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	<title>sanmarie*com書籍 | sanmarie*com</title>
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	<description>映画・音楽・書籍レビュー&#38;恋と生き方のエッセー。</description>
	<lastBuildDate>Wed, 08 Feb 2012 14:37:00 +0000</lastBuildDate>
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		<item>
		<title>愛すべきキャラクター「リサベット」　二大女優の個性が光る 『ドラゴン・タトゥーの女』</title>
		<link>http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto</link>
		<comments>http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 31 Jan 2012 20:25:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[感動ドラマ＆アクション巨編]]></category>
		<category><![CDATA[海外の文学・哲学]]></category>
		<category><![CDATA[アクション＆ホラー]]></category>
		<category><![CDATA[デヴィッド・フィンチャー]]></category>

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		<description><![CDATA[筆者は海外在住につき、一足お先にフィンチャー版の『ドラゴン・タトゥーの女』を観ています。これから観る予定で、ネタバレの嫌いな方はご注意ください。 スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの大ベストセラー『ドラゴン・タトゥー <a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto#more-18268'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_5" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-2011-vs-The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-20091.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-2011-vs-The-Girl-with-the-Dragon-Tattoo-20091-300x173.jpg" alt="「ドラゴン・タトゥーの女」　リサベット" title="二つの個性が輝く『ドラゴン・タトゥーの女』" width="300" height="173" class="alignnone size-medium wp-image-18272" /></a></p>
<p><br/></p>
<div class="notice">筆者は海外在住につき、一足お先にフィンチャー版の『ドラゴン・タトゥーの女』を観ています。これから観る予定で、ネタバレの嫌いな方はご注意ください。</diV></p>
<p>スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの大ベストセラー『ドラゴン・タトゥーの女（スウェーデンの原題：Män som hatar kvinnor（女を憎む男）』が、2009年のスウェーデン版に続いて、2011年、ハリウッドでもリメイクされました。</p>
<p>少女失踪事件を追いかける敏腕ジャーナリスト、ミカエル・ブルムクヴィストを「ジェームズ・ボンド」で同じみのダニエル・クレイグ、図抜けた調査能力をもち、優れたハッカーでもあるドラゴンの入れ墨をもつ女、リスベット・サランデルを「<a href="http://sanmarie.me/socialnetwork" title="アイデアは資本に優先する　映画『ソーシャル・ネットワーク』" target="_blank">ソーシャル・ネットワーク</a>」のヒロイン、ルーニー・マーラが演じています。<br />
監督は、同じく「ソーシャル・ネットワーク」のデヴィッド・フィンチャー。</p>
<p><a class="highslide img_6" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/girl-with-the-dragon-tattoo-2011-movie.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/girl-with-the-dragon-tattoo-2011-movie-300x199.jpg" alt="映画「ドラゴン・タトゥーの女」2011年　ハリウッド版" title="ダニエル・クレイグとルーニー・マーラ" width="300" height="199" class="alignnone size-medium wp-image-18270" /></a></p>
<p>一方、2009年、本国スウェーデンで制作された『ミレニアム　ドラゴン・タトゥーの女』も力作でした。<br />
公式サイト　→　<a href="http://millennium.gaga.ne.jp/" title="スウェーデン版「ミレニアム　ドラゴン・タトゥーの女」" target="_blank">http://millennium.gaga.ne.jp/</a></p>
<p>ルーニー・マーラがパンクな装いをしながらも、どこかキュートで愛らしいに対し、ノオミ・ラパスが演じたリザベスはワイルドで意志的で「大人の女」という感じ。</p>
<p>残念ながら、原作はこれから読むので、「どちらが小説のリザベスに近いか？」という問いには答えられないのだけれど、ルーニーは少女漫画で、ノオミはビッグコミック・スピリットという感じ。池上遼一が好んで描きそうなキャラクターだ。</p>
<p><a class="highslide img_7" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Lisbeth-Salander.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Lisbeth-Salander-300x199.jpg" alt="『ドラゴン・タトゥーの女』2009年版　リズベス" title="ワイルドな女の魅力" width="300" height="199" class="alignnone size-medium wp-image-18269" /></a></p>
<p>また、実業家の不正を暴き、出版界を追われる気鋭のジャーナリスト、ミカエルも、ダニエル・クレイグがスタイリッシュに演じたのに対し、スウェーデン版のミカエル・ニクヴィストは、「なんか話の成り行きで事件に巻き込まれちゃったけど、だんだん失踪した少女が可哀相になってきて、ようし、おじさんがどんな事をしても犯人の正体を暴き、無念を晴らしてあげるよ！」という感じ。ちょっと黄昏れたオヤジっぷりに温かみがあって、クレイグにはないヒューマンな魅力的があった。なまじセレブ感がないだけに（もちろんスウェーデンでは人気者なのだけど）、もしかして途中でズドン！と撃たれちゃう？　な不安が終始つきまとう点もポイントだ。</p>
<p><a class="highslide img_8" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Nyqvist.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2012/01/Nyqvist-300x200.jpg" alt="2009年　スウェーデン版　「ドラゴン・タトゥーの女」" title="ミカエル・ニグヴィスト" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-18271" /></a></p>
<p>正直、私の趣味で言えば、スウェーデン版の方がより陰鬱感があり、失踪した少女にも北欧の良家の子女らしい気品があって、それだけに犯人の鬼畜ぶりが気味悪かったのだけど、デヴィッド・フィンチャーも悪くはない。特にオープニングが素晴らしかった。フィンチャーらしい躍動感のある映像美を堪能できた。ちなみにオープニングで使われた曲は「<a href="http://www.youtube.com/watch?v=nBmueYJ0VhA" title="レッド・ツェッペリン" target="_blank">レッド・ツェッペリンの『Immigrant Song』</a>。ツェッペリンでくるとはフィンチャーもやるなぁ。</p>
<p>でもミステリーとしては、やはり「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人を追うブラッド・ピット＆モーガン・フリーマン主演の『<a href="/seven" target="_blank">セブン</a>』の方がはるかに面白い。これこそ最後まで展開がまったく予想できず、「まさか、こんな終わり方をするとは・・」と誰もが絶句する、腹の底にドーンと鉛が溜まるような作品だった。</p>
<p>でも、それを言い出したら、スティーブ・ラーソンの原作によるところが大きいし、「フィンチャーがいまいち」というよりは、ミステリーの質に疑問があるのよな。もっとも原作はこれから読むので、今の段階でどうこう意見はできないのだけれど、フィンチャーも原作に忠実に作っているとしたら、「もうちょっとヒネリが欲しかったな」というのが正直な感想だ。これなら横溝正史の方が面白いよ、と。</p>
<p>じゃあ、この作品の魅力は何なのかと言えば、やはり『リスベット・サランデル』というキャラクター、この一言に尽きる。</p>
<p>とっても痛そうな顔中、体中のピアスに、パンクな刈り上げヘア。ピチピチの革ファッションに下品なくわえ煙草。眉毛はないし、目つきはヘンだし、あちこちに入れ墨もしてるし。「現実にこんな女おったら、500メートルぐらい引くでな」というビジュアルにもかかわらず、内面は感じやすく、いつしかそれが気にならなくなるほどキュートな魅力をもっている。lady ではなく girl と表現している点からも分かるように、リスベットは12，3歳の少女がそのまま大人になった感じ。傷つきやすい心を無表情の仮面で隠して、世間に背を向けるようにして生きている。彼女の過去は続編に詳しく描かれているのだが、大人の男から見れば、身体はオンナ、心は少女というギャップがたまらなくミステリアスで、一度は食してみたいタイプであろうと思う。</p>
<p>この「少女」の部分を前面に押し出しているのがハリウッド版のルーニー・マーラで、傷だらけの過去を超克するように意志もって生きているのがスウェーデン版のノオミ・ラパス。どちらも比べるのが惜しいぐらい、素晴らしい役作りだ。</p>
<p>とりわけルーニーのリスベットは「守ってあげたい」オーラが全開で、クールなクレイグのミカエルも、「部下のOLについつい触手を伸ばす、いけない部長サン」という感じ。渡辺淳一の好きそうなシチューエーションだ。</p>
<p>それだけにフィンチャー版のラストのエピソードはちょっと余計にも思えた。</p>
<p>「あれがいい」という人もあるだろうけど、私は、スウェーデン版の愉快痛快な、スカっとコカ・コーラでも飲んだようなキレ味のいいエンディングの方が好み。ここまでリスベットに幸せの予感をもたせて、あの終わり方は切なすぎる。</p>
<p>まあ、これは、個人の好みの問題ではあるけどね。</p>
<p>(追記：原作の終わり方がフィンチャー版と同じなんですね。私は原作未読でスウェーデン版を先に見たので、コカ・コーラ・エンディングの方が好ましく感じました。でも、やっぱり、フィンチャー版の終わり方は同じ女の子として（あたしはもう女の子じゃないんだけども）、やっぱり淋しすぎます(T^T)　でも、続編で、まだまだミカエルとの繋がりは続くから、乞うご期待って感じ）</p>
<p>それにしても、二つの映画を見てつくづく感じる。映画の要はやはり「キャラクター」だな、と。</p>
<p>このドラゴン・タトゥーみたいに話はそこそこでも、キャラクターが面白いとそれだけで見る価値がある。</p>
<p>「スター・ウォーズ」のダース・ベイダー、「羊たちの沈黙」のレクター博士、インディ・ジョーンズ、エイリアン、プレデター、ターミネーターなんかもそう。</p>
<p>やはりキャラクターあっての作品とつくづく思う。</p>
<p>ドラゴン・タトゥーも「最初にリスベットありき」なので、まだまだ続編に期待できそう。</p>
<p>ともあれ、フィンチャー版、2009年のスウェーデン版、どちらも見比べ、そしてスティーグ・ラーソンの原作も読んで欲しい。</p>
<p>これだけで週末、たっぷり遊べますよ☆</p>
<p>デヴィッド・フィンチャー版<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/>2009年 スウェーデン版<br />
<p><a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § さらに突っ込んだ感想</h3>
<p>思うに、「リサベット」というキャラクターの造形はいいけれど、なぜ彼女がミカエルの助手を「あそこまで熱心に」引き受けるようになったのか、その心理をもう少し丁寧に描いて欲しかった。</p>
<p>情緒に乏しく、対人的にも問題のあるリサベットが、ミカエルに「手伝え」と言われて二つ返事で頷いたとしても、それ以後の「熱心さ」がどうも納得行かないんだな。あまりに素直というか、協力的というか……たとえミカエルに恋したとしても、今まで病的なまでに心を閉ざしてきたリサベットが、ちょっと紳士に振る舞われたぐらいでこんな簡単に打ち解けるかな、という疑問があるし、事件の調査も「普通に協力してる」という感じで、もっと内面の葛藤があってもいいと思うのだ。「男にこんな気持ちになるなんて……」とミカエルに反発してみたり、被害者の少女たちに自分を重ね見てトラックバックに悩まされる、とか。</p>
<p>リサベットが魅力的なキャラクターだけに、単純に推理を押し進めているような印象が、どうにもこうにも残念。</p>
<p>その点、フィンチャーの昔のヒット作『セブン』は、神を気取る猟奇殺人犯に対し、若いブラッド・ピットが苛立ちを露わにしたり、モーガン・フリーマンが僧侶のような哲学で説いて聞かせたり、スリラーながらも人間的な葛藤と現代的な宗教観が随所にちりばめられ、「刑事もの」で片付けるには惜しいほどの深みを持っていた。（テーマとしては『デスノート』や『罪と罰』によく似ている）</p>
<p>「ドラゴン・タトゥーの女」にそれを期待するのは難しいかもしれないが、原題にも「女を憎む男」とあるように、作品全体に女性蔑視やサディズムに対するテーマがあり、心に傷を負ったリサベットが登場するのだから、もっと犯人の動機や、それを追うミカエルとリサベットの心理的な揺れ動きを表に出してもよかったんじゃないかな、と思う。</p>
<p>悪く言えば、無難に始まって、無難に解決した、という感じ。頭の切れる個性的な女が捜査に協力しただけ、という印象が拭えない。<br />
じゃあ、この一件を通して、リサベットの心の傷は癒されたの？　という話になると、彼女が一連の事件に対し、どういう気持ちで取り組んでいたかさえもよく見えないし、ミカエルにいたっては「やれやれ、無事に解決してよかった」という感じでしかないからね。</p>
<p>やはり、要は「犯人に対する復讐心」──リサベットにとっては、自分を傷つけた男達に対する復讐の気持ちがあり、ミカエルにとっては、権力を濫用して社会のルールはおろか個人の人生までも破壊してしまう「絶対的な支配者」に対する怒りがあるだろうから、もっともっと彼らがこの事件に同情し、最初は成り行きで引き受けたが、いつの間にか自分自身の問題として取り組むようになっていた……という動機があれば、より説得力とカタルシスがあったのではなかろうか。</p>
<p>その点、原作に期待して、これから読んでみようと思う。</p>
<p>全部で6冊かー。</p>
<p>嬉しいね♪♪</p>
<h3> § Immigrant Song</h3>
<p>フィンチャー版のOPに使われた『Immigrant Song』のオリジナルはレッド・ツェッペリンだが、映画に使われているのはKaren O with Trent Reznor &#038; Atticus Rossのカヴァー曲。<br />
なんとなくジェームズ・ボンドっぽいけど。映像も。</p>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/the-girl-with-the-dragon-tatto"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
<div class="subcolumns">
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</span></p>
</p>
<p>40年前、ヴァンゲル一族が住むストックホルムの孤島ヘーデビーで忽然と姿を消した少女ハリエットの失踪事件。一族の重鎮ヘンリックは、姪の身に起こった真実の調査のため、名誉毀損で有罪判決を受けた雑誌「ミレニアム」のジャーナリスト、ミカエルを雇う。ミカエルは、調査員リスベットに協力を求める。背中にドラゴン・タトゥーを入れた彼女は、スウェーデン随一の天才ハッカーだった。堅い殻に閉じこもって生きてきたリスベット。精神状態不安定という烙印を押され、後見人の保護観察下に置かれてきた彼女は、その頃、新任後見人の度重なる性的虐待に対し、想像を絶するような復讐を果たしていた。ミカエルとは、次第に心が通じ合うリスベット。ハリエットが日記に残した電話番号、生前の彼女を写した最後の写真･･･2人は、事件の真相に迫っていく</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>ノオミ・ラパスが演じた意志的でアダルトなムードのリスベットが魅力的。<br />
ハリウッド版に比べ、ヨーロッパらしい趣と陰影があり、アガサ・クリスティっぽい雰囲気が好きな方にもおすすめ。<br />
セットはハリウッド版に見劣りするかもしれないが、全体のテンポもよく、最後までぐいぐい引っ張ってくれる。<br />
ラストのキレ味もよく、フィンチャー版にまったく見劣りしない完成度だ。</p>
<div class="subcolumns">
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<div>
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</span></p>
</p>
<p>ミカエルはハリエット失踪事件に関する膨大な資料を調べる一方、ヘンリックの一族のいわくありげな人々の中に分け入っていく。だが謎は深まるばかりで、助手が必要と感じた彼は、背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットの存在を知り、彼女の協力を得ることに成功する。二人の調査で明かされる忌まわしい事実とは？　幾重にも張りめぐらされた謎、愛と復讐。全世界を魅了した壮大なミステリ三部作の第一部</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>今、読み始めたとこ。出だしから順調、テンポもいいですよ。翻訳も上手い。読み終わるのがもったいなくて、ゆーーーーっくり読んでます♪</p>
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		<title>男塾塾長 江田島平八と80年代「少年ジャンプ」黄金期について語る ~民明書房刊・特別企画？</title>
		<link>http://sanmarie.me/otoko-juku</link>
		<comments>http://sanmarie.me/otoko-juku#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 16 Nov 2011 11:51:16 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[マンガ・アニメ]]></category>
		<category><![CDATA[男の熱い物語]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://sanmarie.me/?p=17907</guid>
		<description><![CDATA[電子書籍「ebookjapan」で詳細を見る→ 今、宮下あきらのマンガ『男塾』が、「国内最大のマンガ（電子書籍）販売サイト ebook Japan」でぶっちぎりの人気らしい。 タイトルからしてイッってるけども、中身もそれ <a href="http://sanmarie.me/otoko-juku#more-17907'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT&#038;a8ejpredirect=http%3A%2F%2Fwww.ebookjapan.jp%2Febj%2Ftitle%2F21713.html%3Fdealerid%3D40007" target="_blank">電子書籍「ebookjapan」で詳細を見る→<br />
<img border="0" alt="" src="http://haishin.ebookjapan.jp/contents/special/image/otokojuku/otokojuku_790b.jpg" width="500" height="267"></a><br />
<img border="0" width="1" height="1" src="http://www14.a8.net/0.gif?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT" alt=""></p>
<p><a class="highslide img_14" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/otokojuku2.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/otokojuku2-300x241.jpg" alt="魁！　男塾" title="濃すぎるキャラクター" width="300" height="241" class="alignnone size-medium wp-image-17914" /></a></p>
<p><br/><br />
今、宮下あきらのマンガ『男塾』が、「<a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+5YJRM" target="_blank">国内最大のマンガ（電子書籍）販売サイト ebook Japan</a><img border="0" width="1" height="1" src="http://www10.a8.net/0.gif?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+5YJRM" alt="">」でぶっちぎりの人気らしい。</p>
<p>タイトルからしてイッってるけども、中身もそれはそれは筆舌に尽くしがたい迫力というか、ハッタリというか。「こんな作品、二度と出てこないだろうな」と思うくらい独創性にあふれ、売り上げ月間一位になるのも納得。</p>
