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	<title>sanmarie*com感動ドラマ＆アクション巨編 | sanmarie*com</title>
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	<description>映画・音楽・書籍レビュー&#38;恋と生き方のエッセー。</description>
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		<title>サイキック少女と毒親の破滅を描く 映画『キャリー』（原作スティーブン・キング）</title>
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		<comments>http://sanmarie.me/carie#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 28 Feb 2012 11:02:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[親子関係]]></category>

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		<description><![CDATA[TVの洋画劇場で初めて映画「キャリー」を観たのは中学生の時。 「超能力少女のホラー映画」というので、『エクソシスト』みたいな、おどろおどろしい内容を期待していたら、物語自体は「ハイスクール・ミュージカル」のエコエコアザラ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_4" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/carrie1976-still.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/carrie1976-still-350x201.jpg" alt="映画「キャリー」" title="母の呪縛と娘の葛藤" width="350" height="201" class="alignnone size-medium wp-image-18379" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>TVの洋画劇場で初めて映画「キャリー」を観たのは中学生の時。</p>
<p>「超能力少女のホラー映画」というので、『エクソシスト』みたいな、おどろおどろしい内容を期待していたら、物語自体は「ハイスクール・ミュージカル」のエコエコアザラク版という感じ。キャリーの学園生活がメインになっている。女生徒のいじめがあまりに凄まじく、サイキック・ホラーの場面より、いじめによる精神的ダメージの方がはるかに大きかった。</p>
<p>原作はスティーブン・キング。この「キャリー」が処女作にして出世作だ。</p>
<div class="kaerebalink-box" style="text-align:left;padding-bottom:20px;font-size:small;/zoom: 1;overflow: hidden;">
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<div class="kaerebalink-info" style="line-height:120%;/zoom: 1;overflow: hidden;">
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<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">スティーヴン・キング 新潮社 1985-01    </div>
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<p>ホラー小説ではあるものの、なによりキャリーの悲劇的な人生に惹かれる。狂信的な母親、陰湿ないじめ、そしてキャリーの最期。大人気作家スティーヴンキングの長編第一作であり、文章などに粗さは感じられるものの、キャリーという特異な女の子の生涯を魅力的に描いた点で、いい小説だと思います。（Amazonレビューより）</p></div>
</div>
</div>
<p><br/></p>
<p>高校生のキャリーは学校のシャワー室で初潮を迎える。しかし、無知なキャリーはパニックを起こしてシャワー室から飛び出し、女生徒たちに生理用品を投げつけられ、心身ともに深く傷つく。</p>
<p>シングルマザーである彼女の母親はカトリックの狂信者であり、特に『性』に関しては異常なほど厳しい。<br />
「（生理について）どうして教えてくれなかったの？」と泣いて訴えるキャリーにも「お前は汚れている」と罵り、娘の身体を引きずってキッチンに隣接する懺悔室に閉じ込める。</p>
<p>そうしたストレスもあって、キャリーは徐々にサイコキネシス（念動力）に目覚め、手を使わずにドアを閉めたり、相手を睨むだけで自転車ごと転倒させたりできるようになる。</p>
<p>そんなキャリーの唯一の友達スーは、キャリーをいじめから救えなかった罪滅ぼしの気持ちから、高校生活を彩るプロム（ダンスパーティー）のパートナーとして自分のボーイフレンド、トミーを紹介する。トミーの思いがけないプロムの誘いに最初は戸惑っていたキャリーだが、スーの気遣いとトミーの優しさに心を開き、母親の反対を押し切ってプロムに参加することを決意する。</p>
<p>しかし、キャリーへのいじめで担任教諭から放課後の体操とプロム参加を禁じられたリーダー格のクリスは、男友達のビリーをそそのかし、キャリーに仕返しすることを計画。家畜場で豚の生き血を抜き、プロムのステージ天井に血入りのバケツを仕掛ける。</p>
<p>そうとは知らず、「プロムの女王」に選ばれ、幸せいっぱいでステージに上がるキャリー。その瞬間、クリスの仕掛けたバケツがひっくり返り、キャリーの頭上に真っ赤な豚の血が降り注ぐ。会場は爆笑の渦に包まれ、ついにキャリーのサイコキネシスが炸裂する……。</p>
<p><br/></p>
<p>この物語の核になっているのは、狂信的な母親に支配される娘キャリーと、娘を自分の世界に閉じ込めようとする毒親マーガレットの、壮絶な親子関係だ。</p>
<p>娘が年頃になっても初潮のことすら教えず、「お前は汚らわしい」と罵る毒親マーガレット。彼女は夫に捨てられたこともあり、自らの女性性を憎むとともに、キャリーに対しても「女になること」を禁じている。</p>
<p>しかしキャリーは健やかな心の持ち主で、母親に何を吹き込まれようと完全に毒されることはない。むしろ、母から独立し、一人の女性として幸せな人生を歩むことを願っている。</p>
<p>だが、キャリーは常に抑圧されている上、学校では壮絶ないじめにあっていることから、心の吐き出し口がない。そんな彼女がサイコキネシスを身につけるのも無理はない。本来の自分を歪められ、毒親に支配されたら、抑圧された感情は超常能力にもなるだろう。</p>
<p>そのうえ学校の陰湿ないじめ集団。あの情け知らずの級友達に呪いの力で復讐することができたら……と誰だって願わずにいない。</p>
<p>キャリーは決して黒い魔力の持ち主ではなく、心のエネルギーを解き放つ術を身につけた、ごくごく普通の女の子なのだ。</p>
<p>そんなキャリーが自分の意志で一歩踏み出すきっかけになったのが、トミーからのプロムの誘いだ。</p>
<p>母マーガレットは、「誰が本気でお前なんか誘うものか。お前は騙されているんだ。きっと恥をかいて、泣いて帰ってくるのがオチだよ！」と激しく詰るが、キャリーはトミーの優しさを信じ、女の子らしい夢に胸を膨らませる。娘にきつく言い聞かせ、行動をコントロールしようとする母親と、「私はもう大人よ！」と口答えするキャリーの会話は、まさに思春期の親子のそれだ。</p>
<p>そしてプロムの当日。それまでろくに髪もセットせず、ださい服を着て、いつも嘲笑の的だったキャリーが、お手製のドレスに身を包み、髪を軽くカールして、トミーの迎えを待つ。その姿のなんて可憐なこと。おまけにトミーは少女漫画の王子様みたいに素敵だし、それまで女の子らしい幸せなど何一つ体験させてもらえなかったキャリーにとって、すべてが夢のように幸せだったにちがいない。</p>
<p>そうしてキャリーが美しく輝けば輝くほど、あとの惨劇がいっそう心に迫る。</p>
<p>キャリーはステージの上で豚の血を浴び、大勢に笑い物にされた。その中には信頼していた担任教諭も含まれていた。</p>
<p>唯一、彼女を庇おうとしたトミーは、天井から落ちてきたバケツに頭を強打してその場に倒れ、クリスの企みを教諭に伝えようとした友人のスーは、逆にプロムを邪魔しに来たと勘違いされ、体育館の外につまみ出されていた。これが結果的にスーの身を救うことになる。</p>
<p>キャリーの激しい怒りと悲しみはサイコキネシスとなって爆発、華やかなプロムの会場は阿鼻叫喚の火炎地獄と化す。</p>
<p>身も心もボロボロに傷つき、血だらけのまま家に帰り着いたキャリーを意外に優しく出迎えたのが母マーガレットだ。すすり泣く娘を優しく抱きしめ、「もう大丈夫」と癒し、励ます。だがそれは歪な愛の序奏に過ぎなかった。マーガレットは娘の命を絶つことによって親子の絆を完全にし、娘を永久に支配しようとする。そんな母の狂気に対して、キャリーは反射的にサイコキネシスを使い、逆に母を殺害してしまう。そして最後は自らのパワーで家もろとも崩壊させ、母親の亡骸と共に息絶えるのである。</p>
<p>サイコキネシスの場面だけ見れば「ホラー」だけども、本質的には、毒親に振り回される哀れな女の子の物語だ。</p>
<p>キャリーはただ普通の女の子として幸せになりたいだけなのに、毒親のマーガレットにことごとく妨害される。</p>
<p>思うに、夫に捨てられたマーガレットは、孤独で、みじめで、どうしようもないのだ。娘が自分より幸せになるなんて、絶対に許せない。自分が呪いに囚われるように、娘の同じ呪いで縛っておきたい。だから「お前のため、お前のため」という愛の毒で娘の心をギリギリに締め付け、葛藤の奈落に叩き込む。「お前のため」と言われて真っ向から逆らう子供が何処にいるだろう？　毒親は、自分が「保護<br />
」という観点において絶対的な主君であるのをいいことに、「お前のため」という悪魔の切り札で子供から抵抗や疑いの芽を摘み取っているに過ぎない。</p>
<p>娘の方は、母が好きだから、母の言葉を信じたい。母を裏切って、悲しい思いをさせたくない。でも、何かおかしい。このままだと母の奴隷になってしまう……。そう気付きながらも、「母に逆らう」というだけで自然な感情の発露さえ抑えてしまう。疑いが頭をもたげても、「母は私を愛してくれているのだから」と自らに言い聞かせ、母の呪いに取り込まれてゆく。そうなれば、自分の心も人生も、あって無いようなものである。</p>
<p>キャリーは母親と一緒に滅びた。制御不能となったサイコキネシスに家ごと押しつぶされて、息絶えた。</p>
<p>見方によっては、ラスト、母の亡骸を引きずって懺悔室に籠もるキャリーの行動に納得ゆかない人もあるかもしれない。あれだけひどい仕打ちをした母親になぜ最後まで情をかけるのか、そんな親は崩壊を始めた家の中に置き去りにして、自分だけは逃げればいいのに、と。</p>
<p>でもそれが「母と娘」なのだ。たとえ他人には理解しがたい絆であっても、根底には愛がある。</p>
<p>キャリーは最後まで母の呪縛に縛られて……というよりは、娘としての愛を貫いた、天使のような女の子だ。エピローグではスーの夢の中で怨念となって復活するけど、私は、キャリーは美しく天国に召されたと信じておりますよ。愛に浄化された母マーガレットと一緒に。</p>
<p><small>キャリーに幸せな笑顔を贈りたい♪</small><br />
<a class="highslide img_5" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/carrie-white-villain-or-heroine-3008.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/carrie-white-villain-or-heroine-3008.jpg" alt="映画「キャリー」　シシー・スペイセク" title="キャリーはとっても可愛い女の子" width="250" height="200" class="alignnone size-full wp-image-18380" /></a></p>
<h3> § 「キャリー」の予告編</h3>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/carie"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § 映画のみどころ</h3>
<p>「サタデーナイト・フィーバー」でブレイクする前の若きジョン・トラボルタが、頭も下半身もゆるそうなプレイボーイくずれを演じているのがポイント。<br />
また映画「ロボコップ」で颯爽とした女性警察官を演じたナンシー・アレンが、ここでは陰湿ないじめ集団のリーダー格を演じており、善でも悪でも肉感的な魅力がたまらん。<br />
<a class="highslide img_6" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/Nancy_Allen_27393_Medium.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/Nancy_Allen_27393_Medium-243x350.jpg" alt="ナンシー・アレン" title="颯爽とした女性警察官のナンシー・アレン" width="243" height="350" class="alignnone size-medium wp-image-18376" /></a></p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/carie"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>健気におしゃれしたキャリーを紳士らしくエスコートするトミー。<br />
ウィリアム・カットがハンサム・スウィートで、とても素敵。<br />
女の子なら誰でも夢見る瞬間ね♪　キャリーもお姫様みたいに可愛い。</p>
<p>ちなみにウィリアム・カットは「スターウォーズ」のルーク・スカイウォーカー役を希望し、オーディションも受けたそう。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/carie"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
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<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">シシー・スペイセク 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-10-24    </div>
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<p>クラスメートにいじめられてばかりのキャリー。しかし、彼女には隠されたパワーがあった。あるパーティで突然クィーンに選ばれ有頂天になった彼女だが、それがクラスメートの残酷な悪戯であったことを知る。舞台に立つキャリーに真っ赤な血が降り注ぎ、彼女の悲鳴が、そして次の瞬間本当の惨劇が起こった──!</p></div>
</div>
</div>
<p>これは是非とも読んでみたい。<br />
スティーブン・キングは「ミザリー」でうんざりして（良い意味で）、以来、ご無沙汰。時を経て、違った目で見れば楽しめるかも。</p>
<div class="kaerebalink-box" style="text-align:left;padding-bottom:20px;font-size:small;/zoom: 1;overflow: hidden;">
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<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">スーザン・フォワード 講談社 2001-10-18    </div>
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<p>●子供が従わないと罰を与え続ける「神様」のような親<br />
●「あなたのため」と言いながら子供を支配する親<br />
●大人の役を子供に押しつける無責任な親<br />
●脈絡のない怒りを爆発させるアル中の親<br />
「毒になる親」に傷つけられた子供の心は、歳を重ねても癒されない。悩む数千人の人々を20年以上にわたってカウンセリングしてきた著者が、具体的な方法をアドバイスする“現実の希望”にみちた名著</p></div>
</div>
</div>
<p>「毒親」といえば定番の本です。うちは幸い毒親気質とは無縁で、のびのび育った方ですが、こういう呪縛をかけられたら子供は本当に辛いだろうと想像します。<br />
続編は「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062144484/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">不幸にする親―人生を奪われる子ども</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4062144484" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」</p>
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		<title>美しい生命のSF叙情詩『ブレードランナー』あるレプリカントの死</title>
		<link>http://sanmarie.me/blade-runner</link>
		<comments>http://sanmarie.me/blade-runner#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 21 Feb 2012 11:15:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[SF映画]]></category>
		<category><![CDATA[心のこと]]></category>

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		<description><![CDATA[私が初めて『ブレードランナー』を見たのは中学生の時。TVのロードショーがきっかけでした。 あのハリソン・フォードが主役で、レプリカント（人造人間）軍団と死闘！　というから、てっきりスターウォーズみたいなSF活劇かと思って [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_9" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/blade_runner_fondo.jpeg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/blade_runner_fondo-350x262.jpg" alt="映画「ブレードランナー」" title="SF映画の歴史を変えた記念碑的作品" width="350" height="262" class="alignnone size-medium wp-image-18340" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>私が初めて『ブレードランナー』を見たのは中学生の時。TVのロードショーがきっかけでした。</p>
<p>あのハリソン・フォードが主役で、レプリカント（人造人間）軍団と死闘！　というから、てっきりスターウォーズみたいなSF活劇かと思っていたら、ちっとも大軍団は出てこないし、話もチンプンカンプン。あれあれ、と思ってるうちに、レプリカントが全滅して、ハリソン君は笑顔の暗いオネーチャンと車でどっか行って終わり。</p>
<p><strong>なんじゃ、こりゃ？　つまらね～～</strong></p>
<p>それがSF映画の金字塔と言われ、今なお世界中に熱狂的なファンをもつ名画『ブレードランナー』のファースト・インプレッションだったのです。</p>
<p>実際、1982年の劇場公開時は、私と同じようにスターウォーズ的な要素を期待して肩すかしに合い、不満げに席を立つ観客は数知れず。興行的にも全く振るわず、ダメダメ映画列伝の一つに名を連ね、歴史の彼方に葬り去られるはずでした。</p>
<p>ところが、80年代にもこの斬新な世界観を理解するファンは少なからず存在し、VHS（家庭用ビデオテープ）の普及がそれに拍車をかけました。VHSを繰り返し観ることで、劇場公開時には分からなかった謎のシーンや作品のメッセージを読み解こうとするコアなファン層が、この作品の魅力を広めていったからです。</p>
<p>そうしたファンの熱い要望に応え、1992年にはリドリー・スコット監督の意図をより濃厚に表したディレクターズ・カット版が、2007年にはさらに編集を加えてグレードアップしたファイナル・カット版がリリースされ、若い、新しいファン層も取り込んで、SF映画の金字塔と言われるまでになりました。</p>
<p>「時代がようやく作品に追いついた」と言われるように、『ブレードランナー』の世界を理解するにはそれなりに時間が必要なのかもしれません。</p>
<p>私も中学生の時には間延びしたような演出がひたすら退屈で、なぜこれがSF史に残る傑作と言われるのか、まったくもって理解できませんでした。</p>
<p>それでも、傷だらけのハドソン君が、レプリカントのリーダー、ロイ・バッティとの死闘の後、雨に打たれる彼のボディを見ながら、</p>
<p>「<strong>彼らは知りたがっていた。自分がどこから来て、いつまで生きられるのか。だが、それは人間も同じだ</strong>」</p>
<p>と、つぶやく場面が強く印象に残り、いつか機会があれば、もう一度見たい……とは思っていました。結局、20年以上経ってからの再鑑賞となったのですが、本当に見てよかったと思います。これほどまでに深く美しい作品であったのか──と知ることができましたから。</p>
<p>未見の方は、一日も早く鑑賞されることをおすすめします。</p>
<p>映画に対する想いが根本から変わりますよ！</p>
<p><br/></p>
<p>ネタバレでもOKなら、こちらの動画をどうぞ。このビデオ、すごくよく出来てます。完成度が高く、映画の全容が掴めます。<br />
あまりにも、あまりにも有名なヴァンゲリスのエンディング・テーマ。チャカチャカチャカチャカ・・・というアップテンポのメロディに、ドンデンドンデン・ドンデンドンデンとティンパニの合いの手が入るのがポイント。<br />
このエンディング、2007年のファイナル・カット版で見たら、ぞぞーっとしますよ♪</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/blade-runner"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>1982年劇場公開版の予告編。ネタバレ嫌いな人に。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/blade-runner"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>そうそう、私が見たのも荻さんの解説のTVロードショーでした。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/blade-runner"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/><br />
