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	<title>sanmarie*com感動ドラマ＆アクション巨編 | sanmarie*com</title>
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	<description>映画・音楽・書籍レビュー&#38;恋と生き方のエッセー。</description>
	<lastBuildDate>Wed, 08 Feb 2012 14:37:00 +0000</lastBuildDate>
	<language>en</language>
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		<item>
		<title>チャイコフスキーのバイオリン協奏曲が輝くハートフル・コメディ映画『オーケストラ！』</title>
		<link>http://sanmarie.me/le-concert</link>
		<comments>http://sanmarie.me/le-concert#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 08 Feb 2012 14:33:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[名曲クラシック]]></category>
		<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[ハートフルなコメディ]]></category>
		<category><![CDATA[感動ドラマ]]></category>
		<category><![CDATA[珠玉のシンフォニー]]></category>

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		<description><![CDATA[クラシック音楽をテーマにした映画と言えば、やたら高尚だったり、やたらシリアスだったり、こちらも身構える作品が主流で、「音楽は良かったけど、なんか疲れた」と感じることも少なくありません。 その点、寄せ集めオーケストラのどた <a href="http://sanmarie.me/le-concert#more-18291'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_3" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/ml-le-concert-6-15-10.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/ml-le-concert-6-15-10-300x193.jpg" alt="映画「オーケストラ！」" title="クラシック界の新星　出生の秘密" width="300" height="193" class="alignnone size-medium wp-image-18293" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>クラシック音楽をテーマにした映画と言えば、やたら高尚だったり、やたらシリアスだったり、こちらも身構える作品が主流で、「音楽は良かったけど、なんか疲れた」と感じることも少なくありません。</p>
<p>その点、寄せ集めオーケストラのどたばたパリ公演の模様を描いた『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003ZUZ0XY/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">オーケストラ!</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B003ZUZ0XY" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』は、笑いあり、涙あり、の上質な映画。</p>
<p>根底にはシリアスな要素を含みながら、暗さや重さはまったく感じさせず、そのくせ最後は自然に泣けるという、フランスらしいエスプリの効いた作品に仕上がっています。</p>
<p>物語は、ロシア・ボリショイ交響楽団のリハーサルから始まります。うっとりと指揮をするアンドレイは、実は劇場清掃員。でも、30年以上前は、由緒あるボリショイの常任指揮者として名声を築いていた一流の音楽家でした。</p>
<p>そんなアンドレイは、パリのシャトレ座から送られてきた出演依頼のFAXを盗み読み。同じ交響楽団の仲間でチェリスト、今は救急車のドライバーをする親友のサシャを巻き込んで、かつての仲間でオーケストラを再結成し、「ボリショイ交響楽団」を装って、シャトレ座に出演することを画策します。</p>
<p>ソ連のブレジネフ政権下、ユダヤ人排斥に逆らった為にオーケストラを解散させられ、指揮者としての栄光も失ったアンドレイ。でも、クラシック音楽に懸ける気持ちは、当時の仲間も同じです。</p>
<p>アンドレイとイヴァンは、市場の売り子やポルノ映画のアフレコに身をやつす昔の仲間を掻き集め、かつての劇場支配人で、ユダヤ人排斥に加担していた共産党員のイヴァンを担ぎ出し、ロマ族であるコンサート・マスターの力を借りて、パリに乗り込みました。</p>
<p>アンドレイの強い希望で演目は「チャイコフスキー：バイオリン協奏曲」。ソリストにはクラシック界の新星として人気を集めるフランス人の美しいヴァイオリニスト、アンヌ・マリー＝ジャケが指名されます。</p>
<p>しかし、由緒ある「ボリショイ交響楽団」とはとても思えないような楽団員のハチャメチャぶりに、リハーサル早々嫌気がさしてしまうアンヌ・マリー。彼女を説得しようとしたアンドレイも冷たく突き放されてしまいます。</p>
<p>そんな彼らのやり取りを黙って見ていたアンヌのマネージャーのギレーヌは、一通の手紙と共に「バイオリン協奏曲」のスコアを彼女に手渡します。</p>
<p>ついにコンサート当日となり、不安を胸に指揮台に上がるアンドレイ。</p>
<p>アンヌもその傍らに立ちました。</p>
<p>タクトが振り上げられ演奏が始まりますが、どの楽団員も音がハチャメチャ、客席からはざわめきが起きますが、次第に演奏が熱気をおび、奇跡のコンサートへと生まれ変わるのでした──。</p>
<p><small>↓ 奇跡と感動のエンディング。ネタバレが気にならない方はぜひ。</small><br />
<p><a href="http://sanmarie.me/le-concert"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
<p>この作品の醍醐味は、とことんデフォルメされた「ロシア人」のキャラクターにあります。</p>
<p>インド人のカレー好き、フランス人の浮気者、アメリカ人の脳天気、イタリア人のラテン気質、日本人＝サムライ、等々。誰もがイージーに思い描く人種や国民のイメージってありますよね。</p>
<p>この作品では、「酒飲み」「ヘンクツ」「貪欲」「身勝手」といったロシア人のイメージがとことんデフォルメされ、洗練されたパリの劇場に土民のように上がり込んでくる様が笑いを誘います。</p>
<p>たとえば、「ボリショイ交響楽団御一行様」を飛行場に迎えに行って見れば、機内で酔っぱらった赤ら顔のロシア人が空き瓶片手に民謡を大合唱しながらゲートから出てくる、ホテルに着けば我先にフロントに押しかけルームキーを奪い合う、シャトレ座のマネージャーには小遣いをせびり、リハーサルそっちのけでキャビアの行商に出る、等々。ロシア的なものに興味や知識のある人が見たら、「あるある！」と吹き出しそうなエピソードのオンパレードで、西欧先進国から見ればピンボケしたような楽団員達のドタバタを見るだけでも価値あり。数ある「ロシア人おちょくりギャグ」の中でもかなり高度な部類に属するんじゃないでしょうか。</p>
<p>だからといって知性も品性もないわけではなく、楽器を持てばさすがロシア文化の神髄を汲むボリショイと嘆息せずにいないほど。</p>
<p>Amazonレビューの中には、「一度のリハーサルもせず、何十年ぶりの合奏で、あんな完璧な演奏ができるわけない」という声もありましたが、業界さんに言わせれば「プロって、そういうもの」だそうですよ。私には計りしれませんが・・。</p>
<p><br/></p>
<p>ドラマの主軸であるアンドレイとアンヌ・マリーの関係については、途中まで「先が読めちゃうなぁ」という感じの話運び。単純に流れだけ追っていると、「これって、よくある『実の娘（昔の恋人の忘れ形見）』ってやつ？」と思うけど、これが制作側の狙い目。</p>
<p>実はもっと奥の深い真実が隠されていて、それがチャイコフスキーのバイオリン協奏曲に乗って徐々に浮かび上がるんですね。</p>
<p>で、普通、このパターンでゆくと、お涙頂戴＋怒濤のエンディングとなるんですが、この物語にはまだまだオチがあり、それが愉快痛快な元楽団員たちのリベンジとなって、最後まで笑わせてくれる。実に完成度が高いです。</p>
<p>「心の清涼剤」という言葉がありますが、この「オーケストラ！」はまさに心に涼風の吹く爽やかさ。</p>
<p>フランスってこんな映画を作る国だったかな、と見直したくなる一本です。</p>
<p>ちなみに原題は『Le Concert』。コンサートと協奏曲のコンチェルトを掛け合わせた題名になっています。</p>
<p>いわば、ブレジネフ政権時代のユダヤ人排斥でバラバラにされた楽団、家族、そして音楽家の夢が、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲に乗って一つに紡がれ、再び美しいコンチェルトを奏でる──といった感じでしょうか。</p>
<p>近頃の「感動大作」には飽き飽きしちゃった──という方に強くおすすめします。</p>
<p><br/></p>
<p>この映画を見ていると、つくづく思うのは、「過ぎ去った時代へのノスタルジー」。たとえそれが歴史的に悲劇であっても、自分や仲間が一所懸命に生きた時代のことは忘れないし、いつでも心はそこに帰って行く──ということです。</p>
<p>確かに事実だけ見れば、ユダヤ人排斥の時代も、共産党が絶対的な権力をもち、粛清が行われていた時代は、誰にとっても悲劇の時代であり、ひとかけらの希望もないかもしれない。でも、そんな悲惨な時代にあっても、一人一人は夢や希望や信念をもち、幸せを信じて精一杯生きていた。もう一度、悲惨な時代に戻りたいわけではないけれど、当時の『ひたむきな気持ち』や『強い連帯感』を懐かしむ気持ちはどこの世界も共通ではないでしょうか。</p>
<p>もちろん、アンドレイと仲間達が音楽をいとおしむ気持ち、とりわけアンヌ・マリーへの思いはノスタルジーなどではなく、現在も進行形。決して「懐かしさ」から今回のパリ・シャトレ座公演を決行したわけではありません。</p>
<p>それでも、どこか、「古き佳き時代」に回帰しようとする部分が感じられて、いったい人は時代に作られるのか、あるいは時代が人に影響するのか、と、まるで「卵が先か、ニワトリが先か」みたいな問答をせずにいないのです。</p>
<p>あるいは、人は、時代には関係なく、どこにでも幸せを見つけ、どこからでも生き甲斐を探してくる、本当は逞しい生き物なのかもしれません。</p>
<h3> § 公式サイトとトレーラー</h3>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/le-concert"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>興味のある方は、<a href="http://orchestra.gaga.ne.jp/" title="映画「オーケストラ！」公式サイト" target="_blank">映画「オーケストラ！」公式サイト</a>へ。</p>
<p><small>空港へのシャトルバスを予約し、前金も渡したのに、定刻を過ぎても現れないバス。<br />
結局、数キロ離れた空港までゾロゾロ歩いてゆくハメに。<br />
「これがロシアです」みたいな一場面。<br />
またそこで待ち受けているロマ一族がとんでもないことを・・^_^;</small><br />
<a class="highslide img_4" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/f0165567_52555100.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/02/f0165567_52555100-300x198.jpg" alt="映画「オーケストラ！」" title="待てど、暮らせど・・ロシアって国は・・" width="300" height="198" class="alignnone size-medium wp-image-18294" /></a></p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
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<div>
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</span></p>
</p>
<p>クラシックの名曲の数々にのせて贈る、奇跡の感動作。「まるで、本物のコンサートを聴いているかのよう」。チャイコフスキー、モーツァルト、シューベルト、シューマン・・・愛すべきリベンジ楽団の大逆転に、笑って、泣いて、拍手喝采。本作には、チャイコフスキー、モーツァルトなど数々の名曲の数々が贅沢に使われている。コンサートのシーンはパリのシャトレ座の全面協力を得て撮影され、ヴァイオリン指導にはフランス国立管弦楽団の第一奏者サラ・ネムタヌ、音楽監督には多くのバレエ音楽を作曲し『サガン 悲しみよこんにちは』などを手掛けたアルマン・アマールを迎え、本物のコンサートに匹敵する迫力と感動をうみだした。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>これは本当に拾いものでした。私もそこまで期待してなかったのですが、「見ておいてよかった！」の一言に尽きます。<br />
役者たちの楽器吹き替え演奏も迫真の演技。特に新星ヴァイオリニストを演じたメラニー・ロランが素晴らしかった。</p>
<div class="subcolumns">
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<div>
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<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">2,247円</span>   <span style="font-size:11px">10点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">2,136円より<br />
</span></p>
</p>
<p>映画で使用されたクラシック曲はもちろん、BGMも収録されているオリジナル・サウンドトラック盤。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>Amazonレビューより。</p>
<p>2009年フランスの大ヒット映画「オーケストラ！」（原題：Le Concert）のオリジナルサントラ。劇場で観た映画はたいへん面白く、また楽曲の扱いも巧みで感心させられた。それを追体験しようというクラシック愛好家は、本作購入を真っ先に検討されるのでは。</p>
<p>最初に書いておくと、映画で抜粋版が使われたチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、このCDでも全長版ではなく12分強の演奏。つまり原曲の第二楽章はまるごとスキップされている。おなじく、マーラーの巨人もモーツァルトのピアノ協奏曲21番も、劇中とほぼおなじ長さで収録されている。 </p>
<p>その三曲の演奏はブダペスト交響楽団。おなじ都市名を名前に冠するオケとしては「～祝祭管弦楽団」が著名だが、こちらは別の楽団だ。ただし演奏はひじょうに巧い。というか、映画のつくりそのままに、ツボを押さえた美味しい演奏。チャイコフスキーのソリストはSarah Nemtanuという人で、フランス国立管弦楽団の公式サイトhttp://sites.radiofrance.fr/によれば主席とのこと。ヒロインの演奏指導（演技上の）も担当されたそうだが、演奏の巧さはこのサントラでも確認できる（ただし、しつこいようですが抜粋版です）。</p>
<p>……とのこと。</p>
<p>私もヴァイオリンのソリストがすごく気になってたのですが、首席奏者ですか。納得です。</p>
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	</item>
		<item>
		<title>愛すべきキャラクター「リサベット」　二大女優の個性が光る 『ドラゴン・タトゥーの女』</title>
		<link>http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto</link>
		<comments>http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 31 Jan 2012 20:25:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[海外の文学・哲学]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[デヴィッド・フィンチャー]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://sanmarie.me/?p=18268</guid>
		<description><![CDATA[筆者は海外在住につき、一足お先にフィンチャー版の『ドラゴン・タトゥーの女』を観ています。これから観る予定で、ネタバレの嫌いな方はご注意ください。 スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの大ベストセラー『ドラゴン・タトゥー <a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto#more-18268'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_9" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-2011-vs-The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-20091.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-2011-vs-The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-20091-300x173.jpg" alt="「ドラゴン・タトゥーの女」　リサベット" title="二つの個性が輝く『ドラゴン・タトゥーの女』" width="300" height="173" class="alignnone size-medium wp-image-18272" /></a></p>
<p><br/></p>
<div class="notice">筆者は海外在住につき、一足お先にフィンチャー版の『ドラゴン・タトゥーの女』を観ています。これから観る予定で、ネタバレの嫌いな方はご注意ください。</diV></p>
<p>スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの大ベストセラー『ドラゴン・タトゥーの女（スウェーデンの原題：Män som hatar kvinnor（女を憎む男）』が、2009年のスウェーデン版に続いて、2011年、ハリウッドでもリメイクされました。</p>
<p>少女失踪事件を追いかける敏腕ジャーナリスト、ミカエル・ブルムクヴィストを「ジェームズ・ボンド」で同じみのダニエル・クレイグ、図抜けた調査能力をもち、優れたハッカーでもあるドラゴンの入れ墨をもつ女、リスベット・サランデルを「<a href="http://sanmarie.me/socialnetwork" title="アイデアは資本に優先する　映画『ソーシャル・ネットワーク』" target="_blank">ソーシャル・ネットワーク</a>」のヒロイン、ルーニー・マーラが演じています。<br />
監督は、同じく「ソーシャル・ネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー。</p>
<p><a class="highslide img_10" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/girl-with-the-dragon-tattoo-2011-movie.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/girl-with-the-dragon-tattoo-2011-movie-300x199.jpg" alt="映画「ドラゴン・タトゥーの女」2011年　ハリウッド版" title="ダニエル・クレイグとルーニー・マーラ" width="300" height="199" class="alignnone size-medium wp-image-18270" /></a></p>
<p>一方、2009年、本国スウェーデンで制作された『ミレニアム　ドラゴン・タトゥーの女』も力作でした。<br />
