私の人生において、どうにもこうにも止められないものが二つある。
一つは、マンガ。
もう一つは、ジャンクフードである。
ジャンクフード。
身も蓋もない(?)ゴミのような食品。
「ゴミ」というよりはポイズン。
食べれば食べるほど、肉体を蝕まれる悪魔の食い物だ。
そう分かっていても、月に1~2度はやはり買ってしまうポテトチップスにチートス。
2~3ヶ月に1度はモーレツに食べたくなるKFCとマクドナルド。
日本に居たら、週に1度は買っていただろう。『大盛りイカ焼きそば』に『日清スパ王ペペロンチーノ味』。
中に何が入っているかなど、聞かなくても分かる。
でも止められない。
ミョーに美味しいから。
この年になって、ぽりぽりとポテトチップスをつまみ、マクドナルドでハンバーガーをかじっている自分の姿を客観的に想像すると「もういい加減にしろよ、オマエ」とツッコミをいれたくなるけれど、それにもまして魅力的なのだ、あのジューシーでスパイシーな味わいが。
そんな自分に活を入れるため、最近購入した本がこれ。
アメリカでベストセラーとなった『ファストフードが世界を食いつくす』をティーン向けに分かりやすく編集したもので、所々に配されたポテトやハンバーガーのイラストがとても愛らしい。
「みんなの大好きなハンバーガーがどのように誕生したのか」から始まって、「ドライブスルー・レストランの登場」「マクドナルド兄弟の考え出したファーストフード・システム」「落ちこぼれセールスマンが考え出したフランチャイズ方式」「ファーストフード店の爆発的な増加が畜産業や精肉業者に与えた影響」「みんなの大好きなパテ(挽き肉)の中身」「アメリカのカフェテリアと子供の肥満問題」etc。
現代アメリカの食生活と産業を取り巻く様々な社会問題が非常に分かりやすい語り口で紹介されている。
それらは決してファーストフード産業や創始者たちを批判し、貶め、不買運動を煽る偏った内容ではない。
あくまで「事実」を淡々と綴った上で、「それでも君たちはハンバーガーを食べ続けますか?」と問いかける、好感の持てる本である。
原題は、『Everything you don’t want to know about Fast Food(君たちが知りたくないファーストフードのすべて)』。
ほんと、知りたくない現実(どんな肉が使われているか、とか)が、いろいろ親切に書いてあった。
これを読んでも、「やっぱハンバーガーは美味いよなぁ」と思える人は、相当毒されているといってもいいかもしれない。
もちろん、書かれた内容の真偽については異論・反論があるだろう。
中には改善されたこともあるし、誇張されている部分もあるかもしれない。
だが、肝心なのは、「情報の正確さ」ではなく、「考えるきっかけを与えること」。
当たり前のように目にするCMや、何の疑いもなく口にしている「イチゴ味シェーク」が、実はこういう風に作られている、と知ることで、栄養学的なことはもちろん、現代の食文化や産業のあり方、しいては世界全体の構造まで、「本当にこのままでいいのか」と思わずにいられなくなる。
歴史でも、科学でも、大人が子供に物を教える時、大人はどうしたって「正しさ」にこだわるけども、それが正しいかどうかを判断するのはやはり子供自身であり、大切なのは事実をありのままに伝え、深く、広く考えさせる問題提起の姿勢なのだ。
それが「正しい」と信じて教えたことも、何十年後かには「間違いだった」ということもある。
「正しさ」にこだわれば、それは暗記にとどまり、学習ではなくなる。
学習とは、考えることだ。
正しいことを、覚えることじゃない。
『おいしいハンバーガーのこわい話』が多くの読者に受け入れられたのも、著者が「ファーストフード業者は絶対悪だ。買ってはいけない」というスタンスではなく、「今のファーストフード産業の裏側はこんな感じだけど、君たちはどう思う?」という姿勢で語りかけているからだろう。