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<h3> § 物語</h3>
<p>原作は、フィリップ・Ｋ・ディックのSF小説『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150102295/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4150102295" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』｡</p>
<p>が、原作はあくまでモティーフであり、『ブレードランナー』はリドリー・スコット監督やシド・ミード（美術）らの世界観が色濃く反映されています。</p>
<p>＊＊＊＊</p>
<p>科学技術が発達した2020年、人類の大半は宇宙に進出し、地球に残った人々は人口過密の進む都市部で暮らしていた。</p>
<p>一方、遺伝子工学の進化により、人間にきわめて酷似したレプリカント（人造人間）が次々に製造され、人間の代替として宇宙開拓の最前線に投入され、過酷な労働を強いられていた。</p>
<p>それに反発した6匹のレプリカントが脱走し、スペースシャトルを奪って地球に逃亡してきた。そのうち2匹が事故で死に、残る4人が人間に紛れてどこかに棲息しているという。レプリカントの処刑を命じられた専任捜査官（ブレードランナー）のデッカードは、ヘビのウロコを手掛かりにまず女レプリカントを射殺。それを見ていた男レプリカントのレオンがデッカードを絞殺しようとするが、すんでのところでレイチェルに助けられる。</p>
<p>レイチェルは、レプリカントの製造主タイレル博士の秘書をしていた女で、デッカードによる心理テストによって自分がレプリカントであることを覚る。自分が何ものかを知るためにデッカードに再び近づくが、逆に、デッカードの正体に気付き、二人は恋に落ちる。</p>
<p>生き延びたレプリカントのリーダー、ロイ・バッティと女レプリカントのプリスは、タイレル博士のもとで働くJF・セバスチャンを脅迫し、タイレル博士の居所に侵入するが、レプリカントの父とも言うべき博士に「与えられた生命エンコーディングは変えられない。寿命を延ばすことは不可能だ。お前はもう十分、輝かしい命を生きたじゃないか」と突き放され、ロイ・バッティは博士を惨殺。</p>
<p>その後、二人を追ってきたデッカードと最後の死闘を繰り広げ、プリスは射殺。だが、デッカードもロイに指を折られ、高層ビルの鉄筋から墜落しそうになるが、最後の最後にロイに命を助けられ、ロイはそのままエネルギーの寿命が尽きて息絶える。</p>
<p>生き延びたデッカードは、今や追われる身となったレプリカントのレイチェルを伴って、町を後にする──。</p>
<p><a class="highslide img_10" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/Blade-Runner-3.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/Blade-Runner-3-350x149.jpg" alt="映画「ブレードランナー」" title="斬新な世界観　退廃と進化が混在する未来社会" width="350" height="149" class="alignnone size-medium wp-image-18339" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>『ブレードランナー』の雑学に関しては、日本でもコアなファンが撮影秘話や独自の解釈など思い入れたっぷりに書いておられるので、これらのサイトを参照してください。</p>
<p>・<a href="http://www.movie-faq.com/main-73.html" target="_blank">あの映画のココがわからない「ブレードランナー」</a><br />
・<a href="http://kajipon.sakura.ne.jp/cinema/blade-runner.html" target="_blank">ブレードランナー・撮影秘話集</a>　<br />
・<a href="http://www.st.rim.or.jp/~kimu/br/bladerunner-faq-j.txt" target="_blank">ブレードランナー FAQ </a><br />
　非常に濃厚な解説集</p>
<h3> § 映画の見所</h3>
<p>『ブレードランナー』は「近未来SF」にカテゴライズされる作品だが、根底にあるのは人間や生命に対する問いかけであり、答えは見る人に委ねられる。</p>
<p>すべては一編の詩のように流れ、明確な回答は一つとしてない。</p>
<p>にもかかわらず、人が立ち止まって考えずにいられないのは、人間に酷似したレプリカントと、本物の人間の違いがどこにあるか、当の人間自身にも分からないからだ。</p>
<p>遺伝子工学によって生み出されたレプリカントは人工的に記憶を植え付けられ、次第に感情を持つようになる。しかし、人間への反逆などを防ぐため、彼らの寿命は数年に限定され、それを延長することは製造主にも出来ない。また、いつ寿命が切れるのか、誰にも分からない。</p>
<p>だがそれは、感情を持つレプリカント──自分がレプリカントであることに気付かないほど精巧に作られた者にとっては、残酷な運命に他ならない。</p>
<p>人間が死を恐れるように、レプリカントも死を恐れ、自分が何もので、どこから来たのかを知りたいと願う。</p>
<p>にもかかわらず、「レプリカントである」というだけで、逆らえば抹殺される。</p>
<p>もし、心をもつもの＝人間＝生命体と定義するならば、レプリカントも人間として生きる権利を有するはずなのに、人間社会とは区別される。</p>
<p>では、「心」とは何なのか？　レプリカントの愛情や崇高さと人間の間に、一体どんな違いがあるというのか？</p>
<p>それを考え始めると、私たちは終いには自分の存在を疑わずにいられなくなる。人間を『人間たらしめる』もの、それは何かと問われたら、私たちだって自信を持ってそれを提示することは出来ないからだ。</p>
<p>『ブレードランナー』には、レプリカントの反逆者、ロイ・バッティが登場し、捜査官デッカードをぎりぎりまで追い詰めるが、最後にロイがとった行動、それは殺戮ではなく救済だった。</p>
<p>まさに God in the machine.</p>
<p>ならば、人間の慈悲はどこにある？</p>
<p>機械が崇高な感情を宿しても人間とは認めないとするなら、人間性を区別するものは何なのか？</p>
<p>そして、私たち人間は、それ以外のものを裁くまでに完成された存在なのであろうか？</p>
<p>ロイ・バッティの死は「一個の機械の停止」に過ぎないが、そこから広がる哲学の迷宮は私たちの生命に直結している。</p>
<p>たとえ永遠に正解のない問いかけであっても、そこに近づくことが、自分自身を知ることだからだ。</p>
<p>自らを知ることは命を愛することであり、死に対する恐れがいっそうそれを深くする。</p>
<p>ロイの死に立ち会ったデッカードも、いつ機能停止するか分からないレイチェルを連れて──それを言うなら、デッカードもいつ果てるか<br />
分からぬ命なのだが──共に生きることを選択した。</p>
<p>人間を『人間たらしめるもの』──もしかしたら、それは、限りない生への希求なのかもしれない。</p>
<h3> § 1982年 劇場公開版とデッカードの独白</h3>
<p>『ブレードランナー』には、設定の異なる5つのバージョンがあります。</p>
<p>決定的に違うのは、1982年の劇場公開版と、1992年のディレクターズ・カット版＆2007年のファイナル・カット版。</p>
<p>82年の劇場公開版は、あまりにダークで抽象的な内容から、スコット監督の意図に反してラブラブ・エンディングが挿入され（ハリソン君がレイチェルを連れて愛の逃避行に旅立つ）、デッカードの説明くさいナレーションが随所に織り込まれていますが、92年以降は、スコット監督の意図が尊重され、ラブラブ逃避行とナレーションが完全に削除されているからです。</p>
<p>映画の余韻としては、スコット監督の意図が反映されたディレクターズ・カット版の方がいいのですが、82年版のナレーションが好きというファンも多いみたいで、私もその一人。</p>
<p>ロイの死後、デッカードが胸の内を語る場面です。ちなみに、ロイの独白は、ルトガー・ハウアーの即興演技だそうですよ。すごい。</p>
<blockquote><p>
なぜレプリカントが自分を助けてくれたかは解らない。<br />
おそらく、最後の瞬間、今まで以上に生命の愛しさを感じたからだろう。<br />
自分の命だけでなく、あらゆる命に対して。<br />
オレの命。<br />
彼は知りたがっていた。我々（人間）が欲しているのと同じ答えを。<br />
我々はどこから来たのか。<br />
どこへ行こうとしているのか。<br />
どれぐらい生きられるのか。<br />
オレに出来たことは、ここに座り、彼の死を見届けることだけだった──。
</p></blockquote>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/blade-runner"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § 「個性」とは記憶の連なり</h3>
<p>レプリカントは写真にこだわる。「記憶」としての家族が映っている写真や幼い頃のポートレートなど。もちろん、それは、製造主が意図的に作り出し、彼らに植え付けた人生のストーリーで、当然のことながら、機械である彼らに家族も子供時代の思い出もない。</p>
<p>それでも彼らは自分を知る唯一の手掛かりとして写真を大事にする。</p>
<p>なぜなら、彼らは「過去」を有さないからである。</p>
<p>過去。それは、人間のルーツである。生まれた日、生まれた場所、育ててくれた家族、友と遊び、世界を学んだ、一日一日の積み重ね──それがあってはじめて、人は「わたし」を認識し、一個の人格として完成される。</p>
<p>だが、もし「過去」がなかったら──自分に関する一切の記憶が失われたとしたら──もはや何ものでもなくなる。</p>
<p>それはこの結びつき社会から疎外され、自己の基盤を失うのと同じだ。</p>
<p>どんな能力を持とうと、どれほど高い精神性を誇ろうと、「何ものでもない」ことは、この社会において存在しないことを意味する。</p>
<p>「わたし」は、社会との関わりの中で区別され、記憶の集積から自己を構築する。</p>
<p>機械として製造され、人工の記憶を注入されるレプリカントにとって、「写真」は彼らの存在を客観的に裏付ける唯一の証だ。たとえそれが偽りであったとしても、自分にも家族があり、子供時代があったと思うことで、「わたし」の足場を得る。言い換えれば、「わたし」というものは、元々、実体のない、自己の認識によってはじめてその形を得る、雲のようなものだと表すことが出来るだろう。この点は仏教に通じている。根本的に「いっさいは無」であり、苦しみも悲しみも、自分が「それ」と自覚することによって初めて形を得る──という考え方だ。</p>
<p>レプリカントの心も、人間が「わたし」と認識するものも、元をたどれば実体などなく、その日その日の風向きで形を変える流動的なものに過ぎない。にもかかわらず、人が「わたし」にこだわり、レプリカントが人間としてのルーツを大事にするのは、私たちが他から区別された「個」としての自分を認識してはじめて、人間としての人生が始まるからかもしれない。</p>
<p>「自分探し」というと、多くの人は「自分にはもっと素晴らしい可能性があるのではないか」とか「平凡な日常を劇的に変えたい」といった動機から自分自身に目を向けるが、本当の自分探しとは、ありのままの自分を見つめ、自己の何たるかを認識し、すべて受け入れるまでの旅である。</p>
<p>元々、「わたし」などというものは何処にも存在しない。</p>
<p>だからこそ、私たちが「わたし」と認識するものを真正面から見つめ、自己を形作ることから「自分らしい人生」の第一歩が始まるのである。</p>
<h3> § 攻殻機動隊</h3>
<p>押井守の傑作SFアニメ「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B002KLKXU4/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">EMOTION the Best GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 [DVD]</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B002KLKXU4" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」も似たようなテーマを語っています。</p>
<p>主人公は、機械のボディに人間の脳をもつ攻殻機動隊の草薙素子少佐。彼女も人間そっくりに考え、行動することができますが、彼女もまた自己の存在に対して懐疑的であり、「自分」は一体何ものなのかを常に問いかけています。</p>
<p>捜査に展開をもたらすキーパーソンとして、脳みそをハッキングされ、自分に関するいっさいの記憶を奪われた上に、他人の記憶を注入されて人生をメチャクチャにされる男性が登場しますが、その取り調べを見ながら、「<strong>自分が『自分』であるために多くの記憶を必要とする</strong>」と少佐がつぶやく場面、これは人工の記憶を注入され、写真以外に自分のルーツをもたないレプリカントに通じますね。それはまた、我々、人間にも言えること。だとしたら「自己」とは何なのか、人間を人間たらしめるのは「記憶」なのか、では、記憶が人間の本質とするなら生命とは一体何なのか、生物の創世記にまで翻って、深い問いかけが始まります。</p>
<p>これも日本アニメを代表する作品なので、機会があればぜひ見てください。</p>
<p>参照記事→<a href="http://sanmarie.me/matrix" title="映画『マトリックス』が本当に伝えたいこと　～君は心の囚人  /  攻殻機動隊  /　イノセンス" target="_blank">映画『マトリックス』が本当に伝えたいこと　～君は心の囚人  /  攻殻機動隊  /　イノセンス</a></p>
<h3> § ヴァンゲリスのサウンドトラック</h3>
<p>『ブレードランナー』は音楽も素晴らしいです。作曲を手がけたのは「炎のランナー」でお馴染みのヴァンゲリス。ギリシャのシンセサイザー奏者で、アカデミー賞オリジナル作曲賞も受賞しています。</p>
<p>『ブレードランナー』もヴァンゲリスらしい宇宙的な広がりのある一大叙情詩で、単独の音楽として聞いても非常に美しい。</p>
<p>わけても素晴らしいのが愛のテーマ。ジャジーでアンニュイな雰囲気が漂う、大人の恋を描いた美しい音楽です。<br />
クリップにもあるように、デッカードに愛が芽生え始めたレプリカントのレイチェルが、秘書だった時のカチカチヘアを柔らかくほぐし、女性的な姿に戻る場面が素敵。女は気分が変わると、まず髪型を変えるのです。<br />
ハリソン君のちょっとゴーイング・マイウェイな「『キスして』と言え」もたまらん&#9829;&#9829;<br />
この作品も脱いだり絡んだりしないけど、とても官能的です。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/blade-runner"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
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<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">Vangelis Polydor / Umgd 2007-12-10    </div>
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<p>普通のサントラでもいいですが、『ブレードランナー』の世界を堪能するなら、こちらのトリロジー版がおすすめ。映画に使われたBGMがすべて収録されており、構成も素晴らしい。サントラでなくても、非常に完成度が高いです。じっくり聞けますよ☆</p></div>
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<p>2019年、酸性雨が降りしきるロサンゼルス。強靭な肉体と高い知能を併せ持ち、外見からは人間と見分けが付かないアンドロイド＝「レプリカント」が5体、人間を殺して逃亡。「解体」処分が決定したこの5体の処刑のため、警察組織に所属するレプリカント専門の賞金稼ぎ=「ブレードランナー」であるデッカード（ハリソン・フォード）が、単独追跡を開始するが・・・。デッカードとレプリカントのリーダーであるロイ（ルドガー・ハウアー）が対峙するクライマックス・シーンや、東洋と西洋の文化が入り乱れカオスと化した未来都市ロサンゼルスの描写は、後のSF映画に多大な影響を与え、現在でも様々な議論を呼び続ける映画史に残るSF映画の金字塔的作品！</p></div>
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</div>
<p>画質、内容ともに、もっとも望ましい形でリリースされたファイナル・カット版のブルーレイ。クオリティの高い画像でシド・ミードの美しい美術を楽しみたい。ただ、こちらのファイナル・カット版は、ハリソン君のナレーションやエンディングの愛の逃避行などが入っておらず、より詩的な演出になっています。<br />
私はそこまで画質にこだわらないのですが、『ブレードランナー』に関しては絶対的にブルーレイ派です。</p>
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<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">ハリソン・フォード ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-07-14    </div>
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<p>『ブレードランナー』、『ブレードランナー 完全版』、『ディレクターズカット/ブレードランナー 最終版』の3バージョンの要所を繋ぎ合わせ、再編集したSFアクション。“ついに来たぜ!ワーナーのブルーレイ2,500円!</p></div>
</div>
</div>
<p>一枚のDVDになんと3つのバージョンが収録されている、まさにマニア向けの一枚。違いを堪能したい方に。</p>
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	Tags: <a href="http://sanmarie.me/tag/sf%e6%98%a0%e7%94%bb" title="SF映画" rel="tag">SF映画</a>, <a href="http://sanmarie.me/tag/soul" title="心のこと" rel="tag">心のこと</a><br />
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		<title>スタンリー・キューブリックの『シャイニング』～父(夫)の暴力としての恐怖～</title>
		<link>http://sanmarie.me/shining</link>
		<comments>http://sanmarie.me/shining#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 17 Feb 2012 10:25:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[スタンリー・キューブリック]]></category>
		<category><![CDATA[親子関係]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://sanmarie.me/shining</guid>
		<description><![CDATA[スタンリー・キューブリックの代表作『シャイニング』について語りたい人はたくさんいると思う。 見方によってどのようにも解釈できる、万華鏡のような作品だからだ。 原作はスティーブン・キングの『シャイニング (文春文庫)』。  [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_20" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/THE_SHINING.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/THE_SHINING-e1280325287781.jpg" alt="映画『シャイニング』 ジャック・ニコルソン" title="THE_SHINING" width="447" height="235" class="alignnone size-full wp-image-13342" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>スタンリー・キューブリックの代表作『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003EVW6C2/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">シャイニング</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B003EVW6C2" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』について語りたい人はたくさんいると思う。<br />
見方によってどのようにも解釈できる、万華鏡のような作品だからだ。</p>
<p>原作はスティーブン・キングの『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/416770563X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">シャイニング (文春文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=416770563X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』。</p>
<p>映像重視のキューブリックが原作の世界観を大きく歪めたとして、後々までキングが批判したいわくつきの作品でもある。</p>
<p>物語はいたって簡単。</p>
<p>冬のオフシーズン、山のリゾート・ホテルの管理人を任されたジャック・トランスは、従順な妻ウェンディと、自閉症気味の息子ダニーを伴ってホテル生活を始める。</p>
<p>実は、このホテルでは、前の管理人が妻子を惨殺するなど、血なまぐさい事件がしばしば発生していた。しかし、失業中のジャックは、それを承知で管理人の仕事を引き受けたのである。</p>
<p>最初は快適な暮らしを楽しんでいたが、他人に見えないものが見えたり感じたりする特殊な能力「シャイニング」をもつ息子ダニーは、ホテルの中で惨殺された双子の幻を見るなど、異様な体験を繰り返すようになり、一日中タイプライターで書き物をしているジャックも精神的に荒廃し始める。</p>
<p>ある日、空き部屋に迷い込んだダニーが何ものかに首を絞められ、ウェンディはジャックを疑うが、逆にジャックが凶暴化し、斧を片手に妻子を打ち殺そうとする。</p>
<p>果たしてウェンディとダニーはジャックの狂気とホテルの怨念から逃げることができるのか・・</p>
<p><br/></p>