公式サイト　→　<a href="http://millennium.gaga.ne.jp/" title="スウェーデン版「ミレニアム　ドラゴン・タトゥーの女」" target="_blank">http://millennium.gaga.ne.jp/</a></p>
<p>ルーニー・マーラがパンクな装いをしながらも、どこかキュートで愛らしいに対し、ノオミ・ラパスが演じたリザベスはワイルドで意志的で「大人の女」という感じ。</p>
<p>残念ながら、原作はこれから読むので、「どちらが小説のリザベスに近いか？」という問いには答えられないのだけれど、ルーニーは少女漫画で、ノオミはビッグコミック・スピリットという感じ。池上遼一が好んで描きそうなキャラクターだ。</p>
<p><a class="highslide img_11" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Lisbeth-Salander.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Lisbeth-Salander-300x199.jpg" alt="『ドラゴン・タトゥーの女』2009年版　リズベス" title="ワイルドな女の魅力" width="300" height="199" class="alignnone size-medium wp-image-18269" /></a></p>
<p>また、実業家の不正を暴き、出版界を追われる気鋭のジャーナリスト、ミカエルも、ダニエル・クレイグがスタイリッシュに演じたのに対し、スウェーデン版のミカエル・ニクヴィストは、「なんか話の成り行きで事件に巻き込まれちゃったけど、だんだん失踪した少女が可哀相になってきて、ようし、おじさんがどんな事をしても犯人の正体を暴き、無念を晴らしてあげるよ！」という感じ。ちょっと黄昏れたオヤジっぷりに温かみがあって、クレイグにはないヒューマンな魅力的があった。なまじセレブ感がないだけに（もちろんスウェーデンでは人気者なのだけど）、もしかして途中でズドン！と撃たれちゃう？　な不安が終始つきまとう点もポイントだ。</p>
<p><a class="highslide img_12" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Nyqvist.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Nyqvist-300x200.jpg" alt="2009年　スウェーデン版　「ドラゴン・タトゥーの女」" title="ミカエル・ニグヴィスト" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-18271" /></a></p>
<p>正直、私の趣味で言えば、スウェーデン版の方がより陰鬱感があり、失踪した少女にも北欧の良家の子女らしい気品があって、それだけに犯人の鬼畜ぶりが気味悪かったのだけど、デヴィッド・フィンチャーも悪くはない。特にオープニングが素晴らしかった。フィンチャーらしい躍動感のある映像美を堪能できた。ちなみにオープニングで使われた曲は「<a href="http://www.youtube.com/watch?v=nBmueYJ0VhA" title="レッド・ツェッペリン" target="_blank">レッド・ツェッペリンの『Immigrant Song』</a>。ツェッペリンでくるとはフィンチャーもやるなぁ。</p>
<p>でもミステリーとしては、やはり「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人を追うブラッド・ピット＆モーガン・フリーマン主演の『<a href="/seven" target="_blank">セブン</a>』の方がはるかに面白い。これこそ最後まで展開がまったく予想できず、「まさか、こんな終わり方をするとは・・」と誰もが絶句する、腹の底にドーンと鉛が溜まるような作品だった。</p>
<p>でも、それを言い出したら、スティーブ・ラーソンの原作によるところが大きいし、「フィンチャーがいまいち」というよりは、ミステリーの質に疑問があるのよな。もっとも原作はこれから読むので、今の段階でどうこう意見はできないのだけれど、フィンチャーも原作に忠実に作っているとしたら、「もうちょっとヒネリが欲しかったな」というのが正直な感想だ。これなら横溝正史の方が面白いよ、と。</p>
<p>じゃあ、この作品の魅力は何なのかと言えば、やはり『リスベット・サランデル』というキャラクター、この一言に尽きる。</p>
<p>とっても痛そうな顔中、体中のピアスに、パンクな刈り上げヘア。ピチピチの革ファッションに下品なくわえ煙草。眉毛はないし、目つきはヘンだし、あちこちに入れ墨もしてるし。「現実にこんな女おったら、500メートルぐらい引くでな」というビジュアルにもかかわらず、内面は感じやすく、いつしかそれが気にならなくなるほどキュートな魅力をもっている。lady ではなく girl と表現している点からも分かるように、リスベットは12，3歳の少女がそのまま大人になった感じ。傷つきやすい心を無表情の仮面で隠して、世間に背を向けるようにして生きている。彼女の過去は続編に詳しく描かれているのだが、大人の男から見れば、身体はオンナ、心は少女というギャップがたまらなくミステリアスで、一度は食してみたいタイプであろうと思う。</p>
<p>この「少女」の部分を前面に押し出しているのがハリウッド版のルーニー・マーラで、傷だらけの過去を超克するように意志もって生きているのがスウェーデン版のノオミ・ラパス。どちらも比べるのが惜しいぐらい、素晴らしい役作りだ。</p>
<p>とりわけルーニーのリスベットは「守ってあげたい」オーラが全開で、クールなクレイグのミカエルも、「部下のOLについつい触手を伸ばす、いけない部長サン」という感じ。渡辺淳一の好きそうなシチューエーションだ。</p>
<p>それだけにフィンチャー版のラストのエピソードはちょっと余計にも思えた。</p>
<p>「あれがいい」という人もあるだろうけど、私は、スウェーデン版の愉快痛快な、スカっとコカ・コーラでも飲んだようなキレ味のいいエンディングの方が好み。ここまでリスベットに幸せの予感をもたせて、あの終わり方は切なすぎる。</p>
<p>まあ、これは、個人の好みの問題ではあるけどね。</p>
<p>(追記：原作の終わり方がフィンチャー版と同じなんですね。私は原作未読でスウェーデン版を先に見たので、コカ・コーラ・エンディングの方が好ましく感じました。でも、やっぱり、フィンチャー版の終わり方は同じ女の子として（あたしはもう女の子じゃないんだけども）、やっぱり淋しすぎます(T^T)　でも、続編で、まだまだミカエルとの繋がりは続くから、乞うご期待って感じ）</p>
<p>それにしても、二つの映画を見てつくづく感じる。映画の要はやはり「キャラクター」だな、と。</p>
<p>このドラゴン・タトゥーみたいに話はそこそこでも、キャラクターが面白いとそれだけで見る価値がある。</p>
<p>「スター・ウォーズ」のダース・ベイダー、「羊たちの沈黙」のレクター博士、インディ・ジョーンズ、エイリアン、プレデター、ターミネーターなんかもそう。</p>
<p>やはりキャラクターあっての作品とつくづく思う。</p>
<p>ドラゴン・タトゥーも「最初にリスベットありき」なので、まだまだ続編に期待できそう。</p>
<p>ともあれ、フィンチャー版、2009年のスウェーデン版、どちらも見比べ、そしてスティーグ・ラーソンの原作も読んで欲しい。</p>
<p>これだけで週末、たっぷり遊べますよ☆</p>
<p>デヴィッド・フィンチャー版<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/>2009年 スウェーデン版<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § さらに突っ込んだ感想</h3>
<p>思うに、「リサベット」というキャラクターの造形はいいけれど、なぜ彼女がミカエルの助手を「あそこまで熱心に」引き受けるようになったのか、その心理をもう少し丁寧に描いて欲しかった。</p>
<p>情緒に乏しく、対人的にも問題のあるリサベットが、ミカエルに「手伝え」と言われて二つ返事で頷いたとしても、それ以後の「熱心さ」がどうも納得行かないんだな。あまりに素直というか、協力的というか……たとえミカエルに恋したとしても、今まで病的なまでに心を閉ざしてきたリサベットが、ちょっと紳士に振る舞われたぐらいでこんな簡単に打ち解けるかな、という疑問があるし、事件の調査も「普通に協力してる」という感じで、もっと内面の葛藤があってもいいと思うのだ。「男にこんな気持ちになるなんて……」とミカエルに反発してみたり、被害者の少女たちに自分を重ね見てトラックバックに悩まされる、とか。</p>
<p>リサベットが魅力的なキャラクターだけに、単純に推理を押し進めているような印象が、どうにもこうにも残念。</p>
<p>その点、フィンチャーの昔のヒット作『セブン』は、神を気取る猟奇殺人犯に対し、若いブラッド・ピットが苛立ちを露わにしたり、モーガン・フリーマンが僧侶のような哲学で説いて聞かせたり、スリラーながらも人間的な葛藤と現代的な宗教観が随所にちりばめられ、「刑事もの」で片付けるには惜しいほどの深みを持っていた。（テーマとしては『デスノート』や『罪と罰』によく似ている）</p>
<p>「ドラゴン・タトゥーの女」にそれを期待するのは難しいかもしれないが、原題にも「女を憎む男」とあるように、作品全体に女性蔑視やサディズムに対するテーマがあり、心に傷を負ったリサベットが登場するのだから、もっと犯人の動機や、それを追うミカエルとリサベットの心理的な揺れ動きを表に出してもよかったんじゃないかな、と思う。</p>
<p>悪く言えば、無難に始まって、無難に解決した、という感じ。頭の切れる個性的な女が捜査に協力しただけ、という印象が拭えない。<br />
じゃあ、この一件を通して、リサベットの心の傷は癒されたの？　という話になると、彼女が一連の事件に対し、どういう気持ちで取り組んでいたかさえもよく見えないし、ミカエルにいたっては「やれやれ、無事に解決してよかった」という感じでしかないからね。</p>
<p>やはり、要は「犯人に対する復讐心」──リサベットにとっては、自分を傷つけた男達に対する復讐の気持ちがあり、ミカエルにとっては、権力を濫用して社会のルールはおろか個人の人生までも破壊してしまう「絶対的な支配者」に対する怒りがあるだろうから、もっともっと彼らがこの事件に同情し、最初は成り行きで引き受けたが、いつの間にか自分自身の問題として取り組むようになっていた……という動機があれば、より説得力とカタルシスがあったのではなかろうか。</p>
<p>その点、原作に期待して、これから読んでみようと思う。</p>
<p>全部で6冊かー。</p>
<p>嬉しいね♪♪</p>
<h3> § Immigrant Song</h3>
<p>フィンチャー版のOPに使われた『Immigrant Song』のオリジナルはレッド・ツェッペリンだが、映画に使われているのはKaren O with Trent Reznor &#038; Atticus Rossのカヴァー曲。<br />
なんとなくジェームズ・ボンドっぽいけど。映像も。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>ミカエル・ニクヴィスト, ノオミ・ラパス</strong></span></p>
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</span></p>
</p>
<p>40年前、ヴァンゲル一族が住むストックホルムの孤島ヘーデビーで忽然と姿を消した少女ハリエットの失踪事件。一族の重鎮ヘンリックは、姪の身に起こった真実の調査のため、名誉毀損で有罪判決を受けた雑誌「ミレニアム」のジャーナリスト、ミカエルを雇う。ミカエルは、調査員リスベットに協力を求める。背中にドラゴン・タトゥーを入れた彼女は、スウェーデン随一の天才ハッカーだった。堅い殻に閉じこもって生きてきたリスベット。精神状態不安定という烙印を押され、後見人の保護観察下に置かれてきた彼女は、その頃、新任後見人の度重なる性的虐待に対し、想像を絶するような復讐を果たしていた。ミカエルとは、次第に心が通じ合うリスベット。ハリエットが日記に残した電話番号、生前の彼女を写した最後の写真･･･2人は、事件の真相に迫っていく</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>ノオミ・ラパスが演じた意志的でアダルトなムードのリスベットが魅力的。<br />
ハリウッド版に比べ、ヨーロッパらしい趣と陰影があり、アガサ・クリスティっぽい雰囲気が好きな方にもおすすめ。<br />
セットはハリウッド版に見劣りするかもしれないが、全体のテンポもよく、最後までぐいぐい引っ張ってくれる。<br />
ラストのキレ味もよく、フィンチャー版にまったく見劣りしない完成度だ。</p>
<div class="subcolumns">
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>スティーグ・ラーソン</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">840円</span>   <span style="font-size:11px">9点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">700円より<br />
</span></p>
</p>
<p>ミカエルはハリエット失踪事件に関する膨大な資料を調べる一方、ヘンリックの一族のいわくありげな人々の中に分け入っていく。だが謎は深まるばかりで、助手が必要と感じた彼は、背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットの存在を知り、彼女の協力を得ることに成功する。二人の調査で明かされる忌まわしい事実とは？　幾重にも張りめぐらされた謎、愛と復讐。全世界を魅了した壮大なミステリ三部作の第一部</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>今、読み始めたとこ。出だしから順調、テンポもいいですよ。翻訳も上手い。読み終わるのがもったいなくて、ゆーーーーっくり読んでます♪</p>
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		<title>映倫のボカシがぼかした作品の本質　サイコホラーの傑作『羊たちの沈黙』</title>
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		<pubDate>Mon, 30 Jan 2012 15:22:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>

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		<description><![CDATA[ヨーロッパに来ると、エロ系のボカシがなくなります。 （戦争ルポなどの残虐系ボカシはありますが） ヘアも、男性器も、そのまんまお茶の間のTV画面にドーンと映し出される。 なんせ英国の由緒あるチャンネルでも、思春期の少年をス <a href="http://sanmarie.me/silence-of-the-lamb#more-18262'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_16" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/buffalobill.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/buffalobill-300x220.jpg" alt="映画「羊たちの沈黙」　バッファロー・ビル" title="女の皮をかぶって恍惚とするバッファロー・ビル" width="300" height="220" class="alignnone size-medium wp-image-18265" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>ヨーロッパに来ると、エロ系のボカシがなくなります。<br />
（戦争ルポなどの残虐系ボカシはありますが）</p>
<p>ヘアも、男性器も、そのまんまお茶の間のTV画面にドーンと映し出される。</p>
<p>なんせ英国の由緒あるチャンネルでも、思春期の少年をスタジオに集め、ムキムキマッチョな全裸の成人男性が10人ばかりずらりと居並ぶ中で、「大人の男のペニスはこういうものです。大きいのや、短いのや、いろいろでしょう。だから君も、自分のペニスがおかしいのではないかと悩む必要はないのですよ」と優しく説明する科学番組があったりして、お国柄の違いを実感することしきり（あれは圧巻だった）。</p>
<p>おかげで、見たくもない俳優さんのイチモツを画面いっぱいに見せつけられ、何度目が点になったかわからない。</p>
<p>もしかして喜んでる？　とか、思ってる人。</p>
<p>全然うれしかーないですよ。だって、私たち観客は、俳優さんの現実離れしたイメージに恋してるんですもの。それこそブルース・ウィルスのとか「勘弁して」って感じ。少女漫画の王子様が決してトイレに行かないように、ハリウッドの俳優さんにも腰から上だけのイメージを貫いて欲しいもの。アレは余計なんです……。</p>
<p>で。</p>
<p>ある日のこと。</p>
<p>深夜の番組枠で、アンソニー・ホプキンスの出世作となった『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B003N25MX2/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">羊たちの沈黙</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B003N25MX2" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』が放映された。</p>
<p>この作品は、謎の猟奇殺人事件に挑むFBI候補生の美女クラリスと、天才的な精神科医でありながら殺人を重ね、人肉嗜食の嗜好をもつハンニバル・レクター博士の推理を描いたもので、捜査の糸口を掴むためにレクター博士に接触したクラリスが、いつしか精神分析を受ける側となり、事件の解決とともに少女時代のトラウマを癒される過程が非常にドラマティックな力作だ。</p>
<p>シャープな頭脳をもつFBI候補生のクラリスはハリウッド一の知的美女ジョディ・フォスターが演じてアカデミー主演女優賞を受賞、映画史上に残るユニークなキャラクター「ハンニバル・レクター博士」を作り上げたアンソニー・ホプキンスも主演男優賞を受賞し、その後に続くサイコホラーの先駆けとなった。</p>
<p>トマス・ハリスの同名原作「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4102167021/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">羊たちの沈黙 (新潮文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4102167021" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」が秀逸なだけに、この作品の脚本も細部までよく練られており、まるで謎かけするように繰り出されるレクター博士の分析は「獄中のシャーロックホームズ」とでも呼びたくなるほど。</p>
<p>それに冷静に受け答えしつつも、少女時代のトラウマに心を痛め、こみあげる辛い思いをぐっと押し殺して捜査に挑むジョディ・フォスターの演技も印象的だ。</p>
<p>彼らが追うのは、若い女性を標的にした謎の連続猟奇殺人犯。殺害時、被害者の女性の生皮を剥ぐことから「バッファロー・ビル」の名前で呼ばれているが、その目的も居所も何一つ掴めず、捜査は難航していた。</p>
<p>クラリスの任務は、精神病院の地下に監禁されている天才精神科医レクター博士を訪問し、捜査の手掛かりを得ることだったが、逆にクラリスの人間性を見透かされ、けんもほろろに追い返される。ところが、囚人棟を出ようとした時、別の囚人に性的な嫌がらせを受けたことから、レクター博士は「お詫び」として事件解決のヒントを与えることを約束する。</p>
<p>事件の資料から導き出されたのは、レクター博士の元患者で、精神に異常をもつ若い男のことだった。</p>
<p>「犯人は性倒錯者である」と推理するクラリスに、レクター博士は言う。</p>
<p>「違う。彼は、幼少期の虐待がもとで、現在の自分自身を嫌っていた。彼の望むところは『変身』だ」</p>
<p>その後で挿入されるエピソードがこちら。</p>
<p>被害者の女性から剥いだ皮をなめし、「生き皮のドレス」を作る犯人が、『Goodbye Horses』というロックに乗って、女装して鏡の前で踊る場面だ。<br />
同時に、地下室の井戸に閉じ込められた新たな被害者キャサリンが、音楽が大音量で流れるスキを狙って、犯人の愛犬を人質に取ろうと試みる。</p>
<p>ここで重要なのは、「残虐な殺人嗜好」「性倒錯」を仮定する捜査班に対し、レクター博士の「現在の自分自身を嫌い『変身』を望んでいる」という推理が正しいことを証明している点だ。</p>
<p>そしてまた犯人は、自分で性同一障害だと思い込んでいるが、診断はそうではなく、犯人自身も自分の心の問題を理解していないという背景もある。</p>
<p>男は化粧をし、女性の皮で作ったカツラをかぶって、女のようにダンスをしてみせる。</p>