たとえ10代の若者でも、世の中の流れを変える力はある。
みんなが食べなければ、この産業は確実に衰えるのだから。
私は……と言えば、時々、無性にフレンチフライが食べたくなって、スーパーで売っている冷凍ポテトを揚げることがある。
でも、似たような形状でありながら、マクドナルドと同じ味になることは絶対にない。
なぜかといえば、マクドナルドのフレンチフライには、牛脂が使われているからだそうだ。
我が家で、どんな新鮮なヒマワリ油で揚げても、「あの味」にならない所以だ。
じゃあ、次に揚げる時は、鍋にクノールのビーフ味のコンソメでも入れてみるか、と思う。
それで似たような味になれば、マクドナルドに行くのは半年に一度で済む(多分)
著者は言う。
ジーンズやオートバイを買う時は、いろんな情報を吟味して慎重に選ぶのに、なぜファーストフードはいとも簡単に口にしてしまうのか。
そして、ジーンズやオートバイは、飽きれば交換したり、修理がきくけども、食べ物は確実に身体の一部分になり、それはどうにも変えられないんだよ、と。
ジャンクフードの誘惑は、子供の頃から母の手作り料理で鍛えられた人にもいつか必ずやって来る。
私も、スーパーの総菜や冷凍食品はいっさい並ばない家庭で育った割りには、カルビーの誘惑に負けたから。
国道沿いに燦然と輝く「M」の看板に打ち克てるのは、案外、母の手料理などではなく、こうした「ハンバーガーのこわい話」なのかもしれない。
だけどもよ。
この動画を見て、「やっぱ美味そう」と思ううちは、救いようないね。
映画『Supersize Me』より
http://www.youtube.com/watch?v=cWHUpDpoSo0
マックナゲット派にはこちらのビデオがおすすめ。これならヘルシーに食べられそう。
乾燥して古くなったパンを軽くトーストし、クラム状にして、チキンの胸肉とこね合わせて揚げるだけです。
食べるな危険!!ファストフードがあなたをスーパーサイズ化する
30日間ファストフードだけを食べ続けた僕は11kgも体重が増え、高血圧と肝炎に見舞われ、何と性欲を喪失した・・
本当にこんな食生活を実験してみた著者の迫真のドキュメント。映画化もされました。
安ければ、それでいいのか!?
65円ハンバーガー、激安牛丼、輸入野菜・・どう考えてもおかしいこの値段設定。でも安いから買ってしまう。
それで本当にいいのか?! と問いかける日本人著者による話題の書。
Comments
こんにちは〜^^!
私はジャンクフードが嫌いではないのですが、とにかく薄味が好きなので全然食べたくならないです(・ω・)
ときたま人がくれたときに
味濃いな..と思いながら食べます(笑
森永牛乳プリンが好物でよく食べているのでそれに慣れてしまって
シェイクは味がキツすぎて食べれません(¥△¥;)
身体に悪いよって子供に教えるよりも
幼いころから薄味教育?するとジャンクフードを欲さない人間になるんじゃないかと私は思ってます!:)
パンに塗るジャムはスプーン半分以下
お寿司にお醤油はつけさせない
とかどうですかね^^笑
ジャンクフードに興味のない方、ほんと、いらっしゃいますよね。
とっても羨ましいです(^^)
「薄味」というのは確かにそうですね。
私も、チップス大好きだけど、バーベキュー味とかコンソメ味は苦手ですもん(笑)
うちも薄味で育ったんだけど、20代、時間の不規則な肉体労働が理由でボリュームのあるものを食べるようになり、それで嗜好が変わっちゃいましたね。
ライフスタイルとか、社会人の付き合いとかで変わっていく部分もありますし、毒されずにいるのは難しいです^_^;
あわむらさんはヘルシーな食生活を維持してくださいね。
やっぱ、ジャンク系は食べないのが一番ですよ☆