子どもとハンバーガー ファストフードから社会が見える

最初にこの記事を書いたのは2010年ですが、この6年間にもマクドナルドの評判はどんどん下がり続け、今後も以前のような隆盛を取り戻すことはないだろうと思います。外食産業の幅がいっそう広がった一方、ネットや書籍などを通して、いろんな情報が入ってくるようになった理由も大きいでしょう。

とはいえ、私はいまだにマクドナルドが好きですし、一、二ヶ月に一回は口にしています。

そこまで厳格にコントロールすると、かえってストレスがたまるし、人間、死ぬ時は、どうあがいても死にますから、身体を壊さない程度に好きな物は口にすればいいと思っています。死ぬ前に、ああ、もっとトンカツを食べておけばよかったとか、あの時、一袋ぐらい、ポテチを食べてもよかったんじゃないか・・とか後悔したくないので。人間、食える時に食食っとくべきだ。病気したら、食べたくても、食べられなくなるからね)

その上で言うのですが、『食事』って本当に大事ですよ。

これもどこまで確かか知らないけど、人間の身体の細胞って10年でそっくり入れ替わるそうです。

今食べている物が10年後の身体に出てくる。

30代で激辛ラーメンを食べ続けた人は、その影響が40代で出てくるし、40代に暴飲暴食した人は、50代でツケを払うことになる。

今平気でも、ある日突然ガクっとくる。それが病気の怖さです。

そして、一番怖いのは、身体が病むだけでなく、社会生活まで立ち行かなくなる、という事なんですね。

自分が病気しなくても、家族の誰かが重い病気になれば、四方八方に負担がかかる。

高給取りだろうが、偏差値80の秀才だろうが、美人妻だろうが、夢も希望も収入も絶たれるし、病人を抱え込んだ家庭の苦労は計り知れません。

そうならない為にも、自分の身は自分で守るしかない。

そして今日からでも出来るのが「食事」と「運動」です。

そんなん分かりきったことやん! と皆言うけども、これが意外と出来ない。

食事の内容はよくても、まったく運動しなかったり、食べる時間がほとんど深夜だったり、、、身体って、良いものを入れて、適切に使わないと、どんどん錆びて、悪くなるんですよね。見た目は10代20代でも、身体の中身は「おばあさん」みたいな人もありますから。気付いた時には、ちょっと油物を控えたり、エレ~ベーターに乗るのを止める、ぐらいでは元に戻らないほど老化してしまってる。そうなると、30代40代は勢いや誤魔化しで乗り切れても、50歳を過ぎた頃にドカンとくる。これから子供は大学、これからオレは部長、みたいな時に、バタンといくんです。そうなったら、将来設計など紙くず同然です。

病気って、本当に、人間の夢を絶ちますよ。自分だけでなく、家族の夢もです。

そんでもって、貧乏人でも幾千万に値する資本となるのが「健康」なんです。

これも添加物! これも化学物質! あれもこれも拘りだしたら、スーパーで買い物なんかできないし、この世の中で口にできるものなど無くなってしまいます。

キチキチする必要はないけれど、「身体にいいもの」を意識して食べ物を選ぶだけでも、五年後十年後が違ってきます。

そして、賢い奥さま(消費者)が増えれば、アコギな商売している店や企業は自ずと斜陽になります。

声高々に叫ばなくても、スーパーや台所における、毎日の奥さまの行動が、ついにはファストフードの巨人のようなマクドナルドさえも青息吐息にさせることができるのですから、よくよく考えて、買い物やグルメを楽しんでいただけたらと思います。

そして、バブル以降の女性は絶対に寝たきりになるな! 

手術や大病しても、死にものぐるいでベッドから降りて、離床して、リハビリして、下肢の筋力を回復して、できる限り、自分の足で歩いてトイレに行き、食卓で食べ、最後の最後まで、美魔女な人生を謳歌して下さい。

それだけで若者(我が子の世代)を救うことができますよ。政治家よりも、医者よりも、確実に。

初稿

2010年11月18日

『おいしいハンバーガーのこわい話』目次この世で「良くない」とされるもので、一生かかっても止められないだろうものが二つあります。

一つは、ポテトチップス。

もう一つは、ハンバーガーやフライドチキンといったファストフードです。

20代~30代に比べれば、ポテトチップスやファストフードを食べる回数はうんと減りましたし、以前ほど「欲しい」と思わなくなりましたが、「完全に興味がなくなる」ということは多分ないです。