<p>その時、上半身をかがめ、両手を身体の手前にやってゴニョゴニョするのだが、これが一体何を意味するのか、日本で見ていた時はまったく分からなかった。</p>
<p>しかし、海外に来て、ボカシのない映像を見た時、その意味がやっと分かったのである。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/silence-of-the-lamb"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
<p>そう、犯人は、男性のシンボルを足の間に挟み込み、外見を女性器のように見立てて陶酔していたのだ。</p>
<p>日本では局所にボカシが入っていたため、何のことだか分からなかった。</p>
<p>ボカシなしのオリジナル映像で、ペニスがすっぽり隠れたバミューダトライアングルのような股間を見て、レクター博士の分析を裏付けるとともに、犯人の「変身願望」を物語る重要な場面だということがやっと納得いったのである。</p>
<p><br/><br />
<strong>映倫のバカ</strong>。</p>
<p>あのボカシがなければ、レクター博士の分析をもっと深く味わうことができたのに。</p>
<p>日本の法律上、仕方ないこととはいえ、なんか損した気分だった。</p>
<p>映画の本質を理解するのに必ずしも局部の描写は必要ないけれど、ぼかすとかえって不自然な場面もあるし。</p>
<p>そのせいか、海外で、完全・無修正のオリジナル映像を見ると、新鮮に感じることが多い。</p>
<p>最近では、スタンリー・キューブリックの『シャイニング』で、殺人のあった客室を訪れた父親のジャックが、浴室から出てきた全裸の美女に誘惑される場面があったけど（もちろんゴースト）、やはり無修正の映像を見ると、美女の造形がなまなましくて、股間にぼかしの入ってる日本版より気持ち悪かったものね・・。</p>
<blockquote><p>
『ヘア解禁』に関する見解 Wikiより</p>
<p>日本ではかつて映像における陰毛表現がみとめられておらず、自主規制団体により一律ぼかしがかけられていた。この自主規制は1990年代に実質的に緩和されたが、その後も性行為描写のあるシーンでは原則ぼかし処理となるなど、未だ完全解禁に至っていない。「ヘア無修正版」はこのような規制がどの程度かかっているかについてメーカーから消費者への情報開示と見ることができる。（ただし、これらはあくまで業界の自主規制にすぎず、法律上、わいせつ物にあたると警察当局が判断すれば、その頒布・販売・上映等はわいせつ物頒布等の罪として摘発されうる。）<br />
なお、ヘア無修正版はあくまで「ヘア」無修正であり、いわゆる「無修正版」ではない。そのため、性器が直接写っているカットなどでは通常通りのぼかしがかけられるほか、カットによってはヘアまでしか写っていなくともぼかしがかかっていることもある。<br />
当然だが、ヘアにぼかしがかかっていない作品は必ず「ヘア無修正版」とつけなければいけなルールがあるわけではないため、この表現はあくまでヘアが見えれば商品性が大きく上がる作品につけられる売り文句である。
</p></blockquote>
<p><br/><br />
とはいえ、ヘアや性器のモロ映しはあまり気持ちのいいものじゃない。</p>
<p>日本人的感覚では、かなり理解力のついたハイティーンが見てもどうかと思う。</p>
<p>でも、時にはそれが本質を物語っていることもある。</p>
<p>目をそらさずにみつめることで、開ける哲学もあるはずだ（……どんな？？）</p>
<p>もしかしたら映倫のボカシこそ日本のグローバル化を阻む真の要因かもしれないのだから。</p>
<p>映画好きは、ぜひとも海外に出かけて、一度は「完全・無修正のオリジナル」をご覧になることをおすすめする。</p>
<p><br/><br />
P.S</p>
<p>本作の、犯人の「変身願望」を表すアイテムは『蛾』である。この男は自宅に大量のマユを飼って蛾を孵化させ、被害者の喉の奥にも押し込んでいた。映画のポスターのジョディの口に『蛾』が描かれている所以である。この蛾の背中にはガイコツ似た紋様がある。<br />
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</span></p>
</p>
<p>女性を誘拐し、皮を剥いで殺害する連続殺人事件の捜査を任命されたFBI訓練生のクラリス。彼女に与えられた任務は9人の患者を惨殺して食べた獄中の天才精神科医レクター博士に協力を求め、心理的な面から犯人に迫ることだった。レクター博士は捜査に協力する代償に、彼女自身の過去を語らせる。息詰まる心理戦の果てに導き出された答えとは──?</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>「羊たちの沈黙」の大ヒットに続いて、似たようなサイコホラーが幾つも制作されたけど、やはり本作を超えることはできなかった。<br />
緻密なプロットといい、映画史に残るキャラクター「ハンニバル・レクター博士」といい、まさにサイコホラーの金字塔といっても過言ではない。</p>
<p>加えてジョディ・フォスターの完璧な役作りも見逃せない。元々の知的な雰囲気に「見栄っ張りの田舎娘」「心に深い傷をもつ少女」という隠れた側面を味付けし、「どこか脆さを感じさせる美人の優等生」を見事に作り上げている。</p>
<p>またこの作品はレクター博士とクラリスの淡い恋心が織り込まれていて、それは続編の「ハンニバル」でより前面に押し出されるのだが、「恋」の描き方としてはやはり本編の方が秀逸。</p>
<p>バッファロー・ビルに誘拐された上院議員の娘キャサリンを救い出すために、精神病院の地下囚人棟から町中のビルに身柄を移され、大きな鳥かごのような檻に監禁されたレクター博士が、クラリスに捜査資料を渡す時、本来、絶対に触れ合うことのないクラリスの指に優しく触れる場面が、まるで恋人の愛撫のようになまめかしく、かつ悪魔に魅入られた花嫁のように怪しい雰囲気を醸し出しているからだ。</p>
<p>レクター博士にとって愛の表現とは、おそらく「食べること」。その肉を食して一体になることがレクター博士の究極の愛の姿としたら、クラリスの肉体こそ至上の存在であり、それこそ「食べたいくらい、いとしい」はずなのだが、現実には叶うはずもない。</p>
<p>そう考えると、あの一瞬の触れ合いが、レクター博士にとってはセックスにも等しい恍惚の瞬間であり、触れられたクラリスにとっても（彼女は恐らく処女であるか、あるいは少女期に性的いたずらをされた可能性がある）、心と身体の壁をすり抜け、自らの処女性を侵されるような体験だったと思うのだが、それを体感するには、クラリスはあまりに精神的に稚く、性にも頑な、といったところ。</p>
<p>ちなみに、続編の小説「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/410216703X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">ハンニバル (新潮文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=410216703X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」では、この二人、肉体的にも結ばれて、本物の恋人同士になっちゃうんですね。</p>
<p>それはあんまりでしょ！　と思って、私はまともに読まなかったけれど。</p>
<p>やはりレクター博士とクラリスは、精神でのみ結ばれた禁断の恋人同士というか・・クラリスは、レクター博士にとって、永遠に手に入らない愛の憧憬であって欲しかったです。</p>
<p>ちなみに、この映画がブレイクした後、原作のモデルになったといわれる『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4150502447/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記 (ハヤカワ文庫NF)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4150502447" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』がベストセラーとなり、著者のロバート・K. レスラーが某局のワイドショーで殺人事件のコメンテーターとして引っ張りだこだったのが思い出される。今頃、どこで、どうされているのか・・（一番印象に残ってるのがアメリカの美少女ジョンベネちゃん殺人事件）</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/silence-of-the-lamb"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
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</span></p>
<p>
<p>   そう。彼が帰ってきた。しかもなお、血に飢えて。『羊たちの沈黙』から10年、同作品でアカデミー賞主演男優賞に輝いたアンソニー・ホプキンスが再び演じるハンニバル・カニバル(人食い)・レクター博士は、イタリアで芸術を学び、エスプレッソをすすりながら、優雅に暮らしていた。一方、ジョディ・フォスターに代わってジュリアン・ムーアが演じるFBI捜査官クラリス・スターリングは、あまり恵まれた境遇にない。当初からアウトサイダーのクラリスは、お役所的なゲームに身を置くことのできないむっつりした一匹狼となっていて、そのために苦しい立場にいる。さらに、麻薬取引の手入れの失敗で左遷の憂き目にあい、そこへレクター博士の犠牲者唯一の生き残り、メイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)に呼ばれてちょっとした質問を受けることになった。レクター博士にそそのかされて自らの顔の皮をはいだヴァージャーの顔面は、恐ろしく変形している。クラリスは、彼がレクター博士をおびきだすためのエサとして自分を使おうとしていることなど、露知らなかった。</p>
<p>   ストーリーの大筋はトマス・ハリスの同名小説を下敷きにしているが、表現方法には大きな違いがあり、これはこれ独自のものとして観ることを迫られる。監督のリドリー・スコットは、この作品にしゃれたヨーロッパ・テイストを加え、前作では典型的アメリカ人のクラリスを中心としたのに対し、この映画は全編ハンニバル・レクター博士だけに視点を置いている。たしかに、それはそれで効果的とも言えるが、そこには限界がある。スコットは不気味なムードを巧みに演出してはいるが、それが結局は期待はずれに終わる。ハンニバルを捕らえて人食いブタに食わせようというヴァージャーの計略は、なくてはならないはずの心の底から震え上がるような恐怖を感じさせないし、鳴り物入りのクライマックスのシーケンス、クラリスとレクター博士ともうひとりの不運な客との食事シーンは、パロディだかホラーだかよくわからない。ホプキンスとムーアはいずれも一流だが、『羊たちの沈黙』ではレクター博士とクラリスとの相互作用がすばらしい効果を上げていたのに対し、この映画では両者をできるだけ離しておこう、離しておこうとしている。ようやくふたりが結びついたところは思わずぞくぞくさせられるが、残念ながら、時すでに遅しというところだ。(Mark Englehart, Amazon.com)</p>
</p>
<p>ハンニバル・カニバル(人食い)・レクター博士は、イタリアで芸術を学び、エスプレッソをすすりながら、優雅に暮らしていた。一方、ジョディ・フォスターに代わってジュリアン・ムーアが演じるFBI捜査官クラリス・スターリングは、あまり恵まれた境遇にない。当初からアウトサイダーのクラリスは、お役所的なゲームに身を置くことのできないむっつりした一匹狼となっていて、そのために苦しい立場にいる。さらに、麻薬取引の手入れの失敗で左遷の憂き目にあい、そこへレクター博士の犠牲者唯一の生き残り、メイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン)に呼ばれてちょっとした質問を受けることになった。レクター博士にそそのかされて自らの顔の皮をはいだヴァージャーの顔面は、恐ろしく変形している。クラリスは、彼がレクター博士をおびきだすためのエサとして自分を使おうとしていることなど、露知らなかった。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>作品への不服からジョディ・フォスターが出演拒否し、ジュリアン・ムーアがクラリスを演じた本作。<br />
「羊たちの沈黙」とはかなり趣の異なる作品に仕上がっており、評価が分かれるところ。<br />
私も、あんまり好きじゃない。上記の理由から、キスはせんで欲しかった。（実際にはしてないけども、しようとしたとこで興ざめ）<br />
あくまで続編が気になる人向き。</p>
<p><a class="highslide img_18" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/292384_main.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/292384_main-150x150.jpg" alt="映画「羊たちの沈黙」ハニバル・レクター博士" title="サイコホラーのアイコン　ハニバル・レクター博士" width="150" height="150" class="alignnone size-thumbnail wp-image-18263" /></a></p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/silence-of-the-lamb"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p><br />
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		<title>ダグレイ・スコット ～奇しき運回りの実力派俳優の人気と未来～</title>
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		<comments>http://sanmarie.me/dougray-scott#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 25 Jan 2012 12:27:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[ミッション・インポッシブル]]></category>

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<p><br/><br />
ダグレイ・スコットという俳優さんをご存じだろうか。</p>
<p>日本では「<a href="http://sanmarie.me/tag/%e3%83%9f%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%9d%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%96%e3%83%ab" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="ミッション・インポッシブル タグの付いた投稿">ミッション・インポッシブル</a>2」以外、超大作の出演はないので、知らない人の方が多そうだが、海外ではTVシリーズなどに出演していることもあり、固定ファンをしっかり掴んでいる実力派俳優の一人である。</p>
<p>私も「MI:2」を見るまでは全然知らなくて、期待もしていなかったのだが、適役とは思えないほど演技が上手で、見終わった後の印象も抜群。その後、これといった大作への出演もなくて、「あの上手な俳優さんはどうなったのだろう」とWikiで調べてみたら、なんと「X-MEN」のウルヴァリン候補だったとか。だが、運悪く、MI:2 の撮影スケジュールと折りあいが合わなくて、代わりにヒュー・ジャックマンが抜擢。その後のジャックマンの活躍は周知の通りである。</p>
<p>しかも、ウルヴァリンだけにとどまらず、「007」ジェームズ・ボンドの候補でもあったらしい。こちらもダニエル・クレイグが抜擢され、ダグレイはまたも一世一代のチャンスを逃すことに。</p>
<p>このことについて、ヒュー・ジャックマンのインタビュー記事によると（<a href="http://screenrant.com/actors-almost-played-superheroes-tmal-58030/all/1/" target="_blank">Dougray Scott as Wolverine</a>）</p>
<blockquote><p>
“I have spoken to him, I didn’t quite have the guts to say thank you, I kind of apologized more to him … he said ‘Ah, that’s Hollywood, these things happen’.</p>
<p>（ダグレイと）話したことはあるよ。でも、「ありがとう」なんて言う根性はとてもなかった。それで「ゴメンネ」っぽいことを言ったら、彼はこう言ったんだ。『それがハリウッドだ。よくあることさ』。
</p></blockquote>
<p>海外のファンページの掲示板には、今も「ダグレイがウルヴァリンを演じていたら・・」「ダグレイがジェームズ・ボンドだったら・・」という書き込みが絶えず、つくづく『運』と『成功』の噛み合いというか、世の中って、ほんと、努力や実力だけではどうにもならないことがあるんだな、と、深く考えさせられずにいないのである。</p>
<p><small>見てみたかった、ダグレイのウルヴァリン・・</small><br />
<a class="highslide img_22" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/dougray-scott-wolverine.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/dougray-scott-wolverine-263x300.jpg" alt="ダグレイ・スコット　ウルヴァリン" title="こうしたいファンの気持ちも分かる・・" width="263" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-18220" /></a></p>
<p><br/><br />
そんなダグレイのどこがスゴイの……と問われたら、まずは「ミッション・インポッシブル 2」を見ることをおすすめしたい。</p>
<p>この作品では典型的なトム・クルーズの殴られ役＝すなわち細菌兵器を使ったテロの首謀者を演じているのだが、その造形が非常にユニーク。</p>
<p>CIAの諜報活動で度々、イーサン・ハントの身代わりを演じてきたショーンは、『キメラ』という史上最悪のウイルスをカードに、製薬会社のCEOを脅迫し、人々の間に疫病を蔓延させて、大金を巻き上げることを思いつく。</p>
<p>この動きを察した情報部は、ショーンの昔の恋人ナイアを再接近させて、取り引きの現場をおさえることを計画するが、逆に、ショーンにナイアとウイルスの二つを奪取され、イーサンは撤退を余儀なくされる……。</p>
<p>ショーンは、いわば、「影のイーサン」ともいうべき存在で、知能、実力、キャリア、すべてにおいて引けを取らないキャラクターだ。そして何よりイーサンの手の内を知り尽くしている。</p>
<p>そして二人の間に立つ、美しい恋人ナイア。</p>
<p>命を懸けてイーサンのミッションに協力し、その危機には自らの身体を犠牲にする、可憐にして情熱的な女性だ。</p>
<p>全編を通してひときわ印象に残るのが、ショーンとナイアの再会のシーン。</p>
<p>イーサンのスパイであることをひた隠し、偽りの恋心を浮かべてショーンに再接近するナイアだが、彼女がショーンの隠れ家に到着し、ショーンに向かって歩いてくる時、疑惑と未練が入り乱れる心中を眼差しだけで見事に表現する。（記事上部の写真）</p>
<p>そして、この場面には全くセリフがなく、二人がキスできるほど近寄った時、風がふわりと吹いてナイアのスカーフを巻き上げ、それを掴んだショーンがそのままナイアの首を絞め殺してしまうのではないか……という緊張感が、また絶妙なのだ。</p>
<p>これはジョン・ウー監督の手腕にもよるし、脚本の妙とも思う。</p>
<p>また、再接近したナイアを詰り、ショーンの甘さを批判した相棒のヒューの指先を葉巻のカッターで切り落としたり、ショーンを裏切ったナイアを「ビッチ！」と罵ったり（ダグレイになら言われてもいいかも～～♪）、全編通して意地悪なんだけども、どこか人間くさくて憎めない悪役を演じていて、表情の一つ一つが魅力的。</p>
<p>「トム・クルーズを食う」とまではいかないけれど、ダグレイがチャーミングな悪役を演じたおかげで、トムの格好よさが引き立ったのも確か。メイキング・ビデオでも「ダグレイは目で演技できる素晴らしい俳優」とコメントしていたけれど、本当にその通りだと思う。</p>
<p>近年では、組織に裏切られた暗殺者とロシアン・マフィアの攻防を描いた『ヒットマン』で粘り強いインターポールの刑事を演じ、ずいぶん面変わりされた印象があるけれど、ブルドッグ濃厚ソースのようなコクのある存在感は今も健在、ファンの評価も高い。</p>
<p>「ウルヴァリン」「ジェームズ・ボンド」に続く、三回目の「一世一代のチャンス」はあるのか？？</p>
<p>今後もあたたか～く見守りたい俳優の一人である。</p>
<h3> § 動画</h3>
<p>けちょんぱんにコケおろされる「ミッション・インポッシブル ２」。でも、私はけっこう好きでした。<br />
