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	<title>sanmarie*com日本の小説とエッセー | sanmarie*com</title>
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	<description>映画・音楽・書籍レビュー&#38;恋と生き方のエッセー。</description>
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		<title>江戸川乱歩の『芋虫』～老人介護を想う</title>
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		<comments>http://sanmarie.me/imomushi#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 21 Oct 2011 12:46:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[医療と人間]]></category>
		<category><![CDATA[怒りと憎しみ]]></category>
		<category><![CDATA[江戸川乱歩]]></category>

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		<description><![CDATA[画像→ 私は、推理小説とか、幻想、耽美ものにはまったく縁がなく、江戸川乱歩も『黒蜥蜴』以外、まったく読んだことがなかったのだけれど、最近、急に乱歩の傑作が読みたくなって、何気に『芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角 <a href="http://sanmarie.me/imomushi#more-17600'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_2" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/o0400026410291120992.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/o0400026410291120992.jpg" alt="丸尾末広　江戸川乱歩　芋虫" title="芋虫となった夫・・" width="400" height="264" class="alignnone size-full wp-image-17017" /></a><a href="http://ameblo.jp/masaki0718/image-10376699646-10291120992.html">画像→</a></p>
<p><br/><br />
私は、推理小説とか、幻想、耽美ものにはまったく縁がなく、江戸川乱歩も『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041053323/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">黒蜥蜴</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4041053323" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』以外、まったく読んだことがなかったのだけれど、最近、急に乱歩の傑作が読みたくなって、何気に『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041053293/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">芋虫  江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4041053293" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』と『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041053285/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">人間椅子  江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4041053285" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』を購入したところ、第一弾の「芋虫」ですでにギブアップ。グロテスクというよりは、人間の醜悪さに吐き気がして、またトラウマになってしまった。もう思い出しただけで気持ち悪くて、良い意味で「買うんじゃなかった」と後悔。</p>
<p>こんな小説書いて、ご飯が美味しいのかなぁ、乱歩先生。</p>
<p>『芋虫』の内容は次の通り。</p>
<p>時子の夫は、戦争で両手両足を失い、顔にも深い傷を負ってしまった。<br />
耳も聞こえず、口もきけず、まさに「芋虫」のごとく毛布にくるまって、まさに「息をしているだけ」。</p>
<p>そんな夫を三年にもわたって献身的に面倒見ている時子は、周囲から貞淑の誉れのように言われるが、心底はすっかり疲れきり、サディスティックな衝動さえ感じている。</p>
<p>そして、とうとう自分を抑えきれなくなり、時子は思わず夫を傷つけてしまうのだが、その後、夫のとった行動とは……。</p>
<p><br/><br />
人類の平和の為、オチは書かないでおきましょう。<br />
<br/></p>
<p>この小説を読んでいると、どうしても現代の老人介護や看護とダブってしまう。</p>
<p>たとえが悪いのを承知で書くけども、本当に「芋虫」のように、ただ食べて寝て息をしているだけ──自分が人間であることすら認識できず、何百日、何千日という日々を、じーっとベッドで過ごしているお年寄りは少なくないし、それを何年、時には十数年にもわたって自宅で介護している人も、びっくりするほど多い。</p>
<p>それは一時期、訪問入浴のアルバイトをしていた時に感じた。</p>
<p>バスタブを積んだ業務用トラックで近隣の町を回っていると、まさに「ここにも」「あそこにも」状態。</p>
<p>こんな小さなブロックに寝たきり老人を抱えている世帯がいったい何軒あるのかと、空恐ろしさえ感じたほどだ。</p>
<p>誰もが数値で「寝たきり老人、全国に何万人」という事実は知っているけれど、実際、現場を目にすれば、その多さに茫然とする。</p>
<p>今、この瞬間にも、寝たきりの義理親に粥をすすらせ、腰を揉み、オムツを取り替え、褥瘡ができないよう二時間おきに体位を変え、体液の染みだしたガーゼを取り替え、、、と、それこそギリギリの身体的、精神的状態で、介護に当たっている人が何万といる。</p>
<p>傍から見れば、これぞ生き菩薩か、現代のナイチンゲールかと、本当に頭が下がる思いである。</p>
<p>だからといって、皆が皆、世間の称賛が欲しいかと言えば、決してそうではない。</p>
<p>看護婦にしてもそうだが、必要以上に神聖視されたくない、というのが本音だ。</p>
<p>確かに行為だけ見れば立派で尊いかもしれないが、その心中は「逃げたい」「やりたくない」「早く死んで欲しい」etc、決して美しいものばかりではないからだ。</p>
<p>「芋虫」となった夫を面倒見る時子も、そう。</p>
<p>傍目には貞淑で献身的な妻と思われているが、心の底には今にも切れて爆発しそうな疲れと不満、絶望が渦巻いている。</p>
<blockquote><p>
もっとも、この褒め言葉も、最初の間は、彼女の犠牲的精神、彼女の稀なる貞節にふさわしく、いうにいわれぬ誇らしい快感をもって、時子の心臓をくすぐったのであるが、この頃では、それを以前の様に素直には受け入れかねた。というよりは、この褒め言葉が恐ろしくさえなっていた。それを言われる度に、彼女は「お前は貞節の美名に隠れて、世にも恐ろしい罪悪を犯しているのだ」と真っ向から、人差し指を突きつけて、責められてでもいるように、ぞっと恐ろしくなるのであった。</p></blockquote>
<p>頭ではどれほど「こうあるべき」と分かっていても、人間だもの、苛立ちもすれば不満もつのる。</p>
<p>家族旅行やコンサートといった娯楽はもちろん、買い物一つも気軽に出かけられない生活が何年も続けば、誰だって心が軋んでくる。でも、それを口に出すことはできない。大声でわめきたい時も、ぐっと堪えて、暗い感情を押さえ込む。そんなプレッシャーの中で「永遠に聖母でいられるか」と問われれば、普通の人間なら「否」だ。</p>
<p>なのに傍からは「えらい」「立派」と褒めそやされると、だんだん空々しく感じるようになるし、周りにえらいと思われる分、<br />
自分の醜い感情に対する嫌悪感や罪悪感もいっそう激しくなる。</p>
<p>まるで善行という檻に繋がれた囚人みたいなものだ。</p>
<p>小説『芋虫』の面白いところは、時子＝介護者の屈折した心理がストレートに描かれている点で、次の一文も、現場を経験した者なら一度は覚えのある不気味さだ。</p>
<blockquote><p>眼の他には、何の意志を発表する器官をも持たない一人の人間が、じっと一つ所を見据えている様子は、こんな真夜中などには、ふと彼女に不気味な感じを与えた。どうせ鈍くなった頭だとは思いながらも、このような極端な不具者の頭の中には、彼女たちとは違った、もっと別の世界が開けているのかもしれない。彼は今その別世界を、ああしてさまよっているのかも知れない。などと考えると、ぞっとした。</p></blockquote>
<p>寝たきり老人も、認知症も、いっそ「人間ではない何か」と割り切ることができれば、気持ちもラクなのだ。</p>
<p>だが、普通の介護者なら「人間の尊厳」というものを第一に考えるし、またそうであらねばならないという世間の常識もある。</p>
<p>まったく意識のない、あるいは正常な認識のない患者に、敬意をもって語りかけることも出来るけれど、それが何年にも及べば歪みも生じてくるだろう。</p>
<p>そうして、時子もついに心の糸が切れ、夫を傷つけてしまうのだが、「芋虫」の夫から出た言葉は意外な言葉だった。陰気な世界に人間の気高さと夫婦愛が垣間見られる瞬間だ。</p>
<p>ラスト、芋虫のように、もそもそと原っぱを這って行く夫の姿は、奇怪ながらも哀れで美しく、最後は「あの音」がドボンと耳に響いてくるかのよう。この後、時子が自由を得て幸せになったかと言えば決してそうではなく、一生涯、「あの音」に苦しめられるのではないだろうか。</p>
<p>「人が、人を看る」ということは、とどのつまり、自分自身と向き合うことであり、相手を死なせたり、苦しめたりするよりも、自分の内なる感情に勝てない方がより深い傷を残す。終わりの見えない介護に対して、介護者が目指す境地は「悔いなく送る」の一点であり、「悔い」が意味するところは「負けずにやり遂げた」という人間の尊厳である。</p>
<p>介護者の努力が報われたかどうかは、周りの称賛や感謝よりも、相手が亡くなった時、その人自身が一番よく理解できるのではないだろうか。</p>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>江戸川 乱歩</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">540円</span>   <span style="font-size:11px">13点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">186円より<br />
</span></p>
</p>
<p>両手両足を失い、話すことも聞くこともできない帰還軍人の夫。時子は一見献身的に支えながら、実は無力な生き物扱いをし楽しんでいた、ある日時子の感情が爆発し……。表題作をはじめ9本収録。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>なんで買っちゃったんだろう・・なんで読んじゃったんだろう……。後悔激しく、時すでに遅し。<br />
この作品のすごい所は、普通人が眼を背けがちな心理をとことんリアルに描いているところ。<br />
芋虫人間のグロテスクな描写より、時子の陰惨な内面の方がよっぽどコワイ。<br />
今、介護してる人は、絶対読んだらだめ。<br />
立ち直れないかも（泣）</p>
<div class="subcolumns">
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<div>
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</span></p>
</p>
<p>世界を震撼させた受賞作『パノラマ島綺譚』に続き、漫画界の魔神・丸尾末広が再び挑むは、巨星・乱歩の全作中…いや、日本文学史上、最凶の問題作。妖美極まる驚愕の画力で描く、比類無き怪奇と戦慄に満ちた、愛欲の地獄。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>乱歩の小説は、所々、ボカシ（点線）が入って、何がどうなってるか、言葉で100パーセント説明していません。<br />
それを鬼才・丸尾が生々しく……もう、見るまでもなく、内容が伺い知れます。<br />
これも生涯のトラウマになりそうな一冊です。。</p>
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		<title>石井 光太『絶対貧困』　苦しみを比較してもなあ・・</title>
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		<comments>http://sanmarie.me/zettai-hinkon#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 20 Sep 2011 08:56:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[社会派ドラマ]]></category>

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		<description><![CDATA[「スラム」とか「饑餓」とかいう言葉を聞くと、二番目にはこう考える人が多いのではないだろうか。

『<strong>世の中にはもっと苦しんでいる人がいっぱいいる。それに比べれば、私の悩みなんて・・・</strong>』

実は、こういう考え方はあまり好きでない。

「今、まさに悩み苦しんでいる人」にとっては、それが傍から見ればどんなちっぽけな問題であろうと──小指にトゲが刺さった程度のものであろうと──心の中では死活問題だったりする。

