<p><strong>時間は夢を裏切らない、夢もまた時間を裏切ってはならない</strong></p>
<p>これもいろんな解釈があって、分かったような、分からんような、抽象的な言葉なのですけど、「時間」を「努力」に置き換えれば分かりやすいですね。実際、そういう風に捉えている人が圧倒多数かもしれません。</p>
<p><br/></p>
<p>ところで、私、1997年頃からずっとある事を勉強していて、2003年に日本を出る頃にはかなりのアーカイブが出来たのですが、海外移住に伴い、いったん中断。でも、是非ともやりたいことなので、場所が変わっても継続するつもりでしたが、その後、ポンポンと子供が二人できたため、「中断」から「不可能」へ。時間的、物理的、体力的無理……というのはもちろんのこと、精神的に勉強モードに入れない。1日24時間、1年365日、子供の砂場遊びやダダこねにどっぷり浸かってたら、頭の中がピーポラパッパと「きかんしゃトーマス」状態になってしまうからです。 E = m c2　とは相反する世界ですね。</p>
<p>しかし、子供も、永遠に子供ではない。</p>
<p>天下晴れて自分の時間を自由にできる時代がやって来ました。</p>
<p>数年くらい、いろいろ迷いはありましたが、もうこの年になると、恥、失敗うんぬんよりも、「やらなかった後悔」の方がはるかにダメージが大きい。そう思って、ちょっとずつ再開することにしたのです。正直、自分が学んだことも、たくさんのアーカイブも、はるか記憶の彼方でした。もう一度、勉強しようと思っても、資料を探しに日本の図書館に通うことさえ出来ない。9年のブランクと海外在住という物理的な不利。普通に考えたら絶望的な状況です。</p>
<p>ところが、最近、ある事に気がつきました。</p>
<p>それはインターネットの便利さ。</p>
<p>「何をいまさら」ですが、この世にはインターネットという世界最強の情報ツールがあったんですね。</p>
<p>私がガチで勉強していた1997年から2000年にかけて、インターネット黎明期でしたけど、Googleはなかったし、企業や研究機関のホームページも絶対的に少なかった。Yahooなんかで検索しても、せいぜい有名な会社や団体の、しょぼーいホームページが何件か引っ掛かる程度で、資料作りどころではなかったのです。</p>
<p>でも、今は、Google先生が、テキストでも、画像でも、動画でも、世界中から拾い集めて、検索結果にずらりと並べてくれる。以前はハードルが高かった海外サイトの情報も拾いやすくなったし、頭の中で思い描くしかなかった最先端の技術もYouTubeをはじめとする動画で確認することができます。以前ならTVぐらいしか機会がなくて、それもレアな情報になれば、放送されること自体がなくて、どこにも取っ掛かりがなかったのですけどね。おまけに、資料の中で分からない専門用語が出てくれば、それも一発検索でスピード解決。以前は、その用語を調べるために、1時間以上かけて府立図書館に通い、片っ端から分厚い専門書を調べて、でもそこにも載ってなくて、無駄足踏んで……の繰り返しでしたのにね。</p>
<p>私が数ヶ月かけて集めたアーカイブが、なーんと数日で再回収。しかも前よりはるかに詳細。画像、動画つき。その上、探せば、まだまだ出てくる。小さな企業でもホームページを作って、技術解説や最先端の現場の模様など、細かにアップしてくれるようになったからです。</p>
<p>なんで、今までこの事実に気付かなかったのか──人間の絶望的な思い込みって、おそろしいですよね。もうダメだと思ったら、本当にダメな気がするし、何も目に入らなくなるんですから。</p>
<p>そうして、資料収集のネットサーフィンしながら、ふと思い出した言葉が「時間は夢を裏切らない、夢もまた時間を裏切ってはならない」。本当にその通りだと思いました。</p>
<p>海外移住や密室育児や、いろんな事が重なって、非常に困難な状況に置かれているような気がしたけど、ああしてバタバタもがいている間にもインターネットは進化して、向こうの方から情報を持って来てくれるようになったんですもの。まさに「時間が応援してくれた」としか言いようがないです。これを夢というなら、時間は裏切らないどころか、機を熟してくれた・・のではないでしょうか。</p>
<p>その代わり、この時間の恩恵を裏切ってもならない。</p>
<p>私の場合、「今こそチャンス」と気持ちを切り替えることが、時間に応えることのように感じます。</p>
<p>自分に都合良く考えれば、ネットが成熟して、より多くの情報が出てくるまでの「時間（ブランク）」が必要だったのかもしれませんしね。</p>
<p>世の中にはトントンと自分の目的を達成する人もあるけれど、もがいたり、滑ったり、挫けたり、希望をなくしたり、なかなか上手く行かない人も少なくないと思います。</p>
<p>でも、あきらめさえしなければ、いつか時間が味方してくれるかもしれません。多くの物事には順序があり、タイミングがあり、機縁がある。何が幸いするかなんて、最後まで分からないのですから。</p>
<p>ちょっと背伸びして叶うことなら、「石の上にも3年」で、がんばってみる価値はあると思いますヨ☆</p>
<p><br/></p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/jikan-yume"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p><br />
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		<title>物事には「終わり」があるから生きて行ける　～NHKスペシャル「宇宙に終わりはあるのか？」～</title>
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		<comments>http://sanmarie.me/universe-over#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 04 Mar 2012 21:46:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[ＴＶスペシャル番組]]></category>
		<category><![CDATA[宇宙の話題]]></category>
		<category><![CDATA[生きること・生まれること]]></category>
		<category><![CDATA[自然と命]]></category>

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		<description><![CDATA[好きな人が死んだり、卒業で別れ別れになったり、定年退職したり、生まれ故郷に別れを告げたり・・。嬉しいことも悲しいことも「終わり」があるというのは切ないものだ。 若さや幸せの絶頂で私たちは願わずにいない。いつまでも、この素 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_12" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/g19tvt320708100703725_l.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/g19tvt320708100703725_l.jpg" alt="NHKスペシャル　～未知との大紀行～" title="宇宙にも終わりはある" width="294" height="221" class="alignnone size-full wp-image-18404" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>好きな人が死んだり、卒業で別れ別れになったり、定年退職したり、生まれ故郷に別れを告げたり・・。嬉しいことも悲しいことも「終わり」があるというのは切ないものだ。</p>
<p>若さや幸せの絶頂で私たちは願わずにいない。いつまでも、この素晴らしい時が続けばいいのに、と。</p>
<p>でも、何にでも「終わり」は否応なしにやってくる。</p>
<p>自分の人生にも、必ず──。</p>
<p>しかし、一方で、「終わり」があるから、安らかな気持ちで生きて行ける部分もあるのではないか。</p>
<p>もし、あらゆる物事が永遠に続くとしたら──たとえそれが素晴らしく幸せなことであっても──いつかはその状態に馴れてしまって、かえって不安になるだろう。あるいは飽きてしまうかもしれない。</p>
<p>皮肉な話だけども、「終わらないで、終わらないで」と願う中で、恋も幸せも輝き放つのではないだろうか。</p>
<p>そう考えると、物事というのは、やはり「バランス」の中にあるのだ。</p>
<p>人はみな「幸せになりたい」と願うけども、その幸せが永遠に変わらず続くとしたら、今度は負の重みを失って、落ち着かなくなるだろう。天国だって、3日居れば、多くの人はきっと飽きる。人が心から幸せを感じるには、それと同じ分量の痛み悲しみが必要なはずだ。</p>
<p>そうして、私たちの命は、いずれ終わる。この地球でさえ、永遠ではない。</p>
<p>死は誰の上にも平等にやって来る。</p>
<p>そう考えると、人間の持ち合わせる幸・不幸の分量は、一見、不公平に見えて、どこかで辻褄があってるのかもしれないね。</p>
<p><br/></p>
<p>いずれ全部「灰」になる──。</p>
<p>そう思えば、隣の奥さんが豪邸を買おうが、知り合いの社長がなんとかビルを買収しようが、関係ないんじゃないね？</p>
<p>誰もが「死」や「終わり」を嫌うけど、そのおかげで平等になれるものもあるんだよ。</p>
<p>あなただけがひとりぼっちで死んで行くわけではない。</p>
<p>みんな、みんな、この世のものは、終わりを迎えるということ──。</p>
<p><br/></p>