何と言ってもダグレイ・スコットがいいからね。<br />
恋人ナイアを演じたダンディ・ニュートンも数々の映画レビューで「ブス」とか書かれて本当に気の毒なんだけど、彼女は美しいと思いますよ。イーサンもそう言ってることだし・・</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/dougray-scott"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/><br />
主人公の暗殺者「エージェント47」を演じるティモシー・オリファントがとってもキュート。<br />
話自体は「うん、そうか」って感じだったけど、ティモシーがチャーミングだから許す。友達の旦那さんに似てる。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/dougray-scott"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
<p>なんでそんなに、みんな嫌いかなーー？？<br />
「お気楽スパイアクション」とか言われて、なんか淋しい・・。<br />
これはこれでよかったと思うんだが。私は「3」や「ゴースト・プロトコル」より好きだが。</p>
<div class="subcolumns">
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</span></p>
</p>
<p>トム・クルーズ製作・主演によるスパイアクションシリーズ第2弾。テロ集団に盗まれた恐るべき細菌兵器・キメラを取り戻すべく、あらゆる任務をこなしてきた敏腕スパイ、イーサン・ハントに指令が下る。監督は『レッドクリフ』のジョン・ウー。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>人気ゲームの映画版だそうですが、とにかくティモシーが可愛くて、「ママの胸においで！」と言いたくなるような作品だ。<br />
アクションは流麗で良かったですよ。</p>
<div class="subcolumns">
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</span></p>
</p>
<p>エージェント47という名でのみ知られている冷徹なエリート暗殺者は、次の仕事のためにロシアに潜伏し、ターゲットであるロシアの政治家ミハイル・ベリコフを見事射殺する。しかし、密告によりインターポールとFSB(ロシア連邦保安庁)の双方から追われる身となる。いったい誰が密告したのか? なぜ自分が抹殺されなければならないのかを探るうち、その鍵を握る美しく傷ついた謎の娼婦ニカと出会う。自分を罠にはめた犯人を捜すためニカと行動を共にするうちに、彼自身の中に人間らしさが芽生えはじめる。しかしこれまで経験したことのないその感情こそが、彼自身にとって最大の脅威となっていく……。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
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	Tags: <a href="http://sanmarie.me/tag/action" title="アクション＆ホラー" rel="tag">アクション＆ホラー</a>, <a href="http://sanmarie.me/tag/%e3%83%9f%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%9d%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%96%e3%83%ab" title="ミッション・インポッシブル" rel="tag">ミッション・インポッシブル</a><br />
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		<title>「時は金なり」「貧乏ヒマなし」人生とは時間そのもの 映画『TIME/タイム』</title>
		<link>http://sanmarie.me/time-justin-timberlake</link>
		<comments>http://sanmarie.me/time-justin-timberlake#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2012 12:03:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[viva Polska]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[仕事・ライフワーク]]></category>

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		<description><![CDATA[科学技術の進歩によって、人間の生体は25歳で成長を止めることが可能になった。 だが、しかし、25歳を過ぎると、与えられる時間は「1年」限り。大半の人間は労働し、通貨の代わりに「時間」を稼がなければならない。一方、裕福な「 <a href="http://sanmarie.me/time-justin-timberlake#more-18163'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_25" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/in-time2.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/in-time2-300x170.jpg" alt="映画「タイム / TIME」" title="時を消費するなかれ" width="300" height="170" class="alignnone size-medium wp-image-18166" /></a></p>
<p>科学技術の進歩によって、人間の生体は25歳で成長を止めることが可能になった。</p>
<p>だが、しかし、25歳を過ぎると、与えられる時間は「1年」限り。大半の人間は労働し、通貨の代わりに「時間」を稼がなければならない。一方、裕福な「時間もち」は、100年も200年も生き長らえ、あくせくした労働とは無縁の生活を送っている。</p>
<p>文字通り『時は金なり』の世界観をリアルに描き出した近未来SF映画「タイム / TIME」（原題は In Time）。</p>
<p>セクシーなパフォーマンスで人気を集めるジャスティン・ティンバーレークが主役をつとめ、映画「インセプション」でアイデアを植え付けられる御曹司をクールに演じたキリアン・マーフィーや、映画「マンマミーア」でキュートなヒロインを演じたアマンダ・セイフライドが個性的な魅力を醸し出している。</p>
<p>ハリウッドのSFアクション大作を見慣れている人には、映画全体に漂うB級っぽさが物足りなく感じるかもしれないが、与えられた時間の中からバス代を支払い（乗車一回2時間）、高級車を買い（一台59年）、貨幣の代わりに持ち時間をやり取りするユニークな設定は見応えがある。</p>
<p>また、貧しいスラムから富裕層の町にやって来て、優雅なランチを楽しむ主人公のウィル(Will。未来形の名前)に、美人のウェイトレスが「あなたは外から来たでしょう？」「どうして分かる」「だって、動きが忙しいもの」と答える場面など、ブラックな会話も満載だ。</p>
<p>作品としては、ドラマに重きを置いたのか、アクションや展開を見せたいのか、どちらも中途半端な印象があり、「もう少しテーマを掘り下げてもよかったのでは・・」という感想が否めないが、『時は金なり』の世界観は上手に描けていたのではないかと思う。</p>
<p><a class="highslide img_26" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/in-time.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/in-time-300x171.jpg" alt="映画「タイム / TIME」" title="「時間」が絶対的価値をもつ未来社会" width="300" height="171" class="alignnone size-medium wp-image-18165" /></a></p>
<p>……そう、まさに『時は金なり』なのである。</p>
<p>「お時間もち」の富裕層はともかく、社会の底辺で毎日僅かな「時間」を稼ぐためにあくせく動き回るスラムの人々は、決して心穏やかではない。<br />
たとえば今の日本社会で全財産を失っても、とりあえず生存の権利は保障されるが、この世界では持ち時間が尽きれば死ぬしかないのだから。<br />
その証拠に、道端には、タイムアウトから命尽きた人のボディがあちこちに転がっている。人目に触れぬ場所でひっそりと死を待つ人もいる。どんな事情があろうと、持ち時間がゼロになればそれで終わり。容赦ない。</p>
<p>そんな過酷な世界で、「100年」もの時間を得たウィルは、命を懸けて富裕層の町「ニューグリニッジ」へと乗り込む。</p>
<p>その100年を与えたのは、老いることもなく死ぬこともない人生に絶望しきった富裕層の男だった。</p>
<p>追っ手から逃れる男と古びた建物で一晩を過ごしたウィルが目覚めた時、窓に書かれていた言葉は「Don&#8217;t waste my time」。ここでの意味は「僕があげた時間を無駄にするな」。</p>
<p>それは映画の世界でなくても同じ事。</p>
<p>人生とは、まさに『時間』。お金に換えられるものではない。</p>
<p>金持ちも貧乏人も、与えられた時間は「一日24時間」。みな平等だ。</p>
<p>もっとも金持ちはあくせく働く必要もなく、医療費や美容費にも湯水のようにお金を注ぐことができる。</p>
<p>一方、貧乏人は、1円でも稼ぐ為に朝から晩まで働きづめに働き、まさに「貧乏ヒマなし」を地でゆくような生き様。</p>
<p>ただ生きる対価となるものが「貨幣」であるというだけで、実質的には、腕に持ち時間が刻まれた映画のスラムの住人と変わりない。金持ちが10年の歳月を遊びに使えるとしたら、貧乏人は一日の休みもなく──なのだから。</p>
<p>『人生の格差』というのは、着る物や食べる物や住まいに現れるのかもしれないが、本当のところは、「人生に対する余裕」ではないかと思ったりもする。もし、働かなくても、着るにも食べるにも困らないとしたら、自分の好きなことだけして、世の中の楽しい部分だけを享受することが出来る。でも、そうでない場合は、生きる為に、やりたくない仕事をし、無茶な要望にも堪え、私生活を犠牲にしても仕えなければならない。「仕事が生き甲斐」というけれど、果たしてそうか？　もしかしたら、働かなくても世の中の美味しい部分だけ味わえる人に比べたら、そんな悦びは微々たるもので、生き甲斐という言葉で自分を慰めているだけではないのか？ </p>
<p>だとしたら、本当の不公平は、悦びとか、余裕とか、心に現れる格差であり、「働いて稼がねば」と考える時点で、すでに多くのものを損しているのではないか──と思ったりもする。</p>
<p>もっとも、着るにも食べるにも何の不安もない、遊んで暮らせばいいような富裕層にも虚しさや絶望は存在し、映画の中では、その極みにいる男が、100年の持ち時間をウィルに与えて自殺するわけだが、それでも1分1秒を惜しんであくせく働く人間の余裕のなさに比べたら、彼らの絶望など流感みたいなものだ。</p>
<p>そう考えると、私たちは、お金を得る代わりに、人生の本当の醍醐味や魂の幸福というものを、自分の気付かぬところで片っ端から盗まれているのかもしれない。「仕事が生き甲斐」といっても、この社会に存在する以上、何かに繋がれ、左右されている部分は絶対にあるはずだから。</p>
<p>「時間」という人生最大の財産。</p>
<p>普段意識しないけれど、あなたは本当に自分の心の幸福のために使っているといえるだろうか？</p>
<p>様々な理由の中に、時を無駄に消費しているのではないか？</p>
<p>『TIME/タイム』は、そんな庶民が意識しない時間の価値を目に見える形で描き、その本質や使い方を問いかける、非常にユニークな作品である。</p>
<p>だからこそ、時間に追われる人間の葛藤、逆に、時間はたっぷりあるけど満たされない人間の虚しさみたいなものを、もっともっと掘り下げてドラマにして欲しかった。</p>
<p>前半がいい線いってただけに、後半のヒネリがちょっと物足りなかった私です。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/time-justin-timberlake"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § ジャスティン・ティンバーレーク</h3>
<p>私がジャスティンを知ったのは2006年。世界中で大ヒットした「セクシー・バック」のMTVがきっかけです。<br />
最初はよくあるクラブ系のアーティストだと思っていたら、次々にリリースされる楽曲の個性に目が釘付け。<br />
とりわけ素晴らしいのが、官能的な美人女優スカーレット・ヨハンソンを相手役に迎え、昔のヨーロッパ映画風の演出で注目された「ワッツ・ゴー・アラウンド」。歌声もセクシーならメロディも綺麗。これは本当におすすめの曲です♪</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/time-justin-timberlake"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>モノトーンの演出が美しい『Let Me Talk To You/My Love』。最初はクラブ風のサウンドで始まりますが、途中でメロディアスなバラードになります。一糸乱れぬバックダンサーの踊りと、ジャスティンのパフォーマンスが素晴らしい。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/time-justin-timberlake"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>世界中で大ヒットした「セクシーバック」。スパイ・アクション風の演出とスリリングな男女の絡みが秀逸。<br />
こういうキャリアがあるから、「タイム/TIME」の主役にも抜擢されたんでしょうなあ。<br />
今後が楽しみなアーティストです。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/time-justin-timberlake"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>ジャスティンのビデオ、もっと見たい！　という方は、YouTubeの<a href="http://www.youtube.com/artist/Justin_Timberlake?feature=watch_video_title" title="YouTube『Justin Timberlake』" target="_blank">Justin Timberlake</a>のリストからどうぞ♪</p>
<p><br/></p>
<h3> § ディスク</h3>
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<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BA-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF/dp/B000H5TZXG%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000H5TZXG?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">フューチャー・セックス/ラヴ・サウンズ</a> (CD)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>ジャスティン・ティンバーレイク, スヌープ・ドッグ, ティンバランド, T.I., ウィル・アイ・アム, スリー・6・マフィア</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">2,399円</span>   <span style="font-size:11px">40点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">380円より<br />
</span></p>
</p>
<p>若きスーパースター、ジャスティン・ティバーレイクが、約1年をかけてレコーディングした待望のセカンド・アルバム。2004 年グラミー賞2 部門(最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス、最優秀ポップ・ボーカル・アルバム)、2003 年MTV ビデオ・ミュージック・アワード3 部門、2003 年アメリカン・ミュージック・アワードなど数多くの賞を受賞</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>上記で紹介した「セクシーバック」「ワット・ゴーズ・アラウンド&#8230;~&#8230;カムズ・アラウンド」「マイラブ」などが収録。ジャスティンの魅力がぎゅっと詰まった一枚です。<br />
ジャスティンは曲にも恵まれてるのね。どれも個性的です。</p>
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		<title>神と悪魔とインシャアッラー　映画『デビルズ・ダブル』</title>
		<link>http://sanmarie.me/devils-double</link>
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		<pubDate>Fri, 30 Dec 2011 00:20:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[キリスト教]]></category>
		<category><![CDATA[人と社会]]></category>
		<category><![CDATA[社会派ドラマ]]></category>

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		<description><![CDATA[『影武者』と言えば、黒澤彰監督の作品みたいに、戦国の大名のような国の重要人物のセキュリティの為に、顔や体格の似通った人物を本物ソックリに仕立て上げ、常に影のように添わせて敵の目をくらませるわけだが、ドラマの中では、しばし <a href="http://sanmarie.me/devils-double#more-18087'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_28" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/m0000000669_large.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/m0000000669_large-300x171.jpg" alt="映画「デビルズ・ダブル」" title="主演ドミニク・クーパーの善と悪の演じ分けが凄い。" width="300" height="171" class="alignnone size-medium wp-image-18089" /></a></p>
<p><br/><br />
『影武者』と言えば、黒澤彰監督の作品みたいに、戦国の大名のような国の重要人物のセキュリティの為に、顔や体格の似通った人物を本物ソックリに仕立て上げ、常に影のように添わせて敵の目をくらませるわけだが、ドラマの中では、しばしば本物が命を落とし、国の動乱を避けるために影武者が本物に成り代わる。そして「本物の武田信玄」「本物の徳川家康」を演じるうちに、一介の野武士にすぎなかった男が大将の器に目覚め、ついでに本物の正妻や愛人とも好い仲になって、偉大な指導者として国を統治する……という「男版・マイフェア・レディ」のような顛末が主流なのだけど、映画『<a href="http://devilsdouble.gaga.ne.jp/" title="『デビルズ・ダブル』　公式サイト" target="_blank">デビルズ・ダブル　～ある影武者の物語～</a>』は、文字通り「悪魔のような本物＝ウダイ・フセイン」に人生をめちゃくちゃにされ、狂気のような悪行の中で葛藤する影武者の苦悩と戦いを描いた力作だ。</p>
<p>ウダイ・フセインと言えば、あのサダム・フセインの長男で、その常軌を逸した蛮行と気質から「ブラック・プリンス」と呼ばれ、殺人、窃盗、拷問、レイプなど、数々の悪の所業で知られている。</p>
<p>そのウダイに「顔が似ている」という理由だけで「影武者」を強制され、狂気の現場に立ち会わされたラティフ。</p>
<p>『デビルズ・ダブル』は、彼の手記やインタビューを元に制作された非常に生々しい作品であり、何の予備知識もないままに見たら、その残虐さに吐き気をもよおすにちがいない。</p>
<p>もちろん、映画はあちこち脚色されているし、実際、ウダイがどんな人物だったか、平和な日本人には知るよしもない。こちら側に伝えられるフセイン一族の印象も、「歴史はつねに勝者の側から書かれる」という言葉もあるように、どこまで真に受ければいいのかも分からない。</p>