「他にもっと苦しい思いをしている人がいる」からといって、その人の苦しみが消えて無くなるわけじゃない。

比較論で悩みをリサイズしても、何の慰めにも励ましにもならないからだ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="subcolumns">
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<div>
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</p>
<p>絶対貧困―世界人口約67億人のうち、1日をわずか1ドル以下で暮らす人々が12億人もいるという。だが、「貧しさ」はあまりにも画一的に語られてはいないか。スラムにも、悲惨な生活がある一方で、逞しく稼ぎ、恋愛をし、子供を産み育てる営みがある。アジア、中東からアフリカまで、彼らは如何なる社会に生きて、衣・食・住を得ているのか。貧困への眼差しを一転させる渾身の全14講。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p><br/><br />
「スラム」とか「饑餓」とかいう言葉を聞くと、二番目にはこう考える人が多いのではないだろうか。</p>
<p>『<strong>世の中にはもっと苦しんでいる人がいっぱいいる。それに比べれば、私の悩みなんて・・・</strong>』</p>
<p>実は、こういう考え方はあまり好きでない。</p>
<p>「今、まさに悩み苦しんでいる人」にとっては、それが傍から見ればどんなちっぽけな問題であろうと──小指にトゲが刺さった程度のものであろうと──心の中では死活問題だったりする。</p>
<p>「他にもっと苦しい思いをしている人がいる」からといって、その人の苦しみが消えて無くなるわけじゃない。</p>
<p>比較論で悩みをリサイズしても、何の慰めにも励ましにもならないからだ。</p>
<p>私がこの本を手に取った動機は、こうした現実にあまりに関心がなさすぎるのでは、と思ったからだ。</p>
<p>はっきり言って、その頃、私は育児にてんてこまいだったし、遠い国の飢餓問題より自分の子供にしっかり食べさせることの方が大問題、明日にも死にそうな100万人の子供を救うことより、「腹へった！」とゴネて不機嫌な我が子をいかにしてなだめるかに心を砕いていたから、ネットの片隅に「飢えた子供に愛の手を」という公共広告のバナーを見てもピンとこない。</p>
<p>おそらく、こっち側で暮らしている人間にとっては、今目の前の現実の方がはるかに大事で、自分達が食べることで精一杯。</p>
<p>海の向こうに悲惨な現実があると知っても、直ちに動こうとは思わない。</p>
<p>決して情がないわけではないけれど、どこか遠くに見ている──そんな感じではないかと思う。</p>
<p>だから、Amazonの書評でチラと見かけた時、一度はこうしたジャンルの本を読んでおいた方がいいかも、と考えた。</p>
<p>かといって、ヒューマニズムを全面に押し出した、善意の物語みたいな本は読みたくない。</p>
<p>人間的な視点で紹介しているものがいいと思った。</p>
<p>それが『絶対貧困』。</p>
<p>著者自身も述べているように、この本には「飢えて可哀相」「貧しい人はもっと苦しんでいる」みたいな記述はない。</p>
<p>サバイバル旅行記のように淡々と現実を紹介している。</p>
<p>スラムにも恋愛があり、子供の笑い声があり、人間くさいドタバタがある。</p>
<p>弱者を一段上に奉って扇情するのではなく、我らフツー人と同じ視線、同じ地平線上で、過酷な現実に生きる人々の姿を「隣人の眼差し」で見つめているのがの本である。</p>
<p>だから、読後感もサッパリしているし、罪悪感にさいなまれることもない。</p>
<p>むしろ「可哀相、可哀相」のオンパレードに本当に救いがあるのか、と、思ったりもする。</p>
<p>どんな悩みがあろうと──職場のお局に嫌みを言われるとか、彼氏に今にもフラれそうとか、友達に誘ってもらえないとか──、雨風をしのげる家があり、家に帰ればふかふかの布団があり、とりあえず明日食べる物の心配をすることもない、というだけで幸せ、心から感謝すべきことなのかもしれない。</p>
<p>でも、スラムに住む人々は、富める者が苦しみの度量を比較し、今ある幸せに感謝する為に存在するのではなく、同じ地平線に立つ人間として、彼らは彼らなりの人生を生きているはずだ。</p>
<p>「あの人たちの方がもっと苦しんでいるはずだから」というのは、ある意味、持てるものの傲慢というか、比較検討すること自体が間違いなのではないか。</p>
<p>結局のところ、彼らには「何も無い」と決めつけて、自己満足を得ようとしているだけの話なのだから……多分。</p>
<p>私もスラムを実際に見たわけではないので、現実に訪れたら、また考えも変わるのだろうけど、この本を読んだ時点での私の感想は以上の通り。</p>
<p>「世の中にはもっと飢えて苦しんでいる人がいる」としても、今、目の前で苦しんでいる人（トゲが刺さった程度の問題であっても）の気持ちまで否定することはできない。</p>
<p>もっと悲惨な現実を持ち出して、痛みを打ち消そうとするのは、双方にとって間違いなのではないだろうか。</p>
<p><br/><br />
P.S<br />
こういうことが言いたい本ではないのだけれど、とりあえず感想ということで。</p>
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<div class="subcolumns">
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>石井 光太</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">650円</span>   <span style="font-size:11px">27点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">183円より<br />
</span></p>
</p>
<p>アジアの路上で物乞う人々と触れ合い、語り合ってみたい―。そんな思いを胸に、著者の物乞いや障害者を訪ねる旅が始まる。カンボジアの地雷障害者やタイの盲目の歌手、ネパールの麻薬売人らと共に暮らし、インドでは幼児を誘拐して物乞いをさせるマフィア組織に潜入する。アジアの最深部に分け入った衝撃のノンフィクション。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>石井さんの本は読みやすい。「文章が平易すぎる」というレビューもあるけど、こんな現実、シリアスに書かれたら普通の人は重くて読めないでしょ。<br />
あえて「旅行記」のようにまとめているところに石井さんの主張があるように思う。</p>
<div class="subcolumns">
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<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%97%87%E3%81%AE%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%81%9F%E3%81%A1-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A2%81-%E7%9F%B3%E6%97%A5/dp/4344405145%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4344405145?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">闇の子供たち (幻冬舎文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>梁 石日</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">720円</span>   <span style="font-size:11px">143点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
<p>貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>映画化もされた非常にセンセーショナルな作品。評価も真っ二つに分かれています。<br />
小説も映画も見てないので私の感想はないですが、一度、読んでみたい作品です。</p>
<div class="subcolumns">
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<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E6%A3%84%E3%81%A6%E3%81%9F%E8%A3%B8%E4%BD%93%E2%80%95%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%A4%9C%E3%82%92%E6%AD%A9%E3%81%8F-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%9F%B3%E4%BA%95-%E5%85%89%E5%A4%AA/dp/4101325316%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101325316?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く (新潮文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>石井 光太</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">580円</span>   <span style="font-size:11px">33点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">166円より<br />
</span></p>
</p>
<p>イスラームの国々では、男と女はどのように裸体を絡ませ合っているのだろう―。「性」という視点からかの世界を見つめれば、そこには、性欲を持て余して戒律から外れる男女がいて、寺院の裏には神から見放された少女売春婦までがいる。東南アジアから中東まで旅し、土地の人々とともに暮らし、体感したあの宗教と社会の現実。戦争報道では分からない、もう一つのイスラーム報告。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>これもチョット興味あります。</p>
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	</item>
		<item>
		<title>『幸せ』が人生の目的ではなく　～寺山修司の『幸福論』より</title>
		<link>http://sanmarie.me/note-24</link>
		<comments>http://sanmarie.me/note-24#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 18 Jul 2011 10:33:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[Notes of Life]]></category>
		<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[ニーチェ]]></category>
		<category><![CDATA[寺山修司]]></category>
		<category><![CDATA[幸福について]]></category>
		<category><![CDATA[自分を愛する]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://sanmarie.me/?p=17367</guid>
		<description><![CDATA[私も30代前半から半ばにかけて、突然、「幸せ」について考えるようになり、その系統の本にもずいぶん目を通したものです。 女性向けの「愛されて幸せになる！」系のエッセーから、ビジネスマン必読の自己啓発ものまで（デール・カーネ <a href="http://sanmarie.me/note-24#more-17367'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_4" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/07/throwawayyourbooks0005zi0.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/07/throwawayyourbooks0005zi0-300x217.jpg" alt="幸福を探すのではなく　寺山修司　幸福論" title="" width="300" height="217" class="alignnone size-medium wp-image-17368" /></a><br />
<br/></p>
<p>私も30代前半から半ばにかけて、突然、「幸せ」について考えるようになり、その系統の本にもずいぶん目を通したものです。</p>
<p>女性向けの「愛されて幸せになる！」系のエッセーから、ビジネスマン必読の自己啓発ものまで（デール・カーネギーとか、ジョゼフ・マーフィーとか）、それこそ『幸せ』の二文字で首筋までどっぷり浸かるほど、たくさん。</p>
<p>そして、そこに書かれた事は、まったくもってその通りだし、それに気付かずに生きてきた私ってホントにバカバカバカ！　な心境で、眠れぬ夜を過ごしたこともありましたな。</p>
<p>その延長で『<a href="http://sanmarie.me/category/lovelight">恋と女性の生き方</a>』のようなエッセーを書き、今、それはこのサイトでもダントツ人気なのだけど、最近、こう言いたいのね。（このコンテンツは2002年から2004年にかけて作っています）</p>
<p><font style="font-weight:bold;font-size:16px">幸せ探しも大事だけど、不幸も大事にしてあげてね。</font></p>
<p>私は、人生の一時期でも、自分にとっての幸せとは何かを真剣に考え、とりわけ『愛』というものについて、照れたり、皮肉ったりせず、全身で感じる（感じようとする）体験って、非常に重要だと思うし、それについての様々なアドバイスに素直に耳を傾けられるか否かで、その後の人生も大きく変わってくるでしょう。</p>
<p>でも、一方で、『幸せになれない自分』も大事にして欲しいと思うのね。</p>
<p>誰の人生も順風満帆ではないし、一見、明るく幸せそうに見える人でも、水面下で必死にもがいてたりする。</p>
<p>仕事は上手く行かないし、先輩はヤな奴だし、友達は少ないし、なんか本当に周りに好かれてるのかどうかも分からない、ついでに彼氏もかれこれ7年ぐらいない・・とか、若い時でもいろいろあるものよ。</p>
<p>とりわけ、若いうちは、５しかない自分を、10にも、100にも見せようとする。プライドというよりは、見栄っ張り。</p>
<p>バブルの時代、ビートたけしさんが「今の若い奴らは『死ね』と言われるより『ダサい』と言われる方がずっと辛い」と仰ってたけど、この方は本当によく分かってらっしゃる。</p>
<p>モテない、冴えない、稼げない自分を、他人に侮られたくない。</p>
<p>「ダサい」とか「孤独」とか思われたくない。</p>
<p>中を覗けばグラグラ、ガクガクの自我、そのくせプライドだけは顔の真ん中でテンパってるような若い人にとっては、仕事も順調、趣味も充実、いつも遊びのお声がかかって、彼氏とはラブラブ、みたいな「幸せイメージ」に、どこかこだわってる部分があるんじゃないかな。</p>
<p>だから余計で「上手くやれない自分」「周りに好かれているのかいないのか、浮いたような自分」が辛くなるのだと思う。</p>
<p>とりわけ今は、淋しさとか怒りとか、不満とか絶望とか、一般に『ネガティブ』と呼ばれる感情に対して否定的でしょう。</p>
<p>もちろん、愚痴ばっかりこぼして、周りにもイライラ当たり散らしているような人は幸せから縁遠くなってゆくのは確かだけども、だからといって、人間にとって自然な感情、たとえそれがネガティブなものであっても、否定して追い出す必要はない、と思うのね。</p>
<p>たとえば、「今日も職場の先輩の態度に落ち込んだ(>_<)。こんなネガティブな感情もってると、表情も暗くなるし、いろんなことがダメになりそう。毎日ジクジク考え込んでたら、ネガティブパワーに吸い寄せられて、もっと悪い方向に行っちゃいそう。もっと前向きな、強い人間になって、周りのも優しい気持ちを持てるようになりたい&#9829;」みたいな意見がありますね。</p>
<p>それは本当にその通り。その言葉通りにできたら大したものです。</p>
<p>でも、一方で、『他人の態度に怒り、傷つき、いつまでもジクジク落ち込んでいるような自分』って、そんなに悪いですか？</p>
<p>そりゃ、ネガティブな感情をずっと抱えていたら、「私って醜い」と自己嫌悪に陥るし、明るくサッパリした気持ちで生きて行きたいのは誰しものことです。</p>
<p>だからといって、いつも前向きに、強く、優しく、幸せを感じられることが人生の全てではない。</p>
<p>幸福になる以外にも──実際に幸福でなくても──毎日涙と怒りと溜め息に明け暮れるような人生でも──人間は自分を楽しむ気持ちさえあれば、何処にでも生きる価値を見いだせる、と思うのです。</p>
<p>『自分を楽しむ気持ち』というのは、涙も怒りも溜め息も、自分の真実の感情として愛せる、ということです。</p>
<p>私もここまで来て改めて思うけども、結局、光だけの人生もないし、暗闇ばかりの世界もない。</p>
<p>確かに「幸せになること」は人生の一つの目標に違いないけども、「この世に生きる」ということは、ネガティブなものも含めて『知って味わうこと』であり、<a href="http://sanmarie.me/nietzsche" title="ツァラトゥストラはかく語りき  – フリードリヒ・ニーチェの世界 -">ニーチェの言葉</a>を借りれば、『これが生だったのか、よしもう一度』と心の底から言えてはじめてその楽しさが分かるのだと思います。</p>
<p>だから、どうしても誰かが憎いなら、その憎しみととことん付き合ってみる。</p>
<p>「憎いことは悪い事」と責めるばかりでなく、人はいったいどこまで憎めるものか、自分の心と身体で味わってみたらいいの、理性を失わない程度に。</p>
<p>ああ、こんな憎しみにとらわれていたら、私はいつまでも幸せになれない、だから赦そう、忘れよう、と努力するのも大切だけど、激しい憎悪を知るからこそ見える深みもあって、幸せに輝くだけが人生の全てじゃないのね。</p>
<p>私の大好きな寺山修司さんが、『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041315263/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">幸福論</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4041315263" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』という本を書いておられる。その文章は、よくある幸福論とはまったく違い、かなり抽象的で、ぱっと読んだだけでは分かりにくいのだけども、解説者の佐藤忠男さんが、非常に丁寧に分析して下さってますので、ここに紹介します。</p>
<p>※所々、省略しています。</p>
<blockquote><p>
寺山修司が<・・>多分、いま、いちばん力をそそいでいるのは、彼が主催する劇団「天井桟敷」の仕事であろう。</p>
<p>この劇団は、はじめ、小人とか、百貫デブとか、我こそは美少年美少女だと思っている若者たちとかをあつめて、昔の見せ物小屋の味のする芝居をつくろうではないか、というねらいで、われと思わん連中をあつめて出発したものだった。</p>
<p><・・></p>
<p>一般に、障害者を舞台に上がらせて見せ物にするといったことは、人道にもとることとされている。しかし、では、障害者に対して見て見ぬフリをする者は人道的なのか、といえば、じつは、彼は、見ぬフリをしたまま差別しているだけであるかもしれないのである。</p>
<p>寺山修司は、これに対して、障害者と美男美女とが、平等にお芝居の中で交歓する、という発想を提出するのである。</p>
<p>障害者にとっての不幸は、ジロジロ見られることにあるのではなく、その視線が見て見ぬフリするようなヨソヨソしいものばかりで、真に愛情のこもったものでない、というところにあるのかもしれない。</p>
<p>そして、ほんとうは、一般の人々も、障害者に対してなんとか親愛の視線を投げかけたいと思っているにもかかわらず、障害者をジロジロ見るのは失礼である、というような約束ごとに縛られて、そうすることもできず、困っているのかもしれないのである。</p>
<p>障害者を舞台に立たせるというのは、そうした壁を予想外の仕方で打ち破る卓抜な着想であった、と私は思う。その壁を破ってみれば、障害者と健常者とは、じつは、なんのこだわりもなく、ニコニコ笑い合うことが可能だったのである。私は、こういうことを、見世物的な行為、芸術的な行為であると同時に、すぐれた思想的な行為だと思うのである。</p>
<p>障害者による見世物的演劇というのは極端な例であり、繰り返しやってうまくゆくということは難しい。じじつ、そうはつづかなかったようである。しかし、世の中には、さまざまな形で差別され、疎外されている人間がいる。オカマ、ホモ、娼婦、ソープ嬢、彼ら、あるいは彼女らの多くは、自分を不幸だと思っているだろう。</p>
<p><strong>これに対して、政治的にものを考える人間は、世の中をすっかり変えてしまわなければダメだ、と言うし、宗教的にものを考える人間は、気の持ちようひとつで仕合わせになれる、と言う。</p>
<p>ところが寺山修司は、これを芸術的に考える。ということは、自分を不幸だと思う人間は、その不幸を表現すべきだ、ということである。</strong></p>
<p>むかしのように、食えない、という純粋に物質的な不幸と違って、今日の不幸は、たぶんに、自分は周囲から見捨てられている人間である、という精神的な飢餓感のかたちをとって現れる。だとすれば、自分はこんなに不幸だ！という大声をあげて、周囲の視線を再び自分にあつめることも、幸福を回復するひとつの有力な手段であり得るだろう。</p>
<p>寺山修司は、芸術家として、つまり表現の専門家として、<strong>「自分は不幸だ！　この不幸な自分を愛してくれ！」という叫び声のあげかたを工夫し、そのさまざまな方法を開発しては、惜しげもなく、それを演出し、公開し、普及させるのである</strong>。ただ単に、自分の不幸をピストルに托していたのでは、みすみす、自分を不幸にしている敵の罠にはまるようなものである。</p>
<p>不幸の表現も、ただ真情があふれているだけではダメであって、ときとばあいに応じたテクニックがなければならない。たとえば、少年の家出は不幸の表現のひとつであるが、ただやみくもに家出をしても警察に補導されて説教されて連れ戻されるのがオチである。家出にも計画性がなければならないし、すぐれた表現になっていなければならないであろう。</p>
<p>寺山修司は、世間的には、少年たちに家出を呼びかける扇動者として有名になった。そして、その劇団「天井桟敷」は、彼の呼びかけで家出してきた若者たちのたまり場になり、彼らがその不幸をさまざまなテクニックで表現することによって逆に幸福に変える、一種の道場であると見られている。そこでは、不幸がユーモアに変えられ、幻想に変えられてゆくのである。</p>
<p><・・></p>
<p>三島由紀夫は、太宰治の苦悩など冷水摩擦で治るものだと批判したが、寺山修司は、治るか治らないか、やってみよう、というのである。</p>
<p>彼の劇団そのものが、そうした「身上相談」的方法の実践であるとも考えられる。自分を不幸だと思う人間は、その不幸を舞台で音吐朗々と表現したらいい、というのである。</p>
<p>もっとも、それだけなら、ある種の新興宗教とそう変わりばえしないかもしれない。ただ、宗教においては、すべて、告白は自分がいかに罪深い人間であるかということを自覚させること、即ち自己否定につながるわけであるが、寺山修司の方法では、不幸の告白はあくまでも自己をいかに肯定すべきかという命題へと告白者をいざなってゆくものなのである。そこで決定的に違うのである。</p>
<p>オレは冷水摩擦をやってみた、しかしオレの不幸は治らない、じゃあ、つぎにはなにをやるか、と想像力の渦巻きを起こさせる。それが彼の芸術であり、社会運動であり、幸福論なのである。
</p></blockquote>
<p><br/><br />
「芸術」と言うと堅苦しいイメージがあるけども、ちょっとした「遊び」とイメージしてみましょう。</p>
<p>死ぬほどの苦しみも、ほんの少しの知性とユーモアで、他人が共感するような話に昇華することができる。</p>
<p>ブログに「死にたい」「ウザイ」と書き殴るだけでは人も遠のくけれど、「今日も悪魔が来たりて笛を吹く。アイツの口から一度でも、地獄の鬼よりましなウソを聞いたことがあるだろうか。オレは酷い耳だれのために明日も生きていたくない。誰でもいいから、オレが寝てる間に、こっそりオレの首を絞め殺してくれ」とか言えば、ちょっと取っ掛かりができるでしょう。時にはそれが誰かの励ましや慰めになるかもしれない。そこに絶望や憎しみの価値があるわけです。</p>
<p>人間にはは、ネガティブな感情を否定するだけでなく、それを自分の一部と受け入れ、自分らしいやり方で昇華させる知恵がある。誰にでも好かれるいい人になって、明るく、満ち足りた人生を送るだけが全てではない、ということです。</p>
<p>不幸というなら、「おれは不幸だ！」を大声で叫べない、またそれを聞き入れない社会の精神的な土壌こそ、本当の不幸の根源であり、怒りや孤独、そのものが害悪ではないのです。</p>
<p>もっと、「落ち込む自分」や「ムカつく自分」としっかり向き合ってみようよ。「ああ、こんな風に思っちゃダメダメ」と前向きになるばかりではなく、自分のイヤな部分に首までドップリ浸かってみれば、案外、鍛えられるものだよ。見かけだけの頑張りより、もっと確かな強さとなって。</p>
<p>Enjoy yourself.</p>
<p>それが本当の幸せの言葉です。</p>
<blockquote><p>
寺山修司の『幸福論』　～「出会い」の章より</p>
<p>「人に好かれる方法」には「好かれようと思わず、好かれるに価する人間として生きることが必要である」という格言がのっているが、ジェリーの場合はまさに「好かれるに価する人間として生きる」ことをのぞんで、そのためには邪魔者として殺されてしまうしかないという結論を得たのだった。だが一体、「好かれるに価する人間」とは何か？</p>
<p>１　いつもほがらか<br />
２　裏表がない<br />
３　さっぱりした気性<br />
４　活発に行動する<br />
５　はっきりした態度をとる<br />
６　心がひろくこせこせしない<br />
７　ものごとに沈着、冷静（熱狂的で騒ぎ立てる、あまりににぎやかすぎるのはうるさがられ、敬遠される）<br />
８　不平や愚痴をこぼさない<br />
９　人のこともせんさくしないが、自分のこともくどくどした話をしない</p>
<p>これが「人に好かれる法」における、好かれる人間のタイプである。だが、こんな人間が「好かれる人間」なのか？ この書物を枕元に置き、いつも寝る前に少しずつ読んでは暗誦している酒場「フラミンゴ」のバーテンの友井さん。こんな「人間のタイプ」を目標にしたら、あなたはたぶん誰にも嫌われない無害な人間になることは出来ても、決して「好かれるに価する人間」になどにはならないだろう。いてもいなくてもいい人間は、たしかに人に嫌われることはない。だが、風景としての人間などが、どうして矛盾に立ち向かえるか？　「熱狂的に、騒ぎ立てることのない人間」が、「活発に行動できるか？」　大体、「いつもほがらか」とは何であろうか？</p>
<p><・・></p>
<p>「好かれる人間のタイプ」をすべて備えた人間には、力がなさすぎる。表裏のない人間、人のことをせんさくしない人間、さっぱりした気性の人間といって箇条書きにされて行く人間には、ものごとにさしはさむ「疑問符」のしまいどころがない。大体、こんなタイプの人間は、軽蔑されることはあっても、決して嫌われることがないのではないか。</p>
<p>私は嫌われる人間は好かれない、という単純な数式をここでも問題にしたい。誰かを好くことは、とりもなおさず他の誰かを嫌うことである。その「誰か」と「誰か」とを不断に区別してゆくことが「出会い」における数学の問題なのであり（ときには、それは同一人の中で誰かと誰かが重複したりすることによっていっそう増大し）、ボードレールの「人が群衆の中にいると喜びを感じるのは、人間が数の増大を好むことの神秘的なあらわれだ」というということになるわけだ。</p>
<p>友井さん、少しは「人に嫌われる法」も研究してみたらいかがですか？
</p></blockquote>
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</span></p>
</p>
<p>「あなたにとって幸福とは何ですか?」という問いかけに、大勢の人々が「昼寝」や「テレビをみること」、「美味しいものを食べること」と答えているのを見たならば、あなたはそれをどう感じるだろう。“私たちの時代に失なわれてしまっているのは「幸福」ではなくて、「幸福論」である”と記す著者が、古今東西の「幸福論」に鋭いメスを入れ、イマジネーションを駆使して考察した新たなる「幸福論」。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>あまたの幸福論とはまったく趣が違うので、人によっては難しく感じるかもしれませんが、普段自分が当たり前と思っている幸福をちょっと斜めから見直してみたい場合には強くおすすめ。</p>
<p>果たして、世間の人間が言っていること全部が正しいのか、常識って何よ？　ということを、時にはガッツリ考えてみるのも楽しいと思います。</p>
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		<title>母と息子の歪な愛　寺山修司の戯曲『毛皮のマリー』</title>
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		<comments>http://sanmarie.me/kegawa-no-mary#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 25 Jun 2011 09:52:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[寺山修司]]></category>
		<category><![CDATA[美輪明宏]]></category>
		<category><![CDATA[親子関係]]></category>