<p>以下は、私の大好きなNHKスペシャル「宇宙 未知への大紀行」の動画。どこのどなたさんか知らないが、全編アップしてる。</p>
<p>その中でも特に好きなのが第8集「～宇宙に終わりはあるのか～」。</p>
<p>何十億、何百億という、気が遠くなるような未来のお話だけど、「宇宙にも終わりがある」と知るだけでも、なんか安心するんだな。</p>
<p>いつかまた、どこかで、大切な人に巡り会えるような気がしてね。</p>
<p><br/></p>
<p>物事の「終わり」というのは、悲しいことじゃないんです、多分。</p>
<p>終わることですべての物事はバランスを取っている……この動画を見たら、きっとそう感じると思います。</p>
<p>この宇宙がすべてのエネルギーを使い尽くし、暗黒の虚無になったとしても、どこかに通じる所はあるんじゃないでしょうかね。</p>
<p>私たちはその一点──ほんの一点に過ぎないとしても──全力つくして生きる価値はあると思いますよ、きっと。<br />
<br/></p>
<p>太陽の膨張による地球上の人類文明の終わり。20億年後の話。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/universe-over"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>永遠とも思える星々もいつかはエネルギーを使い果たして消滅する。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/universe-over"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>最後に残るのは「真空のエネルギー」。それが宇宙の歴史にどうピリオドを打つかは現在、予測不能。<br />
これが予測できるようになれば、宇宙の始まりも解明できるかも。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/universe-over"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>専門家のコメントがよい。<br />
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<p>私もこれ欲しいなーと思ったのですが、値段みてビックリ・・<br />
海外在住だと楽天ダウンロードが使えないので非常に残念です。</p>
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</div>
</div>
<p>人類はどこから来て、そしてどこへ行こうとしているのか。150億年にもわたる壮大な宇宙の歴史と進化を臨場感あふれるCG映像で描き出す。「DVD SPACE BOX1」は、第一期・第1集~4集までを収録。<br />
彗星の衝突が、生命に壊滅的な打撃を与えながらも、実は生命の誕生と進化に重要な役割を果たしたのではないかと解明する第1集「ふりそそぐ彗星が生命をはぐくむ」。大氷原の下に広大な海が広がっているとされる木星の衛星エウロパに、地球外生命体を探し出すことを試みる第2集「地球外生命体を探せ」。第3集、第4集では、今世紀前半にも実現するかもしれない火星への旅から、火星を第2の地球として人類が住める環境に改造していく試みまでを映像化している。特に火星旅行については『レッド・プラネット』『ミッション・トゥ・マーズ』など、映画においても度々取り上げられているテーマだけに興味深いものがある。（井上新八）<br />
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		<title>成功の秘訣は体力にあり・魔性の難問「リーマン予想」</title>
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		<pubDate>Thu, 01 Mar 2012 12:34:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[ＴＶスペシャル番組]]></category>
		<category><![CDATA[NHKスペシャル]]></category>
		<category><![CDATA[人生観]]></category>
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		<category><![CDATA[宇宙の話題]]></category>

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		<description><![CDATA[90年代半ば、ある新興宗教団体の凶悪犯罪が社会問題になった時、日本の理数系のトップエリートを象徴するような人材が幹部に名前を連ねているのを見て、ワイドショーに出演していた科学畑のコメンテーターがこんなことを言っていました [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>90年代半ば、ある新興宗教団体の凶悪犯罪が社会問題になった時、日本の理数系のトップエリートを象徴するような人材が幹部に名前を連ねているのを見て、ワイドショーに出演していた科学畑のコメンテーターがこんなことを言っていました。</p>
<p>Ｑ．なぜ並外れて優秀な人たちが、あんないかがわしい教祖の言うことを信じたのか。理数系と宗教はミスマッチに思うが？</p>
<p>「この世の現象というのは、大半を理論で解明することができる。だが、それらを極限まで突き詰めれば、最後の残り数パーセントのところで、どうしても理屈で解明できない部分に行き当たる。その時、人は神を見るのだ」</p>
<p>だから、理数系の人間が、宗教や神秘という、理論で説明のつかない世界に惹きつけられても何ら不思議なことはない、というのがコメンテーターの論旨です。（彼らの教えを肯定しているわけではありません、念のため）</p>
<p>まあ、物心ついた時から脳の片側しか使ったことがなくて、数学・物理・化学は致命的に苦手、今ようやく維持している数学的能力といえばスーパーで釣り銭を勘定する時ぐらい……という私にしたら、数学とか生業にするというだけでアンビリーバブルだし、そんなエラーイ人でも解けない問題があるんだ！　という点にちょっと慰められたりするんですが、でも人生かけて突き詰めているような人にしてみたら、その「数パーセント」に心を狂わされて、ついには自分の掲げるテーマと逆のベクトルに新しい価値観を見出したりするんでしょうね。</p>
<p>前に、理数系のサイトで、その世界にどっぷりはまっている人には、風で木の葉が舞うのも、岩場で波しぶきが上がるのも、子供が蹴ったボールが地上に落下するのも、全部、数式だか幾何学かに見えるんだ、という話を読んだことがありますが、もしかしたら、理数系の世界観というのは、目に見える数値の部分ではなく、不可視な部分がベースになっているのかもしれませんね。「理屈っぽい」のではなく、まず最初に「分からない部分」があって、その上に理屈が成り立つ、というか。「１＋１」は５かもしれないし、ー４かもしれない、ということを、言葉で表現しようとする文系人間の逆です。</p>
<p>で。</p>
<p>そんな数学界で魔性の難問と言われるのが「リーマン予想」。一瞬、リーマン・ショックか、サラリーマンの経済予想かと思いますが、リーマン予想とは、19世紀のドイツの数学者リーマンによって提唱された「ゼータ関数の零点の分布に関する予想」だそうです。……と言われても、私にはなんのことだかさっぱり分かりません。</p>
<p><a class="highslide img_14" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/zeta.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/03/zeta-350x129.jpg" alt="リーマン予想" title="わけがわかりません" width="350" height="129" class="alignnone size-medium wp-image-18402" /></a></p>
<p>で、</p>
<p>このリーマン予想と、これに挑む数学者のエピソードを紹介したＴＶスペシャル番組が放送され、私自身は楽しませてもらったのですが、専門家が見れば「トンデモ数学者のルイ・ド・ブランジュを主人公に据えるとはけしからん」「リーマン予想というものを全く分かっていない」とのこと。うーむ、私レベルの素人には、こういう問題が存在する、と分かっただけでも収穫大だったのですけどね。</p>
<p>このリーマン予想も、究極の目標は、「宇宙創成の鍵」。素数の配列ルールを解き明かすことで、万物を構成する宇宙の法則に近づける──という、壮大なお話です。</p>
<p>「数と宇宙にどんな関係があるねん？」とツッコミたくなりますが、人間の身体にも数の不思議があって、人間の呼吸数は海洋の波が浜辺に打ち寄せる回数（1分間15前後）とほぼ同じ、女性の生理の標準周期は月の満ち欠けと同じ28日、大人の標準心拍数も「何か」の数と同じなんですよ。探せば宇宙や地球のものといろいろ共通する部分が多いそうです。</p>
<p>で、このリーマン予想も『原子核のエネルギー間隔を表す式と一致する事を示し、素数と核物理現象との関連性が示唆された』とのことから、完全に証明されれば、宇宙の物質を構成する法則の理解に近づくのだそうです。（違ってたらすいませーん（汗）</p>
<p>いわば宇宙のルーツ探しですよ。それが分かれば、明日にも野菜が値下がりするわけではないですが、人類の意識革命が起こり、第二の宗教が誕生するかもしれません。それこそ霊魂なんてものが科学的に証明されて、「肉体が死んだら、あっちの世界に生まれ変わるんですよ」なんて話になれば、人間の死生観そのものが変わってしまいますからね。</p>
