めぐる物質 生命と宇宙の輪廻

今、地上にあるもは、全て地球の物質で作られたものだ。
橋も、ビルも、机も、ステレオも、フライパンも、
――もちろん人間も。

小さな一個の受精卵が赤ちゃんになるのは、お母さんがご飯やサラダや焼き肉を食ったからだ。お母さんの胃の中で分解された栄養素が赤ちゃんの細胞になったからだ。
体重3000グラムの赤ちゃんが、身長180センチのスポーツマンになるのも同じ原理である。

では、そのご飯やサラダや焼き肉は、どこからやって来たのか。
野菜は、窒素や二酸化炭素や水の元素を取り込んで実を結ぶ。
牛は、草や水や酸素を取り込んで大きくなる。
元をたどれば、空気や土や水が形を変えたモノに過ぎない。

では、その空気や土や水は、どこからやって来たのか。
宇宙の片隅で小さな爆発が起きて、太陽が生まれて、宇宙のチリがグルグル回りながら固まって出来たのが地球らしい。
最初は熱い泥の固まりだったけど、そのうち冷めて、上空に散った水蒸気が地上に降り注ぐうちに、水や空気や土が出来たらしい。
それ以降、宇宙から何ももらってないところを見ると、地球にあるものは全て、その時点からほとんど変わっていないようだ。
家に降り注ぐ雨も、火星や木星から飛来するものではない。
海から蒸発した水分が、たまたま家の上空で固まって、落ちてきただけの話。
元をたどれば、太平洋やインド洋の一滴である。

ディスカウント・ストアで買った机も、元をたどれば、マレーシアの熱帯に生きていた一本の樹。マレーシアの雨と空気と土が固まって出来たモノ。樹になる前は、東シナ海のワカメだったかもしれない。

C = 炭素原子
ブドウ糖(C6H12O6)になったり、二酸化炭素(CO2)になったり、ダイヤモンドになったり、備長炭になったり、忙しい。

地球が生まれて46億年。
あの日、冷えて固まった宇宙のチリは、様々に形を変えながら、地球の上をグルグル回っている。

……グルグル…… (^_^)( ^_)( ^)( )(^ )(_^ )(^_^)

じゃあ、その元素の元素は、何処から来たの?

物質を生んだ、元の元は何?

……(^_^;)(^_^;)(-_-;)

……という素朴な疑問を最後まで持ちつづけた人が、宇宙の謎を解き明かす。

発見は才能や偶然ではない。執念の産物である。

初稿:1999年9月20日

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