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		<description><![CDATA[パルコ劇場の公式サイトより 世に「母親」について語った言葉は数あるけれど、一番納得したのが、子育てマンガ・エッセイの第一人者である伊藤 比呂美さんの 「母親は、自分が産んだものだから、子供の生殺与奪を好きにしていいと思っ <a href="http://sanmarie.me/kegawa-no-mary#more-17243'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_6" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/main_01.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/main_01-300x263.jpg" alt="毛皮のマリー　美輪明宏　寺山修司" title="母と息子　一つの肉体" width="300" height="263" class="alignnone size-medium wp-image-17244" /></a><br />
<small><a href="http://www.parco-play.com/web/play/marie09/">パルコ劇場の公式サイトより</a></small><br />
<br/></p>
<p>世に「母親」について語った言葉は数あるけれど、一番納得したのが、子育てマンガ・エッセイの第一人者である<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html?ie=UTF8&#038;location=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2F%25E4%25BC%258A%25E8%2597%25A4-%25E6%25AF%2594%25E5%2591%2582%25E7%25BE%258E%2Fe%2FB001I7KZ9U%2F&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">伊藤 比呂美</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=ur2&#038;o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />さんの</p>
<p>「母親は、自分が産んだものだから、子供の生殺与奪を好きにしていいと思っているフシがある」</p>
<p>というもの。（今、本が手元にないので、正確にはこういう言い回しではないけれど）</p>
<p>話の発端は、シンデレラや白雪姫のような、いわゆる名作童話。これらの童話には、しばしば「意地悪な継母」が登場し、美しい娘をいじめたり、殺そうとするが、原作では「実の母親」であり、でも子供にはあまりにショックが大きいので「継母」に置き換えられた……という話である。</p>
<p>背筋の寒い話ではあるけれど、ある意味、これは真実を突いているのではないだろうか。</p>
<p>「生殺与奪」とまではいかないけれど、母親は「自分が産んだ」ものだから、心のどこかで「子供は自分のモノ」という感覚がある。極端な言い方をすれば、ロールプレイングゲームと同じで、「私の思うように動いて欲しい。気に入らなければリセットすればいい。だって自分が作ったんだから」、そういう意識である。</p>
<p>だから、母親は、時に支配的だし、所有欲もある。それが高じれば、主従、あるいは近親相姦的な親子関係が形成される。</p>
<p>そして、子供も、どこかでそれを受け入れて、母親に従順であろうとしている部分がある。</p>
<p>シンデレラや白雪姫の「継母いじめ」にすんなり耳を傾けるのも、母性愛や親意識の秘められた歪さを、本能的に感じ取っているからではないだろうか。</p>
<p>そんな歪な母性愛──もしかしたら、母親の秘められた本性を如実に描いているかもしれない、寺山修司の代表作『毛皮のマリー』は、きわめて異質な親子物語だ。</p>
<p>男娼のマリーは、美少年の欣也を鳥かごで飼うようにして可愛がり、誰にも会わせず、部屋の外にも出さず、息子の人生を完全に支配している。</p>
<p>そして欣也も、「母親」のマリーに逆らうことなく、部屋の中に美しい蝶を放ち、それを追いかけることで世界を旅しているような気分になっている。</p>
<p>劇の途中、マリーの過去と欣也の出生の秘密が語られるが、マリーはまさに人生に復讐しようとしている母親。人生に復讐したいから、息子を支配し、本来の姿とは違うものに作りかえようとしている。</p>
<p>でも、マリーにとって、それは支配ではない。罪悪感もない。だって、自分が産み、育てたのだから。好きに生殺与奪できる権利があると心のどこかで思っている。母親の愛の暗い側面をデフォルメすれば、多分、こういう言葉になるのではないか。</p>
<blockquote><p>あたしは赤ん坊をひきとって育てました。男の子だったけど、これからじっくり手間をかけて女にしちゃうの。ひどいクズだけど、心は純粋。まるで小鳥みたいにみずみずしい坊や。だから、それをあたしの手でこう作りかえて、いまにセックスの汚物を捨てる肉の屑籠にしてしまうつもりなんだ。</p></blockquote>
<p>そんな歪な母親の愛に、息子の欣也もまったく気付いてないわけではない。「美少女」が彼の目の前に突然現れ、外の世界に誘おうとした時、彼の心は大きく揺れる。</p>
<p>だが、それを振り切るには、彼はあまりに深く「支配されてしまっている」。</p>
<p>なぜここから出ようとしないのか、という美少女の問いに、欣也が「ここが、好きだから」と答えると、</p>
<blockquote><p>うそよ、臆病なのよ。世界を見るのがこわいのよ。いつもドアをそっとあけてそうのすきまからしか人生を覗き見できない自分が、みじめじゃない？
</p></blockquote>
<p>そうして、一度は、鳥かごのようなアパートから姿を消すが、「欣也さまはもう出て行っておしまいになりました。たぶん、もうお帰りになることは、ありませんでしょう」という下男の言葉に、マリーは答える。</p>
<blockquote><p>出て行ったって？　出て行ったって帰ってくるのですよ。あの子はどこにいたって、たとえ地球の向こうの一番遠い星の上にいたって、あたしが呼びさえすれば必ず帰ってくるのですよ。あたしたちは母ひとり、子ひとりなんですからね。</p></blockquote>
<p>そして、その通り、欣也はマリーの元に戻り、最後の総仕上げが始まる。</p>
<blockquote><p>さあ、坊や、町でとってもいいお土産を買ってきてあげました。（とカツラをとりだして）これからおまえはとってもきれいな女の子になるんですよ。ほうら、よく似合う、あたしの思ったのとそっくりだ。さ、顔をあげて、お母さんの顔をよく見て（と言いながら、ゆっくりと化粧してやりはじめる。しだいに美少年が美少女に変わって行く……）<br />
どうして泣いたりするの？<br />
坊や。<br />
おまえは今にこの世で一番きれいになるんですよ・・・。</p></blockquote>
<p>この作品は、一見、奇抜な親子ギャグのようだけど、全編に母親の支配的な愛情と、結局は逆らえぬ息子との近親相姦的な結びつきがどしりと響いて、何ともいえない気分になる。</p>
<p>感動とか、哲学とか、あまたの言葉では言い表せないような、暗く、歪んだ読後感だ。</p>
<p>実際、作者の寺山自身も、実母の過大な期待と愛情に葛藤した息子の一人であり、「毛皮のマリー」は自身の心の膿をえぐり出すようにして書いたのではないか。<br />
（詳しくは、<a href="http://happyendsyndrome.blog59.fc2.com/blog-entry-33.html">[レビュー]寺山修司と生きて/田中未知</a>を参考にどうぞ。</p>
<p>息子を寸分たがわず自分の中に取り込み、息子の人生をも生きようとする重い母親。</p>
<p>心の奥底では抵抗しながらも、それに呑み込まれて行く息子。</p>
<p>彼らはいったい親子なのか、一つの肉の塊なのか。</p>
<p>『毛皮のマリー』は決してクレイジーな男娼の母親ごっこではない。</p>
<p>母親なら誰もが経験する息子との一体感、そして支配欲（それを「教育」「しつけ」という言葉で表す母親が圧倒多数だけども）の原点を生々しくデフォルメした一つの童話である。</p>
<p>シンデレラや白雪姫が「嫉妬」の対象となり、母親の人生圏から追い立てられるのに対し、息子は支配され、母親の中に取り込まれることで、母の人生に対する復讐を完遂する。「私が、私の人生を生きられなかったように、お前も自分の人生を好きに生きてはならない」「もう私は自分の人生をやり直すわけにいかないから、代わりにお前の人生を生きさせおくれ」という復讐だ。</p>
<p>その復讐が成し遂げられた時、そこにいるのは人形のような息子と、心から満足する母親であり、それをその母親は「幸福」と呼ぶ。</p>
<p>『毛皮のマリー』は、「そして二人はいつまでも幸せに暮らしました」という、母と息子の生々しい童話なのだ。</p>
<h3>§ 舞台『毛皮のマリー』</h3>
<div class="subcolumns">
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong><a href="http://sanmarie.me/tag/terayama_shuji" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="寺山修司 タグの付いた投稿">寺山修司</a></strong></span></p>
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</p>
<p>寺山修司が、美輪明宏のために書いた伝説的名作。寺山を知る美輪明宏でしか紡ぎえない 寺山幻想演劇×美輪ワールドの金字塔!!</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/kegawa-no-mary"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
<p>世の中には何ともすごい作品があるものだ。</p>
<p>脚本も一級なら、演じる人もまた一級。いや、一級どころか、他とは比べようがない。</p>
<p>私も二度ほど美輪さんの舞台を見たことがあるけれど（エディット・ピアフの生涯を描いた『愛の賛歌』と『卒塔婆小町』＆『葵の上』）、この『毛皮のマリー』も圧倒的な演技力と存在感で、ただただ引き込まれるばかりだった。</p>
<p>感想を一言で言えば『醜悪』。</p>
<p>ひどい舞台、という意味ではなく、深層心理までえぐるようなオチということだ。</p>
<p>これは男娼のマリーと、鳥かごの雛のように隔離して育てられる欣也との葛藤の物語ではあるけれど、いやいや、舞台の終末では、完全に身も心も結ばれています。真っ白な衣装に身を包み、マリーと欣也が手を取り合って光の中を歩んで行く場面は、母子でもなく、神と子でもない、完全に一体化した魂と肉体──他から入りこむ隙もない、これ以上ないほどに固く結ばれた一個の存在と化している。</p>
<p>これが実母との関係に苦しんだ寺山修司の最終的な回答なのか、と思うと、本能的にぞーっと立ちこめるものがある。</p>
<p>なんといっても、私は嫁の立場から見てしまうので、これはもう発狂もののオチとしか言いようがない。</p>
<p>しかも、DVDのエンド・クレジットに、寺山の元妻、九條今日子さんの名前を見た時には、我が事のように胸が痛む。この葛藤劇のオチを、妻であり、実際に実母との三角関係（？）に苦しんだ九條さんは、どんな思いで見つめてらっしゃったのだろう、と。</p>
<p>母の立場からすれば、『毛皮のマリー』はまさに理想的な愛の物語だ。</p>
<p>愛する息子を誰にも渡さず、触らせず、永遠に自分の手の中に置いて、一体化してしまう。</p>
<p>不愉快な嫁に息子を横取りされて、モヤモヤとしてる姑から見れば、腹の底から同調したくなるような話だろう。</p>
<p>それぐらい、この物語のオチは、歪で、醜悪で、気味が悪い。</p>
<p>私も母親だけど、ここまで息子を我が物に、一体化しようなどと思わないからね。</p>
<p>ある意味、寺山修司は「男」だから、母を感じることはあっても、決して母そのものになることはないから──だから「書けた」と言えるのかも知れない。</p>
<p>この書き手が「女」だったら、とてもこんな結末にはできなかっただろう。</p>
<p>そう考えると、「毛皮のマリー」に登場するのが全て「男」──「美少女」でさえ女装した俳優が演じる──のは、いたって自然で正しい演出だと思う。</p>
<p>ここに一人でも「女」、「本物の母親」が存在すれば、あまりの生々しさに舞台が壊れる。</p>
<p>それぐらい反自然、現実にはあり得ない、あってはならない物語ということだ。</p>
<p>もちろん、最終場面のいくつかのセリフは美輪明宏が付け足したもので、「寺山修司にはとても書けなかった」生々しさがいっそう色濃く前面に押し出されている。</p>
<p>ゆえに、この作品は、半分寺山のもので、残りの半分は美輪が暗部から引きずり出して完成させた、と言えなくないのだが、それにしても、これが寺山の本心なのか、あるいは、生前に母に優しくしきれなかった放蕩息子の劇中の償いなのか、寺山の生身の人生を知れば知るほど、見る側が闇に落ちて行く、そんな破壊力をもった物語であることには間違いない。</p>
<p>『毛皮のマリー』は、動物の本能を逆なでする劇薬だ。</p>
<p>母の盲愛とはかくも醜悪なものか、と、つくづく考えさせられる作品である。</p>
<p><strong>☆追記☆</strong></p>
<p>上記に補足します。（誤解の多い描き方なので）<br />
<br/></p>
<p><a href="http://sanmarie.me/tag/miwa_akihiro" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="美輪明宏 タグの付いた投稿">美輪明宏</a>・演出の舞台『毛皮のマリー』は、寺山修司の戯曲とは、若干ラストが異なります。</p>
<p>寺山修司の戯曲は、「これからあなたは世界で一番きれいな女の子になるんですよ」マリーが欣也に女の子の服を着せるところで終わっていますが、美輪演出は、女の子のドレスを着せられ、放心したように立ちすくむ欣也の膝元にマリーが取りすがり「母さんを許しておくれ」と号泣、その後、わらべ唄をバックに、母子ふたりが歩み寄ることも離れることも出来ず、少し距離を置いて座り込んで幕がおります。私が上記で書いている「母子の完全な一体化」というのは、まさにフィナーレの演出であり、そこでは、憎み合いながらも離れられない母子が手を取り合い、ゆっくりと光の中を歩んで行くんです。</p>
<p>いわば、「母子の完全な一体化」──別の言い方をすれば、互いを許し合い、究極の愛に辿り着いた母子を演出したのは美輪明宏であって、寺山修司の戯曲はそこまで表現してないんですね。</p>
<p>そう考えると、当事者である寺山修司と、あくまで第三者として作品に介在している美輪明宏との温度差（どちらが優れているとかの話ではなく）が感じられて面白いし、寺山にはとうてい結論づけられなかったものを美輪が美しく完結させた、とも言える。様々な解釈が成り立つ、非常に面白い作品です。</p>
<p>もっとも、寺山さんが、この美しきフィナーレをどう捉えたかは分かりませんけども、憎み合いつつも離れられない母のことを、互いに許し、純粋な愛に立ち返る……という理想があったのは確かじゃないでしょうか。ただ、それを、はっきりと、言葉にして語ることは出来なかったけれど。</p>
<p>まあ、それにしても、この舞台を見てると、「あ、美輪明宏って、ホントに男だったんだ」と思う。だって女形を売りにしているあの方が、上半身裸、常に、片方の乳首を露出して、舞台に立たれているんですから。ヘタすればイメージぶちこわし、気持ち悪い、って思われるだけでしょう？</p>
<p>でも、マリーを見ていると、その男の乳首がどんどん丸みを帯びて、母のふくよかな乳房に見えてくる。</p>
<p>男娼が「母」を自称することに何の不自然さも感じなくなる。</p>
<p>それぐらいすごい演技力です。</p>
<p>機会があれば、ぜひご覧になってください。</p>
<p><br/></p>
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>寺山 修司</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">620円</span>   <span style="font-size:11px">11点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">190円より<br />
</span></p>
</p>
<p>美貌の男娼・毛皮のマリ-。美少年・欣也は、外の世界を知らず、マリーの意のままに育った息子。マリーと欣也の禁断の親子愛を描いた表題作ほか、初期の傑作5作を集めた戯曲集。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>寺山修司の原作はこちら。寺山修司らしい、ウイットに富んだ台詞が随所に散りばめられ、台本だけでも十分に楽しめます。</p>
<blockquote><p>
『母さんの学校は刑務所だった。古臭いコンクリート建ての学校で、同級生はみな人殺しだの、すりだの、強盗ばっかり！　でも、母さんは刑務所に、英雄だの冒険だのをさがしに行ったんじゃない、まじめな勉強しに行ったんです……。』</p>
<p>『教育やしつけってのは、無駄なものにきまっているのですよ。』</p>
<p>『欣也は決して、外に出さないようにしてね。今の世の中は、あの子には刺激がつよすぎますからね』</p>
<p>『あたしをたたえておくれ。美しいことばで、じっくりとあたしのこの肌にみがきをかけておくれ』</p>
<p>『<strong>世間はあたしのことを自然じゃないって仰るようね。作りもので、神様の意志にさからっているって。でも、そう言う人に限って、庭に花の種子をまいたりすることは平気なんだ。神様とはまるで無関係の、一袋20円の種子なんぞをまきちらし、それが自然を冒涜してるなどとはツユほども思わない。いいえ、どうせ、人生には自然のままでいいものなんて一つもありゃしないんだ</strong>』
</p></blockquote>
<h3>§ 関連アイテム</h3>
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>美輪　明宏</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">580円</span>   <span style="font-size:11px">4点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">180円より<br />
</span></p>
</p>
<p>演劇、映像、詩歌など多岐にわたる分野で、時代を超えて多大な影響を及ぼし続ける異才、寺山修司。その寺山と運命的に出会い、「毛皮のマリー」「青森県のせむし男」に主演した美輪明宏が、当時の貴重なエピソードを織り交ぜながら語る寺山論。まさに、たぐい稀なる2人のアーティストの、芸術創造の過程と心の通い合いが綴られた貴重な記録である。「毛皮のマリー」「サド侯爵」「フェチシズムの宇宙誌」も収録。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>この本、良かったです。<br />
当時の文化人──三島由紀夫や横尾忠則、江戸川乱歩といった絢爛たる才能の火花はもちろんのこと、それを応援するファンの熱気まで伝わってくるようで、なんとも幸せで活気のある時代だったんだなぁと、つくづく。本当に羨ましい。<br />
また寺山修司を知る上で欠かせない、実母・はつとの関係も少し述べられていて、改めて、寺山修司という人に惚れ直す一冊でした。<br />
ファンなら必読の本です。</p>
<div class="subcolumns">
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<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8-%E5%B9%B3%E5%87%A1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%AB%98%E5%8F%96-%E8%8B%B1/dp/4582853315%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4582853315?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">寺山修司 (平凡社新書)</a> (新書)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>高取 英</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">819円</span>   <span style="font-size:11px">11点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">298円より<br />
</span></p>
</p>
<p>寺山修司―俳人、歌人、詩人、小説家、エッセイスト、シナリオライター、競馬評論家、煽動家、映画監督、演劇実験室・天井桟敷主宰者など、肩書きは一〇を超える。一九六〇年代後半に日本のアングラ文化を創造し、今も、サブカルチャーの先駆者などとして注目されている…。あなたはいったい誰ですか?寺山のスタッフを経て劇作家となった著者がその生涯を描く、“決定版”寺山修司のすべて。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<div class="subcolumns">
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<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8%E3%81%A8%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6-%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E6%9C%AA%E7%9F%A5/dp/4403210945%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4403210945?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">寺山修司と生きて</a> (単行本)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>田中 未知</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,995円</span>   <span style="font-size:11px">11点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">880円より<br />
</span></p>
</p>
<p>寺山修司の文学・演劇・映画を全力で支えた田中未知が24年の沈黙を破って語りはじめる寺山修司の核心</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>寺山さん、女性にモテたでしょうねえ。。<br />
文章読んでるだけで「萌え&#9829;」るんだもの、実際にお会いしたら……<br />
「自分が愛する人間を純粋に愛する人々のことなら、私は愛せる。愛する人間をめぐってライバル意識をむきだしにすることのほうが、私には理解できない。」<br />
とのこと。<br />
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		<title>『夢見るジュエリ』とヴァンドーム青山</title>
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		<comments>http://sanmarie.me/love/jewelry#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 17 May 2011 06:48:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[占い・風水・運勢に関する]]></category>
		<category><![CDATA[好きな詩]]></category>