<p>『シャイニング』の一般的な解釈は、「ホテルを彷徨う亡霊たちがジャックをそそのかし、妻子の殺害に手を貸した」というものだが、亡霊に憑かれなくても、ジャックは遅かれ早かれ凶暴な性質を爆発させていたにちがいない。</p>
<p><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0_(%E6%98%A0%E7%94%BB)" target=_blank">参照→Wiki「シャイニング」</a></p>
<p>映画の中ではっきり言及はされないが、冒頭にこんなエピソードがある。</p>
<p>「シャイニング」をもつ息子ダニーは、ウェンディからホテルの話を聞かされた後、「口の中に棲む」という想像上の友達トミーから、「ホテルに行ってはいけない」という警告を受け、ホテルのエレベーターから真っ赤な血が噴き出す幻影を見てショックを受ける。</p>
<p>心配したウェンディは女医に往診を頼み、「トニーとに会話はいつから始まったのか」という質問に対し、</p>
<p>「養護学校に入れた頃からです……ええ、最初はあまり気が進まないようでした。でも、怪我がきっかけで、学校をしばらく休ませました」<br />
「……怪我って？」<br />
「肩をいためたんです。夫が腕を強く引っ張ったから……でも、本当に、アクシデントなんです。お酒を飲んでいて・・」</p>
<p>と、ウェンディは夫をかばい、一連の出来事をぼかすように、たどたどしく答える。</p>
<p>その様子から、この家庭には日常的にドメスティック・バイオレンスが存在し（精神的な脅しも含む）、アルコール依存症的なジャックも、妻子にとっては恐怖の対象なのだということが感じられる。</p>
<p>ウェンディも夫に不信を感じながら、恐ろしくて逆らえない──むしろ、夫にそうした暴力的な性質があると認めたくないという心理から、心にフィルターをかけて事実を正面から見ようとしない、そんな弱さを感じる。</p>
<p>ダニーも、唯一の味方である母親に頼れないことから心を閉ざし、「トニー」という分身を生み出したのだろう。</p>
<p>そして、ジャックは、妻の恐れや気遣い、子供の閉鎖的な態度を感じていっそう神経を苛立たせ、一度、感情を爆発させると、自分でも制御不能に陥ってしまう──。</p>
<p>ホラーというなら、いつキレるかわからない父親（夫）との暮らしこそ、『恐怖』だ。</p>
<p>そして、「シャイニング」とは、そうした人間の潜在的な恐怖──「もし、お父さん（夫）がこんな風にキレたら・・」「もし、自分が、妻子に対してこんな風にキレてしまったら・・」という、忌まわしい悪夢をあぶり出す作品であり、いつしか観客は亡霊の存在を忘れ、人間の秘める暴力性に恐れを感じるようになる。</p>
<p>ある意味、「シャイニング」は、「アル中で精神不安の父親にいつ殺されるか分からない」というダニーの恐怖をシンボリックに描き出した心理劇であり、そこに最初から亡霊はなく、ジャックの凶暴性もあれが本性だと言えるのではないだろうか。</p>
<p>父親が斧を片手に妻子を追い回す、この忌々しい物語は、植え込みの迷路に逃げ込んだダニーの機転によって、一応解決を見る。</p>
<p>しかし、斧を振るうジャックの姿は、生涯ダニーの脳裏から消えることはないし、その恐怖は命果てるまで続くだろう。</p>
<p>永遠に彷徨うホテルの『亡霊』として──。</p>
<p><br/></p>
<h3> § スクリーンショット</h3>
<p>『The Kubrick Stare（キューブリックの睨み）』と呼ばれる、キューブリック作品にお馴染みの表情。登場人物が三白眼で一点を凝視する表情は、「時計じかけのオレンジ」や「フルメタル・ジャケット」にも登場する。<br />
<a class="highslide img_21" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining3.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining3-300x165.jpg" alt="映画『シャイニング』" title="暴力性が顕在化する" width="300" height="165" class="alignnone size-medium wp-image-18329" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>ホテル内で惨殺された双子のイメージ。ダニーの前にしばしば現れ、「遊びましょう」と誘いをかける。<br />
この映画を見てから、町で双子を見ると、このショットが浮かぶようになった。なんて罪作りなキューブリック（涙）<br />
<a class="highslide img_22" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining1.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining1-300x171.jpg" alt="映画「シャイニング」" title="怖すぎる双子・・" width="300" height="171" class="alignnone size-medium wp-image-18331" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>前よりもいっそう父親を恐れるようになったダニー。<br />
ジャックはダニーを抱き寄せ「お前を傷つけるようなことはしない。約束する」と言うが、どこか空々しい。<br />
すでにジャックの中では、父親の情と狂気がせめぎあっている状態。<br />
ジャックの表情が鏡に映る構図もすばらしい。<br />
<a class="highslide img_23" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining2.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining2-300x164.jpg" alt="映画「シャイニング」" title="息子に「怖がるな」と言い聞かせる場面" width="300" height="164" class="alignnone size-medium wp-image-18330" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>狂気へとひた走るジャックは、「無人のはず」のホテルのトイレで、ついに「前管理人」と出会う。斧で妻と双子の姉妹を惨殺し、自らも銃で頭をぶち抜いた殺人鬼だ。<br />
ホテル内はロッジ風のインテリアにもかかわらず、このトイレだけが異空間のようにモダンだ。まるでこの世とあの世の境のように。<br />
血と生命を思わせる赤と白のコントラストが不気味。<br />
<a class="highslide img_24" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining11.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining11-300x169.jpg" alt="映画「シャイニング」" title="ついにホテルの中で問題の管理人と邂逅" width="300" height="169" class="alignnone size-medium wp-image-18332" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>「オレもあんたたちの仲間（亡霊のパーティー）に加わりたいのだが、妻と子供が邪魔をする」というジャックに対し、「ええ、うちもそうでした。だから妻と娘を『矯正』してやったんです」と前管理人。<br />
斧で惨殺することを「correct＝矯正」と表現する。あるいはこれが父（夫）の本音？<br />
<a class="highslide img_25" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining4.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining4-300x167.jpg" alt="映画「シャイニング」" title="殺人による矯正・・" width="300" height="167" class="alignnone size-medium wp-image-18328" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>父の凶暴化とともにダニーの「シャイニング」もますます昂ぶる。<br />
口の中で「RED RUM（レッド・ラム）」と繰り返しながら、口紅を片手に逆さ文字を書くシーンは圧巻。<br />
この「レッド・ラム」、当時のサブカル世界を大いにインスパイアし、実際にその名を冠したロックバンドも出現。<br />
逆さまから読めば、MURDER（人殺し）です。<br />
<a class="highslide img_26" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining7.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining7-300x163.jpg" alt="映画「シャイニング」" title="REDRUM・・逆さまに読むと・・" width="300" height="163" class="alignnone size-medium wp-image-18336" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>殺人鬼と化した夫から逃げ回るうち、ついにウェンディの目にもホテルに巣くう魑魅魍魎の姿が見えるようになる。<br />
最初に「ホテルは無人」という点が強調されているだけに不気味のキワミ。<br />
<a class="highslide img_27" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining9.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining9-300x164.jpg" alt="映画「シャイニング」" title="あんたら誰？？？" width="300" height="164" class="alignnone size-medium wp-image-18334" /></a></p>
<p><a class="highslide img_28" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining10.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/04/shining10-300x167.jpg" alt="映画「シャイニング」" title="ついにウェンディの目にも・・" width="300" height="167" class="alignnone size-medium wp-image-18333" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>こちらのサイトにもいろんな解釈が掲載されています。興味のある方はどうぞ。<br />
<a href="http://www.movie-faq.com/main-72.html" target="_blank">「あの映画のココがわからない」（ネタバレ・サイトです）</a></p>
<p><br/></p>
<h3> § 2010年4月27日の記事</h3>
<div class="notice">TVの深夜ロードショーを見た後に書いたレビューです。育児中で、飛び飛びに見たこともあって、あまり深く考えずに書いてます。</diV></p>
<p>夕べ、「ＴＶＮ」というチャンネルで、スタンリー・キューブリックの傑作ホラー『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B001CUUMIC?ie=UTF8&amp;tag=ma046-22" rel="nofollow">シャイニング </a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B001CUUMIC" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important;margin:0px !important" />』を観た。</p>
<p>二回目だけど、やっぱコワかった。</p>
<p>ジャック・ニコルソンは出てきた時からイッてるし、嫁は事が起こる前からすでに神経症っぽいし。</p>
<p>しかし、もう少し狂気に至るまでの過程を密に描いて欲しかった。</p>
<p>ジャック・ニコルソンの怪演だけで押し切ったような展開で、こりゃあ、原作者のスティーブン・キングが怒るのも無理ないですよね。</p>
<p>まあ、そうした不具合があるにせよ、この映画は傑出していると思う。</p>
<p>インテリアや色使い、カメラ・アングルなど、計算され尽くした映像。<br />
（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0_(%E6%98%A0%E7%94%BB)">Wikiによると、「数学的計算による世界最高のホラー映画」</a>だとか）<br />
ちらちらと織り込まれる恐怖のショットや金属系のサウンドなど、コアなキューブリック・ファンでなくても、その才能に圧倒される。</p>
<p>この映画は確実に後世に残る作品だし、「リメイク」というものも恐らくあり得ないだろう。<br />
（スティーブン・キングが撮り直した以外は）</p>
<p>また、本作は、ベルリオーズの「幻想交響曲」（映画で使われたのは、第四楽章『断頭台への行進』）を一躍世に知らしめた作品でもある。</p>
<p>冒頭、一家を乗せた車が、山奥のホテルに向かって、山間のハイウェイを走って行くシーンで流れるこの曲は、「キューブリックのオリジナルだ」と多くの人が誤解するほどはまっていた。</p>
<p>名曲が名作と見事にマッチした、お手本みたいな一場面である。</p>
<p>自分でDVDを買ってもいいなぁ、と思ってしまった。</p>
<p>こんなものが家にあったらコワイけど。でも置いておく価値はあるよね。</p>
<p>こちらは、大変話題になったトレーラー。<br />
今でこそ「血液ザバーッツ」なんて珍しくもなんともないけど、当時は非常にインパクトがありました。</p>
<p>ちなみにタイトルの「シャイニング」というのは、「超常的なものを感じる力」を意味するそうです。</p>
<div class="myvideo">The Shining Trailer<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/shining"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></div>
<p>
ジャック・ニコルソンはこれ一作で名優でしょう（笑）<br />
『バットマン』のジョーカーも怪演だったけど、シャイニングはそれに輪をかけてスゴイ。<br />
こんなのに追いかけられたら、その場でショック死ですよ、ふつう。</p>
<div class="myvideo">The Sining best parts<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/shining"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></div>
<p>キューブリックのセンスと「シャイニング」の怖さがぎゅっと凝縮された一場面。<br />
子供の目線で流れるようにホテル内を移動するカメラや、サブリミナル効果のように差し込まれる双子の映像、背筋がゾクっとするような金属音のBGMなど、監督の力量がうかがえます。<br />
「Room237」は、前のホテル支配人による一家惨殺の現場。<br />
ここに反応する息子ダニーこそ、この世にないものを感じることのできる「シャイニング」の持ち主なのです。</p>
<div class="myvideo">
<p><a href="http://sanmarie.me/shining"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></div>
<p><img src="/set/beas.gif" alt="sanmarie.com" style="margin:15px" /></p>
<p></p>
<p>時々、Youtubeに全編アップされています。（オリジナル英語音声）。<br />
運が良ければ閲覧できると思いますので「shining movie」で探してみてください。</p>
<h3>§ 関連商品</h3>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/aw/rd.html?ie=UTF8&#038;dl=1&#038;uid=NULLGWDOCOMO&#038;lc=msn&#038;a=B001CUUMIC&#038;at=ma046-22&#038;url=%2Fgp%2Faw%2Fd.html&tag=ma046-22" alt="シャイニング [Blu-ray]" rel="nofollow">シャイニング [Blu-ray]</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=msn&#038;o=9&#038;a=B001CUUMIC" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>ジャック・ニコルソン, ダニー・ロイド, シェリー・デュバル</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">￥ 942円</span>   <span style="font-size:11px">13点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">942円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>この作品は、怪優ジャック・ニコルソンの演技を見るだけで十分価値がある。<br />
ストーリーを追うよりも、感覚的に怖がる映画。<br />
内容も知り尽くしているのだけれど、なぜか二度、三度と見たくなる。<br />
とにかく、ジャック・ニコルソンが凄すぎる。。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/aw/rd.html?ie=UTF8&#038;dl=1&#038;uid=NULLGWDOCOMO&#038;lc=msn&#038;a=416770563X&#038;at=ma046-22&#038;url=%2Fgp%2Faw%2Fd.html&tag=ma046-22" alt="シャイニング〈上〉 (文春文庫)" rel="nofollow">シャイニング〈上〉 (文春文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=msn&#038;o=9&#038;a=416770563X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 52px; float: left; margin-right: 5px;">
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>スティーヴン キング</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">890円</span>   <span style="font-size:11px">6点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">500円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>原作は未読だけども、評価はいずれも高い。<br />
映画が気に入ったら、原作も読んでおきたい。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/aw/rd.html?ie=UTF8&#038;dl=1&#038;uid=NULLGWDOCOMO&#038;lc=msn&#038;a=B000JCE7OE&#038;at=ma046-22&#038;url=%2Fgp%2Faw%2Fd.html&tag=ma046-22" alt="ベスト・ヒッツ・ホラー・ムービー" rel="nofollow">ベスト・ヒッツ・ホラー・ムービー</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=msn&#038;o=9&#038;a=B000JCE7OE" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 75px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9/dp/B000JCE7OE%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000JCE7OE?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51LRPk6LoaL._SL75_.jpg" width="75" height="67" border="0" alt="ベスト・ヒッツ・ホラー・ムービー"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%BC-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9/dp/B000JCE7OE%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000JCE7OE?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">ベスト・ヒッツ・ホラー・ムービー</a> (CD)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>サントラ</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">￥ 5,938円</span>   <span style="font-size:11px">8点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">5,938円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>こんなもん、ベスト盤にすなっ！　と言いたくなるような、悪趣味、ぞぞげ満開のCD。<br />
「オーメン」「エクソシスト」「サスペリア」など、かの名作ホラーのおどろおどろしいテーマソングを網羅。<br />
「シャイニング」に関しては、ベルリオーズの「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000I0S8MY?ie=UTF8&amp;tag=ma046-22" rel="nofollow">幻想交響曲</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B000I0S8MY" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important;margin:0px !important" />」の『断頭台への行進』が元になっているのだが、映画用にアレンジされた、金属系のサウンドを楽しみたいならこちらがおすすめ。<br />
それにしても凄いラインナップ。悪夢にうなされそう。</p>