<p>そうした歴史の背景を抜きにしても、映画『デビルズ・ダブル』は一つのドラマとして楽しめる。<br />
まさに「悪魔」と呼ぶにふさわしい狂気の権力者ウダイに善の心をもって対抗し、己の良心に忠実であろうとするラティフと、彼を支える家族の姿は胸に迫るものがある。</p>
<p>監督は「007/ダイ・アナザー・デイ」を手がけたリー・タマホリ。イラクを舞台にした作品ながら非常にスピード感があるし、BGMにハードロックをからめて劇画的な味付けにしているのもポイントだ。</p>
<p>＜ここからネタバレになりますが＞</p>
<p>物語は、国の行く末を憂う青年ラティフが、何の事情も知らされないままウダイの元に連行される場面から始まる。ウダイの異常な性格は学生時代から知っていたこともあり、話し合うまでもなくラティフの答えは「No」だったが、自身はともかく、家族の命も人質に取られたら頷くしかない。</p>
<p>そしてウダイの影武者となり、二十四時間、行動を共にするようになったラティフが見たものは、金ぴかの豪邸にずらりと並ぶ高級車やブランド物の数々。夜な夜な高級クラブで繰り広げられる乱痴気騒ぎに女漁り。スポーツ選手を拷問にかけ映像をコレクションにしたり、婚礼中の花嫁をレイプして自殺に追い込んだり、道行く女子学生を誘拐して絞殺した挙げ句、野原に遺棄したり。まさに「悪魔」としか言いようのない蛮行の数々であった。</p>
<p>だが、次第に、ラティフは良心の痛みに耐えきれなくなり、ついにウダイに反抗して、逃走を試みる。</p>
<p>そんなラティフに対してウダイがとった手段は、ラティフの最愛の父に銃口をつきつけ、「自由か、父の死か」を選ばせることだった……。</p>
<p><br/><br />
この映画の一つのクライマックスは、ついにウダイの手がラティフの家族に伸びる場面にある。</p>
<p>それまでは脅しに過ぎなかったが、ラティフが逃走したことで、現実のものになった。</p>
<p>だが、ラティフから詳しい事情を聞くまでもなく、すべてを察した彼の父親は言う。</p>
<p>「（我々が無力で、直接手を下すことができなくても）いつか必ず神の裁きが下る。お前が自由を得ることで、私が死ぬことになっても、それは神のご意志だ。インシャアッラー（すべては神の御心のままに）」</p>
<p>言うまでもなく、彼らの神は「イスラム」であり、普通の日本人にとっては遠い世界の偶像のような存在だ。</p>
<p>だが、キリスト教徒がイエス・キリストの愛と奇跡、そして神の大いなる業を信じるように、彼らもまたイスラムの神を信じ、その大いなる知恵と導きに心を委ねて生きている。</p>
<p>そして、この映画では、しばしば「インシャッアッラー」という言葉が登場する。これもアラブ人の常套句として知られている言葉だが、絶対的な権力者で、悪魔のような人格をもったウダイに対し、ただ善良であるというだけで抗う力もない普通の人間が最後に恃めるのは、唯一、「神」のみである。</p>
<p>明日自分が死ぬとしても、悪魔のようなウダイが栄耀栄華を極めるとしても、すべては「神の御心のままに」。</p>
<p>なまじ人間の正義感で裁いて憤慨したり、己の不運や無力を嘆いたり、復讐を試みたりせずとも、すべてを神の意志に委ねれば魂の平安が得られる……。それは一見、意志や戦いを放棄し、無責任に開き直っているようにも取れるが、これこそ無力な人間に授けられた最高の知恵であり、無限の力であると言える。</p>
<p>この世のことは、しばしば人間の理解や努力の範疇を超え、それを自らの手でコントロールしようと思えば必ず不条理に打ちのめされるが、すべては「神の意志」と思えば、受け入れがたいことも受け入れ、無益な怒りや憎しみから解放されるからだ。</p>
<p>ウダイのことも、まともな人間の感覚で考えれば絶対に許せるものではないし、出来ればこの手で裁きたい、復讐したいと思う。だが、その思いに取り憑かれれば、今度は自らが憎しみの鬼となり、正常な理性や判断を失ってしまう。</p>
<p>そうではなく、もっと高次な視点──神の次元で考えれば、明日自分が不条理な理由で死ななければならないとしても、その事実を受け入れ、真実の裁きを神に委ねることができる。自らが復讐の鬼にならずとも、神の正義を信じれば必ず悪は滅びるのであり、我々は、この魂も、運命も、神の大いなる手に委ね、その意志がなされる日を待っておればよい……という、一歩、突き抜けた諦念なのだ。</p>
<p>そう考えると、父サダム・フセインの権力を傘にきて、己の欲しいがままに振る舞うウダイと、「インシャアッラー」の教えを説くラティフの父は、まさに「悪魔」と「神」の構図だし、最後に良心に立ち返り、悪魔に抗うことを決意したラティフも神の側の人間である。</p>
<p>「デビルズ・ダブル」は、悪魔のコピーになれない人間の良心の物語でもあり（ラティフ以外の取り巻きも含めて）、それを支えるのは「インシャアッラー」の知恵である。</p>
<p>ここに登場する「神」が、イスラムのであれ、キリストであれ、「大いなる存在の御業」を信じることは決して試合放棄ではない。</p>
<p>むしろ、問題が起きた時に、自分の力で何とかしようともがくのではなく、時に「大いなる存在」に身をゆだね、その意志に委ねることで、得られる力や心の平安もあるのではないだろうか。</p>
<p>この作品にはまた、父サダム・フセインも登場するが、悪魔のような息子を生み出した父の哀しさがチラっと滲み出る場面も味わい深い。</p>
<p>ここに描かれているのは、まったくもって、人の世の「神」と「悪魔」なのである。</p>
<h3> § 予告編</h3>
<p>良心の人＝ラティフと、悪魔＝ウダイを一人二役で見事に演じきったドミニク・クーパーの狂気が乗り移ったような演技が見物。アカデミー主演男優賞とれるんじゃないかしら、多分。</p>
<p>映画自体は残虐なシーンがいくつかあるので、拷問・殺戮が苦手な人は映画館で見ない方がいいかも。</p>
<p>また全ての設定を鵜呑みにせず、「ウダイ・フセインをモチーフにした映画」……という感じで、ちょっと突き放したスタンスで見るのがポイント。</p>
<p>私としては「インシャアッラー」の思想を感じながら見て欲しいです。</p>
<p>それにしても、ラティフのお父さんが泣かせる・・。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/devils-double"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
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		<title>目と目で見交わす名画の愛　カーク・ダグラスの映画『スパルタカス』</title>
		<link>http://sanmarie.me/supartacus</link>
		<comments>http://sanmarie.me/supartacus#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 20 Dec 2011 10:02:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[ビル・エバンス]]></category>
		<category><![CDATA[歴史＆古典派]]></category>

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		<description><![CDATA[うーむ、カーク・ダグラスって、見れば見るほど、マイケル・ダグラスに似てるぅ～。 って、ちゃうちゃう。マイケル・ダグラスがカーク・ダグラスに似てるんだよ（←カーク・ダグラスの息子）。 そんなカーク・ダグラス主演の映画『スパ <a href="http://sanmarie.me/supartacus#more-18049'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_31" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/Kirk-Douglas-in-Spartacus-001.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/Kirk-Douglas-in-Spartacus-001-300x180.jpg" alt="映画『スパルタカス』　カーク・ダグラス" title="自由と抵抗の象徴『スパルタカス』" width="300" height="180" class="alignnone size-medium wp-image-18050" /></a></p>
<p><br/></p>
<p>うーむ、カーク・ダグラスって、見れば見るほど、マイケル・ダグラスに似てるぅ～。</p>
<p>って、ちゃうちゃう。マイケル・ダグラスがカーク・ダグラスに似てるんだよ（←カーク・ダグラスの息子）。</p>
<p><a class="highslide img_32" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/Michael-Douglas_weed.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/12/Michael-Douglas_weed-150x150.jpg" alt="マイケル・ダグラス" title="パパにそっくり" width="150" height="150" class="alignnone size-thumbnail wp-image-18051" /></a></p>
<p><br/><br />
そんなカーク・ダグラス主演の映画『スパルタカス』と言えば、共和制ローマ期に起きた「第三次奴隷戦争」を題材にした古典的名画。剣闘士（グラディエーター）のスパルタカスに率いられたこの大規模な戦いは、「スパルタカスの反乱」と呼ばれ、映画、小説、バレエなど、様々な作品に描かれてきました。</p>
<p>1960年、かのスタンリー・キューブリックを監督に迎え、カーク・ダグラスが制作の総指揮をとった『スパルタカス』もアカデミー賞を総ナメにし、ハリウッドの古典として今も評価が高いです。</p>
<p>私は<a href="http://sanmarie.me/swan-5" title="有吉京子の『SWAN』を観る(5)　～『スパルタカスの慟哭』・永遠のパートナー、レオン登場～" target="_blank">バレエ『スパルタカス』</a>のファンなので、映画の方はまったく興味なかったのですが、最近、<a href="http://sanmarie.me/love-theme-from-spartacus" title="壊れそうに美しい『Love Theme from Spartacus（スパルタカス 愛のテーマ）』ジャズ・ピアノの傑作 by ビル・エバンス" target="_blank">ビル・エヴァンスの名曲『Love Theme from Spartacus』</a>を知り、旋律の美しさに魅了され、この映画に行き着いた次第。</p>
<p>映画自体は、やはり『<a href="http://sanmarie.me/benhur" title="映画『ベン・ハー』　～聖書とキリスト教の物語～" target="_blank">ベン・ハー</a>』のインパクトが強いので、ちょっと見劣りするかなという感があるけども（人によってはベン・ハーより上と評価）、まず音楽『愛のテーマ』が美しいし、役者もローレンス・オリビエ、ピーター・ユスチノフなど名優ぞろい。戦闘シーンは動きもスローだし、一つ一つのカットが長いせいか、今風のアクション映画になれていると物足りなく感じますが、やたら首が飛んだり、血しぶきが出たり、剣が突き刺さってグエ～と悶えたりしないので、気持ち良く鑑賞することができます。<br />
本来、戦闘の描写はこの程度でいいんじゃないかな、今がやり過ぎなんじゃないか、と思わずにいないほど。</p>
<p>監督は『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』といった大作を手がける以前のスタンリー・キューブリックで、Wikiによると、制作総指揮にかかわったカーク・ダグラスとは意見が合わず、作品や制作サイドの批判をしていたことから、カークにも「才能のあるクソッタレ」呼ばわりされていたとのこと。<br />
確かに『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B004W9NT6M/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">時計じかけのオレンジ</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B004W9NT6M" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />のキチガイじみた暴行シーンや、両目を金具でこじあけて残虐な動画を見せ続け、少年を矯正する場面などと比べると、『スパルタカス』は優等生的で、きれいにまとまりすぎている印象がなきにしもあらずだけども、剣闘士が殺される場面のさりげない道具使いとか（木の板の隙間から闘技場を撮影し、血や殺戮場面を見せずに殺されたことを示唆する）、女声の裸体を影の中に浮かび上がらせる手法とか、やはり上手いです。</p>
<p>そして何より素晴らしいのは、スパルタカスとヴァリニアの愛の眼差し。</p>
<p>最近の作品がやたら「脱ぐ」「絡む」で、愛し合ってることを表現するのになんでそこまでハードな濡れ場を演じにゃならん？ と突っ込みたくなるだけに、この作品の温もりに満ちたラブシーンは胸に迫るものがあります。</p>
<p><br/><br />
奴隷として自由を奪われているのは女性も同じ事。彼女たちは順繰りに剣闘士にあてがわれ、夜の相手をさせられます。</p>
<p>そしてスパルタカスの独房に送られたのが美しいヴァリニア。「女性は初めてだ」というスパルタカスは、恐る恐る彼女の肌に触れ、長い髪を愛撫します。</p>
<p>が、突然、独房の上から嘲るような声が。</p>
<p>なんとローマ兵たちは独房の格子窓から剣闘士の性行為を覗き見、笑いものしていたのです。</p>
<p>「オレは動物じゃない！」と叫ぶスパルタカスに、「私も動物ではないわ」と答えるヴァリニア。知的で気品のあるヴァリニアの美しさに心ひかれたスパルタカスは彼女に衣類を着せ、互いの人間性を尊重します。</p>
<p>女奴隷は台所などの下働きもしていますが、剣闘士と交流することは許されていません。</p>
<p>が、そんな禁忌をおかしても、スパルタカスは給仕に来たヴァリニアに「彼らは君を傷つけたりしなかったかい？」と優しく尋ね、その手を握りしめます。</p>
<p>ほんの一瞬なのですが、ロミオとジュリエットのような切なさと、あふれるような恋心が感じられ、とても美しい場面に仕上がっています。そっと触れ合う手をアップで映したキューブリックの感性もいいですね。</p>
<p>『スパルタカス 愛のテーマ』がまた泣かせます。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>その死を見世物にされる剣闘士。共に励まし、支え合った仲間でさえ、どちらかが死ぬまで戦わなければなりません。</p>
<p>出場者に選ばれた四人が闘技場に着くまでの、切なくも緊迫した雰囲気が印象的な場面です。</p>
<p>この日はローマの将軍クラックスが美しい婦人達を伴い剣闘士の競技を楽しみますが、スパルタカスにとどめを刺そうとした剣闘士がとった行動は意外なものでした・・。</p>
<p>↓ この場面、スパルタカスの前に他の剣闘士二人が戦うのですが、その最期を木の板の隙間越しに撮ってるのが好きなんですよね。あえて殺しの場面をモロ出ししない、死の順番を待っている残り二人の方に視点を置くことで緊張感を高め、剣闘士の悲運をより強く感じさせる演出になっているように思います。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>クラックスに見初められたヴァリギアは、ローマへと売られて行きました。それを目にしたスパルタカスはついに決起。仲間も力を合わせてローマ兵と戦い、収容所から脱出します。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>スパルタカスを指導者とする反乱軍は、ローマに虐げられた人々の支えもあって、数万の規模に膨れあがります。それに対し、ローマはクラックスを指揮官とする大軍団を投じ、討伐に乗り出します。<br />
圧倒的な力の差により反乱軍は敗北し、クラックスは「首謀者のスパルタカスを差し出せば、他の者の命は助けてやる」と捕虜に呼びかけますが、スパルタカスを心から信じる捕虜たちは、「俺がスパルタカスだ！」と次々に名乗り出、クラックスはスパルタカスその人を捕らえることが出来ません。</p>
<p>↓ 「ブレイブ・ハート」や「グラディエーター」に比べると小学校の騎馬戦のような感じで、「血みどろの戦い」にはとても見えないけれど、腕が富んだり、顔に弓矢が突き刺さったり、とか、もういい加減、ウンザリでしょ？ やっぱ、これぐらいでいいんじゃないかなー、なんて思います・・。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>そうして捕虜達は次々にアッピア街道に磔にされ、その数は6000にものぼりました。やがてスパルタカスの存在に気付いたクラックスは、最後まで生き残った彼の友人アントイナスとデスマッチを要求し、生き残った方を磔にすると命じます。アントイナスは「俺にお前を殺させろ。お前を磔刑になどさせるものか（磔の方がより酷い苦しみを与えるため）」と言いますが、スパルタカスはアントイナスを絶命させ、自ら磔を選びます。</p>
<p>同じくローマに捕らえられたヴァリニアはクラックスの求愛を受けますが、それをきっぱり拒絶し、かつての敵だったバタイアス（剣闘士収容所の長）の手引きにより脱出します。そして、アッピア街道で磔にされたスパルタカスに生まれたばかりの息子の顔を見せ、「この子は自由になったのよ」と告げると、新しい命と人生のために遠く旅立って行くのでした……。</p>
<p><br/><br />
剣闘士を描いた作品と言えば、リドリー・スコットの『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B004V33WUM/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">グラディエーター</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B004V33WUM" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』も有名ですが、キューブリックの『スパルタカス』は、「自由への戦い」をより色濃く描いており（グラディエーターは将軍マキシマスの復讐がメインですが）、『freedom』がキーワードになっています。ちょっとプロパガンダな匂いがしないでもないですが、1960年代のハリウッド大作はどれも「共通の匂い」がするので、素直にエンターテイメントとして楽しめば気にならないかもしれません。</p>
<p>それにしても、この頃の映画はセリフも綺麗でシンプルだし、俳優さんの発音も明瞭で分かりやすいし、『良質』という言葉を絵に描いたような傑作が多いですよね。</p>
<p>しかも美男俳優はギリシャ彫刻のように顔立ちが整い、女優も気品があって、立ち居振る舞いが美しい。</p>
<p>アン・ハサウェイやペネロペ・クルズのような現代風美女もそれはそれでカッコイイとは思うけど、本来、銀幕のスターというのは、侵しがたい美しさをもち、手に届かない存在だから「スター」と呼ぶんですよね。</p>
<p>ともあれ、カーク・ダグラスの渋い魅力と古典的名画の品が輝く『スパルタカス』。</p>
<p>現代ハリウッド映画の騒々しさに疲れたら、ぜひ土曜の夜にのんびりご鑑賞ください。心があらわれますよー。</p>
<h3> § ビル・エヴァンス</h3>
<p><a href="http://sanmarie.me/love-theme-from-spartacus" title="壊れそうに美しい『Love Theme from Spartacus（スパルタカス 愛のテーマ）』ジャズ・ピアノの傑作 by ビル・エバンス">『Love Theme from Spartacus（スパルタカス 愛のテーマ）』ジャズ・ピアノの傑作</a>にも紹介しているビル・エバンスの傑作です。繊細で美しいピアニズムに酔いしれてください！</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § キューブリック！</h3>
<p>キューブリックといえば、ワタシ的には「時計じかけのオレンジ」。<br />
映画ファンなら、これは一度、見ておいた方がいいです。<br />
暴力とかアクションとか、単純にカテゴライズできない世界がここにはあります。<br />
着想そのものが芸術というか、タダモノじゃないですよ。<br />
これを支援し、公開に踏み切った配給会社や制作会社もスゴイです（今じゃムリかも）。<br />
ただし感じやすい人、下品で残酷な描写が苦手な人はご遠慮ください。</p>
<p>↓ 予告編のセンスからして凄い。<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/supartacus"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>喧嘩、盗み、歌、タップ・ダンス、暴力。山高帽とエドワード7世風のファッションに身を包んだ、反逆児アレックス(マルコム・マクドウェル)には、独特な楽しみ方がある。それは他人の悲劇を楽しむ方法である。アンソニー・バージェスの小説を元に、異常なほど残忍なアレックスから洗脳され模範市民のアレックスへ、そして再び残忍な性格に戻っていく彼を、スタンリー・キューブリックが近未来バージョンの映画に仕上げた。忘れられないイメージ、飛び上がらせる旋律、アレックスとその仲間の魅惑的な言葉の数々。キューブリックは世にもショッキングな物語を映像化した。当時、議論の的になったこの作品は、ニューヨーク映画批評家協会賞の最優秀作品賞と監督賞を受賞し、アカデミーでは作品賞を含む4部門にノミネートされた。現在でも『時計じかけのオレンジ』のその芸術的な衝撃と誘惑は観る人々を圧倒する。</p>