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		<description><![CDATA[もし、若いお嬢さん方に、「手っ取り早く運気を高めて、自分を輝かせたいだけど……」と聞かれたら、私は迷わず『ジュエリ』をおすすめします。 ジュエリと言っても、何十万もするような高級ブランドの宝石でなくていい。 自分の感性に <a href="http://sanmarie.me/love/jewelry#more-16943'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>もし、若いお嬢さん方に、「手っ取り早く運気を高めて、自分を輝かせたいだけど……」と聞かれたら、私は迷わず『ジュエリ』をおすすめします。</p>
<p>ジュエリと言っても、何十万もするような高級ブランドの宝石でなくていい。</p>
<p>自分の感性に一番ピッタリくる石。それを一つ、自分の守護神として身につけたら、持っているだけでキラキラと幸せな気分になるものです。</p>
<p>本当に相性のいいジュエリは、いつしか持ち主と一体化して、独特の輝きを放つようになるんですね。これ、決して、風水とかスピリチュアルの世界の話じゃないです。</p>
<p>だから、ジュエリ選びにおいて一番肝心なのは、「ぱっ」と見た時、波長が合うかどうか。</p>
<p>ティファニーだろうが、数十万の高級ジュエリだろうが、心に響かない石は飾りになっても、パワーにはなりません。</p>
<p>その一粒で、自分の個性をそっくり物語るような独特のデザイン。</p>
<p>欲しいと思う幸運をイメージさせる色と輝き。</p>
<p>それを肌で感じないといけない。</p>
<p>いわば、石に惹きつけられるかのような、運命的な出会い。</p>
<p>これが一番大事なわけです。</p>
<p>というか、そういう石に出会った時点で、かなり幸運の波長が高まっている、と言えるかも。</p>
<p>そんな私の一番のお気に入りの本がコレ。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4487754178/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow"><img border="0" src="http://ws.assoc-amazon.jp/widgets/q?_encoding=UTF8&#038;Format=_SL160_&#038;ASIN=4487754178&#038;MarketPlace=JP&#038;ID=AsinImage&#038;WS=1&#038;tag=ma046-22&#038;ServiceVersion=20070822" ></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4487754178" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
<p>『夢見るジュエリ』は、エッセイスト・岩田裕子さんによる、素晴らしく洗練されたジュエリ・ブック。</p>
<p>ダイヤモンド、サファイア、ルビーといったお馴染みの宝石から、フローライト、ヘマタイト、クンツァイトといった鉱石まで、東西の様々なジュエリをピックアップ。岩田さんの上品なエッセイもさることながら、写真の美しさも溜め息もの。</p>
<p>エレガントの粋を尽くした上質な一冊です。<br />
<br/></p>
<p>以下は、私の写真の撮り方が悪いのですが^_^;　中身を少しばかり。</p>
<p>それぞれの宝石について、名前の由来や原産地はもちろんのこと、関連のあるギリシャ神話や小説、歴史上の人物など幅広く紹介しており、雑学としても充実の内容。</p>
<p>好きなジュエリがあれこれ買えるほどお金持ちじゃなかったけれど、この本は、ほんと、繰り返し、繰り返し読みました。</p>
<p><br/><br />
30代になってから身につけるようになったピンクのジュエリ。微妙な年代だけに色とデザイン選びに苦心しました。</p>
<p><a class="highslide img_16" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/jew1.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/jew1-300x225.jpg" alt="夢見るジュエリ　ピンクの宝石　ヴァンドーム青山" title="ピンクの宝石は今も大好き&#9829;" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-16944" /></a></p>
<p>女性のエッセイストも多いけど、岩田さんの文章の上品さにはほんと憧れます。教養の豊かさと心の優雅がにじみ出すような文章です。</p>
<p><a class="highslide img_17" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/jew2.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/jew2-300x225.jpg" alt="夢見るジュエリ　ヴァンドーム青山" title="上品なエッセーも溜め息もの" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-16945" /></a></p>
<p>若い女の子向けの「恋の魔法」もバッチリ。信じる者は救われる……というより、こんな素敵な宝石を自分で買って身につけることが出来た、という事実に自信が湧くのではないかしら。</p>
<p><a class="highslide img_18" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/jew3.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/jew3-300x225.jpg" alt="夢見るジュエリ　ヴァンドーム青山" title="石に魔力がある、というのは本当" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-16946" /></a></p>
<p>宝石は美しいだけじゃない。言葉の世界でも輝きを放っている。<br />
ジュエリにまつわる様々な詩や小説も紹介されています。<br />
寺山修司がピックアップされているのが嬉しい♪</p>
<p><a class="highslide img_19" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/jew4.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/jew4-300x225.jpg" alt="夢見るジュエリ　ヴァンドーム青山" title="文学の世界に広がるジュエリ" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-16947" /></a></p>
<p><br/><br />
この本はホントにおすすめ。美術やギリシャ神話、文芸が好きな方は大満足の一冊です♪</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 53px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A2%E8%A6%8B%E3%82%8B%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%AA-%E5%B2%A9%E7%94%B0-%E8%A3%95%E5%AD%90/dp/4487754178%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4487754178?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41ZMH1K635L._SL75_.jpg" width="53" height="75" border="0" alt="夢見るジュエリ"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A2%E8%A6%8B%E3%82%8B%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%AA-%E5%B2%A9%E7%94%B0-%E8%A3%95%E5%AD%90/dp/4487754178%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4487754178?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">夢見るジュエリ</a> (単行本)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>岩田 裕子</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,785円</span>   <span style="font-size:11px">20点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">170円より<br />
</span></p>
</p>
<p>「大草原の小さな家」のローラに贈られた婚約指輪のガーネット。「ピーター・パン」に出てくるダイヤモンドのシャツ。宝石をめぐる古今東西の物語をロマンティックに綴る。美しい写真付きの小百科。Amazonで中身チェックできます。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<h3>§ ヴァンドーム青山</h3>
<p>そんな私が大好きだったのが『ヴァンドーム青山』のジュエリ。</p>
<p>ジュエリ・ショップもいろいろ見て回ったけど、デザインの優雅さ、上品さにおいて、ヴァンドーム青山に勝るブランドはないね！　と思ったくらい。</p>
<p><a href="http://vendome.jp/"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/jew5.jpg" alt="ヴァンドーム青山　ジュエリ" title="輝くエレガンス♪" width="500" height="236" class="alignnone size-full wp-image-16949" /></a></p>
<p>中でもピンキーリングが好きだったんですけど、こういうのが指のラインを美しく見せるんですよね。<br />
私の指はけっこう節が太いので、こういうデザインが重宝します。</p>
<p><a class="highslide img_20" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/73bb685226c494f9e8d40f38677b27ab.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/73bb685226c494f9e8d40f38677b27ab-300x300.jpg" alt="ヴァンドーム青山" title="小指がほっそり美しく見えるライン" width="300" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-16948" /></a></p>
<p>春夏のお洒落にはブレスレットも欠かせない。ピンクなのに甘すぎない上品な色合いと、さりげない愛らしさがポイント。<br />
30代になってからサーモンピンクのショールを愛用するようになって、こういう色合いのアクセサリを好んで付けてましたな。私は加齢と共にどんどんファッションが若返りしたタイプです（10代→黒、20代→ブルー、30代→ピンク）</p>
<p><a class="highslide img_21" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/03051109_4d719b66ca914.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/03051109_4d719b66ca914-300x300.jpg" alt="ヴァンドーム青山　ジュエリ" title="ヴァンドーム青山らしいデザイン" width="300" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-16950" /></a></p>
<p>20代前半、まだまだ化粧がヘタクソだった頃、妙に爽やかなブルーのアイシャドウを塗っていたら、訪問販売のおばさんに「ブルーなんて若い女の子の使う色やない。淋しい女になったらアカン」と諭された。<br />
ピンクやオレンジを上手に取り入れられるようになったのは、やっぱ30代になってからかなぁ。<br />
20代って、やたら顔が若々しいから、暖色系のパステルカラーを取り入れると、かえって子どもっぽく見えるのでイヤだった。<br />
だからジュエリも、最初はもっぱらシルバー系だったけど、30代になってからゴールド御用達になった。<br />
こういう成金系（？）のデザインを春物のワンピースにさりげなく溶け込ませるようになれたらお洒落上手かと。</p>
<p><a class="highslide img_22" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/03021746_4d6e03cbc0491.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/03021746_4d6e03cbc0491-300x300.jpg" alt="ヴァンドーム青山　ジュエリ" title="さりげないゴージャス感が大事" width="300" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-16951" /></a></p>
<p>30代の私がモロに好んだデザイン。ピンクゴールド、今はさすがに身につける勇気がないが……こんなの見てると、ああ、あの頃に帰りた～い、って気持ちになる。</p>
<p><a class="highslide img_23" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/03051100_4d71992ba183a.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/03051100_4d71992ba183a-300x300.jpg" alt="ヴァンドーム青山　ジュエリ" title="お洒落のイメージがどんどん膨らむね♪" width="300" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-16953" /></a></p>
<p>今、どれでも好きなの買っていいよ、と言われたら、迷わずこれを買うね。<br />
一見シンプルだけど、ちょっとVラインが入ってるのがポイント。<br />
40代になると、首の周りの小じわなんかが気になるので、こういうスラっとしたネックレスを付けると、見にくい所もカバーしてくれるからネ。</p>
<p><a class="highslide img_24" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/10291014_4cca1ffa51f7e.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/10291014_4cca1ffa51f7e-300x300.jpg" alt="ヴァンドーム青山　ジュエリ" title="年相応のエレガントなデザイン" width="300" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-16954" /></a></p>
<p><br/><br />
というわけで、久々にジュエリを堪能しました～。</p>
<p>『夢見るジュエリ』は前からサイトで紹介したかったので、今日、やっと念願叶った、という感じ。</p>
<p>なかなか時間とれないし、忙しい中で夢も失いがちだけど、なんかジュエリの写真見てたら、元気でましたワ。</p>
<p>写真だけでこんだけパワーもらえるんだもん。本物のジュエリなら、もっとすごいパワーを秘めてるはず。</p>
<p>皆さんも自分の分身と思えるような素敵なジュエリを見つけて、幸運を掴んでくださいね&#9829;</p>
<h3>§ 楽天ショップ</h3>
<p>質流れして安く買えるアイテムもあるみたい・・</p>
<p>でも、前の持ち主の運気が気になる人は避けた方がいいかも、デス。</p>
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0">
<tr>
<td valign="top">
<div style="border:1px none;margin:0px;padding:6px 0px;width:160px;text-align:center;float:left"><a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0de99484.ffc5ab3c.0de99485.61f8f2ff/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2f7-marui%2f017638%2f%3fscid%3daf_ich_link_tbl&#038;m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2f7-marui%2fi%2f10002841%2f" target="_blank"><img src="http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2f7-marui%2fcabinet%2f10-04-01%2f28-1.jpg%3f_ex%3d128x128&#038;m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2f7-marui%2fcabinet%2f10-04-01%2f28-1.jpg%3f_ex%3d80x80" alt="【ヴァンドーム青山】K18PG ダイヤ入りリング【セブンマルイ質店】商品コード017638【質屋出店..." border="0" style="margin:0px;padding:0px"></a>
<p style="font-size:12px;line-height:1.4em;text-align:left;margin:0px;padding:2px 6px"><a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0de99484.ffc5ab3c.0de99485.61f8f2ff/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2f7-marui%2f017638%2f%3fscid%3daf_ich_link_tbl&#038;m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2f7-marui%2fi%2f10002841%2f" target="_blank">【ヴァンドーム青山】K18PG ダイヤ入りリング【セブンマルイ質店】商品コード017638【質屋出店&#8230;</a><br /><span style="">価格：33,800円（税込、送料込）</span></p>
</div>
</td>
</tr>
</table>
<p>　　<br />
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0">
<tr>
<td valign="top">
<div style="border:1px none;margin:0px;padding:6px 0px;width:160px;text-align:center;float:left"><a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0de994a8.c88dade7.0de994a9.699bc618/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fmidoriya78%2f1085533%2f%3fscid%3daf_ich_link_tbl&#038;m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fmidoriya78%2fi%2f10007164%2f" target="_blank"><img src="http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fmidoriya78%2fcabinet%2fitempic10%2f1085533_1.jpg%3f_ex%3d128x128&#038;m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fmidoriya78%2fcabinet%2fitempic10%2f1085533_1.jpg%3f_ex%3d80x80" alt="送料無料　代引き手数料無料【緑屋質屋】ヴァンドーム青山　ルビーダイヤリング　K18YG【中古】..." border="0" style="margin:0px;padding:0px"></a>
<p style="font-size:12px;line-height:1.4em;text-align:left;margin:0px;padding:2px 6px"><a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0de994a8.c88dade7.0de994a9.699bc618/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fmidoriya78%2f1085533%2f%3fscid%3daf_ich_link_tbl&#038;m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fmidoriya78%2fi%2f10007164%2f" target="_blank">送料無料　代引き手数料無料【緑屋質屋】ヴァンドーム青山　ルビーダイヤリング　K18YG【中古】&#8230;</a><br /><span style="">価格：20,790円（税込、送料込）</span></p>
</div>
</td>
</tr>
</table>
<p>　　<br />
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0">
<tr>
<td valign="top">
<div style="border:1px none;margin:0px;padding:6px 0px;width:160px;text-align:center;float:left"><a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0de994a4.ede42d17.0de994a5.0f0df5a0/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fluce-inter%2f281160410%2f%3fscid%3daf_ich_link_tbl&#038;m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fluce-inter%2fi%2f10009114%2f" target="_blank"><img src="http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fluce-inter%2fcabinet%2fgazou75%2f2010052800036.jpg%3f_ex%3d128x128&#038;m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fluce-inter%2fcabinet%2fgazou75%2f2010052800036.jpg%3f_ex%3d80x80" alt="【送料無料】【LUCE本店】【新同】ヴァンドーム アメジストリング/ゴールド K18 11号" border="0" style="margin:0px;padding:0px"></a>