<p>でも、私がこの番組を見てつくづく思ったのは、「人間、最後にモノをいうのは体力だよな」ということ。ブランジュという高齢の数学者がルームランナーで身体を鍛える場面から始まるこの番組、数学界の魔性の難問を解き明かすにあたって、本当に必要なのは「健康な肉体」という、誰もが分かっていそうで、けっこう蔑ろにしている事実を示唆しています。中には、スティーヴン・ホーキングのように難治性の病気にかかり、「車椅子の物理学者」と呼ばれているような人もあるけれど、普通一般の人間がやりたいことをやろうと思ったら、やはり「健康で元気な肉体があってこそ」ではないかしら。</p>
<p>それに、多くの人は、30代か40代ぐらいで勝ったの、負けたの、と、人生を見切ったような気持ちになり、実際、40代以降なんて、ほとんど将来固定されているような感じですが、それでもその気になれば──健康な肉体さえあれば──60代でも、70代でも、魔性の難問に挑めるということ、これは大きな励みじゃないでしょうか。</p>
<p>そういえば、早坂茂三も、その著書の中で、「この世は元気で長生きした者の勝ち」みたいに書いてましたよ。田中角栄は働き盛りに脳溢血で倒れ言語能力に支障をきたしたけども、角栄の前で何度も敗北を味わった宿敵・福田赳夫は80代までピンシャンと生きて、ゴルフだ宴会だと楽しみ、政財界にも隠然たる力を持ち続けている。現役時代、勝ったの負けたのと騒いでみても、こうなったら何が本当の勝ちか分からない、といった話です。</p>
<p>そう考えると、凡人が老後に残された最大の財産は「健康な肉体」であり、それさえあれば、60代や70代になってからでも、人生というのは何度でもチャレンジが叶うのかもしれません。</p>
<p>そうと分かったところで、さあ！　おうちにウォーキング・マシンを買おう！</p>
<p>「リーマン予想」を見て、頭の体操では泣く、腹筋トレーニングを始めたわたくしです（笑）。</p>
<p><br/></p>
<p>全編、YouTubeにアップされてます。お早めに。</p>
<p>動画をクリックするとYouYubeに飛びます。そこから動画を辿ってください。全部で６パート。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/riemann-function"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
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		<title>サイキック少女と毒親の破滅を描く 映画『キャリー』（原作スティーブン・キング）</title>
		<link>http://sanmarie.me/carie</link>
		<comments>http://sanmarie.me/carie#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 28 Feb 2012 11:02:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[親子関係]]></category>

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		<description><![CDATA[TVの洋画劇場で初めて映画「キャリー」を観たのは中学生の時。 「超能力少女のホラー映画」というので、『エクソシスト』みたいな、おどろおどろしい内容を期待していたら、物語自体は「ハイスクール・ミュージカル」のエコエコアザラ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_18" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/carrie1976-still.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/carrie1976-still-350x201.jpg" alt="映画「キャリー」" title="母の呪縛と娘の葛藤" width="350" height="201" class="alignnone size-medium wp-image-18379" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>TVの洋画劇場で初めて映画「キャリー」を観たのは中学生の時。</p>
<p>「超能力少女のホラー映画」というので、『エクソシスト』みたいな、おどろおどろしい内容を期待していたら、物語自体は「ハイスクール・ミュージカル」のエコエコアザラク版という感じ。キャリーの学園生活がメインになっている。女生徒のいじめがあまりに凄まじく、サイキック・ホラーの場面より、いじめによる精神的ダメージの方がはるかに大きかった。</p>
<p>原作はスティーブン・キング。この「キャリー」が処女作にして出世作だ。</p>
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<p>ホラー小説ではあるものの、なによりキャリーの悲劇的な人生に惹かれる。狂信的な母親、陰湿ないじめ、そしてキャリーの最期。大人気作家スティーヴンキングの長編第一作であり、文章などに粗さは感じられるものの、キャリーという特異な女の子の生涯を魅力的に描いた点で、いい小説だと思います。（Amazonレビューより）</p></div>
</div>
</div>
<p><br/></p>
<p>高校生のキャリーは学校のシャワー室で初潮を迎える。しかし、無知なキャリーはパニックを起こしてシャワー室から飛び出し、女生徒たちに生理用品を投げつけられ、心身ともに深く傷つく。</p>
<p>シングルマザーである彼女の母親はカトリックの狂信者であり、特に『性』に関しては異常なほど厳しい。<br />
「（生理について）どうして教えてくれなかったの？」と泣いて訴えるキャリーにも「お前は汚れている」と罵り、娘の身体を引きずってキッチンに隣接する懺悔室に閉じ込める。</p>
<p>そうしたストレスもあって、キャリーは徐々にサイコキネシス（念動力）に目覚め、手を使わずにドアを閉めたり、相手を睨むだけで自転車ごと転倒させたりできるようになる。</p>
<p>そんなキャリーの唯一の友達スーは、キャリーをいじめから救えなかった罪滅ぼしの気持ちから、高校生活を彩るプロム（ダンスパーティー）のパートナーとして自分のボーイフレンド、トミーを紹介する。トミーの思いがけないプロムの誘いに最初は戸惑っていたキャリーだが、スーの気遣いとトミーの優しさに心を開き、母親の反対を押し切ってプロムに参加することを決意する。</p>
<p>しかし、キャリーへのいじめで担任教諭から放課後の体操とプロム参加を禁じられたリーダー格のクリスは、男友達のビリーをそそのかし、キャリーに仕返しすることを計画。家畜場で豚の生き血を抜き、プロムのステージ天井に血入りのバケツを仕掛ける。</p>
<p>そうとは知らず、「プロムの女王」に選ばれ、幸せいっぱいでステージに上がるキャリー。その瞬間、クリスの仕掛けたバケツがひっくり返り、キャリーの頭上に真っ赤な豚の血が降り注ぐ。会場は爆笑の渦に包まれ、ついにキャリーのサイコキネシスが炸裂する……。</p>
<p><br/></p>
<p>この物語の核になっているのは、狂信的な母親に支配される娘キャリーと、娘を自分の世界に閉じ込めようとする毒親マーガレットの、壮絶な親子関係だ。</p>
<p>娘が年頃になっても初潮のことすら教えず、「お前は汚らわしい」と罵る毒親マーガレット。彼女は夫に捨てられたこともあり、自らの女性性を憎むとともに、キャリーに対しても「女になること」を禁じている。</p>
<p>しかしキャリーは健やかな心の持ち主で、母親に何を吹き込まれようと完全に毒されることはない。むしろ、母から独立し、一人の女性として幸せな人生を歩むことを願っている。</p>
<p>だが、キャリーは常に抑圧されている上、学校では壮絶ないじめにあっていることから、心の吐き出し口がない。そんな彼女がサイコキネシスを身につけるのも無理はない。本来の自分を歪められ、毒親に支配されたら、抑圧された感情は超常能力にもなるだろう。</p>
<p>そのうえ学校の陰湿ないじめ集団。あの情け知らずの級友達に呪いの力で復讐することができたら……と誰だって願わずにいない。</p>
<p>キャリーは決して黒い魔力の持ち主ではなく、心のエネルギーを解き放つ術を身につけた、ごくごく普通の女の子なのだ。</p>
<p>そんなキャリーが自分の意志で一歩踏み出すきっかけになったのが、トミーからのプロムの誘いだ。</p>
<p>母マーガレットは、「誰が本気でお前なんか誘うものか。お前は騙されているんだ。きっと恥をかいて、泣いて帰ってくるのがオチだよ！」と激しく詰るが、キャリーはトミーの優しさを信じ、女の子らしい夢に胸を膨らませる。娘にきつく言い聞かせ、行動をコントロールしようとする母親と、「私はもう大人よ！」と口答えするキャリーの会話は、まさに思春期の親子のそれだ。</p>
<p>そしてプロムの当日。それまでろくに髪もセットせず、ださい服を着て、いつも嘲笑の的だったキャリーが、お手製のドレスに身を包み、髪を軽くカールして、トミーの迎えを待つ。その姿のなんて可憐なこと。おまけにトミーは少女漫画の王子様みたいに素敵だし、それまで女の子らしい幸せなど何一つ体験させてもらえなかったキャリーにとって、すべてが夢のように幸せだったにちがいない。</p>
<p>そうしてキャリーが美しく輝けば輝くほど、あとの惨劇がいっそう心に迫る。</p>
<p>キャリーはステージの上で豚の血を浴び、大勢に笑い物にされた。その中には信頼していた担任教諭も含まれていた。</p>
<p>唯一、彼女を庇おうとしたトミーは、天井から落ちてきたバケツに頭を強打してその場に倒れ、クリスの企みを教諭に伝えようとした友人のスーは、逆にプロムを邪魔しに来たと勘違いされ、体育館の外につまみ出されていた。これが結果的にスーの身を救うことになる。</p>
<p>キャリーの激しい怒りと悲しみはサイコキネシスとなって爆発、華やかなプロムの会場は阿鼻叫喚の火炎地獄と化す。</p>