<p>「一位」に釣られてebookjapanの特設ページにアクセスしてしまった私も、ついつい時間を忘れて電子マンガの立ち読み・・・</p>
<p>「そういや、こんな技があったなー」と懐かしく思い出したのでした。</p>
<p>知らない方のために、『男塾』はどういう所かというと・・</p>
<p><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B7%E5%A1%BE_%28%E6%9E%B6%E7%A9%BA%E3%81%AE%E5%AD%A6%E6%A0%A1%29" title="ウィキペディア『男塾』">ウィキペディア『男塾』</a>←（わざわざ「架空の学校」と強調されている点が渋い）</p>
<blockquote><p>
男塾とは、創立300年以上の歴史を持つ東京都にある全寮制の私塾[1]。全国の不良少年達を集めて鍛え上げ、次世代のリーダーを育てていく事を教育目標としている。</p>
<p>校長は塾長、教員は教官、生徒を塾生と呼び、学年に合わせて○号生と称している。</p>
<p>授業カリキュラムは独自色が強く、戦前の軍国主義を彷彿とさせる過激なスパルタ教育が一番の特徴である。軍歌と君が代（と塾歌）以外の歌を歌うことは禁止、下着はふんどし以外厳禁など厳しい規則があるが、頭髪に関しては自由なようでパンチパーマ、モヒカン刈りなどの髪型の塾生が多く登場。</p>
<p>また、塾長によると、授業料をきちんと納めている塾生は一人もいないため男塾の経営はいつも赤字状態とされていることから、意外にも塾長や教官による強制的な授業料の取り立ては行われていない模様。その代わりに、後述の「殺シアム」や「愕怨祭」といった過激な見世物をたまに開催し、一般人から見物料を集めることがある。</p>
<p>塾生間では「奴隷の一号・鬼の二号・閻魔の三号」とまで言われる絶対的な封建主義の元、厳しい上下関係がある。三号生に対しては実質的に教官たちでも手を出すことができず、指示を出せるのは塾長のみである。三号生は、天動宮を拠点にして活動しており、遠征と称して日本各地で抗争を繰り広げている。</p>
<p>「殺シアム」を開催した際、その過激な内容について一般人から「男塾ならやりかねない」などと恐れられている一面もあるが、「愕怨祭」には多くの一般客が訪れているなど地域にはそれなりに溶け込んでいる模様。その一方で塾長は顔見知りの警官が訪れた際に「タレント養成校である」と誤魔化した事もある。
</p></blockquote>
<p>なんだかんだで、みんな好きだったのね……と思うと、「クス」っと笑いがこみ上げる。<br />
なんか、同窓会でも開きたい気分。</p>
<p>幹事はもちろん剣桃太郎、スペシャルゲストは大豪院邪鬼（だいごういん じゃき）？<br />
あ、でも、あの人、デカすぎて、宴会場に入れないかも。</p>
<p>こいつ、高校生とちゃうんかい？？ と思ったら、10年も男塾を影で支配してるらしい。</p>
<p>ということは、留年につぐ留年で、卒業できない落第ボーズだ。</p>
<p>「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4253035035/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">マカロニほうれん荘</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4253035035" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」のキンドーさん（花の乙女）が40歳だったから、大豪院邪鬼さまも、それぐらい高校＝男塾に居座るつもりかもー。</p>
<p><a class="highslide img_15" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/otokojuku31.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/otokojuku31-300x263.jpg" alt="大豪院邪鬼" title="デカすぎ！ 大豪院邪鬼" width="300" height="263" class="alignnone size-medium wp-image-17908" /></a><br />
<small>ブログ『<a href="http://sskkyy81.blog4.fc2.com/blog-entry-211.html" target="_blank">大豪院邪鬼という男</a>』より。おめーは奈良の大仏か？</small></p>
<p>それにしても、このコマ、1980年半ばの連載中に、少年ジャンプの２ページ見開きでドォォォンと目にした時は、吹っ飛んだわ。<br />
それ以前もたいがい「あり得ない！！」設定で目が点になったけど、この見開きの衝撃は一生の思い出に残るほど（笑）<br />
あの「北斗の拳」のラオウでさえここまでデフォルメされなかったものを、宮下あきら先生ったら、大まじめで二面もさいちゃうんだもん。</p>
<p>しかも男子学生が5人がかりで巨大ビール瓶をお注ぎするというオチつき。</p>
<p>あれ、サントリー・ラガービールというもっぱらの噂だけど、実際はエビスが期間限定で製造したらしいよ。</p>
<p><br/><br />
……と、このように。</p>
<p>『男塾』のどこがスゴイかというと、あり得ない技やあり得ないキャラ、あり得ない理屈やあり得ない展開を次々に持ち出して、読者の疑問や戸惑いを完全無視して、グイグイ話を押し進めるところ。</p>
<p>たとえば、男塾には下記のような荒技が続々と登場するのだが、それを勢いだけで信憑性をもたせ、<a href="http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q108170055" title="『民明書房刊を探しています』 Yahoo知恵袋" target="_blank">あとで鵜呑みにするバカが現れても</a>知ったこっちゃない。</p>
<p><a class="highslide img_16" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/otokojuku1.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/otokojuku1-300x206.jpg" alt="魁！男塾" title="本気でやったら死にますよぉ。良い子は真似しないように。" width="300" height="206" class="alignnone size-medium wp-image-17910" /></a></p>
<p>その最たるものが、『<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%81!!%E7%94%B7%E5%A1%BE#.E6.B0.91.E6.98.8E.E6.9B.B8.E6.88.BF" title="Wiki『民明書房刊』" target="_blank">民明書房刊</a>』。これは100パーセント、宮下先生の想像の産物なのだけど、いかにもなイラストに「古代中国では○○と呼ばれ、闘士のパワーを高めるためにウンタラ、カンタラ……引用 民明書房刊『古代の武闘秘術』」なんて、もっともらしい引用が添えられていることから、真に受ける人が続出。中には本気で「ゴルフのルーツはイギリスだ！」と食って掛かった人もあるそうな。<br />
<br/></p>
<p><a class="highslide img_17" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/1187436987.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/1187436987-300x148.jpg" alt="民明書房刊　魁！　男塾" title="あり得ない！　知識の数々" width="300" height="148" class="alignnone size-medium wp-image-17911" /></a><br />
<small><a href="http://blogs.yahoo.co.jp/yqsbc547/49393918.html" target="_blank">画像元→「デアヒロ」</a></small></p>
<p><a class="highslide img_18" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/021215b.gif" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/021215b-300x256.gif" alt="魁！男塾　民明書房刊" title="鵜呑みにするな！　鵜呑みに！" width="300" height="256" class="alignnone size-medium wp-image-17912" /></a><br />
<small><a href="http://www002.upp.so-net.ne.jp/will/diary0212.htm" target="_blank">画像元→「willのどれみ日記」</a></small></p>
<p>宮下先生の「口からデマカセ」が高じて、こんな本まで刊行されましたけど。</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
<div style="width: 54px; float: left; margin-right: 5px;">
<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B0%91%E6%98%8E%E6%9B%B8%E6%88%BF%E5%A4%A7%E5%85%A8-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%87%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%AE%AE%E4%B8%8B-%E3%81%82%E3%81%8D%E3%82%89/dp/408859469X%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D408859469X?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/11Z1PJF1MKL._SL75_.jpg" width="54" height="75" border="0" alt="民明書房大全 (ジャンプコミックスデラックス)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B0%91%E6%98%8E%E6%9B%B8%E6%88%BF%E5%A4%A7%E5%85%A8-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%87%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%AE%AE%E4%B8%8B-%E3%81%82%E3%81%8D%E3%82%89/dp/408859469X%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D408859469X?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">民明書房大全 (ジャンプコミックスデラックス)</a> (コミック)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>宮下 あきら</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">￥ 445円</span>   <span style="font-size:11px">20点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">445円より<br />
</span></p>
</p>
<p>宮下あきら漫画家生活25周年記念出版！　今こそ明かす民明書房の真実！！　『魁！！男塾』『暁！！男塾』における引用文で広く知られる民明書房。その謎を解き明かし、膨大な刊行書籍文を網羅した日本男子待望の書！！　宮下あきら氏描きおろし実録漫画「大河内民明丸評伝」のほか、大河内氏×宮下氏、世紀の対談「出版界の魁たらん！！」、「民明書房社歌」など完全収録！　男塾ファン必携の企画満載本！</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>ちなみに似たようなエピソードに、竹宮恵子の『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/475752045X/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">ファラオの墓<img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=475752045X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></a>』があります。<br />
エジプト・ファラオの激動の歴史を描いた物語、随所に「この出来事は『奇跡の砂漠越え』と言われ、今も<strong>エステーリア戦記</strong>に残る愛の記録である」みたいな引用があるため（壁画を模した『ベスパの戦い』というのもあった）、年少の読者が本屋で「エステーリア戦記」を探し回ることも少なくなかったらしい。<br />
<br/></p>
<p>そんな感じで、私も連載第一回から楽しみに読み、大豪院邪鬼が出てくる『大威シン八連制覇 （だいいしんぱーれんせいは）』のあたりまで記憶に残っているのだけれど、その後は、車田正美よろしく、話のスケールがどんどん大きくなり、『キャプテン翼』の最終回を機に少年ジャンプも買わなくなった次第。</p>
<p>なんでも、『男塾』には後日談があって、主人公の剣桃太郎が東大→ハーバード大→日本の総理大臣という出世コースを辿るらしく、だとしたら、政治問題の責任者は油風呂の柱にくくりつけられて、国民の皆さんにお詫びするまでフンドシ一枚でさらし者にされるのかも。「アチ、アチィィ～、い、言います、言いますぅ、本当のこと言いますから、だから許して～っ」みたいな。</p>
<p>キャラの名前を覚えるのが苦手な私も、「驚邏大四凶殺」「大威シン八連制覇」だけは一発で名前を覚えて、今も忘れてない。 </p>
<p>とにかく、すべてが桁違いにキョーレツ、それでいてユニーク。同時期に連載していた「北斗の拳」が正当派武術マンガなら、「男塾」はまさにコミックの世界であり、白いものも黒と言い切ってしまうハチャメチャな勢いとアイデアこそ、今のマンガに必要なものでは……と思わずにいない。</p>
<blockquote><p>
驚邏大四凶殺 （きょうらだいよんきょうさつ）</p>
<p>男塾最大名物。四人一組で二チームが争うもの。千年の歴史を持つ由緒ある寺院・富士山麓宝獄院（ほうごくいん）を起点に無数の白骨死体が眠る暗魎洞（あんりょうどう）を抜け、砲魂玉（ほうこんぎょく）と呼ばれる巨大な鉄球に足枷で繋がれ、それを転がしながら富士山の山頂を目指す。途中のチェックポイントで各チーム1名ずつ代表者を選び戦う事になる。最終的に生存者が存在する側が勝利であり、覇者には勝彰巻（しょうひょうかん）という巻物が贈られる。</p>
<p>江田島こそが過去三百年唯一の生存者であり、五十年前の昭和25年（1950年）にこれに挑み見事大成就を遂げた。塾の敷地内には命を落とした者の慰霊碑が建てられている。</p></blockquote>
<blockquote><p>
大威シン八連制覇 （だいいしんぱーれんせいは）</p>
<p>男塾名物と明記されてはいないが、男塾において三年に一度開催される武術大会。中国四川省の八連返天竜の伝説に因み八人対八人で闘う団体戦で、信州長野・海抜二千m八ヶ岳連峰に位置する八竜の長城（ぱーろんのちょうじょう）を舞台に行われる。<br />
大威シン八連制覇 を制するものは男塾をも制する、男塾最大の修羅業行である。前回優勝チームが対戦チームを指名できるようになっており、邪鬼は十年に渡りこの大会を己の権力保持のために利用した。灼赤棒の儀式により戦いは成立し、臆してこれを受け取らねばその場で敗北が決定する。<br />
なお、八対八とされているが実際には二対二のタッグマッチであり、託生石（たくしょうせき）の儀式によりその組み合わせが決定される。ただし参加者側の申告により任意でメンバー変更が可能。
</p></blockquote>
<p><br/><br />
1980年代半ば、バブル黄金期の少年ジャンプがどれぐらい凄かったかといえば、週間の売り上げは600万部越え。</p>
<p>「いい年したサラリーマンが電車の中で朝っぱらからマンガを読んでいる」と世のオジサン達を嘆かせ、「こいつらが日本社会の中核に立つ頃には日本は滅びる」とまで言わしめた（実際傾いてるけど）、それぐらい、みんなが夢中になって読んだ。</p>
<p>当時、連載していた作品といえば、</p>
<p>北斗の拳、キャプテン翼、シティハンター、キャッツアイ、ドラゴンボール（天下一武闘会のあたり）、Drスランプ、キン肉マン、聖闘士星矢、ジョジョの奇妙な冒険（ジョナサン・ジョースターの頃）、シェイプアップ乱、etc。</p>
<p>毎週月曜日に発売だけど、朝一番にコンビニに行っても既に売り切れなんてしょっちゅう。それこそ売り場に山積みになって、それがあっという間になくなるの。</p>
<p>どれもこれも、一回欠かせば、「あの後、どうなってん！！」ってイライラして夜も眠れないくらい（？）盛り上がりとスピード感があったんだな。</p>
<p>今の若いマンガファンに言わせれば、「黄金期のオッサン読者の感性や趣味はイマイチわからん」かもしれないが、そりゃもう出発点からして違うからね。<br />
今みたいに、アニメ化やゲーム化、商品化を意識して作ってるのが当たり前の中で育つとね、本当の意味での「型破り」が体感しにくいけども、オッサン読者のように、手塚治虫や石森章太郎のような正当派マンガから出発し、水島新司や松本零士のようなスケールアップした作品を経て、「北斗の拳」や「男塾」で面食らった体験があるとね、黄金期のジャンプのあの異様な熱気と迫力は忘れがたいものなの。もう一度、作り出そうとしても、もう二度と作り出せない、それは作家に力量がないからではなく、読み手の側に「それとわかる」下地がなくなりつつある──というのも一理あると思うよ。</p>
<p>「日向小次郎を勝たせなかったら、殺す」と高橋陽一にカミソリを送りつけた女の子も、今は中学生の母親。</p>
<p>通勤電車の中で「アターっ」と声を上げそうになった新人サラリーマンも、今じゃ課長か、プロジェクトのリーダー、でしょ？</p>
<p>そりゃ日本も傾くわぁ～～……というより、「面白いものが無くなった」→「月曜日に早起きしてまで買いたいと思わない」→「お金が回らない」という図式で滅びつつあるのが、今の世の中。</p>
<p>その元凶を作ったのが、他ならぬ少年ジャンプ自身だとすれば、便乗商法のツケはあまりに大きかったと言わざるを得ないのではないだろうか。</p>
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<p>☆　<br />
<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0">
<tr>
<td valign="top">
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</div>
</td>
</tr>
</table>
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<p>いざゆかん、男塾の世界・・</p>
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		<title>『シーシュポスの神話』と『まじめの罠』ー努力が報われない時、どうするか</title>
		<link>http://sanmarie.me/le-mythe-de-sisyphe</link>
		<comments>http://sanmarie.me/le-mythe-de-sisyphe#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 09 Nov 2011 11:33:23 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[Notes of Life]]></category>
		<category><![CDATA[海外の文学・哲学]]></category>
		<category><![CDATA[怒りと憎しみ]]></category>
		<category><![CDATA[生きてゆくこと]]></category>

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		<description><![CDATA[神々がシーシュポスに科した刑罰は、休みなく岩を転がして、ある山の頂まで運び上げるというものであったが、ひとたび山頂にまで達すると、岩はそれ自体の重さでいつもころがり落ちてしまうのであった。 無益で希望のない労働ほど怖ろし <a href="http://sanmarie.me/le-mythe-de-sisyphe#more-17849'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_21" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/0b6c9715f232a1aaa2cb2b13c2d5b6fb.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/0b6c9715f232a1aaa2cb2b13c2d5b6fb-267x300.jpg" alt="シーシュポスの神話" title="岩を押し上げるシーシュポス。「無益な労働」という懲罰。" width="267" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-17851" /></a></p>
<blockquote><p>神々がシーシュポスに科した刑罰は、休みなく岩を転がして、ある山の頂まで運び上げるというものであったが、ひとたび山頂にまで達すると、岩はそれ自体の重さでいつもころがり落ちてしまうのであった。</p>
<p>無益で希望のない労働ほど怖ろしい懲罰はないと神々が考えたのは、たしかにいくらかはもっともなことであった。</p></blockquote>
<p>アルベール・カミュの名著『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4102114025/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">シーシュポスの神話</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4102114025" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』の冒頭に書かれた、このショーゲキの一文に出会ったのは中学生の時。NHK教育番組よろしく「努力すれば、必ず報われる」と信じていた私にとって、これほど怖ろしい真実もなかった。もしかしたら、先生や大人が推奨する「毎日コツコツ」「ガンバリズム」の先には落とし穴があって、今、私が「がんばってること」も、大人になる頃には無に帰すんじゃないか……と思うと、目の前が真っ暗になった。それは、卓球の試合で負けてガッカリするのとは根本的に異なる、「救いようのない無駄」そして「虚しさ」。自分ってものが足元から崩れ落ちるような失望感。今は誰も口にしないけれど、大人になったら待ち受けているのは「意味もなく、希望もなく、ただ続いているだけの、つまらない人生」なのではないか──と、時々、思ったものだ。</p>
