女性と恋愛

ちょっと恋愛論 ~恋に必要な感性~

1999年5月16日

近頃、私ははっきり自覚した。

『恋愛』はロマンだと。

人生は現実だけではなりたたない。

悦ばしく生きる為には、現実を離れたロマンが無ければならない。

そして空しく、淋しく生きる人間は、ロマンを忘れ、夢見る力も失って、ただただ煩雑な日常に追い回されて生きているのだ。

私も、あの人も、この恋に出会うまでは、その一群だった。

自分が『女』であり、『男』であるということをすっかり忘れて、日常に埋没していた。

それはそれで結構だけど、『何か』満たされずにいたのもまた事実だった。

そうでなければ、イライラと人や物に当たったり、厭世的な気分になったり、 虚勢を張ったり、孤立したり、劣等感にかられたりしない。

いつでも安定した情緒を保つことができるだろう。

自分で自分を満たせないから、陰うつになるし、 自分を支えるのに精一杯だから、自分以外のものがどうでもよくなるのだ。

日常に流されると、その瞬間、瞬間を『生きている』という実感が無くなる。

楽しいことはあっても、我を忘れるほどの深い悦びは得難くなる。

鈍磨した感性は、生々とした感情を呼び覚ますことが出来ず、 いつかその持ち主をも内側から枯渇させてしまうだろう。

人間は『心』で生きている。

その心に生命を吹き込み、活力を与えるのは、『感性』だ。

感性が死ねば、心が死ぬ。

心が死ねば、人間が死ぬ。

まさに『心』ひとつで人間は生きているのだ。

その『心』に生気を与えるもの。

『感性』を大きく震わすもの。

世界を変える強い衝撃。

萌え出でる輝き。

それをもたらすのが『恋』であり、 その絆を永遠にするのが『愛』ではないかと、近頃思う。

初稿: 99/05/16 メールマガジン 【 Clair de Lune 】 より 

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