<p>身も心もボロボロに傷つき、血だらけのまま家に帰り着いたキャリーを意外に優しく出迎えたのが母マーガレットだ。すすり泣く娘を優しく抱きしめ、「もう大丈夫」と癒し、励ます。だがそれは歪な愛の序奏に過ぎなかった。マーガレットは娘の命を絶つことによって親子の絆を完全にし、娘を永久に支配しようとする。そんな母の狂気に対して、キャリーは反射的にサイコキネシスを使い、逆に母を殺害してしまう。そして最後は自らのパワーで家もろとも崩壊させ、母親の亡骸と共に息絶えるのである。</p>
<p>サイコキネシスの場面だけ見れば「ホラー」だけども、本質的には、毒親に振り回される哀れな女の子の物語だ。</p>
<p>キャリーはただ普通の女の子として幸せになりたいだけなのに、毒親のマーガレットにことごとく妨害される。</p>
<p>思うに、夫に捨てられたマーガレットは、孤独で、みじめで、どうしようもないのだ。娘が自分より幸せになるなんて、絶対に許せない。自分が呪いに囚われるように、娘の同じ呪いで縛っておきたい。だから「お前のため、お前のため」という愛の毒で娘の心をギリギリに締め付け、葛藤の奈落に叩き込む。「お前のため」と言われて真っ向から逆らう子供が何処にいるだろう？　毒親は、自分が「保護<br />
」という観点において絶対的な主君であるのをいいことに、「お前のため」という悪魔の切り札で子供から抵抗や疑いの芽を摘み取っているに過ぎない。</p>
<p>娘の方は、母が好きだから、母の言葉を信じたい。母を裏切って、悲しい思いをさせたくない。でも、何かおかしい。このままだと母の奴隷になってしまう……。そう気付きながらも、「母に逆らう」というだけで自然な感情の発露さえ抑えてしまう。疑いが頭をもたげても、「母は私を愛してくれているのだから」と自らに言い聞かせ、母の呪いに取り込まれてゆく。そうなれば、自分の心も人生も、あって無いようなものである。</p>
<p>キャリーは母親と一緒に滅びた。制御不能となったサイコキネシスに家ごと押しつぶされて、息絶えた。</p>
<p>見方によっては、ラスト、母の亡骸を引きずって懺悔室に籠もるキャリーの行動に納得ゆかない人もあるかもしれない。あれだけひどい仕打ちをした母親になぜ最後まで情をかけるのか、そんな親は崩壊を始めた家の中に置き去りにして、自分だけは逃げればいいのに、と。</p>
<p>でもそれが「母と娘」なのだ。たとえ他人には理解しがたい絆であっても、根底には愛がある。</p>
<p>キャリーは最後まで母の呪縛に縛られて……というよりは、娘としての愛を貫いた、天使のような女の子だ。エピローグではスーの夢の中で怨念となって復活するけど、私は、キャリーは美しく天国に召されたと信じておりますよ。愛に浄化された母マーガレットと一緒に。</p>
<p><small>キャリーに幸せな笑顔を贈りたい♪</small><br />
<a class="highslide img_19" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/carrie-white-villain-or-heroine-3008.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/carrie-white-villain-or-heroine-3008.jpg" alt="映画「キャリー」　シシー・スペイセク" title="キャリーはとっても可愛い女の子" width="250" height="200" class="alignnone size-full wp-image-18380" /></a></p>
<h3> § 「キャリー」の予告編</h3>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/carie"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § 映画のみどころ</h3>
<p>「サタデーナイト・フィーバー」でブレイクする前の若きジョン・トラボルタが、頭も下半身もゆるそうなプレイボーイくずれを演じているのがポイント。<br />
また映画「ロボコップ」で颯爽とした女性警察官を演じたナンシー・アレンが、ここでは陰湿ないじめ集団のリーダー格を演じており、善でも悪でも肉感的な魅力がたまらん。<br />
<a class="highslide img_20" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/Nancy_Allen_27393_Medium.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/Nancy_Allen_27393_Medium-243x350.jpg" alt="ナンシー・アレン" title="颯爽とした女性警察官のナンシー・アレン" width="243" height="350" class="alignnone size-medium wp-image-18376" /></a></p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/carie"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>健気におしゃれしたキャリーを紳士らしくエスコートするトミー。<br />
ウィリアム・カットがハンサム・スウィートで、とても素敵。<br />
女の子なら誰でも夢見る瞬間ね♪　キャリーもお姫様みたいに可愛い。</p>
<p>ちなみにウィリアム・カットは「スターウォーズ」のルーク・スカイウォーカー役を希望し、オーディションも受けたそう。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/carie"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
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<p>クラスメートにいじめられてばかりのキャリー。しかし、彼女には隠されたパワーがあった。あるパーティで突然クィーンに選ばれ有頂天になった彼女だが、それがクラスメートの残酷な悪戯であったことを知る。舞台に立つキャリーに真っ赤な血が降り注ぎ、彼女の悲鳴が、そして次の瞬間本当の惨劇が起こった──!</p></div>
</div>
</div>
<p>これは是非とも読んでみたい。<br />
スティーブン・キングは「ミザリー」でうんざりして（良い意味で）、以来、ご無沙汰。時を経て、違った目で見れば楽しめるかも。</p>
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<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">スーザン・フォワード 講談社 2001-10-18    </div>
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<p>●子供が従わないと罰を与え続ける「神様」のような親<br />
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「毒になる親」に傷つけられた子供の心は、歳を重ねても癒されない。悩む数千人の人々を20年以上にわたってカウンセリングしてきた著者が、具体的な方法をアドバイスする“現実の希望”にみちた名著</p></div>
</div>
</div>
<p>「毒親」といえば定番の本です。うちは幸い毒親気質とは無縁で、のびのび育った方ですが、こういう呪縛をかけられたら子供は本当に辛いだろうと想像します。<br />
続編は「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062144484/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">不幸にする親―人生を奪われる子ども</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4062144484" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」</p>
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		<title>絶望名人カフカの人生論　ネガティブすぎて笑っちゃう</title>
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		<pubDate>Tue, 28 Feb 2012 09:19:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[海外の文学・哲学]]></category>
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		<category><![CDATA[人生観]]></category>

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		<description><![CDATA[今、非常に読んでみたい一冊。 カフカは中学生の時「変身 (新潮文庫)」にトライしたけど、正直、ぜんぜん面白くなくて！　まあ、中学生の読みこなせる小説じゃなかったんだろうけど、以来、ノータッチ。 でも、最近、西岡兄妹の「神 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_22" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/c0051620_6192961.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/c0051620_6192961.jpg" alt="フランツ・カフカ" title="朝起きたら虫になってました・・" width="225" height="318" class="alignnone size-full wp-image-18382" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>今、非常に読んでみたい一冊。</p>