<p style="font-size:12px;line-height:1.4em;text-align:left;margin:0px;padding:2px 6px"><a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/0de994a4.ede42d17.0de994a5.0f0df5a0/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fluce-inter%2f281160410%2f%3fscid%3daf_ich_link_tbl&#038;m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fluce-inter%2fi%2f10009114%2f" target="_blank">【送料無料】【LUCE本店】【新同】ヴァンドーム アメジストリング/ゴールド K18 11号</a><br /><span style="">価格：25,800円（税込、送料込）</span></p>
</div>
</td>
</tr>
</table>
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	</item>
		<item>
		<title>早坂茂三の言葉「鈍牛にも角がある」「オヤジとわたし」</title>
		<link>http://sanmarie.me/hayasaka_shigezo</link>
		<comments>http://sanmarie.me/hayasaka_shigezo#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 20 Apr 2011 23:03:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[早坂茂三]]></category>
		<category><![CDATA[男の熱い物語]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://sanmarie.me/?p=16816</guid>
		<description><![CDATA[早坂茂三の本を読んでいると、一度でいいから、こんな骨太な男と膝をつき合わせて、とことん語り合ってみたかった、と思う。 今では絶滅品種、草食系とか何とか言われる時代に、こんな人物が再び現れることはないし、また彼の師であり、 <a href="http://sanmarie.me/hayasaka_shigezo#more-16816'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>早坂茂三の本を読んでいると、一度でいいから、こんな骨太な男と膝をつき合わせて、とことん語り合ってみたかった、と思う。</p>
<p>今では絶滅品種、草食系とか何とか言われる時代に、こんな人物が再び現れることはないし、また彼の師であり、鬼才と呼ばれた田中角栄のような政治家も二度と現れない。</p>
<p>イマドキの首相パッシングを見ていると、批判する側もなんとみみっちいことか、と思う。</p>
<p>どうせなら「100億円献金疑惑」とか「闇に葬られた秘書官。知りすぎた人脈・金脈」とか、もっとスケールの大きいことで騒げばいいのに、「あの人が、アレ言った」とか「制服の襟が曲がってる」みたいな女子高生のノリで、悪いことをするにもつくづく面白くない。</p>
<p>腹の底から怒鳴る人もなくなった。</p>
<p>一億総「いいこ」時代の到来。</p>
<p>その嘘っぽさに気付きながらも、誰もが恐れて本当のことを言わない。そんな印象がある。</p>
<p>ゆえに、早坂さんの本など読んでいると、今は何処を探しても見当たらない「痛快」という言葉が胸をすくようだし、日本人は本当にパワーがあったな、とつくづく。</p>
<p>もちろん、今でもパワーのある人はいるけども、馬力と電力の違いとでも言うのか、力の源からして違う。</p>
<p><a href="http://sanmarie.me/tag/%e6%97%a9%e5%9d%82%e8%8c%82%e4%b8%89" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="早坂茂三 タグの付いた投稿">早坂茂三</a>、田中角栄、そして高度成長期からバブル期にかけて、政治経済の両面から日本を牽引した男達──決して「良い人」ばかりではなかったけれど──の、怨念のごとき野心と信念の炎を思うと、揚げ足取りな言葉パッシングで謝罪ばかりしている今の政治家って、結局、何がしたいのかよく分からない、それなら、「何が何でもオレは首相になって、権力を一手に握ってみせる！」などという、池上遼一の劇画を地でゆくようなキャラクターの方がよほど理解しやすいような気さえしてくるのだ。彼が正義であるかどうかは別として。</p>
<p>そんな早坂氏の二冊の本。</p>
<p>第二次大戦、全共闘、高度成長期、そしてバブル、平成と、まさに激動の時代を駆け抜けた自伝『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4087486176/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">鈍牛にも角がある (集英社文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4087486176" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』と、人生最大の恩師であり、昭和政治の巨星とも言うべき田中角栄を回想する『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4087480321/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">オヤジとわたし 頂点をきわめた男の物語/田中角栄との23年 (集英社文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4087480321" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』は、まるで司馬遼太郎か吉川英二の歴史小説でも読んでいるようなドライブ感と迫力に満ちている。</p>
<p>博学な文学青年で、新聞記者でも鳴らした人だけに、その文章は古武士のようにかくしゃくとして、切れ味も鋭い。それでいてどこかユーモラスで、下品にならない程度のシモネタも絶妙、なおかつ随所に散りばめられた古典の引用などが並々ならぬ知性を感じさせ、退屈になりがちな政治の話もまったく飽きさせない。</p>
<p>もちろん、それは、早坂氏の文章のみならず、「読み物」になるだけの傑出した人物が昭和のあの頃に綺羅星のごとく現れたからであり、そういう怪物らに揉まれ、踏みつけられながらも、日本の政治の中枢で、その現実をつぶさに見ることができた氏の人生は、まったくもって羨ましいという他ない。</p>
<p>田中角栄回想録『オヤジとわたし』の冒頭に「<strong>男ありき</strong>。私は改めて確信しました。オレが田中角栄に賭けたのは、間違いじゃなかった──と。」とあるように、田中角栄の男っぷりがわかった早坂氏もまた本物の男であり、『男』の言葉ほど女の胸に響くものはないのである。</p>
<p><a class="highslide img_30" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/P1010317.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/P1010317-300x225.jpg" alt="早坂茂三 オヤジとわたし 鈍牛にも角がある" title="読み応えのある早坂氏のベストセラー" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-16822" /></a></p>
<p>早坂茂三の自叙伝『鈍牛にも角がある』。</p>
<p>函館での腕白な少年時代、共産運動に傾倒した学生時代、六畳間の同棲ストーリーを経て角栄との出会い、そして日本の政治。<br />
それこそ包み隠さず、タイトな文章で綴られた自伝でもあり、昭和史でもある。<br />
氏の凄いところは、普通の人が取り繕う所も躊躇うことなく筆を走らせ、己というものをあるがままに、しかも客観性をもって描写できる点。本物の自信があるからこそ出来る技。</p>
<p><a class="highslide img_31" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/P1010313.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/P1010313-300x225.jpg" alt="早坂茂三 鈍牛にも角がある" title="本の序文" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-16823" /></a></p>
<p><a class="highslide img_32" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/P1010316.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/P1010316-300x225.jpg" alt="早坂茂三 鈍牛にも角がある" title="ほどよいシモネタ" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-16824" /></a></p>
<p>田中角栄回想録『オヤジとわたし』。</p>
<p>世間がロッキード事件で騒然としていた時、私は本当に子どもだったので、国会中継で繰り返される小佐野賢治の「記憶にございません」と「黒いピーナツ」ばかりが記憶に残っているのだけども、それでも白黒TVの向こうで繰り広げられる「大人の世界のゴタゴタ」は非常に印象的だったし、角さんのダミ声も子供心に胸に残った。</p>
<p>そして、今にして、当時あったことを知りたいと思う。</p>
<p>福田赳夫とは何者だったのか、アーウーの大平はどこからやって来たのか、中曽根、海部、あの人たちは今の日本を予見していたのか、etc。</p>
<p><a class="highslide img_33" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/P1010314.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/P1010314-300x225.jpg" alt="早坂茂三　オヤジとわたし" title="泥のように揉まれ、踏みつけられた氏だからこそ書ける文章" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-16825" /></a></p>
<p><a class="highslide img_34" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/P1010318.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/04/P1010318-300x225.jpg" alt="早坂茂三 オヤジとわたし" title="目次だけでも興味深い" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-16826" /></a></p>
<p>こうして振り返ってみると、確かに日本は経済的には成功したけれど、結局、カネ、カネ、カネで明け暮れ、20年後、30年後に真価が問われる教育のことや、文化、芸術の育成、国としての目標とか、信念とか、いわゆる「目に見えない大切なもの」はなおざりにされてきたような、そんな気がしてならない。</p>
<p>その結果が「コレ」だもの。</p>
<p>もっと20年後、30年後のこと、本当の意味で精神的に成熟した豊かさのこと、考えて欲しかったような。</p>
<p>いろいろ思ってしまう。</p>
<p>──だとしても、それぞれが、それぞれの信念に基づき、男としてこの国を動かそうとした時代があった──それを実感することは、決して悪い気分じゃない。</p>
<p>早坂流に言えば、「世間から糞尿を浴びようと」、己を貫くということは、正義を実現するのと同じぐらい価値のあることなのではないか。</p>
<p>大衆にイチャモンつけられたぐらいで前言撤回するくらいなら、小悪党でも、一つの決断を下せる方がいい。</p>
<p>国民は「食えれば」納得する。</p>
<p>落としどころは、実に単純なのだから。</p>
<h3>§ 角栄の魅力</h3>
<blockquote><p>
この人にしてこの言あり。<br />
早坂茂三氏は、23年も角栄に忠実に仕えた。その忠実さと功績に比して、何と報われることの鮮なきか。そのうえ、心なくも、角栄の周辺から追われ窮して浪々を託つ身である。しかも、うらむこともなく、後悔もしていない。何故か。角栄こそ、人間がわかる男であったからである。</p>
<p>＜中略＞</p>
<p>奇蹟の中でもきわめつけは、角栄がどんなに苦境に立っても、田中はから脱走兵を出さなかったことである。角栄は、逮捕され、起訴され、有罪判決をうけ、ついに病に倒れた。この四つのうち一つだけでも、派閥は雲散霧消するに決まっている。田中派にかぎって、危機あるごとに、強大になっていった。</p>
<p>奇蹟の秘密は何か。</p>
<p>政治音痴の日本人のなかで、角栄だけが政治を理解していたからである。人間洞察の深さにおいて桁違いであったからである。</p>
<p>なぜ、日中国交正常化をそんなに急ぐのかを問われて、角栄は答えた。</p>
<p>「毛沢東とか周恩来という、いまの中国をつくった創業者は、共産主義であれ何であれ、えらい苦労をしてきた連中だ。多くの死線を越えてきた。それだけに、すべてないものづくしの中で、あのでかい国をやりくりしていくためには、いま何が必要かということがわかっている」「だからあの連中が元気なうちに、この勝負を決めなければならないんだ」</p>
<p>人間洞察の深さ、政治の理解、これ入神。</p>
<p>緊急の仕事がひかえている人は、本書を紐解かないでください。読み始めたら止められず、最後までつきあわされて貴重な時間を失うと困るから。</p>
<p>-「オヤジとわたし」小室直樹による「はじめに」より-
</p></blockquote>
<p>これも味のある文章です。（ところどころ省略してます）</p>
<blockquote>
<p>私があの人のところへ弟子入りしたのは、新聞記者をしていた32歳のときでした。<br />
<略＞大蔵大臣室に呼ばれまして、そのときに、オヤジさんが私に言った。<br />
「俺は、十年後、天下を取る」いきなりです。「お互いに一生は一回だ。天下取り、これだけの大仕事がほかにあるかい」と言うので、「ありません」と答えました。</p>
<p>「ならば一緒にやろうじゃないか。片棒を担げ。お前が学生時代、共産党だったことは知っている。公安調査庁から書類を取り寄せて目を通した。よくもまあ、阿呆なことばかりやってた。あの頃の若い連中は腹も減っていたし、血の気が多いのは、あらかたあっちへ走った。それは構わない。そのぐらい元気があったほうがいい。ただ、馬鹿と鋏は使いようだ。俺はお前を使いこなすことができるよ。どうだい、一緒にやらないか」と、にんまり笑いました。</p>
<p><略＞自民党が金権と腐敗の温床である現実はわかっている。だけど、社会党は天下を取る気がまったくない。日中──日本と中国が仲良くしなきゃならない。これは私の若いときからの夢でした。田中ならばできる。彼の決断力と実行力、情熱と闘争心はほかに例が無い。自民党でドロまみれになるけれど、日中問題を解決できるなら男子の本懐だ。そう結論を出して、私は翌日、弟子入りしました。</p>
<p><略＞「腹の中に銃弾百発もぶち込まれる覚悟がなければ、政治のトップなんていう仕事はできない」──こう笑って、あの人は一気にやりました。</p>
<p>昭和４３年、東大医学部ストから始まった学園紛争は、その後、全国的な大学紛争に発展し、大混乱になりました。大学の先生たちには失礼だけど、臭い物に蓋で、一本気な若者たちと正面から向かい合い、大学の管理システム改善の議論をする当事者能力がなかった。</p>
<p><略＞ところが、法案は、参議院に送られたのはいいけれど、ガチャンと留め金をかけられて動かない。</p>
<p><略＞会期末が目と鼻の先に迫り、時間ぎれで大学運営臨時措置法案が廃案になりそうでした。角栄さんが衆議院の自民党幹事長質で、「あのくそじじい、ぶっ飛ばしてやる」と大声を出し、いきなり立ち上がって、参議院議長室に走り出した。</p>
<p>「おい、じいさん、お前さんは子どもも孫も全部できあがって、世の中に出てるからいいけど、自分の食うものをへずって、子どもを学校に出して、カネを送っている親たちは、この先みんな大学はどうなるのか、真っ青になってるぞ。講義を聞いて、進級し、卒業したい子どもたちも今の騒ぎで大学に行けなくて困っているぞ。今すぐ本会議を開くベルを鳴らせ」</p>
<p><略＞そしたら、田中がまた怒り出しましてね。</p>
<p>「それは総理もお前さんも同じ極楽トンボだからだ。いいから、とにかくベルを鳴らせ。時間がないんだ。四の五のぬかすと、<strong>じじい、この窓から下に叩き落とすぞ</strong>」</p>
<p>この年、衆議院総選挙がありました。自民党は三百議席を得て大勝しました。勝った理由は「沖縄だ」というのが大方の論評だったけど、私は腹の中で、「それは違うんじゃないか。本当は大学運営臨時阻止法が成立して、大学が静かになった。本来の勉強するキャンパスに戻って、日本じゅうの親たちがほっとした。子どもの通う大学を静かにしてくれて、佐藤さん、本当にありがとう。こうした有権者の思いが政権の信任につながった」今でもそう思っています。</p>
<p>角栄さんは戦後日本が生んだ「議会政治の申し子」でした。人民の海から生まれたような政治家だった。衆議院、議会というところは、議員さんたちが集まって、選挙民、つまり国民から「あれをやってくれ」「これをやってほしい」と言われたことを自分たちが責任もって議論して、法律にまとめあげ、実施するのが本来の役目です。だから立法府と呼ばれる。</p>
<p>ところが今、国会に提出されている法案の九割九分は霞ヶ関の秀才たちが用意しています。</p>
<p>私の親方は違った。政治家として七十三の議員立法を手がけました。焼け跡の日本を再建、復興させ、田舎の人たちの暮らしもよくしなければならない。これにまっしぐらに進んだ。この時代にガソリン税を創設して、今の道路網の財源にしました。</p>
<p>今の政治家の皆さんは、役人におんぶに抱っこが目立ち、鼻先であしらわれて、本当は馬鹿にされている。目線が現行法体系を越えられず、あと追い投資に終始する役人に使われるのではなく、角栄さんの実績に学び、議員立法に目を向けて欲しい<br />
、としみじみ思っています。</p>
<p><略>それと、田中と言えば、やっぱりロッキード事件。</p>
<p>事件が始まったあと、東京・目白台の田中邸は、カメラの脚立が林立し、報道陣二、三百人に取り囲まれた。スポークスマンの私は精一杯、彼らの質問に答えたつもりでしすが、連中は私の話など上の空で、思い入れと偏見、独断にあふれた記事を洪水のように流した。私も頭にきて、いつも怒鳴りつけていた。</p>
<p>そしたら、オヤジさんが私に言いましたよ。</p>
<p>「怒鳴るな。連中も俺のところに来たくて来るんじゃない。カメラマンは俺の写真、面白い顔をしたのをばんと撮らなきゃ、社へ帰ってデスクに怒られるぞ。新聞記者だって、お前から無愛想に扱われ、つんけんどんけんやられて、俺が目白の奥で何をしゃべっているか、それも聞くことができないで記事に書けなけりゃあ、社に戻ってぶっ飛ばされるぞ。彼らも商売なんだ。少しは愛想よくしてやれ」</p>
<p>角栄さんが死んで、戦後日本は終わった。</p>
<p>登り列車の英雄の時代に幕が下りた。</p>
<p>行儀は悪いけど、ここ一番というとき、頼りになる隣のオジさんがいなくなりました。全軍の先頭に立って、さあ、前進しよう、それでみんながワクワクして、一緒に動き出す、そういう時代は、田中が去って終わったと思います。悪党と言えば悪党、それがいなくなりました。</p>
<p>これからは真面目で善意だけど、気が小さくて度胸なし、小理屈は達者でも、決断、実行、情熱の乏しい人たちが溢れかえるだろう。角さんのような人が再び出てくるのは難しい世の中になった、そう思います。</p>
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</p></blockquote>
<p>そういう早坂さんも、2004年にお亡くなりになりました。</p>
<p>やりきれない、せつないものばかりが、後に残されて行く・・という感じです。</p>
<h3>§ 関連アイテム</h3>
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</span></p>
</p>
<p>函館で生まれ育ち、多感な少年期に敗戦を迎える。その後早稲田大学に進み、共産党員になるが、心身ともボロボロになって離党。新聞記者時代に田中角栄氏と出会って…。現代日本の政治情勢にも触れながら、自らの波乱に富んだ半生を赤裸々に語る好著。失敗を恐れるな! 意志あるところに道あり! 若者への熱いメッセージがかくし味</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>早坂さんらしい、骨太ながらも自嘲系ユーモアあふれる自叙伝。よくここまで自分を分析して、恥ずかしい過去もさらりと書いてしまえるなぁと嘆息。昭和史としても読み応えがあります。</p>
<div class="subcolumns">
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</span></p>
</p>
<p>裸一貫から政界のトップにまで登りつめた田中角栄。その政治の舞台からプライベートまで、苦楽をともにしてきた元秘書が、23年間の思い出を通して天才政治家の生の姿を活写する。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>娘も有名だけど、やはり角さんの迫力には心惹かれる。人間洞察力に長け、圧倒的なカリスマ性で自民党を率いた男の生い立ちと哲学が、早坂さんの力強い文章で綴られています。師と仰ぎながらも、媚びず、溺れず、冷静客観に見つめる姿勢がいいですね。</p>
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<p>政界での豊富な体験と、深い人間観察で日本社会を鋭く凝視し続ける著者が、“生きていくための知恵”を説き明かす。混迷の時代にあって、進むべき方角を見失わず、悔いなく人生をおくるための必読書。</p>
</p></div>
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</div></div>
<p>早坂さんらしい処世術が綴られた、私のお気に入りの本。詳しくは「<a href="/shigezo_hayasaka">早坂茂三の言葉 ～田中角栄と共に闘ったオヤジの遺言～</a>」でどうぞ。<br />
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		<title>『素直な戦士たち』城山三郎 / 『犬神家の一族』 / 『黒蜥蜴』 / 『刺青』/ 池上遼一 近代日本文学名作選</title>
		<link>http://sanmarie.me/book_jnovel</link>
		<comments>http://sanmarie.me/book_jnovel#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 03 Nov 2010 10:54:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[池上遼一]]></category>
		<category><![CDATA[角川映画]]></category>

