Archive for the ‘日本の小説とエッセー’ Category

『天璋院 篤姫』に見る女の心得

あれは30代になって間もない頃だったか。
自分の生き方に迷うことも多く、地に足が着かないというか、安らげないというか。
そんな時に出会った言葉が、「女、三界に家なし」。
本来の意味は「女は三従といって、幼い時は親に従い

『憚(はばか)りながら』と『ミンボーの女』

今時、「伊丹十三監督」と言ってもピンとこない人の方が多いかもしれない。
私たちバブルの世代からすれば、まさにあの黄金期を賑やかに演出してくださった名監督の一人であり、国税局捜査官と脱税事業家の攻防を描いた『マルサの女

寺山修司の『ポケットに名言を』

言葉に、殺されたい──と思う。
それまでの世界も、自分自身も、粉々に砕け散って、真っ白な光に洗い流されるような衝撃の中で。
私にとって、寺山修司さんの言葉は、確実に殺してくれる一つだった。
キレイ事はいっさい書かない。

なぜ本を読まなければいけないの?

くたばれ! 読書週間&読後感想文
多分、君の親も、先生も、「本を読め」としつこく言っていることだろう。
「こんなくだらないマンガばっかり読んで! ●●君は、日本の歴史シリーズを全巻読破してるのよ!」
確かに、本を読むの

やっぱり理代子先生は心の師

この頃、育児の合間を見ながら、読書に耽っている。 
日本から取り寄せた、シュテファン・ツヴァイクの『マリー・アントワネット (岩波文庫)』と、池田理代子女史の『あきらめない人生―ゆめをかなえる四〇からの生きかた・考えか

死ぬまで生き直せる ~NHK『知るを楽しむ(池田理代子)』から 

今日は、Amazon.comでオーダーしていた、池田理代子先生の「あきらめない人生―ゆめをかなえる四〇からの生きかた・考えかた」と「人生の歩き方 2007年2-3月 (NHK知るを楽しむ)」を読みました。
こうして先生

癒しと励ましの本

今、大変な癒しブームですが、「癒し」と名の付くものなら何でも売れたような感があるけども、根っこにあるのはやっぱり「哲学」なんじゃないかしら。
でも、「哲学」という言葉を使うと、女性や若い子は引いてしまうから、「癒しのメ

渡辺淳一の本当の名作 ~『無影灯』『愛人』『化身』『わたしの女神たち』etc

『失楽園』ブームがあまりに強烈だったため、渡辺淳一といえば「性愛小説家」というイメージがありますが、私は『女性に優しい作家』として読んでいます。
特に過去のエッセイなど読んでいると、とにかく女性を見つめる眼が優しい。

曽野綾子のおすすめ本

時事問題でも、人間のことでも、ずばり本丸を突いてくれる曽野綾子さん。
今、日本で現実的な事を主張できる『大人の作家』の一人です。
曽野さんの現実主義は「いい人」や「人道主義者」には受け入れがたいかもしれませんが、曽野さん

Posted in 日本の小説とエッセー Tags:  / 5月 3日,2010年 Read More

白い巨塔  /  華麗なる一族  山崎豊子

女流作家とは思えない、重厚かつ緻密な取材力に支えられた山崎作品。
わけても、「白い巨塔」「華麗なる一族」は、テーマ、ストーリー、キャラクターなど、どれをとっても異色の出来映えで、「勧善懲悪のタイピカルな構成」とケチをつけ

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