ちなみに、私の知り合いに、「チップスもファストフードも全然興味がない」というママさんがいて、一緒にマクドナルドに行った時も、彼女が注文したのは「サラダとコーヒー」。私にとっては「絶対あり得ない」組み合わせでしたが、世の中には本当に興味がない人もあるんだなあと、つくづく感心したものです。

そんな自分を戒める意味もあって購入したのが、アメリカでベストセラーになり、学校の教材にも使われている『おいしいハンバーガーのこわい話』。

前作『ファストフードが世界を食いつくす』が一大センセーションを巻き起こしたことから、ティーン向けに新たに書き下ろされたのが本作です。

可愛いイラストをふんだんに取り入れ、「ファストフード」をめぐる現実を分かりやすい文章で綴っています。

テーマは、「みんなの大好きなハンバーガーの正体」の他、子どもをターゲットにした現代のマーケティング、世界経済とライフスタイルを変えたフランチャイズ方式、肥満した少年のダイエット手術や、社会問題に対する個人や学校の取り組みなど、様々。

しかし、決して、作者の主義主張を押しつけるものではなく、「現実はこうだけど、みんなはどう思う?」と問いかけるようなスタイルで非常に好感がもてます。

『おいしいハンバーガーのこわい話』目次

また、この本では、誰もが知っている有名ブランド「KFC」や「ドミノピザ」「GAP」といった企業がいかにして誕生したかも紹介しており、商業と社会の関わりを考える上でもとても興味深いです。

現代の大手企業はいかにして誕生したか
おいしいハンバーガーのこわい話

この章では、子どもをターゲットにしたマーケティング戦略が紹介されています。
普段、何気なく目にするコマーシャル、親や祖父母へのおねだりが、どのように企業の利益に繋がっていくか。
「プレイランドは子どもたちを呼び込み、子ども達は親を呼び込み、親はお金を呼び込む」という一文がすべてを物語っています。

商業に取り込まれる子どもたち
『おいしいハンバーガーのこわい話』

この章では、「ハッピーセット」のおもちゃを作る発展途上国の労働者の現実を取り上げています。

ハッピーセットは本当に「ハッピー」なのか?
『おいしいハンバーガーのこわい話』

この章では、フライドポテトの味を決定づける「人工香料」について解説。
現代の食品工業において、絶対不可欠な人工香料。
わたしたちが「おいしい」と感じる味も大半が化学成分で合成されている現実を考えます。

ふつうの家でいちごのミルクシェイクを作るとき、必要なものは、氷とクリーム、いちご、砂糖、バニラ少々だけ。
いっぽう、ファストフードのストロベリー・ミルクシェイクの原料はというと……この人工いちご香料には何が含まれるのか。
以下のおいしい化学物質だ。酢酸アミル、姉トール、蟻酸アニシル、硝酸エチル、メチルアセトフェノン、etc。

『おいしいハンバーガーのこわい話』

この章では、みんなの大好きなチキンナゲットになる為に、品種改良され、恐ろしい早さで異常に大きく成長し、工業的に処理される鶏や、人間による牛の解体処理現場について生々しく記述されています。

工場で大量処理される家畜たち
『おいしいハンバーガーのこわい話』

この章では、ファストフードの大量摂取から病的に肥満になり、ついにはバイパス手術を受けることになった少年の辛い闘病生活が紹介されています。
そして、そんな病児たちの通う病院にさえマクドナルドの支店がある、というのが驚愕です。

命の危険を伴うバイパス手術
『おいしいハンバーガーのこわい話』

最終章では、企業のマーケティング戦略によってファストフード&清涼飲料水まみれになった子ども達の食生活に対し、個人として、学校として、どのような取り組みが出来るか、実例を挙げて説明しています。

店内に入って、ひんやりした空気を肌に感じる。列に並んだら、あたりを見まわしてみよう。キッチンで働く若者たちや、席についた客たちや、最新のおもちゃ広告に目をやる。カウンターの上の、バックライトに照らされたカラー写真をあれこれながめる。
そして考えよう。
この食べ物はどこから来るのか、どこでどんなふうに作られるのか。ファストフードを買うという行為ひとつひとつが、何を引きおこしているのか、ほうぼうにどんな影響があるのか── そういったことを、どうか考えて欲しい。
そのうえで、注文しよう。
あるいは背を向けて、ドアから出てゆく。
いまからでも遅くはない。
ファストフードがいっぱいあるところで暮らしていても、あなたはまだ、自分の好きなように行動できるのだから。