<p>そして、それが神々の懲罰だとしたら、カミュの言う通り、人間にとってこれほど怖ろしいものはない。</p>
<p>押し上げても押し上げても、転がり落ちてくる巨大な岩。終わることのない無益な労役。</p>
<p>そんな人生に打ち克つ光の言葉などあるのだろうか──。幾度も思った。</p>
<p><br/><br />
そんな懐かしい心の体験をふと思い出したのは、子供の散らかした部屋を掃除していた時のことだ。</p>
<p>幼児のいる家。</p>
<p>それはまさにシーシュポスの山と言える。</p>
<p>片付けても、片付けても、数時間後には荒らされ、オモチャの散乱する「悪魔の館」。</p>
<p>「どうせ掃除したって、明日の夜には……」と思うと、どうしようもない疲労感に襲われる。</p>
<p>そして、それを、一年365日、何年にもわたって続けなければならない宿命。</p>
<p>これぞ神々の懲罰でなくて、なんであろう。シーシュポスでさえ、「岩をころがしてた方がマシ」と思うはずだ。</p>
<p>リンゴを食べろとそそのかしたイブへのこらしめとして（？）、無益で希望のない幼児の居る家の清掃ほど怖ろしい懲罰はないと神々が考えたのは、たしかにいくらかはもっともなことであった。</p>
<p><a class="highslide img_22" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/zz8.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/11/zz8.jpg" alt="シーシュポスの神話　まじめの罠" title="君にはこの日常が耐えられるか" width="320" height="240" class="alignnone size-full wp-image-17850" /></a></p>
<p><br/><br />
そんなある日。</p>
<p>シーシュポス・ママの目に止まったのが、「<a href="http://www.wakatta-blog.com/post_725.html" title="わかったブログ『「努力だけ」では成功できない』">わかったブログ・努力だけでは成功できない</a>」で紹介されていた勝間和代さんの近著『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334036465/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">まじめの罠 (光文社新書)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4334036465" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』。</p>
<p>ネットに紹介されていた一文を転載すると・・</p>
<blockquote><p>
私は「勝間和代を嫌う人たち」のプロファイリングをだいぶしてきましたが、その過程でとても興味深い事実を見つけています。 それは、私を嫌う人の典型的なパターンの一つが、「まじめに仕事をしているわりには成果が出ていない人」という事実です。 </p>
<p>より具体的には、高学歴にもかかわらず高収入を得ていないとか、頑張っているにもかかわらずつまらない仕事しか与えられていないような人たちです。<br />
それは男性でも女性でも同じです。彼らにしてみれば、 </p>
<p>「勝間和代はまじめに見えない。自分たちのような努力もしていないように目に映る。<br />
それでも成果を出しているというのは、何かズルをしているに違いない」 </p>
<p>と考えるわけです。 </p>
<p>あるいは、「勝間和代という存在自体」が、自分たちの価値やアイデンティティを崩壊させるので許せないと考えるわけです。<br />
こういう人たちが一定数の割合で存在するので、まじめの価値を再考しようとしている本書も評判が悪くなる可能性は高いと思っています。 </p>
<p>まじめの罠にハマっている人たちは、本当は意味がないかもしれないルーティンワークをつまらないとも思わず、<br />
コツコツと長時間それに耐えることが美徳と考えています。 </p>
<p>こういう人たちは、小さい頃から何に対しても我慢し続けてきて、小・中学校などでもいい成績を取り、<br />
いい学校にも入れて、名のある企業に就職することができて、結婚して、子どもがいて、郊外に一軒家を30年ローンで買って、<br />
1時間、あるいは2時間かけてせっせと会社に通勤して……といったような人生を歩んでいます。 </p>
<p>さて、こういった人生は、本当に幸せな人生なのでしょうか？――
</p></blockquote>
<p>とか。</p>
<blockquote><p>「本来であれば自分はもっと他者から評価されるはずなのに、なかなか評価されない。だからこそ、自分をより持ち上げるために他者を落とす必要がある」というわけです。</p>
<p>そのため、落とす相手は、誰でも、何でもよくなります。少しでも差別したり、いじめることが正当化できそうな相手がいたら、まるで鬼の首でも取るかのように襲いかかります。</p></blockquote>
<p>ここに登場するアンチ・カツマーというか、他人を貶めることで鬱憤を晴らそうとする人々は、ご指摘の通り、「こんなに頑張ってるのに、なんでオレの人生は上手く行かないんだ！」と悶々とし、そのイライラ、不安を、シンボリックな人や物事にぶつけ、なんとか自分の足場を保とうと必死になっているのかもしれません。</p>
<p>カツマーさんや支持者の方はどうか分かりませんが、私だって、「あの人、要領いいよなー」「ラクしてるよなー」と思うことがあるので、ここで批判されるような過激な行動に出る人の気持ちもよく分かります。</p>
<p>ただ、なぜそこまでやらないかと言えば、私は『シーシュポスの神話』の読者で、カミュの解釈に感動したからなんですね。</p>
<p>つまり、こういうこと──</p>
<blockquote><p>
シーシュポスが不条理な英雄であることが、すでにお解りいただけただろう。その情熱によって、また同じくその苦しみによって、かれは不条理な英雄なのである。神々に対するかれの侮蔑、死への憎悪、生への情熱が、全身全霊を打ち込んで、しかもなにものも成就されないという、この言語に絶した責め苦をかれに招いたのである。これが、この地上への情熱のために支払わねばならぬ代償である。</p>
<p>・・中略・・</p>
<p>するとシーシュポスは、岩がたちまちのうちに、はるか下の方の世界へところがり落ちて行くのをじっと見つめる。その下の方の世界から、ふたたび岩を頂上まで押し上げてこなければならなぬのだ。かれはふたたび平原へと降りてゆく。</p>
<p>こうやって麓へと戻ってゆくあいだ、この休止のあいだのシーシュポスこそ、ぼくの関心をそそる。岩とこれほど間近に取り組んで苦しんだ顔は、もはやそれ自体が石である！　……　いわばちょっと息をついているこの時間、かれの不幸と同じく、確実に繰り返し舞い戻ってくるこの時間、これは意識の張り詰めた時間だ。かれが山頂をはなれ、神々の洞穴のほうへと、すこしずつ降ってゆくこのときの、どの瞬間においても、<strong>かれは自分の運命よりたち勝っている。かれは、かれを苦しめるあの岩よりも強いのだ。</strong></p>
<p>この神話が悲劇的であるのは、主人公が意識に目覚めているからだ。きっとやりとげられるという希望が岩を押し上げるその一歩ごとにかれをささえているとすれば、かれの苦痛などどこにもないということになるだろう。</p>
<p>こんにちの労働者は、生活の毎日毎日を、同じ仕事に従事している。その運命はシーシュポスに劣らず無意味だ。しかし、かれが悲劇的であるのは、かれが意識的になる稀な瞬間だけだ。</p>
<p>ところが、神々のプロレタリアートであるシーシュポスは、無力で、しかも反抗するシーシュポスは、自分の悲惨な在り方をすみずみまで知っている。まさにこの悲惨な在り方を、かれは下山のあいだ中考えているのだ。</p>
<p>かれを苦しめたにちがいない明徹な視力が、同時に、かれの勝利を完璧なものたらしめる。侮蔑によって乗り越えられぬ運命はないのである。</p>
<p>このように下山が苦しみのうちになされる日々もあるが、それが悦びのうちになされることもありうる。
</p></blockquote>
<p>「上手く行かない」とイライラと自分を責めている人は、「上手く行けば、楽しい毎日がずーっと続くはず」と心のどこかで思ってるんじゃないでしょうか。</p>
<p>上手く行ってる人だって、雨の日もあれば、曇りの日もある。</p>
<p>ただ、それが多いか少ないか、晴れの日が強烈に眩しいか、それほどでもないか、の違いだけで、「毎日ハイでハッピー」なわけがない、勝間さんだって、そうでしょうに。</p>
<p>誰もあえて口に出さないだけで、世の大半の人は、「９：１」か「8：1」の割合で「まあまあ」「そこそこ」か「つまらない」「しんどい」日々を送ってるものじゃないでしょうかね。</p>
<p>でも『成功』に幻想を持ちすぎると、それが見えない。</p>
<p>このヤロ、毎日美味いもの食って、いい服着て、バンバン趣味に金使って、笑いがとまらんやろ──なんて思っちゃう。</p>
<p>オレだって、同じくらい実力があるのに、って。</p>
<p>一方、「成功者」の功罪って、「努力で達成できた」を美談にしてしまう点にあるのではないかと思います。確かにそれも真実だけど、本人の努力以外に、運とか、コネとか、元々の生まれとか、いろんな要素がついて回ってる。どう逆立ちしても真似できない部分もあるのに、それをひっくるめて「私の努力」と言い表してしまうから、普通の人が勘違いしちゃうの。</p>
<p>そういう部分を大人が冷静に諭すことも大事なのに、「あなたも頑張ったら、同じようになれるわよ」で肩を押されてきたから、今になって「なんで？　なんで？」とパニックになってしまう人も、少なくないんじゃないかしら。</p>
<p>ともあれ、無益な労働に追い詰められるシーシュポス。</p>
<p>でも、そんな彼でも、運命に打ち克つことはできる。</p>
<p>傍から見れば、岩を押したり、転がり落ちたり、「バカだよな、あいつ」でも、運命に微笑むことはできる──と説いているのが、カミュのこの一文なのだ。</p>
<blockquote><p>このとき、途方もない言葉が響きわたるのだ、「これほどおびただしい試練をうけようと、私の高齢と私の魂の偉大さは、私にこう判断させる、<strong>すべてよし</strong>」と。</p></blockquote>
<p>これと同じ言葉がニーチェにもある。「これが生だったのか、よし、もう一度」。（<a href="http://sanmarie.me/nietzsche" title="ツァラトゥストラはかく語りき  – フリードリヒ・ニーチェの世界 -" target="_blank">ツァラトゥストラはかく語りき</a>）</p>
<p>いわゆる自己肯定であり、自己超克、というやつですよ。いろいろあっても、「ま、いいか」と思えるあの心境。</p>
<p>負け犬の遠吠えと言われたらそれまでだけど、そこに至るまで、人は暗い感情や絶望の日々と、とことん戦ったりするものです。ダサイから口に出して言わないだけで、笑顔の陰では……というやつです。</p>
<p>自分苛めて、モンモンとしてる人は、もっと自分に優しくなっていいんじゃないですか？</p>
<p>自分で自分をバカにするから、他人にもバカにされてるような気がするの。</p>
<p>現実生活にまったく関わりのない勝間にまで鼻でバカにされてるように感じるなら、そりゃ、相当、あなた自身が傷ついてますよ。</p>
<p>それを「成功」が癒してくれると思ったら、とんでもない。あなたが成功したって、今度は、もっと上をゆく成功者が、あなたをバカにする。成功者の世界でバカにされたら、もっと悲惨ですよ。それこそ逃げ道が無いんだから。</p>
<p>あなたを癒してくれるのは、あなたが、あなたに対して言う「YES」の、この一文字だけだということ。</p>
<p>シーシュポスとニーチェの言葉に学んでもらえたら、と思います。</p>
<p>さて。</p>
<p>ほとんど全文転載状態になっちゃった『シーシュポスの神話』だけども、こういう喩えならカミュも許してくれるだろうと願って、迷えるあなたに贈り物のような言葉をひとつ──。</p>
<blockquote><p>
不条理を発見したものは、だれでも、なにか「幸福への手引き」といったものを書きたい気持ちになるものだ。「え、なんだって、そんなに狭い道を通ってだと……」。</p>
<p>だが、世界はひとつしかない。</p>
<p>幸福と不条理とは同じひとつの大地から生まれたふたりの息子である。このふたりは引き離すことができぬ。</p>
<p>・・中略・・</p>
<p>（「すべてよし」という言葉）この言葉は、不満足感と無益な苦しみへの志向をともなって、この世界に入り込んでいた神を、そこから追放する。この言葉は、運命を人間のなすべきことがらへ、<strong>人間たちのあいだで解決すべきことがら</strong>へと変える。</p>
<p>影を生まぬ太陽はないし、夜を知らねばならぬ。不条理な人間は「よろしい」と言う、かれの努力はもはや終わることがないであろう。ひとにはそれぞれの運命があるにしても、人間を超えた宿命などありはしない。</p>
<p>ぼくはシーシュポスを山の麓にのこそう！　ひとはいつも、繰り返し繰り返し、自分の重荷を見出す。しかしシーシュポスは、神々を否定し、岩を持ち上げるより高次の忠実さを人に教える。かれもまた、すべてよし、と判断しているのだ。</p>
<p>このとき以後、もはや支配者をもたぬこの宇宙は、かれには不毛だともくだらぬとも思えない。この石の上の結晶のひとつひとつが、夜にみたされたこの山の鉱物物質の輝きのひとつひとつが、それだけで、一つの世界をかたちづくる。</p>
<p>頂上を目がける闘争ただそれだけで、人間の心をみたすのに十分たりるのだ。</p>
<p>いまや、シーシュポスは幸福なのだと想わねばならぬ。
</p></blockquote>
<p>こういう言葉は即効性じゃなくて、何年、あるいは何十年も経ってから、ふっと心に効くもの。今すぐ何とかせい！と効果を急く人には、「はぁ、何いってんだか」ぐらいにしか聞こえないかもしれない。</p>
<p>でも、これだけは覚えておいて欲しい。</p>
<p>あなたの人生を他人に肯定させるな、と。</p>
<p>それを期待すれば、人生に裏切られる、と。</p>
<p>落ち込んだり、自信を無くしたり、イライラするのは誰しものこと、そーんな何もかも順調に行ってる人など、世の中に一握りもおりません。だからこそ、つまらない嫉妬や嫌がらせで、ただでさえつまらない人生をもっとつまらなくするのは勿体ない、と私は思うのです。</p>
<p>Amazonのレビューで勝間本の悪口をせっせと書いている人も、本当にやりこめたいと思うなら無関心でいればいいのにね。</p>
<p>本を出しても、し～～～ん（￣－￣）</p>
<p>ブログ書いても、ポカ～～ン ( ﾟдﾟ)</p>
<p>これが一番コタえると思うんだけど。</p>
<p>一つ星だろうが、二つ星だろうが、せっせと書き込みしてカスタマーレビューの数を増やせば、一般人は「まだまだ注目度が高いな」と再認識するだけ。本の批判をしながら、新著のネタ振って、どうすんですか？　</p>
<p>シカト（無視）。</p>
<p>これこそ、力なき庶民の最大の武器です。</p>
<p>なんだかんだで擦り寄るから、勝間さんにバカにされるのよ。</p>
<p>実力で敵わないなら、せめて誇り高きシーシュポスでいなさいよ、と私は思います。</p>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>カミュ</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">540円</span>   <span style="font-size:11px">26点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">77円より<br />
</span></p>
</p>
<p>神々がシーシュポスに科した刑罰は大岩を山頂に押しあげる仕事だった。だが、やっと難所を越したと思うと大岩は突然はね返り、まっさかさまに転がり落ちてしまう。―本書はこのギリシア神話に寓してその根本思想である“不条理の哲学”を理論的に展開追究したもので、カミュの他の作品ならびに彼の自由の証人としてのさまざまな発言を根底的に支えている立場が明らかにされている。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>『シーシュポスの神話』自体はわずか6ページ。すぐに読めてしまいます。<br />
清水徹さんのクラシックな翻訳も素敵です。<br />
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<p>アンチに叩かれながら、むくむくと力をつけてゆく逞しい勝間女史。<br />
でも「まじめにコツコツ頑張る気持ち」は忘れて欲しくないし（特に子供には）、同じ言うなら、「努力しても報われないこともある」「でも、現実を受け入れて、自分にイエスという方法」ぐらいにしてあげた方が分かりやすいかも。<br />
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%82%82%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AB%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%86-V-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AB/dp/4393363604%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4393363604?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/412QEZ2W9JL._SL75_.jpg" width="51" height="75" border="0" alt="それでも人生にイエスと言う"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%81%A7%E3%82%82%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AB%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%86-V-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AB/dp/4393363604%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4393363604?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">それでも人生にイエスと言う</a> (単行本)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>V.E. フランクル</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,785円</span>   <span style="font-size:11px">67点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">680円より<br />
</span></p>
</p>
<p>ナチスによる強制収容所の体験として全世界に衝撃を与えた『夜と霧』の著者が、その体験と思索を踏まえてすべての悩める人に「人生を肯定する」ことを訴えた感動の講演集。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>「生きる意味があるのか」と問うのは、はじめから間違っているのです──という言葉に共感。<br />
何にでも意味を持たせようとするから、しんどくなるのでは？<br />
無意味、無価値のどこが悪いのか。<br />
「生きる」って、そういうことじゃなかろう、と考えさせてくれる本。<br />
お疲れの方におすすめ。</p>
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		<item>
		<title>姉妹という半身 ～萩尾望都の傑作マンガ『半神』</title>
		<link>http://sanmarie.me/hanshin</link>
		<comments>http://sanmarie.me/hanshin#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 24 Oct 2011 22:11:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[マンガ・アニメ]]></category>
		<category><![CDATA[心のこと]]></category>
		<category><![CDATA[珠玉の少女漫画]]></category>
		<category><![CDATA[竹宮恵子]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://sanmarie.me/?p=17608</guid>
		<description><![CDATA[少女漫画に興味のない人も一度は読んで欲しいのが、萩尾望都、竹宮恵子、山岸涼子の作品。 中には、あまりに抽象的で理解しがたいもの、その世界観について行けない作品もあるけれど、総じて『天才の仕事』を感じるから。 そう、この人 <a href="http://sanmarie.me/hanshin#more-17608'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_25" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/10/1275690148.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/10/1275690148.jpg" alt="萩尾望都" title="姉妹という半身" width="443" height="329" class="alignnone size-full wp-image-17624" /></a></p>
<p>少女漫画に興味のない人も一度は読んで欲しいのが、萩尾望都、<a href="http://sanmarie.me/tag/%e7%ab%b9%e5%ae%ae%e6%81%b5%e5%ad%90" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="竹宮恵子 タグの付いた投稿">竹宮恵子</a>、山岸涼子の作品。<br />
中には、あまりに抽象的で理解しがたいもの、その世界観について行けない作品もあるけれど、総じて『天才の仕事』を感じるから。</p>
<p>そう、この人たちは、本当に「天才」と呼ぶにふさわしい天才だ。</p>
<p>作家や映画監督になっても成功しただろう。</p>
<p>表現の手段が「マンガ」というだけで、独創性や芸術性においてはルネッサンスの巨匠に並べたいぐらい。</p>
<p>この方達の作品をライブで楽しめた──というだけでも、この世に生まれた価値があると思う。</p>
<p>私、すっかりオバサンですけど、ことサブカルチャーにおいては60年代生まれであることを自慢したいぐらい、幸せなんだよね。</p>