<p>カフカは中学生の時「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4102071016/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">変身 (新潮文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4102071016" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」にトライしたけど、正直、ぜんぜん面白くなくて！　まあ、中学生の読みこなせる小説じゃなかったんだろうけど、以来、ノータッチ。</p>
<p>でも、最近、西岡兄妹の「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4778321278/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">神の子供</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4778321278" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」というホラー・エログロ漫画を衝動的にダウンロード購入してしまい（ebookjapanで連載しているコラムニストのレビューがあまりに素晴らしくて釣られてしまった）・・なんでこんなもの買ってしまったんだろう……西岡兄妹のバカ～(T^T)　みたいな気持ちでAmazonの関連商品を辿っていったら、こちらの本に行き当たった次第。</p>
<p>あ、西岡兄妹に決して文句があるわけじゃないですよ。センスのある魅力的な作家さんだと思います。フランツ・カフカに傾倒しておられるとか。ただもう「神の子供」がすんげーエログロで、こんなもの衝動買いしてしまった自分が信じられな～い、って気持ちです。萩尾望都の短編集でもダウンロードすりゃよかった（泣）</p>
<p>そんなわけで、運命的に巡り会った（？）『絶望名人カフカの人生論』。</p>
<div class="kaerebalink-box" style="text-align:left;padding-bottom:20px;font-size:small;/zoom: 1;overflow: hidden;">
<div class="kaerebalink-image" style="float:left;margin:0 15px 10px 0;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864101159/ma046-22/ref=nosim/?tag=ma046-22" rel="nofollow" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41CBmniOarL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div>
<div class="kaerebalink-info" style="line-height:120%;/zoom: 1;overflow: hidden;">
<div class="kaerebalink-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864101159/ma046-22/ref=nosim/?tag=ma046-22" rel="nofollow" target="_blank">絶望名人カフカの人生論</a></div>
<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;"><a href="http://sanmarie.me/tag/%e3%83%95%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%84%e3%83%bb%e3%82%ab%e3%83%95%e3%82%ab" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="フランツ・カフカ タグの付いた投稿">フランツ・カフカ</a> 飛鳥新社 2011-10-21    </div>
<div class="kaerebalink-link1" style="margin-top:10px;">
<div class="shoplinkamazon" style="display:inline;margin-right:5px;background: url('http://img.yomereba.com/kl.gif') 0 0 no-repeat;padding: 2px 0 2px 18px;white-space: nowrap;"><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/search?keywords=%90%E2%96%5D%96%BC%90l%83J%83t%83J&#038;__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow" target="_blank" title="アマゾン" >Amazonで探す</a></div>
<div class="shoplinkrakuten" style="display:inline;margin-right:5px;background: url('http://img.yomereba.com/kl.gif') 0 -50px no-repeat;padding: 2px 0 2px 18px;white-space: nowrap;"><a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/031fef8d.06bf0a4b.0a462683.c000593b/?pc=http%3A%2F%2Fsearch.rakuten.co.jp%2Fsearch%2Fmall%2F%25E7%25B5%25B6%25E6%259C%259B%25E5%2590%258D%25E4%25BA%25BA%25E3%2582%25AB%25E3%2583%2595%25E3%2582%25AB%2F-%2Ff.1-p.1-s.1-sf.0-st.A-v.2%3Fx%3D0%26scid%3Daf_ich_link_urltxt%26m%3Dhttp%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2F" rel="nofollow" target="_blank" title="楽天市場" >楽天市場で探す</a></div>
<div class="shoplinkyahoo" style="display:inline;margin-right:5px;background: url('http://img.yomereba.com/kl.gif') 0 -150px no-repeat;padding: 2px 0 2px 18px;white-space: nowrap;"><a href="http://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=2585485&#038;pid=879845796&#038;vc_url=http%3A%2F%2Fshopping.search.yahoo.co.jp%2Fsearch%3FuIv%3Don%26ei%3DUTF-8%26tab_ex%3Dcommerce%26slider%3D0%26va%3D%25E7%25B5%25B6%25E6%259C%259B%25E5%2590%258D%25E4%25BA%25BA%25E3%2582%25AB%25E3%2583%2595%25E3%2582%25AB" target="_blank" title="Yahooショッピング" >Yahooショッピングで探す<img src="http://ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/gifbanner?sid=2585485&#038;pid=879845796" height="1" width="1" border="0"></a></div>
<p>誰よりも落ち込み、誰よりも弱音をはき、<br />
誰よりも前に進もうとしなかった人間の言葉――</p>
<p>将来に、世の中に、自分の心の弱さに、<br />
結婚に、人づきあいに、不眠に、学校に、<br />
そのほかありとあらゆることに絶望したときに読む本！<br />
「いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです」――カフカ<br />
……………………………………………………<br />
・頑張りたくても頑張ることができない<br />
・手にした勝利を活用できない<br />
・人生のわき道にそれていく<br />
・気苦労が多すぎて、背中が曲がった<br />
・散歩をしただけで、疲れて三日間何もできない<br />
・やる気がすぐに失せてしまう<br />
・死なないために生きるむなしさ<br />
・親からの見当違いな励まし<br />
・教育は害毒だった<br />
・会社の廊下で、毎日絶望に襲われる<br />
