Notes of Life

E=MC2 ~発想の転換~

2001年1月1日

いよいよ21世紀が始まりました。皆様の抱負はいかがですか。

今回は、21世紀の始まりにふさわしく、ちょっと宇宙的な話を書こうと思います。

皆さんは、「時間」という概念をどのようにお持ちですか。人間のタイムスパンは、一日24時間、一生はだいたい80年ですよね。でも、その時間の量も、人間が考え出した単位に基づくもの。宇宙レベルでいえば、一時間も一日も一年も無いんですよね。ただ質の変化があるだけで。

私は、落ちる陽や昇る陽を見ながらいつも思うのですが、落ちる陽も海の向こうでは昇る陽になる。この世に終わりも始まりもなく、万物は形を変えながら永遠に廻る──そんな気がするんですよね。

私たちの肉体も、原子レベルでいえば、宇宙創生の時から存在するもの。始まりは、一個の受精卵。それが、他の分子を取り込んで、どんどん細胞分裂して、今の肉体になったに過ぎない。そして、その受精卵の源をたどれば、両親であり、その親の親をずっとさかのぼってゆけば、究極、宇宙に辿り着くわけです。

まず始めに宇宙の創生があり、そこから私たちの銀河系が生まれ、太陽が生まれ、地球が生まれ、海が生まれ、生物が生まれ、それが46億年の時を経て、私たちを生み出している。地球上に限れば、私たちは、46億年の変化を繰り返しながら、海や山の一部で成り立っているわけですね。

そう考えれば、私たちは今も宇宙に存在する全てのものと臍の緒で繋がれている。我が肉体一つで生きているわけではないのです。そして、肉体が滅んでも、また一つの原子に還り、別の何かに変化する、それを人生の始まりとか終わりとか呼んでいるわけです。

時間という単位も、人間が社会生活の基軸とするために考え出したもので、宇宙に時間という概念は存在しない。ただ「変化」があるだけで、終わりも始まりもないような気がします。

私たちは、動物でも、植物でも、海でも、山でも、ありとあらゆるものに名前を付け、カテゴライズし、存在の意味を求めます。生あるものは、ただ生きるためだけに生きているのだけれど、人間だけが意味を求め、存在を疑い、無為か有為を定めてしまうんですよね。宇宙的な視点でみれば、地上に生きるものに、名前も意味も分類もない、ただ様々に変化しながら存在し続けるだけなのだけど。

宇宙から見れば、地球に国境が無いように、人間もまた束の間を旅する、一度限りの存在に過ぎません。あなた自身が、それに意味付けし、無為か有為かを定めているのです。

そう思えば、暗い考えに取り憑かれたり、何もかも無意味に感じたり、「人生に意味はあるのかぁ~」なんて苦悩(?)するのも馬鹿馬鹿しくないですか。鳥も、ライオンも、桜も、バクテリアも、ただ生きる為に生きている。自らの生を疑い、意味探しばかりやっているのは、人間だけなのではないでしょうか。

21世紀はまだ始まったばかりだけど、社会や価値観はどんどん変化してゆく。これからは個の時代、個の思想や価値観に基づいて生きてゆく時代なのかなと思うと同時に、自分の外側に神や奇跡を求める時代は終わったのだという気がします。

言い換えれば、内的には非常に厳しい時代の幕開けですよね。もう古い慣習や価値観が当てにならなくなった今、いつまでも「右に倣え」では、振り落とされてしまう。自分というものをしっかり持っていないと、もう誰も、何も、庇ってはくれないですよ。情とか習わしの部分で他者に依存することができない、全て自己決定、自己責任において生きる「個人主義」が本格的に到来すれば、ね。

今は「自己も主張し、他人も当てにし」という中途半端な状態にあるから、変に自分を追い込んだり、人を逆恨みしたり、不遇を社会のせいにしたりするのですけど。

個々にいろんな展望があるでしょうけど、一言で言えば、人生の幸・不幸は自分の心掛け次第です。努力を怠りさえしなければ、夢は必ず叶うし、必要な物は全て手に入ります。

マイナス思考に傾いてきたら、自分というちっぽけな世界から少し離れて、巨視的な目で見直してみて下さい。この束の間の旅を、楽しいものにするか、空虚なものにするかは、あなた次第です。

初稿:01/01/19

§ アインシュタインの本

アインシュタインの名言集。「私は天才ではない。ただ人より長く問題とつき合っているだけだ」「どうして自分を責めるんだ? 他人がちゃんと責めてくれるんだから、いいじゃないか」など、人生の真実をついた言葉がいっぱい。読む人を元気づける1冊です。

のっけから相対性理論は無理だわ・・という方にはジュニア向けの伝記がおすすめ。
大人が読んでも楽しいですよ。

アインシュタインの生涯と業績、相対性理論の世界を豊富なビジュアルで解説。入門書に最適。
「知の再発見」シリーズは大人の絵本って感じですね。

You Might Also Like