江戸川乱歩の『芋虫』~老人介護を想う

丸尾末広 江戸川乱歩 芋虫 画像→ 私は、推理小説とか、幻想、耽美ものにはまったく縁がなく、江戸川乱歩も『黒蜥蜴』以外、まったく読んだことがなかったのだけれど、最近、急に乱歩の傑作が読みたくなって、何気に『芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角 続きを見る» Read More →

石井 光太『絶対貧困』 苦しみを比較してもなあ・・

8efd5609 「スラム」とか「饑餓」とかいう言葉を聞くと、二番目にはこう考える人が多いのではないだろうか。 『世の中にはもっと苦しんでいる人がいっぱいいる。それに比べれば、私の悩みなんて・・・』 実は、こういう考え方はあまり好きでない。 「今、まさに悩み苦しんでいる人」にとっては、それが傍から見ればどんなちっぽけな問題であろうと──小指にトゲが刺さった程度のものであろうと──心の中では死活問題だったりする。 「他にもっと苦しい思いをしている人がいる」からといって、その人の苦しみが消えて無くなるわけじゃない。 比較論で悩みをリサイズしても、何の慰めにも励ましにもならないからだ。 Read More →

『幸せ』が人生の目的ではなく ~寺山修司の『幸福論』より

幸福を探すのではなく 寺山修司 幸福論 私も30代前半から半ばにかけて、突然、「幸せ」について考えるようになり、その系統の本にもずいぶん目を通したものです。 女性向けの「愛されて幸せになる!」系のエッセーから、ビジネスマン必読の自己啓発ものまで(デール・カーネ 続きを見る» Read More →

母と息子の歪な愛 寺山修司の戯曲『毛皮のマリー』

毛皮のマリー 美輪明宏 寺山修司 パルコ劇場の公式サイトより 世に「母親」について語った言葉は数あるけれど、一番納得したのが、子育てマンガ・エッセイの第一人者である伊藤 比呂美さんの 「母親は、自分が産んだものだから、子供の生殺与奪を好きにしていいと思っ 続きを見る» Read More →

早坂茂三の言葉「鈍牛にも角がある」「オヤジとわたし」

早坂茂三 オヤジとわたし 鈍牛にも角がある 早坂茂三の本を読んでいると、一度でいいから、こんな骨太な男と膝をつき合わせて、とことん語り合ってみたかった、と思う。 今では絶滅品種、草食系とか何とか言われる時代に、こんな人物が再び現れることはないし、また彼の師であり、 続きを見る» Read More →

『素直な戦士たち』城山三郎 / 『犬神家の一族』 / 『黒蜥蜴』 / 『刺青』/ 池上遼一 近代日本文学名作選

素直な戦士たち (新潮文庫) 「東大に入りさえすれば、エリートにも、ルンペンにもなれる。子供の可能性は無限に広がるのよ」と盲信する母親のもとで、赤ん坊の頃から徹底した英才教育を施される英一郎。だが、その先には、大きな悲劇 続きを見る» Read More →

劇画家・池上遼一の魅力『近代文学名作傑作選』& 耽美傑作集『肌の記憶』

池上遼一の『地獄編』 心卑しい天才絵師が、帝から命じられた「地獄変」の屏風絵を完成させるため、「世にも美しい女が火に焼かれて悶え死ぬところが見たい」と申し出たところ、帝の計らいで実現する。だが、絵師の目の前で火にかけられたのは、なんと彼が心から愛する一人娘だった…… 芸術家のどうしようもないエゴと、人の心に巣くう邪悪さを『地獄変』という一枚の絵に描き上げた芥川龍之介の短編。 Read More →

大宰相・田中角栄 編 ~さいとうたかをの劇画

さいとうたかを 大宰相シリーズ 夜の世界に詳しい私の友人がよく言っていた。 「男は、お金が手に入ると、今度は権力が欲しくなる」 「男の嫉妬は、女の嫉妬とは比べものにならないくらい深く、激しい」 残念ながら、その生々しい現場を見る機会はなかったけれど、「お金はどこまでいっても”金”でしかない」というのはいろんなサラリーマンから聞かされた。 Read More →

『憚(はばか)りながら』と『ミンボーの女』

ミンボーの女 今時、「伊丹十三監督」と言ってもピンとこない人の方が多いかもしれない。 私たちバブルの世代からすれば、まさにあの黄金期を賑やかに演出してくださった名監督の一人であり、国税局捜査官と脱税事業家の攻防を描いた『マルサの女 [ 続きを見る» Read More →

寺山修司の『ポケットに名言を』

寺山修司 言葉に、殺されたい──と思う。 それまでの世界も、自分自身も、粉々に砕け散って、真っ白な光に洗い流されるような衝撃の中で。 私にとって、寺山修司さんの言葉は、確実に殺してくれる一つだった。 キレイ事はいっさい書かない。 続きを見る» Read More →
Produced by 阿月まり : sanmarie.az@gmail.com

About Me

sanmarie*comは、映画・音楽・書籍のレビュー、恋と生き方のエッセーを掲載しています。
1998年から書き始めたアーカイブなので、年代によって考えや感じ方が変わっている部分も多々ありますが、時の流れとご理解いただければ幸いです。
なかなか更新できませんが、お気に入りの言葉が見つかれば嬉しいです。

阿月まりのプロフィール
メールフォーム
アーカイブ

今日の出来事・想い

QR Code Business Card