<p>そんなお三方の作品の中でも、特に際立っているのが──いや、それを書き出せば途方もなく長いリストになるので──今回は、姉妹がいる人向けに『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4091910173/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">半神 (小学館文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4091910173" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』について書きたいと思う。<br />
<br/><br />
これは腰と腰がくっついた、シャムの双子の物語。</p>
<p>一人は天使のように美しいユーシー。もう一人は、美しい妹に全部栄養を吸い取られて、カピカピのおばあさんみたいになってしまったユージーだ。けれど知性や能力はユージーの方がはるかに優り、無知で赤ん坊のようなユーシーを傍らでずっと世話しなければならない。</p>
<p>にもかかわらず、周囲の関心や愛情はユーシー一人に注がれ、ユージーはいつも貧乏クジ。何をしても美しい妹と比べられ、ユージーには居場所がない。</p>
<p>だからユージーは決して表に出さないけれど、心の奥底にこんな苦悩を抱えている。</p>
<blockquote><p>
わたしは一生 こういう目にあうのか<br />
一生 妹への褒め言葉を聞き<br />
妹をかかえて歩き　妹にじゃまされ<br />
一生　このいらだちとともにすごすのか<br />
いっそ妹を殺したい　<br />
私の不幸はそれほど深い
</p></blockquote>
<p>そんなユージーの苦悩も、13才になったある日、ついに終わりを告げる。<br />
ドクターが二人の分離手術を申し出たのだ。<br />
このままだと十分に栄養が行き渡らず、いずれ二人とも死んでしまう、というのがドクターの見解だった。</p>
<p>危険な手術だったが、二人はついに分離され、ユージーは徐々に体力を取り戻してゆく。<br />
だが、元々、身体の弱かった妹のユーシーは……。</p>
<p>まるで鏡で自分の半身を見るような結末だ。</p>
<p><br/></p>
<p>ユージーの気持ちは、年の近い姉妹、あるいは、あまりに容姿や能力で差のある姉妹が居ると、大なり小なり経験する気持ちではないかと思う。</p>
<p>姉妹って、いい時はいいけれど、いったん比較の対象になると、もう一方は精神的に死ぬしかないもの。存在できない──とでもいうのか、内側で押しつぶされるような体験だ。</p>
<p>だから、ユージーのように「あんなヤツ、いなくなってしまえばいい」という気持ちにもなる。</p>
<p>でも、それは決して「呪い」ではなく、自分という存在を認められたいという、血を吐くような叫びなのだ。</p>
<p>ユージーは、念願がかなってユーシーから切り離され、「一人の女の子」として謳歌する人生を手に入れるが、その時、自分の半身だったユーシーは、まるで光と闇が入れ替わったように、彼女の目の前から消えて無くなる。</p>
<p>『半神』は20数ページの短編だが、覚えのある人なら心に突き刺さるような、恐ろしくも切ない秀作である。</p>
<h3> § 電子書籍で読む</h3>
<p>この作品はebookjapanで無料で立ち読みできます。興味のある方はぜひ。他にもいろんな作品が揃ってます&#9829;<br />
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<p>ebookjapanの<a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BW0YB&#038;a8ejpredirect=http%3A%2F%2Fwww.ebookjapan.jp%2Febj%2Fauthor.asp%3Fauthorid%3D2867">萩尾望都セレクションを見る</a>。全て、一部が無料で立ち読みできます。<br />
<a class="highslide img_26" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/10/moto.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/10/moto-300x242.jpg" alt="萩尾望都" title="美しさと切なさ・・萩尾望都の名作" width="300" height="242" class="alignnone size-medium wp-image-17627" /></a></p>
<h3> § 萩尾望都のお気に入りコミック</h3>
<div class="subcolumns">
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%8A%E7%A5%9E-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E6%9C%9B%E9%83%BD/dp/4091910173%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091910173?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21R6BQ1E1AL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="半神 (小学館文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%8A%E7%A5%9E-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E6%9C%9B%E9%83%BD/dp/4091910173%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091910173?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">半神 (小学館文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>萩尾 望都</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">590円</span>   <span style="font-size:11px">13点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
<p>双子の姉妹ユージーとユーシー。神のいたずらで結びついた2人の身体。知性は姉のユージーに、美貌は妹のユーシーに。13歳のある日、ユージーは生きるためにユーシーを切り離す手術を決意した……。異色短編「半神」、コンピューターが紡ぎだす恋の歌と夢「ラーギニー」、植物惑星オーベロンでも男女4人の一幕劇「真夏の夜の惑星」など香気あふれる傑作ストーリー全10編。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>望都さんのスゴイところは、短編を描かせても、長編を作らせても、まるで一個宇宙を生むような、創世の才能に満ちあふれている点。同業者でもカリスマのように崇める人がいるのも、もっともな話。<br />
特にこの「半神」は本当に短い話なんだけど、「腰で繋がった双生児」という独創的な設定に「姉妹」の葛藤が見事に凝縮され、これ一作だけでも圧倒される。この話に救われる人もあるかもしれない。</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/11%E4%BA%BA%E3%81%84%E3%82%8B-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E6%9C%9B%E9%83%BD/dp/4091910114%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091910114?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ZZYBNVZKL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="11人いる! (小学館文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/11%E4%BA%BA%E3%81%84%E3%82%8B-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E6%9C%9B%E9%83%BD/dp/4091910114%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091910114?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">11人いる! (小学館文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>萩尾 望都</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">590円</span>   <span style="font-size:11px">29点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">136円より<br />
</span></p>
</p>
<p>宇宙大学受験会場、最終テストは外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。1チームは10人。だが、宇宙船には11人いた! さまざまな星系からそれぞれの文化を背負ってやってきた受験生をあいつぐトラブルが襲う。疑心暗鬼のなかでの反目と友情。11人は果たして合格できるのか? 萩尾望都のSF代表作。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>これも傑作中の傑作。ハリウッドで映画化すれば脚本賞取れるんじゃないかしら。<br />
萩尾さんの作品読んでると、ジョージ・ルーカスやジェームズ・キャメロンもかすんでしまう。<br />
ネタバレになるけど、「11人いる！」というのは単なるタイトルではなく、「この世で起こりうる事」の象徴でもある。<br />
その「11人目」に対してどう対処するか……というのが、合否のポイントなのね。<br />
男性が読んでも引き込まれること請け合い。<br />
しょーもないアニメやゲームの原作漫画が翻訳されて世界の市場に出て行くより、こういう作品こそ翻訳されて「日本のマンガ文化」として紹介された方がポイント高いと思うワ。<br />
どうでもいい話だけど、寺沢武一さんのSF傑作漫画「コブラ」がフランスで実写化されるのが待ち遠しいです。</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%81%AF%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9%E3%81%AE%E3%82%A6-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E6%9C%9B%E9%83%BD/dp/4091910203%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091910203?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21VMEAJB7SL._SL75_.jpg" width="51" height="75" border="0" alt="ウは宇宙船のウ (小学館文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%81%AF%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9%E3%81%AE%E3%82%A6-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E6%9C%9B%E9%83%BD/dp/4091910203%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091910203?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">ウは宇宙船のウ (小学館文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>萩尾 望都</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">520円</span>   <span style="font-size:11px">12点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">130円より<br />
</span></p>
</p>
<p>ぼくたちはロケットが大好きだった。土曜日の朝の宇宙空港、爆音とともに大空へ消えゆく光点。いつかあのロケットで星の海を渡っていくことを、ぼくたちはずっと夢みていたのだった…。少年たちの宇宙への憧れに満ちた表題作をはじめ、深海の闇にまどろむ恐竜を100万年の時を越えてよびさます「霧笛」、万聖説の宵は妖魔たちの饗宴「集会」など、レイ・ブラッドベリの傑作短編を萩尾望都が描く、珠玉のSFポエジー全8編。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>世界広しといえど、レイ・ブラッドベリの短編をカンペキに視覚化できるのは望都さんぐらいではないかと思う。<br />
詩のように美しい中に、脆さ、はかなさ、淋しさといったものがちりばめられて、まるで夜空にきらめく星座のよう。<br />
ブラッドベリの同名小説「<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4488612059/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4488612059" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />」も、よかです。<br />
宇宙船のパイロットである夫がもし星の彼方で死んだら、夜空を見るのがきっと辛くなる……という母の元に届いたのは、船が太陽に落ちたという訃報。それから母と僕の生活は──。この短編がすごく心に残っています。</p>
<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/-%E2%80%99-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E6%9C%9B%E9%83%BD/dp/4091913857%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091913857?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/613aV-EOJNL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="A-A’ (小学館文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/-%E2%80%99-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E6%9C%9B%E9%83%BD/dp/4091913857%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4091913857?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">A-A’ (小学館文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>萩尾 望都</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">590円</span>   <span style="font-size:11px">14点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
<p>一角獣種(といっても頭に角があるわけではなく頭に盛り上がった部分があり、そこの髪が赤い)のヒロイン、アディ(Ａ)は未開の惑星プロキシマの研究中に事故死し、そのクローン(Ａ&#8217;)が再生されてコンピューター・プロデュースの仕事を続行する。アディのオリジナル(Ａ)に恋していたレグはクローンにオリジナルに対するような愛情を抱けない、いや、抱いているのかもしれないが、レグとの記憶のないクローンに身を引き裂かれるような感情を抱いてしまわざるを得ない。クローン羊ドリーの誕生や、理論的に人のクローンを作ることが可能となってしまった現在、科学が抱える問題を作品化(＝ＳＦ)すると言う野心的な作品であるが、なんといっても萩尾 望都が一番描きたかったのは、やはり深い人間愛である。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>これは佳作に分類されるんだけども（佳作といっても、他の作家なら名作と呼ばれる域）、ポエジーな恋愛感情とシャープな未来世界がミスマッチで、何とも切ない読後感がある。最後は「あっ」と驚くようなオチで、あれを見てしまったレグが、○○○○する気持ち、本当に理解できる。大人向けの作品だよねー。</p>
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		<title>江戸川乱歩の『芋虫』～老人介護を想う</title>
		<link>http://sanmarie.me/imomushi</link>
		<comments>http://sanmarie.me/imomushi#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 21 Oct 2011 12:46:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[医療と人間]]></category>
		<category><![CDATA[怒りと憎しみ]]></category>
		<category><![CDATA[江戸川乱歩]]></category>

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		<description><![CDATA[画像→ 私は、推理小説とか、幻想、耽美ものにはまったく縁がなく、江戸川乱歩も『黒蜥蜴』以外、まったく読んだことがなかったのだけれど、最近、急に乱歩の傑作が読みたくなって、何気に『芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション2 (角 <a href="http://sanmarie.me/imomushi#more-17600'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_28" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/o0400026410291120992.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/05/o0400026410291120992.jpg" alt="丸尾末広　江戸川乱歩　芋虫" title="芋虫となった夫・・" width="400" height="264" class="alignnone size-full wp-image-17017" /></a><a href="http://ameblo.jp/masaki0718/image-10376699646-10291120992.html">画像→</a></p>
<p><br/><br />
私は、推理小説とか、幻想、耽美ものにはまったく縁がなく、江戸川乱歩も『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041053323/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">黒蜥蜴</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4041053323" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』以外、まったく読んだことがなかったのだけれど、最近、急に乱歩の傑作が読みたくなって、何気に『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041053293/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">芋虫  江戸川乱歩ベストセレクション2 (角川ホラー文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4041053293" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』と『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041053285/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">人間椅子  江戸川乱歩ベストセレクション(1) (角川ホラー文庫)</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4041053285" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』を購入したところ、第一弾の「芋虫」ですでにギブアップ。グロテスクというよりは、人間の醜悪さに吐き気がして、またトラウマになってしまった。もう思い出しただけで気持ち悪くて、良い意味で「買うんじゃなかった」と後悔。</p>
<p>こんな小説書いて、ご飯が美味しいのかなぁ、乱歩先生。</p>
<p>『芋虫』の内容は次の通り。</p>
<p>時子の夫は、戦争で両手両足を失い、顔にも深い傷を負ってしまった。<br />
耳も聞こえず、口もきけず、まさに「芋虫」のごとく毛布にくるまって、まさに「息をしているだけ」。</p>
<p>そんな夫を三年にもわたって献身的に面倒見ている時子は、周囲から貞淑の誉れのように言われるが、心底はすっかり疲れきり、サディスティックな衝動さえ感じている。</p>
<p>そして、とうとう自分を抑えきれなくなり、時子は思わず夫を傷つけてしまうのだが、その後、夫のとった行動とは……。</p>
<p><br/><br />
人類の平和の為、オチは書かないでおきましょう。<br />
<br/></p>
<p>この小説を読んでいると、どうしても現代の老人介護や看護とダブってしまう。</p>
<p>たとえが悪いのを承知で書くけども、本当に「芋虫」のように、ただ食べて寝て息をしているだけ──自分が人間であることすら認識できず、何百日、何千日という日々を、じーっとベッドで過ごしているお年寄りは少なくないし、それを何年、時には十数年にもわたって自宅で介護している人も、びっくりするほど多い。</p>
<p>それは一時期、訪問入浴のアルバイトをしていた時に感じた。</p>
<p>バスタブを積んだ業務用トラックで近隣の町を回っていると、まさに「ここにも」「あそこにも」状態。</p>
<p>こんな小さなブロックに寝たきり老人を抱えている世帯がいったい何軒あるのかと、空恐ろしさえ感じたほどだ。</p>
<p>誰もが数値で「寝たきり老人、全国に何万人」という事実は知っているけれど、実際、現場を目にすれば、その多さに茫然とする。</p>