<p>iTuneで購入方はこちらからどうぞ　→ <strong><a href="http://click.linksynergy.com/fs-bin/stat?id=zawGgpHtCEs&#038;offerid=94348&#038;type=3&#038;subid=0&#038;tmpid=2192&#038;RD_PARM1=http%253A%252F%252Fitunes.apple.com%252Fjp%252Fmovie%252F%252Fid397795868%253Fuo%253D4%2526partnerId%253D30" target="itunes_store">時計じかけのオレンジ(字幕版)　￥1000円</a></strong></p>
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		<title>映画『スラムドッグ・ミリオネア』と運命論 ～誰の頭上にも等しく～</title>
		<link>http://sanmarie.me/slumdog-millionaire</link>
		<comments>http://sanmarie.me/slumdog-millionaire#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 01 Dec 2011 10:15:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[社会派ドラマ]]></category>

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		<description><![CDATA[いい映画だけど、二度、三度と繰り返し観たくない作品がある。 私にとってはクリント・イーストウッドの『チェンジリング [Blu-ray]』や『グラン・トリノ』がまさにそれ。 生々しい現実に心が痛む。 物語も感動的だ。 でも <a href="http://sanmarie.me/slumdog-millionaire#more-17951'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_34" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/slumdog-millionaire-dev-patel-4.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/slumdog-millionaire-dev-patel-4-300x200.jpg" alt="スラムドッグ＄ミリオネア" title="なぜ貧しいジャマールが全問正解できたのか" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-17952" /></a><br />
<br/><br />
いい映画だけど、二度、三度と繰り返し観たくない作品がある。</p>
<p>私にとってはクリント・イーストウッドの『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B002AD9ENO/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">チェンジリング [Blu-ray]</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B002AD9ENO" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』や『<a href="http://sanmarie.me/movie-9" title="クリント・イーストウッド『グラン・トリノ』　老兵は死なず、ただ消え去るのみ">グラン・トリノ</a>』がまさにそれ。</p>
<p>生々しい現実に心が痛む。</p>
<p>物語も感動的だ。</p>
<p>でも何度も繰り返し見る気にならない。</p>
<p>あまりにテーマが生々しく、心に響きすぎるから。</p>
<p>2008年度アカデミー賞8部門を受賞した「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B002JJ12AM/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">スラムドッグ$ミリオネア</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B002JJ12AM" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」もそう。</p>
<p>どんな映画評を見ても「今年最高！」「絶対に見るべし」と絶賛の嵐で、Amazonのレビューも五つ星だらけ。</p>
<p>トレーラーを見るまでもなく、「いい映画」っぽいのは感じるけど、「インド」「スラム」と聞いただけで、私はもうダメ。それを娯楽として楽しめない部分があって、きっとまた無力感にさいなまれるような気がしたからだ。</p>
<p>にもかかわらず、最近、ついに見ちゃったのは、土曜の夜、「プレデターVSエイリアン」か「スラムドッグ・ミリオネア」か、どっちがいい？ という話になり、私は「プレデター」を押したけど、旦那が気乗りしなかったから。ある意味、究極の選択の結果。</p>
<p>とうとうこの作品と向き合うハメになってしまった私は、案の定、また新たに「トラウマ映画リスト」の一つに付け加えることになった。</p>
<p>確かに、スラムという絶対的な貧しさ、親を殺されたストリート・チルドレンという壮絶な設定の中にも愛があり、優しさがあり、不幸なんだけど生き抜く知恵とエネルギーにあふれ、それはそれで清々しいのだけれど、娯楽として流せない部分がありすぎて、しんどくなっちゃうんだなぁ。</p>
<p>そんな「スラムドッグ・ミリオネア」のストーリーは次の通り。</p>
<p><br/><br />
高額賞金が得られる大人気のクイズ番組「クイズ・ミリオネア」に出場し、次々に回答して勝ち進む18歳のジャマールは、インドのスラムで生まれ育った無学な青年。親は殺され、幼少時は、兄サリムと盗みやアルバイトをしながら、やっと食いつないでいた。</p>
<p>だが、「スラム出身の無学なジャマールに高度なクイズ問題が分かるわけがない」と、番組制作サイドに不正を疑われ、ジャマールは警察の尋問を受けることになる。</p>
<p>そこで、クイズ問題に照らし合わせながらジャマールの壮絶な過去が語られる。</p>
<p>嫌疑は晴れ、いよいよ史上最高額を懸けた最後のクイズに挑むジャマールだが、彼の思いは「大金」ではなく、別れ別れになった初恋の女性ラティカ一筋に注がれていた……。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/slumdog-millionaire"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
<p>ほんの少しでも「スラム」や「ストリート・チルドレン」について見聞したことのある人なら、路上生活や物乞いはもちろんのこと、そんな哀れな子供達のわずかな稼ぎを搾取するために、大人が子供の手足を切断したり、クスリ漬けにして売春させたり、という事実を知っていることと思う。</p>
<p>実際、この作品でも、路上で寝泊まりする子供をコーラや食べ物でつって監禁し、物乞いをさせたり、歌の上手い少年の両目をスプーンで潰したり、可憐な少女ラティカを売春宿で働かせたり、絶句するようなエピソードが登場するが、そんなのは氷上の一角で、もっと酷いことが日常茶飯事で行われているのは言わずもがな、だ。</p>
<p>それでも路上に放り出され、飢えて死ぬよりは、悪の手先に搾取されても食べ物にありつけるほうがいい。</p>
<p>そうして奴隷のように扱われるうちに、自らもまた搾取する側の人間になったとしても、きれいごとで片付く世界ではない。</p>
<p>『生きる』──私たちの感覚で言えば、それは生き甲斐の問題だったり、古い公団住宅より洒落た一軒家に住みたいね、というレベルの話だったりするわけだが、ここではまさに「生存をかけた戦い」──いやもう「生存」などという言い方さえ気取って感じられるような、過酷な現実が待ち受けている。</p>
<p>そんな中、親と住まいを失ったジャマールと兄サリムは、タージ・マハールを訪れる観光客の靴を盗んで街角で売ったり、ガイドの流暢な英語を耳で覚えて、自らもガイドを真似て観光客から案内料を取ったり、ありとあらゆる手段で生き延びるわけだが、普通に考えれば、それは犯罪。でも、そうでもしなければ食べ物にさえありつけない子供たち。いったい、この世の正義とは何なのか。神の教えは何のために存在するのか。そういう根源的、かつ永久に答えの出ないような哲学的海溝に叩き落とされるのが、この映画の最大のポイントだ。</p>
<p>やがて兄サリムは暴力と恐怖によってのしあがることを学び、ジャマールは労働という真っ当な方法で社会に溶け込んでゆく。</p>
<p>ジャマールを人間たらしめたのは、初恋の少女ラティカへの想い。</p>
<p>いつか彼女を泥沼から救いだし、日の当たる場所で幸せに生きてゆくのが彼の願いだった。</p>
<p>マフィアの情婦として軟禁状態にあるラティカに呼びかけるには、全国民がチャンネルを合わせる「クイズ・ミリオネア」に出場するしかない。</p>
<p>この映画の秀逸な点は、一問一問がジャマールの過酷な生い立ちを物語る章立てになっている点だ。たとえば「100ドル札に描かれているアメリカの偉人は誰か」というクイズに対して、ジャマールが偶然それを手に入れるまでのエピソードが描かれる。制作者側は「スラム出身のジャマールが100ドル札など目にするはずがない」と疑うが、ジャマールには100ドル札をめぐる切ない思い出があった。</p>
<p>このように、クイズがジャマールの生い立ちを解き明かす形で物語が進み、ついに準決勝を目前にするのだが、スタジオを離れ、司会者とトイレで鉢合わせた時、司会者は曇った鏡に指で「B」と書き、意味深な言葉を残して立ち去る。一瞬「正解」を教えてくれたのかと期待するが、世間を知っているジャマールはその手には乗らない。このあたりの演出もスリリングで非常に説得力がある。</p>
<p>そして運命の「ファイナル・アンサー」。</p>
<p>人生が次々に投げかける難問に打ち克ったジャマールは、晴れて自由の身となったラティカと悦びのダンスを踊り、幕を閉じる。</p>
<p>これらの物語を、映画監督のダニー・ボイルは「ジャマールはいかにして2000万ルピーを懸けたクイズの答えを知るに至ったか？」という観客への問いかけに対し、四つの選択肢を用意している。</p>
<p>A) He chated.（ズルをした）<br />
B) He&#8217;s lucky.（ラッキーだった）<br />
C) He&#8217;s a genius.（彼は天才）<br />
D) It&#8217;s written.(書かれた）</p>
<p>正解は「D」。</p>
<p>直訳すれば「書かれた」だけども、「定められた」「筋書き通り」といったニュアンスがある。日本語字幕では「運命」と表現されているそう。</p>
<p>これだけ過酷な試練を課して「オチは運命かい？！」と突っ込む人もあるかもしれない。</p>
<p>でも、ある意味、「運命」という解釈は誰にとっても優しいのではないか──とも思う。</p>
<p>たとえば、100ドル札のくだりには、なまじ歌が上手いがためにマフィアに両目を潰され、今も地下道で歌って物乞いをする少年が登場する。兄サリムの助けがなかったらジャマールも同じ運命を辿っていたかもしれないのに、一方は、全盲の物乞いとしてマフィアに搾取されながら人生を終え、一方は恋と大金を掴んで日の当たる場所へと出て行く。</p>
<p>全盲の少年と辛い再会を果たした時、少年が口にするのは「運」という言葉。</p>
<p>「I wasn&#8217;t so lucky.　That&#8217;s the only difference.」</p>
<p>僕は幸運じゃなかった。違いはそれだけさ、と。</p>
<p>人は誰でも自身の努力によって道を切り開き、幸せを掴むもの──と思いたい。何か超越した力によって行く道が定められているなど、考えたくもないものだ。</p>
<p>しかし、現に、救いがたいスラムに生まれ落ちる子もあれば、裕福な家に生まれ育ち、飢えや暴力とは一生無縁な人生を送る子供だっている。</p>
<p>これを「運」と呼ばずに、なんと呼ぶ？</p>
<p>不幸の度にあいつが悪いと恨んでも始まらないし、すべてがすべて自分の落ち度でもない。</p>
<p>ただただ、紙一重の差で運がなかったのだ……と思うことで、あきらめのつくこともあるだろう。</p>
<p>もちろん、両目を潰された少年については、とても「運」などという言葉で慰められるものではないが、確かにそれは少年なりの生きる知恵であろうし、そう思うことで、恨みや妬みも抱かずにすむ。</p>
<p>一方、ジャマールに関しても、このシンデレラ・ストーリーのような結末が『彼の努力や心映えによって』と考えると、途端に話が白々しくなる。「努力や心映えのおかげ」というなら、健気に歌い続ける全盲の少年もそうだし、身を寄せ合って生きる他のストリート・チルドレンもそうだ。でも、彼らが貧しい浮浪者のままで一生終わるのは、「ジャマールのようなガッツと努力に欠けていたから」で済まされるだろうか？　努力すれば、心映えさえ良ければ、ジャマールのように恋も大金も手に入れることができますよ……というオチは、それこそ脳天気な夢物語。現実は「運」に大きく左右され、皆が皆、同じように報われるわけではない。</p>
<p>だが、見方によっては、それこそ公平な考え方なのだ。</p>
<p>幸運な人がいる。不運に泣く人もある。運そのものは不公平だが、作用の仕方は公平だ。</p>
<p>たとえば宝くじに外れた人が、一等を当てた人に「不公平だ」と言うだろうか。宝くじのルールはみな公平。努力家だろうが、怠け者だろうが、当たる時は当たるし、外れる時は外れる。少なくとも「努力すれば三等ぐらいは手に入ります」というものではない。</p>
<p>それと同じで、この世には抗いがたい運の作用があり、全盲の少年も、ジャマールも、幸せになろうと一生懸命に生きていることに変わりはない。違いと言えば「ラッキーか、そうでなかったか」ぐらいで、懲罰や天罰ではないのだ。</p>
<p>そういう意味で、運は公平。ジャマールが恋と大金を手にしたのも、運が味方したから。</p>
<p>果たしてダニー・ボイルの意図がそこにあるかどうかは分からないけれど、「ジャマールはいつも優しい心を持ち続け、努力したから幸せになりました」というオチでない部分に多くのものが救われるのは確かだ。</p>
<p>一方、忘れてはならないのは、ジャマールとまったく正反対の道を歩んでしまった兄サリムの存在。</p>
<p>同じく貧しさに苦しむサリムは、拳銃でマフィアのボスを撃ち殺したことから『力』に目覚め、ジャマールと袂を分かって、マフィアの組織に加わる。</p>
<p>普通に考えれば、非難されるべき人間なのだろうが、ジャマールが過酷な少年時代を生き延びたのも、現実的で、時には暴力も厭わないサリムの行動力があったからで、もしサリムがいなかったら、ジャマールも目を潰されて、一生地下道の物乞いで終わっていたかもしれない。</p>
<p>むろん、サリムも根っからの悪人ではなく、最後はラティカの為に身体を張って札束の風呂に沈むわけだが、考えようによっては、サリムの方がこの映画のテーマをより色濃く体現しているような気がして、存在そのものが哀しくなってくる。</p>
<p>ジャマールのハッピー・エンディングはいいけれど、やはり心の底から笑えない映画なんだなぁ。</p>
<p>ともあれ、良質な映画にもかかわらず、二度、三度と繰り返し観る気にならない『スラムドッグ・ミリオネア』。感動と無力感を同時に味わいたい方は、これを機会にぜひご覧になってください。</p>
<p>↑　深く考えさえしなければ、本当に良い映画です。</p>
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</span></p>
</p>
<p>運じゃなく、運命だった。アジア最大のスラム街・ムンバイで育った少年ジャマールは、世界的人気番組「クイズ$ミリオネア」にて一問を残して全問正解、一夜にして億万長者のチャンスを掴む。だが、無学な彼は不正の疑いをかけられ、番組の差し金で警察に連行され、尋問を受けることになってしまう。彼は一体どうやって全ての答えを知りえたのか? そして、彼がミリオネアに挑戦した本当の理由とは?</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>≪奇跡その1≫<br />
インドのスラム街で育った主人公ジャマールが、その逆境に負けることなく「愛」と「希望」だけを手に生き、運命を勝ち取っていく―。世界が歴史的な不況を迎えているこの時代、まさに夢のようなサクセスストーリーに、観客は共感し、拍手喝采、そして泣いた!!</p>
<p>≪奇跡その2≫<br />
トロント国際映画祭で最高賞<最優秀観客賞>を受賞したのを皮切りに、世界中の映画祭で賞を総なめ!<br />
監督:ダニー・ボイルによるパワフルな構成と巧みな演出。そして「愛」と「希望」溢れる脚本が、観客の心を掴んだ!!</p>
<p>……とのことですが、単純に「ブラボー！」と喜べるほど薄っぺらい話じゃないですワ。話が、というより、舞台が、なのですが。</p>
<p>主役級の演技はともかく、ジャマール、サリム、ラティカの子供時代を演じた子役さん、共にインドの現実を生々しく演じたその他大勢の子役、エキストラ（ほとんど素のままという感じ）の、きらきら輝く瞳が印象的。</p>
<p>彼らは今、幸せなのだろうか。</p>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>石井 光太</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">540円</span>   <span style="font-size:11px">22点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">99円より<br />
</span></p>
</p>
<p>絶対貧困―世界人口約67億人のうち、1日をわずか1ドル以下で暮らす人々が12億人もいるという。だが、「貧しさ」はあまりにも画一的に語られてはいないか。スラムにも、悲惨な生活がある一方で、逞しく稼ぎ、恋愛をし、子供を産み育てる営みがある。アジア、中東からアフリカまで、彼らは如何なる社会に生きて、衣・食・住を得ているのか。貧困への眼差しを一転させる渾身の全14講。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>『<a href="http://sanmarie.me/zettai-hinkon" title="石井 光太『絶対貧困』　苦しみを比較してもなあ・・" target="_blank">石井 光太『絶対貧困』　苦しみを比較してもなあ</a>』にも紹介している、スラムの現実を爽やかなタッチで描いた良作。ともすれば重く、偽善的な内容になりがちな第三国の貧困問題をユーモアをまじえて紹介しているところがポイント。石井さんの強い個性と柔軟性が感じられるドキュメンタリー本です。</p>
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	Tags: <a href="http://sanmarie.me/tag/social_drama" title="社会派ドラマ" rel="tag">社会派ドラマ</a><br />
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		<title>人類の希望とは何か？ 映画『トゥモロー・ワールド』</title>
		<link>http://sanmarie.me/children-of-men</link>
		<comments>http://sanmarie.me/children-of-men#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 20 Oct 2011 12:25:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[生きること・生まれること]]></category>
		<category><![CDATA[社会派ドラマ]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://sanmarie.me/?p=17588</guid>
		<description><![CDATA[誰もが当たり前のように「明日」が来ると思っている。 人が死んでも、またどこかで生まれ、命の連なりは永遠に無くならないと。 だが、もし、世界中で子供が生まれなくなったら？ 女性が出産能力を無くし、このまま子供が生まれなかっ <a href="http://sanmarie.me/children-of-men#more-17588'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_36" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/10/CHILDREN_OF_MEN-44.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/10/CHILDREN_OF_MEN-44.jpg" alt="映画「トゥモロー・ワールド」　children of men" title="人類に残された唯一の希望とは……" width="400" height="225" class="alignnone size-full wp-image-17589" /></a></p>