という締めの文章は、ファストフードや清涼飲料水に限らず、世に氾濫するすべての商品やサービスに当てはまると思います。

可愛いから、買う。

安いから、食べる。

便利だから、契約する。

普段から何も考えず、ただ「気に入った」というだけで利用したり、買ったりしているもの、たくさんあると思います。

もちろん、それ自体は悪い行為じゃない。誰も買わなければ経済も低迷しますから、消費者の購買が社会の大きな原動力になっているのは確かですが、一方で、「売れればいい」という考えだけで、自然環境はもちろん、他国の人々の生活や権利、立場の弱い人達の将来などまったく配慮せず、力だけで市場を押し広げようとする傾向があるのも事実です。

だからといって、自分たちの快適なライフスタイルを変えてまで、こうした社会問題に立ち向かえるものではないし、個人が何かを唱えたって、明日から全てが変わるわけでもありません。

たいていの人は、「わー、こわいねえ。かわいそう」と言いながら、今日もマックでハンバーガーにかぶりつく。

それが現実だと思います。

それでも、社会の裏側に隠された事実、巧妙に仕掛けられた企業戦略、何の為にお金を使い、そのお金は誰が得るのか、なぜこんなに便利で安価なのか、それについて考えることは決して無駄ではないと思います。

あまりに世の中の仕組みを知らないと、結局、いいように利用されて終わりです。

物事の本質を見抜く知恵があってはじめて、資格も能力も生きてくるのではないでしょうか。

その他のおすすめ

「おいしいハンバーガーのこわい話」に似た本です。
もちろん内容の真偽は100%定かではありません。
でも、こうした本は、ジャッジするより、考察することに意義があると思います。
中高生には、内容的に難しいのもあるかもしれませんが、一つの社会的資料として目を通す価値があるのではないでしょうか。

廃棄寸前のクズ肉も30種類の「白い粉」でミートボールに甦る。コーヒーフレッシュの中身は水と油と「添加物」だけ。
「殺菌剤」のプールで何度も消毒されるパックサラダ。虫をつぶして染めるハムや健康飲料・・・・・・。
食品添加物の世界には、消費者には見えない、知らされていない「影」の部分がたくさんあります。
「食品製造の舞台裏」は、普通の消費者には知りようがありません。どんな添加物がどの食品にどれほど使われているか、想像することさえできないのが現状です。
いま自分の口に入る食品はどうできているのか。添加物の「毒性よりも怖いもの」とは何か。安さ、便利さの代わりに、私たちは何を失っているのか。
これらを問いかけるベストセラーです。

多くの人は「安い」というだけで有り難がって買うけど、食べ物でも衣料でも、こんなに安く作れるはずがないのです。
そのしわ寄せは必ずどこかにある。そういう視点で現代問題と将来像を綴る本です。

自分でハンバーグ+サイドディッシュを作ることを考えたら、この値段はあり得ない……と感じることないですか?
みんな安さに浮かれるけども、『安い』って本当は怖いことなんですよ。
商品が安すぎる限り、旦那さんの給料も上がることはないです。
安い弁当で大喜びして、世帯の収入は頭打ち……では本末転倒ではないでしょうか。

「ファストフードが世界を食い尽くす」の映画化。
大手ハンバーガーチェーン“ミッキーズ”の牛肉パテから、糞便性大腸菌が検出された。マーケティング部長のドンは、事実が公になる前に内部調査をするよう命じられ、コロラドにある工場へと向かった。低賃金で違法労働する密入国者たち。ずさんな衛生管理。多量の化学香料によって操作されるハンバーガーの味。効率と生産性だけが追求され、ないがしろにされる「食の安全」。そこには目を背けたくなるほどの衝撃的な光景があふれていた。困惑し、事情を問いつめるドンに、現地の責任者はこう言い放つ。「焼いちまえば安全だ」…。
一見の価値はあると思います。

肥満症に悩む女性ふたりがファストフード会社を訴えたニュースをきっかけに、1日3食1ヵ月間ファストフードを食べ続けたら人間の体はどうなるかを検証した異色の食生活ドキュメンタリーが低価格で登場。監督自ら身体を張って過酷な人体実験に挑む。
美味しそうな実験だけど、一ヶ月もファストフードだけなんて、ゲップが出そう(*_*)

「スーパーサイズ・ミー」です。この日本語吹き替え版は全編YouTubeにアップされています。
こちらのリンクからどうぞ。

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