<p>今、この瞬間にも、寝たきりの義理親に粥をすすらせ、腰を揉み、オムツを取り替え、褥瘡ができないよう二時間おきに体位を変え、体液の染みだしたガーゼを取り替え、、、と、それこそギリギリの身体的、精神的状態で、介護に当たっている人が何万といる。</p>
<p>傍から見れば、これぞ生き菩薩か、現代のナイチンゲールかと、本当に頭が下がる思いである。</p>
<p>だからといって、皆が皆、世間の称賛が欲しいかと言えば、決してそうではない。</p>
<p>看護婦にしてもそうだが、必要以上に神聖視されたくない、というのが本音だ。</p>
<p>確かに行為だけ見れば立派で尊いかもしれないが、その心中は「逃げたい」「やりたくない」「早く死んで欲しい」etc、決して美しいものばかりではないからだ。</p>
<p>「芋虫」となった夫を面倒見る時子も、そう。</p>
<p>傍目には貞淑で献身的な妻と思われているが、心の底には今にも切れて爆発しそうな疲れと不満、絶望が渦巻いている。</p>
<blockquote><p>
もっとも、この褒め言葉も、最初の間は、彼女の犠牲的精神、彼女の稀なる貞節にふさわしく、いうにいわれぬ誇らしい快感をもって、時子の心臓をくすぐったのであるが、この頃では、それを以前の様に素直には受け入れかねた。というよりは、この褒め言葉が恐ろしくさえなっていた。それを言われる度に、彼女は「お前は貞節の美名に隠れて、世にも恐ろしい罪悪を犯しているのだ」と真っ向から、人差し指を突きつけて、責められてでもいるように、ぞっと恐ろしくなるのであった。</p></blockquote>
<p>頭ではどれほど「こうあるべき」と分かっていても、人間だもの、苛立ちもすれば不満もつのる。</p>
<p>家族旅行やコンサートといった娯楽はもちろん、買い物一つも気軽に出かけられない生活が何年も続けば、誰だって心が軋んでくる。でも、それを口に出すことはできない。大声でわめきたい時も、ぐっと堪えて、暗い感情を押さえ込む。そんなプレッシャーの中で「永遠に聖母でいられるか」と問われれば、普通の人間なら「否」だ。</p>
<p>なのに傍からは「えらい」「立派」と褒めそやされると、だんだん空々しく感じるようになるし、周りにえらいと思われる分、<br />
自分の醜い感情に対する嫌悪感や罪悪感もいっそう激しくなる。</p>
<p>まるで善行という檻に繋がれた囚人みたいなものだ。</p>
<p>小説『芋虫』の面白いところは、時子＝介護者の屈折した心理がストレートに描かれている点で、次の一文も、現場を経験した者なら一度は覚えのある不気味さだ。</p>
<blockquote><p>眼の他には、何の意志を発表する器官をも持たない一人の人間が、じっと一つ所を見据えている様子は、こんな真夜中などには、ふと彼女に不気味な感じを与えた。どうせ鈍くなった頭だとは思いながらも、このような極端な不具者の頭の中には、彼女たちとは違った、もっと別の世界が開けているのかもしれない。彼は今その別世界を、ああしてさまよっているのかも知れない。などと考えると、ぞっとした。</p></blockquote>
<p>寝たきり老人も、認知症も、いっそ「人間ではない何か」と割り切ることができれば、気持ちもラクなのだ。</p>
<p>だが、普通の介護者なら「人間の尊厳」というものを第一に考えるし、またそうであらねばならないという世間の常識もある。</p>
<p>まったく意識のない、あるいは正常な認識のない患者に、敬意をもって語りかけることも出来るけれど、それが何年にも及べば歪みも生じてくるだろう。</p>
<p>そうして、時子もついに心の糸が切れ、夫を傷つけてしまうのだが、「芋虫」の夫から出た言葉は意外な言葉だった。陰気な世界に人間の気高さと夫婦愛が垣間見られる瞬間だ。</p>
<p>ラスト、芋虫のように、もそもそと原っぱを這って行く夫の姿は、奇怪ながらも哀れで美しく、最後は「あの音」がドボンと耳に響いてくるかのよう。この後、時子が自由を得て幸せになったかと言えば決してそうではなく、一生涯、「あの音」に苦しめられるのではないだろうか。</p>
<p>「人が、人を看る」ということは、とどのつまり、自分自身と向き合うことであり、相手を死なせたり、苦しめたりするよりも、自分の内なる感情に勝てない方がより深い傷を残す。終わりの見えない介護に対して、介護者が目指す境地は「悔いなく送る」の一点であり、「悔い」が意味するところは「負けずにやり遂げた」という人間の尊厳である。</p>
<p>介護者の努力が報われたかどうかは、周りの称賛や感謝よりも、相手が亡くなった時、その人自身が一番よく理解できるのではないだろうか。</p>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>江戸川 乱歩</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">540円</span>   <span style="font-size:11px">13点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">186円より<br />
</span></p>
</p>
<p>両手両足を失い、話すことも聞くこともできない帰還軍人の夫。時子は一見献身的に支えながら、実は無力な生き物扱いをし楽しんでいた、ある日時子の感情が爆発し……。表題作をはじめ9本収録。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>なんで買っちゃったんだろう・・なんで読んじゃったんだろう……。後悔激しく、時すでに遅し。<br />
この作品のすごい所は、普通人が眼を背けがちな心理をとことんリアルに描いているところ。<br />
芋虫人間のグロテスクな描写より、時子の陰惨な内面の方がよっぽどコワイ。<br />
今、介護してる人は、絶対読んだらだめ。<br />
立ち直れないかも（泣）</p>
<div class="subcolumns">
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>江戸川 乱歩, 丸尾 末広</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,260円</span>   <span style="font-size:11px">16点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">897円より<br />
</span></p>
</p>
<p>世界を震撼させた受賞作『パノラマ島綺譚』に続き、漫画界の魔神・丸尾末広が再び挑むは、巨星・乱歩の全作中…いや、日本文学史上、最凶の問題作。妖美極まる驚愕の画力で描く、比類無き怪奇と戦慄に満ちた、愛欲の地獄。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>乱歩の小説は、所々、ボカシ（点線）が入って、何がどうなってるか、言葉で100パーセント説明していません。<br />
それを鬼才・丸尾が生々しく……もう、見るまでもなく、内容が伺い知れます。<br />
これも生涯のトラウマになりそうな一冊です。。</p>
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		<title>石井 光太『絶対貧困』　苦しみを比較してもなあ・・</title>
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		<pubDate>Tue, 20 Sep 2011 08:56:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[社会派ドラマ]]></category>

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		<description><![CDATA[「スラム」とか「饑餓」とかいう言葉を聞くと、二番目にはこう考える人が多いのではないだろうか。

『<strong>世の中にはもっと苦しんでいる人がいっぱいいる。それに比べれば、私の悩みなんて・・・</strong>』

実は、こういう考え方はあまり好きでない。

「今、まさに悩み苦しんでいる人」にとっては、それが傍から見ればどんなちっぽけな問題であろうと──小指にトゲが刺さった程度のものであろうと──心の中では死活問題だったりする。

「他にもっと苦しい思いをしている人がいる」からといって、その人の苦しみが消えて無くなるわけじゃない。

比較論で悩みをリサイズしても、何の慰めにも励ましにもならないからだ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="subcolumns">
<div style="border: 1px solid #000; padding: 5px; margin: 15px 0; background: url(http://sanmarie.me/wp-content/plugins/amazonsimpleadmin/img/amazon_JP_small.gif) right bottom no-repeat #ffffff;">
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E2%80%95%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E5%AD%A6%E8%AC%9B%E7%BE%A9-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%9F%B3%E4%BA%95-%E5%85%89%E5%A4%AA/dp/4101325324%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101325324?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51sakwAkDtL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E2%80%95%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E5%AD%A6%E8%AC%9B%E7%BE%A9-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%9F%B3%E4%BA%95-%E5%85%89%E5%A4%AA/dp/4101325324%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101325324?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>石井 光太</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">540円</span>   <span style="font-size:11px">22点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">99円より<br />
</span></p>
</p>
<p>絶対貧困―世界人口約67億人のうち、1日をわずか1ドル以下で暮らす人々が12億人もいるという。だが、「貧しさ」はあまりにも画一的に語られてはいないか。スラムにも、悲惨な生活がある一方で、逞しく稼ぎ、恋愛をし、子供を産み育てる営みがある。アジア、中東からアフリカまで、彼らは如何なる社会に生きて、衣・食・住を得ているのか。貧困への眼差しを一転させる渾身の全14講。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p><br/><br />
「スラム」とか「饑餓」とかいう言葉を聞くと、二番目にはこう考える人が多いのではないだろうか。</p>
<p>『<strong>世の中にはもっと苦しんでいる人がいっぱいいる。それに比べれば、私の悩みなんて・・・</strong>』</p>
<p>実は、こういう考え方はあまり好きでない。</p>
<p>「今、まさに悩み苦しんでいる人」にとっては、それが傍から見ればどんなちっぽけな問題であろうと──小指にトゲが刺さった程度のものであろうと──心の中では死活問題だったりする。</p>
<p>「他にもっと苦しい思いをしている人がいる」からといって、その人の苦しみが消えて無くなるわけじゃない。</p>
<p>比較論で悩みをリサイズしても、何の慰めにも励ましにもならないからだ。</p>
<p>私がこの本を手に取った動機は、こうした現実にあまりに関心がなさすぎるのでは、と思ったからだ。</p>
<p>はっきり言って、その頃、私は育児にてんてこまいだったし、遠い国の飢餓問題より自分の子供にしっかり食べさせることの方が大問題、明日にも死にそうな100万人の子供を救うことより、「腹へった！」とゴネて不機嫌な我が子をいかにしてなだめるかに心を砕いていたから、ネットの片隅に「飢えた子供に愛の手を」という公共広告のバナーを見てもピンとこない。</p>
<p>おそらく、こっち側で暮らしている人間にとっては、今目の前の現実の方がはるかに大事で、自分達が食べることで精一杯。</p>
<p>海の向こうに悲惨な現実があると知っても、直ちに動こうとは思わない。</p>
<p>決して情がないわけではないけれど、どこか遠くに見ている──そんな感じではないかと思う。</p>
<p>だから、Amazonの書評でチラと見かけた時、一度はこうしたジャンルの本を読んでおいた方がいいかも、と考えた。</p>
<p>かといって、ヒューマニズムを全面に押し出した、善意の物語みたいな本は読みたくない。</p>
<p>人間的な視点で紹介しているものがいいと思った。</p>
<p>それが『絶対貧困』。</p>
<p>著者自身も述べているように、この本には「飢えて可哀相」「貧しい人はもっと苦しんでいる」みたいな記述はない。</p>
<p>サバイバル旅行記のように淡々と現実を紹介している。</p>
<p>スラムにも恋愛があり、子供の笑い声があり、人間くさいドタバタがある。</p>
<p>弱者を一段上に奉って扇情するのではなく、我らフツー人と同じ視線、同じ地平線上で、過酷な現実に生きる人々の姿を「隣人の眼差し」で見つめているのがの本である。</p>
<p>だから、読後感もサッパリしているし、罪悪感にさいなまれることもない。</p>
<p>むしろ「可哀相、可哀相」のオンパレードに本当に救いがあるのか、と、思ったりもする。</p>
<p>どんな悩みがあろうと──職場のお局に嫌みを言われるとか、彼氏に今にもフラれそうとか、友達に誘ってもらえないとか──、雨風をしのげる家があり、家に帰ればふかふかの布団があり、とりあえず明日食べる物の心配をすることもない、というだけで幸せ、心から感謝すべきことなのかもしれない。</p>
<p>でも、スラムに住む人々は、富める者が苦しみの度量を比較し、今ある幸せに感謝する為に存在するのではなく、同じ地平線に立つ人間として、彼らは彼らなりの人生を生きているはずだ。</p>
<p>「あの人たちの方がもっと苦しんでいるはずだから」というのは、ある意味、持てるものの傲慢というか、比較検討すること自体が間違いなのではないか。</p>
<p>結局のところ、彼らには「何も無い」と決めつけて、自己満足を得ようとしているだけの話なのだから……多分。</p>
<p>私もスラムを実際に見たわけではないので、現実に訪れたら、また考えも変わるのだろうけど、この本を読んだ時点での私の感想は以上の通り。</p>
<p>「世の中にはもっと飢えて苦しんでいる人がいる」としても、今、目の前で苦しんでいる人（トゲが刺さった程度の問題であっても）の気持ちまで否定することはできない。</p>
<p>もっと悲惨な現実を持ち出して、痛みを打ち消そうとするのは、双方にとって間違いなのではないだろうか。</p>
<p><br/><br />
P.S<br />
こういうことが言いたい本ではないのだけれど、とりあえず感想ということで。</p>
<h3> § 関連アイテム</h3>
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<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%89%A9%E4%B9%9E%E3%81%86%E4%BB%8F%E9%99%80-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%9F%B3%E4%BA%95-%E5%85%89%E5%A4%AA/dp/4167717913%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4167717913?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">物乞う仏陀 (文春文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>石井 光太</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">650円</span>   <span style="font-size:11px">28点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">181円より<br />
</span></p>
</p>
<p>アジアの路上で物乞う人々と触れ合い、語り合ってみたい―。そんな思いを胸に、著者の物乞いや障害者を訪ねる旅が始まる。カンボジアの地雷障害者やタイの盲目の歌手、ネパールの麻薬売人らと共に暮らし、インドでは幼児を誘拐して物乞いをさせるマフィア組織に潜入する。アジアの最深部に分け入った衝撃のノンフィクション。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>石井さんの本は読みやすい。「文章が平易すぎる」というレビューもあるけど、こんな現実、シリアスに書かれたら普通の人は重くて読めないでしょ。<br />
あえて「旅行記」のようにまとめているところに石井さんの主張があるように思う。</p>
<div class="subcolumns">
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<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%97%87%E3%81%AE%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%81%9F%E3%81%A1-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A2%81-%E7%9F%B3%E6%97%A5/dp/4344405145%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4344405145?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">闇の子供たち (幻冬舎文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>梁 石日</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">720円</span>   <span style="font-size:11px">144点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1円より<br />
</span></p>
</p>
<p>貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>映画化もされた非常にセンセーショナルな作品。評価も真っ二つに分かれています。<br />
小説も映画も見てないので私の感想はないですが、一度、読んでみたい作品です。</p>
<div class="subcolumns">
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<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E6%A3%84%E3%81%A6%E3%81%9F%E8%A3%B8%E4%BD%93%E2%80%95%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%A4%9C%E3%82%92%E6%AD%A9%E3%81%8F-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%9F%B3%E4%BA%95-%E5%85%89%E5%A4%AA/dp/4101325316%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101325316?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く (新潮文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>石井 光太</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">580円</span>   <span style="font-size:11px">33点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">166円より<br />
</span></p>
</p>
<p>イスラームの国々では、男と女はどのように裸体を絡ませ合っているのだろう―。「性」という視点からかの世界を見つめれば、そこには、性欲を持て余して戒律から外れる男女がいて、寺院の裏には神から見放された少女売春婦までがいる。東南アジアから中東まで旅し、土地の人々とともに暮らし、体感したあの宗教と社会の現実。戦争報道では分からない、もう一つのイスラーム報告。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>これもチョット興味あります。</p>
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	Tags: <a href="http://sanmarie.me/tag/social_drama" title="社会派ドラマ" rel="tag">社会派ドラマ</a><br />
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	</item>
		<item>
		<title>月影千種を演じる為に生まれてきた女優・野際陽子　～TVドラマ『ガラスの仮面』</title>
		<link>http://sanmarie.me/garakame</link>
		<comments>http://sanmarie.me/garakame#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 27 Jul 2011 21:09:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[マンガ・アニメ]]></category>
		<category><![CDATA[ガラスの仮面]]></category>
		<category><![CDATA[珠玉の少女漫画]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://sanmarie.me/?p=17383</guid>