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		<description><![CDATA[素直な戦士たち (新潮文庫) 「東大に入りさえすれば、エリートにも、ルンペンにもなれる。子供の可能性は無限に広がるのよ」と盲信する母親のもとで、赤ん坊の頃から徹底した英才教育を施される英一郎。だが、その先には、大きな悲劇 <a href="http://sanmarie.me/book_jnovel#more-2614'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/aw/rd.html?ie=UTF8&#038;dl=1&#038;uid=NULLGWDOCOMO&#038;lc=msn&#038;a=4101133131&#038;at=ma046-22&#038;url=%2Fgp%2Faw%2Fd.html&tag=ma046-22" alt="素直な戦士たち (新潮文庫)" rel="nofollow">素直な戦士たち (新潮文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=msn&#038;o=9&#038;a=4101133131" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /><br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101133131?ie=UTF8&amp;tag=ma046-22" rel="nofollow"><img src="http://sanmarie.me/image/book/j_sunao.gif" width="87" height="124" border="0" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=4101133131" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important;margin:0px !important" /></p>
<p>「東大に入りさえすれば、エリートにも、ルンペンにもなれる。子供の可能性は無限に広がるのよ」と盲信する母親のもとで、赤ん坊の頃から徹底した英才教育を施される英一郎。だが、その先には、大きな悲劇が待ち受けていた……。NHKでドラマ化もされた、衝撃的な作品。</p>
<p>「塾」「受験戦争」が、ぼちぼち社会問題化してきた頃に発表された、城山三郎さんの秀作。<br />
作品の背景はかなり古いが、教育ママの過剰な干渉や、偏執的な物の考えは、現代の母親にも通じるものがある。読後に救いようのないものを感じるのは、今の教育事情が取り返しのつかない所まで来ているからだろうか。<br />
子供の将来や勉強のことが気にかかるママさんには必読の書。</p>
<p><strong>関連記事はこちら　<a href="http://sanmarie.me/kosodate/nanata" title="七田式と早期教育 / 城山三郎『素直な戦士たち』抜粋">【七田式と早期教育 / 城山三郎『素直な戦士たち』抜粋</a></strong></p>
<p>【Amazon　レビューより】<br />
高校生のときに読んだんですが今でもはっきり覚えています。<br />
まず第一に、読みやすい！　複雑なことは何一つありません。シンプルなストーリーで、直球勝負です。息子をエリートに育てようと必死の母親。それにひっぱられる父親。それだけの話です。コメディかと思って笑いながら読んでたら、すこしずつ悲劇的な雰囲気になってきて、最後は凍りつくようでした。<br />
読書はいろいろ好みがあるけど、他人にすすめる一冊なら、これかな。<br />
するするっと読めて、いつまでも余韻が心に残る。<br />
城山さんのなかでも異色の傑作だと思います。<br />
</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/aw/rd.html?ie=UTF8&#038;dl=1&#038;uid=NULLGWDOCOMO&#038;lc=msn&#038;a=4041304059&#038;at=ma046-22&#038;url=%2Fgp%2Faw%2Fd.html&tag=ma046-22" alt="犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)" rel="nofollow">犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=msn&#038;o=9&#038;a=4041304059" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E7%A5%9E%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%97%8F-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB%E2%80%95%E9%87%91%E7%94%B0%E4%B8%80%E8%80%95%E5%8A%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB-%E6%A8%AA%E6%BA%9D-%E6%AD%A3%E5%8F%B2/dp/4041304059%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4041304059?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Y143L-moL._SL75_.jpg" width="53" height="75" border="0" alt="犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)"/></a></p></div>
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<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E7%A5%9E%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%97%8F-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB%E2%80%95%E9%87%91%E7%94%B0%E4%B8%80%E8%80%95%E5%8A%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB-%E6%A8%AA%E6%BA%9D-%E6%AD%A3%E5%8F%B2/dp/4041304059%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4041304059?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>横溝 正史</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">700円</span>   <span style="font-size:11px">104点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者犬神佐兵衛は、血で血を洗う葛藤を予期したかのような条件を課した遺言状を残して他界した。血の系譜をめぐるスリルとサスペンスにみちた長編推理。</p>
<p>映画も面白いが、やはり、人物像の奥深さでは、原作の方がはるかに上回っていた。推理ものとして読むよりは、どろどろした人間ドラマとして読んだ方が分かりやすいかもしれない。映画ファンなら、必読の書。</p>
<p>【 Amazonレビューより 】<br />
ミステリを読み始めて５年にして、初めて横溝正史「金田一」シリーズを読みました。まず、作品の完成度に驚かされました。少し読むのをためらっていたことが、悔やまれます。<br />
多くの読まず嫌いの人々にオススメします。先入観を捨てて読んでみると、確実に驚かされます。そして満足を得ることでしょう。</p>
<p>【　映画版　】</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 52px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E7%A5%9E%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%97%8F-DVD-%E5%B8%82%E5%B7%9D%E5%B4%91/dp/B00005HKPR%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB00005HKPR?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21MH3PW444L._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="犬神家の一族 [DVD]"/></a></p></div>
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<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E7%A5%9E%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%97%8F-DVD-%E5%B8%82%E5%B7%9D%E5%B4%91/dp/B00005HKPR%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB00005HKPR?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">犬神家の一族 [DVD]</a> (DVD)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>石坂浩二, 高峰三枝子, 三条美紀, 草笛光子, 島田楊子</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">￥ 1,685円</span>   <span style="font-size:11px">8点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,685円より<br />
</span></p>
<p>   大富豪・犬神佐兵衛（三國連太郎）が死に、その莫大な遺産の相続をめぐって一族の間で猟奇的な連続殺人事件が勃発する。名探偵・金田一耕助（石坂浩二）の推理やいかに？<br />    1970年代、低迷の一途をたどっていた日本映画界に新風を吹かせた角川映画の記念すべき第1作。横溝正史の名作探偵小説を、大のミステリー小説ファンでもある名匠・市川崑監督が、絢爛たる映像美と卓抜したセンスで撮り上げ、単なる謎解きものの域を超えた、日本映画でしか表現できえないエンタテインメントの傑作を見事にものとした。以後、国内では横溝ブームが巻き起こるとともに、市川監督は本作を含めて計5本の石坂主演の金田一シリーズを演出することにもなる。よれよれ袴にボサボサ頭の名探偵を原作通りに映画で登場させたのは、実はこれが初めて。残酷な物語にもかかわらず、ユーモアも巧みに盛り込まれている。優雅で美しい大野雄二の音楽も実に効果的だ。（的田也寸志）</p>
</p>
</p></div>
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</div></div>
<p>石坂浩二の金田一耕助はもちろん、高峰三枝子、草笛光子、あおい輝彦、島田陽子など、一流どころの演技が冴える、日本映画史に残る傑作。<br />
佐清のゴムマスク、湖の逆立ち死体、「よき・こと・きく」の家宝など、突っ込み所は数知れず。<br />
脚本も非常に優れており、「リング」なんかより、こっちをハリウッドでリメイクして欲しいほど。<br />
平成版でも蘇るそうだが、どんな役者を持ってきても、本作を上回ることは、多分、永久に不可能だろう。<br />
まさに文句の付けようのない、傑作中の傑作。<br />
映画では「お前、恋しさのあまり、母さんはとんでもない間違いをおかしてしまった」のセリフで分かるように、息子・佐清と愛人の子・青沼静馬を取り違えてしまう、母の盲目的な愛がよく描かれており、犯人の松子を単なる「殺人鬼」で終わらせていない点が秀逸。<br />
役者の演技を見るだけでも、価値のある一本だ。</p>
<p>参考サイト「<a href="http://www7.ocn.ne.jp/~yokomizo/haiyaku-inugami.html" target="_blank">犬神家の一族　配役一覧</a>」　→　スゴイです！！　超おすすめ！！</p>
<h3> § 黒蜥蜴</h3>
<div class="subcolumns">
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<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%BB%92%E8%9C%A5%E8%9C%B4-%E5%89%B5%E5%85%83%E6%8E%A8%E7%90%86%E6%96%87%E5%BA%AB%E2%80%95%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%8E%A8%E7%90%86%E5%B0%8F%E8%AA%AC%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D-%E4%B9%B1%E6%AD%A9/dp/4488401058%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4488401058?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">黒蜥蜴 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>江戸川 乱歩</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">567円</span>   <span style="font-size:11px">29点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>「黒蜥蜴」を名乗る暗黒街の女王から、秘宝「エジプトの星」を頂戴するという挑戦状が届く。宝石商は、名探偵の明智小五郎に事件の解決を依頼するが、明智は黒蜥蜴を軽く見て、真剣に取り合わない。<br />
そんな明智の前に、美貌の貴婦人、緑川夫人が現れ、大胆不適な賭けを申し出る――。<br />
美輪明宏の舞台でも有名な、江戸川乱歩の秀作。</p>
<p>【 Amazonレビューより 】<br />
これらの作品のなかでも、とりわけ『黒蜥蜴』は1961（昭和36）年に三島由紀夫によって戯曲化されて以来、幾たびか上演され、また映画化もされた人気作品である。美しい女怪盗と名探偵とのあいだで繰り広げられる壮絶な智慧比べ。敵同士でありながらお互いに引かれあっているふたりの心理的ジレンマに、読者は「ドラマ性」を感じ取っているのだろう。また、黒蜥蜴が登場するのは全作品中この短編だけだが、明智小五郎や怪人二十面相、小林少年らと並んで、乱歩作品の人気キャラクターである理由もそこにあるのだろう。彼女を演じた俳優の美輪明宏の当たり役ともなった。<br />
</p>
<p>『黒蜥蜴』と言うと、美輪明宏さんの代名詞なのですが、それ以前には、京マチコさん主演で映画化もされています。<br />
オープニングの「くろとか～げ～」というフレーズと鞭の音がいいですね。</p>
<div class="myvideo">映画『黒蜥蜴』　オープニング　主演：京マチコ<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/book_jnovel"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></div>
<h6>刺青　：谷崎潤一郎</h6>
<div class="subcolumns">
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%88%BA%E9%9D%92%E3%83%BB%E7%A7%98%E5%AF%86-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%B0%B7%E5%B4%8E-%E6%BD%A4%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4101005036%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101005036?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5149X5HR6FL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="刺青・秘密 (新潮文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%88%BA%E9%9D%92%E3%83%BB%E7%A7%98%E5%AF%86-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%B0%B7%E5%B4%8E-%E6%BD%A4%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4101005036%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101005036?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">刺青・秘密 (新潮文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>谷崎 潤一郎</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">546円</span>   <span style="font-size:11px">39点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>「美しくさえなれるのなら、どんなことにも辛抱してみせましょうよ」。独自の美を追い求める天才刺青師の元を訪れた、女郎の背中に彫られた刺青とは。</p>
<p>流麗な文章は言うに及ばず、作品全体に漂う緊張と官能美が素晴らしい。<br />
最後の一行は、まさに天才にしか書けない名文。<br />
一語一語を味わって読んで欲しい作品です。</p>
<p>【Amazon　レビューより】<br />
刺青は言葉に書かれていない範囲で想像させる作品だと思う。美女の背中に張り付いた女郎蜘蛛が、美女の動きとともに顫動運動する様子を想像したら、強烈なインパクトを感じられた。<br />
</p>
<p>地獄変　：芥川龍之介</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 53px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E7%8D%84%E5%A4%89%E3%83%BB%E5%81%B8%E7%9B%97-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%8A%A5%E5%B7%9D-%E9%BE%8D%E4%B9%8B%E4%BB%8B/dp/4101025029%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101025029?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41nVfTkTLaL._SL75_.jpg" width="53" height="75" border="0" alt="地獄変・偸盗 (新潮文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E7%8D%84%E5%A4%89%E3%83%BB%E5%81%B8%E7%9B%97-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%8A%A5%E5%B7%9D-%E9%BE%8D%E4%B9%8B%E4%BB%8B/dp/4101025029%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101025029?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">地獄変・偸盗 (新潮文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>芥川 龍之介</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">380円</span>   <span style="font-size:11px">240点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>帝の命じた『地獄変』の屏風を描くため、絵師が犠牲にしたものは。<br />
人間の強欲が地獄の炎のごとく渦巻く名作。</p>
<p>『蜘蛛の糸』が文学的秀作なら、『地獄変』は芸術的名作。残酷な悲劇でありながら、研ぎ澄まされたような美しさを感じるのは、創作に魂を焦がした芥川ならではであろうか。<br />
触れれば壊れてしまいそうな作品が多い芥川だけれど、この『地獄変』だけは生き生きとしたものを感じる。</p>
<p>【Amazon　レビューより】<br />
私はこの本のどこを評価すればいいのか？それは集英社の芥川龍之介作品というところです。<br />
この集英社刊の「地獄変」は芥川龍之介を代表する作品ばっかり収めていて、これから芥川龍之介作品を読もうとする人には最適の本となっています。地獄変・羅生門・蜘蛛の糸・鼻などなど。<br />
他の出版社には真似出来ないようなこのボリューム！そしてこの安さ！！<br />
この本一冊であなたも芥川龍之介マニアになること間違いなし・・・？<br />
</p>
<h6><a href="http://sanmarie.me/tag/%e6%b1%a0%e4%b8%8a%e9%81%bc%e4%b8%80" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="池上遼一 タグの付いた投稿">池上遼一</a> 近代日本文学名作選 (ビッグコミックススペシャル)</h6>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 52px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E9%81%BC%E4%B8%80-%E8%BF%91%E4%BB%A3%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%AD%A6%E5%90%8D%E4%BD%9C%E9%81%B8-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E6%B1%A0%E4%B8%8A-%E9%81%BC%E4%B8%80/dp/4091848710%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091848710?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21C6GHDW2FL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="池上遼一 近代日本文学名作選 (ビッグコミックススペシャル)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E9%81%BC%E4%B8%80-%E8%BF%91%E4%BB%A3%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%AD%A6%E5%90%8D%E4%BD%9C%E9%81%B8-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E6%B1%A0%E4%B8%8A-%E9%81%BC%E4%B8%80/dp/4091848710%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091848710?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">池上遼一 近代日本文学名作選 (ビッグコミックススペシャル)</a> (コミック)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>池上 遼一</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,050円</span>   <span style="font-size:11px">11点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">4円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
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</div></div>
<p>上記二作をはじめ、山本周五郎『松風の門』、泉鏡花『天守物語』、菊池寛『藤十郎の恋』、<a href="http://sanmarie.me/tag/%e6%b1%9f%e6%88%b8%e5%b7%9d%e4%b9%b1%e6%ad%a9" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="江戸川乱歩 タグの付いた投稿">江戸川乱歩</a>『お勢登場』といった近代日本文学の傑作を華麗な筆致で劇画化。<br />
とりわけ『地獄変』の息を呑むような迫力（作中の天才画家とは、池上氏のことだよな・・）、ヒロインらの官能的な美しさは白眉のもの。<br />
私の大好きな『刺青』が著作権の関係で単行本に収録されなかったのは本当に残念でならない。<br />
</p>
<h6>恍惚の人：有吉佐和子</h6>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 52px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%81%8D%E6%83%9A%E3%81%AE%E4%BA%BA-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9C%89%E5%90%89-%E4%BD%90%E5%92%8C%E5%AD%90/dp/4101132186%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101132186?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51SSKYD5QKL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="恍惚の人 (新潮文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%81%8D%E6%83%9A%E3%81%AE%E4%BA%BA-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9C%89%E5%90%89-%E4%BD%90%E5%92%8C%E5%AD%90/dp/4101132186%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101132186?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">恍惚の人 (新潮文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>有吉 佐和子</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">704円</span>   <span style="font-size:11px">31点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>文明の発達と医学の進歩がもたらした人口の高齢化は、やがて恐るべき老人国が出現することを予告している。老いて永生きすることは果して幸福か?<br />
日本の老人福祉政策はこれでよいのか――。<br />
老齢化するにつれて幼児退行現象をおこす人間の生命の不可思議を凝視し、誰もがいずれは直面しなければならない“老い”の問題に光を投げかける。<br />
空前の大ベストセラーとなった書下ろし長編。</p>
<p>単なる問題提起を狙った社会派小説ではなく、人間の一生に対する敬虔な思いが感じられる傑作。<br />
今、何をなすべきか分からなくてもいい。でも、心に留めておいて欲しいテーマがここにある。</p>
<p>【Amazon　レビューより】<br />
昭和４７年に本書が発表されてから老人問題は何も進展してはいないんじゃないか と思うくらい、作中と今との社会に対する嘆きは一緒である。<br />
義理の父にいびられ続けてきた昭子が「女」である為に、結局は茂造の面倒をみなければならない。<br />
実の息子である夫、信利の態度に「家出して全部信利に押し付けてやればいいのに」と何度思った事か。<br />
頑丈で偏屈な茂造が全てを忘れて、今まで見せる事のなかった笑顔を時折みせるようになったと思ったのもつかの間、体が弱ってきて、周囲に対する関心も失われ、再び笑う事もなくなっていく。<br />
時間の経過がせつない。</p>
<p>&#8212;&#8212;</p>
<p>この本がベストセラーになったというのも頷ける。<br />
耄碌した舅の建造を甲斐甲斐しく世話する昭子の微妙な心情を見事に描いている。<br />
さすが著者は女性だと思わせた。<br />
そして、高齢者問題はこれが書かれて四半世紀経つのに、いったいどれだけの解決がなされたのかと思う。益々問題としては大きくなっているのではないかと思う。</p>
<p>【映画版はこちら】</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 53px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%81%8D%E6%83%9A%E3%81%AE%E4%BA%BA-DVD-%E8%B1%8A%E7%94%B0%E5%9B%9B%E9%83%8E/dp/B000ANW0X2%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000ANW0X2?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5190TWRKB6L._SL75_.jpg" width="53" height="75" border="0" alt="恍惚の人 [DVD]"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%81%8D%E6%83%9A%E3%81%AE%E4%BA%BA-DVD-%E8%B1%8A%E7%94%B0%E5%9B%9B%E9%83%8E/dp/B000ANW0X2%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB000ANW0X2?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">恍惚の人 [DVD]</a> (DVD)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>森繁久彌, 高峰秀子, 田村高廣, 乙羽信子</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">3,712円</span>   <span style="font-size:11px">7点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">3,712円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>見たのは十代の頃でしたけど、実に衝撃的な作品でした。<br />
誰にとっても決して無縁ではない「老い」の問題。<br />
誰が見るのか、救いはあるのか、永遠に答えの出ない問い掛けに、老いることの残酷さをつくづく思い知らされます。</p>
<p>
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		<title>劇画家・池上遼一の魅力『近代文学名作傑作選』＆　耽美傑作集『肌の記憶』</title>
		<link>http://sanmarie.me/ikegami</link>
		<comments>http://sanmarie.me/ikegami#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 18 Oct 2010 10:18:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[マンガ・アニメ]]></category>
		<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[エロス＆セックス]]></category>
		<category><![CDATA[池上遼一]]></category>
		<category><![CDATA[男の熱い物語]]></category>