<h3>§ その他の傑作ホラー</h3>
<p>ホラー映画も、鎌をもったジェイソンみたなのが暴れ回る筋肉系（被害に遭うのは、たいがいはじけたアメリカの大学生。しかも男女カップルがいちゃついている所に出没する）と、宗教的に怖いものと二通りあって、どうせ見るなら、後者の方が面白いのだけど、まあ、「テキサス・チェインソー（死霊のいけにえ）」みたいに、電気のこぎりを振り回すしか芸のないホラーを暇つぶしに見るのもたまにはいいかもね。あ、もちろん、深夜のTVロードショーでね。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/aw/rd.html?ie=UTF8&#038;dl=1&#038;uid=NULLGWDOCOMO&#038;lc=msn&#038;a=B00008453I&#038;at=ma046-22&#038;url=%2Fgp%2Faw%2Fd.html&tag=ma046-22" alt="エンゼル・ハート [DVD]" rel="nofollow">エンゼル・ハート [DVD]</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=msn&#038;o=9&#038;a=B00008453I" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 53px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88-DVD-%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC/dp/B00008453I%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB00008453I?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51353YD89XL._SL75_.jpg" width="53" height="75" border="0" alt="エンゼル・ハート [DVD]"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88-DVD-%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC/dp/B00008453I%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB00008453I?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">エンゼル・ハート [DVD]</a> (DVD)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>ミッキー・ローク, ロバート・デ・ニーロ, シャーロット・ランプリング</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">2,482円</span>   <span style="font-size:11px">22点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">2,000円より<br />
</span></p>
<p> 「悪魔のバイブル」とも称されたウィリアム・ヒューツバックの小説を、鬼才アラン・パーカー監督が映画化したオカルト・スリラー巨編。1955年のブルックリン、私立探偵ハリー（ミッキー・ローク）は、ある日謎の紳士サイファー（ロバート・デ・ニーロ）から、失踪した歌手ジョニーを探してくれとの依頼を受ける。しかし、その調査の過程で次々と殺人事件が起きていき…。<br />    前半はロークの柄をいかしながらのハードボイルド・タッチで進んでいき、後半へ進むに従い、恐怖のモチーフが徐々に首をもたげてくる構成がおもしろい。エレベーターを象徴的に用いた演出など、映像的にも見るべきところは多いが、一番の見どころはやはり出番こそ多くはないがデ・ニーロの悪魔的怪演だろう。（的田也寸志）</p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p> 「悪魔のバイブル」とも称されたウィリアム・ヒューツバックの小説を、鬼才アラン・パーカー監督が映画化したオカルト・スリラー巨編。1955年のブルックリン、私立探偵ハリー（ミッキー・ローク）は、ある日謎の紳士サイファー（ロバート・デ・ニーロ）から、失踪した歌手ジョニーを探してくれとの依頼を受ける。<br />
しかし、その調査の過程で次々と殺人事件が起きていき…。<br />
前半はロークの柄をいかしながらのハードボイルド・タッチで進んでいき、後半へ進むに従い、恐怖のモチーフが徐々に首をもたげてくる構成がおもしろい。<br />
エレベーターを象徴的に用いた演出など、映像的にも見るべきところは多いが、一番の見どころはやはり出番こそ多くはないがデ・ニーロの悪魔的怪演だろう。【Amazon.comより】</p>
<p>「80年代最高の色男」と呼ばれ、ノリにのっていた頃のミッキー・ロークが、ちょっとスケベながらも渋い演技を見せている。（もともとセクシーだけどもね、あのお方は・・）<br />
映画のラスト、「お前が、それを私に売ったんだ」という、悪魔役のデニーロとの掛け合いは息を呑むばかりだし、ラスト、地獄行きを暗示するように鉄のエレベーターが下っていくシーンは、数あるホラーの中でも珠玉のエンディングと思う。<br />
まだ正体を現さないデニーロが、カフェで美味しそうにゆで卵を食べるシーンも秀逸。<br />
（キリスト教では、ゆで卵は、「キリストの復活」と「生命」の象徴）</p>
<div class="myvideo">&#8216;Angel Heart&#8217; (1987) &#8211; the egg scene<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/shining"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></div>
<p></p>
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<div class="subcolumns">
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</span></p>
</p>
</p></div>
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</div></div>
<p>1970年代初頭、全世界を恐怖のどん底にたたき込んだ、ウィリアム・フリードキン監督のオカルト映画である。<br />
2000年に作られた「ディレクターズ・カット版」を見ると、ショッキングな映像の数々もさることながら、実はこの映画の恐怖演出の根底にあるのが“信仰と人間”のあり方だということが、強く伝わってくる。<br />
80年代に流行した、演出思想がグロテスクさに屈服してしまったスプラッタ・ホラーや、前世紀末の日本で雨後の竹の子のように増殖した、瞬発的な条件反射で相手を驚かす（「怖がらせる」のではなく）Jホラー作品とは一線を画す、まさしく恐怖映画の金字塔である。【Amazon.comより】</p>
<p>映画は神と悪魔の闘いを描いているが、根底にあるものは「人間の弱さと不安」である。<br />
少女の悪魔祓いを担当する若いカラス神父は、年老いた母を施設に入れ、孤独のうちに死なせたことが心の呵責となっており、それゆえに、儀式においても迷いが心をよぎって、強くなりきれない一面がある。<br />
悪魔祓いの最中には、亡くなった母の面影が悪魔憑きの少女リーガンと重なり、『私をこんなに苦しめないでおくれ』という母の囁きが聞こえたりもする。<br />
それに動揺したカラスに追い打ちをかけるように、悪魔が『お前の母親はオレと一緒にいるのだ』と言い放つ。<br />
カラス神父が闘っている悪魔とは、実は、自分自身の心の弱さなのではないか・・と考えさせられる。<br />
悪霊パズスとの闘いを経験した老練なメリン神父が、若いカラス神父に向かって、「<strong>悪魔の言うことに耳を傾けてはいけない。悪魔は、嘘に、巧妙に真実を織り交ぜる</strong>」と言い聞かせるセリフが印象的。</p>
<div class="myvideo"> The Exorcist Trailer<br />
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<p>
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</span></p>
</p>
</p></div>
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</div></div>
<p>この作品を通じて「ヨハネの黙示録」を知った人も多いのではないだろうか。<br />
悪魔の印として登場する「６６６」は、ローマの暴君ネロの名前を数字で表したものともいわれている。</p>
<p>それにしても驚かされるのは、「ローマの休日」でダンディな新聞記者を演じていたグレゴリー・ペックが、悪魔の子と対決する父親を演じている点。<br />
愛と宗教の狭間で揺れ動く心理を見事に表現し、ともすれば悪趣味な恐怖モノになりそうな作品に深みをもたせている。</p>
<p><br/></p>
<p>初稿：2010年4月27日</p>
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		<title>チャイコフスキーのバイオリン協奏曲が輝くハートフル・コメディ映画『オーケストラ！』</title>
		<link>http://sanmarie.me/le-concert</link>
		<comments>http://sanmarie.me/le-concert#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 08 Feb 2012 14:33:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[名曲クラシック]]></category>
		<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[ハートフルなコメディ]]></category>
		<category><![CDATA[感動ドラマ]]></category>
		<category><![CDATA[珠玉のシンフォニー]]></category>

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		<description><![CDATA[クラシック音楽をテーマにした映画と言えば、やたら高尚だったり、やたらシリアスだったり、こちらも身構える作品が主流で、「音楽は良かったけど、なんか疲れた」と感じることも少なくありません。 その点、寄せ集めオーケストラのどた [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_31" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/ml-le-concert-6-15-10.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/ml-le-concert-6-15-10-300x193.jpg" alt="映画「オーケストラ！」" title="クラシック界の新星　出生の秘密" width="300" height="193" class="alignnone size-medium wp-image-18293" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>クラシック音楽をテーマにした映画と言えば、やたら高尚だったり、やたらシリアスだったり、こちらも身構える作品が主流で、「音楽は良かったけど、なんか疲れた」と感じることも少なくありません。</p>
<p>その点、寄せ集めオーケストラのどたばたパリ公演の模様を描いた『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003ZUZ0XY/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">オーケストラ!</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B003ZUZ0XY" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』は、笑いあり、涙あり、の上質な映画。</p>
<p>根底にはシリアスな要素を含みながら、暗さや重さはまったく感じさせず、そのくせ最後は自然に泣けるという、フランスらしいエスプリの効いた作品に仕上がっています。</p>
<p>物語は、ロシア・ボリショイ交響楽団のリハーサルから始まります。うっとりと指揮をするアンドレイは、実は劇場清掃員。でも、30年以上前は、由緒あるボリショイの常任指揮者として名声を築いていた一流の音楽家でした。</p>
<p>そんなアンドレイは、パリのシャトレ座から送られてきた出演依頼のFAXを盗み読み。同じ交響楽団の仲間でチェリスト、今は救急車のドライバーをする親友のサシャを巻き込んで、かつての仲間でオーケストラを再結成し、「ボリショイ交響楽団」を装って、シャトレ座に出演することを画策します。</p>
<p>ソ連のブレジネフ政権下、ユダヤ人排斥に逆らった為にオーケストラを解散させられ、指揮者としての栄光も失ったアンドレイ。でも、クラシック音楽に懸ける気持ちは、当時の仲間も同じです。</p>
<p>アンドレイとイヴァンは、市場の売り子やポルノ映画のアフレコに身をやつす昔の仲間を掻き集め、かつての劇場支配人で、ユダヤ人排斥に加担していた共産党員のイヴァンを担ぎ出し、ロマ族であるコンサート・マスターの力を借りて、パリに乗り込みました。</p>
<p>アンドレイの強い希望で演目は「チャイコフスキー：バイオリン協奏曲」。ソリストにはクラシック界の新星として人気を集めるフランス人の美しいヴァイオリニスト、アンヌ・マリー＝ジャケが指名されます。</p>
<p>しかし、由緒ある「ボリショイ交響楽団」とはとても思えないような楽団員のハチャメチャぶりに、リハーサル早々嫌気がさしてしまうアンヌ・マリー。彼女を説得しようとしたアンドレイも冷たく突き放されてしまいます。</p>
<p>そんな彼らのやり取りを黙って見ていたアンヌのマネージャーのギレーヌは、一通の手紙と共に「バイオリン協奏曲」のスコアを彼女に手渡します。</p>
<p>ついにコンサート当日となり、不安を胸に指揮台に上がるアンドレイ。</p>
<p>アンヌもその傍らに立ちました。</p>
<p>タクトが振り上げられ演奏が始まりますが、どの楽団員も音がハチャメチャ、客席からはざわめきが起きますが、次第に演奏が熱気をおび、奇跡のコンサートへと生まれ変わるのでした──。</p>
<p><small>↓ 奇跡と感動のエンディング。ネタバレが気にならない方はぜひ。</small><br />
<p><a href="http://sanmarie.me/le-concert"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
<p>この作品の醍醐味は、とことんデフォルメされた「ロシア人」のキャラクターにあります。</p>
<p>インド人のカレー好き、フランス人の浮気者、アメリカ人の脳天気、イタリア人のラテン気質、日本人＝サムライ、等々。誰もがイージーに思い描く人種や国民のイメージってありますよね。</p>
<p>この作品では、「酒飲み」「ヘンクツ」「貪欲」「身勝手」といったロシア人のイメージがとことんデフォルメされ、洗練されたパリの劇場に土民のように上がり込んでくる様が笑いを誘います。</p>
<p>たとえば、「ボリショイ交響楽団御一行様」を飛行場に迎えに行って見れば、機内で酔っぱらった赤ら顔のロシア人が空き瓶片手に民謡を大合唱しながらゲートから出てくる、ホテルに着けば我先にフロントに押しかけルームキーを奪い合う、シャトレ座のマネージャーには小遣いをせびり、リハーサルそっちのけでキャビアの行商に出る、等々。ロシア的なものに興味や知識のある人が見たら、「あるある！」と吹き出しそうなエピソードのオンパレードで、西欧先進国から見ればピンボケしたような楽団員達のドタバタを見るだけでも価値あり。数ある「ロシア人おちょくりギャグ」の中でもかなり高度な部類に属するんじゃないでしょうか。</p>
<p>だからといって知性も品性もないわけではなく、楽器を持てばさすがロシア文化の神髄を汲むボリショイと嘆息せずにいないほど。</p>
<p>Amazonレビューの中には、「一度のリハーサルもせず、何十年ぶりの合奏で、あんな完璧な演奏ができるわけない」という声もありましたが、業界さんに言わせれば「プロって、そういうもの」だそうですよ。私には計りしれませんが・・。</p>
<p><br/></p>
<p>ドラマの主軸であるアンドレイとアンヌ・マリーの関係については、途中まで「先が読めちゃうなぁ」という感じの話運び。単純に流れだけ追っていると、「これって、よくある『実の娘（昔の恋人の忘れ形見）』ってやつ？」と思うけど、これが制作側の狙い目。</p>
<p>実はもっと奥の深い真実が隠されていて、それがチャイコフスキーのバイオリン協奏曲に乗って徐々に浮かび上がるんですね。</p>
<p>で、普通、このパターンでゆくと、お涙頂戴＋怒濤のエンディングとなるんですが、この物語にはまだまだオチがあり、それが愉快痛快な元楽団員たちのリベンジとなって、最後まで笑わせてくれる。実に完成度が高いです。</p>
<p>「心の清涼剤」という言葉がありますが、この「オーケストラ！」はまさに心に涼風の吹く爽やかさ。</p>
<p>フランスってこんな映画を作る国だったかな、と見直したくなる一本です。</p>
<p>ちなみに原題は『Le Concert』。コンサートと協奏曲のコンチェルトを掛け合わせた題名になっています。</p>
<p>いわば、ブレジネフ政権時代のユダヤ人排斥でバラバラにされた楽団、家族、そして音楽家の夢が、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲に乗って一つに紡がれ、再び美しいコンチェルトを奏でる──といった感じでしょうか。</p>
<p>近頃の「感動大作」には飽き飽きしちゃった──という方に強くおすすめします。</p>
<p><br/></p>
<p>この映画を見ていると、つくづく思うのは、「過ぎ去った時代へのノスタルジー」。たとえそれが歴史的に悲劇であっても、自分や仲間が一所懸命に生きた時代のことは忘れないし、いつでも心はそこに帰って行く──ということです。</p>
<p>確かに事実だけ見れば、ユダヤ人排斥の時代も、共産党が絶対的な権力をもち、粛清が行われていた時代は、誰にとっても悲劇の時代であり、ひとかけらの希望もないかもしれない。でも、そんな悲惨な時代にあっても、一人一人は夢や希望や信念をもち、幸せを信じて精一杯生きていた。もう一度、悲惨な時代に戻りたいわけではないけれど、当時の『ひたむきな気持ち』や『強い連帯感』を懐かしむ気持ちはどこの世界も共通ではないでしょうか。</p>
<p>もちろん、アンドレイと仲間達が音楽をいとおしむ気持ち、とりわけアンヌ・マリーへの思いはノスタルジーなどではなく、現在も進行形。決して「懐かしさ」から今回のパリ・シャトレ座公演を決行したわけではありません。</p>
<p>それでも、どこか、「古き佳き時代」に回帰しようとする部分が感じられて、いったい人は時代に作られるのか、あるいは時代が人に影響するのか、と、まるで「卵が先か、ニワトリが先か」みたいな問答をせずにいないのです。</p>
<p>あるいは、人は、時代には関係なく、どこにでも幸せを見つけ、どこからでも生き甲斐を探してくる、本当は逞しい生き物なのかもしれません。</p>
<h3> § 公式サイトとトレーラー</h3>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/le-concert"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>興味のある方は、<a href="http://orchestra.gaga.ne.jp/" title="映画「オーケストラ！」公式サイト" target="_blank">映画「オーケストラ！」公式サイト</a>へ。</p>
<p><small>空港へのシャトルバスを予約し、前金も渡したのに、定刻を過ぎても現れないバス。<br />
結局、数キロ離れた空港までゾロゾロ歩いてゆくハメに。<br />
「これがロシアです」みたいな一場面。<br />
またそこで待ち受けているロマ一族がとんでもないことを・・^_^;</small><br />
<a class="highslide img_32" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/f0165567_52555100.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/f0165567_52555100-300x198.jpg" alt="映画「オーケストラ！」" title="待てど、暮らせど・・ロシアって国は・・" width="300" height="198" class="alignnone size-medium wp-image-18294" /></a></p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
<div class="kaerebalink-box" style="text-align:left;padding-bottom:20px;font-size:small;/zoom: 1;overflow: hidden;">
<div class="kaerebalink-image" style="float:left;margin:0 15px 10px 0;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003ZUZ0XY/ma046-22/ref=nosim/?tag=ma046-22" rel="nofollow" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51UrSIaEBXL._SL160_.jpg" style="border: none;" /></a></div>
<div class="kaerebalink-info" style="line-height:120%;/zoom: 1;overflow: hidden;">
<div class="kaerebalink-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003ZUZ0XY/ma046-22/ref=nosim/?tag=ma046-22" rel="nofollow" target="_blank">オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]</a></div>
<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">アレクセイ・グシュコブ Happinet(SB)(D) 2010-11-04    </div>
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<p>クラシックの名曲の数々にのせて贈る、奇跡の感動作。「まるで、本物のコンサートを聴いているかのよう」。チャイコフスキー、モーツァルト、シューベルト、シューマン・・・愛すべきリベンジ楽団の大逆転に、笑って、泣いて、拍手喝采。本作には、チャイコフスキー、モーツァルトなど数々の名曲の数々が贅沢に使われている。コンサートのシーンはパリのシャトレ座の全面協力を得て撮影され、ヴァイオリン指導にはフランス国立管弦楽団の第一奏者サラ・ネムタヌ、音楽監督には多くのバレエ音楽を作曲し『サガン 悲しみよこんにちは』などを手掛けたアルマン・アマールを迎え、本物のコンサートに匹敵する迫力と感動をうみだした。</p></div>