<p>誰もが当たり前のように「明日」が来ると思っている。</p>
<p>人が死んでも、またどこかで生まれ、命の連なりは永遠に無くならないと。</p>
<p>だが、もし、世界中で子供が生まれなくなったら？</p>
<p>女性が出産能力を無くし、このまま子供が生まれなかったら、人類は滅びるしかないと分かったら──？</p>
<p>そんな「まさか」を描いたのが、映画「アフター・トゥモロー」。原題は『Children of Men』直訳すれば「人類の子供たち」。</p>
<p>原因はまったく不明だが、ある時から子供が誕生しなくなり、絶望と混沌に翻弄される人々を描いた凄まじい近未来フィクションだ。</p>
<p>子供が生まれない世界では、「今日、人類最年少の少年が死亡しました。彼は18年と4ヶ月20日、16時間8分の命でした……」というニュースが流れ、未来を失った社会は秩序も産業も崩壊し、英国もテロに明け暮れていた。</p>
<p>そんな中、英国エネルギー省に勤めるセオは、元妻で、地下組織のリーダーであるジュリアンから極秘の仕事を依頼される。</p>
<p>それは奇跡的に妊娠した黒人の少女を、未来のための世界組織『ヒューマン・プロジェクト』に送り届けることだった。</p>
<p>彼女の妊娠が分かれば、それこそ世界中がパニックになり、権力を欲する者は生まれくる命を利用して、利己的に支配するだろう。それを阻止するのが彼らの目的だった。</p>
<p>最初、セオには少女の秘密は知らされていなかったが、妻ジュリアンが殺害されたことで、少女は彼の前で衣類を取る。</p>
<p>もう産み月も近い丸く膨らんだお腹──。</p>
<p>子供の誕生しない世界において、妊娠した少女の姿はまさに「神」そのものだった。</p>
<p>この映画の上手いところは、子供の父親が誰か、まだ幼さの残る無知な少女が、一体、どういう経緯で妊娠するに至ったのか、いっさい説明がなされない点だ。少女はまるで聖母マリアの処女降誕のごとく胎内に子供を宿し、自分でも訳が分からないまま出産しようとしている。普通に考えれば「あり得ない」状況だが、もはや女性が妊娠しないのが当たり前となった世界では、彼女の肉体そのものが神であり、人類に残された唯一の希望としてセオの手に委ねられるのである。</p>
<p>いつ誰が襲いかかってくるか分からない中、セオは身体を張って少女を守り、国外への脱出を試みる。</p>
<p>やがて陣痛が始まった。少女がバスの中でついに破水すると、セオは「尿漏れ」と偽り、群衆を振り切って、薄暗いビルの一室で出産を介助する。</p>
<p>ついに生まれた新しい命。</p>
<p>だが感動にひたっている余裕はない。少女と赤ん坊を無事に送り届けるまで、三人の命の保障はない。</p>
<p>彼らは戦闘に巻き込まれ、銃弾が飛び交う中、廃墟の中を逃げ回った。</p>
<p>そして、激しい銃声の中、奇跡とも思える赤ん坊の泣き声が辺りに響き渡る。</p>
<p>最初に気付いたのは、身を隠していた女たちだ。彼女らは、まるで巡礼者のように物陰から一人、また一人と現れ、神に祈るようにして赤ん坊に触れる。狂ったように銃を撃ちまくっていた兵士たちも、銃を下ろしてその場に立ち尽くした。</p>
<p>この場面、あまり多くは語られないけれど、BGMに聖歌のようなメロディが流れ、廃墟を寺院とした近未来のミサのような演出である。殺伐とした兵士の姿と赤ん坊を腕に抱いた少女の対比が、まるで光と闇を織り上げたようで、私としては映画史に残る名場面に数えたいほどだ。</p>
<p>追っ手を振り切り、海に漕ぎだしたセオと少女と赤ん坊がどんな運命を辿ったか、それはじっくり映画を見て欲しいところだが、どこをどうハッピーエンドにしても、いつまでもトラウマになってしまうのがこの作品の魅力というか、最大の特徴。</p>
<p>これはアーノルド・シュワルツネッガーなヒーロー活劇を期待して見るものではないし、社会的なメッセージを声高に叫ぶお説教ドラマでもない。</p>
<p>「子供の生まれない社会」を体感する、リアルなシュミレーション・ドラマである。</p>
<p>ドラマにおいて、セオは政治的、自己啓発的な主張は一切しないし、少女はひたすら逃げ惑うだけ、群衆は自分の身の回り半径1メートルのことしか考えてないアナーキーな連中ばかり、すべてが淡々と流れて行くが、それだけに観る側に判断を丸投げされ、読後感ならぬ視聴後感が非常に重い。</p>
<p>まあ、脳天気に考えれば「めでたし、めでたし」なんだけど、この作品の「手放しに喜べない感」は、まるでアルプスの向こうは激戦地だった「裏・サウンド・オブ・ミュージック」という感じである。</p>
<p>正直、少女と赤ん坊に明るい未来などあるのかな、という感じ。</p>
<p>日本も少子化・超高齢化が指摘されて久しいが、誰もそこまで危機感を持っているようには思えないし、「作るも作らないも個人の自由」と言い切ってしまえるのは、「その気になれば、いつでも妊娠して子供が産める」と心のどこかで過信しているからだろう。</p>
<p>自分が産まなくても誰かが産むし、私だって、その気になれば、いつでも──なんて、まるで虫かキノコが湧いてくるような感覚でいるのが大半ではあるまいか。</p>
<p>だが、意外と正常妊娠する確率はそこまで高くないし、出産しても、みながみな、無事故・無病で無事に成人するわけではない。「欲しくなったら、いつでも」なんて甘い話ではないのだ。</p>
<p>にもかかわらず、自由に明日を思い描けるのは、五十年後も、百年後も、命は続いて行くと信じているから。もし、あと50年で、人類も、企業も、財産も、何もかも、滅びてなくなると分かれば、「今」には絶望しか残らないだろう。</p>
<p>私たちは「未来」に大きな借りを負っている。自分達が未来を創っているようで、その実、未来に支えられている。そして未来の本質とは「子供」である。</p>
<p>子供うざい、きらい～、という人も、この映画を見れば、さすがに「神」を感じるのではないだろうか。</p>
<h3> § 動画</h3>
<p>圧倒的なカメラワークで名場面の一つに数えられる「廃墟の戦闘」。<br />
この部分だけ見れば、「戦場で赤ん坊が泣いてるだけじゃん」と思うけど、人類に残された唯一の赤ん坊、この子が死んだらもう後はない……と分かると、受け取り方がひと味もふた味も違ってくる。<br />
崇高な印象の名シーンです。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/children-of-men"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p>日本語版のトレーラー。<br />
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</span></p>
<p>   西暦2027年、人類に子どもが誕生しなくなり、世界は荒れ果てていた。英国のエネルギー省官僚のセオはある武装集団に拉致されるが、リーダーは元妻のジュリアン。彼女は1万ポンドと引き換えに検問を通過できる通行証がほしいと言う。彼女の目的は、ひとりの移民の少女を新しい社会を作る活動をしている「ヒューマン・プロジェクト」に届けること。しかし、そのグループには実態がなく、なおかつ、その少女は重大な秘密を抱えていた。<br />    『ハリー・ポッターとアズガバンの囚人』や『リトル・プリンセス』などのファンタジー色の濃い作品を手がけたと思ったら、このような骨太な作品も演出できるのだから、アルフォンソ・キュアロンの力量には舌を巻く。ミステリーの女王P.D.ジェイムスが手がけたSFを製作費120億円かけて映画化。長回しで緊張感を持続させたことでリアルな迫力に満ちた作品になった。決して娯楽作ではない、少子化の現代を思えば、未来への警報ともとれるメッセージを備えた力作だ。 主演セオ役はクライブ・オーウェン。ほかマイケル・ケイン、ジュリアン・ムーアがクライブを好サポートしているのも見逃せない。(斎藤 香)</p>
</p>
</p></div>
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</div></div>
<p>評価が真っ二つに分かれる作品ですね。<br />
アーノルド・シュワルツネッガーなヒーロー活劇を期待すれば裏切られるし、スタートレックなSFシンフォニーでもない。<br />
政治的な主張もないし、お涙ちょうだいドラマでもない。<br />
ただひたすら目の前の事象を淡々と描き出し、後は皆さんで自由に解釈ヨロシク、みたいな、丸投げ作品です。<br />
それが見る人によっては「説明不足」「訳が分からなくて退屈」になるのでしょう。そのタルさも理解できます。<br />
こういう作品は思想も理想も捨てて、感性だけで見るのがおすすめ。<br />
なまじ主張しようなどと思えば、あまりのテーマの重さに嫌気が差すでしょう。<br />
それだけに「何かを感じた時」のインパクトは強烈。<br />
あの戦闘シーンが心に残れば十分だと思います。</p>
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	Tags: <a href="http://sanmarie.me/tag/life" title="生きること・生まれること" rel="tag">生きること・生まれること</a>, <a href="http://sanmarie.me/tag/social_drama" title="社会派ドラマ" rel="tag">社会派ドラマ</a><br />
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		<title>英国王室が分かる３部作「エリザベス」「ゴールデン・エイジ」「ブーリン家の姉妹」＆「クイーン」</title>
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		<comments>http://sanmarie.me/elizabeth#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 21 Apr 2011 23:20:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[感動ドラマ]]></category>

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		<description><![CDATA[その昔、世界中のタブロイドがダイアナ妃の不倫＆離婚報道で賑わっていた頃、お昼のワイドショーで映し出されたウィリアム王子のポートレートを見た時、それまで「夢の王子様」だったレオナルド・ディカプリオ（「タイタニック」に出てい <a href="http://sanmarie.me/elizabeth#more-16837'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_38" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/elizabeth-360.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/elizabeth-360.jpg" alt="映画 エリザベス ケイト・ブランシェット" title="恋と王冠に生きる乙女エリザベス" width="350" height="263" class="alignnone size-full wp-image-16882" /></a></p>
<p>その昔、世界中のタブロイドがダイアナ妃の不倫＆離婚報道で賑わっていた頃、お昼のワイドショーで映し出されたウィリアム王子のポートレートを見た時、それまで「夢の王子様」だったレオナルド・ディカプリオ（「タイタニック」に出ていた頃の）のことなど、どこのお山にか飛んでいって、「うわー、ディズニーのプリンスが息して歩いてるぅ」と、その美しさと気品に嘆息したものだった。</p>
<p>顔だけのレオ様とは違う、由緒正しき王室の血脈。</p>
<p>ダイアナ妃の生き写しのようなスウィートな顔立ちに、イギリスでは紳士の証とされる真っ直ぐに伸びた両脚。</p>
<p>「あー、本当に『王子様』っているんだなー」と、溜め息がこぼれた。</p>
<p>ついでに、ロンドンに旅行した時、土産物屋に、ハリウッド・スターを思わすような素敵なプリンス・ウィリアムの絵葉書がいっぱい売られていたのも印象的だった。対して、チャールズ皇太子は、テニスの最中に股ぐらを搔いてる写真とか、ヘンな吹き出しがついてるのとか、「よく不敬罪に問われないな」と思うようなトホホな絵葉書ばかりが目に付いたが。</p>
<p>あれから十数年。</p>
<p>こんな素敵な王子様のハートを射止めるのはどんな女性だろうと思っていたら、これまたモダンでハイセンスなお嬢様、ケイト・ミルドンさん。嫌みのない溌剌とした美貌と、スーパーモデルも顔負けの知的な着こなしに、嫉妬ゴウゴウになりそうな同世代の女性も甲を脱がざるをえず、それこそディズニーの決まり文句「They lived happily ever after（二人はそれからいつまでも幸せに暮らしました）」を確信せずにいないほど。</p>
<p>それを考えると、エリザベス一世やアン・ブーリンの生きた時代のなんと血なまぐさいことか。</p>
<p>王族、とりわけ王女にとって、結婚とは政治の道具に他ならず、恋愛などとんでもない話で、ひとたび政情が傾けば、あっけなく首を撥ねられ、人質として幽閉される。スーパーセレブのイメージとは裏腹に「今日生きているのが不思議なくらい」の運命を背負い、権謀術策の翻弄された彼女たちの生き様を思うと、ウイリアム王子とケイト嬢の結婚は、法や人権に守られた現代社会の象徴であり、著しい歴史の進歩を感じずにいないのである。</p>
<p>そんな英国も、エリザベス1世が即位し、強国スペインを撃破して「ゴールデン・エイジ」を迎えるまでは、ヨーロッパ列強に翻弄される小さな島国に過ぎず、吹けば飛ぶような軍隊をやっと囲って、細々と食いつないでいるような状況だった。</p>
<p>しかも国内はカトリックとプロテスタントの宗教的対立に二分し、エリザベスの父王ヘンリー6世の死後、王位に就いた娘のメアリー1世は、熱心なカトリック教徒であったことから国内のプロテスタント勢力を片っ端から血祭りにあげ、「ブラッディー（血まみれ）メアリ」と呼ばれた。</p>
<p>政治的理由から、スペインのフェリペ2世と結婚したものの、夫婦仲は冷え切り、世継ぎもない。</p>
<p>そんなメアリの後ろに控えているのが、義妹にあたるエリザベス。</p>
<p>ヘンリー6世の2番目の妻で、不倫の恋の末に、先妻の王妃キャサリン・オブ・アラゴンを追放し、王冠を手にしたアン・ブーリンの娘で、世間からは「淫売の子」と呼ばれている。</p>
<p>母のアン・ブーリンは、ヘンリー6世の不興を買ったこともあり、結婚後わずか2年で「魔女」の烙印を押され、ロンドン塔で首を撥ねられた。</p>
<p>そして、娘のエリザベスも、淫売と呼ばれた母と同じ運命を辿るのは明らかだったが、美しく聡明で、女王メアリに反発する多くの支持者を味方に付けたことから、生と死の綱渡りのような幽閉生活を見事に乗り切った。</p>
<p>一度は謀反の疑いでロンドン塔に捉えられ、義姉である女王メアリの前に呼び出されるが、何の感情からか、女王はついに死刑宣告の書類にサインをすることなく病に没し、王位をエリザベスに譲ることになる。</p>
<p>とはいえ、国庫は空っぽ、軍隊とは名ばかりで、国を守る要塞も砲弾一つで砕け散るような状態。にもかかわらず、海を隔てた向こうでは強国スペインとフランスが虎視眈々と英国の王座を狙っており、国内では、依然としてエリザベス暗殺を目論むカトリック派の反勢力が暗躍を続けていた。</p>
<p>そんなエリザベスの安全を保証する手段はただ一つ。結婚して、世継ぎをもうけることである。</p>
<p>即位と同時に、エリザベスのもとには他国の王族から様々な縁談が持ち上がるが、彼女は話すらまともに聞こうとしない。</p>
<p>なぜなら、彼女の心は、ハンサムな貴公子、ロバート・ダドリー興に釘付けだったからである──。</p>
<p><br/><br />
1998年、アカデミー作品賞にもノミネートされた映画『エリザベス』は、死刑宣告と背中合わせに幽閉生活を送る王女時代から、「処女王」を宣言し、名実ともに英国女王として玉座に就くまでの前半生を現代的な味付けで描いている。</p>
<p>エリザベスを演じたケイト・ブランシェットは、「ロード・オブ・ザ・リング」で森の奥方・ガラドエリルを演じ、最近ではインディ・ジョーンズ最終章で悪役の女将校や、「ロビンフッド」のヒロイン、マリアン役などで、若い層にも広く知られる個性の強い演技派。</p>
<p>キャサリン・ゼタ・ジョーンズやジュリア・ロバーツのような、いかにもハリウッド女優らしい華やかさこそないけれど、抜けるような知性と気品、意志の強さが感じられ、私が強く惹かれる女優さんの一人である。</p>
<p>映画「エリザベス」では、ケイト・ブランシェットの瑞々しい美しさが、25歳の「駆け出し女王」の戸惑いや恋心を等身大で映し出しており、従来の「王室もの」とはまったく違う、モダンでスタイリッシュな作品に仕上げている。</p>
<p>たとえば、恋人ダドリー興と愛し合った後、ベッドでぼんやりまどろんでいたら、いきなりノーフォーク公にカーテンを開けられ、スコットランドが挙兵した事を告げられる。</p>
<p>初めての国政。</p>
<p>ぼさぼさ頭で、ドレスの胸元も乱れ、まるで新卒の女子大生のごとき頼りなさ。それでも「女王らしく」意見を述べ、英国の重鎮を前に英断を下そうとするが、老獪な側近を威圧してでも自らの意志を貫き通す強さはまだない。</p>
<p>異議があるにもかかわらず、枢密院に押し切られる形でスコットランドに出兵したイギリスは、案の定、大敗を喫し、その中には少年兵も多数含まれていた。</p>
<p>その事実を、スコットランド女王メアリ・オブ・ギースからの「血にまみれたフラッグ」で初めて知ったエリザベスは激しく動揺し、自らの弱さに打ちのめされるが、そんな彼女をじっと見守る一人の男があった。フランシス・ウォルシンガム興。後にエリザベスの腹心として、ゴールデン・エイジを支える老練な政治家である。</p>
<p>強くならねばならない──。</p>
<p>この失敗を教訓に、英国の指導者としての責務を心に刻んだエリザベスは、強硬なカトリックの司教を相手に一歩も引けを取らず、まずは国内最大の問題である宗教対立を礼拝統一法によって収める。</p>
<p>そうして、自らの権力を意識し、女王としての道を一歩ずつ歩き始めるエリザベスではあるが、一方で女性としての幸福を望む彼女に衝撃の事実が打ち明けられた。</p>
<p>自尊心を激しく傷つけられたエリザベスは、公の前で「私は男妾を一人もつことにします。結婚はしません（オリジナルでは I have no Master. 誰にも仕えぬ、誰の者にもならぬ、という強いニュアンス）」と宣言し、揺るぎない英国の絶対君主としての道を駆け上ってゆく……。</p>
<p>いわば「現代のキャリアウーマン」の苦悩ともいうべき演技と作風に、共感する若い女性も多いだろう。</p>
<p>非難が渦巻くのは必至の礼拝統一法をはかる議会で、女王としてリーダーシップを執るために、私室で何度も何度も演説の練習をするエリザベスの姿は、まるで社運を賭けたプレゼンテーションを前にした女性管理職のようだし、望まぬ結婚を押しつけられ、「政治か、恋か」を迫られる場面も、ばりばり働く現代の独身女性なら我が事のように感じるのではないだろうか。</p>
<p>歴史の教科書で、「独身主義のコワイおばさん」ぐらいのイメージしかなかった人も、この映画を見れば、エリザベスもまた一人の恋する乙女であり、女性らしい葛藤や心の傷を乗り越えて、与えられた責務をまっとうしようとする姿にきっと共感するはずだ。</p>
<p>その時、彼女は25歳。</p>
<p>現代の日本なら、恋に、お洒落に、OLライフを楽しんでいる年頃である。</p>
<p>そんな細身に、今にも滅亡しそうな「英国」を担わされ、なおかつ、暗殺の不安に怯えながら、女王たらんと道を切り開いていったエリザベスの心中を思うと、男でなくても彼女を抱きしめたくなるだろう。</p>
<p>エリザベスは現代にも存在する。そして、彼女の宿命は、重い責務を担う女性たちへの力強いエールなのではないだろうか。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/elizabeth"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p><br />
<br/></p>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>ケイト・ブランシェット</strong></span></p>
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</span></p>
<p>   16世紀のイングランド。ヘンリー8世の愛人であるアン・ブーリンの娘エリザベスは、私生児のらく印を押され、21歳で反逆罪に問われる。だが、メアリー女王が病死したことで、一転してエリザベスは女王となる。暗殺、陰謀、裏切り、策略が交錯する国内で、実らぬ恋に失意した若き女王は「国との結婚」を決意する。そして、たった1人で全ヨーロッパを敵に回し、最高権力者として登りつめていくのだった。 <br />   まさに「女性版ゴッドファーザー」とでも呼ぶべき、一大政治スペクタクルである。「ヴァージン・クイーン」として名高い女王エリザベスの内面が、本作で明らかにされた。 <br />   知的でセクシーなエリザベスを演じるのは、ケイト・ブランシェット。ほかにジェフリー・ラッシュ、リチャード・アッテンボローら名優が多数出演し、演技の火花を散らしている。（アルジオン北村）</p>