		<description><![CDATA[ガラスの仮面47巻、無事に発売されましたね。 今回はマヤと真澄さんの洋上ラブラブ・ストーリーみたいで、カスタマーレビューも満足度が高いです。 でも、皆さん、油断は禁物ですよ。マヤの紅天女はおそらく月影先生の人生をなぞるん <a href="http://sanmarie.me/garakame#more-17383'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a href="http://sanmarie.me/tag/%e3%82%ac%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%81%ae%e4%bb%ae%e9%9d%a2" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="ガラスの仮面 タグの付いた投稿">ガラスの仮面</a>47巻、無事に発売されましたね。</p>
<p>今回はマヤと真澄さんの洋上ラブラブ・ストーリーみたいで、カスタマーレビューも満足度が高いです。</p>
<p>でも、皆さん、油断は禁物ですよ。マヤの紅天女はおそらく月影先生の人生をなぞるんじゃないかな、と思うから。即ち、真澄さんdead.　マヤと真澄さんが現実社会で結ばれてハッピーになったら、マヤの才能にたるみが出て、それこそ神通力を身につけつつある亜弓さんに勝てない、と思うんだ。</p>
<p>マヤが亜弓さんより絶対的に優るもの、それは『恋』。</p>
<p>亜弓さんがどれほど完璧な演技を見せようとも、マヤの『本物の恋』には叶わない。</p>
<p>それが争点だから、マヤの恋が現実化すると、舞台の上で『女神の恋』が演じられなくなるんじゃないか、と。</p>
<p>やはり、『紅天女』の上演権は一度、大都芸能＝速水真澄が手中にした後、自死して北島マヤに相続する、というのがドラマティックでいいんですけど、美内先生も、誰もが先読みできる展開にはなさらないでしょうから、今後を楽しみにしておきましょう。</p>
<p><iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ma046-22&#038;o=9&#038;p=8&#038;l=as1&#038;asins=4592170075&#038;ref=qf_sp_asin_til&#038;fc1=000000&#038;IS2=1&#038;lt1=_blank&#038;m=amazon&#038;lc1=0000FF&#038;bc1=000000&#038;bg1=FFFFFF&#038;f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe></p>
<p><br/><br />
で、この『ガラスの仮面』。何度もアニメ化されたり、舞台化されたりと、場外活動も盛んなのですが、やはり私の中では安達祐実＆野際陽子主演で制作されたTVドラマ『ガラスの仮面』が一番強烈でしたね。</p>
<p>特に、野際陽子の月影先生。まさに「月影千種を演じるために生まれてきた女優」としか言いようがない。</p>
<p>漫画の表紙から抜け出てきたようなルックス。片方の頬を差し出したくなるような迫力。</p>
<p>第一話、「椿姫」の演技の後、「<strong>マヤ。おそろしい子！　オーホホホホホ</strong>」と笑う場面がないのが残念だけど、そんでも上演権を差し上げたいぐらい完璧な演技力。そうか、『ビビ』って、こういう風にやるんだ──と、私、二十年来の読者ですけど、初めて理解しました（笑）</p>
<p><a class="highslide img_31" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/07/garakame4.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/07/garakame4-300x226.jpg" alt="TVドラマ　「ガラスの仮面」" title="野際先生、ハマリすぎ・・" width="300" height="226" class="alignnone size-medium wp-image-17386" /></a></p>
<p>ついでに、松本恵ちゃん（松本りおさん）の姫川亜弓も魅力的。世界広しといえど、縦ロールの似合う女優は恵ちゃんぐらいしかいない。</p>
<p><a class="highslide img_32" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/07/garakame3.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/07/garakame3-300x225.jpg" alt="TVドラマ「ガラスの仮面」" title="意外と受け入れることができた松本恵ちゃんの「姫川亜弓」" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-17387" /></a></p>
<p>こちらに全編アップされてます。日本からアクセスできない場合もあるかもしれません。</p>
<p>まずはここからドーゾ。<br />
<a href="http://www.mysoju.com/japanese-drama/glass-mask/episode-1/part-1/" title="TVドラマ　ガラスの仮面　第一話">http://www.mysoju.com/japanese-drama/glass-mask/episode-1/part-1/</a><br />
<br/><br />
<a href="http://www.mysoju.com/japanese-drama/glass-mask/"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/07/garakame.jpg" alt="伝説のTVドラマ「ガラスの仮面」　安達祐実、松本恵、野際陽子" title="さあ、『ガラスの仮面』を見よう！" width="450" height="281" class="alignnone size-full wp-image-17384" /></a><br />
<br/></p>
<p>日本からアクセスできない場合、こういうソフトもあります↓<br />
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<h3> § 『ガラスの仮面』の魅力</h3>
<p>私は、中学生の頃から読んでるんですけど、波に乗って連載していた頃の「ガラスの仮面」は本当に面白かったですよね。今は演劇以外のゴタゴタが多すぎてテンポが悪いですけど。</p>
<p>北島マヤという薄幸で何の取り柄もない少女が、人との別れも恋愛さえも芸の肥やしとして、「演劇」という一つの道を錐のように突き進んで行く──。</p>
<p>今では「ラーメン屋の住み込み母子家庭」という設定からして時代遅れ、小道具としてケータイやファミレスが登場しようものなら、たちまち異次元に引っ張られるほどタイムラグのある漫画にもかかわらず（何度も休載するので）、世代をこえて多くの読者を惹きつけてやまないのは、誰もが心の底では「人生の熱」を求めているからかもしれません。</p>
<p>誰にでも一つや二つ、「好きなこと」はある。</p>
<p>できれば、それをやり続けたいと思う。</p>
<p>でも、いろんな理由から──才能がない、とか、経済的に安定してない、とか、家族に反対される、とか──、結局は、安全で、手軽なところに収まってしまう。未完成で海のものとも山のものともつかないものに命を賭けるほど勇気も情熱ももてない、それが凡人というものです。</p>
<p>だから、月影先生は言う。「才能とは自分を信じること」。</p>
<p>絵が上手に描けるから、綺麗に踊れるから、イコール才能がある、というわけではない。</p>
<p>「私には才能がある」──そう心の底から信じて、殉じられるのが才能なのだ、と。</p>
<p>「ガラスの仮面」はひたすら人生を突き進む話です。他の生き方に迷う、ということがありません。「頼る親兄弟はないし、高校も出てないし、立てる舞台もない。将来生活してゆくには、やっぱり手に職でも付けた方が・・」なんて考えません。まさに『演劇』だけ。現実にこんな女の子がいたら周りは嘲笑うでしょう。実際、マンガの中でも、マヤちゃんはよくバカにされます。「あの演劇界のサラブレッド・姫川亜弓に本気で勝てると思ってるの？」。それでも止まらない。「これしかない」から、そうする。演劇バカ一代ですよね。</p>
<p>どんな生き方をして、何を成そうと、「熱く生きた人間」には勝てない。そんな気がします。</p>
<p>そして誰もが心の底では、そんな「人生の熱」を探し求めてるんでしょうね☆</p>
<h3> § 全巻読破</h3>
<p>レギュラーサイズの中古なら・・<br />
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		<item>
		<title>『幸せ』が人生の目的ではなく　～寺山修司の『幸福論』より</title>
		<link>http://sanmarie.me/note-24</link>
		<comments>http://sanmarie.me/note-24#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 18 Jul 2011 10:33:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[Notes of Life]]></category>
		<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[ニーチェ]]></category>
		<category><![CDATA[寺山修司]]></category>
		<category><![CDATA[幸福について]]></category>
		<category><![CDATA[自分を愛する]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://sanmarie.me/?p=17367</guid>
		<description><![CDATA[私も30代前半から半ばにかけて、突然、「幸せ」について考えるようになり、その系統の本にもずいぶん目を通したものです。 女性向けの「愛されて幸せになる！」系のエッセーから、ビジネスマン必読の自己啓発ものまで（デール・カーネ <a href="http://sanmarie.me/note-24#more-17367'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_34" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/07/throwawayyourbooks0005zi0.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/07/throwawayyourbooks0005zi0-300x217.jpg" alt="幸福を探すのではなく　寺山修司　幸福論" title="" width="300" height="217" class="alignnone size-medium wp-image-17368" /></a><br />
<br/></p>
<p>私も30代前半から半ばにかけて、突然、「幸せ」について考えるようになり、その系統の本にもずいぶん目を通したものです。</p>
<p>女性向けの「愛されて幸せになる！」系のエッセーから、ビジネスマン必読の自己啓発ものまで（デール・カーネギーとか、ジョゼフ・マーフィーとか）、それこそ『幸せ』の二文字で首筋までどっぷり浸かるほど、たくさん。</p>
<p>そして、そこに書かれた事は、まったくもってその通りだし、それに気付かずに生きてきた私ってホントにバカバカバカ！　な心境で、眠れぬ夜を過ごしたこともありましたな。</p>
<p>その延長で『<a href="http://sanmarie.me/category/lovelight">恋と女性の生き方</a>』のようなエッセーを書き、今、それはこのサイトでもダントツ人気なのだけど、最近、こう言いたいのね。（このコンテンツは2002年から2004年にかけて作っています）</p>
<p><font style="font-weight:bold;font-size:16px">幸せ探しも大事だけど、不幸も大事にしてあげてね。</font></p>
<p>私は、人生の一時期でも、自分にとっての幸せとは何かを真剣に考え、とりわけ『愛』というものについて、照れたり、皮肉ったりせず、全身で感じる（感じようとする）体験って、非常に重要だと思うし、それについての様々なアドバイスに素直に耳を傾けられるか否かで、その後の人生も大きく変わってくるでしょう。</p>
<p>でも、一方で、『幸せになれない自分』も大事にして欲しいと思うのね。</p>
<p>誰の人生も順風満帆ではないし、一見、明るく幸せそうに見える人でも、水面下で必死にもがいてたりする。</p>
<p>仕事は上手く行かないし、先輩はヤな奴だし、友達は少ないし、なんか本当に周りに好かれてるのかどうかも分からない、ついでに彼氏もかれこれ7年ぐらいない・・とか、若い時でもいろいろあるものよ。</p>
<p>とりわけ、若いうちは、５しかない自分を、10にも、100にも見せようとする。プライドというよりは、見栄っ張り。</p>
<p>バブルの時代、ビートたけしさんが「今の若い奴らは『死ね』と言われるより『ダサい』と言われる方がずっと辛い」と仰ってたけど、この方は本当によく分かってらっしゃる。</p>
<p>モテない、冴えない、稼げない自分を、他人に侮られたくない。</p>
<p>「ダサい」とか「孤独」とか思われたくない。</p>
<p>中を覗けばグラグラ、ガクガクの自我、そのくせプライドだけは顔の真ん中でテンパってるような若い人にとっては、仕事も順調、趣味も充実、いつも遊びのお声がかかって、彼氏とはラブラブ、みたいな「幸せイメージ」に、どこかこだわってる部分があるんじゃないかな。</p>
<p>だから余計で「上手くやれない自分」「周りに好かれているのかいないのか、浮いたような自分」が辛くなるのだと思う。</p>
<p>とりわけ今は、淋しさとか怒りとか、不満とか絶望とか、一般に『ネガティブ』と呼ばれる感情に対して否定的でしょう。</p>
<p>もちろん、愚痴ばっかりこぼして、周りにもイライラ当たり散らしているような人は幸せから縁遠くなってゆくのは確かだけども、だからといって、人間にとって自然な感情、たとえそれがネガティブなものであっても、否定して追い出す必要はない、と思うのね。</p>
<p>たとえば、「今日も職場の先輩の態度に落ち込んだ(>_<)。こんなネガティブな感情もってると、表情も暗くなるし、いろんなことがダメになりそう。毎日ジクジク考え込んでたら、ネガティブパワーに吸い寄せられて、もっと悪い方向に行っちゃいそう。もっと前向きな、強い人間になって、周りのも優しい気持ちを持てるようになりたい&#9829;」みたいな意見がありますね。</p>
<p>それは本当にその通り。その言葉通りにできたら大したものです。</p>
<p>でも、一方で、『他人の態度に怒り、傷つき、いつまでもジクジク落ち込んでいるような自分』って、そんなに悪いですか？</p>
<p>そりゃ、ネガティブな感情をずっと抱えていたら、「私って醜い」と自己嫌悪に陥るし、明るくサッパリした気持ちで生きて行きたいのは誰しものことです。</p>
<p>だからといって、いつも前向きに、強く、優しく、幸せを感じられることが人生の全てではない。</p>
<p>幸福になる以外にも──実際に幸福でなくても──毎日涙と怒りと溜め息に明け暮れるような人生でも──人間は自分を楽しむ気持ちさえあれば、何処にでも生きる価値を見いだせる、と思うのです。</p>
<p>『自分を楽しむ気持ち』というのは、涙も怒りも溜め息も、自分の真実の感情として愛せる、ということです。</p>
<p>私もここまで来て改めて思うけども、結局、光だけの人生もないし、暗闇ばかりの世界もない。</p>
<p>確かに「幸せになること」は人生の一つの目標に違いないけども、「この世に生きる」ということは、ネガティブなものも含めて『知って味わうこと』であり、<a href="http://sanmarie.me/nietzsche" title="ツァラトゥストラはかく語りき  – フリードリヒ・ニーチェの世界 -">ニーチェの言葉</a>を借りれば、『これが生だったのか、よしもう一度』と心の底から言えてはじめてその楽しさが分かるのだと思います。</p>
<p>だから、どうしても誰かが憎いなら、その憎しみととことん付き合ってみる。</p>
<p>「憎いことは悪い事」と責めるばかりでなく、人はいったいどこまで憎めるものか、自分の心と身体で味わってみたらいいの、理性を失わない程度に。</p>
<p>ああ、こんな憎しみにとらわれていたら、私はいつまでも幸せになれない、だから赦そう、忘れよう、と努力するのも大切だけど、激しい憎悪を知るからこそ見える深みもあって、幸せに輝くだけが人生の全てじゃないのね。</p>
<p>私の大好きな寺山修司さんが、『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041315263/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">幸福論</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4041315263" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』という本を書いておられる。その文章は、よくある幸福論とはまったく違い、かなり抽象的で、ぱっと読んだだけでは分かりにくいのだけども、解説者の佐藤忠男さんが、非常に丁寧に分析して下さってますので、ここに紹介します。</p>
<p>※所々、省略しています。</p>
<blockquote><p>
寺山修司が<・・>多分、いま、いちばん力をそそいでいるのは、彼が主催する劇団「天井桟敷」の仕事であろう。</p>
<p>この劇団は、はじめ、小人とか、百貫デブとか、我こそは美少年美少女だと思っている若者たちとかをあつめて、昔の見せ物小屋の味のする芝居をつくろうではないか、というねらいで、われと思わん連中をあつめて出発したものだった。</p>
<p><・・></p>
<p>一般に、障害者を舞台に上がらせて見せ物にするといったことは、人道にもとることとされている。しかし、では、障害者に対して見て見ぬフリをする者は人道的なのか、といえば、じつは、彼は、見ぬフリをしたまま差別しているだけであるかもしれないのである。</p>
<p>寺山修司は、これに対して、障害者と美男美女とが、平等にお芝居の中で交歓する、という発想を提出するのである。</p>
<p>障害者にとっての不幸は、ジロジロ見られることにあるのではなく、その視線が見て見ぬフリするようなヨソヨソしいものばかりで、真に愛情のこもったものでない、というところにあるのかもしれない。</p>
<p>そして、ほんとうは、一般の人々も、障害者に対してなんとか親愛の視線を投げかけたいと思っているにもかかわらず、障害者をジロジロ見るのは失礼である、というような約束ごとに縛られて、そうすることもできず、困っているのかもしれないのである。</p>
<p>障害者を舞台に立たせるというのは、そうした壁を予想外の仕方で打ち破る卓抜な着想であった、と私は思う。その壁を破ってみれば、障害者と健常者とは、じつは、なんのこだわりもなく、ニコニコ笑い合うことが可能だったのである。私は、こういうことを、見世物的な行為、芸術的な行為であると同時に、すぐれた思想的な行為だと思うのである。</p>
<p>障害者による見世物的演劇というのは極端な例であり、繰り返しやってうまくゆくということは難しい。じじつ、そうはつづかなかったようである。しかし、世の中には、さまざまな形で差別され、疎外されている人間がいる。オカマ、ホモ、娼婦、ソープ嬢、彼ら、あるいは彼女らの多くは、自分を不幸だと思っているだろう。</p>
<p><strong>これに対して、政治的にものを考える人間は、世の中をすっかり変えてしまわなければダメだ、と言うし、宗教的にものを考える人間は、気の持ちようひとつで仕合わせになれる、と言う。</p>
<p>ところが寺山修司は、これを芸術的に考える。ということは、自分を不幸だと思う人間は、その不幸を表現すべきだ、ということである。</strong></p>
<p>むかしのように、食えない、という純粋に物質的な不幸と違って、今日の不幸は、たぶんに、自分は周囲から見捨てられている人間である、という精神的な飢餓感のかたちをとって現れる。だとすれば、自分はこんなに不幸だ！という大声をあげて、周囲の視線を再び自分にあつめることも、幸福を回復するひとつの有力な手段であり得るだろう。</p>
<p>寺山修司は、芸術家として、つまり表現の専門家として、<strong>「自分は不幸だ！　この不幸な自分を愛してくれ！」という叫び声のあげかたを工夫し、そのさまざまな方法を開発しては、惜しげもなく、それを演出し、公開し、普及させるのである</strong>。ただ単に、自分の不幸をピストルに托していたのでは、みすみす、自分を不幸にしている敵の罠にはまるようなものである。</p>
<p>不幸の表現も、ただ真情があふれているだけではダメであって、ときとばあいに応じたテクニックがなければならない。たとえば、少年の家出は不幸の表現のひとつであるが、ただやみくもに家出をしても警察に補導されて説教されて連れ戻されるのがオチである。家出にも計画性がなければならないし、すぐれた表現になっていなければならないであろう。</p>
<p>寺山修司は、世間的には、少年たちに家出を呼びかける扇動者として有名になった。そして、その劇団「天井桟敷」は、彼の呼びかけで家出してきた若者たちのたまり場になり、彼らがその不幸をさまざまなテクニックで表現することによって逆に幸福に変える、一種の道場であると見られている。そこでは、不幸がユーモアに変えられ、幻想に変えられてゆくのである。</p>
<p><・・></p>
<p>三島由紀夫は、太宰治の苦悩など冷水摩擦で治るものだと批判したが、寺山修司は、治るか治らないか、やってみよう、というのである。</p>
<p>彼の劇団そのものが、そうした「身上相談」的方法の実践であるとも考えられる。自分を不幸だと思う人間は、その不幸を舞台で音吐朗々と表現したらいい、というのである。</p>
<p>もっとも、それだけなら、ある種の新興宗教とそう変わりばえしないかもしれない。ただ、宗教においては、すべて、告白は自分がいかに罪深い人間であるかということを自覚させること、即ち自己否定につながるわけであるが、寺山修司の方法では、不幸の告白はあくまでも自己をいかに肯定すべきかという命題へと告白者をいざなってゆくものなのである。そこで決定的に違うのである。</p>
<p>オレは冷水摩擦をやってみた、しかしオレの不幸は治らない、じゃあ、つぎにはなにをやるか、と想像力の渦巻きを起こさせる。それが彼の芸術であり、社会運動であり、幸福論なのである。
</p></blockquote>
<p><br/><br />
「芸術」と言うと堅苦しいイメージがあるけども、ちょっとした「遊び」とイメージしてみましょう。</p>
<p>死ぬほどの苦しみも、ほんの少しの知性とユーモアで、他人が共感するような話に昇華することができる。</p>
<p>ブログに「死にたい」「ウザイ」と書き殴るだけでは人も遠のくけれど、「今日も悪魔が来たりて笛を吹く。アイツの口から一度でも、地獄の鬼よりましなウソを聞いたことがあるだろうか。オレは酷い耳だれのために明日も生きていたくない。誰でもいいから、オレが寝てる間に、こっそりオレの首を絞め殺してくれ」とか言えば、ちょっと取っ掛かりができるでしょう。時にはそれが誰かの励ましや慰めになるかもしれない。そこに絶望や憎しみの価値があるわけです。</p>
<p>人間にはは、ネガティブな感情を否定するだけでなく、それを自分の一部と受け入れ、自分らしいやり方で昇華させる知恵がある。誰にでも好かれるいい人になって、明るく、満ち足りた人生を送るだけが全てではない、ということです。</p>
<p>不幸というなら、「おれは不幸だ！」を大声で叫べない、またそれを聞き入れない社会の精神的な土壌こそ、本当の不幸の根源であり、怒りや孤独、そのものが害悪ではないのです。</p>