</div>
</div>
<p>これは本当に拾いものでした。私もそこまで期待してなかったのですが、「見てよかった！」の一言に尽きます。<br />
役者たちの楽器吹き替え演奏も迫真の演技。特に新星ヴァイオリニストを演じたメラニー・ロランが素晴らしかった。</p>
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<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">サントラ SMJ 2010-04-21    </div>
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<p>映画で使用されたクラシック曲はもちろん、BGMも収録されているオリジナル・サウンドトラック盤。</p></div>
</div>
</div>
<p>Amazonレビューより。</p>
<p>2009年フランスの大ヒット映画「オーケストラ！」（原題：Le Concert）のオリジナルサントラ。劇場で観た映画はたいへん面白く、また楽曲の扱いも巧みで感心させられた。それを追体験しようというクラシック愛好家は、本作購入を真っ先に検討されるのでは。</p>
<p>最初に書いておくと、映画で抜粋版が使われたチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、このCDでも全長版ではなく12分強の演奏。つまり原曲の第二楽章はまるごとスキップされている。おなじく、マーラーの巨人もモーツァルトのピアノ協奏曲21番も、劇中とほぼおなじ長さで収録されている。 </p>
<p>その三曲の演奏はブダペスト交響楽団。おなじ都市名を名前に冠するオケとしては「～祝祭管弦楽団」が著名だが、こちらは別の楽団だ。ただし演奏はひじょうに巧い。というか、映画のつくりそのままに、ツボを押さえた美味しい演奏。チャイコフスキーのソリストはSarah Nemtanuという人で、フランス国立管弦楽団の公式サイトhttp://sites.radiofrance.fr/によれば主席とのこと。ヒロインの演奏指導（演技上の）も担当されたそうだが、演奏の巧さはこのサントラでも確認できる（ただし、しつこいようですが抜粋版です）。</p>
<p>……とのこと。</p>
<p>私もヴァイオリンのソリストがすごく気になってたのですが、首席奏者ですか。納得です。</p>
<p><br/><br />
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		<title>愛すべきキャラクター「リサベット」　二大女優の個性が光る 『ドラゴン・タトゥーの女』</title>
		<link>http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto</link>
		<comments>http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 31 Jan 2012 20:25:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[海外の文学・哲学]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[デヴィッド・フィンチャー]]></category>

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		<description><![CDATA[筆者は海外在住につき、一足お先にフィンチャー版の『ドラゴン・タトゥーの女』を観ています。これから観る予定で、ネタバレの嫌いな方はご注意ください。 スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの大ベストセラー『ドラゴン・タトゥー [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_37" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-2011-vs-The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-20091.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-2011-vs-The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-20091-300x173.jpg" alt="「ドラゴン・タトゥーの女」　リサベット" title="二つの個性が輝く『ドラゴン・タトゥーの女』" width="300" height="173" class="alignnone size-medium wp-image-18272" /></a></p>
<p><br/></p>
<div class="notice">筆者は海外在住につき、一足お先にフィンチャー版の『ドラゴン・タトゥーの女』を観ています。これから観る予定で、ネタバレの嫌いな方はご注意ください。</diV></p>
<p>スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの大ベストセラー『ドラゴン・タトゥーの女（スウェーデンの原題：Män som hatar kvinnor（女を憎む男）』が、2009年のスウェーデン版に続いて、2011年、ハリウッドでもリメイクされました。</p>
<p>少女失踪事件を追いかける敏腕ジャーナリスト、ミカエル・ブルムクヴィストを「ジェームズ・ボンド」で同じみのダニエル・クレイグ、図抜けた調査能力をもち、優れたハッカーでもあるドラゴンの入れ墨をもつ女、リスベット・サランデルを「<a href="http://sanmarie.me/socialnetwork" title="アイデアは資本に優先する　映画『ソーシャル・ネットワーク』" target="_blank">ソーシャル・ネットワーク</a>」のヒロイン、ルーニー・マーラが演じています。<br />
監督は、同じく「ソーシャル・ネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー。</p>
<p><a class="highslide img_38" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/girl-with-the-dragon-tattoo-2011-movie.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/girl-with-the-dragon-tattoo-2011-movie-300x199.jpg" alt="映画「ドラゴン・タトゥーの女」2011年　ハリウッド版" title="ダニエル・クレイグとルーニー・マーラ" width="300" height="199" class="alignnone size-medium wp-image-18270" /></a></p>
<p>一方、2009年、本国スウェーデンで制作された『ミレニアム　ドラゴン・タトゥーの女』も力作でした。<br />
公式サイト　→　<a href="http://millennium.gaga.ne.jp/" title="スウェーデン版「ミレニアム　ドラゴン・タトゥーの女」" target="_blank">http://millennium.gaga.ne.jp/</a></p>
<p>ルーニー・マーラがパンクな装いをしながらも、どこかキュートで愛らしいに対し、ノオミ・ラパスが演じたリザベスはワイルドで意志的で「大人の女」という感じ。</p>
<p>残念ながら、原作はこれから読むので、「どちらが小説のリザベスに近いか？」という問いには答えられないのだけれど、ルーニーは少女漫画で、ノオミはビッグコミック・スピリットという感じ。池上遼一が好んで描きそうなキャラクターだ。</p>
<p><a class="highslide img_39" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Lisbeth-Salander.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Lisbeth-Salander-300x199.jpg" alt="『ドラゴン・タトゥーの女』2009年版　リズベス" title="ワイルドな女の魅力" width="300" height="199" class="alignnone size-medium wp-image-18269" /></a></p>
<p>また、実業家の不正を暴き、出版界を追われる気鋭のジャーナリスト、ミカエルも、ダニエル・クレイグがスタイリッシュに演じたのに対し、スウェーデン版のミカエル・ニクヴィストは、「なんか話の成り行きで事件に巻き込まれちゃったけど、だんだん失踪した少女が可哀相になってきて、ようし、おじさんがどんな事をしても犯人の正体を暴き、無念を晴らしてあげるよ！」という感じ。ちょっと黄昏れたオヤジっぷりに温かみがあって、クレイグにはないヒューマンな魅力的があった。なまじセレブ感がないだけに（もちろんスウェーデンでは人気者なのだけど）、もしかして途中でズドン！と撃たれちゃう？　な不安が終始つきまとう点もポイントだ。</p>
<p><a class="highslide img_40" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Nyqvist.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Nyqvist-300x200.jpg" alt="2009年　スウェーデン版　「ドラゴン・タトゥーの女」" title="ミカエル・ニグヴィスト" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-18271" /></a></p>
<p>正直、私の趣味で言えば、スウェーデン版の方がより陰鬱感があり、失踪した少女にも北欧の良家の子女らしい気品があって、それだけに犯人の鬼畜ぶりが気味悪かったのだけど、デヴィッド・フィンチャーも悪くはない。特にオープニングが素晴らしかった。フィンチャーらしい躍動感のある映像美を堪能できた。ちなみにオープニングで使われた曲は「<a href="http://www.youtube.com/watch?v=nBmueYJ0VhA" title="レッド・ツェッペリン" target="_blank">レッド・ツェッペリンの『Immigrant Song』</a>。ツェッペリンでくるとはフィンチャーもやるなぁ。</p>
<p>でもミステリーとしては、やはり「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人を追うブラッド・ピット＆モーガン・フリーマン主演の『<a href="/seven" target="_blank">セブン</a>』の方がはるかに面白い。これこそ最後まで展開がまったく予想できず、「まさか、こんな終わり方をするとは・・」と誰もが絶句する、腹の底にドーンと鉛が溜まるような作品だった。</p>
<p>でも、それを言い出したら、スティーブ・ラーソンの原作によるところが大きいし、「フィンチャーがいまいち」というよりは、ミステリーの質に疑問があるのよな。もっとも原作はこれから読むので、今の段階でどうこう意見はできないのだけれど、フィンチャーも原作に忠実に作っているとしたら、「もうちょっとヒネリが欲しかったな」というのが正直な感想だ。これなら横溝正史の方が面白いよ、と。</p>
<p>じゃあ、この作品の魅力は何なのかと言えば、やはり『リスベット・サランデル』というキャラクター、この一言に尽きる。</p>
<p>とっても痛そうな顔中、体中のピアスに、パンクな刈り上げヘア。ピチピチの革ファッションに下品なくわえ煙草。眉毛はないし、目つきはヘンだし、あちこちに入れ墨もしてるし。「現実にこんな女おったら、500メートルぐらい引くでな」というビジュアルにもかかわらず、内面は感じやすく、いつしかそれが気にならなくなるほどキュートな魅力をもっている。lady ではなく girl と表現している点からも分かるように、リスベットは12，3歳の少女がそのまま大人になった感じ。傷つきやすい心を無表情の仮面で隠して、世間に背を向けるようにして生きている。彼女の過去は続編に詳しく描かれているのだが、大人の男から見れば、身体はオンナ、心は少女というギャップがたまらなくミステリアスで、一度は食してみたいタイプであろうと思う。</p>
<p>この「少女」の部分を前面に押し出しているのがハリウッド版のルーニー・マーラで、傷だらけの過去を超克するように意志もって生きているのがスウェーデン版のノオミ・ラパス。どちらも比べるのが惜しいぐらい、素晴らしい役作りだ。</p>
<p>とりわけルーニーのリスベットは「守ってあげたい」オーラが全開で、クールなクレイグのミカエルも、「部下のOLについつい触手を伸ばす、いけない部長サン」という感じ。渡辺淳一の好きそうなシチューエーションだ。</p>
<p>それだけにフィンチャー版のラストのエピソードはちょっと余計にも思えた。</p>
<p>「あれがいい」という人もあるだろうけど、私は、スウェーデン版の愉快痛快な、スカっとコカ・コーラでも飲んだようなキレ味のいいエンディングの方が好み。ここまでリスベットに幸せの予感をもたせて、あの終わり方は切なすぎる。</p>
<p>まあ、これは、個人の好みの問題ではあるけどね。</p>
<p>(追記：原作の終わり方がフィンチャー版と同じなんですね。私は原作未読でスウェーデン版を先に見たので、コカ・コーラ・エンディングの方が好ましく感じました。でも、やっぱり、フィンチャー版の終わり方は同じ女の子として（あたしはもう女の子じゃないんだけども）、やっぱり淋しすぎます(T^T)　でも、続編で、まだまだミカエルとの繋がりは続くから、乞うご期待って感じ）</p>
<p>それにしても、二つの映画を見てつくづく感じる。映画の要はやはり「キャラクター」だな、と。</p>
<p>このドラゴン・タトゥーみたいに話はそこそこでも、キャラクターが面白いとそれだけで見る価値がある。</p>
<p>「スター・ウォーズ」のダース・ベイダー、「羊たちの沈黙」のレクター博士、インディ・ジョーンズ、エイリアン、プレデター、ターミネーターなんかもそう。</p>
<p>やはりキャラクターあっての作品とつくづく思う。</p>
<p>ドラゴン・タトゥーも「最初にリスベットありき」なので、まだまだ続編に期待できそう。</p>
<p>ともあれ、フィンチャー版、2009年のスウェーデン版、どちらも見比べ、そしてスティーグ・ラーソンの原作も読んで欲しい。</p>
<p>これだけで週末、たっぷり遊べますよ☆</p>
<p>デヴィッド・フィンチャー版<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/>2009年 スウェーデン版<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § さらに突っ込んだ感想</h3>
<p>思うに、「リサベット」というキャラクターの造形はいいけれど、なぜ彼女がミカエルの助手を「あそこまで熱心に」引き受けるようになったのか、その心理をもう少し丁寧に描いて欲しかった。</p>
<p>情緒に乏しく、対人的にも問題のあるリサベットが、ミカエルに「手伝え」と言われて二つ返事で頷いたとしても、それ以後の「熱心さ」がどうも納得行かないんだな。あまりに素直というか、協力的というか……たとえミカエルに恋したとしても、今まで病的なまでに心を閉ざしてきたリサベットが、ちょっと紳士に振る舞われたぐらいでこんな簡単に打ち解けるかな、という疑問があるし、事件の調査も「普通に協力してる」という感じで、もっと内面の葛藤があってもいいと思うのだ。「男にこんな気持ちになるなんて……」とミカエルに反発してみたり、被害者の少女たちに自分を重ね見てトラックバックに悩まされる、とか。</p>
<p>リサベットが魅力的なキャラクターだけに、単純に推理を押し進めているような印象が、どうにもこうにも残念。</p>
<p>その点、フィンチャーの昔のヒット作『セブン』は、神を気取る猟奇殺人犯に対し、若いブラッド・ピットが苛立ちを露わにしたり、モーガン・フリーマンが僧侶のような哲学で説いて聞かせたり、スリラーながらも人間的な葛藤と現代的な宗教観が随所にちりばめられ、「刑事もの」で片付けるには惜しいほどの深みを持っていた。（テーマとしては『デスノート』や『罪と罰』によく似ている）</p>
<p>「ドラゴン・タトゥーの女」にそれを期待するのは難しいかもしれないが、原題にも「女を憎む男」とあるように、作品全体に女性蔑視やサディズムに対するテーマがあり、心に傷を負ったリサベットが登場するのだから、もっと犯人の動機や、それを追うミカエルとリサベットの心理的な揺れ動きを表に出してもよかったんじゃないかな、と思う。</p>
<p>悪く言えば、無難に始まって、無難に解決した、という感じ。頭の切れる個性的な女が捜査に協力しただけ、という印象が拭えない。<br />
じゃあ、この一件を通して、リサベットの心の傷は癒されたの？　という話になると、彼女が一連の事件に対し、どういう気持ちで取り組んでいたかさえもよく見えないし、ミカエルにいたっては「やれやれ、無事に解決してよかった」という感じでしかないからね。</p>
<p>やはり、要は「犯人に対する復讐心」──リサベットにとっては、自分を傷つけた男達に対する復讐の気持ちがあり、ミカエルにとっては、権力を濫用して社会のルールはおろか個人の人生までも破壊してしまう「絶対的な支配者」に対する怒りがあるだろうから、もっともっと彼らがこの事件に同情し、最初は成り行きで引き受けたが、いつの間にか自分自身の問題として取り組むようになっていた……という動機があれば、より説得力とカタルシスがあったのではなかろうか。</p>
<p>その点、原作に期待して、これから読んでみようと思う。</p>
<p>全部で6冊かー。</p>
<p>嬉しいね♪♪</p>
<h3> § Immigrant Song</h3>
<p>フィンチャー版のOPに使われた『Immigrant Song』のオリジナルはレッド・ツェッペリンだが、映画に使われているのはKaren O with Trent Reznor &#038; Atticus Rossのカヴァー曲。<br />
なんとなくジェームズ・ボンドっぽいけど。映像も。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
<div class="subcolumns">
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>ミカエル・ニクヴィスト, ノオミ・ラパス</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">2,954円</span>   <span style="font-size:11px">9点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">2,754円より<br />
</span></p>
</p>
<p>40年前、ヴァンゲル一族が住むストックホルムの孤島ヘーデビーで忽然と姿を消した少女ハリエットの失踪事件。一族の重鎮ヘンリックは、姪の身に起こった真実の調査のため、名誉毀損で有罪判決を受けた雑誌「ミレニアム」のジャーナリスト、ミカエルを雇う。ミカエルは、調査員リスベットに協力を求める。背中にドラゴン・タトゥーを入れた彼女は、スウェーデン随一の天才ハッカーだった。堅い殻に閉じこもって生きてきたリスベット。精神状態不安定という烙印を押され、後見人の保護観察下に置かれてきた彼女は、その頃、新任後見人の度重なる性的虐待に対し、想像を絶するような復讐を果たしていた。ミカエルとは、次第に心が通じ合うリスベット。ハリエットが日記に残した電話番号、生前の彼女を写した最後の写真･･･2人は、事件の真相に迫っていく</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>ノオミ・ラパスが演じた意志的でアダルトなムードのリスベットが魅力的。<br />
ハリウッド版に比べ、ヨーロッパらしい趣と陰影があり、アガサ・クリスティっぽい雰囲気が好きな方にもおすすめ。<br />
セットはハリウッド版に見劣りするかもしれないが、全体のテンポもよく、最後までぐいぐい引っ張ってくれる。<br />
ラストのキレ味もよく、フィンチャー版にまったく見劣りしない完成度だ。</p>
<div class="subcolumns">
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>スティーグ・ラーソン</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">840円</span>   <span style="font-size:11px">21点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">300円より<br />
</span></p>
</p>
<p>ミカエルはハリエット失踪事件に関する膨大な資料を調べる一方、ヘンリックの一族のいわくありげな人々の中に分け入っていく。だが謎は深まるばかりで、助手が必要と感じた彼は、背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットの存在を知り、彼女の協力を得ることに成功する。二人の調査で明かされる忌まわしい事実とは？　幾重にも張りめぐらされた謎、愛と復讐。全世界を魅了した壮大なミステリ三部作の第一部</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>今、読み始めたとこ。出だしから順調、テンポもいいですよ。翻訳も上手い。読み終わるのがもったいなくて、ゆーーーーっくり読んでます♪</p>
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		<item>
		<title>映倫のボカシがぼかした作品の本質　サイコホラーの傑作『羊たちの沈黙』</title>
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		<comments>http://sanmarie.me/silence-of-the-lamb#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 30 Jan 2012 15:22:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>

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		<description><![CDATA[ヨーロッパに来ると、エロ系のボカシがなくなります。 （戦争ルポなどの残虐系ボカシはありますが） ヘアも、男性器も、そのまんまお茶の間のTV画面にドーンと映し出される。 なんせ英国の由緒あるチャンネルでも、思春期の少年をス [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_44" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/buffalobill.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/buffalobill-300x220.jpg" alt="映画「羊たちの沈黙」　バッファロー・ビル" title="女の皮をかぶって恍惚とするバッファロー・ビル" width="300" height="220" class="alignnone size-medium wp-image-18265" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>ヨーロッパに来ると、エロ系のボカシがなくなります。<br />
