有吉京子の『SWAN』を観る(1) ~マヤ・プリセツカヤの黒鳥~

01 北海道の地方のバレエ教室に学ぶ聖真澄は、ロシアの名バレリーナ、マヤ・プリセツカヤの『白鳥の湖』を観るために、東京の会場に駆けつけます。しかし、チケットは既に売り切れでした。 が、どうしても舞台が観たい真澄は、警備員の制止を振り切ってホールに飛び込み、プリセツカヤの踊る黒鳥(ブラック・スワン)に感銘を受けます。 一方、若手ホープとして期待される鳳バレエ学校の優等生、京極小夜子は、パートナーの草壁飛翔とともに、プリセツカヤに花束を贈呈するために楽屋を訪ねます。 そこへ真澄が現れ、プリセツカヤと、王子ジークフリートを演じたアレクセイ・ミハイロフの前で、裸足のブラック・スワンを踊って見せます。 Read More →

マヤ・プリセツカヤの『瀕死の白鳥』~THE DYING SWAN~ サン・サーンス作曲

今世紀初頭、ロシアで活躍した振付家ミハイル・フォーキンが、同じロシアの名バレリーナ、アンナ・パブロワの為に、ほとんど即興で振り付けたといわれる小品です。 この作品では、死に瀕した白鳥が、生に向かって必死に羽ばたきながらも、ついには力尽きて死んで行く様が描かれています。 ほんの二分足らずの小品ですが、生と死のドラマが凝縮されたこの作品を踊るには、技術以上のものが要求されます。 生への希求と敬虔さ、死に瀕した悲しみ、決して絶望ではない「死」の訪れ……こうした内面世界を、舞踊という瞬間の造形によって表現せねばならないからです。 それは舞台の上で繰り広げられる「一瞬の人生」といっても過言ではありません。 Read More →
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