Archive for the ‘書籍’ Category

超時空要塞マクロス リン・ミンメイは可愛かった / 失恋したら聞く歌『天使の絵の具』

飯島真理が演じた『リン・ミンメイ』は、アニメ史上に残る至高のバーチャル・アイドルと言えましょう。
今でも「萌えキャラ」みたいな美少女は多いですけど、創作の枠を超えて、あたかも現存する歌手のように、CDを出したり、写真集を出したりしていたのは、後にも先にも、リン・ミンメイ一人だと思います。
(エヴァンゲリオンの藤波レイなど足元にも及びませんね)

それほどまでに男性ファンを熱くさせ、女の私でさえ、「この子、可愛いわぁ」と感動させたリン・ミンメイって、一体、どんなキャラ? 
――というのが一目で分かるのが、ファンの間では今や家宝とまで言われる、「FLASH BACK 2012」

灰も残らぬほど創作に燃え尽き / ちばてつやと『あしたのジョー』感動のラスト

『あしたのジョー』と言えば、漫画史上に残る名場面、「燃えた、燃え尽きたぜ、真っ白にな」のエンディングが全てを物語っているのですけど、「真っ白に燃え尽きる」ってどういうことなのか、思いついたままに書いてみることにしました。

私は、この世に生まれて、「自分のやりたいことが分からない」「好きなことが何もない」というほど淋しいことはないと考えています。
逆に言えば、「何か」が見つかった時点で、その人の人生は成功したも同じだし、何もなければ、お金を得ようと、豪邸を建てようと、芯から満たされることはないのではないでしょうか。

映画『ベン・ハー』 ~聖書とキリスト教の物語~

私が初めてイエス・キリストを知ったのは七歳の時、映画「ベン・ハー」がきっかけでした。

主演のチャールトン・ヘストンが、戦車を駆使して死闘を繰り広げる場面も圧巻でしたが、イエスが十字架を背負ってゴルゴダの丘に向かい、磔刑される場面はそれ以上に衝撃的だったのです。
【映画では、イエス(俳優)の顔は、いっさい映されません。後ろ姿だけです。宗教的な配慮なのでしょう】

そして、次の誕生日のプレゼントに、子供向けの伝記を買ってもらい、うるうるしながら読みました。

奇跡の真偽はともかく、二千年も昔に生きた一人の人間の言葉や生き様が、国を超え、時代を超え、人々の心の中に生き続けているというところに、真の偉大さを感じます。

ゲッセマネの園  ーイエス・キリストの苦悩-

十二人の弟子たちと最後の晩餐(イエスがユダの裏切りを示唆する有名な場面です)を終えたイエスは、弟子のペトロ・ヤコブ・ヨハネを連れて、オリーブ山にあるゲッセマネの園に向います。

イエスは弟子たちに「誘惑に陥らないように祈りなさい」と言うと、少し離れた所にひざまずいて、天の父に祈りました。
「父(神を指す)よ、できるなら、この杯(苦難と死を意味する)を私から取りのけて下さい。しかし、私の望みからではなく、あなたの御心のままに」。

エロス(クピド)とプシュケ

ある国の王と女王の間に三人の娘がありました。
みな素晴らしい美女でしたが、わけても末娘プシュケの美しさは褒め言葉もないほどでした。
しかし、これを不愉快に思った美の女神アフロディーテ(ヴィーナス)は息子エロスを呼び出し、

白い巨塔  /  華麗なる一族  山崎豊子

女流作家とは思えない、重厚かつ緻密な取材力に支えられた山崎作品。
わけても、「白い巨塔」「華麗なる一族」は、テーマ、ストーリー、キャラクターなど、どれをとっても異色の出来映えで、「勧善懲悪のタイピカルな構成」とケチをつけ

映画『レディホーク』女は鷹に、男は狼に ~悲劇の恋人たちの奇跡~

ジョーン・ヴィンジ著の小説『レディホーク』は、巻末の解説によると、執筆と映画の企画が同時進行だったせいか、単なる「映画の原作」を超えて、恋愛ファンタジー小説としても読み応えのある内容に仕上がっている。

これは翻訳者・野田昌宏さんの力量によるところも大きいと思うが、ヴィンジ女史の生き生きとした描写は一つ一つの場面が目に浮かぶようで、登場人物の微妙な心の襞が手に取るように伝わってくる。

Posted in 愛と耽美の映画, 海外の文学・哲学 Tags:  / 4月 28日,2010年 Read More

アルトゥール・ランボーの詩 / サントリーCM映像 / 映画『太陽と月に背いて』

この世のものにあらざりし ランボー
- モーリヤック -
私が初めてランボーの名前を知ったのは、ウイスキーのCMが最初でした。
小学校の高学年の頃です。
土曜の夜、Gメン’75とかやってた時間帯によく目にした

我に触れるな ~ Noli Me Tangere ~ マグダラのマリアと映画『ダヴィンチ・コード』+『天使と悪魔』

キリスト教徒にとっても、そうでない人にとっても、非常に魅力的な存在が「マグダラのマリア」。
彼女は、長い間、身をもちくずした「娼婦」として知られてきましたが、最近の調査では、「身分の高い女性」との認識に変わりつつあり、そ

D・H・ロレンスの名作 『チャタレイ夫人の恋人』

コニーは裕福な貴族クリフォード・チャタレイと結婚しますが、夫クリフォードはわずか結婚半年にして戦場で負傷し、下半身不随になってしまいます。
まだ二十三歳の若く美しい妻コニーは、生きている実感が得られぬまま、息の詰まるような日々を送っていましたが、森番のメラーズと出会ってから、女として本当の悦びを知るようになります。
人目を盗んで逢瀬を重ねるうちに、深く愛し合うようになったコニーとメラーズは、階級を超え、しがらみを超え、自由の天地へ旅立っていくのでした。

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