<p>もっと、「落ち込む自分」や「ムカつく自分」としっかり向き合ってみようよ。「ああ、こんな風に思っちゃダメダメ」と前向きになるばかりではなく、自分のイヤな部分に首までドップリ浸かってみれば、案外、鍛えられるものだよ。見かけだけの頑張りより、もっと確かな強さとなって。</p>
<p>Enjoy yourself.</p>
<p>それが本当の幸せの言葉です。</p>
<blockquote><p>
寺山修司の『幸福論』　～「出会い」の章より</p>
<p>「人に好かれる方法」には「好かれようと思わず、好かれるに価する人間として生きることが必要である」という格言がのっているが、ジェリーの場合はまさに「好かれるに価する人間として生きる」ことをのぞんで、そのためには邪魔者として殺されてしまうしかないという結論を得たのだった。だが一体、「好かれるに価する人間」とは何か？</p>
<p>１　いつもほがらか<br />
２　裏表がない<br />
３　さっぱりした気性<br />
４　活発に行動する<br />
５　はっきりした態度をとる<br />
６　心がひろくこせこせしない<br />
７　ものごとに沈着、冷静（熱狂的で騒ぎ立てる、あまりににぎやかすぎるのはうるさがられ、敬遠される）<br />
８　不平や愚痴をこぼさない<br />
９　人のこともせんさくしないが、自分のこともくどくどした話をしない</p>
<p>これが「人に好かれる法」における、好かれる人間のタイプである。だが、こんな人間が「好かれる人間」なのか？ この書物を枕元に置き、いつも寝る前に少しずつ読んでは暗誦している酒場「フラミンゴ」のバーテンの友井さん。こんな「人間のタイプ」を目標にしたら、あなたはたぶん誰にも嫌われない無害な人間になることは出来ても、決して「好かれるに価する人間」になどにはならないだろう。いてもいなくてもいい人間は、たしかに人に嫌われることはない。だが、風景としての人間などが、どうして矛盾に立ち向かえるか？　「熱狂的に、騒ぎ立てることのない人間」が、「活発に行動できるか？」　大体、「いつもほがらか」とは何であろうか？</p>
<p><・・></p>
<p>「好かれる人間のタイプ」をすべて備えた人間には、力がなさすぎる。表裏のない人間、人のことをせんさくしない人間、さっぱりした気性の人間といって箇条書きにされて行く人間には、ものごとにさしはさむ「疑問符」のしまいどころがない。大体、こんなタイプの人間は、軽蔑されることはあっても、決して嫌われることがないのではないか。</p>
<p>私は嫌われる人間は好かれない、という単純な数式をここでも問題にしたい。誰かを好くことは、とりもなおさず他の誰かを嫌うことである。その「誰か」と「誰か」とを不断に区別してゆくことが「出会い」における数学の問題なのであり（ときには、それは同一人の中で誰かと誰かが重複したりすることによっていっそう増大し）、ボードレールの「人が群衆の中にいると喜びを感じるのは、人間が数の増大を好むことの神秘的なあらわれだ」というということになるわけだ。</p>
<p>友井さん、少しは「人に嫌われる法」も研究してみたらいかがですか？
</p></blockquote>
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</span></p>
</p>
<p>「あなたにとって幸福とは何ですか?」という問いかけに、大勢の人々が「昼寝」や「テレビをみること」、「美味しいものを食べること」と答えているのを見たならば、あなたはそれをどう感じるだろう。“私たちの時代に失なわれてしまっているのは「幸福」ではなくて、「幸福論」である”と記す著者が、古今東西の「幸福論」に鋭いメスを入れ、イマジネーションを駆使して考察した新たなる「幸福論」。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>あまたの幸福論とはまったく趣が違うので、人によっては難しく感じるかもしれませんが、普段自分が当たり前と思っている幸福をちょっと斜めから見直してみたい場合には強くおすすめ。</p>
<p>果たして、世間の人間が言っていること全部が正しいのか、常識って何よ？　ということを、時にはガッツリ考えてみるのも楽しいと思います。</p>
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		<title>母と息子の歪な愛　寺山修司の戯曲『毛皮のマリー』</title>
		<link>http://sanmarie.me/kegawa-no-mary</link>
		<comments>http://sanmarie.me/kegawa-no-mary#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 25 Jun 2011 09:52:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[日本の小説とエッセー]]></category>
		<category><![CDATA[寺山修司]]></category>
		<category><![CDATA[美輪明宏]]></category>
		<category><![CDATA[親子関係]]></category>

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		<description><![CDATA[パルコ劇場の公式サイトより 世に「母親」について語った言葉は数あるけれど、一番納得したのが、子育てマンガ・エッセイの第一人者である伊藤 比呂美さんの 「母親は、自分が産んだものだから、子供の生殺与奪を好きにしていいと思っ <a href="http://sanmarie.me/kegawa-no-mary#more-17243'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_36" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/main_01.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/main_01-300x263.jpg" alt="毛皮のマリー　美輪明宏　寺山修司" title="母と息子　一つの肉体" width="300" height="263" class="alignnone size-medium wp-image-17244" /></a><br />
<small><a href="http://www.parco-play.com/web/play/marie09/">パルコ劇場の公式サイトより</a></small><br />
<br/></p>
<p>世に「母親」について語った言葉は数あるけれど、一番納得したのが、子育てマンガ・エッセイの第一人者である<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html?ie=UTF8&#038;location=http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2F%25E4%25BC%258A%25E8%2597%25A4-%25E6%25AF%2594%25E5%2591%2582%25E7%25BE%258E%2Fe%2FB001I7KZ9U%2F&#038;tag=ma046-22" rel="nofollow">伊藤 比呂美</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ma046-22&#038;l=ur2&#038;o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />さんの</p>
<p>「母親は、自分が産んだものだから、子供の生殺与奪を好きにしていいと思っているフシがある」</p>
<p>というもの。（今、本が手元にないので、正確にはこういう言い回しではないけれど）</p>
<p>話の発端は、シンデレラや白雪姫のような、いわゆる名作童話。これらの童話には、しばしば「意地悪な継母」が登場し、美しい娘をいじめたり、殺そうとするが、原作では「実の母親」であり、でも子供にはあまりにショックが大きいので「継母」に置き換えられた……という話である。</p>
<p>背筋の寒い話ではあるけれど、ある意味、これは真実を突いているのではないだろうか。</p>
<p>「生殺与奪」とまではいかないけれど、母親は「自分が産んだ」ものだから、心のどこかで「子供は自分のモノ」という感覚がある。極端な言い方をすれば、ロールプレイングゲームと同じで、「私の思うように動いて欲しい。気に入らなければリセットすればいい。だって自分が作ったんだから」、そういう意識である。</p>
<p>だから、母親は、時に支配的だし、所有欲もある。それが高じれば、主従、あるいは近親相姦的な親子関係が形成される。</p>
<p>そして、子供も、どこかでそれを受け入れて、母親に従順であろうとしている部分がある。</p>
<p>シンデレラや白雪姫の「継母いじめ」にすんなり耳を傾けるのも、母性愛や親意識の秘められた歪さを、本能的に感じ取っているからではないだろうか。</p>
<p>そんな歪な母性愛──もしかしたら、母親の秘められた本性を如実に描いているかもしれない、寺山修司の代表作『毛皮のマリー』は、きわめて異質な親子物語だ。</p>
<p>男娼のマリーは、美少年の欣也を鳥かごで飼うようにして可愛がり、誰にも会わせず、部屋の外にも出さず、息子の人生を完全に支配している。</p>
<p>そして欣也も、「母親」のマリーに逆らうことなく、部屋の中に美しい蝶を放ち、それを追いかけることで世界を旅しているような気分になっている。</p>
<p>劇の途中、マリーの過去と欣也の出生の秘密が語られるが、マリーはまさに人生に復讐しようとしている母親。人生に復讐したいから、息子を支配し、本来の姿とは違うものに作りかえようとしている。</p>
<p>でも、マリーにとって、それは支配ではない。罪悪感もない。だって、自分が産み、育てたのだから。好きに生殺与奪できる権利があると心のどこかで思っている。母親の愛の暗い側面をデフォルメすれば、多分、こういう言葉になるのではないか。</p>
<blockquote><p>あたしは赤ん坊をひきとって育てました。男の子だったけど、これからじっくり手間をかけて女にしちゃうの。ひどいクズだけど、心は純粋。まるで小鳥みたいにみずみずしい坊や。だから、それをあたしの手でこう作りかえて、いまにセックスの汚物を捨てる肉の屑籠にしてしまうつもりなんだ。</p></blockquote>
<p>そんな歪な母親の愛に、息子の欣也もまったく気付いてないわけではない。「美少女」が彼の目の前に突然現れ、外の世界に誘おうとした時、彼の心は大きく揺れる。</p>
<p>だが、それを振り切るには、彼はあまりに深く「支配されてしまっている」。</p>
<p>なぜここから出ようとしないのか、という美少女の問いに、欣也が「ここが、好きだから」と答えると、</p>
<blockquote><p>うそよ、臆病なのよ。世界を見るのがこわいのよ。いつもドアをそっとあけてそうのすきまからしか人生を覗き見できない自分が、みじめじゃない？
</p></blockquote>
<p>そうして、一度は、鳥かごのようなアパートから姿を消すが、「欣也さまはもう出て行っておしまいになりました。たぶん、もうお帰りになることは、ありませんでしょう」という下男の言葉に、マリーは答える。</p>
<blockquote><p>出て行ったって？　出て行ったって帰ってくるのですよ。あの子はどこにいたって、たとえ地球の向こうの一番遠い星の上にいたって、あたしが呼びさえすれば必ず帰ってくるのですよ。あたしたちは母ひとり、子ひとりなんですからね。</p></blockquote>
<p>そして、その通り、欣也はマリーの元に戻り、最後の総仕上げが始まる。</p>
<blockquote><p>さあ、坊や、町でとってもいいお土産を買ってきてあげました。（とカツラをとりだして）これからおまえはとってもきれいな女の子になるんですよ。ほうら、よく似合う、あたしの思ったのとそっくりだ。さ、顔をあげて、お母さんの顔をよく見て（と言いながら、ゆっくりと化粧してやりはじめる。しだいに美少年が美少女に変わって行く……）<br />
どうして泣いたりするの？<br />
坊や。<br />
おまえは今にこの世で一番きれいになるんですよ・・・。</p></blockquote>
<p>この作品は、一見、奇抜な親子ギャグのようだけど、全編に母親の支配的な愛情と、結局は逆らえぬ息子との近親相姦的な結びつきがどしりと響いて、何ともいえない気分になる。</p>
<p>感動とか、哲学とか、あまたの言葉では言い表せないような、暗く、歪んだ読後感だ。</p>
<p>実際、作者の寺山自身も、実母の過大な期待と愛情に葛藤した息子の一人であり、「毛皮のマリー」は自身の心の膿をえぐり出すようにして書いたのではないか。<br />
（詳しくは、<a href="http://happyendsyndrome.blog59.fc2.com/blog-entry-33.html">[レビュー]寺山修司と生きて/田中未知</a>を参考にどうぞ。</p>
<p>息子を寸分たがわず自分の中に取り込み、息子の人生をも生きようとする重い母親。</p>
<p>心の奥底では抵抗しながらも、それに呑み込まれて行く息子。</p>
<p>彼らはいったい親子なのか、一つの肉の塊なのか。</p>
<p>『毛皮のマリー』は決してクレイジーな男娼の母親ごっこではない。</p>
<p>母親なら誰もが経験する息子との一体感、そして支配欲（それを「教育」「しつけ」という言葉で表す母親が圧倒多数だけども）の原点を生々しくデフォルメした一つの童話である。</p>
<p>シンデレラや白雪姫が「嫉妬」の対象となり、母親の人生圏から追い立てられるのに対し、息子は支配され、母親の中に取り込まれることで、母の人生に対する復讐を完遂する。「私が、私の人生を生きられなかったように、お前も自分の人生を好きに生きてはならない」「もう私は自分の人生をやり直すわけにいかないから、代わりにお前の人生を生きさせおくれ」という復讐だ。</p>
<p>その復讐が成し遂げられた時、そこにいるのは人形のような息子と、心から満足する母親であり、それをその母親は「幸福」と呼ぶ。</p>
<p>『毛皮のマリー』は、「そして二人はいつまでも幸せに暮らしました」という、母と息子の生々しい童話なのだ。</p>
<h3>§ 舞台『毛皮のマリー』</h3>
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<div>
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		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong><a href="http://sanmarie.me/tag/terayama_shuji" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="寺山修司 タグの付いた投稿">寺山修司</a></strong></span></p>
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</p>
<p>寺山修司が、美輪明宏のために書いた伝説的名作。寺山を知る美輪明宏でしか紡ぎえない 寺山幻想演劇×美輪ワールドの金字塔!!</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p><p><a href="http://sanmarie.me/kegawa-no-mary"><em>Click here to view the embedded video.</em></a></p></p>
<p><br/></p>
<p>世の中には何ともすごい作品があるものだ。</p>
<p>脚本も一級なら、演じる人もまた一級。いや、一級どころか、他とは比べようがない。</p>
<p>私も二度ほど美輪さんの舞台を見たことがあるけれど（エディット・ピアフの生涯を描いた『愛の賛歌』と『卒塔婆小町』＆『葵の上』）、この『毛皮のマリー』も圧倒的な演技力と存在感で、ただただ引き込まれるばかりだった。</p>
<p>感想を一言で言えば『醜悪』。</p>
<p>ひどい舞台、という意味ではなく、深層心理までえぐるようなオチということだ。</p>
<p>これは男娼のマリーと、鳥かごの雛のように隔離して育てられる欣也との葛藤の物語ではあるけれど、いやいや、舞台の終末では、完全に身も心も結ばれています。真っ白な衣装に身を包み、マリーと欣也が手を取り合って光の中を歩んで行く場面は、母子でもなく、神と子でもない、完全に一体化した魂と肉体──他から入りこむ隙もない、これ以上ないほどに固く結ばれた一個の存在と化している。</p>
<p>これが実母との関係に苦しんだ寺山修司の最終的な回答なのか、と思うと、本能的にぞーっと立ちこめるものがある。</p>
<p>なんといっても、私は嫁の立場から見てしまうので、これはもう発狂もののオチとしか言いようがない。</p>
<p>しかも、DVDのエンド・クレジットに、寺山の元妻、九條今日子さんの名前を見た時には、我が事のように胸が痛む。この葛藤劇のオチを、妻であり、実際に実母との三角関係（？）に苦しんだ九條さんは、どんな思いで見つめてらっしゃったのだろう、と。</p>
<p>母の立場からすれば、『毛皮のマリー』はまさに理想的な愛の物語だ。</p>
<p>愛する息子を誰にも渡さず、触らせず、永遠に自分の手の中に置いて、一体化してしまう。</p>
<p>不愉快な嫁に息子を横取りされて、モヤモヤとしてる姑から見れば、腹の底から同調したくなるような話だろう。</p>
<p>それぐらい、この物語のオチは、歪で、醜悪で、気味が悪い。</p>
<p>私も母親だけど、ここまで息子を我が物に、一体化しようなどと思わないからね。</p>
<p>ある意味、寺山修司は「男」だから、母を感じることはあっても、決して母そのものになることはないから──だから「書けた」と言えるのかも知れない。</p>
<p>この書き手が「女」だったら、とてもこんな結末にはできなかっただろう。</p>
<p>そう考えると、「毛皮のマリー」に登場するのが全て「男」──「美少女」でさえ女装した俳優が演じる──のは、いたって自然で正しい演出だと思う。</p>
<p>ここに一人でも「女」、「本物の母親」が存在すれば、あまりの生々しさに舞台が壊れる。</p>
<p>それぐらい反自然、現実にはあり得ない、あってはならない物語ということだ。</p>
<p>もちろん、最終場面のいくつかのセリフは美輪明宏が付け足したもので、「寺山修司にはとても書けなかった」生々しさがいっそう色濃く前面に押し出されている。</p>
<p>ゆえに、この作品は、半分寺山のもので、残りの半分は美輪が暗部から引きずり出して完成させた、と言えなくないのだが、それにしても、これが寺山の本心なのか、あるいは、生前に母に優しくしきれなかった放蕩息子の劇中の償いなのか、寺山の生身の人生を知れば知るほど、見る側が闇に落ちて行く、そんな破壊力をもった物語であることには間違いない。</p>
<p>『毛皮のマリー』は、動物の本能を逆なでする劇薬だ。</p>
<p>母の盲愛とはかくも醜悪なものか、と、つくづく考えさせられる作品である。</p>
<p><strong>☆追記☆</strong></p>
<p>上記に補足します。（誤解の多い描き方なので）<br />
<br/></p>
<p><a href="http://sanmarie.me/tag/miwa_akihiro" class="st_tag internal_tag" rel="tag" title="美輪明宏 タグの付いた投稿">美輪明宏</a>・演出の舞台『毛皮のマリー』は、寺山修司の戯曲とは、若干ラストが異なります。</p>
<p>寺山修司の戯曲は、「これからあなたは世界で一番きれいな女の子になるんですよ」マリーが欣也に女の子の服を着せるところで終わっていますが、美輪演出は、女の子のドレスを着せられ、放心したように立ちすくむ欣也の膝元にマリーが取りすがり「母さんを許しておくれ」と号泣、その後、わらべ唄をバックに、母子ふたりが歩み寄ることも離れることも出来ず、少し距離を置いて座り込んで幕がおります。私が上記で書いている「母子の完全な一体化」というのは、まさにフィナーレの演出であり、そこでは、憎み合いながらも離れられない母子が手を取り合い、ゆっくりと光の中を歩んで行くんです。</p>
<p>いわば、「母子の完全な一体化」──別の言い方をすれば、互いを許し合い、究極の愛に辿り着いた母子を演出したのは美輪明宏であって、寺山修司の戯曲はそこまで表現してないんですね。</p>
<p>そう考えると、当事者である寺山修司と、あくまで第三者として作品に介在している美輪明宏との温度差（どちらが優れているとかの話ではなく）が感じられて面白いし、寺山にはとうてい結論づけられなかったものを美輪が美しく完結させた、とも言える。様々な解釈が成り立つ、非常に面白い作品です。</p>
<p>もっとも、寺山さんが、この美しきフィナーレをどう捉えたかは分かりませんけども、憎み合いつつも離れられない母のことを、互いに許し、純粋な愛に立ち返る……という理想があったのは確かじゃないでしょうか。ただ、それを、はっきりと、言葉にして語ることは出来なかったけれど。</p>
<p>まあ、それにしても、この舞台を見てると、「あ、美輪明宏って、ホントに男だったんだ」と思う。だって女形を売りにしているあの方が、上半身裸、常に、片方の乳首を露出して、舞台に立たれているんですから。ヘタすればイメージぶちこわし、気持ち悪い、って思われるだけでしょう？</p>
<p>でも、マリーを見ていると、その男の乳首がどんどん丸みを帯びて、母のふくよかな乳房に見えてくる。</p>
<p>男娼が「母」を自称することに何の不自然さも感じなくなる。</p>
<p>それぐらいすごい演技力です。</p>
<p>機会があれば、ぜひご覧になってください。</p>
<p><br/></p>
<div class="subcolumns">
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<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%88%AF%E6%9B%B2-%E6%AF%9B%E7%9A%AE%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E8%A1%80%E3%81%AF%E7%AB%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%BE%E3%81%BE%E7%9C%A0%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%AF%BA%E5%B1%B1-%E4%BF%AE%E5%8F%B8/dp/4041315328%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4041315328?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">戯曲 毛皮のマリー・血は立ったまま眠っている (角川文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>寺山 修司</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">620円</span>   <span style="font-size:11px">12点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">183円より<br />
</span></p>
</p>
<p>美貌の男娼・毛皮のマリ-。美少年・欣也は、外の世界を知らず、マリーの意のままに育った息子。マリーと欣也の禁断の親子愛を描いた表題作ほか、初期の傑作5作を集めた戯曲集。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>寺山修司の原作はこちら。寺山修司らしい、ウイットに富んだ台詞が随所に散りばめられ、台本だけでも十分に楽しめます。</p>