</p>
<p>英国王ヘンリー8世と愛人の間に生まれたエリザベス。腹違いの姉、メアリー女王の死後、弱冠25歳で英国王女に即位。側近でさえも誰が敵か見方か分からない中で、恋人のダドリーが唯一彼女の心の支えだった。スキャンダルの的となりながらも、毎晩逢い引きを重ねる中で、国内の宗教争いは激化し英国史上最大の危機に直面。彼女を失脚させようと、時の権力者ローマ法王をはじめ、全ヨーロッパから忍び寄る暗殺指令と陰謀の影――。アカデミー賞7部門にノミネートされ、様々な主演女優賞を総ナメにした歴史ロマン。</p>
</p></div>
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</div></div>
<p>出演のケイト・ブランシェットの知的な演技もさることながら、娘時代の情熱のすべてをささげた恋人・ダドリー興を演じたジョセフ・ファインズ（同じ英国時代もの「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00438QA7M/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">恋におちたシェイクスピア</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B00438QA7M" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />も秀逸）」のスウィートな雰囲気も素敵。この方は現代風のハンサムでありながら、カボチャ・パンツや襟巻きトカゲのようなコスチュームが似合う。<br />
また、反対勢力の諜報活動や暗殺を一手に引き受け、エリザベス政権を支えたウォルシンガム興を演じるジェフリー・ラッシュの怪しくも逞しい存在感。（私の大好きな俳優さんの一人。数奇な運命を辿った名ピアニストを演じた「<a href="http://sanmarie.me/rachmaninov_shine">シャイン</a>も素晴らしかった。最近では「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B004N3B95U/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">英国王のスピーチ (コリン・ファース 主演) </a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B004N3B95U" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」で再び熱い注目を浴びている）<br />
保守的で、お節介オヤジのようにエリザベスの世話をやく忠臣ウィリアム・セシルを演じたリチャード・アッテンボローの好々爺ぶりも見逃せない。<br />
ついでに、この映画には、バチカンから遣わされた暗殺者として若かりし日のダニエル・クレイグが出演している。人気のない聖堂を、黒いマントを翻しながら、殺意を秘めてエリザベスの方に向かってくる場面があるのだけども、あの迫力はさすが「21世紀のジェームズ・ボンド」と納得させられる。拷問の場面も、カジノ・ロワイヤルみたいだった。</p>
<p>華麗にしてスタイリッシュな演出は、時代もの苦手な女性もきっと気に入ると思う。必見。</p>
<p><br/></p>
<div class="subcolumns">
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>トム マクレガー</strong></span></p>
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</span></p>
</p>
<p>ヘンリー8世と愛人アン・ブーリンとの娘エリザベスは、3歳で母が処刑され、私生児の烙印を押された。21歳の時には、反逆罪の疑いでロンドン塔に幽閉された。しかし数々の陰謀や暗殺の恐怖に怯えながらも、鋭い判断力と英知で男たちを操り、25歳で自ら女を捨て、国家のために生きることを決意する──。華麗な筆致で綴られた映画の原作</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>いわゆるノベライズ本。解説にもあるように、ここに描かれたエリザベス1世はドラマティックに味付けされており、史実というよりは小説として楽しんだ方がいい。とはいえ、実在のエリザベスからまったくかけ離れているわけではなく、「きっと、こんな思いだったろうな」と納得できる内容。映画では描ききれない繊細な心の内や政情などが丁寧に綴られているので、ぜひ合わせて読んで欲しい。翻訳も素晴らしいです。</p>
<p><br/></p>
<div class="subcolumns">
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<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B9-%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%B8-%E3%80%90VALUE-PRICE-1800%E5%86%86%E3%80%91/dp/B0034YI8GW%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB0034YI8GW?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">エリザベス:ゴールデン・エイジ 【VALUE PRICE 1800円】 [DVD]</a> (DVD)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>クライヴ・オーウェン, ジェフリー・ラッシュ, ケイト・ブランシェット, サマンサ・モートン</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,145円</span>   <span style="font-size:11px">27点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">969円より<br />
</span></p>
</p>
<p>数奇な運命を背負いながらも、25歳でイングランド女王に即位したエリザベス。女王として国を愛し、ひとりの女性として男を愛した彼女は、イングランドの黄金期を築いていく。しかし、その道程は波乱と混乱に満ち溢れたものだった。エリザベスの転覆を狙う者だけではなく、ヨーロッパ列強のイングランド占領を狙う者達の策略や陰謀が渦巻いていた!</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>「エリザベス」の続編として2009年に公開された。さらに成長したケイト・ブランシェットの魅力が随所に光る。<br />
ヴァージン・クイーンの道を選んだエリザベスが、心惹かれる男に出会って、女性らしい葛藤を見せる場面はちょっと少女漫画チックだが、本物の女王と見まごうばかりのノーブルかつ力強い存在感はさすが。<br />
制作サイドはエリザベスの後世を描いた最終章を企画しているそうで、ぜひ実現していただきたい。</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B9-%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%B8-%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%B0%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC/dp/4797342102%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4797342102?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51JwU29dR5L._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="エリザベス:ゴールデン・エイジ (ソフトバンク文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B9-%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%B8-%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%B0%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC/dp/4797342102%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4797342102?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">エリザベス:ゴールデン・エイジ (ソフトバンク文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>ターシャ・アレグザンダー</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">683円</span>   <span style="font-size:11px">29点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
<p>世界中で大ヒットした「エリザベス」から9年、遂に続編が完成。生涯独身を貫いたエリザベス1世と探検家ローリー卿との恋愛、スコットランド女王メアリーとの確執などエリザベスの波瀾万丈の人生を描く。</p>
</p></div>
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</div></div>
<p>こちらもノベライズ。すっかり女王としての貫禄を身につけたエリザベスだが、女の身には重すぎる責務もある。<br />
スペインの無敵艦隊が刻々と迫る中、彼女は歴史を味方に付け、英国を守ることができるのか──。<br />
これも読み応えのある作品。</p>
<h3>§ ブーリン家の姉妹</h3>
<p>そんなエリザベスの出生を知りたければ、ナタリー・ポートマン＆スカーレット・ヨハンソンが恋の火花を散らす「ブーリン家の姉妹」がおすすめ。</p>
<p>時代は、ヘンリー8世の治世。スペイン王室から嫁いだ女王キャサリン・オブ・アラゴンがまたも男児を死産してしまう場面から始まる。<br />
いずれ国王には愛人が必要になると読んだノーフォーク公は、若く美しい姪のアン・ブーリンを差し出すが、王の心を惹いたのは、優しく控えめな妹のメアリーの方だった。<br />
王の公認の愛人として床を共にするようになったメアリーは程なく妊娠するが、彼女の身体から遠のいた王は、妖艶なアンの魅力に取り憑かれるようになり、待望の男児を授かったにもかかわらず、メアリーとその子を宮廷から遠ざけてしまう。</p>
<p>そうして王の寵愛を一身に集めるようになったアンだが、彼女の野望はそこで終わらない。本当に愛しているなら「愛人」ではなく「正妻」として迎えることを王に強く迫り、ついにはローマ・カトリックに背いて、正統な女王キャサリン・オブ・アラゴンを離縁させる。</p>
<p>念願の王冠を頂いたアンだが、国民からは淫売と呼ばれ、彼女の背後では次なる愛人の座を狙うジェーン・シーモアの存在もあり、その地位は決して安泰ではない。王の愛を保証する道はただ一つ、男の世継ぎを産むこと。だがアンが授かったのは女子エリザベスであり、次の子は流産してしまう。</p>
<p>男の世継ぎを産めない焦りと王の心変わりからアンは追い詰められ、ついには実弟と交わることまで考えるが、最後の最後にようやく理性を取り戻したアンは、もう一度、王の慈悲にすがることを決心する。</p>
<p>だが、そうするには遅すぎた。</p>
<p>すでに心も冷え切った王は、アンを魔女として裁きの場に突き出したのだった──。</p>
<p>この映画の見所は、女として対照的な生き方をするアンとメアリーの個性を、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンがそれぞれの持ち味を生かして、そつなく演じているところ。</p>
<p>ヘタすればドロドロの愛憎劇になりそうなところをあまり深く突っ込まず、二大女優の雰囲気だけで葛藤を表現しているので、全体に重くないし、見終わった後もけっこう爽やか。</p>
<p>ベストセラーとなった原作の方は、アン、メアリー、そして王妃キャサリン・オブ・アラゴンの思いや生き様を非常に詳細に描いており、読んでいてしんどくなる箇所も多いが（文章がダメという意味ではなく、アンの思い込みの激しさに疲れてしまう）、映画は三角関係のトレンディ・ドラマのようなノリで、一気に物語が運ぶという感じ。</p>
<p>それだけに、重厚な歴史ドラマを期待している人は肩すかしを食らうかもしれないが、二大女優の華麗なコスチュームや大奥のようなシチューエーションを楽しみたい方にはおすすめ。</p>
<p>英国の歴史って、やたらと「メアリー」が登場するので、どれがどのメアリーなのか、訳がわからないが、この作品を観れば、エリザベス誕生の背景が手っ取り早く理解できるはずだ。</p>
<p>どちらかといえば女性向けの作品だが、二大女優の色気を堪能したい男性ファンにも強くおすすめ。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/elizabeth"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
<div class="subcolumns">
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>ナタリー・ポートマン, スカーレット・ヨハンソン, エリック・バナ, ジム・スタージェス, マーク・ライアンス</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">3,877円</span>   <span style="font-size:11px">9点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">3,333円より<br />
</span></p>
</p>
<p>愛したのは同じ“一人の男”。妹はただ王を愛し、姉は王妃という地位を望んだ・・・</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>最初から狙う気ムンムンのアン＝ナタリー・ポートマンよりも、慎ましい主婦の顔をもつメアリー＝スカーレット・ヨハンソンの方がやはり好感度が高い。<br />
とはいえ、アンの象徴的なグリーンのドレスは素敵だし、ヘタないきみでルークとレイアを出産した作品より演技としては上等ではなかろうか。<br />
ヘンリー8世を演じたエリック・バナのセクシーな眼差しも見逃せない。<br />
ドラマとしての深みは少々物足りないが、濃度の高い原作を上手にまとめていると思う。</p>
<div class="subcolumns">
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>フィリッパ・グレゴリー</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">880円</span>   <span style="font-size:11px">38点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
<p>16世紀イングランド。新興貴族ブーリン家の姉妹、アンとメアリーは、たちまち国王ヘンリー8世の目を惹く存在となる。立身出世を目論む親族の野望にも煽られて、王の寵愛を勝ち取る女同士の激しい争いが幕を上げた!王の愛人となったのはメアリー。その座を奪ったうえ、男児の世継ぎをつくることのできなかった王妃までもを追い詰めるアン。英国王室史上、最大のスキャンダルを描いたベストセラー。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>これは想像以上に面白かった。翻訳も上手い。<br />
男性読者には、女同士のドロドロがかったるいかもしれないが、女性が読めば、どれもこれも納得するはずだ。<br />
とりわけ、王の寵愛を得て、王妃キャサリン・オブ・アラゴンを追放するまでの5年間、「もう疲れたわ！　世界で一番幸せな振りをするのは、もうたくさん！」とメアリーに八つ当たりするアンの叫びは、愛が手段にすりかわった女の嘆きそのものである。<br />
王冠を賭けた略奪愛は、一人の女が支配するには、あまりに重すぎたのではないだろうか。</p>
<h3>§ クイーン</h3>
<p>時代は一気に現代へ。</p>
<p>王室と言えば、皆さん、頭のてっぺんから足の先まで、金銀宝石、絹のドレスで眩いほどに輝き、いつも頭のてっぺんに大きなダイヤのついた王冠をかぶっていて、着替えも食事も、すべて召使いまかせ……というイメージがあるけれど、現代にもなれば、それはお伽噺の世界。</p>
<p>現代のロイヤルファミリーは、家族で川辺にでかけ、グリルを楽しんだり、ベッドにもぐってTVを見たり、女王さまは自ら四駆を運転してお出かけになったり、普通の庶民の暮らしぶりと構わない。</p>
<p>しかも、大衆は王族相手にも言いたい放題、今では女王より首相の方がはるかに多くの実権を持ち、議会の決定には女王だって逆らえない。</p>
<p>そんな現代において、女王は何を想い、何に悩むのか。</p>
<p>その断片を切り取って描いたのが、ダイアナ妃の葬儀を廻る女王の葛藤を描いた『クイーン』だ。</p>
<p>エリザベス2世を演じたヘレン・ミレンは、本物と見まごうばかりの容姿もさることながら、知的でエレガントな演技が高く評価され、幾多の主演女優賞を獲得した。</p>
<p>ダイアナ妃の事故があった時、メディアの大半はダイアナの側から事実を伝え、王室側の葛藤にまでは踏み込んでいない。</p>
<p>それを如実に描いたのが本作であり、よく英国王室がOKを出したな、と思わずにいないほど。</p>
<p>ダイアナ妃の死は、チャールズ皇太子と正式に離婚が成立し、王室を抜けてからの出来事なので、なるほど、王室としてはその位置づけに悩むところだ。<br />
生前から、ダイアナ妃の存在は腫れ物のようでもあったから、王室側の困惑や葛藤も頷ける話である。</p>
<p>それにしても女王とはなんと孤独な存在なのか。</p>
<p>大衆に罵倒されても、ぐっと堪えて、ひとり涙を流すしかない。</p>
<p>「私だってこんなに苦しんでいるのよ」と情に訴えるわけにもいかず、女王として世間が、歴史が納得するような、賢い決断を下さなければならない。</p>
<p>王として、謝罪も撤回もできない、絶対的な決断。</p>
<p>それも世界中がじっと見守っている。</p>
<p>心がどれほど苦悶しても、王者の威厳を忘れないクイーンの姿に、「律する」ということを改めて考えさせられた。</p>
<p>女王になるのは宿命だが、「女王でいること」は強い意志なくして出来ない。</p>
<p>現代には現代の王の務めがあり、苦悩があることを感じさせる秀作である。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/elizabeth"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
<div class="subcolumns">
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>ヘレン・ミレン</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">2,980円</span>   <span style="font-size:11px">11点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">322円より<br />
</span></p>
</p>
<p> 1997年5月、労働党のブレアが選挙で勝利をおさめ、エリザベス女王はブレア首相を承認する。同年8月、チャールズ皇太子との離婚後も国民的人気を誇っていたダイアナが、パリ滞在中、交通事故で急逝。ニュースはロイヤルファミリーにも伝わり、チャールズ皇太子は王室機でパリに飛び、ダイアナを英国に連れて帰ろうとする。離婚したとはいえ、将来、国王となる息子にとって、彼女は母親なのだ。最初は「ダイアナは民間人。国事ではない」と王室機の使用を禁じた女王も、チャールズの説得に折れた。しかし、彼女は決して、ダイアナの死について公的なコメントを出さず、これが国民の反感を買った。国民は女王は冷徹だと非難し、彼女は孤立。そんな女王を救ったのは、新首相ブレアだった。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>ヘレン・ミレンの気高い演技もさることながら、若き首相ブレアを演じるマイケル・シーンの軽やかな存在感もいい。<br />
相手が女王であることを十分に意識しつつも、民意の代表としての立場を貫き通すブレア。<br />
その駆け引き、人間としての触れ合いが、本作を見応えのあるものにしている。<br />
ロイヤル・ファミリーの私生活や、ダイアナ妃をめぐる王室の葛藤など、興味のある方におすすめ。<br />
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