（戦争ルポなどの残虐系ボカシはありますが）</p>
<p>ヘアも、男性器も、そのまんまお茶の間のTV画面にドーンと映し出される。</p>
<p>なんせ英国の由緒あるチャンネルでも、思春期の少年をスタジオに集め、ムキムキマッチョな全裸の成人男性が10人ばかりずらりと居並ぶ中で、「大人の男のペニスはこういうものです。大きいのや、短いのや、いろいろでしょう。だから君も、自分のペニスがおかしいのではないかと悩む必要はないのですよ」と優しく説明する科学番組があったりして、お国柄の違いを実感することしきり（あれは圧巻だった）。</p>
<p>おかげで、見たくもない俳優さんのイチモツを画面いっぱいに見せつけられ、何度目が点になったかわからない。</p>
<p>もしかして喜んでる？　とか、思ってる人。</p>
<p>全然うれしかーないですよ。だって、私たち観客は、俳優さんの現実離れしたイメージに恋してるんですもの。それこそブルース・ウィルスのとか「勘弁して」って感じ。少女漫画の王子様が決してトイレに行かないように、ハリウッドの俳優さんにも腰から上だけのイメージを貫いて欲しいもの。アレは余計なんです……。</p>
<p>で。</p>
<p>ある日のこと。</p>
<p>深夜の番組枠で、アンソニー・ホプキンスの出世作となった『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003N25MX2/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">羊たちの沈黙</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B003N25MX2" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』が放映された。</p>
<p>この作品は、謎の猟奇殺人事件に挑むFBI候補生の美女クラリスと、天才的な精神科医でありながら殺人を重ね、人肉嗜食の嗜好をもつハンニバル・レクター博士の推理を描いたもので、捜査の糸口を掴むためにレクター博士に接触したクラリスが、いつしか精神分析を受ける側となり、事件の解決とともに少女時代のトラウマを癒される過程が非常にドラマティックな力作だ。</p>
<p>シャープな頭脳をもつFBI候補生のクラリスはハリウッド一の知的美女ジョディ・フォスターが演じてアカデミー主演女優賞を受賞、映画史上に残るユニークなキャラクター「ハンニバル・レクター博士」を作り上げたアンソニー・ホプキンスも主演男優賞を受賞し、その後に続くサイコホラーの先駆けとなった。</p>
<p>トマス・ハリスの同名原作「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4102167021/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">羊たちの沈黙 (新潮文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4102167021" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」が秀逸なだけに、この作品の脚本も細部までよく練られており、まるで謎かけするように繰り出されるレクター博士の分析は「獄中のシャーロックホームズ」とでも呼びたくなるほど。</p>
<p>それに冷静に受け答えしつつも、少女時代のトラウマに心を痛め、こみあげる辛い思いをぐっと押し殺して捜査に挑むジョディ・フォスターの演技も印象的だ。</p>
<p>彼らが追うのは、若い女性を標的にした謎の連続猟奇殺人犯。殺害時、被害者の女性の生皮を剥ぐことから「バッファロー・ビル」の名前で呼ばれているが、その目的も居所も何一つ掴めず、捜査は難航していた。</p>
<p>クラリスの任務は、精神病院の地下に監禁されている天才精神科医レクター博士を訪問し、捜査の手掛かりを得ることだったが、逆にクラリスの人間性を見透かされ、けんもほろろに追い返される。ところが、囚人棟を出ようとした時、別の囚人に性的な嫌がらせを受けたことから、レクター博士は「お詫び」として事件解決のヒントを与えることを約束する。</p>
<p>事件の資料から導き出されたのは、レクター博士の元患者で、精神に異常をもつ若い男のことだった。</p>
<p>「犯人は性倒錯者である」と推理するクラリスに、レクター博士は言う。</p>
<p>「違う。彼は、幼少期の虐待がもとで、現在の自分自身を嫌っていた。彼の望むところは『変身』だ」</p>
<p>その後で挿入されるエピソードがこちら。</p>
<p>被害者の女性から剥いだ皮をなめし、「生き皮のドレス」を作る犯人が、『Goodbye Horses』というロックに乗って、女装して鏡の前で踊る場面だ。<br />
同時に、地下室の井戸に閉じ込められた新たな被害者キャサリンが、音楽が大音量で流れるスキを狙って、犯人の愛犬を人質に取ろうと試みる。</p>
<p>ここで重要なのは、「残虐な殺人嗜好」「性倒錯」を仮定する捜査班に対し、レクター博士の「現在の自分自身を嫌い『変身』を望んでいる」という推理が正しいことを証明している点だ。</p>
<p>そしてまた犯人は、自分で性同一障害だと思い込んでいるが、診断はそうではなく、犯人自身も自分の心の問題を理解していないという背景もある。</p>
<p>男は化粧をし、女性の皮で作ったカツラをかぶって、女のようにダンスをしてみせる。</p>
<p>その時、上半身をかがめ、両手を身体の手前にやってゴニョゴニョするのだが、これが一体何を意味するのか、日本で見ていた時はまったく分からなかった。</p>
<p>しかし、海外に来て、ボカシのない映像を見た時、その意味がやっと分かったのである。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/silence-of-the-lamb"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
<p>そう、犯人は、男性のシンボルを足の間に挟み込み、外見を女性器のように見立てて陶酔していたのだ。</p>
<p>日本では局所にボカシが入っていたため、何のことだか分からなかった。</p>
<p>ボカシなしのオリジナル映像で、ペニスがすっぽり隠れたバミューダトライアングルのような股間を見て、レクター博士の分析を裏付けるとともに、犯人の「変身願望」を物語る重要な場面だということがやっと納得いったのである。</p>
<p><br/><br />
<strong>映倫のバカ</strong>。</p>
<p>あのボカシがなければ、レクター博士の分析をもっと深く味わうことができたのに。</p>
<p>日本の法律上、仕方ないこととはいえ、なんか損した気分だった。</p>
<p>映画の本質を理解するのに必ずしも局部の描写は必要ないけれど、ぼかすとかえって不自然な場面もあるし。</p>
<p>そのせいか、海外で、完全・無修正のオリジナル映像を見ると、新鮮に感じることが多い。</p>
<p>最近では、スタンリー・キューブリックの『シャイニング』で、殺人のあった客室を訪れた父親のジャックが、浴室から出てきた全裸の美女に誘惑される場面があったけど（もちろんゴースト）、やはり無修正の映像を見ると、美女の造形がなまなましくて、股間にぼかしの入ってる日本版より気持ち悪かったものね・・。</p>
<blockquote><p>
『ヘア解禁』に関する見解 Wikiより</p>
<p>日本ではかつて映像における陰毛表現がみとめられておらず、自主規制団体により一律ぼかしがかけられていた。この自主規制は1990年代に実質的に緩和されたが、その後も性行為描写のあるシーンでは原則ぼかし処理となるなど、未だ完全解禁に至っていない。「ヘア無修正版」はこのような規制がどの程度かかっているかについてメーカーから消費者への情報開示と見ることができる。（ただし、これらはあくまで業界の自主規制にすぎず、法律上、わいせつ物にあたると警察当局が判断すれば、その頒布・販売・上映等はわいせつ物頒布等の罪として摘発されうる。）<br />
なお、ヘア無修正版はあくまで「ヘア」無修正であり、いわゆる「無修正版」ではない。そのため、性器が直接写っているカットなどでは通常通りのぼかしがかけられるほか、カットによってはヘアまでしか写っていなくともぼかしがかかっていることもある。<br />
当然だが、ヘアにぼかしがかかっていない作品は必ず「ヘア無修正版」とつけなければいけなルールがあるわけではないため、この表現はあくまでヘアが見えれば商品性が大きく上がる作品につけられる売り文句である。
</p></blockquote>
<p><br/><br />
とはいえ、ヘアや性器のモロ映しはあまり気持ちのいいものじゃない。</p>
<p>日本人的感覚では、かなり理解力のついたハイティーンが見てもどうかと思う。</p>
<p>でも、時にはそれが本質を物語っていることもある。</p>
<p>目をそらさずにみつめることで、開ける哲学もあるはずだ（……どんな？？）</p>
<p>もしかしたら映倫のボカシこそ日本のグローバル化を阻む真の要因かもしれないのだから。</p>
<p>映画好きは、ぜひとも海外に出かけて、一度は「完全・無修正のオリジナル」をご覧になることをおすすめする。</p>
<p><br/><br />
P.S</p>
<p>本作の、犯人の「変身願望」を表すアイテムは『蛾』である。この男は自宅に大量のマユを飼って蛾を孵化させ、被害者の喉の奥にも押し込んでいた。映画のポスターのジョディの口に『蛾』が描かれている所以である。この蛾の背中にはガイコツ似た紋様がある。<br />
<a class="highslide img_45" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/600-1109.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/600-1109-150x150.jpg" alt="映画『羊たちの沈黙』　ポスター" title="『羊たちの沈黙』のポスター" width="150" height="150" class="alignnone size-thumbnail wp-image-18264" /></a></p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
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<div>
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</span></p>
</p>
<p>女性を誘拐し、皮を剥いで殺害する連続殺人事件の捜査を任命されたFBI訓練生のクラリス。彼女に与えられた任務は9人の患者を惨殺して食べた獄中の天才精神科医レクター博士に協力を求め、心理的な面から犯人に迫ることだった。レクター博士は捜査に協力する代償に、彼女自身の過去を語らせる。息詰まる心理戦の果てに導き出された答えとは──?</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>「羊たちの沈黙」の大ヒットに続いて、似たようなサイコホラーが幾つも制作されたけど、やはり本作を超えることはできなかった。<br />
緻密なプロットといい、映画史に残るキャラクター「ハンニバル・レクター博士」といい、まさにサイコホラーの金字塔といっても過言ではない。</p>
<p>加えてジョディ・フォスターの完璧な役作りも見逃せない。元々の知的な雰囲気に「見栄っ張りの田舎娘」「心に深い傷をもつ少女」という隠れた側面を味付けし、「どこか脆さを感じさせる美人の優等生」を見事に作り上げている。</p>
<p>またこの作品はレクター博士とクラリスの淡い恋心が織り込まれていて、それは続編の「ハンニバル」でより前面に押し出されるのだが、「恋」の描き方としてはやはり本編の方が秀逸。</p>
<p>バッファロー・ビルに誘拐された上院議員の娘キャサリンを救い出すために、精神病院の地下囚人棟から町中のビルに身柄を移され、大きな鳥かごのような檻に監禁されたレクター博士が、クラリスに捜査資料を渡す時、本来、絶対に触れ合うことのないクラリスの指に優しく触れる場面が、まるで恋人の愛撫のようになまめかしく、かつ悪魔に魅入られた花嫁のように怪しい雰囲気を醸し出しているからだ。</p>
<p>レクター博士にとって愛の表現とは、おそらく「食べること」。その肉を食して一体になることがレクター博士の究極の愛の姿としたら、クラリスの肉体こそ至上の存在であり、それこそ「食べたいくらい、いとしい」はずなのだが、現実には叶うはずもない。</p>
<p>そう考えると、あの一瞬の触れ合いが、レクター博士にとってはセックスにも等しい恍惚の瞬間であり、触れられたクラリスにとっても（彼女は恐らく処女であるか、あるいは少女期に性的いたずらをされた可能性がある）、心と身体の壁をすり抜け、自らの処女性を侵されるような体験だったと思うのだが、それを体感するには、クラリスはあまりに精神的に稚く、性にも頑な、といったところ。</p>
<p>ちなみに、続編の小説「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/410216703X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">ハンニバル (新潮文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=410216703X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」では、この二人、肉体的にも結ばれて、本物の恋人同士になっちゃうんですね。</p>
<p>それはあんまりでしょ！　と思って、私はまともに読まなかったけれど。</p>
<p>やはりレクター博士とクラリスは、精神でのみ結ばれた禁断の恋人同士というか・・クラリスは、レクター博士にとって、永遠に手に入らない愛の憧憬であって欲しかったです。</p>
<p>ちなみに、この映画がブレイクした後、原作のモデルになったといわれる『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150502447/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4150502447" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』がベストセラーとなり、著者のロバート・K. レスラーが某局のワイドショーで殺人事件のコメンテーターとして引っ張りだこだったのが思い出される。今頃、どこで、どうされているのか・・（一番印象に残ってるのがアメリカの美少女ジョンベネちゃん殺人事件）</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/silence-of-the-lamb"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
<div class="subcolumns">
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>アンソニー・ホプキンス, ジュリアン・ムーア, ゲーリー・オールドマン, レイ・リオッタ, ジャンカルロ・ジャンニーニ</strong></span></p>
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</span></p>
<p>
<p>   そう。彼が帰ってきた。しかもなお、血に飢えて。『羊たちの沈黙』から10年、同作品でアカデミー賞主演男優賞に輝いたアンソニー・ホプキンスが再び演じるハンニバル・カニバル(人食い)・レクター博士は、イタリアで芸術を学び、エスプレッソをすすりながら、優雅に暮らしていた。一方、ジョディ・フォスターに代わってジュリアン・ムーアが演じるFBI捜査官クラリス・スターリングは、あまり恵まれた境遇にない。当初からアウトサイダーのクラリスは、お役所的なゲームに身を置くことのできないむっつりした一匹狼となっていて、そのために苦しい立場にいる。さらに、麻薬取引の手入れの失敗で左遷の憂き目にあい、そこへレクター博士の犠牲者唯一の生き残り、メイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)に呼ばれてちょっとした質問を受けることになった。レクター博士にそそのかされて自らの顔の皮をはいだヴァージャーの顔面は、恐ろしく変形している。クラリスは、彼がレクター博士をおびきだすためのエサとして自分を使おうとしていることなど、露知らなかった。</p>
<p>   ストーリーの大筋はトマス・ハリスの同名小説を下敷きにしているが、表現方法には大きな違いがあり、これはこれ独自のものとして観ることを迫られる。監督のリドリー・スコットは、この作品にしゃれたヨーロッパ・テイストを加え、前作では典型的アメリカ人のクラリスを中心としたのに対し、この映画は全編ハンニバル・レクター博士だけに視点を置いている。たしかに、それはそれで効果的とも言えるが、そこには限界がある。スコットは不気味なムードを巧みに演出してはいるが、それが結局は期待はずれに終わる。ハンニバルを捕らえて人食いブタに食わせようというヴァージャーの計略は、なくてはならないはずの心の底から震え上がるような恐怖を感じさせないし、鳴り物入りのクライマックスのシーケンス、クラリスとレクター博士ともうひとりの不運な客との食事シーンは、パロディだかホラーだかよくわからない。ホプキンスとムーアはいずれも一流だが、『羊たちの沈黙』ではレクター博士とクラリスとの相互作用がすばらしい効果を上げていたのに対し、この映画では両者をできるだけ離しておこう、離しておこうとしている。ようやくふたりが結びついたところは思わずぞくぞくさせられるが、残念ながら、時すでに遅しというところだ。(Mark Englehart, Amazon.com)</p>
</p>
<p>ハンニバル・カニバル(人食い)・レクター博士は、イタリアで芸術を学び、エスプレッソをすすりながら、優雅に暮らしていた。一方、ジョディ・フォスターに代わってジュリアン・ムーアが演じるFBI捜査官クラリス・スターリングは、あまり恵まれた境遇にない。当初からアウトサイダーのクラリスは、お役所的なゲームに身を置くことのできないむっつりした一匹狼となっていて、そのために苦しい立場にいる。さらに、麻薬取引の手入れの失敗で左遷の憂き目にあい、そこへレクター博士の犠牲者唯一の生き残り、メイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)に呼ばれてちょっとした質問を受けることになった。レクター博士にそそのかされて自らの顔の皮をはいだヴァージャーの顔面は、恐ろしく変形している。クラリスは、彼がレクター博士をおびきだすためのエサとして自分を使おうとしていることなど、露知らなかった。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>作品への不服からジョディ・フォスターが出演拒否し、ジュリアン・ムーアがクラリスを演じた本作。<br />
「羊たちの沈黙」とはかなり趣の異なる作品に仕上がっており、評価が分かれるところ。<br />
私も、あんまり好きじゃない。上記の理由から、キスはせんで欲しかった。（実際にはしてないけども、しようとしたとこで興ざめ）<br />
あくまで続編が気になる人向き。</p>
<p><a class="highslide img_46" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/292384_main.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/292384_main-150x150.jpg" alt="映画「羊たちの沈黙」ハニバル・レクター博士" title="サイコホラーのアイコン　ハニバル・レクター博士" width="150" height="150" class="alignnone size-thumbnail wp-image-18263" /></a></p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/silence-of-the-lamb"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p><br />
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	Tags: <a href="http://sanmarie.me/tag/action" title="アクション＆ホラー" rel="tag">アクション＆ホラー</a><br />
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		<title>ダグレイ・スコット ～奇しき運回りの実力派俳優の人気と未来～</title>
		<link>http://sanmarie.me/dougray-scott</link>
		<comments>http://sanmarie.me/dougray-scott#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 25 Jan 2012 12:27:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[ミッション・インポッシブル]]></category>

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		<description><![CDATA[ダグレイ・スコットという俳優さんをご存じだろうか。 日本では「ミッション・インポッシブル2」以外、超大作の出演はないので、知らない人の方が多そうだが、海外ではTVシリーズなどに出演していることもあり、固定ファンをしっかり [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_49" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/25986.gif" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/25986-300x225.gif" alt="ダグレイ・スコット" title="ワイルドでセクシーな存在感" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-18219" /></a></p>
<p><br/><br />
ダグレイ・スコットという俳優さんをご存じだろうか。</p>
<p>日本では「<a href="http://sanmarie.me/tag/%e3%83%9f%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%9d%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%96%e3%83%ab" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="ミッション・インポッシブル タグの付いた投稿">ミッション・インポッシブル</a>2」以外、超大作の出演はないので、知らない人の方が多そうだが、海外ではTVシリーズなどに出演していることもあり、固定ファンをしっかり掴んでいる実力派俳優の一人である。</p>
<p>私も「MI:2」を見るまでは全然知らなくて、期待もしていなかったのだが、適役とは思えないほど演技が上手で、見終わった後の印象も抜群。その後、これといった大作への出演もなくて、「あの上手な俳優さんはどうなったのだろう」とWikiで調べてみたら、なんと「X-MEN」のウルヴァリン候補だったとか。だが、運悪く、MI:2 の撮影スケジュールと折りあいが合わなくて、代わりにヒュー・ジャックマンが抜擢。その後のジャックマンの活躍は周知の通りである。</p>