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		<description><![CDATA[心卑しい天才絵師が、帝から命じられた「地獄変」の屏風絵を完成させるため、「世にも美しい女が火に焼かれて悶え死ぬところが見たい」と申し出たところ、帝の計らいで実現する。だが、絵師の目の前で火にかけられたのは、なんと彼が心から愛する一人娘だった……

芸術家のどうしようもないエゴと、人の心に巣くう邪悪さを『地獄変』という一枚の絵に描き上げた芥川龍之介の短編。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>『<a href="http://sanmarie.me/sanctuary" title="池上遼一『サンクチュアリ』 / 映画『キリング・フィールド』 /　ポル・ポト政権の悲劇" >池上遼一『サンクチュアリ』 / 映画『キリング・フィールド』 /　ポル・ポト政権の悲劇</a>』にも書いたように、池上遼一作品との付き合いは長い。</p>
<p><a href="http://sanmarie.me/makoto" title="梶原一騎の名作漫画　『愛と誠』" >『愛と誠』</a>に登場する「悪の花園」「影の大番長」にも匹敵する、ギャグと迫力の『<strong>七人委員会</strong>』と、日本女性の強さと美しさを体現したようなヒロイン『幾代』に感銘を受けて以来（池上作品のヒロインはみな素晴らしい）、すっかり池上作品に魅了されてしまった私。</p>
<p>その後、世界中の著名な男女を出演させる神のポルノグラフィ・ムービーを作成する悪の組織『GPX（ゴッド・ポルノグラフィ・エックスレイフィルムというらしい）』に復讐するアダルト・アクション劇画『<a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT&#038;a8ejpredirect=http%3A%2F%2Fwww.ebookjapan.jp%2Febj%2Ftitle%2F1670.html" target="_blank">傷追い人</a><img border="0" width="1" height="1" src="http://www13.a8.net/0.gif?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT" alt="">』にハマり……<br />
<a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT&#038;a8ejpredirect=http%3A%2F%2Fwww.ebookjapan.jp%2Febj%2Ftitle%2F1670.html" target="_blank"><br />
<img border="0" alt="" src="http://www.ebookjapan.jp/include/image/t1670_kizu.gif" width="390" height="300"></a><img border="0" width="1" height="1" src="http://www13.a8.net/0.gif?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT" alt=""></p>
<p><br/><br />
前述の『サンクチュアリ』にノックアウトされたのだが、そんな池上氏の実力をあますことなく見せつける究極の一冊が『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4091848710?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">池上遼一 近代日本文学名作選 (ビッグコミックススペシャル)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4091848710" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』。</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 52px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E9%81%BC%E4%B8%80-%E8%BF%91%E4%BB%A3%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%AD%A6%E5%90%8D%E4%BD%9C%E9%81%B8-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E6%B1%A0%E4%B8%8A-%E9%81%BC%E4%B8%80/dp/4091848710%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091848710?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21C6GHDW2FL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="池上遼一 近代日本文学名作選 (ビッグコミックススペシャル)"/></a></p></div>
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<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E9%81%BC%E4%B8%80-%E8%BF%91%E4%BB%A3%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%87%E5%AD%A6%E5%90%8D%E4%BD%9C%E9%81%B8-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E6%B1%A0%E4%B8%8A-%E9%81%BC%E4%B8%80/dp/4091848710%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091848710?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">池上遼一 近代日本文学名作選 (ビッグコミックススペシャル)</a> (コミック)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>池上 遼一</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,050円</span>   <span style="font-size:11px">11点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">4円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
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<p><a class="highslide img_35" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000715.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000715-300x225.jpg" alt="『近代文学傑作選』と『肌の記憶』" title="『近代文学傑作選』と『肌の記憶』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15255" /></a><br />
<small>（『肌の記憶』に関しては後述参照のこと）</small></p>
<p>きっかけは、看護婦時代、深夜勤務の友だった青年誌『ビッグコミック』に掲載された『地獄変』。</p>
<p>心卑しい天才絵師が、帝から命じられた「地獄変」の屏風絵を完成させるため、「世にも美しい女が火に焼かれて悶え死ぬところが見たい」と申し出たところ、帝の計らいで実現する。だが、絵師の目の前で火にかけられたのは、なんと彼が心から愛する一人娘だった……</p>
<p>芸術家のどうしようもないエゴと、人の心に巣くう邪悪さを『地獄変』という一枚の絵に描き上げた芥川龍之介の短編。</p>
<p>それまで読者はこの「地獄絵」を頭の中で想像するしかなく、人それぞれ幻の業火を思い描いてきたわけだが、この文学的かつ絵画的チャレンジに真っ向から挑んだのが池上遼一。</p>
<p>もちろん今のアニメや特撮の技術なら、いくらでもこの業火を演出することができるだろうが、『地獄編』に渦巻く炎は単なる視覚にとどまらず、エゴと憎しみに阿鼻叫喚する心の炎でもある。</p>
<p>よって「原作のイメージを壊されたくない」という読者や見識者も多数存在し、それを劇画にするのは大変勇気が要ったと思うのだが、そこは大家の池上さんのこと。</p>
<p>2ページ、どーんと見開きで、見事に描いて下さった。</p>
<p>屏風絵にとどまらず、炎に悶え死ぬ美しい娘の姿も凄まじい。</p>
<p>肉を焼き、骨を焦がす地獄の苦しみが悲鳴になって聞こえてきそうな迫力の描写は、どんな映画やアニメも超えるものだと思う。</p>
<p>そしてまた、胸の奥に屈折した恋慕と憎しみを宿らせる帝の不気味な表情も素晴らしい。<br />
地獄というなら、この帝の心底こそ業火に焼かれたのではないかと思うほど。</p>
<p><a class="highslide img_36" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000718.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000718-300x225.jpg" alt="池上遼一の『地獄編』" title="池上遼一の『地獄編』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15247" /></a></p>
<p><a class="highslide img_37" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000717.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000717-300x225.jpg" alt="池上遼一の『地獄編』" title="池上遼一の『地獄編』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15248" /></a></p>
<p>原作は「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4003107020?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 (岩波文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4003107020" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」に収録されています。</p>
<p>この「近代文学傑作選」に収録されているその他の作品は次の5つ。</p>
<p><strong><a href="http://sanmarie.me/tag/%e6%b1%9f%e6%88%b8%e5%b7%9d%e4%b9%b1%e6%ad%a9" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="江戸川乱歩 タグの付いた投稿">江戸川乱歩</a>『お勢登場』</strong></p>
<p>肺病もちの格太郎にはお勢という美しい妻がいるが、彼女は若い書生と不倫している。<br />
しかし、格太郎は、引け目と執着心からお勢を勘当することができない。<br />
ある日、子供達とかくれんぼしていた格太郎は、大きな長持ちの中に閉じ込められてしまい、お勢が気付いて長持ちを開けてくれるが……</p>
<p>池上氏は究極の「悪女」が描きたかったんだろうなぁ、とつくづく。<br />
平凡な一人の女が、突然冷酷無比な殺意を宿らせ、夫殺しに転じる、その一瞬一瞬の表情の移り変わりが数ページにわたってつぶさに描かれ、まさに池田劇画の真骨頂という感じ。</p>
<p><a class="highslide img_38" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000719.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000719-300x225.jpg" alt="池上遼一の『お勢 登場』" title="池上遼一の『お勢 登場』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15249" /></a></p>
<p>原作は『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4394301076?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">人間椅子 (江戸川乱歩文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4394301076" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』に収録されています。</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 53px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E9%96%93%E6%A4%85%E5%AD%90-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D%E4%B9%B1%E6%AD%A9%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D-%E4%B9%B1%E6%AD%A9/dp/4394301076%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4394301076?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51CB8rF6R7L._SL75_.jpg" width="53" height="75" border="0" alt="人間椅子 (江戸川乱歩文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E9%96%93%E6%A4%85%E5%AD%90-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D%E4%B9%B1%E6%AD%A9%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D-%E4%B9%B1%E6%AD%A9/dp/4394301076%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4394301076?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">人間椅子 (江戸川乱歩文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>江戸川 乱歩</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">470円</span>   <span style="font-size:11px">11点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">128円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p><strong>菊池寛『藤十郎の恋』</strong></p>
<p>芸に行き詰まった人気役者の藤十郎は、一座の命運をかけて、実際の姦通事件を題材にした近松門左衛門の新作を演じようとするが、どうしても密夫の芸を会得することができない。<br />
そんな時、貞淑と名高いお茶屋の女房・お梶に偽りの恋を告白し、自らの芸を開くことに成功する。<br />
真に迫った藤十郎の演技は評判を呼ぶが、心を傷つけられたお梶は……</p>
<p>当時、姦通は死罪だっただけに、藤十郎の偽りの恋も命懸けである。<br />
だからこそお梶も貞女の操を捨てて「今宵一夜」に懸けたのだが、その結末はあまりに哀しい。<br />
にもかかわらず、「藤十郎の芸のためなら、一人や二人の女の命など……」とつぶやく。<br />
これもまた芸に憑かれた男のエゴが滲み出て、池上氏自身と重ね見ずにいない。</p>
<p><a class="highslide img_39" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000720.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000720-300x225.jpg" alt="池上遼一の『藤十郎の恋』" title="池上遼一の『藤十郎の恋』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15250" /></a></p>
<p>原作はコチラ<br />
<a href="http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~matsuoka/Kikuchi-tojuro.html">http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~matsuoka/Kikuchi-tojuro.html</a></p>
<p><strong>山本周五郎『松風の門』</strong></p>
<p>伊予国の総領・宗利は、幼い頃、剣の稽古の最中、家臣の子で秀才と名高い小次郎に右の眼を傷つけられた。<br />
宗利も小次郎もその事実を胸の奥に隠し、今日まで来たが、成人して家督を継いだ宗利に農民一揆の危機が訪れる。<br />
その時、小次郎のとった行動は……</p>
<p>これは男同士の熱い物語。<br />
命を懸けて宗利に恩を返し、家臣の務めを果たした小次郎の覚悟が泣かせる。</p>
<p><a class="highslide img_40" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000721.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000721-300x225.jpg" alt="池上遼一の『松風の門』" title="池上遼一の『松風の門』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15251" /></a></p>
<p>原作は『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101134235?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">松風の門 (新潮文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4101134235" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』に収録されています。<br />
中学校の教科書でお馴染みの「鼓くらべ」も収録。</p>
<p><strong>泉鏡花『天守物語』</strong></p>
<p>姫路城の天守に住む夫人のもとに眉目秀麗な若者、姫川図書之助が訪れる。<br />
城主の鷹狩りの折、夫人が逃がした鷹の責任をとって、図書之助が天守に行くよう命じられたのだ。<br />
そこで夫人と図書之助は恋に落ち……</p>
<p>坂東玉三郎と宮沢りえ主演で映画化もされた、「夜叉が池」に続く鏡花の傑作。<br />
幻想的な設定と、上品な色気が美しい夫人の描写が見物。<br />
姫路城にこんな方が住んでいたとは・・昔は姫路市中にもっと美しく映えて見えたのでしょうね。</p>
<p><a class="highslide img_41" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000722.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000722-300x225.jpg" alt="池上遼一の『天守物語』" title="池上遼一の『天守物語』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15254" /></a></p>
<p>原作は『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4003102738?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4003102738" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』に収録されています。</p>
<h3>§ 『肌の記憶』について</h3>
<p>あともう一点、特筆すべきが『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4091848737?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">池上遼一 耽美傑作選 肌の記憶 (ビッグコミックススペシャル)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4091848737" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』｡</p>
<p>池上作品の中でも特に「性愛」をテーマにした短編が収録されています。</p>
<p>ここに収録された作品も、深夜勤務の休憩時間に読んで感銘を受けたものばかり。</p>
<p>青年向けの劇画と言えば、激しい濡れ場がお約束事のように登場して、近頃はもろに性器とわかるような直截的な表現が多いけど、池上氏のそれは女性の表情だけで十分に官能的。<br />
ピアスがぶるぶる揺れている一コマだけで想像を掻き立てる、というんですか。<br />
「スケベー」じゃなくて、「えっち」というやつです。<br />
その他をAVにたとえるなら、池上氏の濡れ場はヨーロッパのマイナーな恋愛映画に出てくるベッドシーンという感じ。<br />
特にここに収録されている作品は「芸術」といっても過言ではないです。</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 60px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E9%81%BC%E4%B8%80-%E8%80%BD%E7%BE%8E%E5%82%91%E4%BD%9C%E9%81%B8-%E8%82%8C%E3%81%AE%E8%A8%98%E6%86%B6-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E6%B1%A0%E4%B8%8A/dp/4091848737%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091848737?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/no_image.gif" width="60" height="60" border="0" alt="池上遼一 耽美傑作選 肌の記憶 (ビッグコミックススペシャル)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E9%81%BC%E4%B8%80-%E8%80%BD%E7%BE%8E%E5%82%91%E4%BD%9C%E9%81%B8-%E8%82%8C%E3%81%AE%E8%A8%98%E6%86%B6-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E6%B1%A0%E4%B8%8A/dp/4091848737%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091848737?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">池上遼一 耽美傑作選 肌の記憶 (ビッグコミックススペシャル)</a> (コミック)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>池上 遼一</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">￥ 1円</span>   <span style="font-size:11px">18点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p><br/><br />
<strong>水中花</strong></p>
<p>まじめな銀行課長の主人公は、同じ女子行員の彩香と肉体関係をもつようになる。<br />
彼は妻にない激しさを秘めた彩香との情事に溺れるが、ある夜、彼女に求められるがままに首を絞め……</p>
<p>妻帯者の隠れた願望、保守的な狡さ、たちがたい誘惑など、決して表に出ることのない男心を生々しく描いた秀作。<br />
一方、肉欲だけではない、女性に対する男の情愛が感じられ、なんとも言えない読後感がある。<br />
でも、この人、いつかこの女のために破滅するんだろうな……。</p>
<p><a class="highslide img_42" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000723.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000723-300x225.jpg" alt="池上遼一の『水中花』" title="池上遼一の『水中花』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15256" /></a></p>
<p><strong>ピアス</strong></p>
<p>ある日、産婦人科医の園井のもとに、恐ろしく顔立ちの整った上流夫人の夕子が診察に訪れる。<br />
しかもその夫人の股間には、鍵付きのピアスが光っていた。<br />
後日、大学時代の先輩である田中に再会し、夕子が彼の妻であることを知るが、彼女の誘惑に抗えず、肉体関係をもつようになる……。</p>
<p>夫をして「魔界の女」といわしめる夕子の妖艶な魅力が全編に漂う。<br />
哀れな男の執着心とプライドが「ピアス」という一つのシンボルに集約されたゴシック・ミステリー調の物語。<br />
煩悩に取り憑かれた後輩を呪ってあの世からつぶやく、「ふふふ……苦しみたまえ、園井くん」の最後の一コマが、いかにも池上遼一らしい。<br />
このコマを見るだけでも価値があるよ。</p>
<p><a class="highslide img_43" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000724.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000724-300x225.jpg" alt="池上遼一の『ピアス』" title="池上遼一の『ピアス』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15258" /></a></p>
<p><strong>魔都</strong></p>
<p>国家の一命をおびて上海に赴任した菊野夫妻は、上海の影の支配者である劉大人の盛大なもてなしを受けるが、上品な妻の雅子はそこで繰り広げられる卑猥なショーに吐き気をもよおす。<br />
そんな彼女に大人が送って寄越したのが、病死した息子にうり二つの少年だった。<br />
不在がちな夫との夫婦生活の隙間を埋めるように、少年に奉仕させるうち、雅子はある事実に気付き……</p>
<p>これも深夜勤務の合間に読んだ印象が強烈だった。<br />
母子相姦を思わせる衝撃かつ官能的な場面をはじめ、生々しいセックスショーや暗黒世界の描写。<br />
池上氏のマンガにはしばしば中国や香港の闇の人物が登場するけども、劉大人もその王道を行くような存在感で、これをメインキャラにしても盛り上がったのではないかと思うぐらい。<br />
上品な顔の向こうに見え隠れする夫人の秘めた欲望が妖しい。</p>
<p><a class="highslide img_44" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000725.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000725-300x225.jpg" alt="池上遼一の『魔都』" title="池上遼一の『魔都』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15257" /></a></p>
<p><strong>夕雨子のとき</strong></p>
<p>売れない漫画家の村田は、麻雀の賭けの肩代わりとして、郷里から連れてきた恋人の夕雨子をSM雑誌の編集長でイラストレーターでもある黒崎に屏風絵「雪責めの折檻」のモデルとして差し出す。<br />
黒崎に犯され、身も心も傷ついた夕子は「一緒に死のう」とつぶやくが、すでに前金を受け取ったは村田「ごめん」と謝るばかり。<br />
ついに心が切れた夕子は村田の元を去り、やがて大女優へと華麗に変貌を遂げて行く……</p>
<p>追い詰められ、開き直った女の強さと美しさが切れ味鋭く描かれた秀作。<br />
おぼこい田舎娘が、一本のタバコをきっかけに、男の欲望を土台にのしあがってゆく女へと変身する場面が印象的。</p>
<p><a class="highslide img_45" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000727.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000727-300x225.jpg" alt="池上遼一の『夕子のとき』" title="池上遼一の『夕子のとき』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15260" /></a></p>
<p><strong>泉の淵</strong></p>
<p>戦で追われ、瀕死の重傷を負った落ち武者と、泉に棲むという大蛇の化身が繰り広げる詩的なエロティック・ロマンス。</p>
<p><strong>鬼火</strong></p>
<p>ある吹雪の夜、戦で滅ぼされた村の外れの一軒家に、修行僧が一夜の宿を求めて転がり込む。<br />
だが、そこにはすでに泥だらけの美しい娘が息を潜めていた。<br />
「私をお抱きくださいませ。このままでは二人とも凍えて死んでしまいまする……」と懇願する娘に哀れみを感じた僧は、慈愛の気持ちから娘を抱擁するが、翌日、身なりをととのえ、菩薩のように美しく変身した娘の姿を目にすると、僧は肉欲にかられるようになる。<br />
だが、その後、娘は傷ついた若い武士と恋に落ち……</p>
<p>煩悩にとりつかれた修行僧の破滅。<br />
鬼火がどこに燃えさかるか、結末が印象的な短編。</p>
<p><strong>肌の記憶</strong></p>
<p>不正事件に巻き込まれて会社を追われ、今は「なんでもや」に転じた東の前に一人の老人が現れ、行方不明になった妻を探して欲しいと懇願する。<br />
老人の哀れな姿に、東は亡くなった妻を思い出すが、ある駅のプラットホームで信じられないような光景を目にする……。</p>
<p>妻に先立たれた男心が如実に描かれた作品。<br />
行方不明になった妻の写真を差し出し、いい年をした男性が「どうしても妻を見つけてもらわないと、わたし、だめになってしまうでしょう」とボロボロ涙を流す姿は非常にリアル。<br />
日頃エラそうにしていても、こんなものだよなあ、とつくづく。</p>
<p><a class="highslide img_46" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000729.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/P1000729-300x225.jpg" alt="池上遼一の『肌の記憶』" title="池上遼一の『肌の記憶』" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-15259" /></a></p>
<p><br/><br />
残念ながら傑作選『肌の記憶』は現在廃刊になっており、マーケットプレイスでしか手に入りません。</p>
<p>その代わり、2010年10月に『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4091835759?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">池上遼一自選集「YUKO」 (ビッグコミックススペシャル)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4091835759" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』が刊行され、上に紹介された大半の短編が収録されています。</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 52px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E9%81%BC%E4%B8%80%E8%87%AA%E9%81%B8%E9%9B%86%E3%80%8CYUKO%E3%80%8D-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E6%B1%A0%E4%B8%8A-%E9%81%BC%E4%B8%80/dp/4091835759%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091835759?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51%2B2rhD78WL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="池上遼一自選集「YUKO」 (ビッグコミックススペシャル)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E9%81%BC%E4%B8%80%E8%87%AA%E9%81%B8%E9%9B%86%E3%80%8CYUKO%E3%80%8D-%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E6%B1%A0%E4%B8%8A-%E9%81%BC%E4%B8%80/dp/4091835759%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091835759?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">池上遼一自選集「YUKO」 (ビッグコミックススペシャル)</a> (コミック)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>池上 遼一</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,470円</span>   <span style="font-size:11px">13点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">72円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>・夕雨子のころ<br />
・魔都<br />
・ピアス<br />
・水中花<br />
・蛇<br />
・天守物語<br />
・藤十郎の恋<br />
・地獄変<br />
・夢魔の感触<br />
・肌の記憶<br />
・鬼火<br />
・泉の淵</p>
<p><br/><br />
他に<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101005036?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">谷崎潤一郎の『刺青』</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4101005036" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』が劇画化されており、私としてはこれが一番読みたかったのだけども、著作権問題で単行本化されておらず、まさに幻の名作になっている。</p>
<p>池上さんのことだから、さぞや妖艶で迫力満点の刺青が見られただろうに……本当に残念。</p>
<p><br/><br />
ともあれ、女性が読んでも嘆息せしめるばかりの池上遼一作品。</p>
<p>電子書籍の『ebookjapan』でかなりの作品が立ち読みできますので、興味のある方は下記バナー「池上遼一コーナー」からどうぞ♪</p>
<p><a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT&#038;a8ejpredirect=http%3A%2F%2Fwww.ebookjapan.jp%2Febj%2Fspecial%2Fspecial_ikegami.asp" target="_blank"><br />
<img border="0" alt="" src="http://haishin.ebookjapan.jp/contents/special/image/ikegami/ikegami_790.jpg"></a><br />
<img border="0" width="1" height="1" src="http://www13.a8.net/0.gif?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT" alt=""><br />
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		<title>大宰相・田中角栄 編　～さいとうたかをの劇画</title>
		<link>http://sanmarie.me/tanaka</link>
		<comments>http://sanmarie.me/tanaka#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 05 Oct 2010 22:17:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[人と社会]]></category>
		<category><![CDATA[早坂茂三]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://sanmarie.me/?p=15135</guid>
		<description><![CDATA[夜の世界に詳しい私の友人がよく言っていた。