・愛せても、暮せない/ほか――目次より<br />
……………………………………………………<br />
カフカの絶望の言葉には、不思議な魅力と力があります。<br />
読んでいて、つられて落ち込むというよりは、<br />
かえって力がわいてくるのです。――編・訳者まえがきより</p></div>
</div>
</div>
<p><br/></p>
<p>しかもAmazonのレビューが面白すぎて、こっちの方がウケてしまった。</p>
<blockquote><p>
ブックレビューで書評家が「笑っちゃうほどネガティブ」と称したカフカの名言集。冒頭１ページ目から凄い。「<strong>将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです</strong>」と名言でもなんでもない、ただのネガティブな愚痴みたいなのがたくさん詰まっていて楽しい。・・・これは結婚を申し出たフィアンセに贈る手紙のなかの一文らしいが、<strong>結婚する気あんのかこいつは。これで「わーカフカ君素敵」ってなると思ってんのか</strong>。</p>
<p>仕事への愚痴と、父親への愚痴と、人間関係の愚痴が主な内容。「<strong>目標があるのに、そこに至る道はない。道を進んでいると思っているが、実際には尻込みしているのだ</strong>」というドキッとするような名言もあり、フリータやニートも味わい深い。</p>
<p>「<strong>いつだったか足を骨折したことがある、生涯で最も美しい体験であった</strong>」とか、まったく意味不明な言葉も多々あり、かと思えば「誰でも、ありのままの相手を愛することができる。しかし、ありのままの相手といっしょに生活することはできない」　という素晴らしい名言もあり、<strong>「うわーたまにはいいコト言うがなーカフカー」と感心していると、欄外説明に「恋人に言われた言葉」って書いてあって、「お前の名言じゃねぇのかよ」と思わず叫んでしまった</strong>。</p></blockquote>
<p>こういう人こそ、今の日本の論壇に出てくれば面白いのよ。このお先真っ暗、絶望不況の真っ只中で、元気だ！　前向きだ！　幸福だ！　を連呼する声よりも、笑っちゃうほどネガティブな意見がとうとうと語られるのも一興ではないか。</p>
<p>私、最近、「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4396315066/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">心にトゲ刺す200の花束 究極のペシミズム箴言集 (祥伝社黄金文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4396315066" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」とか「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4003251016/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4003251016" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」みたいな、ちょっとひねくれた文章ばかり好んで読んでるせいか、あまりにもっともで、文句のつけようのない意見を目にすると、「それだけが真実じゃなかろうね」と思うことが多い。</p>
<p>「正しい意見」は人を安心させるけど、魂までは救わない、そんな気がして。</p>
<p>ともあれ、近々、お取り寄せして読んでみようと思う。『変身』にももう一度トライしよ。</p>
<p>興味のある方はぜひ。</p>
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		<title>映画『SHAME -シェイム- (恥)』愛してはならないものを愛した時</title>
		<link>http://sanmarie.me/shame</link>
		<comments>http://sanmarie.me/shame#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 27 Feb 2012 11:32:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[愛と耽美の映画]]></category>
		<category><![CDATA[エロス＆セックス]]></category>
		<category><![CDATA[心のこと]]></category>
		<category><![CDATA[恋]]></category>

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		<description><![CDATA[本来、『恋』や『愛』というのは、この世の規範や常識を超えたものだ。男が男を、女が女を、妻子や婚約者のある人を、親子ほどに年の離れた人を、血の近い人を、立場的に禁じられている人を、思いがけなく好きになってしまう気持ちはどう [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>本来、『<a href="http://sanmarie.me/tag/koi" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="恋 タグの付いた投稿">恋</a>』や『愛』というのは、この世の規範や常識を超えたものだ。男が男を、女が女を、妻子や婚約者のある人を、親子ほどに年の離れた人を、血の近い人を、立場的に禁じられている人を、思いがけなく好きになってしまう気持ちはどうしようもない。「止めよう」と決めて止められるものならそれは恋ではないし、本気で恋してしまったら、それは神様でさえ引き裂くことができない。人が人を求める気持ちに理屈などないのだ。</p>
<p>しかし、皆に祝福される恋と異なり、この世でタブーとされる恋は背徳に通じる。</p>
<p>不倫だ、セフレだと開き直っている人は別として、ごくごく普通の、ありふれた魂の持ち主が愛してはならないものを愛したとしたら、たいていの場合、良心や常識の狭間で苦しみ、自分の存在そのものが『恥』に感じられるものだ。</p>
<p>人は、タブーを犯したものに対して、世間がどれほど酷い仕打ちをするか経験で知っている。</p>
<p>そしてまた、徳や常識を重んじ、「普通に生きたい」と願っている人にとって、それに相反する気持ちは不全以外の何ものでもない。</p>
<p>恋の悦びと背中合わせの激しい罪悪感に、それこそ心が焼けただれるような苦悶を味わうだろう。</p>
<p>もっとも、今は、同性愛にも社会の門戸が開かれ、エルトン・ジョンやジョディ・フォスターのような有名人がカミングアウトしても、世間もいちいち驚かなくなっているし、年の差の大きいカップルや王族と平民の身分差婚も全体には「個人の自由」として受け入れられている。相手が「他人」である限り、まだ救われる部分がある。</p>
<p>しかし、これが「兄妹」となれば、様相は大きく異なる。</p>
<p>大昔なら兄妹婚も珍しくないが、現代社会においては絶対的な禁忌の一つである。</p>
<p>そんな兄妹の複雑な結びつきを描いたのが映画『SHAME（恥）』。ハリウッドの新鋭スティーブ・マックイーン監督（かの名優と同姓同名！）と注目の若手俳優マイケル・ファスベンダーが描く抑圧された愛の物語だ。</p>
<p>その激しい性描写から、アメリカでは最も厳しい上映規制NC-17が付けられ、日本での公開も危ぶまれた本作。</p>
<p>主人公が「セックス依存症」ということもあり、どんな激しいヌレバが出てくるのかと期待して（？）見たら、イマドキのハリウッド水準。エロさで言うなら「<a href="http://sanmarie.me/ninehalf" title="映画『ナインハーフ』　ミッキー・ローク / 恋と性の９週間半">ナインハーフ</a>」や「<a href="http://sanmarie.me/fatal-attraction" title="女が妻子持ちの男に遊ばれるということ　映画『危険な情事』" target="_blank">危険な情事</a>」の方がよっぽど刺激が強かった。NC-17が付いたのは映画の宣伝か？ と勘繰ってしまうほど。愛の場面というよりはスポーツ・ライクなので、ちっともいやらしくない。（正直、犬の交尾を見るような感じ）</p>
<p>それより、洗練されたビジネスマンであるブライアン（＝マイケル・ファスベンダー）がやり場のない欲望に苦しみ悶え、トイレで一発、娼婦と一発、高級ホテルで一発、と、果てしない性の無間地獄に堕ちてゆく様が痛々しかった。</p>
<p>「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E4%BE%9D%E5%AD%98%E7%97%87" title="Wiki「セックス依存症」" target="_blank">セックス依存症</a>」という言葉から、「風俗やAVが好きなお兄さん」を連想するかもしれないが、これはれっきとした依存性の病気で、アルコールや薬物がもたらす解放感や万能感をセックスに求め、そこから抜け出せなくなる。アダルトサイトの「もっと見る」リンクをクリックしたら変な請求書が来ちゃって・・と溜め息ついてるAVウォッチャーや風俗大好きな旺盛クンとは訳が違うのだ。<br />
　参照URL→<a href="http://blogos.com/article/23205/" target="_blank">【眼光紙背】どうしてもセックスがやめられない人たち</a></p>
<p>私もそんな人に出会ったことがないし、勉強したこともないので、どこからがセックス依存症で、ただの好きモノとどこがどう違うのか説明することは出来ないのだけれど、あえて言うなら、「罪悪感が伴うか、否か」この一点ではないか、と思う。</p>