<p>しかも、ウルヴァリンだけにとどまらず、「007」ジェームズ・ボンドの候補でもあったらしい。こちらもダニエル・クレイグが抜擢され、ダグレイはまたも一世一代のチャンスを逃すことに。</p>
<p>このことについて、ヒュー・ジャックマンのインタビュー記事によると（<a href="http://screenrant.com/actors-almost-played-superheroes-tmal-58030/all/1/" target="_blank">Dougray Scott as Wolverine</a>）</p>
<blockquote><p>
“I have spoken to him, I didn’t quite have the guts to say thank you, I kind of apologized more to him … he said ‘Ah, that’s Hollywood, these things happen’.</p>
<p>（ダグレイと）話したことはあるよ。でも、「ありがとう」なんて言う根性はとてもなかった。それで「ゴメンネ」っぽいことを言ったら、彼はこう言ったんだ。『それがハリウッドだ。よくあることさ』。
</p></blockquote>
<p>海外のファンページの掲示板には、今も「ダグレイがウルヴァリンを演じていたら・・」「ダグレイがジェームズ・ボンドだったら・・」という書き込みが絶えず、つくづく『運』と『成功』の噛み合いというか、世の中って、ほんと、努力や実力だけではどうにもならないことがあるんだな、と、深く考えさせられずにいないのである。</p>
<p><small>見てみたかった、ダグレイのウルヴァリン・・</small><br />
<a class="highslide img_50" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/dougray-scott-wolverine.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/dougray-scott-wolverine-263x300.jpg" alt="ダグレイ・スコット　ウルヴァリン" title="こうしたいファンの気持ちも分かる・・" width="263" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-18220" /></a></p>
<p><br/><br />
そんなダグレイのどこがスゴイの……と問われたら、まずは「ミッション・インポッシブル 2」を見ることをおすすめしたい。</p>
<p>この作品では典型的なトム・クルーズの殴られ役＝すなわち細菌兵器を使ったテロの首謀者を演じているのだが、その造形が非常にユニーク。</p>
<p>CIAの諜報活動で度々、イーサン・ハントの身代わりを演じてきたショーンは、『キメラ』という史上最悪のウイルスをカードに、製薬会社のCEOを脅迫し、人々の間に疫病を蔓延させて、大金を巻き上げることを思いつく。</p>
<p>この動きを察した情報部は、ショーンの昔の恋人ナイアを再接近させて、取り引きの現場をおさえることを計画するが、逆に、ショーンにナイアとウイルスの二つを奪取され、イーサンは撤退を余儀なくされる……。</p>
<p>ショーンは、いわば、「影のイーサン」ともいうべき存在で、知能、実力、キャリア、すべてにおいて引けを取らないキャラクターだ。そして何よりイーサンの手の内を知り尽くしている。</p>
<p>そして二人の間に立つ、美しい恋人ナイア。</p>
<p>命を懸けてイーサンのミッションに協力し、その危機には自らの身体を犠牲にする、可憐にして情熱的な女性だ。</p>
<p>全編を通してひときわ印象に残るのが、ショーンとナイアの再会のシーン。</p>
<p>イーサンのスパイであることをひた隠し、偽りの恋心を浮かべてショーンに再接近するナイアだが、彼女がショーンの隠れ家に到着し、ショーンに向かって歩いてくる時、疑惑と未練が入り乱れる心中を眼差しだけで見事に表現する。（記事上部の写真）</p>
<p>そして、この場面には全くセリフがなく、二人がキスできるほど近寄った時、風がふわりと吹いてナイアのスカーフを巻き上げ、それを掴んだショーンがそのままナイアの首を絞め殺してしまうのではないか……という緊張感が、また絶妙なのだ。</p>
<p>これはジョン・ウー監督の手腕にもよるし、脚本の妙とも思う。</p>
<p>また、再接近したナイアを詰り、ショーンの甘さを批判した相棒のヒューの指先を葉巻のカッターで切り落としたり、ショーンを裏切ったナイアを「ビッチ！」と罵ったり（ダグレイになら言われてもいいかも～～♪）、全編通して意地悪なんだけども、どこか人間くさくて憎めない悪役を演じていて、表情の一つ一つが魅力的。</p>
<p>「トム・クルーズを食う」とまではいかないけれど、ダグレイがチャーミングな悪役を演じたおかげで、トムの格好よさが引き立ったのも確か。メイキング・ビデオでも「ダグレイは目で演技できる素晴らしい俳優」とコメントしていたけれど、本当にその通りだと思う。</p>
<p>近年では、組織に裏切られた暗殺者とロシアン・マフィアの攻防を描いた『ヒットマン』で粘り強いインターポールの刑事を演じ、ずいぶん面変わりされた印象があるけれど、ブルドッグ濃厚ソースのようなコクのある存在感は今も健在、ファンの評価も高い。</p>
<p>「ウルヴァリン」「ジェームズ・ボンド」に続く、三回目の「一世一代のチャンス」はあるのか？？</p>
<p>今後もあたたか～く見守りたい俳優の一人である。</p>
<h3> § 動画</h3>
<p>けちょんぱんにコケおろされる「ミッション・インポッシブル ２」。でも、私はけっこう好きでした。<br />
何と言ってもダグレイ・スコットがいいからね。<br />
恋人ナイアを演じたダンディ・ニュートンも数々の映画レビューで「ブス」とか書かれて本当に気の毒なんだけど、彼女は美しいと思いますよ。イーサンもそう言ってることだし・・</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/dougray-scott"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/><br />
主人公の暗殺者「エージェント47」を演じるティモシー・オリファントがとってもキュート。<br />
話自体は「うん、そうか」って感じだったけど、ティモシーがチャーミングだから許す。友達の旦那さんに似てる。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/dougray-scott"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
<p>なんでそんなに、みんな嫌いかなーー？？<br />
「お気楽スパイアクション」とか言われて、なんか淋しい・・。<br />
これはこれでよかったと思うんだが。私は「3」や「ゴースト・プロトコル」より好きだが。</p>
<div class="subcolumns">
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</span></p>
</p>
<p>トム・クルーズ製作・主演によるスパイアクションシリーズ第2弾。テロ集団に盗まれた恐るべき細菌兵器・キメラを取り戻すべく、あらゆる任務をこなしてきた敏腕スパイ、イーサン・ハントに指令が下る。監督は『レッドクリフ』のジョン・ウー。</p>
</p></div>
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<p>人気ゲームの映画版だそうですが、とにかくティモシーが可愛くて、「ママの胸においで！」と言いたくなるような作品だ。<br />
アクションは流麗で良かったですよ。</p>
<div class="subcolumns">
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</span></p>
</p>
<p>エージェント47という名でのみ知られている冷徹なエリート暗殺者は、次の仕事のためにロシアに潜伏し、ターゲットであるロシアの政治家ミハイル・ベリコフを見事射殺する。しかし、密告によりインターポールとFSB(ロシア連邦保安庁)の双方から追われる身となる。いったい誰が密告したのか? なぜ自分が抹殺されなければならないのかを探るうち、その鍵を握る美しく傷ついた謎の娼婦ニカと出会う。自分を罠にはめた犯人を捜すためニカと行動を共にするうちに、彼自身の中に人間らしさが芽生えはじめる。しかしこれまで経験したことのないその感情こそが、彼自身にとって最大の脅威となっていく……。</p>
</p></div>
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		<title>「時は金なり」「貧乏ヒマなし」人生とは時間そのもの 映画『TIME/タイム』</title>
		<link>http://sanmarie.me/time-justin-timberlake</link>
		<comments>http://sanmarie.me/time-justin-timberlake#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2012 12:03:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[viva Polska]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[仕事・ライフワーク]]></category>

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		<description><![CDATA[科学技術の進歩によって、人間の生体は25歳で成長を止めることが可能になった。 だが、しかし、25歳を過ぎると、与えられる時間は「1年」限り。大半の人間は労働し、通貨の代わりに「時間」を稼がなければならない。一方、裕福な「 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_53" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/in-time2.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/in-time2-300x170.jpg" alt="映画「タイム / TIME」" title="時を消費するなかれ" width="300" height="170" class="alignnone size-medium wp-image-18166" /></a></p>
<p>科学技術の進歩によって、人間の生体は25歳で成長を止めることが可能になった。</p>
<p>だが、しかし、25歳を過ぎると、与えられる時間は「1年」限り。大半の人間は労働し、通貨の代わりに「時間」を稼がなければならない。一方、裕福な「時間もち」は、100年も200年も生き長らえ、あくせくした労働とは無縁の生活を送っている。</p>
<p>文字通り『時は金なり』の世界観をリアルに描き出した近未来SF映画「タイム / TIME」（原題は In Time）。</p>
<p>セクシーなパフォーマンスで人気を集めるジャスティン・ティンバーレークが主役をつとめ、映画「インセプション」でアイデアを植え付けられる御曹司をクールに演じたキリアン・マーフィーや、映画「マンマミーア」でキュートなヒロインを演じたアマンダ・セイフライドが個性的な魅力を醸し出している。</p>
<p>ハリウッドのSFアクション大作を見慣れている人には、映画全体に漂うB級っぽさが物足りなく感じるかもしれないが、与えられた時間の中からバス代を支払い（乗車一回2時間）、高級車を買い（一台59年）、貨幣の代わりに持ち時間をやり取りするユニークな設定は見応えがある。</p>
<p>また、貧しいスラムから富裕層の町にやって来て、優雅なランチを楽しむ主人公のウィル(Will。未来形の名前)に、美人のウェイトレスが「あなたは外から来たでしょう？」「どうして分かる」「だって、動きが忙しいもの」と答える場面など、ブラックな会話も満載だ。</p>
<p>作品としては、ドラマに重きを置いたのか、アクションや展開を見せたいのか、どちらも中途半端な印象があり、「もう少しテーマを掘り下げてもよかったのでは・・」という感想が否めないが、『時は金なり』の世界観は上手に描けていたのではないかと思う。</p>
<p><a class="highslide img_54" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/in-time.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/in-time-300x171.jpg" alt="映画「タイム / TIME」" title="「時間」が絶対的価値をもつ未来社会" width="300" height="171" class="alignnone size-medium wp-image-18165" /></a></p>
<p>……そう、まさに『時は金なり』なのである。</p>
<p>「お時間もち」の富裕層はともかく、社会の底辺で毎日僅かな「時間」を稼ぐためにあくせく動き回るスラムの人々は、決して心穏やかではない。<br />
たとえば今の日本社会で全財産を失っても、とりあえず生存の権利は保障されるが、この世界では持ち時間が尽きれば死ぬしかないのだから。<br />
その証拠に、道端には、タイムアウトから命尽きた人のボディがあちこちに転がっている。人目に触れぬ場所でひっそりと死を待つ人もいる。どんな事情があろうと、持ち時間がゼロになればそれで終わり。容赦ない。</p>
<p>そんな過酷な世界で、「100年」もの時間を得たウィルは、命を懸けて富裕層の町「ニューグリニッジ」へと乗り込む。</p>
<p>その100年を与えたのは、老いることもなく死ぬこともない人生に絶望しきった富裕層の男だった。</p>
<p>追っ手から逃れる男と古びた建物で一晩を過ごしたウィルが目覚めた時、窓に書かれていた言葉は「Don&#8217;t waste my time」。ここでの意味は「僕があげた時間を無駄にするな」。</p>
<p>それは映画の世界でなくても同じ事。</p>
<p>人生とは、まさに『時間』。お金に換えられるものではない。</p>
<p>金持ちも貧乏人も、与えられた時間は「一日24時間」。みな平等だ。</p>
<p>もっとも金持ちはあくせく働く必要もなく、医療費や美容費にも湯水のようにお金を注ぐことができる。</p>
<p>一方、貧乏人は、1円でも稼ぐ為に朝から晩まで働きづめに働き、まさに「貧乏ヒマなし」を地でゆくような生き様。</p>
<p>ただ生きる対価となるものが「貨幣」であるというだけで、実質的には、腕に持ち時間が刻まれた映画のスラムの住人と変わりない。金持ちが10年の歳月を遊びに使えるとしたら、貧乏人は一日の休みもなく──なのだから。</p>
<p>『人生の格差』というのは、着る物や食べる物や住まいに現れるのかもしれないが、本当のところは、「人生に対する余裕」ではないかと思ったりもする。もし、働かなくても、着るにも食べるにも困らないとしたら、自分の好きなことだけして、世の中の楽しい部分だけを享受することが出来る。でも、そうでない場合は、生きる為に、やりたくない仕事をし、無茶な要望にも堪え、私生活を犠牲にしても仕えなければならない。「仕事が生き甲斐」というけれど、果たしてそうか？　もしかしたら、働かなくても世の中の美味しい部分だけ味わえる人に比べたら、そんな悦びは微々たるもので、生き甲斐という言葉で自分を慰めているだけではないのか？ </p>
<p>だとしたら、本当の不公平は、悦びとか、余裕とか、心に現れる格差であり、「働いて稼がねば」と考える時点で、すでに多くのものを損しているのではないか──と思ったりもする。</p>
<p>もっとも、着るにも食べるにも何の不安もない、遊んで暮らせばいいような富裕層にも虚しさや絶望は存在し、映画の中では、その極みにいる男が、100年の持ち時間をウィルに与えて自殺するわけだが、それでも1分1秒を惜しんであくせく働く人間の余裕のなさに比べたら、彼らの絶望など流感みたいなものだ。</p>
<p>そう考えると、私たちは、お金を得る代わりに、人生の本当の醍醐味や魂の幸福というものを、自分の気付かぬところで片っ端から盗まれているのかもしれない。「仕事が生き甲斐」といっても、この社会に存在する以上、何かに繋がれ、左右されている部分は絶対にあるはずだから。</p>
<p>「時間」という人生最大の財産。</p>
<p>普段意識しないけれど、あなたは本当に自分の心の幸福のために使っているといえるだろうか？</p>
<p>様々な理由の中に、時を無駄に消費しているのではないか？</p>
<p>『TIME/タイム』は、そんな庶民が意識しない時間の価値を目に見える形で描き、その本質や使い方を問いかける、非常にユニークな作品である。</p>
<p>だからこそ、時間に追われる人間の葛藤、逆に、時間はたっぷりあるけど満たされない人間の虚しさみたいなものを、もっともっと掘り下げてドラマにして欲しかった。</p>
<p>前半がいい線いってただけに、後半のヒネリがちょっと物足りなかった私です。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/time-justin-timberlake"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § ジャスティン・ティンバーレーク</h3>
<p>私がジャスティンを知ったのは2006年。世界中で大ヒットした「セクシー・バック」のMTVがきっかけです。<br />
最初はよくあるクラブ系のアーティストだと思っていたら、次々にリリースされる楽曲の個性に目が釘付け。<br />
とりわけ素晴らしいのが、官能的な美人女優スカーレット・ヨハンソンを相手役に迎え、昔のヨーロッパ映画風の演出で注目された「ワッツ・ゴー・アラウンド」。歌声もセクシーならメロディも綺麗。これは本当におすすめの曲です♪</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/time-justin-timberlake"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>モノトーンの演出が美しい『Let Me Talk To You/My Love』。最初はクラブ風のサウンドで始まりますが、途中でメロディアスなバラードになります。一糸乱れぬバックダンサーの踊りと、ジャスティンのパフォーマンスが素晴らしい。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/time-justin-timberlake"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>世界中で大ヒットした「セクシーバック」。スパイ・アクション風の演出とスリリングな男女の絡みが秀逸。<br />
こういうキャリアがあるから、「タイム/TIME」の主役にも抜擢されたんでしょうなあ。<br />
今後が楽しみなアーティストです。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/time-justin-timberlake"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>ジャスティンのビデオ、もっと見たい！　という方は、YouTubeの<a href="http://www.youtube.com/artist/Justin_Timberlake?feature=watch_video_title" title="YouTube『Justin Timberlake』" target="_blank">Justin Timberlake</a>のリストからどうぞ♪</p>
<p><br/></p>
<h3> § ディスク</h3>
<div class="subcolumns">
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>ジャスティン・ティンバーレイク, スヌープ・ドッグ, ティンバランド, T.I., ウィル・アイ・アム, スリー・6・マフィア</strong></span></p>
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</span></p>
</p>
<p>若きスーパースター、ジャスティン・ティバーレイクが、約1年をかけてレコーディングした待望のセカンド・アルバム。2004 年グラミー賞2 部門(最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス、最優秀ポップ・ボーカル・アルバム)、2003 年MTV ビデオ・ミュージック・アワード3 部門、2003 年アメリカン・ミュージック・アワードなど数多くの賞を受賞</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>上記で紹介した「セクシーバック」「ワット・ゴーズ・アラウンド&#8230;~&#8230;カムズ・アラウンド」「マイラブ」などが収録。ジャスティンの魅力がぎゅっと詰まった一枚です。<br />
ジャスティンは曲にも恵まれてるのね。どれも個性的です。</p>
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		<title>神と悪魔とインシャアッラー　映画『デビルズ・ダブル』</title>
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		<pubDate>Fri, 30 Dec 2011 00:20:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[キリスト教]]></category>
		<category><![CDATA[人と社会]]></category>
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			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_56" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/m0000000669_large.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/m0000000669_large-300x171.jpg" alt="映画「デビルズ・ダブル」" title="主演ドミニク・クーパーの善と悪の演じ分けが凄い。" width="300" height="171" class="alignnone size-medium wp-image-18089" /></a></p>
<p><br/><br />
『影武者』と言えば、黒澤彰監督の作品みたいに、戦国の大名のような国の重要人物のセキュリティの為に、顔や体格の似通った人物を本物ソックリに仕立て上げ、常に影のように添わせて敵の目をくらませるわけだが、ドラマの中では、しばしば本物が命を落とし、国の動乱を避けるために影武者が本物に成り代わる。そして「本物の武田信玄」「本物の徳川家康」を演じるうちに、一介の野武士にすぎなかった男が大将の器に目覚め、ついでに本物の正妻や愛人とも好い仲になって、偉大な指導者として国を統治する……という「男版・マイフェア・レディ」のような顛末が主流なのだけど、映画『<a href="http://devilsdouble.gaga.ne.jp/" title="『デビルズ・ダブル』　公式サイト" target="_blank">デビルズ・ダブル　～ある影武者の物語～</a>』は、文字通り「悪魔のような本物＝ウダイ・フセイン」に人生をめちゃくちゃにされ、狂気のような悪行の中で葛藤する影武者の苦悩と戦いを描いた力作だ。</p>
<p>ウダイ・フセインと言えば、あのサダム・フセインの長男で、その常軌を逸した蛮行と気質から「ブラック・プリンス」と呼ばれ、殺人、窃盗、拷問、レイプなど、数々の悪の所業で知られている。</p>
