「私って、不幸なのよ」
そう言える人には、余力がある。
不幸を感じるだけの余裕が。
泣ける人も同じ。
心がゆるむから、涙も浮かぶ。
はりつめた瞳には、涙のあふれ出す場所さえない。
本物の孤独は……森のように静かで、豊か。
それが不幸と違うところ。
だから、夜、眠る時、なんとなく心満たされているようにも感じる。
不思議なくらい、安らかな静けさの中で。
泣く人は 孤独ではない……
カストロ
泣く人は 孤独ではない
ねがわくは なみだよ
乾かぬように
悲しみこそは
心みたすもの
幸せは けっして
心みたさぬもの運命にもてあそばれ
いやしい芒のように
わたしは さびしく
さまよったけれど すべてをつれていた
わたしは
悲しみを 友として
つれていたから
さようなら、永遠に。
私の友だち。
孤独な夜の痛み。