<p>たとえばAVウォッチャーや風俗ファンは、「エッチなことばかり考えて恥ずかしい」という気持ちは多少あるかもしれないが、彼らは根本的に自分の欲望に罪悪感は持たないし、「今月風俗に10万円使ったから、来月まで我慢しよう」のように自己をコントロールすることができる。</p>
<p>でもセックス依存症は、求めずにいない自分を嫌悪し、そこから抜け出したいと願っている。「旺盛な性欲」ではなく、ストレスの結果としての興奮なのだ。</p>
<p>そして『SHAME』のブランドンは、有能でスタイリッシュなビジネスマンにもかかわらず、孤独で、こうした苦悩を誰にも打ち明けることができない。ただひたすら、やって、やって、やりまくる。永遠に飢え渇いた砂漠の花がそうであるように、どれほどエクスタシーを得ても満ち足りることがない。</p>
<p>そんな彼の元に転がり込んできた妹のシシィ。恋愛依存症の彼女は、別れた男にすがるように電話をかけて「あなただけなの」と泣きじゃくる。そうかと思えば、酒の勢いでブランドンの上司とセックスしたり。</p>
<p>そんなシシィの存在に苛立ち、ブランドンは冷たく突き放そうとするが、事態は意外な方向へ展開して行く。</p>
<p>最後には、観客もブランドンの秘められた苦悩を知るのだが、正直、批評家が絶賛するほど心に迫らなかった……というのが私の感想。</p>
<p>ただ単に作品と相性が悪いだけかもしれないが、もう少し説明を加えてもよかったのではないか、と。</p>
<p>映画の中では、ブランドンとシシィの過去について一切語られないし、シシィの兄に対する気持ちも左腕に残る無数のリストカットの跡だけで、躊躇いも希求もほとんど感じられない。それはブランドンも同じで、「人生の恥」であるシシィに対して、もう少し葛藤が描かれたら説得力があったのではないだろうか。</p>
<p>たとえば、物語のターニングポイントとなるこの場面。ブランドンが居間のソファに腰掛けて白黒の子供向けアニメ（もしかしたら幼い時に観ていた？）を観ていると、シシィが隣に座って「抱いてくれる？」と甘える。彼はすぐに彼女の肩を抱き、しばらく一緒にアニメを観ているが、突然、ブランドンが上司と寝たことについて怒り出し、「ここから出て行け。被害者ぶるな」と迫る。するとシシィも売り言葉に買い言葉で言い返し、ついにはブランドンが部屋を出て行ってしまう。</p>
<p>ところがこの会話の解釈が難しい。二人の過去が一切語られないだけに、屈折した思いは現在進行形なのか、あるいは忌まわしい思い出として今も彼らを苦しめているのか、釈然としないからだ。それなら妹に何の意識もなく、ブランドン一人が妄執に振り回されている方が分かりやすいのだが、この妹もいまいち何を考えているのか分からない、それだけにクライマックスが意外と呆気なくやって来るのが気になる。主演のマイケル・ファスベンダーは熱演だし、妹役のキャリー・マリガンも決して悪くはないのだけれど、ちょっと解釈を観客に委ねすぎかな、と。たとえば、シシィと上司が隣の部屋でセックスを始めて、ブランドンが夜の町に飛び出す場面。「男の嫉妬」というよりは「ふしだらな妹に対する純粋な兄の怒り」という印象が強く、ブランドンはただ単に素行の悪い妹に頭を悩ませているだけ、とも取れなくもない。誰だって、隣の部屋で自分のきょうだいがおっぱじめたら出て行きたくなるし、それならもっと、妹に対する性的妄想を掻き立てるようなエピソードがあった方が分かりやすいからだ。せっかく「兄妹愛」という禁断のテーマに挑んだのだから、もうちょっと狂おしい、胸の苦しくなるような心理描写があってもよかったのではなかろうか。ついで言うなら、キャリー・マリガンは「スレた姉ちゃん」という感じで、兄の保護本能や男の性欲をそそるタイプに見えないのも惜しい。なんか、妹のだらしなさに怒っているみたいで、本当にこんな妹相手に欲情するものかな、と、不思議に思うもの。</p>
<p>……というのは、あくまで私の印象であって、きちんと監督の意図通りに解釈できた人には「ゴメンナサイ」なのだが。（もしかして萌えアニメの影響？）</p>
<p><small>観る者にカタルシスや魂の救済を与えない映画↓</small><br />
<a class="highslide img_24" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/shame-movie-image-michael-fassbender-carey-mulligan-02.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/shame-movie-image-michael-fassbender-carey-mulligan-02-350x232.jpg" alt="映画「SHAME」" title="救われない兄と妹" width="350" height="232" class="alignnone size-medium wp-image-18374" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>ともあれ、マイケル・ファスベンダーの役者としての魅力が全開した本作品。彼の元には世界中の監督からオファーが舞い込み、今後の活躍に期待したいところ。</p>
<p>「兄妹愛」をテーマにした作品なら、竹宮恵子や山岸凉子の方が上手いかもしれないよ☆</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/shame"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
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		<title>人生の『光と影』 渡辺淳一「愛の流刑地」から戻って来てね</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Feb 2012 23:32:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[人生観]]></category>
		<category><![CDATA[医療と人間]]></category>
		<category><![CDATA[渡辺淳一]]></category>

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		<description><![CDATA[うちの本棚でけっこう占拠率が高いのが「渡辺淳一」の本。先日、本を整理していて、この事実に気がつきました。いつの間にこんなに買ってたんでしょう？？　曾野綾子と宮尾登美子の間に挟まれているところがポイントです。 普通、「好き [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_26" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/p1000336.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/p1000336-350x262.jpg" alt="渡辺淳一　「光と影」" title="手術の順番が人生の明暗を分ける" width="350" height="262" class="alignnone size-medium wp-image-18347" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>うちの本棚でけっこう占拠率が高いのが「<a href="http://sanmarie.me/tag/%e6%b8%a1%e8%be%ba%e6%b7%b3%e4%b8%80" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="渡辺淳一 タグの付いた投稿">渡辺淳一</a>」の本。先日、本を整理していて、この事実に気がつきました。いつの間にこんなに買ってたんでしょう？？　曾野綾子と宮尾登美子の間に挟まれているところがポイントです。</p>
<p>普通、「好きな作家は誰ですか？」と聞かれて、「新田次郎です」とか「サリンジャーです」とか答えると格好がつくけれど、「渡辺淳一です」とは非常に答えにくい。それもこれも、「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041307376/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">失楽園</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4041307376" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」以降、雑な小説を連発してるせいですよ。特に「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4344410041/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">愛の流刑地</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4344410041" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」。。。</p>
<p>渡辺淳一も、昭和40年から50年代、初期から中間期にかけての作品が秀逸でした。とりわけ医学をテーマにした短編やエッセーがよかった。私も医療畑出身なので、死生観や医療観については共感する部分が多く、一緒に現場で仕事をしたらさぞかし面白かっただろうなと思うことしきりです。ただ、こういう考え方は学会や研究会で発表するわけにはいきません。カンファレンスで発現しても物議を醸すでしょう。でも小説ならテーマとして立派に成り立つ。そう思うと、メスからペンに切り替えたセンセのお気持ちも分かるんですね。「ブラックジャック」を描いた手塚治虫と一緒です。</p>