<p>そのウダイに「顔が似ている」という理由だけで「影武者」を強制され、狂気の現場に立ち会わされたラティフ。</p>
<p>『デビルズ・ダブル』は、彼の手記やインタビューを元に制作された非常に生々しい作品であり、何の予備知識もないままに見たら、その残虐さに吐き気をもよおすにちがいない。</p>
<p>もちろん、映画はあちこち脚色されているし、実際、ウダイがどんな人物だったか、平和な日本人には知るよしもない。こちら側に伝えられるフセイン一族の印象も、「歴史はつねに勝者の側から書かれる」という言葉もあるように、どこまで真に受ければいいのかも分からない。</p>
<p>そうした歴史の背景を抜きにしても、映画『デビルズ・ダブル』は一つのドラマとして楽しめる。<br />
まさに「悪魔」と呼ぶにふさわしい狂気の権力者ウダイに善の心をもって対抗し、己の良心に忠実であろうとするラティフと、彼を支える家族の姿は胸に迫るものがある。</p>
<p>監督は「007/ダイ・アナザー・デイ」を手がけたリー・タマホリ。イラクを舞台にした作品ながら非常にスピード感があるし、BGMにハードロックをからめて劇画的な味付けにしているのもポイントだ。</p>
<p>＜ここからネタバレになりますが＞</p>
<p>物語は、国の行く末を憂う青年ラティフが、何の事情も知らされないままウダイの元に連行される場面から始まる。ウダイの異常な性格は学生時代から知っていたこともあり、話し合うまでもなくラティフの答えは「No」だったが、自身はともかく、家族の命も人質に取られたら頷くしかない。</p>
<p>そしてウダイの影武者となり、二十四時間、行動を共にするようになったラティフが見たものは、金ぴかの豪邸にずらりと並ぶ高級車やブランド物の数々。夜な夜な高級クラブで繰り広げられる乱痴気騒ぎに女漁り。スポーツ選手を拷問にかけ映像をコレクションにしたり、婚礼中の花嫁をレイプして自殺に追い込んだり、道行く女子学生を誘拐して絞殺した挙げ句、野原に遺棄したり。まさに「悪魔」としか言いようのない蛮行の数々であった。</p>
<p>だが、次第に、ラティフは良心の痛みに耐えきれなくなり、ついにウダイに反抗して、逃走を試みる。</p>
<p>そんなラティフに対してウダイがとった手段は、ラティフの最愛の父に銃口をつきつけ、「自由か、父の死か」を選ばせることだった……。</p>
<p><br/><br />
この映画の一つのクライマックスは、ついにウダイの手がラティフの家族に伸びる場面にある。</p>
<p>それまでは脅しに過ぎなかったが、ラティフが逃走したことで、現実のものになった。</p>
<p>だが、ラティフから詳しい事情を聞くまでもなく、すべてを察した彼の父親は言う。</p>
<p>「（我々が無力で、直接手を下すことができなくても）いつか必ず神の裁きが下る。お前が自由を得ることで、私が死ぬことになっても、それは神のご意志だ。インシャアッラー（すべては神の御心のままに）」</p>
<p>言うまでもなく、彼らの神は「イスラム」であり、普通の日本人にとっては遠い世界の偶像のような存在だ。</p>
<p>だが、キリスト教徒がイエス・キリストの愛と奇跡、そして神の大いなる業を信じるように、彼らもまたイスラムの神を信じ、その大いなる知恵と導きに心を委ねて生きている。</p>
<p>そして、この映画では、しばしば「インシャッアッラー」という言葉が登場する。これもアラブ人の常套句として知られている言葉だが、絶対的な権力者で、悪魔のような人格をもったウダイに対し、ただ善良であるというだけで抗う力もない普通の人間が最後に恃めるのは、唯一、「神」のみである。</p>
<p>明日自分が死ぬとしても、悪魔のようなウダイが栄耀栄華を極めるとしても、すべては「神の御心のままに」。</p>
<p>なまじ人間の正義感で裁いて憤慨したり、己の不運や無力を嘆いたり、復讐を試みたりせずとも、すべてを神の意志に委ねれば魂の平安が得られる……。それは一見、意志や戦いを放棄し、無責任に開き直っているようにも取れるが、これこそ無力な人間に授けられた最高の知恵であり、無限の力であると言える。</p>
<p>この世のことは、しばしば人間の理解や努力の範疇を超え、それを自らの手でコントロールしようと思えば必ず不条理に打ちのめされるが、すべては「神の意志」と思えば、受け入れがたいことも受け入れ、無益な怒りや憎しみから解放されるからだ。</p>
<p>ウダイのことも、まともな人間の感覚で考えれば絶対に許せるものではないし、出来ればこの手で裁きたい、復讐したいと思う。だが、その思いに取り憑かれれば、今度は自らが憎しみの鬼となり、正常な理性や判断を失ってしまう。</p>
<p>そうではなく、もっと高次な視点──神の次元で考えれば、明日自分が不条理な理由で死ななければならないとしても、その事実を受け入れ、真実の裁きを神に委ねることができる。自らが復讐の鬼にならずとも、神の正義を信じれば必ず悪は滅びるのであり、我々は、この魂も、運命も、神の大いなる手に委ね、その意志がなされる日を待っておればよい……という、一歩、突き抜けた諦念なのだ。</p>
<p>そう考えると、父サダム・フセインの権力を傘にきて、己の欲しいがままに振る舞うウダイと、「インシャアッラー」の教えを説くラティフの父は、まさに「悪魔」と「神」の構図だし、最後に良心に立ち返り、悪魔に抗うことを決意したラティフも神の側の人間である。</p>
<p>「デビルズ・ダブル」は、悪魔のコピーになれない人間の良心の物語でもあり（ラティフ以外の取り巻きも含めて）、それを支えるのは「インシャアッラー」の知恵である。</p>
<p>ここに登場する「神」が、イスラムのであれ、キリストであれ、「大いなる存在の御業」を信じることは決して試合放棄ではない。</p>
<p>むしろ、問題が起きた時に、自分の力で何とかしようともがくのではなく、時に「大いなる存在」に身をゆだね、その意志に委ねることで、得られる力や心の平安もあるのではないだろうか。</p>
<p>この作品にはまた、父サダム・フセインも登場するが、悪魔のような息子を生み出した父の哀しさがチラっと滲み出る場面も味わい深い。</p>
<p>ここに描かれているのは、まったくもって、人の世の「神」と「悪魔」なのである。</p>
<h3> § 予告編</h3>
<p>良心の人＝ラティフと、悪魔＝ウダイを一人二役で見事に演じきったドミニク・クーパーの狂気が乗り移ったような演技が見物。アカデミー主演男優賞とれるんじゃないかしら、多分。</p>
<p>映画自体は残虐なシーンがいくつかあるので、拷問・殺戮が苦手な人は映画館で見ない方がいいかも。</p>
<p>また全ての設定を鵜呑みにせず、「ウダイ・フセインをモチーフにした映画」……という感じで、ちょっと突き放したスタンスで見るのがポイント。</p>
<p>私としては「インシャアッラー」の思想を感じながら見て欲しいです。</p>
<p>それにしても、ラティフのお父さんが泣かせる・・。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/devils-double"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
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		<title>目と目で見交わす名画の愛　カーク・ダグラスの映画『スパルタカス』</title>
		<link>http://sanmarie.me/supartacus</link>
		<comments>http://sanmarie.me/supartacus#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 20 Dec 2011 10:02:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[スタンリー・キューブリック]]></category>
		<category><![CDATA[ビル・エバンス]]></category>
		<category><![CDATA[歴史＆古典派]]></category>

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		<description><![CDATA[うーむ、カーク・ダグラスって、見れば見るほど、マイケル・ダグラスに似てるぅ～。 って、ちゃうちゃう。マイケル・ダグラスがカーク・ダグラスに似てるんだよ（←カーク・ダグラスの息子）。 そんなカーク・ダグラス主演の映画『スパ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_59" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/Kirk-Douglas-in-Spartacus-001.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/Kirk-Douglas-in-Spartacus-001-300x180.jpg" alt="映画『スパルタカス』　カーク・ダグラス" title="自由と抵抗の象徴『スパルタカス』" width="300" height="180" class="alignnone size-medium wp-image-18050" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>うーむ、カーク・ダグラスって、見れば見るほど、マイケル・ダグラスに似てるぅ～。</p>
<p>って、ちゃうちゃう。マイケル・ダグラスがカーク・ダグラスに似てるんだよ（←カーク・ダグラスの息子）。</p>
<p><a class="highslide img_60" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/Michael-Douglas_weed.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/Michael-Douglas_weed-150x150.jpg" alt="マイケル・ダグラス" title="パパにそっくり" width="150" height="150" class="alignnone size-thumbnail wp-image-18051" /></a></p>
<p><br/><br />
そんなカーク・ダグラス主演の映画『スパルタカス』と言えば、共和制ローマ期に起きた「第三次奴隷戦争」を題材にした古典的名画。剣闘士（グラディエーター）のスパルタカスに率いられたこの大規模な戦いは、「スパルタカスの反乱」と呼ばれ、映画、小説、バレエなど、様々な作品に描かれてきました。</p>
<p>1960年、かのスタンリー・キューブリックを監督に迎え、カーク・ダグラスが制作の総指揮をとった『スパルタカス』もアカデミー賞を総ナメにし、ハリウッドの古典として今も評価が高いです。</p>
<p>私は<a href="http://sanmarie.me/swan-5" title="有吉京子の『SWAN』を観る(5)　～『スパルタカスの慟哭』・永遠のパートナー、レオン登場～" target="_blank">バレエ『スパルタカス』</a>のファンなので、映画の方はまったく興味なかったのですが、最近、<a href="http://sanmarie.me/love-theme-from-spartacus" title="壊れそうに美しい『Love Theme from Spartacus（スパルタカス 愛のテーマ）』ジャズ・ピアノの傑作 by ビル・エバンス" target="_blank">ビル・エヴァンスの名曲『Love Theme from Spartacus』</a>を知り、旋律の美しさに魅了され、この映画に行き着いた次第。</p>
<p>映画自体は、やはり『<a href="http://sanmarie.me/benhur" title="映画『ベン・ハー』　～聖書とキリスト教の物語～" target="_blank">ベン・ハー</a>』のインパクトが強いので、ちょっと見劣りするかなという感があるけども（人によってはベン・ハーより上と評価）、まず音楽『愛のテーマ』が美しいし、役者もローレンス・オリビエ、ピーター・ユスチノフなど名優ぞろい。戦闘シーンは動きもスローだし、一つ一つのカットが長いせいか、今風のアクション映画になれていると物足りなく感じますが、やたら首が飛んだり、血しぶきが出たり、剣が突き刺さってグエ～と悶えたりしないので、気持ち良く鑑賞することができます。<br />
本来、戦闘の描写はこの程度でいいんじゃないかな、今がやり過ぎなんじゃないか、と思わずにいないほど。</p>
<p>監督は『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』といった大作を手がける以前のスタンリー・キューブリックで、Wikiによると、制作総指揮にかかわったカーク・ダグラスとは意見が合わず、作品や制作サイドの批判をしていたことから、カークにも「才能のあるクソッタレ」呼ばわりされていたとのこと。<br />
確かに『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B004W9NT6M/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">時計じかけのオレンジ</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B004W9NT6M" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />のキチガイじみた暴行シーンや、両目を金具でこじあけて残虐な動画を見せ続け、少年を矯正する場面などと比べると、『スパルタカス』は優等生的で、きれいにまとまりすぎている印象がなきにしもあらずだけども、剣闘士が殺される場面のさりげない道具使いとか（木の板の隙間から闘技場を撮影し、血や殺戮場面を見せずに殺されたことを示唆する）、女声の裸体を影の中に浮かび上がらせる手法とか、やはり上手いです。</p>
<p>そして何より素晴らしいのは、スパルタカスとヴァリニアの愛の眼差し。</p>
<p>最近の作品がやたら「脱ぐ」「絡む」で、愛し合ってることを表現するのになんでそこまでハードな濡れ場を演じにゃならん？ と突っ込みたくなるだけに、この作品の温もりに満ちたラブシーンは胸に迫るものがあります。</p>
<p><br/><br />
奴隷として自由を奪われているのは女性も同じ事。彼女たちは順繰りに剣闘士にあてがわれ、夜の相手をさせられます。</p>
<p>そしてスパルタカスの独房に送られたのが美しいヴァリニア。「女性は初めてだ」というスパルタカスは、恐る恐る彼女の肌に触れ、長い髪を愛撫します。</p>
<p>が、突然、独房の上から嘲るような声が。</p>
<p>なんとローマ兵たちは独房の格子窓から剣闘士の性行為を覗き見、笑いものしていたのです。</p>
<p>「オレは動物じゃない！」と叫ぶスパルタカスに、「私も動物ではないわ」と答えるヴァリニア。知的で気品のあるヴァリニアの美しさに心ひかれたスパルタカスは彼女に衣類を着せ、互いの人間性を尊重します。</p>
<p>女奴隷は台所などの下働きもしていますが、剣闘士と交流することは許されていません。</p>
<p>が、そんな禁忌をおかしても、スパルタカスは給仕に来たヴァリニアに「彼らは君を傷つけたりしなかったかい？」と優しく尋ね、その手を握りしめます。</p>
<p>ほんの一瞬なのですが、ロミオとジュリエットのような切なさと、あふれるような恋心が感じられ、とても美しい場面に仕上がっています。そっと触れ合う手をアップで映したキューブリックの感性もいいですね。</p>
<p>『スパルタカス 愛のテーマ』がまた泣かせます。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>その死を見世物にされる剣闘士。共に励まし、支え合った仲間でさえ、どちらかが死ぬまで戦わなければなりません。</p>
<p>出場者に選ばれた四人が闘技場に着くまでの、切なくも緊迫した雰囲気が印象的な場面です。</p>
<p>この日はローマの将軍クラックスが美しい婦人達を伴い剣闘士の競技を楽しみますが、スパルタカスにとどめを刺そうとした剣闘士がとった行動は意外なものでした・・。</p>
<p>↓ この場面、スパルタカスの前に他の剣闘士二人が戦うのですが、その最期を木の板の隙間越しに撮ってるのが好きなんですよね。あえて殺しの場面をモロ出ししない、死の順番を待っている残り二人の方に視点を置くことで緊張感を高め、剣闘士の悲運をより強く感じさせる演出になっているように思います。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>クラックスに見初められたヴァリギアは、ローマへと売られて行きました。それを目にしたスパルタカスはついに決起。仲間も力を合わせてローマ兵と戦い、収容所から脱出します。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>スパルタカスを指導者とする反乱軍は、ローマに虐げられた人々の支えもあって、数万の規模に膨れあがります。それに対し、ローマはクラックスを指揮官とする大軍団を投じ、討伐に乗り出します。<br />
圧倒的な力の差により反乱軍は敗北し、クラックスは「首謀者のスパルタカスを差し出せば、他の者の命は助けてやる」と捕虜に呼びかけますが、スパルタカスを心から信じる捕虜たちは、「俺がスパルタカスだ！」と次々に名乗り出、クラックスはスパルタカスその人を捕らえることが出来ません。</p>
<p>↓ 「ブレイブ・ハート」や「グラディエーター」に比べると小学校の騎馬戦のような感じで、「血みどろの戦い」にはとても見えないけれど、腕が富んだり、顔に弓矢が突き刺さったり、とか、もういい加減、ウンザリでしょ？ やっぱ、これぐらいでいいんじゃないかなー、なんて思います・・。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>そうして捕虜達は次々にアッピア街道に磔にされ、その数は6000にものぼりました。やがてスパルタカスの存在に気付いたクラックスは、最後まで生き残った彼の友人アントイナスとデスマッチを要求し、生き残った方を磔にすると命じます。アントイナスは「俺にお前を殺させろ。お前を磔刑になどさせるものか（磔の方がより酷い苦しみを与えるため）」と言いますが、スパルタカスはアントイナスを絶命させ、自ら磔を選びます。</p>
<p>同じくローマに捕らえられたヴァリニアはクラックスの求愛を受けますが、それをきっぱり拒絶し、かつての敵だったバタイアス（剣闘士収容所の長）の手引きにより脱出します。そして、アッピア街道で磔にされたスパルタカスに生まれたばかりの息子の顔を見せ、「この子は自由になったのよ」と告げると、新しい命と人生のために遠く旅立って行くのでした……。</p>
<p><br/><br />
剣闘士を描いた作品と言えば、リドリー・スコットの『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B004V33WUM/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">グラディエーター</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B004V33WUM" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』も有名ですが、キューブリックの『スパルタカス』は、「自由への戦い」をより色濃く描いており（グラディエーターは将軍マキシマスの復讐がメインですが）、『freedom』がキーワードになっています。ちょっとプロパガンダな匂いがしないでもないですが、1960年代のハリウッド大作はどれも「共通の匂い」がするので、素直にエンターテイメントとして楽しめば気にならないかもしれません。</p>
<p>それにしても、この頃の映画はセリフも綺麗でシンプルだし、俳優さんの発音も明瞭で分かりやすいし、『良質』という言葉を絵に描いたような傑作が多いですよね。</p>
<p>しかも美男俳優はギリシャ彫刻のように顔立ちが整い、女優も気品があって、立ち居振る舞いが美しい。</p>
<p>アン・ハサウェイやペネロペ・クルズのような現代風美女もそれはそれでカッコイイとは思うけど、本来、銀幕のスターというのは、侵しがたい美しさをもち、手に届かない存在だから「スター」と呼ぶんですよね。</p>
<p>ともあれ、カーク・ダグラスの渋い魅力と古典的名画の品が輝く『スパルタカス』。</p>
<p>現代ハリウッド映画の騒々しさに疲れたら、ぜひ土曜の夜にのんびりご鑑賞ください。心があらわれますよー。</p>
<h3> § ビル・エヴァンス</h3>
<p><a href="http://sanmarie.me/love-theme-from-spartacus" title="壊れそうに美しい『Love Theme from Spartacus（スパルタカス 愛のテーマ）』ジャズ・ピアノの傑作 by ビル・エバンス">『Love Theme from Spartacus（スパルタカス 愛のテーマ）』ジャズ・ピアノの傑作</a>にも紹介しているビル・エバンスの傑作です。繊細で美しいピアニズムに酔いしれてください！</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § キューブリック！</h3>
<p>キューブリックといえば、ワタシ的には「時計じかけのオレンジ」。<br />
映画ファンなら、これは一度、見ておいた方がいいです。<br />
暴力とかアクションとか、単純にカテゴライズできない世界がここにはあります。<br />
着想そのものが芸術というか、タダモノじゃないですよ。<br />
これを支援し、公開に踏み切った配給会社や制作会社もスゴイです（今じゃムリかも）。<br />
ただし感じやすい人、下品で残酷な描写が苦手な人はご遠慮ください。</p>
<p>↓ 予告編のセンスからして凄い。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>喧嘩、盗み、歌、タップ・ダンス、暴力。山高帽とエドワード7世風のファッションに身を包んだ、反逆児アレックス(マルコム・マクドウェル)には、独特な楽しみ方がある。それは他人の悲劇を楽しむ方法である。アンソニー・バージェスの小説を元に、異常なほど残忍なアレックスから洗脳され模範市民のアレックスへ、そして再び残忍な性格に戻っていく彼を、スタンリー・キューブリックが近未来バージョンの映画に仕上げた。忘れられないイメージ、飛び上がらせる旋律、アレックスとその仲間の魅惑的な言葉の数々。キューブリックは世にもショッキングな物語を映像化した。当時、議論の的になったこの作品は、ニューヨーク映画批評家協会賞の最優秀作品賞と監督賞を受賞し、アカデミーでは作品賞を含む4部門にノミネートされた。現在でも『時計じかけのオレンジ』のその芸術的な衝撃と誘惑は観る人々を圧倒する。</p>
<p>iTuneで購入方はこちらからどうぞ　→ <strong><a href="http://click.linksynergy.com/fs-bin/stat?id=zawGgpHtCEs&#038;offerid=94348&#038;type=3&#038;subid=0&#038;tmpid=2192&#038;RD_PARM1=http%253A%252F%252Fitunes.apple.com%252Fjp%252Fmovie%252F%252Fid397795868%253Fuo%253D4%2526partnerId%253D30" target="itunes_store">時計じかけのオレンジ(字幕版)　￥1000円</a></strong></p>
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<div class="kaerebalink-detail" style="margin-bottom:5px;">マルコム・マクドウェル ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-04-21    </div>
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