「男は、お金が手に入ると、今度は権力が欲しくなる」

「男の嫉妬は、女の嫉妬とは比べものにならないくらい深く、激しい」

残念ながら、その生々しい現場を見る機会はなかったけれど、「お金はどこまでいっても”金”でしかない」というのはいろんなサラリーマンから聞かされた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_47" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/kakuei.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/10/kakuei.jpg" alt="さいとうたかを 大宰相シリーズ" title="さいとうたかを 大宰相シリーズ" width="134" height="195" class="alignright size-full wp-image-15142" /></a></p>
<p>夜の世界に詳しい私の友人がよく言っていた。</p>
<p>「男は、お金が手に入ると、今度は権力が欲しくなる」</p>
<p>「男の嫉妬は、女の嫉妬とは比べものにならないくらい深く、激しい」</p>
<p>残念ながら、その生々しい現場を見る機会はなかったけれど、「お金はどこまでいっても”金”でしかない」というのはいろんなサラリーマンから聞かされた。</p>
<p>私たち庶民から見れば、うなるほどのお金があるだけでも羨ましいのに、そんなものはある世界においては紙くず同然、人が頭を下げるのはやはり名誉と権力だという。そして、名誉と権力があれば、お金はいくらでもついてくるのだそうだ（確かに）。</p>
<p>そう考えると、『総理大臣』という肩書きは、やはり特別な響きを持っているのだろう。</p>
<p>総理大臣と言っても、自分一人の実力でなれるわけじゃなし、なればなったで、自分を支援する組織や団体のために傀儡のように働かなければならない、そんな一見最高の権力者に見えて実は操り人形のような生き方、どこが魅力的なんだろと思うけど、死んで墓場に入る時、「元・総理大臣」として葬られるのと「一議員」として葬られるのには雲泥の差がある。その差にこだわる限り、やはり『総理大臣』とうい肩書きは最高に魅力的なのかもしれない。</p>
<p>それにしても、日本の政治家もどんどん小粒化している印象が。</p>
<p>私はやはり、ロッキード事件に始まり、ゼネコン汚職やリクルート事件など、あの頃の記憶が強烈なので、へんに清潔なイメージで売り出されるとかえって「大丈夫か？」と首を捻りたくなる。</p>
<p>汚職や犯罪を褒めるわけではないけれど、一国の宰相はあらゆる意味で「怪物」であって欲しい。</p>
<p>かつての『子なきジジイ』みたいに、プレジデントメーカーと言われ、表だって『政界のドン』と称されるような人がないのが、なんとも淋しいかったりするのだ、今にして思えばね。</p>
<p>そんなバブル世代のノスタルジーを刺激するようなコミックが、さいとうたかをの『大宰相シリーズ』。</p>
<p>戦後日本を率いた吉田茂にはじまり、田中角栄、福田赳夫、三木武夫、竹下登といった、あの懐かしい面々の権謀術策をゴルゴ調の濃厚なタッチで描いた政治劇画だ。</p>
<p>私もロッキードの頃は子供だったし、ゼネコンやリクルートの頃もカラオケパブをはしごする頭の軽いオネーチャンだったから、事件のことなどほとんど理解してないし、まして政治のことなんて「はぁ？」って感じ。</p>
<p>せいぜい世間と一緒になって「何億も賄賂～。政治家ってキタナ～イ」程度のものだったから、今、すごく興味があるのだ。</p>
<p>今とは何が違ってたんだろう、そして何が引き金になって下り坂になってしまったのだろう、って。</p>
<p>そう思うようになったのも、時々、若い人のネットの書き込みに、「これだからバブル世代は……」なんて文句を目にするようになったからかもしれない。</p>
<p>そうか、リクルートの頃、『新人類』と呼ばれ、世のオジサン達を嘆かせた私たちも、もう下の子からそんな風に言われる年代になっちゃったんだなあ、って。</p>
<p>でも、そのバブル世代もさ。</p>
<p>豊かな時代の被害者と言われてきたんだよ。</p>
<p>私たちが女子大生の頃、人気占い師が「あんたたちが母親になり、その娘が母親になる頃には、日本は滅びる」と警告してずいぶん顰蹙をかったけども、今の綻びのルーツはバブル世代が起点ではなく、大宰相の時代にまでさかのぼるんだよ。</p>
<p>で、ある意味、バブル世代は、反省しない世代だから。</p>
<p>先代からのツケをそっくり下の子に回して、年金問題も少子化もギリギリセーフで逃げ切る、その要領の良さが下から見れば「ムカツク」のかもしれないね。</p>
<p>ともあれ、今、ゆっくり読み返してみたい「大宰相シリーズ」。</p>
<p>私の好きな早坂茂三さん（参照記事はコチラ<a href="http://sanmarie.me/shigezo_hayasaka" title="早坂茂三の言葉 ～田中角栄と共に闘ったオヤジの遺言～" >早坂茂三の言葉 ～田中角栄と共に闘ったオヤジの遺言～</a>）が寄稿しておられるのも興味深い。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/aw/rd.html?ie=UTF8&#038;dl=1&#038;uid=NULLGWDOCOMO&#038;lc=msn&#038;a=4062563657&#038;at=ma046-22&#038;url=%2Fgp%2Faw%2Fd.html&tag=ma046-22" alt="歴史劇画　大宰相（5） (講談社+α文庫)" rel="nofollow">歴史劇画　大宰相（5） (講談社+α文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=msn&#038;o=9&#038;a=4062563657" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E5%8A%87%E7%94%BB-%E5%A4%A7%E5%AE%B0%E7%9B%B8%EF%BC%885%EF%BC%89-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE-%CE%B1%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%86-%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%82%92/dp/4062563657%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062563657?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21Q1ZQZ1KTL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="歴史劇画　大宰相（5） (講談社+α文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E5%8A%87%E7%94%BB-%E5%A4%A7%E5%AE%B0%E7%9B%B8%EF%BC%885%EF%BC%89-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE-%CE%B1%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%86-%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%82%92/dp/4062563657%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062563657?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">歴史劇画　大宰相（5） (講談社+α文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>さいとう たかを</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,029円</span>   <span style="font-size:11px">17点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">204円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>↑　Amazonの立ち読みで早坂さんの寄稿文が一部参照できます。<br />
ぜひご覧あそばせ。</p>
<p><br/><br />
田中角栄と言えば『日本列島改造論』。</p>
<p>大宰相の寄稿文を借りれば、「大都市の過密と農村の過疎を同時解消するため、高速自動車道、新幹線網のネットワークを形成し、時間距離を短縮して、国内を１日交通圏、１日生活圏にする」──という構想。</p>
<p>今、これをやってるのがポーランド。</p>
<p>EUから多額の資金を借り入れ、高速道路の延長、主幹道路の再建、特急鉄道の整備、等、ものすごい勢いで取り組んでいる。</p>
<p>以前は「建設予算」が意味不明に消えることが多かったが、今はEUとの提携があるから、お金がちゃんと目的のために使われるようになった部分も大きいらしい。</p>
<p>あちこちの道路が掘り返され、数年前まで野原だった所にズドンと高速が延びている光景を見ると、なんか角さんの時代の日本みたいだな～なんて思ったりする。</p>
<p>でも、確かに、ポーランドがこれからますます発展するためにも、「１日交通圏、１日生活圏」というのは非常に重要な課題だから。</p>
<p>地方の県庁都市から首都ワルシャワにアクセスするのに電車で5～６時間もかかっているようでは産業はおろか、文化やサービス面でもだめだもん。東京ー大阪間なんて3時間きってるのにね。</p>
<p>地方格差なんて、日本より深刻ですよ、こっちは。</p>
<p>そう考えると、裏で大金を動かしたとしても、北陸や東北や山陰の過疎化した地方にドカンと新幹線や高速を引き入れ、主要都市とのアクセスを一気に縮めた大宰相etcは、地方の一部住民から見れば神様みたいなもんだし、「我が町にも高速引いてくれるなら、一票」と支持する人が増えてもおかしくない。まあ、そうした成長過程の必要性もあって、ああいう金と利権の権謀術策が生まれたんだろうとは思うが、この金の出所がEUだったら、日本の政治も全然違ってたんだろうな──というのは、私の妄想です、ハイ。</p>
<p>ともあれ、ノスタルジーにひたりつつ、この大宰相シリーズを読破してみたい私。</p>
<p>あわせて立花隆の「田中角栄研究──その金脈と人脈」も読めば、もっと楽しいかもしれませんね☆（ペンの力で政治家を倒した、という伝説の記事です）</p>
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	</item>
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		<title>『天璋院 篤姫』に見る女の心得</title>
		<link>http://sanmarie.me/love/atsuhime</link>
		<comments>http://sanmarie.me/love/atsuhime#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 02 Aug 2010 21:12:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[仕事・ライフワーク]]></category>
		<category><![CDATA[女性のライフスタイル]]></category>

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		<description><![CDATA[あれは30代になって間もない頃だったか。 自分の生き方に迷うことも多く、地に足が着かないというか、安らげないというか。 そんな時に出会った言葉が、「女、三界に家なし」。 本来の意味は「女は三従といって、幼い時は親に従い、 <a href="http://sanmarie.me/love/atsuhime#more-14592'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_49" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/08/atsuhime.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2010/08/atsuhime-e1280750576738.jpg" alt="天璋院　篤姫" title="天璋院　篤姫" width="396" height="212" class="aligncenter size-full wp-image-14597" /></a></p>
<p>あれは30代になって間もない頃だったか。<br />
自分の生き方に迷うことも多く、地に足が着かないというか、安らげないというか。</p>
<p>そんな時に出会った言葉が、「<strong>女、三界に家なし</strong>」。</p>
<p>本来の意味は「女は三従といって、幼い時は親に従い、嫁に行っては夫に従い、老いては子に従わなければならないとされるから、一生の間、広い世界のどこにも安住の場所がない。女に定まる家なし」だが、しいては「あの世にも、この世にも、来世にも、女に『自分の家』と呼べるものはない」とも言える。</p>
<p>この言葉を知った時、一気に目の前が晴れたというか、さっぱりした気分になったことを今も覚えている。</p>
<p>「あ、そうだったのか」と、私には非常に納得行く言葉だった。</p>
<p>これは旧時代の縛られた女の生き方を物語っているそうだが、現代風に解釈するとこうだ。</p>
<p>女の子も適齢期になると親や周りに「結婚は？」と聞かれ、実家住まいも「パラサイト」と言われて居心地が悪い。たとえ人並みに働き、収入のいくらかを家計の足しにしていても、実家に依存していると思われ、周りからも一人前とみなされず、「独身である」という一点で常に引け目を感じるようになる。<br />
これが男性ならそこまで問題にならないのに、女性の場合は実の親からも遠回しに「出て行け」と言われ、いつまでも実家に暮らすことはできない運命にある。</p>
<p>結婚したら、したで、「嫁」と言われ、婚家の習わしや決まり事が第一になる。「自分の住まい」でもあるのに、「夫の家」「婚家のもの」という意識が強く、本当の意味で「自分の城」とは言えない部分が大きい。たとえ共稼ぎで、自分の収入からローンの一部を負担しても、周りには「夫の家」とみなされ、「自分の家」とは主張できない。なんだかんだで夫第一、婚家第一の暮らしがそこにある。</p>
<p>ようやく子どもも独立し、孫にも恵まれたら、今度は「老後」というものが大きくのしかかってくる。こうなると子ども世帯には厄介者でしかなく、場合によっては「嫁のひと言」で住処を失う。残る余生を子ども夫婦の機嫌取りに翻弄される畏れもなきにしもあらず。</p>
<p>このように、女性には本当の意味で「着地点」というものがない。</p>
<p>社会的、経済的に「自分の城」と呼べるものをもっても、どこかに弱みがある。</p>
<p>それは、その人個人の能力や精神力の問題、というより、『女性』とう立場に起因する。</p>
<p>『女、三界に家なし』。まさにそれが現実なのだ。女性がどう主張しようと、立場は簡単に変えられるものではない。</p>
<p>が、見方を変えれば、そうと腹を括れば度胸がつく。</p>
<p>これは今でも座右の銘の一つだし、ある意味、「退路を断つ」というのは思いがけないパワーを与えてくれるものだ。</p>
<p>「自由であること」は必ずしも女性を幸せにするとは限らない。</p>
<p>むしろ与えられた場所、与えられた運命の中で、とことん勝負するのもあっぱれな生き方なのではないだろうか。</p>
<p>そういうことを教えてくれた小説がある。近年ではNHK大河ドラマにもなった宮尾登美子さんの『天璋院 篤姫』だ。</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/aw/rd.html?ie=UTF8&#038;dl=1&#038;uid=NULLGWDOCOMO&#038;lc=msn&#038;a=4062756846&#038;at=ma046-22&#038;url=%2Fgp%2Faw%2Fd.html&tag=ma046-22" alt="新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)" rel="nofollow">新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=msn&#038;o=9&#038;a=4062756846" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E8%A3%85%E7%89%88-%E5%A4%A9%E7%92%8B%E9%99%A2%E7%AF%A4%E5%A7%AB-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%AE%AE%E5%B0%BE-%E7%99%BB%E7%BE%8E%E5%AD%90/dp/4062756846%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062756846?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51AtbfFMNeL._SL75_.jpg" width="53" height="75" border="0" alt="新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)"/></a></p></div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>宮尾 登美子</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">700円</span>   <span style="font-size:11px">469点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
</p></div>
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<p>ブームになったのは、ポーランドに移住してからの事なので、もちろん大河ドラマは見ていないし、日本でどんな風に話題になったのかも分からない。<br />
ただ、YouTubeにアップされた篤姫に関するいくつかの特番が非常に面白かったので、原作を読んでみようと思い立った次第。<br />
そして、原作は、TVで取り上げられている内容よりはるかに面白かった。</p>
<p>専門用語や登場人物の相関など、歴史オタクでなければ分かりづらい点もあるが、今の若い女の子にぜひ読んで欲しい内容である。</p>
<p>『篤姫』は、第13代将軍・徳川家定に嫁ぐため、故郷の鹿児島を旅立つ場面から始まる。</p>
<p>新幹線もなければインターネットもない天保の時代、鹿児島から東京に移り住むということは、海を隔てた異国に行くのも同じだった。まして将軍の正室ともなれば、自分の気持ち一つで里帰りするわけにもならない。</p>
<blockquote><p>このたびの篤姫の旅立ちは二度とふたたび、この地を踏む日もあるまいと思える片道道中なのであった。</p></blockquote>
<p>という気持ちは切実なものだっただろう。</p>
<p>そんな篤姫に、生みの母であり、当主・島津斉彬の養女となってからは、自分よりも格下になってしまったお幸の方は彼女の輿にひざまずき、形見となろうふくさ包みを手渡す。</p>
<blockquote><p>
女はいずれ生家を出るもの、と覚悟はしていても、こんなに遠く隔てられるとは考えてもいなかっただけに、篤姫はその包みを、お幸の方そのもののようにうやうやしく大事に、膝の上でそっとひらいた。
</p></blockquote>
<p>島津分家の一領主・忠剛を影から支えるお幸の方は、篤姫も心から尊敬する、賢くて情の厚い女性だった。<br />
一人の母として娘の幸せを願うお幸の方は、当主・斉彬からの養女縁組みの申し出を知った時、夫である忠剛にしみじみと語る。</p>
<blockquote><p>
「そういたしますれば、敬子（篤姫の少女期の名）は定めし遠国へ片付くこともありましょうなあ」とさびしい思いも胸をよぎる。<br />
領内にいれば、稀に往き来の日もあろうかと思えるけれど、知らぬ他国の大名の室ともなれば、今度城中に上がるのが今生の別れとなるのは間違いないことであった。<br />
それに対して忠剛は、<br />
「いたしかたあるまい。女子はどうせ生まれた家で死ねるはずもない故、死に場所はいずこであろうとそれは親の思い及ぶところではない」
</p></blockquote>
<p>そして、この事を知った篤姫は、斉彬の養女として江戸に行くことについて、『まるで勉学好きの男の子のように目を輝かせて』希望を語るのだが、</p>
<blockquote><p>
「これ敬子、江戸に出るとはまだ決まっておりませぬ。よしんば無事江戸に出られても、そなたの目的は輿入れですぞ。物見遊山ではありませぬ。この家で過ごすように気楽とは参りますまい」<br />
とたしなめると、篤姫は素直に、<br />
「はい」<br />
と頭を垂れた。<br />
賢いようでもまだ何も結婚の意味は判っておらぬと見える、とお幸の方はあわれんだが、また考えなおしてみれば、結婚前から誰がその中身の想像ができようぞ、とも思う。
</p></blockquote>
<p>そしてまた、生家を出て、島津本家に入る篤姫に、</p>
<blockquote><p>
「そなたはこれから教わらねばならぬことがたくさんある。女子は生家の家風を身につけたまま輿入れしてはならぬと申しますが、そなたの場合はそれがひとしお、きつうにいえましょう。<br />
当家のことは一切お忘れなされ。何事もいわれたとことをようく守り、かまえて今和泉ふうを出してはなりませぬぞ」
</p></blockquote>
<p>とこんこんと言い聞かせる。</p>
<p>とはいえ、島津本家に入ってみると、衣装や立ち居振る舞いはもちろん、薩摩訛りにまで注意をされ、篤姫の悔しさや淋しさは半端ではない。生まれもったものを根こそぎ変えようとするお付きの者に苛立ちを覚え、時には堂々と反発してみせるが、やがてはその運命を受け入れ、『徳川の女』へと自らを立ててゆくのである。</p>
<p>しかし、篤姫の結婚は、決して満ち足りたものではなかった。<br />
夫・家定は病弱な上に、精神的にも繊細で癇癪もち、彼女と床を共にしても指一本触れることなく、「将軍職などいやじゃ、いやじゃ」と涙を流すだけである。</p>
<p>今時ならこれだけで成田離婚になりそうだが、将軍に嫁いだ女は「夫がイヤ」というだけで離婚などできないし、床の事情を誰かに打ち明けることもできない。<br />
だが、既に、自らの立場と運命をわきまえた篤姫はこう考える。</p>
<blockquote><p>生涯連れ添うひとがいかなる欠陥を持っていようとも、それは嫁した女の運命であることを疑っておらず、それに篤姫は、父と兄三人の男子の弱い家に育っていれば、健康な女が夫を補佐しなければならぬという覚悟はしぜんに身についているものであった。</p></blockquote>
<p>だが「将軍の世継ぎを生む」という大役を課せられた篤姫にとって、家定と正常な夫婦生活を営めないことは非常につらい現実だった。いつまでも懐妊の兆しのない篤姫を悪く噂する者もある。<br />
そんな時も、</p>
<blockquote><p>子に恵まれぬことを噂されたといっていちいち罰を与えていたら、この大奥にしめしはつかないし、また夫婦の寝室の秘密を明かすことなど立場上、金輪際できはしない。</p></blockquote>
<p>と持ち前の賢さで乗り切ろうとする。</p>
<p>とはいえ、本物の夫婦として結ばれない淋しさは尽きることがなく、しかも、次期将軍の指名を画策するという島津斉彬からの密命もある。<br />
このあたりの妻として、また一人の女性としての心情は、胸に迫るものがある。</p>
<p>だが、様々な人の思惑と立場が交錯する中、最初こそ、大恩ある斉彬の密命を真っ当することを第一に考えていた篤姫だが、自らの目で物事を見定め、島津家の養女としてより「家定の妻」であろうとする気持ちから、篤姫は次第に徳川幕府、しいては日本全体の利益を考えるようになる。<br />
それはまた、篤姫が、よりいっそう「徳川の女」として生きる決意を固めた現れでもあった。</p>
<p>それゆえに、京都から輿入れした皇女・和宮との確執もいっそう深い。</p>
<p>とことん格式にこだわり、何かと言えば京風をもちだす「嫁」は、覚悟を決めて嫁いできた篤姫にとって、理解しがたい、というより、「実家依存症の甘えん坊」のようなものだ。</p>
<p>つい咎めたくなる気持ちを必死に堪えながら、この誇り高い嫁とどうにか打ち解けようと気配りを続ける。</p>
<p>そうした思いがようやく通じて、徳川幕府の危機の折には、共に力を合わせ、江戸城無血開城へと導く。</p>
<p>それから後は、島津家の援助もことわり、城を追われた徳川の人々の面倒を見ながら質素な生活へと身を落とすのだが、最後まで「徳川の女主人」としての誇りと賢明さを失うことなく、多くの人に惜しまれながらこの世を去った篤姫。</p>
<p>今時の女から見れば、「信じられなーい。イヤなら別れて、家に帰ればいいじゃーん」「援助してもらえるなら、してもらえばいいじゃーん。ムリしなくていいよー」という声も聞かれるかもしれないが、ある意味、退路を断ち、「ここが自分の生き場所」と腹を据える生き方は、なまじ逃げ道や他の選択肢に頼るより、よほど強くなれるのではないだろうか。</p>
<p>イヤになったら、離婚すればいい。</p>
<p>合わないと思ったら、別の道を行けばいい。</p>
<p>確かにそれが救いになることもある。</p>
<p>だが、一方で、心を弱くする。</p>
<p>「探せば、他にもっといいものがあるかもしれない」──そんな青い鳥幻想に振り回されて、結局、何をも成せぬまま終わってしまう女性も少なくないだろうから。</p>
<p>もちろん、篤姫のケースは恵まれた一例で、昔の女が結婚当日まで相手の素性も教えられず、親のひと言で強制的に嫁がされ、実家に帰ることも許されず、婚家では奴隷のように扱われ、「子なきは3年で去れ」とまで言われた、そういう史実を考えると、今に勝ち取った自由や能力は当時の女に比べればはるかに幸せに近いものかもしれない。</p>
<p>でも、自由や能力や権利より、もっと確かなものがある。</p>
<p>それは何かと言えば、心の強さだ。</p>
<p>自由で豊富な選択肢が心に隙を与え、能力や権利意識が男性（夫）との関係をこじらせるとしたら、それは必ずしも幸せの手段とはならない。</p>
<p>突き詰めれば、「幸せ」が「自分らしく生きた」という充実感であるとするなら、『貫く』ことが女の人生を豊かに磨き上げる。</p>
<p>そして「貫くこと」は、その他一切のものをあきらめ、退路を断つことでもある。</p>
<p>そういう意味で、篤姫は「あっぱれに生きた女」であり、今時の女にはそういう意気地があまりに足りないような気がしてならないのである。</p>
<p>ブームになったのは、<br />
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