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Archive for the ‘オペラ&バレエ’ Category

愛と死の世界・ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』に酔う / ルネ・コロ&カルロス・クライバーの名演12月 6日, 2008年

楽劇 「トリスタンとイゾルデ」は、1857~59年、ドイツ出身の作曲家リヒャルト・ワーグナーによって作曲され、1865年、ミュンヘンの国立宮廷劇場にて初演されました。
中世の情熱恋愛神話ともいうべき「トリスタンとイゾルデ」の物語をベースに作曲されたこの楽劇は、究極の「愛と死(エロスとタナトス)」を描いた大作です。
コーンウォールのマルケ王に仕える騎士トリスタンは、アイルランドの姫イゾルデを王の花嫁に迎えるべく、船を一路コーンウォールへ走らせています。
しかし、花嫁となるイゾルデの心は嵐のように波立ち、立派な騎士であるトリスタンに憎しみさえぶつけます。
姫の身を案じる侍女ブランゲーネは、少しでも胸の苦しみを和らげようと、姫に優しく問いかけました。
するとイゾルデはトリスタンの深い罪について語り始めます。

有吉京子の『SWAN』を読んだら -『若者と死』 ミハイル・バニシリコフの若い狂気12月 5日, 2008年

映画『ホワイトナイツ』が公開された時、私は高校生だったので、まだバレエにも興味がなく、ラジオから繰り返し流れるライオネル・リッチーの主題歌「say you, say me」をぼんやり聞き流すのみだった。
当時、「ミハイル [...]

有吉京子の『SWAN』を観る(9) ~真澄とレオンの『牧神の午後』12月 5日, 2008年

ルシィの『ボレロ』を通して、ほんの少しモダン・バレエへの入り口が見えてきた真澄。
バランシンのテスト演技では、レオンと『スコッチ・シンフォニー』を好演し、その可能性を十二分に見せつけたにもかかわらず、レオンの相手役はやはりマージに決定してしまいます。
しかし、その場でレオンが「真澄が相手でなければ踊りません」と公言したことから、レオンまでもチャンスを失い、これからどうなるのかと不安でいっぱいの矢先、もう一人の名振付家、ジェローム・ロビンスから、「君たちのペアに大きな可能性を見た。よければ、『牧神の午後』を踊ってみないか」とオファーを受けます。

二人は快諾したものの、モダンという新たな道をめぐって、レオンと真澄の心はすれ違うばかり。

迷う真澄に手を差し伸べようとしないレオンの冷淡な態度とは裏腹に、友人のルシィはあふれんばかりの優しさをもって彼女に寄り添います。

有吉京子の『SWAN』を観る(8) ~ルシィの『ボレロ』 / ジョルジュ・ドンに捧ぐ12月 4日, 2008年

国際バレエコンクールで、天才リリアナに迫る実力を発揮し、見事に銀賞を勝ち取った聖真澄。
彼女は、男性ソリスト部門で金賞を受賞したレオンのパートナーとして、NYに渡ります。
モダン・バレエの雄で、名振付家のジョージ・バランシンの舞台に出演する為です。

しかし、クラシックしか知らない真澄にとって、モダン・バレエは技術も感性も全く異なる世界。
バランシンのレッスンを受けるものの、身体がついてゆかず、真澄は今までにない挫折感を味わいます。
しかも、レオンの相手役は、最初からベテラン・ダンサーのマージに決まっていて、真澄はレオンの強い要望で、あくまでテストに呼び寄せられただけだと聞かされ、愕然とする真澄。

有吉京子の『SWAN』を観る(7) ~真澄のバレエが変わった『愛の伝説』12月 4日, 2008年

よく考えてごらん。
人の為に自分の意志を殺すことは美徳だろうか。
それはワガママで身勝手なものだと分かっていながら、
自分に正直に振る舞うことは罪悪だろうか。

人は感情で生きている。
誰の心にも欲望はある。

人生は美しいことばかりじゃない。

人と譲り合い、助け合うのもいいだろう。

が、しかし、何を捨てても貫かねばならないことが
人生には必ずあるはずだ。

自分を押し殺せるうちは本物じゃない。

人に譲れる恋なら、本物ではないんだ。

有吉京子の『SWAN』を観る(6) ~レオンと真澄の『ドン・キホーテ』12月 4日, 2008年

それまで自分の内面を覗くことなく、また人間や世界というものを単純に捉えていた真澄にとって、「誰だって、腹の底には強烈な自我を持っているんだ。あんたも一度、自分の腹の底を覗いてみるといい」と言うレオンとの出会いは衝撃でした。

「失礼な人」と反発しながらも、レオンの強靱な精神に心ひかれずにいない真澄。

そんなレオンが得意とするのが、スペイン舞踊をベースとするクラシック・バレエの傑作『ドン・キホーテ』のバジル。

『ドン・キホーテ』は、「愛」や「死」など、テーマの重いクラシック・バレエにおいて、唯一、コミカルな要素を持つ異色の作品です。

有吉京子の『SWAN』を観る(5) ~『スパルタカスの慟哭』・永遠のパートナー、レオン登場~12月 4日, 2008年

聖真澄は、アキレス腱を切った京極小夜子の代わりに、ボリショイで公演が予定されている『白鳥の湖』の主役をかけて、強敵ラリサ・マクシモーヴァ、そして真の天才リリアナ・マクシモーヴァと演技を競います。
ラリサとの競演では辛くも勝ちを取ったものの、十代にして「天上の芸術」を身に付けた天才リリアナに対しては恐怖が先行して実力を出しきることができません。
必死の思いで舞台に上がったものの、あまりの緊張に、演技の途中で音楽が聞こえなくなるというアクシデントに見舞われ、真澄は苦い敗北をかみしめます。

そんな彼女の前に現れたのが、ドイツ・シュトゥットガルトのバレエ学校からやって来たレオンハルト・フォン・クライスト。

有吉京子の『SWAN』を観る(4) ~「火の鳥」とマーゴ・フォンティーンの白鳥~12月 4日, 2008年

有吉京子 『SWAN -白鳥-』

言わずと知れたバレエ漫画の金字塔。地方のバレエ教室の一生徒に過ぎなかった聖真澄が、ロシアの名教師アレクセイ・ミハイロフをはじめ、数多くの強敵や天才との出会いを通して、世界を代表するバ [...]

有吉京子の『SWAN』を観る(3) ~「眠りの森の美女」~12月 4日, 2008年

言わずと知れたバレエ漫画の金字塔。地方のバレエ教室の一生徒に過ぎなかった聖真澄が、ロシアの名教師アレクセイ・ミハイロフをはじめ、数多くの強敵や天才との出会いを通して、世界を代表するバレリーナへと成長していく物語。単なるス [...]

有吉京子の『SWAN』を観る(2) ~カルラ・フラッチの「ジゼル」~12月 4日, 2008年

言わずと知れたバレエ漫画の金字塔。地方のバレエ教室の一生徒に過ぎなかった聖真澄が、ロシアの名教師アレクセイ・ミハイロフをはじめ、数多くの強敵や天才との出会いを通して、世界を代表するバレリーナへと成長していく物語。単なるス [...]