<blockquote><p>
『母さんの学校は刑務所だった。古臭いコンクリート建ての学校で、同級生はみな人殺しだの、すりだの、強盗ばっかり！　でも、母さんは刑務所に、英雄だの冒険だのをさがしに行ったんじゃない、まじめな勉強しに行ったんです……。』</p>
<p>『教育やしつけってのは、無駄なものにきまっているのですよ。』</p>
<p>『欣也は決して、外に出さないようにしてね。今の世の中は、あの子には刺激がつよすぎますからね』</p>
<p>『あたしをたたえておくれ。美しいことばで、じっくりとあたしのこの肌にみがきをかけておくれ』</p>
<p>『<strong>世間はあたしのことを自然じゃないって仰るようね。作りもので、神様の意志にさからっているって。でも、そう言う人に限って、庭に花の種子をまいたりすることは平気なんだ。神様とはまるで無関係の、一袋20円の種子なんぞをまきちらし、それが自然を冒涜してるなどとはツユほども思わない。いいえ、どうせ、人生には自然のままでいいものなんて一つもありゃしないんだ</strong>』
</p></blockquote>
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<p>		<a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%BE%8E%E8%BC%AA%E6%98%8E%E5%AE%8F%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8-%E7%A7%81%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A0%E3%82%8F%E3%82%8A%E4%BA%BA%E7%89%A9%E4%BC%9D-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%BE%8E%E8%BC%AA-%E6%98%8E%E5%AE%8F/dp/4041315344%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4041315344?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/416TRgVglsL._SL75_.jpg" width="52" height="75" border="0" alt="美輪明宏が語る寺山修司  私のこだわり人物伝 (角川文庫)"/></a></p></div>
<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%BE%8E%E8%BC%AA%E6%98%8E%E5%AE%8F%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8-%E7%A7%81%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A0%E3%82%8F%E3%82%8A%E4%BA%BA%E7%89%A9%E4%BC%9D-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%BE%8E%E8%BC%AA-%E6%98%8E%E5%AE%8F/dp/4041315344%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4041315344?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">美輪明宏が語る寺山修司  私のこだわり人物伝 (角川文庫)</a> (文庫)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>美輪　明宏</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">580円</span>   <span style="font-size:11px">3点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">299円より<br />
</span></p>
</p>
<p>演劇、映像、詩歌など多岐にわたる分野で、時代を超えて多大な影響を及ぼし続ける異才、寺山修司。その寺山と運命的に出会い、「毛皮のマリー」「青森県のせむし男」に主演した美輪明宏が、当時の貴重なエピソードを織り交ぜながら語る寺山論。まさに、たぐい稀なる2人のアーティストの、芸術創造の過程と心の通い合いが綴られた貴重な記録である。「毛皮のマリー」「サド侯爵」「フェチシズムの宇宙誌」も収録。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>この本、良かったです。<br />
当時の文化人──三島由紀夫や横尾忠則、江戸川乱歩といった絢爛たる才能の火花はもちろんのこと、それを応援するファンの熱気まで伝わってくるようで、なんとも幸せで活気のある時代だったんだなぁと、つくづく。本当に羨ましい。<br />
また寺山修司を知る上で欠かせない、実母・はつとの関係も少し述べられていて、改めて、寺山修司という人に惚れ直す一冊でした。<br />
ファンなら必読の本です。</p>
<div class="subcolumns">
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<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8-%E5%B9%B3%E5%87%A1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%AB%98%E5%8F%96-%E8%8B%B1/dp/4582853315%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4582853315?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">寺山修司 (平凡社新書)</a> (新書)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>高取 英</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">819円</span>   <span style="font-size:11px">9点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">259円より<br />
</span></p>
</p>
<p>寺山修司―俳人、歌人、詩人、小説家、エッセイスト、シナリオライター、競馬評論家、煽動家、映画監督、演劇実験室・天井桟敷主宰者など、肩書きは一〇を超える。一九六〇年代後半に日本のアングラ文化を創造し、今も、サブカルチャーの先駆者などとして注目されている…。あなたはいったい誰ですか?寺山のスタッフを経て劇作家となった著者がその生涯を描く、“決定版”寺山修司のすべて。</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<div class="subcolumns">
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<div>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BA%E5%B1%B1%E4%BF%AE%E5%8F%B8%E3%81%A8%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6-%E7%94%B0%E4%B8%AD-%E6%9C%AA%E7%9F%A5/dp/4403210945%3FSubscriptionId%3DAKIAIURSSXSVWELFZUZQ%26tag%3Dma046-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4403210945?tag=ma046-22" target="_blank" rel="nofollow">寺山修司と生きて</a> (単行本)<br />
		<span style="font-size: 0.8em;">by <strong>田中 未知</strong></span></p>
<p>価格: <span style="color: #990000; font-weight: bold;">1,995円</span>   <span style="font-size:11px">12点の在庫あり 中古価格</span> <span style="color: #990000; font-weight: bold;">877円より<br />
</span></p>
</p>
<p>寺山修司の文学・演劇・映画を全力で支えた田中未知が24年の沈黙を破って語りはじめる寺山修司の核心</p>
</p></div>
<div style="clear: both;"></div>
</div></div>
<p>寺山さん、女性にモテたでしょうねえ。。<br />
文章読んでるだけで「萌え&#9829;」るんだもの、実際にお会いしたら……<br />
「自分が愛する人間を純粋に愛する人々のことなら、私は愛せる。愛する人間をめぐってライバル意識をむきだしにすることのほうが、私には理解できない。」<br />
とのこと。<br />
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	Tags: <a href="http://sanmarie.me/tag/terayama_shuji" title="寺山修司" rel="tag">寺山修司</a>, <a href="http://sanmarie.me/tag/miwa_akihiro" title="美輪明宏" rel="tag">美輪明宏</a>, <a href="http://sanmarie.me/tag/oyako" title="親子関係" rel="tag">親子関係</a><br />
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		<title>『森園みるく』という快楽　～芸術的レディコミ～</title>
		<link>http://sanmarie.me/morizono-milk</link>
		<comments>http://sanmarie.me/morizono-milk#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 10 Jun 2011 07:54:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>阿月まり</dc:creator>
				<category><![CDATA[マンガ・アニメ]]></category>
		<category><![CDATA[エロス＆セックス]]></category>

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		<description><![CDATA[昭和40年代に生まれ、週間マーガレットや別冊フレンドの「お目目キラキラ、胸キュン&#9829;青春ラブ」に親しんだ私たち世代にとって、「レディースコミック（レディコミ）」の登場は、存在だけで十分衝撃的だった。 少女誌では <a href="http://sanmarie.me/morizono-milk#more-17251'" class="more-link">続きを見る»</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><a class="highslide img_42" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/07845671.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/07845671-208x300.jpg" alt="KIALA　森園みるく　桐野夏生" title="" width="208" height="300" class="alignright size-medium wp-image-17246" /></a></p>
<p>昭和40年代に生まれ、週間マーガレットや別冊フレンドの「お目目キラキラ、胸キュン&#9829;青春ラブ」に親しんだ私たち世代にとって、「レディースコミック（レディコミ）」の登場は、存在だけで十分衝撃的だった。</p>
<p>少女誌では決して描けない「・・and They lived happily ever after（そして二人はいつまでも幸せに暮らしました）」の実態物語。</p>
<p>夫の浮気、妻の火遊び、嫁姑の確執、三十路独女の葛藤、性の不満、etc。</p>
<p>まるでお昼のワイドショーがコミック化されたようなリアルで生々しい話運びに、どんどんエスカレートする性描写。</p>
<p>昼の社会で、コンビニで売られているような商業誌に、ここまで描いちゃっていいわけ？？　なレディースさまの世界に、「彼氏ナシ・耳年増」の女学生たちは学生寮のコタツを囲んで無言で回し読み。中でも一番人気だったのが、圧倒的な画力とドラマ性を誇るカリスマ漫画家の『森園みるく』の作品だ。</p>
<p>その他のレディコミ作家とは一線を画したエロティックで退廃的な画風はもちろんのこと、SM、猟奇、乱交、近親相姦、と、一般の商業誌でギリギリ許せる極みのテーマも「超」がつくほど刺激的（真面目なラブストーリーやコメディもありますが）。</p>
<p>「な、なんか、スゴいよね」と批判がましく言いながら、目はしっかり釘付け。</p>
<p>そりゃもう、「『みるく』の掲載されているレディコミは貸したら返ってこない」と言われるぐらい、うちの寮生は夢中になって読んでいたのだ。</p>
<p>じゃあ、森園さんの魅力は何か、と問われたら、ただのエロ漫画家ではない、一つの美学に貫かれている、という点でしょう。</p>
<p>確かに性描写は過激だし、物語もあまりにテンションが高くて、嫌悪感をもよおす人も多いかもしれない。</p>
<p>でも、SMにしても、ボンテージにしても、森園さんなりの価値観が感じられ、むしろ「芸術的」とさえ言いたくなるほど。</p>
<p>私には、そういう嗜好は理解できないけれど、森園さんの絵は美しい、と心底思うんだな。</p>
<p>学業を卒業し、寮生活に終止符を打ってからは、レディコミを読むこともなくなり、森園ワールドからもずいぶん遠ざかっていたのだけども、最近、電子書籍で見つけて、懐かしさついでに幾つか読んでみると、やっぱり面白い。画力の凄さに圧倒される（最近は少し画風が変わってきてる印象だけども）。</p>
<p>桐野夏生さんと組んだ作品も多く、中でもファッション・モデルの復讐を描いた『KIALA』はスリリングな展開で楽しませてもらった。</p>
<p>画力の素晴らしさときたら、「ヴォーグ」や「ELLE」の世界をそのまま映し出したようなセンスの良さと緻密さで、イラストレーターとしても通用するのでは、と思うほど。</p>
<p>こういう「大人の女性」の絵が描ける漫画家もずいぶん減ったような気がするだけに、絵を見ただけで嬉しくなってしまう。</p>
<p>そんな私が最近、夢中になって読んだのが、先に挙げた『KIALA（キアラ）』。</p>
<p>桐野夏生のセンセーショナルな原作に、森園さんらしいファッショナブルな画力がマッチして、まるでファッション誌でも読んでいるかのよう。</p>
<p>物語は、恋人ニノを誘拐されたキアラが、彼を捜し出すために有名なファッション・モデルとなり、事件の鍵を握っているファッション界の大物ラリックに近づいて真相を探る、というもの。</p>
<p>キアラを手助けする若手デザイナー、カイン＆アーベルとのセクシャルな絡みも迫力で、森園作品の真骨頂を行くような傑作である。</p>
<p>が、見せ場は何と言ってもチャチなイラストレーター顔負けのファッション・ショーのショット。ちょっと画力のある漫画家なら、最先端のモードぐらいラクラク漫画化できるんだろうけど、森園さんは何と言っても陰影の使い方が上手い。しかも肉感的だから、目に迫るような息づかいがある。ホント、ポスターにして部屋に貼りたいぐらい。</p>
<p>電子書籍「ebookjapan」で無料立ち読みできるので、興味のある方はどーぞ。</p>
<p><a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT&#038;a8ejpredirect=http%3A%2F%2Fwww.ebookjapan.jp%2Febj%2Fbook%2F60007587.html" target="_blank"><br />
<img border="0" alt="" src="http://haishin.ebookjapan.jp/contents/images-m/MILK3060.jpg"></a><br />
<img border="0" width="1" height="1" src="http://www12.a8.net/0.gif?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT" alt=""></p>
<p>こちらは<a href="http://morizono.babymilk.jp/gallery.html">森園みるくさんの公式サイト</a>から。</p>
<p>海外のモード誌やフォトグラフなど、非常によく研究されていると思う。</p>
<div align="left"><a class="highslide img_43" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/milk5.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/milk5-183x300.jpg" alt="森園みるく　KIALA" title="" width="183" height="300" class="alignright size-medium wp-image-17247" /></a></div>
<p>　　<a class="highslide img_44" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/milk4.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/milk4-213x300.jpg" alt="森園みるく　KIALA" title="" width="213" height="300" class="alignright size-medium wp-image-17248" /></a><br />
<br clear="all"></p>
<div align="left"><a class="highslide img_45" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/milk2.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/milk2-228x300.jpg" alt="森園みるく　KIALA" title="" width="228" height="300" class="alignright size-medium wp-image-17249" /></a></div>
<p>　　<a class="highslide img_46" href="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/milk3.jpg" onclick="return hs.expand(this)"><img src="http://sanmarie.me/wp-content/uploads/2011/06/milk3-212x300.jpg" alt="森園みるく　レディースコミック" title="" width="212" height="300" class="alignright size-medium wp-image-17250" /></a><br />
<br clear="all"></p>
<p>こちらはマリリン・モンローの人生と死の真相に迫る桐野夏生原作の『モンロー伝説』。<br />
マリリンに関わった実在の人物のエピソードを織り上げて、様々な角度からその死と生涯を追うもの。<br />
架空の人物である「マリリンの隠し子」を主人公にし、証人となる人物を訪ね歩くという設定も分かりやすい。<br />
もちろん、どれが真実で、どれが作り話なのかは分からないけども、一人の心弱き女性の生涯をじっくり読んでみる、という点でおすすめ。</p>
<p><a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT&#038;a8ejpredirect=http%3A%2F%2Fwww.ebookjapan.jp%2Febj%2Fbook%2F60007742.html" target="_blank"><br />
<img border="0" alt="" src="http://haishin.ebookjapan.jp/contents/images-m/MILK3660.jpg"></a><br />
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<p>これも衝撃的なお話。有栖川　寧の原作。<br />
最初のエピソードでオチが見えてしまうけども、猟奇的な内容を芸術的に描いてしまえる画力はさすが。</p>
<p><a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT&#038;a8ejpredirect=http%3A%2F%2Fwww.ebookjapan.jp%2Febj%2Fbook%2F60007144.html" target="_blank"><br />
<img border="0" alt="" src="http://haishin.ebookjapan.jp/contents/images-m/MILK1960.jpg"></a><br />
<img border="0" width="1" height="1" src="http://www11.a8.net/0.gif?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+BWGDT" alt=""></p>
<p>森園みるくの作品は、夜中にコソーっと読むのがいいです。真っ昼間から読むのは、ちょっとキツイかも。</p>
<p>電子書籍のマンガも手軽で面白いです。興味のある方はドーゾ。</p>
<p><a href="http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+6BMG1" target="_blank"><br />
<img border="0" width="234" height="60" alt="" src="http://www24.a8.net/svt/bgt?aid=100709453474&#038;wid=003&#038;eno=01&#038;mid=s00000010273001062000&#038;mc=1"></a><br />
<img border="0" width="1" height="1" src="http://www15.a8.net/0.gif?a8mat=1NYJWT+7U7J2A+279M+6BMG1" alt=""></p>
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