<p>そんな淳一センセが昭和45年に直木賞を受賞された『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/416714526X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">光と影 (文春文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=416714526X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』。初めて読みましたが、いい作品でした。</p>
<p>以後、作品に関するレビューと、最近のセンセに対する「やるかたない気持ち」です(^◇^)</p>
<h3> § 『光と影』物語と感想</h3>
<p>西南戦争で戦い、共に右腕に重症を負った寺内大尉と小武敬介。どちらも東京教導団（陸軍の下級幹部養成所）の優秀な同期生だ。</p>
<p>症状は一刻を争うことから、同日、同時間帯に、右腕の切除術を受けることになった二人。最初に小武が手術台に上がり、次に寺内が運び込まれまた。</p>
<p>しかし、執刀医の佐藤は、続けて若者の腕を切り落とすのは不憫だ、ここは一つ、実験台になってもらって、温存療法に切り替えようと言い出し、寺内の右腕を残すことにする。</p>
<p>右腕を切断した小武は順調に回復し、寺内よりも先に退院するが、片腕をなくしたことから廃兵を余儀なくされ、「偕行社（かいこうしゃ）」という将校専用のクラブで働くことになる。</p>
<p>一方、右腕を残した寺内は、回復に時間を要しながらも、無事に退院して兵役に復帰。士官学校の指令副官に任命される。それから日清戦争で武勲をあげ、とんとん拍子に出世し、ついには陸軍大臣に任命。士官養成時代、能力的には寺内よりも優れていた小武は激しく心を乱される。</p>
<p>そして、いつの間にやら大臣の風格を身につけ、小武に対しても何やら同情的な寺内の態度に、小武はついに心がきれ、寺内につかみかかり、大臣室からつまみ出される。その後、寺内は栄光の中で天命を全うし、葬儀には皇族も参列、明治天皇よりお沙汰を賜るという名誉のきわみで、一方、プライドをおおいに傷つけられた小武はしまいに心を病み、誰に見取られることなく暗い精神病棟の一室で息を引き取る──。</p>
<p><br/></p>
<p>「人生そんなもの」と言ってしまえばそれまでだが、実際に敗者の側に立てば、そんなあっさりと割り切れるものではない。</p>
<p>「人生に勝ち負けなどない」「気の持ちようで幸せになれる」と言ってみても、人間の無念、やり場のない怒り、忸怩たる思いは、終生、続くのではないだろうか。</p>
<p>私が多分、（一時期イイと思った）自己啓発的な考え方──今ならライフハックとか癒しとかポジティブ・シンキングとか言われるものに抵抗を感じるのは、まさにこの部分なのだ。</p>
<p>確かに「幸福になる手段」として、人と比べないとか、自分を大事にするとか、明るく前向きに考えることは非常に大切ではあるけれども、一方、怒りや悲しみ、絶望や嫉妬といった心の闇もまた人間の真実に違いなく、悪いとされる方を切り捨て、自分で自分を「幸せ」と無理に納得させるような方法は、ある意味、自分に対する裏切りであるし、人間の本当の価値を歪めるだけではないか、と思うからである。</p>
<p>現代はあまりに「怒ること」「悲しむこと」「悔しいと感じること」「羨ましいと思うこと」などが「ネガティブ」の一言で片付けられ、周囲りに軽んじられるばかりか、自分自身でさえも否定し、見ぬ振りをする傾向が強い。</p>
<p>もちろん、愚痴や弱音ばかりの人は不愉快だし、自分でも暗いことばかり考えていると気が滅入ってくるものだが、それはネガティブな感情の活かし方や上手な表現の仕方を知らないだけであって、ネガティブな感情そのものが悪いわけではない。</p>
<p>問われるのは行動や表現の是非であって、感情はどこまでも内的な世界に過ぎないのだ。</p>
<p>そして、それを描き出すのが「文学」であり、本当の意味で文学的な役割をもった作品が書かれない、読まれない、というのは、知性、情操教育うんぬんの話ではなく、人間への理解が失われることである。理解がなければ愛情も育たず、結果、心地よい面だけがクローズアップされる。単純に「元気のいい人」「明るい人」「良いことを言う人」がもてはやされるのも、元を辿れば、人間理解の欠如によるし、本当に理解されるべきものはますます居場所を失って闇に追いやられる、悪循環である。</p>
<p>『光と影』は、影である小武の心にスポットを当てた作品であり、彼を「影の人」にしたのは、手術室に置かれたカルテの順番がたまたま「小武」→「寺内」であったこと、また寺内の右腕が切断されなかったのは執刀医・佐藤のその場の思いつきにすぎない。まさに運命のいたずらである。だが、兵役に復帰できなかった小武と、復帰が叶った寺内の明暗はくっきりと分かれ、能力や努力を超えた人生の不条理をいやというほど思い知らされることになる。</p>
<p>冷めた目で見れば、「たとえ右腕を切り落とさずに済んで、兵役に復帰できたとしても、果たして寺内より出世できたかどうかは疑問だよ」と言いたくなるが、そうは考えられないのが人の性だ。なまじ自分に過失や欠点がなかっただけに、余計でその気持ちが強い。</p>
<p>寺内の昇進を耳にする度、小武は思う。</p>
<blockquote><p>
小武は退役したからもはや階級は上がらないが、現役の寺内達が上がるのは当然であった。止まったままのものと進むものと比べるのが土台、間違っていた。そんな位階など忘れて、国のために尽くした勇士として対すればいいのであった。小武の現在がどうであろうと、寺内達が軽蔑したり見下したりするわけはなかった。まして寺内は悪気のない男である。だが小武はそう簡単に素直な気持ちにはなれなかった。<br />
（かつてあいつは俺より劣っていた）<br />
小武には下士官から尉官時代に寺内よりはるかに秀れていた、という自負心があった。兵術でも学問でも負けたものは一つもなかった。こんな男に絶対に負けるわけはないと思っていた。表面では親しい友人であったが、心の底では侮っていた。誇りが高かっただけに偕行社の一事務員としておめおめ出て行くわけにはいかなかった。
</p></blockquote>
<blockquote><p>
（二人を手術した佐藤医師との会話で）<br />
「彼（寺内）はフランスに行くのですか」<br />
「ご存じないのですか、閑院宮載仁親王殿下巴里御留学の補佐官に抜擢されて来月行かれるはずです」<br />
小武は声を失った。何としたことか、寺内にだけ幸運がつきすぎてはいないか、小武は今も本を離さず偕行社の書籍という書籍はほとんど読み尽くしていた。学問も識見もともに誰にも負けない自信がある。独学だが洋書も読める。寺内が自分以上に洋書を読めるとは思えなかった。まして仏語なぞ上手に話せるわけがない。その男が宮様のお伴をして洋行するという。<br />
（何かが狂っている）<br />
小武は大声で叫びたかった。光と影の二つの方向に向かって歯車が少しずつ、しかしたしかに動き始めたようである。</p>
<p>・・<中略>・・</p>
<p>自分にとって天命はあまりに不合理ではないのか、天命は不合理でいいのか、それでもなお従えというのか、寺内、お前のようにうまくいく天命ばかりではないのだ。お前は光に向かい俺は影になっていく。小武は再びやり場のない憤りにとらわれた。
</p></blockquote>
<p>今風のポジティブシンキングで言えば、「嫉妬があなたを苦しめるのです」「人と比べてはいけません」「自分を褒めて、今生きていることに感謝しましょう」となるのだろう。</p>
<p>だが、こうした気持ちに嫌気が差しているのは他ならぬ小武自身である。</p>
<p>そもそも、生き甲斐とか信念とかいうものは、揺るがないからこそ人生の基軸となる。その基軸を失って、そう簡単に気持ちを切り替えられるものだろうか。いや、それ以前に、人はそうまでして前向きであらねばならないものなのか。</p>
<p>世の中には最初の躓きから一生立ち直れない人もいる。</p>
<p>それを裁くのも人間なら、闇に光を当ててすくい取るのも人間だ。</p>
<p>そして、文学は、人が記憶の彼方に葬り去ろうとする闇を言葉に表し、光の中にすくい取ってくれる唯一の媒体である。</p>
<p>もし実在したならば、甚だ扱いにくい人物かもしれない小武も、小説の中では憎めない。現実社会では誰も言葉にしない胸の内を、小武はストレートに語って聞かせてくれる。そんな小武にほんの少しでも気持ちを添わせることができたら、世の中で無駄とか悪とかみなされることにも一分の理があることに気付くだろう。人によっては息苦しさを感じるかもしれないが、この息苦しさこそ、私たちが真に理解すべき痛みなのだ。</p>
<p>『光と影』は、誰にも責めることのできない人の世の不幸を教えてくれる。そして、それは文学ならではの体験なのである。</p>
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<p>一人は腕を切断されて軍籍を去り一人は切断されずに栄光の道を歩むという人生の明暗を緊密に構築した直木賞受賞作「光と影」のほか「宣告」「猿の抵抗」などを加えた秀作短篇集。</p></div>
</div>
</div>
<p>それにつけても、こういう丁寧な作品を書いていた方が、晩年になってから、なんであんな雑な性愛小説を連発するんでしょうねえ。</p>
<p>愛の流刑地に流されたのは菊治ではなく、センセの方やないですか？？</p>
<p>もう十分、お稼ぎになったでしょうから、流刑地から戻って、もう一度、生命の奥深くまで切り込むような医療エッセーや短編を書いて欲しいです。</p>
<p>ヨロシク。</p>
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