人間というのは、突き詰めれば想念のものだ。
どれほど技能に優れても、淡泊な人間に大事は成せない。

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何を言っても自分の気に入らなければ反発し、プライドを守ることに躍起になる。
だが一方で、素直に聞き入れる面もある。
もう少し心を開けば、もっと多くのものを吸収することができるだろう。

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エベレストを踏破して自己実現する人もあれば、
家族で愛宕山に登って「飯ウマ~」と幸せに感じる人もある。
自分がどの山頂を目指すのか、しっかり心に決めておくこと。
でないと、途中で迷って、自分を見失う。

どの山に登ろうと、それこそ本人の自由であり、価値観の問題。

エベレストと愛宕山では遜色ありすぎるが、「飯ウマ~」な幸福にも価値はある。

己が肯定できれば、それでいいではないか。

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人ひとりを知ることは、そんな単純なものじゃない。もっと鼻につく欠点もあるかもしれない。その度にいちいち幻滅していたら、とてもじゃないが一生の付き合いなど無理だよ。

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誰かが『いい』と言えば『いい人』と思い、『良くない』と言えば不安になるようなら、そんなものは愛情でも何でもない。

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 この世の何処にも万人が平等に幸せに暮らせるパラダイスなどありはしないのだろう。
 それでも一人一人は懸命に生きて行く。

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幾千の教えを語って聞かせるより、恋の痛みや悦びの方がはるかに多くのことを学ばせてくれる。そして、思いがけなく人を愛して戸惑っているのは、あなただけではないはず。

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「マニアでなくても、PCの記憶デバイスに自分の人生をコレクトする人は少なくない。人間の記憶とちがってPCの記憶は体系化できて、半永久的に保存が利くからね。誰かの実体をより詳しく知りたければPCの中身を覗くんだ。時として、それは家族や友人の証言よりはるかに勝る」

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「あなたの言う通り、私はあなたのことなど何も分かってないかもしれない。でも、あなただって、私のことを何も分かってない。まだお互いのことをよく知りもしないのに、一人で結論付けないで」

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