Notes of Life

年金改革 支持率維持 – 増税も必要だ

2000年7月22日

サンケイ新聞00/7/22
テーマ投稿「年金改革」より

支給率維持へ増税も必要だ
男 69歳

年金暮らしで十年近くたった。収入は以前の六分の一にも満たないが、承知のうえで退職したのだから不満はない。ただ、不愉快なのは、本人の意思に関係なく介護保険に加入させられ、一方的に年金から保険料を控除するという政府のやり口である。

ルールを決めたら、参加者の意向も聞かずに変更することはやめてもらいたい。それでも、私のような既受給者はまだ“被害”は少ないが、年金の支給率低減、支給開始年齢の段階的繰り下げなどの重大なルール違反が若い人たちを直撃し、不安にしている。
この不安を払拭するため、政府は次の改革を実施すべきである。

既に定めた支給開始時期の順次繰り下げは、やむを得ないとしても、支給率低減は取りやめる。
また介護保険料は国庫負担とする。
さらに今後、財政逼迫を理由に年金に手をつけないこと。
当然、このためには増税が必要となるが、まず消費税は10%とすべきである。外形標準課税も全企業に徹底し、課税最低所得額も切り下げが必要である。
これと同時に政府はいわゆる学識経験者ら世事に疎い有名人の意見ばかりを聞かず、庶民の見解にも理解を示すことが必要であることはいうまでもない。
(元会社役員)

「本人の意思に関係なく介護保険に加入され」というけれど、自分が介護が必要になった時、その資金はどこから出ると思っているのだろう。
老人医療福祉費の増大で、国庫負担できないから徴収することになった現状を、このじい様はどう受けてとめているのか。
それにね、ただでさえ不景気で、物が売れなくて、どこの企業も頭抱えているこの状態で、消費税を10%もアップしたら、余計に皆の財布のヒモが閉まって、ますますドつぼに嵌るじゃない。
消費税をアップして数多の問題が解決するなら、とっくに財政も改善してると思うんだけどなあ。

第一、今のシルバー世代は、どれほど年金納めたというのか。
負担率でいえば、その下の世代の方がはるかに大きい。
割に合わないというなら、私たちの世代はまさに払い損の骨頂だ。私たちがシルバー世代になる頃には、福祉制度もどうなっているか分からない。
全てが右下がりだ。

解決策は唯一つ。
増大する医療福祉費を見直すことだ。
何もかも一律『***円』と定めてしまったところに弊害がある。支払い能力のあるシルバーはサラリーマンと同じように医療費を負担し、老人クラブと同じノリの医者の掛け持ち受診はやめることだ。それだけでも医療福祉費の増大にかなり歯止めをかける事が出来るだろう。
もちろん、支払い能力のない独居老人世帯には、それこそ医療費を無料にするぐらいのサポートをすればいい。

本来、福祉というものは、本当にカネのない人々、自力で食べてゆけない人々を支援するためにあるもので、誰も彼も等しく保護するための制度ではない。
カネの有るものも無いものも、一律サービスしてしまうから、無理が生じるのだ。
シルバー世代も、有るものと無いものの間で支援しあえばいい。
資産何億と所有する世帯にまで、なぜ医療費負担を免除する必要があるのか。

本当は、これが最善の解決策だと分かっていながら、政治家は何もしない。
しようものなら、たちまち有権者層の大半を占めるシルバー世代を敵に回し、得票を失ってしまうからだ。
政治家はシルバー世代に媚を売り、シルバー世代はその弊害を若い世代に押し付ける。
それが日本の老人問題の本当の姿だとあえて断言しよう。

本当に救済の必要な老人は、もっと目立たぬところに大勢いる。
そして彼らが救われるのは、いつでも一番最後なのだ。

高齢者も働き国は無駄省く
男 71歳

公的年金の財源確保が問題になっている。高齢化が進む中、年金の受給者が増える反面、財源を支えるための保険料を支払う若者が減り、また若者を中心として滞納者が増え、年金制度が行き詰まるのではないかといわれている。

今、無職の年金生活者は年金だけでは足りず、苦しい生活を強いられている。制度を維持改革するための私見を述べると、第一に国の無駄を省くことである。

これはあまり効果のない公共工事を見送ったり、無意味な海外援助を慎むことなどである。特に海外援助は相手国の真意を読み取った上で行うことが大切で、人道的援助はもっと日本国内に向けて欲しいと思う。

第二に、国民がコメをしっかり食べて体力の向上を図ることである。コメは優良なタンパク質を豊富に含んでおり、多食することにより勤労意欲が増大、出生率の向上にもつながる。

第三に、高齢者にもっと職業を与えよということである。厳しい年齢制限を撤廃して、高齢者に体力と技量に応じた職業を供給すれば、年金だけの生活から解放される。(元会社員)

年金一年生 国に望む三点
男 62歳

年金生活十ヶ月、少し慣れてきました。
毎月の給料、特に夏冬のボーナスのある生活とのギャップがこれほど大きいとは……。想像を超えるものでした。月額二十万円の年金収入から税金を引かれ、国保料を支払い、電気、ガス、水道など生活に欠かせない費用がかかります。

さらに、病気になれば通院費や診療費、借家生活なら家賃、車をもっていれば駐車場代やガソリン代、こうくれば残りはわずかになってしまいます。温泉だ、海外旅行だ、音楽会だというのは別世界の話となり、もしそれらを求めるなら、相応の蓄えを用意しておかなければなりません。

こんなに金利が低くなければ、仮に二千万円を定期預金にしておくことで、年間百万近くの利子収入を得ることが期待できました。しかし、現在の金利では数万円程度にしかなりません。

年金一年生としてハッキリ申し上げたいことは、

・生活保障のため、年金制度はどんな条件をつけても絶対維持すること。
・受給額は、最低、現在の水準を維持すること。それを確保するために必要なら、消費税の使途を年金に優先すること
・国や都道府県は、老後の生活設計について国民にもっと強力な啓蒙啓発活動をすること──の三点です。(元会社役員)

2000年の新聞投稿より。

これよりずっと以前から年金破綻は言われていたが、結局、何も変わらず、悪化の一途を辿る。

1990年代には年金制度が崩壊することを見越して「払いません」という人もあった。

その人たち、今、どうしてるのか。

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